JP2838227B2 - 織機の糸通し用位置決め装置 - Google Patents

織機の糸通し用位置決め装置

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JP2838227B2
JP2838227B2 JP2119885A JP11988590A JP2838227B2 JP 2838227 B2 JP2838227 B2 JP 2838227B2 JP 2119885 A JP2119885 A JP 2119885A JP 11988590 A JP11988590 A JP 11988590A JP 2838227 B2 JP2838227 B2 JP 2838227B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、たて糸の切断時に、継ぎ糸を対応のヘルド
枠のヘルドに通す装置であり、特にその糸通し手段と切
断たて糸に対応するヘルドの糸通し孔とを相対的に位置
決めする装置に関する。
〔従来の技術〕
製織中に、たて糸が切れたとき、たて糸の修復に際
し、切断たて糸に対応するヘルドの糸通し孔に継ぎ糸を
通す作業が必要となる。この糸通し作業に際し、切断た
て糸に対応するヘルド枠が特定されなければならず、ま
た次に当該ヘルド枠のヘルドの糸通し孔に対し糸通し手
段を相対的に位置決め状態とすることも必要となる。
従来、このような位置決めは、ヘルド枠を所定の開口
位置に停止させ、糸通し手段を予め設定された移動量だ
け動作させることによって、糸通し手段とヘルドの糸通
し孔とを位置決め状態としている。
〔従来技術の問題点〕
ところが、ヘルド枠そのものの停止位置に誤差があ
り、また、複数のヘルド枠の間においても開口量の違い
から停止位置が異なるため、位置決め精度が悪い。ま
た、ワープラインや開口量の設定が変更されると、糸通
し手段の移動量も変更する必要があるので操作が煩雑で
あり、さらに織機毎にワープラインや開口量が異なって
いると、一定の移動量では上下方向に位置決めの狂いが
生じるため、糸通し手段が複数の織機に兼用できない。
〔発明の目的〕
したがって、本発明の目的は、糸通し手段と切断たて
糸に対応するヘルド枠とを直接特定の位置関係に設定す
ることによって、糸通し手段とヘルドの糸通し孔との間
の位置決めを正確におこない、各種の織機についても共
通に利用できるようにすることである。
〔発明の解決手段〕
そこで、本発明は、糸通し装置側に、糸通し手段と所
定の位置関係で基準部を設け、この基準部を切断たて糸
に対応するヘルド枠の一部に対し直接当接状態とし、両
者を相対的に特定の位置に設定することによって、糸通
し手段を当該ヘルドの糸通し孔に対し正確に位置決め状
態としている。
製織中に、たて糸が切れたとき、検出器は、落下状態
のドロッパを割り出すことによって、切断たて糸の織り
幅方向の位置を検出する。また同時に識別器は、例えば
その落下状態のドロッパの識別コードからこれに対応す
るヘルド枠を識別する。これらに基づいて、送り案内装
置は、糸通し装置を待機位置から織り幅方向へ移動させ
ることによって、切断たて糸の位置と切断たて糸に対応
するヘルド枠位置まで案内し、そこで基準部を切断たて
糸に対応するヘルド枠に当接させることにより、両者を
特定の位置関係に設定することによって、または、レベ
リング装置によって切断たて糸に対応するヘルド枠と他
のヘルド枠とを相対的に変位させるとともに、切断たて
糸に対応するヘルド枠と上記基準部との当接によって、
該ヘルド枠と基準部とを特定の位置関係に設定すること
によって糸通し手段と糸通し対象のヘルドの糸通し孔と
を正確に位置決め状態とする。この次に、糸通し装置
は、公知の糸通し手段例えば空気流による糸通し手段ま
たはニードルによる糸通し手段によって、新たな継ぎ糸
をヘルドの糸通し孔に通す。このあと、または糸通しが
行われる前に新たな継ぎ糸は、送り出し側の切断たて糸
に接続される。その後、他端部分で巻き取り側の切断た
て糸に接続されるか、または筬に通され、織り前で保持
されたまま製織を再開することによって、布組織中に織
り込まれていく。
なお、以下の実施例中、実施例1は、開口装置のヘル
ド枠を変位させないまま、糸通し装置を下降させ、その
基準部を切断たて糸に対応するヘルド枠の上部に当てる
ことによって、当該ヘルド枠のヘルドの糸通し孔と糸通
し装置の糸通し手段とを相対的に位置決め状態とする例
であり、また実施例2、および実施例3は、糸通し装置
を所定の動作位置まで移動させた後、切断たて糸に対応
するヘルド枠をカム式の開口駆動機構によって変位さ
せ、当該ヘルド枠と基準部とを直接当てることによって
対応させ、当該ヘルド枠のヘルドの糸通し孔と糸通し手
段とを相対的に位置決め状態とする例であり、実施例4
は、糸通し装置を所定の動作位置まで一旦移動させた
後、ヘルド枠をドビー式の開口駆動機構によって変位さ
せ、ついで、糸通し装置の基準部を下降させ、その基準
部を変位後の切断たて糸に対応するヘルド枠の上部に当
てることによって、当該ヘルド枠のヘルドの糸通し孔と
糸通し装置の糸通し手段とを相対的に位置決め状態とす
る例である。
〔実施例1(第1図および第2図)〕 第1図は、実施例1の織機の糸通し用位置決め装置1
の構成を示している。
この糸通し用位置決め装置1は、糸通し装置2を前提
とし、検出器3、識別器4および送り案内装置5によっ
て組み立てられている。
この実施例で、糸通し装置2は、フレーム6の部分で
糸通し手段7としてのニードル71をエアシリンダなどの
操作手段72によって進退自在に備えており、また複数の
ヘルド枠8の上方で、突出状の基準部13としての基準片
131を備えている。
なお、多数のたて糸9は、シート状となって、たて止
め装置11の例えば4列のドロッパ12に1本ずつ通され、
次の開口装置10で4つのヘルド枠8の各ヘルド81の糸通
し孔82を経て織り前に達し、よこ糸14と交錯して、布15
となる。
製織中に、多数のたて糸9のうちいずれかが切れる
と、対応のドロッパ12が落下する。そこで、たて止め装
置11は、織機制御装置17にたて止め信号を送り込むた
め、織機制御装置17は、織機を所定の停止角度で自動的
に停止させた後、シーケンス制御部16に動作指令を送り
込む。
この時点で、特願平2−37801号公報に記載の分離装
置30は、第2図に示すように、落下状態のドロッパ12の
下端部を一対のバー29の間で挟み込むことによって、落
下状態のドロッパ12を約90゜捻じり、切断たて糸9a、9b
に隣り合う他のたて糸9をドロッパ12を介して切断たて
糸9a、9bから離し、その空間内に一対の分離部材28を挿
入し、切断たて糸9a、9bから離れる方向に必要な量だけ
移動させることによって、切断たて糸9a、9bを他の正常
なたて糸9から分離する。
次に、シーケンス制御部16は、予め設定された動作順
序に基づいて、まず送り案内兼用の検出器3を駆動し、
識別器4をY方向すなわち織り幅方向に移動させること
によって、落下状態のドロッパ12を割り出し、その送り
移動量から織り幅すなわちY方向の移動量を検出すると
同時に、予め特開平1−174649号公報に記載のように、
たて止め装置11の全てのドロッパ12に識別コード付し、
かつ、全識別コードをヘルド枠8の番号と対応して、識
別器4に記憶させておき、識別器4により落下状態のド
ロッパ12に付された識別コード18を読み取ることによっ
て、対応するヘルド枠8の番号No.2を判断するか、また
は、ドロッパ12の列とヘルド枠8の番号とを対応させて
たて糸が通されているならば、ドロッパ12の列を検出す
ることによって、切断たて糸9a、9bに対応するヘルド枠
8の番号No.2を識別し、そのヘルド枠8のデータおよび
織り幅方向のデータを例えば3次元直交座標型の送り案
内装置5の送り制御部20に送り込む。なお、さきに落下
状態のドロッパ12の織り幅方向の位置を検出器3によっ
て検出し、その後特開昭63−28951号公報に記載のよう
に、落下状態のドロッパを把持体によって把持した後、
把持体を回動させることによって捻るとともに、捻り後
の落下ドロッパの識別コードを読み取るようにしてもよ
い。ここで、送り制御部20は、数値制御方式のもとに、
織り幅方向すなわちY方向のデータを入力し、糸通し装
置2をフレーム6とともに待機位置から切断たて糸9a、
9bの近くまで移動させ、次に切断たて糸9a、9bに対応す
るNo.2のヘルド枠8の位置までたて糸9の方向すなわち
X方向に移動させる。これによって、基準部13をNo.2の
ヘルド枠8の上方に位置させ、さらに、基準部13として
の基準片131が切断たて糸9a、9bに対応するNo.2のヘル
ド枠8の上面に当接するまでフレーム6とともに糸通し
装置2を下降させる。これによって、糸通し装置2は、
No.2のヘルド枠8のヘルド81と対向し、かつニードル71
の前進位置上に糸通し孔82を位置させている。
この後、図示しない糸結び装置または織工は、送り出
し側の切断たて糸9aに、ボビンに巻かれた継ぎ糸21を結
び、この継ぎ糸21を糸ガイド24、ルーズクランパ22の吸
引ノズル23との間で直線状に張った状態で保持する。そ
こで、操作手段72は、ニードル71をヘルド81の方向に移
動させ、その通し孔82に通し、先端のフックの部分でル
ーズクランパ22と吸引ホルダ23との間の継ぎ糸21を引っ
掛けて後退することにより、継ぎ糸21を糸通し孔82に引
き通す。次に、ボビンとニードル71との間の継ぎ糸21
は、ルーズクランパ22の近くでカッタ25により適当な長
さに切断され、布15の側の切断たて糸9bに糸結び装置に
より、または織工によって結ばれる。この動作の完了時
点で、送り案内装置5は、糸通し装置2を待機位置まで
後退させ、織機を再起動可能な状態に設定する。そこ
で、織機制御装置17は、シーケンス制御部16から起動指
令を受けて、織機を起動し、製織を再開させる。
このように、この実施例1の場合に、糸通し装置2が
下降することによって、基準部13としての基準片131が
切断たて糸9a、9bに対応するNo.2のヘルド枠8の上部に
当たることで、当該ヘルド枠8のヘルド81の糸通し孔82
に対し糸通し手段7としてのニードル71が正確な位置決
め状態となる。
なお、基準片131のたて糸9方向の幅は、ヘルド枠8
の厚さ寸法より小さく、しかも、基準片131の突出長さ
は、ヘルド枠8の上下運動量よりも大きく設定されてお
り、これによって、No.2のヘルド枠8が両側のヘルド枠
8に対し最も低い位置にあっても、基準片131をNo.2の
ヘルド枠8の上面に当接させることができる。
〔実施例2(第3図および第4図)〕 第3図は、この実施例2の糸通し用位置決め装置1の
要部を示している。
この実施例の基準部13としての基準板130は、全ての
ヘルド枠8の上部と対向する幅となっており、送り案内
装置5によって、ヘルド枠8の上部で、所定の位置まで
下降し、X方向に移動することによって、糸通し手段7
としての糸ガイド73の後端部分を切断たて糸9a、9bに対
応するNo.2のヘルド枠8の近くまで移動させる。なお、
この糸ガイド73は、よこ入れ用の変形筬とほぼ同じ形状
であり、一方の側面で案内溝74を有し、糸通しノズル75
から空気流とともに噴射された継ぎ糸21を複数の搬送ノ
ズル76からの空気流とともに、切断たて糸9a、9bに対応
するNo.2のヘルド枠8の近くまで搬送し、そのヘルド81
の糸通し孔82に通し、巻き取り側に突出させる構成とな
っている。
そして、切断たて糸9a、9bに対応するNo.2のヘルド枠
8は開口装置10の開口駆動機構34によって駆動され、上
昇することによって、上端部分で基準板130の下面に当
接する。
第4図は、カム式の開口駆動機構34およびレベリング
装置50の一例を示している。それぞれのヘルド枠8は、
下側両端部分で機枠33の引きスプリング35によって下降
方向に付勢されており、2つの案内プーリ37、吊りワイ
ヤー36によって開口レバー38の一端に接続され、異なる
位相角の各カム39によって駆動されるようになってい
る。なお、この開口レバー38は、レバー軸43に対し回動
自在に支持されている。4つのカム39に共通のカム軸40
は、織機の主軸41と連動し、所定の減速比のもとに回転
することによって、カム39の外周に接するカムローラ42
を介し開口レバー38にレバー軸43を中心とする揺動運動
を与え、ヘルド枠8を上下方向に駆動し、たて糸9に開
口運動を与える。
基準板130に対するNo.2のヘルド枠8の位置決め時
に、シーケンス制御部16は、切断たて糸9a、9bに対応す
るNo.2のヘルド枠8の枠番号を回転制御部44に送り込
む。そこで、レベリング装置50の回転制御部44は、No.2
のヘルド枠8に対応する開口レバー38のモータ45のみを
回転させ、ウォーム46およびウォームホイール47を介
し、レベリングレバー48を第4図で反時計方向に回動さ
せることによって、先端のピン49で開口レバー38をレバ
ー軸43の周りに反時計方向に強制的に回動させ、No.2の
ヘルド枠8のみを、その上部が基準板130に当接するま
で上昇させる。基準板130とヘルド枠8の上部との当接
状態は、いずれかの当接面に設けられた圧電素子やリミ
ットスイッチのようなセンサを用いて検出される。な
お、このレベリングレバー48は、ウォームホイール47と
一体であり、レバー軸43に対し回転自在に支持されてい
る。そして、これらの部材は、モータ45およびウォーム
46とともに開口レバー38毎に設けられている。このよう
にして、レベリング装置50は、切断たて糸9a、9bに対応
するNo.2のヘルド枠8のみを上昇させることによって、
その上部を基準部13としての基準板130に当接させ、当
該ヘルド枠8のヘルド81の糸通し孔82を糸通し手段7と
しての糸ガイド73の端部に対して上下方向について正確
に位置決め状態とする。
このような位置決めの後に、糸通しノズル75は、空気
流とともに、継ぎ糸21を糸ガイド73の案内溝74の内部に
挿入し、搬送ノズル76の空気流とともに、案内溝74の内
部に沿って移動させ、対応のヘルド81の糸通し孔82の内
部に通し、布15の方向に引き通す。この引き通しのあと
に、継ぎ糸21は、カッタ25によって糸ガイド73と糸通し
ノズル75との間で切断され、切断側の端部で送り出し側
の切断たて糸9aに織工によって、または自動糸結び装置
などによって接続される。
糸通し動作が完了した時点で、シーケンス制御部16
は、回転制御部44を介してモータ45を逆転させ、切断た
て糸9a、9bに対応するヘルド枠8を元の高さに復帰させ
る。
このように、この実施例2では、糸通し装置2が所定
の位置まで下降した後、切断たて糸9a、9bに対応するヘ
ルド枠8がレベリング装置50により上昇し、その上部で
基準部13と当接させることによって、当該ヘルド枠8の
ヘルド81の糸通し孔82は糸通し手段としての糸ガイド73
の案内溝74と相対的に上下方向について正確に位置決め
状態となる。
〔実施例3(第5図、第6図および第7図)〕 この実施例3は、第5図に示されており、切断たて糸
9a、9bに対応しない他のヘルド枠8を下降させた後、切
断たて糸9a、9bに対応するヘルド枠8のみをカム39の動
きによって上昇させ、基準部13としての2つの基準セン
サ132の一定の距離で対向させる例である。
全てのヘルド枠8は、第4図の例と逆に、引きスプリ
ング35によって吊り上げられており、また下方のワイヤ
36によって開口レバー38と連動するようになっている。
位置合わせ時に、第7図のシーケンス制御部16は、回
転制御部44にデータを与え、切断たて糸9a、9bと対応し
ない他のヘルド枠8に対応する全てのモータ45を駆動
し、上記他のヘルド枠8に対応する開口レバー38のみを
反時計方向に回動させることによって、カムローラ42を
対応のカム39から引き離した後、クラッチ操作部51を駆
動し、第6図のクラッチ52を引き離すことによって、カ
ム軸40と主軸41とを分離状態としてから、レベリングモ
ータ53を駆動し、ギヤ54、55を介しカム軸40をいずれか
の方向に回転させる。これに伴うカム39の回転によっ
て、切断たて糸9a、9bに対応するNo.2のヘルド枠8は、
カム39に駆動され、上下方向に移動し、カム39の底部と
カムローラ42との対応位置で上昇方向に移動し、他のヘ
ルド枠8から突出状態となる。やがて、切断たて糸9a、
9bに対応するヘルド枠8の上部が近接センサなどの基準
センサ132に対し一定の距離まで近づくと、基準センサ1
32は、その状態を検出して、回転制御部44に停止のため
の信号を与え、レベリングモータ53の回転を停止させ
る。このようにして、切断たて糸9a、9bに対応するヘル
ド枠8は、糸通し装置2の基準部13すなわち基準センサ
132に対し一定の位置関係に正確に設定される。このと
きのカム軸40すなわちレベリングモータ53の回転量は、
シャフトエンコーダ56によってパルス数として検出さ
れ、カウンタ57に記録されている。なお、このカウンタ
57は、レベリング動作の開始時点で、リセット状態に設
定されている。糸通し作業が完了した時点で、シーケン
ス制御部16は、レベリングモータ53の回転量をカウンタ
57から読み取り、これに相当する逆転方向の回転指令を
回転制御部44に与え、レベリングモータ53を逆転させる
ことによって、カム軸40を主軸41に対し引き離し前の回
転位相に設定する。シーケンス制御部16は、これを確認
した後、クラッチ操作部51を駆動し、クラッチ52を噛み
合い状態として、織機を再起動可能な状態に設定する。
〔実施例4(第8図)〕 この実施例4は、第8図に示すように、開口駆動機構
34をドビー式として構成し、ドビー指令器60によって駆
動する例である。
シーケンス制御部16は、位置決めに際し、クラッチ操
作部51を駆動し、クラッチ52を切り離し状態に設定した
後、切断たて糸9a、9bに対応するNo.2のヘルド枠8のみ
を上昇させるために、当該ヘルド枠8のみの上昇指令を
ドビー指令器60に送り、レベリングモータ53を起動し、
開口駆動機構34の入力軸61を回転させ、最大開口の角度
をシャフトエンコーダ56によって検出し、その角度で停
止させる。切断たて糸9a、9bに対応するNo.2のヘルド枠
8のみが上昇し、その後、フレーム6とともに基準板13
0を降下させて上昇後のヘルド枠8に当てることによっ
て、そのヘルド81の糸通し孔82は、糸通し装置2と相対
的に位置決め状態となる。糸通し動作が完了した後、シ
ーケンス制御部16は、ドビー指令器60に復帰指令を与
え、レベリングモータ53を元の位相まで逆転させ、クラ
ッチ操作部51によってクラッチ52を連結状態としてか
ら、織機制御装置17に動作許可のための指令を送り込
む。
〔他の実施態様〕
以上の各実施例は、糸通し装置2の糸通し手段7や検
出器3および識別器4の好ましい組み合わせ態様を示し
ているが、糸通し手段7や検出器3および識別器4など
は、各実施例において動作上支障のない範囲で置換可能
である。また、糸通し手段7の具体例は、例示のものに
限定されず、他の公知の方式のものでもよい。
また、上記実施例の識別器4は、落下状態のドロッパ
12の識別コードを読み取ることによって、切断たて糸9
a、9bに対応するヘルド枠8の番号を判断しているが、
切断たて糸9a、9bに対応するヘルド枠8の番号の検出
は、例えば以下のような検出装置100によってもでき
る。すなわち、検出装置100は、第9図のほか、第10図
に示すように、図示しない駆動モータによって駆動され
る一対のプーリ101の間に巻き掛けられた無端状のベル
ト102によって織り幅方向に移動可能な状態で支持され
ており、たて糸9の方向のガイド103の部分でラック105
を摺動自在に保持している。このラック105は、モータ1
04のピニオン106によってたて糸9の方向に移動可能で
あり、その先端のホルダー107の上端部分で、2つのセ
ンサー108およびセンサー109を水平方向および下向きに
向けて備えている。一方の水平方向のセンサー108は、
ヘルド枠8のヘルド81を検知するためのものであり、ま
た下向きのセンサー109は、複数のヘルド枠8のうちの
一つを特定するために設けられている。この実施例の場
合に、4枚のヘルド枠8は第11図に例示するように、そ
れぞれたて糸9の方向に並べられており、1本ずつ4本
のたて糸9を順次斜め通しの状態で支持し、この支持態
様を繰り返すことによって、全てのたて糸9を保持して
いる。これらのたて糸9は、それぞれヘルド81によって
支持され、筬羽110の間に対して2本ずつ通されてい
る。したがって、1つの筬羽110の間に挿通されている
2本のたて糸9には、そのたて糸9を支持しているヘル
ド枠8の番号について、互いに一定の関係を有している
ことになる。そして、たて糸9が挿通されている部材、
例えばヘルド81にそれぞれこれを支持するヘルド枠8の
番号に対応した固有の識別コード145が付与されてい
る。この識別コード145は、同一の筬羽110間に挿通され
ているたて糸9毎に記憶装置146によって記憶されてい
る。
枠番号の検出時に、検出装置100が切断たて糸9bの方
向に前進し、所定の移動量だけ移動して停止する。次に
モータ104がオンとなり、正転方向に回転するため、セ
ンサー108、109は、ともにヘルド81の方向へ向かって前
進する。この前進過程で、センサー109がオンになった
とき、最初のヘルド枠8に差し掛かったことが検知され
たため、モータ104の回転量を検出するために、カウン
トが開始される。その後、センサー108がオンになる
と、ヘルド81が検出されたことになり、カウントが停止
し、カウントした回転量からヘルド枠8の枠番号を算出
する。このカウントは、専用のコントローラなどにより
行われる。
例えば、1枚のヘルド枠8を移動するのに必要なモー
タ104の回転量を予め記憶しておき、カウントされたモ
ータ104の回転量が上記記憶された回転量の何倍かを演
算すれば求められる。これによって、切断たて糸9a、9b
を挿通しているヘルド81の識別コード145が検出され
る。次に、コントローラは記憶装置146の内容と求めた
識別コード145から切断たて糸9a、9bと同一の筬羽110の
間に通っているたて糸9が左右のうちいずれかであるか
を判断することにより、位置決めのための条件を設定し
てから、モータ104を逆転方向にオンとし、センサー10
8、109を後退させ、必要に応じ、図示しない駆動モータ
をオンとして、検出装置100のみを織り幅方向へずら
す。
さらに、ヘルド枠8の番号の検出方法としては、例え
ばヘルド81の落下を検知してたて糸9の切断を検出する
公知のたて止め装置を応用して、落下したヘルド81の枠
番号を検出するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明では、糸通し装置側の基準部に対し切断たて糸
に対応するヘルド枠が当接するため、ヘルド枠の停止位
置の誤差やワープライン、開口量の変更などに関係な
く、糸通し手段と、ヘルド枠のヘルドの糸通し孔とが特
に上下方向について正確に位置決め状態となる。したが
って、織機の停止状態で、ヘルド枠に対し糸通し装置の
みの移動量を規制することによって、両者を相対的に位
置合わせ状態とする従来の位置決め手段に比較して、位
置決め精度が高められ、それに共伴う糸通し動作も確実
化する。
また、同様の型式のヘルド枠であれば、異なる型式の
織機や同型式の複数の織機に対し位置決め装置が共通に
利用でき、各種の織機や同一の織機間でも糸通し用位置
決め装置の組み込みが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の糸通し用位置決め装置の概略的な説
明図、第2図はたて糸の分離状態の平面図、第3図は実
施例2の糸通し用位置決め装置の要部の側面図、第4図
は実施例2の開口駆動機構およびレベリング装置の概略
的な正面図、第5図は実施例3の開口駆動機構およびレ
ベリング装置の概略的な正面図、第6図は軸連動部分の
平面図、第7図は実施例3の電気的な制御部分のブロッ
ク線図、第8図は実施例4の糸通し用位置決め装置のブ
ロック線図、第9図、第10図および第11図はヘルド枠番
号検出部分の説明図である。 1……織機の糸通し用位置決め装置、2……糸通し装
置、3……検出器、4……識別器、5……送り案内装
置、7……糸通し手段、8……ヘルド枠、9……たて
糸、9a、9b……切断たて糸、10……開口装置、11……た
て止め装置、13……基準部、16……シーケンス制御部、
17……織機制御装置、20……送り制御部、21……継ぎ
糸、30……分離装置、34……開口駆動機構、44……回転
制御部、50……レベリング装置、60……ドビー指令器。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切断たて糸に対応するヘルドに糸を通す糸
    通し手段およびこの糸通し手段に対し所定の位置関係の
    もとに固定された突出状の基準部を有する糸通し装置に
    おいて、 切断たて糸の織り幅方向の位置を割り出す検出器と、切
    断たて糸に対応するヘルド枠を識別する識別器と、上記
    検出器からの織り幅方向の情報を入力として上記糸通し
    装置を待機位置から織り幅方向に沿って移動させるとと
    もに上記識別器からのヘルド枠の情報を入力として上記
    糸通し手段を上下方向に移動させて基準部を切断たて糸
    に対応するヘルド枠に当接させる送り案内装置とからな
    ることを特徴とする織機の糸通し用位置決め装置。
  2. 【請求項2】切断たて糸に対応するヘルドに糸を通す糸
    通し手段およびこの糸通し手段に対し所定の位置関係の
    もとに固定された基準部を有する糸通し装置において、 切断たて糸の織り幅方向の位置を割り出す検出器と、切
    断たて糸に対応するヘルド枠を識別する識別器と、上記
    識別器からのヘルド枠の情報を入力として切断たて糸に
    対応するヘルド枠と他のヘルド枠とを相対的に変位させ
    るレベリング装置と、上記検出器からの織り幅方向の情
    報を入力として上記糸通し装置を待機位置から織り幅方
    向に沿って移動させるとともに、切断たて糸に対応する
    ヘルド枠との上下方向の相対的な接近によって上記基準
    部を切断たて糸に対応するヘルド枠に当接させる送り案
    内装置とからなることを特徴とする織機の糸通し用位置
    決め装置。
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