JP2837395B2 - 振出式中通し釣竿 - Google Patents

振出式中通し釣竿

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JP2837395B2
JP2837395B2 JP8250972A JP25097296A JP2837395B2 JP 2837395 B2 JP2837395 B2 JP 2837395B2 JP 8250972 A JP8250972 A JP 8250972A JP 25097296 A JP25097296 A JP 25097296A JP 2837395 B2 JP2837395 B2 JP 2837395B2
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fishing
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博資 荒田
友義 鶴藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振出式中通し釣竿
に関する。
【0002】
【従来の技術】釣糸の挿通作業を簡便にするために釣糸
導入孔に連続するようにストッパー部材を元竿内部に内
設した振出式中通し釣竿が実公平2−16626号公報
に開示されている。また、実公昭63−34525号公
報には、元竿内に他の竿管を釣糸導入部の後方にまで収
納できる構造の振出式中通し釣竿が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前者では
釣糸の挿通作業性は向上するが、中竿等の収納において
ストッパーの位置までしか収納できず、釣竿の仕舞寸法
が長くなり不便であり、また後者では、中竿等は元竿の
後方まで収納可能であるが釣糸の挿通作業が困難でも
ある
【0004】依って本発明は、仕舞寸法を短くした収納
を可能にすると共に、釣糸の挿通作業を容易にした振出
式中通し釣竿の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
、釣糸導入部を有する元竿に対して振出式に継ぎ合わ
され、前記釣糸導入部よりも後方まで収納できる中竿の
後端部に取り付けられた保持体にはその前部に受面を有
し、穂先竿はその後端部を前記前部受面に当接させた状
態に収納した場合、その先端部に設けたトップガイドが
前記中竿先端から突出する長さを有することを特徴とす
る振出式中通し釣竿を提供する。
【0006】元竿に対して振出式に継ぎ合わされる中竿
は釣糸導入部よりも後方まで収納できるため、仕舞寸法
を短くした収納を可能にさせ、また、穂先竿はその後端
部を保持体の前部受面に当接させた状態に収納した場
合、トップガイドが前記中竿先端から突出する長さを有
するため、釣糸を釣糸導入部から中竿後端保持体を介し
て穂先竿内に挿通させる作業時において、万一、釣糸が
保持体の前部受面と穂先竿後端との間に侵入すれば釣糸
の挿通作業は困難になるが、前記中竿先端からトップガ
イドが突出しているため、容易にこれを摘んで操作し易
く、これにより侵入挟持された釣糸先部をフリーにで
き、釣糸の挿通作業を容易にさせることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は本発明
に係る振出式中通し釣竿側面図であり、元竿10に中竿
12が、該中竿12に穂先竿14がそれぞれ振出式に継
ぎ合わされている。穂先竿14の先端にはトップガイド
16が取り付けられており、また、中竿12の先には後
述の保持リング18が取り付けられている。
【0008】この元竿10は本発明で述べる太径竿管で
あり、中竿12は本発明の第1細径竿管である。然しな
がら、元竿10や中竿12が複数に分割されているよう
な場合には、例えば、太い径の第1中竿が太径竿管であ
り、それに継ぎ合わされる細い方の第2中竿が細径竿管
(第1細径竿管)である場合等があり、これらに制限は
ない。この元竿10にはリールシート20が取り付けら
れており、これにリール22が固定されて、その前方位
置に枠体30とその中に挿通している釣糸導入管32と
を具備する釣糸導入部28が設けられている。なお、2
6は竿尻部品である。
【0009】図2は図1の振出式中通し釣竿の作動を説
明する要部の縦断面図である。前記枠体30に挿通して
いる釣糸導入管32は、頭部32Aと該頭部32Aより
も細くて直線状に長い胴部32Bとを具備しており、枠
体30に対してはゴム等の弾性部材40を介して長手方
向の任意の位置に保持可能に構成されている。この保持
構造に代って、ねじによる螺合保持構造であってもよ
い。
【0010】前記釣糸導入管32の入口と出口には釣糸
24の接触による摩耗防止等によってそれぞれセラミッ
クス製のガイドリング34,36が固定されている。更
に先端部の外周には、好ましくはゴム等の弾性部材で構
成される係止部材38が固定されている。大きな頭部3
2Aによって挿入限度位置が規定されるこの釣糸導入管
32を枠体30に対して最も押し込んだ状態が図2に示
されており、その先端が元竿10の内部直径のほぼ中央
部に位置している。従って元竿10内に中竿12を収容
した場合に、図示の如く中竿12の後端部に取り付けた
セラミックス製等のガイドリング44を保持する樹脂部
材等により形成される保持体46の後部の傾斜受面46
Aが上記釣糸導入管32の係止部材38に当接してその
位置が規定され、釣糸導入管32と中竿12の内部とが
殆ど連通状態になる。
【0011】従って、釣糸導入管32の頭部から釣糸2
4を挿入すると前記中竿12の後端部の傾斜受面46A
に接触しながら中竿12内に自動的に挿通する。この場
合、穂先竿14も収納しておけば、その後端部は前記保
持体46の前部の傾斜受面46Bに当接して停止するた
め、中竿12のみでなく穂先竿14にも釣糸24を同時
に挿通させることができ、釣糸の挿通作業が極めて容易
になる。万一、保持体と穂先竿後端との間に釣糸が挟持
されても、後述の如くトップガイドは突出しており、こ
れを摘んで操作すれば容易に解除できる。
【0012】こうして釣糸24を挿通させて釣りを行
い、釣糸を挿通させたままで釣竿を仕舞う際には、図2
の2点鎖線32Sで示すように釣糸導入管32を枠体3
0から後方に引き、釣糸導入管32を退避させてその先
端がほぼ元竿10の内部円筒空間の外側に位置した状態
で中竿12を後方に収納できる。この状態を2点鎖線1
2Sで示す。
【0013】こうして仕舞い状態にした本発明に係る振
出式中通し釣竿の縦断面図を図3に示す。中竿12はそ
の先端の保持リング18によって元竿10の先端に突出
係止し、その結果中竿12の後端部が竿尻部品26から
離隔した状態で収納され、このため竿尻部品26との間
に空間Kが生じ、図のように釣糸24を中竿12の後端
から後方に引出し、それを元竿10の内面と中竿12の
表面との間の空間に挿通させて釣糸導入管32を介して
外側のリール22によって釣糸24を巻取りつつ仕舞う
ことができる。この釣糸24の巻取りを容易にするに
は、中竿12の後端の保持体46の後縁部等の釣糸24
の各折れ曲り部を滑らかな曲面状態に形成するとよい。
【0014】この場合、細径竿管である穂先竿14は中
竿12の保持体46の前部の傾斜受面46Bに当接する
まで収納させており、その先部に設けられたトップガイ
ド16は、ほぼ前記保持リング18に係止する状態でも
あるが中竿12から突出している。また、穂先竿14は
中竿12の後方まで収納され、該中竿12は元竿10の
後方にまで収納されているため、振出した場合の釣竿長
さの割に仕舞い寸法を短くできる。この形態例では、釣
糸導入部28の枠体30に対して摺動する釣糸導入管3
2とその先部の係止部材38が中竿12の収納位置規制
機構の主要部を構成している。
【0015】図4は上記形態例と異なる糸通し作業の際
の中竿収納位置の規制機構を図示する。即ち、釣糸導入
管32は枠体30’に対して摺動する必要は無く、固定
されており、元竿10の表面に取り付けた枢軸52を中
心にして枠体30’が釣糸導入管32毎回動する構成で
ある。釣糸の挿通作業時にはゴム部材や金属部材の保持
リング50によって枠体30’の後端部30A’を元竿
10の表面との間に挟んで保持固定する。こうすると、
釣糸導入管32の先端部分が元竿10のほぼ中心位置に
位置し、その先端部に接着固定等された係止部材38に
よって中竿の後端部が係止されて中竿の後端部の位置が
定まる。
【0016】中竿等を収納する際には、保持リング50
を後方にずらせて外し、枠体30’を2点鎖線30S’
で示すように枢軸52を中心にして回動させ持ち上げれ
ば、釣糸導入管32の先端は元竿10の内部空間から退
避できるように構成されており、中竿等を後方まで容易
に仕舞うことができる。この他釣糸導入管32の先端を
元竿10の中心付近に位置させる機構は他の如何なる構
造であってもよい。
【0017】次には図5によって、釣糸導入部を固定し
たままで、中竿の後端部を釣糸導入部の近くの所定の位
置に位置させると共に、解除することのできる位置規制
機構につき説明する。まず、中竿12の所定位置には目
印54が印されており、この位置まで中竿12を収納す
る。この収納状態で中竿12が元竿10に対して保持さ
れるように中竿12にはゴム等の弾性部材で形成された
リング部材56、或いは金属や樹脂を使用して形成さ
れ、縦に割りスリットの入ったリング部材を套嵌させ、
中竿12の長手方向にスライド可能であって、中竿12
の任意の表面位置に係止保持可能に形成されており、ま
た、元竿10の先端に圧入可能な係止部56Aを具備し
ている。
【0018】従ってリング部材56をスライドさせて目
印54の直後に位置させ、中竿12の表面に係止保持さ
せ、これを元竿10の先端にも圧入係止させると中竿1
2の後端は釣糸導入部28の近くであって、所定位置に
位置する。釣糸導入部28の枠体30’’’は巻回糸4
2によって前後の端部30B,30Aが元竿10に対し
て固定されており、これに傾斜状の釣糸導入孔32’が
形成され、その前後端にセラミックス製のガイドリング
34,36が設けられ、この釣糸導入孔32’の中に外
部から釣糸24が挿通されると、釣糸24の先端は前記
所定位置に位置した中竿12の後端の保持体46の後部
傾斜受面46Aに接触して中竿12内に容易にガイドさ
れて挿通する。この釣糸24の代りに糸通し具を用いて
も同様である。
【0019】この形態例の場合も保持体46の前部傾斜
受面46Bには穂先竿14の後端が当接しており、前記
後部傾斜受面46Aによってガイドされた釣糸24の先
端は前部傾斜受面46Bによってその周囲を規制された
範囲内で前進するため自動的に穂先竿内に挿通し、非常
に簡便に糸通しできる。こうして釣糸24を挿通させる
作業が終了した後はストッパー56は不必要になるため
取外すようにしてもよく、また中竿12の先部に台座を
設けてそこに固定してもよい。
【0020】次は図6を参照して前記目印54とストッ
パー56の代りに、ストッパー60とガタ止め部62に
よって中竿12の後端部を釣糸導入部の近くの所定の位
置に位置させると共に、解除することのできる他の位置
規制機構につき説明する。(a)は(b)の矢視線A−
Aによる横断面図である。中竿12の所定の位置に形成
された2個の凸状ストッパー60によって中竿12の元
竿10に対する収納位置を一時的に規制でき、元竿10
の先部の内面に緩く密接する程度の凸状部を有するガタ
止め部62によって釣糸挿通作業中に中竿12がふらつ
かず、作業が容易になるように構成している。
【0021】なお、前記ストッパー60部の該ストッパ
ー外周を含めた中竿12の外周長さは、元竿10の内周
の周囲長さよりも短く形成しており、元竿10の入口や
中竿12の弾性変形によって中竿12が元竿10内に完
全に収容でき、元竿10後端の竿尻部品を取外して後方
に引き抜くことができる。このため各竿管の手入れや修
理が容易になる。
【0022】図7は細径竿管としての中竿12’が太径
竿管としての元竿10’内の所定位置まで収納された際
に、中竿12’を元竿10’に対して仮固定する機構を
示している。元竿10’の先部内周は、基本の内周円の
内側方向に凸となる平面部10A’を形成しており、中
竿12’も対応した平面部12A’をその外周に形成し
ている。従って、(a)のようにして中竿12’を収納
することができ、途中の所定位置で仮保持する際には中
竿12’を回転させれば(捩れば)(b)のようになっ
て係止保持できる。
【0023】図8は本発明に係る振出式中通し釣竿に使
用している位置規制機構の他の形態例を示す。元竿10
には枠体30”と該枠体に傾斜状に設けられた釣糸導入
孔32”とを具備する釣糸導入部28が形成されてい
る。釣糸導入孔32”はセラミックス製のガイド管3
4’によって被覆されている。前記釣糸導入孔32”の
元竿内部への開口に略対向する位置に位置規制機構が設
けられている。即ち、元竿10の内面には凹所10Bが
形成されており、この凹所に退避可能な寸法を有する規
制部64Bとねじ本体部64Aを有するねじ部材64が
元竿10に螺合している。
【0024】ねじ部材64の頭部64Cは硬貨やドライ
バーによって容易に回動できる凹部を形成しており、回
動させて図8の位置までねじ込めば、中竿12を収納し
ていった場合に後端の保持体46の後端が当接するよう
構成している。また、ねじ部材64を逆転させて規制部
64Bが凹所10B内に退避すれば、中竿12は後方ま
で収納できる。部材66は釣人の手等がねじ部材64に
引っ掛ることを防止するための保護用部材である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、仕舞寸法を短くした収納を可能にすると共に、
釣糸の挿通作業を容易にした振出式中通し釣竿の提供が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る釣竿の側面図である。
【図2】図2は図1の釣竿の釣糸挿通作業時の要部拡大
縦断面図である。
【図3】図3は図1の釣竿を仕舞った状態の縦断面図で
ある。
【図4】図4は位置規制機構の他の形態例を示す縦断面
図である。
【図5】図5は位置規制機構の他の形態例を示す縦断面
図である。
【図6】図6は位置規制機構の他の形態例を示す断面図
である。
【図7】図7は位置規制機構の他の形態例を示す横断面
図である。
【図8】図8は位置規制機構の他の形態例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
10 元竿(太径竿管) 12 中竿(第1細径竿管) 14 穂先竿(細径竿管) 28 釣糸導入部 46 保持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−248945(JP,A) 実開 平1−121366(JP,U) 実開 昭52−36180(JP,U) 実開 昭57−23177(JP,U) 実公 昭63−34525(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 87/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣糸導入部を有する元竿に対して振出式
    に継ぎ合わされ、前記釣糸導入部よりも後方まで収納で
    きる中竿の後端部に取り付けられた保持体にはその前部
    に受面を有し、 穂先竿はその後端部を前記前部受面に当接させた状態に
    収納した場合、その先端部に設けたトップガイドが前記
    中竿先端から突出する長さを有する ことを特徴とする振
    出式中通し釣竿。
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JP2741337B2 (ja) * 1993-11-08 1998-04-15 ダイワ精工株式会社 継式中通し釣竿

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