JP2722233B2 - たて糸自動補修方法 - Google Patents

たて糸自動補修方法

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JP2722233B2
JP2722233B2 JP2467389A JP2467389A JP2722233B2 JP 2722233 B2 JP2722233 B2 JP 2722233B2 JP 2467389 A JP2467389 A JP 2467389A JP 2467389 A JP2467389 A JP 2467389A JP 2722233 B2 JP2722233 B2 JP 2722233B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、製織中でのたて糸切れ時に、切断たて糸の
端部に継ぎ糸を結び、これをヘルドや筬羽に引き通す方
法に関する。
背景技術 製織中にたて糸が切断したとき、織機は、ドロッパー
装置などからたて止まり信号を受けて自動的に停止す
る。このとき、織工は、切断たて糸を多数のたて糸から
取り出し、その切断たて糸の端部に継ぎ糸を結び、これ
をヘルドや筬羽に通すことによって修復し、織機を再起
動可能な状態に設定する。このように、従来のたて糸の
補修作業は、もっぱら織工の手作業に頼っている。
そこで、特許出願人は、この人手による修復作業を速
やかにできるようにするために、特願昭63−15661号の
発明により、たて糸の自動修復方法および装置を既に提
案しているが、まだ完全な自動化に達していない。
発明の目的 ここに、発明の目的は、切断たて糸の端部に接続され
た継ぎ糸を対応の筬羽間に引き通しする糸通し部材を正
確に位置決めすることである。
発明の解決手段 上記目的の下に、本発明は、ドロッパー装置の全ての
ドロッパーをそれぞれコード化しておくとともに、ドロ
ッパーの識別コードを同一の筬羽間に挿通される複数の
たて糸毎に記憶しておき、たて糸切れ時に、切断たて糸
に隣接するたて糸の少なくとも一方を織り幅方向に移動
させてこの隣接するたて糸を挿通している筬羽の間隔を
拡げ、この筬羽間隔の大なる箇所を検知するとともに、
切断たて糸に関するドロッパーの識別コードを検出し、
この識別コードと前記記憶内容とから間隔の大なる筬羽
と切断たて糸を挿通する筬羽との位置関係を求め、この
位置関係と検知した筬羽間隔の大なる箇所とに基づいて
糸通し部材を切断たて糸を挿通する筬羽に対して位置決
めするようにしている。
このように、本発明は、切断たて糸に隣接するたて糸
を移動させて対応する筬羽の間隔を拡げ、糸通し部材を
位置決め、または挿入可能な状態としている。
実施例 第1図および第2図は、たて糸自動補修装置1の構成
を示している。
このたて糸自動補修装置1は、多数のたて糸2の上方
位置で、織り幅方向に移動可能なブラケト3の部分に組
み込まれている。多数のたて糸2は、シート状となっ
て、テンションロール4、ドロッパー装置5のガイドバ
ー6に接し、それぞれヘルド7および筬8の筬羽間を通
過し、よこ糸と交錯して織布9となり、巻取り側のロー
ル10に達している。なお、ドロッパー装置5のドロッパ
ー11は、それぞれ通し孔12の部分でたて糸2に支持され
ており、またそれぞれの保持孔13の部分で電極バー14と
交差している。
そして、上記ブラケット3は左右のサイドフレーム15
の間で、織り幅方向で水平な2本のガイドレール16に対
しスライダー17によって、織り幅方向に移動可能な状態
で支持されており、かつエンドレス状の駆動ベルト18の
一部に連結されている。なお、この駆動ベルト18は、左
右のサイドフレーム15によって支持された一対のプーリ
19に対し巻掛けられており、位置制御用のモータ20によ
って駆動されるようになっている。
次に、上記ブラケット3は、吸引管21、ノッタ22、継
ぎ糸23を巻き付けておくための継ぎ糸ボビン24の他、ク
ランパ25、カッター41などを保持している。吸引管21
は、ドロッパー11よりも高い位置でブラケット3に取り
付けられており、下向きに開口し、中間部分でノッタ22
と一体化し、さらに下端の開口部で2つの糸センサー2
9、30を備えている。このノッタ22は、特公昭46−18301
号に見られるような機械式、特公昭53−43218号に見ら
れるような空気流式、あるいは接着剤塗布による接着式
のものとして構成される。なお継ぎ糸ボビン24は、例え
ば吸引管21よりも高い位置で、ブラケット3に対し回転
可能な状態で支持されている。その継ぎ糸23の一端は、
ソレノイド32によって操作可能なクランパ25により保持
され、さらに吸引パイプ33の内部に臨んでいる。なお、
クランパ25は、ソレノイド32とともにエアシリンダ34の
ピストンロッド35によって支持されている。このエアシ
リンダ34は、水平方向の支持ピン36によってブラケット
3に対し回動自在に支持されており、ラック37、ピニオ
ン38およびエアシリンダ39によって回動可能な状態で支
持されている。また、前記吸引パイプ33は、ブラケット
3側のエアシリンダ40のピストンロッドによって斜め方
向に進退自在に支持されている。さらに、前記カッター
41は吸引パイプ33の近くでブラケット3によって支持さ
れ、カッター駆動器42によって駆動されるようになって
いる。
また、エアシリンダ34の回動後の位置におけるクラン
パ25の前進位置下方部分で、吸引パイプ65、この吸引パ
イプ65の側面に取り付けられたセンサー66がそれぞれ設
けられており、また筬8の背面側で適当なカッター67が
設けられている。
次に、第3図および第4図は、ヘルド分離装置50の構
成を示している。このヘルド分離装置50は、ヘルド7と
ドロッパー装置5との間において第2図のように、たて
糸2の下方位置でたて糸2の方向および織り幅方向に移
動可能な状態で設けられており、ブラケット51の部分に
組み込まれている。このブラケット51はブラケット90に
よって支持された一対のプーリ52、これに巻掛けられた
エンドレス状のベルト53および駆動側のプーリ52を回転
させる駆動モータ54によって織り幅方向に移動可能な状
態で支持されている。そして、ブラケット51は、それぞ
れ織り幅方向の端部で水平なエアシリンダ55、56を備え
ており、それぞれのピストンロッドの先端部分でホルダ
ー57、58を織り幅方向に移動可能な状態で保持してい
る。これらのホルダー57、58は、ブラケット51に取り付
けられた案内ロッド61、62によって案内され、エアシリ
ンダ55、56のシリンダロッドを中心として、回動しない
ように支持されている。さらに、それぞれのホルダー5
7、58は、垂直方向のエアシリンダ59、60のピストンロ
ッドにより、分離部材63、64を上下動自在に保持してい
る。
なお、上記ブラケット90は、左右の端部の車輪91で、
フレーム15に取り付けられたレール92の上に乗り、ブラ
ケット90に取り付けられたモータ93、それによって駆動
されるピニオン94およびフレーム15に取り付けられたラ
ック95によってたて糸2の方向に移動できるようになっ
ている。
また、上記吸引パイプ65およびカッター67もヘルド分
離装置50と同様に、それぞれ図示しない駆動モータとこ
れによって駆動される一対のプーリの間に巻き掛けられ
た無端状のベルトに取り付けられ織り幅方向に移動可能
に支持されている。
上記ブラケット90は、切断たて糸を挿通するヘルドの
識別コードを検知するためのヘルド検知装置100を保持
している。すなわち、このヘルド検知装置100は、第4
図のほか、第5図に示すように、前記ヘルド分離装置50
と同様に、図示しない駆動モータによって駆動される一
対のプーリ101の間に巻き掛けられた無端状のベルト102
によって織り幅方向に移動可能な状態で支持されてお
り、たて糸2の方向のガイド103の部分でラック105を摺
動自在に保持している。このラック105は、モータ104の
ピニオン106によってたて糸2の方向に移動可能であ
り、その先端のホルダー107の上端部分で、2つのセン
サー108およびセンサー109を水平方向および下向きに向
けて備えている。一方の水平方向のセンサー108は、ヘ
ルド枠44のヘルド7を検知するためのものであり、また
下向きのセンサー109は、複数のヘルド枠44のうちの1
つを特定するために設けられている。この実施例は、4
枚のヘルド枠44について示している。すなわち、4枚の
ヘルド枠44は、第6図に例示するように、それぞれたて
糸2の方向に並べられており、1本ずつ4本のたて糸2
を順次支持し、この支持態様を繰り返すことによって、
全てのたて糸2を保持している。そして、これらのたて
糸2は、それぞれヘルド7によって支持され、筬8に対
して2本ずつ筬羽の間に通されている。したがって、1
つの筬羽間に挿通されている2本のたて糸2には、その
たて糸2を支持しているヘルド枠44の番号について互い
に一定の関係を有していることになる。そして、たて糸
2が挿通されている部材例えばヘルド7にそれぞれこれ
を支持するヘルド枠44の番号に対応した固有の識別コー
ド45が付与されている。そして、この識別コード45は、
同一の筬羽間に挿通されているたて糸2毎に記憶装置46
によって記憶されている。
次に、第7図および第8図は糸通し装置110を示して
いる。この糸通し装置110は、前記ヘルド分離装置50と
同様に、フレーム15に対し回転自在に取り付けられた一
対のプーリ111の間に巻き掛けられたベルト112によって
織り幅方向に移動可能に支持されており、モータ113の
回転によって所定の量だけ移動し、筬8と対向して間隔
の広い筬羽をセンサー118で検出することによって、停
止する。なお、モータ113の制御は、制御装置120によっ
て行われ、その回転量は、エンコーダ121により検出さ
れる。この糸通し装置110は、継ぎ糸23を引き込むため
に、フック付ニードル117を備えており、これをタイミ
ングプーリ114およびタイミングベルト115によって、た
て糸2の方向に移動可能な状態で保持している。そし
て、これらのタイミングプーリ114およびタイミングベ
ルト115は、ブラケット119によって、ベルト112に支持
され、モータ116によって前進または後退できるように
なっている。
次に、第9図は、コントローラ170と機能部材との電
気的な接続関係を示している。コントローラ170は本発
明の方法を実行するために、プログラムを内蔵してお
り、第9図に示す通り、入力側でドロッパー装置5、糸
センサー29、30などに接続されており、また出力側で位
置制御用のモータ20や吸引管21、ノッタ22などの制御器
171、172・・190に接続されている。これらの制御器17
1、172・・190は、制御対象に応じて、回転制御、圧力
空気源のオンオフまたは切り換え制御、ソレノイドなど
のオンオフ制御要素として組み立てられる。
上記たて糸自動補修装置1はコントローラ170によっ
て制御される。このためコントローラ170は、本発明の
たて糸自動補修方法に基づいて、一連の動作に必要なプ
ログラムをあらかじめ記憶している。この一連の動作順
序は、第10図に示すステップで実行されて行く。
製織中に、たて糸2が切れると、第2図および第11図
(a)に示すように、切断たて糸2a、2bに対応する位置
のドロッパー11が落下し、電極バー14に接するため、ド
ロッパー装置5は、電気的なたて止め信号を発生し、織
機の制御系に停止信号を発生する。このため、織機の回
転は、次のよこ入れサイクルの適当な停止角で自動的に
停止する。
織機の回転が停止すると、例えば特開昭62−69851号
のたて糸切れ端自動取り出し装置は、移動しながら落下
状態のドロッパー11の位置を自動的に検出し、そこで、
当該ドロッパー11を把持してこれを織り幅方向に往復移
動させることによって、切断たて糸2a、2bと隣り合う正
常なたて糸2をそれぞれの織り端側に変位させることに
よって、切断たて糸2a、2bの部分に空間を形成し、それ
らを取り出し易い状態に設定したあと、多数のたて糸2
のなかから切断たて糸2aを取り出す。
そのあと、コントローラ170は、第10図のプログラム
を開始する。
まず、コントローラ170は、上記のたて糸切れ端自動
取り出し装置、あるいはその他の公知のたて糸切れ位置
検出装置からたて糸切れ位置信号を入力し、制御器182
により、駆動モータ54を駆動し、ヘルド分離装置50を落
下状態のドロッパー11の位置まで移動させ、そこで、制
御器185、186およびエアシリンダ59、60の動作によっ
て、分離部材63、64を切断たて糸2a、2bの左右に隣接す
る2本のたて糸2の間に上昇させる。このとき上記ヘル
ド分離装置50は、ドロッパー11側に位置しているので、
先の切断たて糸2aの取り出しの際に変位されたたて糸2
の間に容易に挿入される。さらに制御器183、184および
エアシリンダ55、56によって上昇状態の分離部材63、64
を互いに離れる方向に移動させる。これによって、正常
なたて糸2を挿通しているドロッパー11、ヘルド7およ
び筬羽は、切断たて糸2a、2bを中心として、それから離
れる方向に移動し、切断たて糸2a、2bの端部を取り出し
易い状態に設定する。
このとき、ヘルド検知装置100も図示しない駆動モー
タで一対のプーリ101を回転させることによってヘルド
分離装置50と同様に落下状態のドロッパー11の位置に移
動している。
このような分離処理が完了した時点で、コントローラ
170は、たて糸切れ位置信号が入力されていることを確
認してから、位置制御用のモータ20を起動させ、その回
転量を制御器171によって制御することにより、ブラケ
ット3を織り端側の待機位置から落下状態のドロッパー
11の位置まで移動させ、吸引管21を上記の取り出された
状態にある切断たて糸2aの端部と対応させ、制御器172
をオンの状態に設定することにより、吸引管21の内部に
吸引方向の空気流を発生させ、吸引動作を開始させる。
この空気流によって、切断たて糸2aの端部は、第12図
(a)に示すように、吸引管21の内部に入り込み、最終
的にノッタ22の所定の位置に到達する。この状態は、糸
センサー29のオンによって検出され、コントローラ170
に次のステップへの指令として与えられる。なお、吸引
管21は、アクチュエータで上下方向に昇降自在にしてお
き、吸引時に吸引管21を降下させ、たて糸切れ端自動取
り出し装置によって取り出し易い状態の切断たて糸2aを
直接吸引する構成としてもよい。
次に、コントローラ170は、制御器178を操作し、ほぼ
垂直状態のエアシリンダ34の動作によって、上昇位置の
クランパ25を下降させ、継ぎ糸23を継ぎ糸ボビン24から
引き出し、第12図(b)に示すように吸引管21の開口位
置の近くまで移動させ、下降の完了を確認してから、制
御器176でソレノイド32を駆動し、クランパ25を開放状
態に設定する。このとき、継ぎ糸23の端部は、吸引管21
の空気流によって、前記切断たて糸2aの端部と同様に、
ノッタ22の所定の位置まで案内される。この状態は、糸
センサー30のオンによって確認され、コントローラ170
に次のステップへ移るための信号として与えられる。
そこで、コントローラ170は、制御器178およびエアシ
リンダ34でクランパ25を上昇させてから、制御器173お
よびノッタ22を動作させることによって、第12図(c)
に示すように、切断たて糸2aの端部と継ぎ糸23の端部と
を糸つなぎ状態に設定する。
このあと、コントローラ170は、適当な時間の経過後
に、吸引管21の吸引動作を停止させ、またこれに代わっ
て、吸引パイプ33を制御器177によって動作させるとと
もに、エアシリンダ40およびその制御器181によって、
吸引パイプ33を後退位置から前進させ、第12図(c)
(d)に示すように、継ぎ糸23を途中から、吸引方向の
空気流によって吸い込んで保持する。これと前後して、
吸引管21の空気流がなくなるため、接続状態の切断たて
糸2aおよび継ぎ糸23は、重力によって自然落下し、吸引
管21の内部から飛び出す。この状態は糸センサー29、30
がともにオフの状態になることによって、確認できる。
これを確認してから、コントローラ170は、所定の時
間の経過後に、吸引パイプ33を後退させ、所定の時間の
経過後に、クランパ25を閉じて、継ぎ糸ボビン24と吸引
パイプ33との間で、継ぎ糸23を再び保持し、次に吸引パ
イプ33による吸引動作を停止させる。
次に、モータ93がオンの状態となり、ヘルド分離装置
50およびヘルド検知装置100が切断たて糸2aの方向に前
進し、しばらくして、モータ93がオフとなるため、それ
らの装置は所定の移動量だけ移動して停止する。
このとき、分離部材63、64は、上昇状態のままヘルド
7の近傍まで移動するので、第11図(a)に示すよう
に、切断たて糸2a、2b両側のヘルド7の間隔および切断
たて糸2a、2bに隣接するたて糸2を挿通している筬羽の
間隔が一層増大する。次にモータ104がオンとなり、正
転方向に回転するため、センサー108、109は、ともにヘ
ルド7の方向へ向かって前進する。この前進過程で、セ
ンサー109がオンになったとき、センサー109は最初のヘ
ルド枠44に差し掛かったことが検知されたため、コント
ローラ170は、モータ104の回転量を検出するために、カ
ウントを開始する。その後、センサー108がオンになる
と、ヘルド7が検出されたことになり、コントローラ17
0はカウントを停止し、カウントした回転量からヘルド
枠44の枠番号を算出する。
例えば、1枚のヘルド枠44を移動するのに必要なモー
タ104の回転量を予め記憶しておき、カウントされたモ
ータ104の回転量が上記記憶された回転量の何倍かを演
算すれば求められる。これによって、切断たて糸2a、2b
を挿通しているヘルド7の識別コード45が検出される。
次に、コントローラ170は記憶装置46の内容と求めた識
別コード45から切断たて糸2a、2bと同一の筬羽間に通っ
ているたて糸2が左右のうちいずれかであるかを判断す
ることにより、以降に行われる糸通し装置の位置決めの
ための条件を設定してから、モータ104を逆転方向にオ
ンとし、センサー108、109を後退させ、必要に応じ、図
示しない駆動モータをオンとして、ヘルド検知装置100
のみを織り幅方向へずらしてから、第11図(c)に示す
ように切断たて糸2a、2bの位置を入力してヘルド7と筬
8との間に設けられている一対の拡大部材43をそこの位
置へ移動し、隣接するたて糸2によって筬羽の間隔をさ
らに拡大するのが好ましい。なお、この一対の拡大部材
43は図示しないが、分離部材63、64と同じ支持機構によ
り、例えばブラケット51などに支持される。
次にコントローラ170は、エアシリンダ39を操作器180
で駆動し、そのシリンダロッドの直線運動をラック37お
よびピニオン38によってエアシリンダ34の回転運動に変
換し、クランパ25を移動後の吸引パイプ65の開口端側に
向け、次に、エアシリンダ34を駆動して、第11図(c)
および第12図(f)に示すように、クランパ25を継ぎ糸
23とともに、吸引パイプ65の開口側近くまで下降させ、
その下降完了を確認してからまたは下降開始時から、吸
引パイプ65による吸引動作を開始させ、次にカッター駆
動器42を動作させ、カッター41によって、継ぎ糸23を継
ぎ糸ボビン24とクランパ25との間で切断する。切断後の
一方の継ぎ糸23は、吸引パイプ33に吸引・保持される。
この状態は、センサー66のオンによって検出される。
このようにして、継ぎ糸23の端部がクランパ25と吸引
パイプ65との間で位置決めされる。
なお、このとき、吸引パイプ65内には、吸引パイプ65
から織り前に充分達する長さの継ぎ糸23が吸引されてい
る。
次に、コントローラ170は、制御装置120に開始信号を
出力する。この制御装置120は、第13図に示すように、
送り制御器130、パルス発生回路132、第1のカウンタ13
4、ゲート回路136、第2のカウンタ140、比較回路142、
および設定回路144から構成されている。
送り制御器130は、開始信号を入力すると、まず制御
器189を介してモータ113をオンとし、糸通し装置110を
比較的高速で織り幅方向へ移動させる。このとき、送り
制御器130は、モータ113の回転量を表すパルス発生回路
132のパルス信号を第1のカウンタ134を介して順次入力
している。そして、第1のカウンタ134のカウント値
が、たて糸切れ位置よりも若干手前の位置に対応して予
め設定されている値に達した時、送り制御器130は、
“H"レベルの信号をゲート回路136に出力するととも
に、モータ113を低速に設定する。その後、センサー118
が、最初の筬羽を通過したときに出力する検知信号の立
ち下がりでゲート回路136を開き、隣り合う筬羽に差し
掛かったときに出力する検知信号の立ち上がりで再び閉
じることによって、その間にパルス発生回路132からの
基準パルスを第2のカウンタ140の入力端に送り込んで
いる。そこで、第2のカウンタ140は、その基準パルス
のパルス数をカウントすることによって筬羽の間隔を測
定し、測定値を比較回路142に出力している。その後第
2のカウンタ140は、センサー118が筬羽を通過する毎に
隣り合う筬羽までの間隔を順次測定し、その値を比較回
路142に出力していく。このため比較回路142は、測定値
を入力する毎に測定値を設定器144によって設定されて
いる基準値と比較し、測定値が基準値を上回ったとき、
“H"レベルの信号を送り制御器130に出力する。送り制
御器130は、比較回路142からの信号を入力する毎にその
ときの第1のカウンタ134のカウント値、すなわちモー
タの回転量を入力・記憶しており、比較回路142から信
号を2回入力した時点でモータ113の駆動を停止させ
る。その後、送り制御器130は、コントローラ170から先
に行われた条件を入力して、2箇所の筬羽間のうち切断
たて糸2a、2bが挿通されている方の筬羽間を判断し、対
応する上記記憶された回転量になるようにモータを逆転
させる。このようにして、間隔の大なる箇所を検知し、
さらに先の条件に基づいて切断たて糸2a、2bを挿通して
いる方の箇所を判断することによって、正確・迅速な切
断たて糸の筬羽位置を割り出すことができる。
糸通し装置110の位置決めが完了すると、次にコント
ローラ170は、制御器187を介してカッター67を動作さ
せ、筬8とヘルド7の間で、切断たて糸2bを切断し、取
り去る。なお、糸通し装置110の位置決めが完了したと
き、そのモータ113の回転量は、他の装置の位置決めの
回転量として用いられる。
このあと、コントローラ170はモータ116を正転方向に
オンとし、第11図(d)に示すように、フック付ニード
ル117を前進させ、それを筬羽の間からヘルド7の通し
孔に挿入してから、そのモータ116を逆転方向に回転さ
せることによって、ニードル117を後退させる。フック
付ニードル117は、前進過程で、拡げられた筬羽の間か
らヘルド7の通し孔に入り、フックと交差する方向に張
り渡された継ぎ糸23を引っ掛け、クランパ25と吸引パイ
プ65との間で位置決めされている継ぎ糸23をV字状に係
止しながら後退することによって、ヘルド7の通し孔お
よび筬羽の間に継ぎ糸23を案内し、後退を完了する。
このあと、吸引パイプ65が吸引動作を停止し、クラン
パ25は、継ぎ糸23を開放し、次にエアシリンダ39が作動
し、エアシリンダ34も復帰する。さらに、エアシリンダ
34の作動によって、クランパ25が復帰し、次に、ノッタ
22、ヘルド分離装置50、拡大部材43、ヘルド検知装置10
0および糸通し装置110がともに復帰動作を行い、一連の
動作を完了する。
フック付ニードル117を通すにあたっては、筬羽間の
位置にヘルド7の位置を直線上に揃えることが好まし
い。このための技術として、特開昭50−20067号や実公
昭29−17172号のような装置を応用すればよい。
すなわち、上記の装置もヘルド分離装置50と同様の構
成で支持することによって、織り幅方向に移動可能とす
る。そして制御装置120から入力したモータ113の回転量
をもとに駆動モータを回転させることにより上記装置の
位置決めをした後に上記装置を動作させれば、精度の高
いヘルド7の位置決め固定を行うことができる。この糸
通し装置110は、筬羽の前面にあってもよく、またヘル
ド7の後部に設けられていてもよい。このようにして糸
通し装置110によって筬羽の間を通過し、織り前の近く
に案内さた継ぎ糸23は、出願人の提案装置〔特願昭62−
298805号(特開平1−139846号)の装置〕によって処理
すれば、織機の自動再起動まで完全な自動化が可能とな
る。
上記本実施例では、同一の筬羽間に挿通されている2
本のたて糸2が、特にヘルド枠44の番号について互いに
規則性を有していることを前提としている。
このため、たて糸2の挿通部材であるヘルド7にヘル
ド枠44の番号に対応した識別コード45を付与している
が、本発明は、特願昭62−334881号(特開平1−174649
号)の技術を適用して全てのドロッパー11をコード化
し、ドロッパー11の識別コード45を同一の筬羽間に挿通
されているたて糸2毎に記憶しておくとともに、糸切れ
時には切断たて糸2a、2bを挿通するドロッパー11の識別
コード45を検出する。
すなわち、本発明のたて糸自動補修方法によれば、ド
ロッパー装置5の全てのドロッパー11をそれぞれコード
化しておくとともに、ドロッパー11の識別コード45を同
一の筬羽間に挿通される複数のたて糸2毎に記憶してお
き、たて糸切れ時に、切断たて糸2a、2bに隣接するたて
糸の少なくとも一方を織り幅方向に移動させてこの隣接
するたて糸2を挿通している筬羽の間隔を拡げ、この筬
羽間隔の大なる箇所を検知するとともに、切断たて糸2a
に関するドロッパー11の識別コード45を検出手段により
検出し、検出した識別コード45と前記記憶内容とから間
隔の大なる筬羽と切断たて糸を挿通する筬羽との位置関
係を求め、この位置関係と検知した筬羽間隔の大なる箇
所とに基づいて糸通し部材としてのフック付ニードル11
7を切断たて糸2a、2bを挿通する筬羽に対して位置決め
する。この方法によれば、同一筬羽間に挿通されている
たて糸2に上記のような規則性がなくても、切断たて糸
2a、2bを挿通する筬羽に挿通されているたて糸2を特定
することができる。
また、上記実施例は、切断たて糸2a、2bに隣接するた
て糸2の両方を移動させているが、これとは別に、識別
コード45から切断たて糸2a、2bと同一の筬羽間に挿通さ
れているたて糸2を判断してこれのみを移動させ、筬羽
間隔の大なる箇所に位置決めすることを条件としてもよ
い。
さらに上記実施例では、筬羽間の距離を直接測定する
ことによって、筬羽間隔の大なる箇所を検出するように
しているが、これに限定されず、例えば、筬羽をはさん
で投光器と受光器とを対向させ、筬羽間からの通過光量
を検知しながら両者を織り幅方向に移動させ、上記光量
を所定の値を越えるか否かを比較することによって筬羽
間隔の大なる箇所を検知するようにしてもよい。
なお、ヘルド分離装置50をドロッパー装置5とヘルド
7との間で移動可能にしているが、これに限らずたて糸
2方向に固定された複数のヘルド分離装置50を設けても
よい。また、糸種や織物組織などによっては筬羽が拡が
り易いものもあるので、1つのヘルド分離装置50のみを
任意の位置に、好ましくはドロッパー装置5側に固定的
に設けることも可能である。
また、上記実施例は、筬羽間に2本のたて糸2が挿通
されていることを前提としているが、3本以上挿通され
ている場合でも、本発明を適用することができる。
発明の効果 本発明では、たて糸切れ時に、切断たて糸に隣接する
たて糸の少なくとも一方を織り幅方向に移動させてこの
隣接するたて糸を挿通している筬羽の間隔を拡げ、この
筬羽間隔の大なる箇所を検知するとともに、切断たて糸
に関するドロッパーの識別コードを検出し、この識別コ
ードと前記記憶内容とから間隔の大なる筬羽と切断たて
糸を挿通する筬羽との位置関係を求め、この位置関係と
検知した筬羽間隔の大なる箇所とに基づいて糸通し部材
を、切断たて糸を挿通する筬羽に対して位置決めするた
め、位置決めが高精度かつ迅速に行える。また、1つの
筬羽間に複数のたて糸が挿通されていて、織り幅方向に
移動させるたて糸が切断たて糸と同じ筬羽間に存在する
ときには、糸通しすべき筬羽の間隔を直接拡大できるの
で、補修後のたて糸通しが容易に行われる。
特に、たて糸切れ時には、たて糸を直接に探知するの
ではなく、切断糸が挿通されていたドロッパーの識別コ
ードを検知するだけで、たて糸とヘルド枠、ヘルドとの
間に一定の規則性がなくても、切断たて糸と同一の筬羽
間に挿通されているたて糸の特定が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のたて糸自動補修装置の正面図、第2図
は同装置の側面図、第3図はヘルド分離装置の正面図、
第4図はヘルド分離装置の要部の側面図、第5図はヘル
ド検知装置の側面図、第6図はヘルド枠の平面図、第7
図は引き通し装置の平面図、第8図は同装置の側面図、
第9図はコントローラと他の動作要素との回路の接続
図、第10図はたて糸自動補修動作のフローチャート図、
第11図はヘルド分離動作状態の平面図、第12図はたて糸
自動補修動作の側面図、第13図は制御装置のブロック線
図である。 1……たて糸自動補修装置、2……たて糸、3……ブラ
ケット、5……ドロッパー装置、7……ヘルド、8……
筬、9……織布、11……ドロッパー、20……位置制御用
のモータ、21……吸引管、22……ノッタ、23……継ぎ
糸、24……継ぎ糸ボビン、25……クランパ、29、30……
糸センサー、31……送りモータ、33……吸引パイプ、41
……カッター、50……ヘルド分離装置、51……ブラケッ
ト、54……駆動モータ、63、64……分離部材、170……
コントローラ、100……ヘルド検知装置、110……糸通し
装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドロッパー装置の全てのドロッパーをそれ
    ぞれコード化しておくとともに、ドロッパーの識別コー
    ドを同一の筬羽間に挿通される複数のたて糸毎に記憶し
    ておき、 たて糸切れ時に、切断たて糸に隣接するたて糸の少なく
    とも一方を織り幅方向に移動させてこの隣接するたて糸
    を挿通している筬羽の間隔を拡げ、この筬羽間隔の大な
    る箇所を検知するとともに、切断たて糸に関するドロッ
    パーの識別コードを検出し、この識別コードと前記記憶
    内容とから間隔の大なる筬羽と切断たて糸を挿通する筬
    羽との位置関係を求め、この位置関係と検知した筬羽間
    隔の大なる箇所とに基づいて糸通し部材を、切断たて糸
    を挿通する筬羽に対して位置決めすることを特徴とする
    たて糸自動補修方法。
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