JP2836814B2 - 偏向装置 - Google Patents
偏向装置Info
- Publication number
- JP2836814B2 JP2836814B2 JP62045078A JP4507887A JP2836814B2 JP 2836814 B2 JP2836814 B2 JP 2836814B2 JP 62045078 A JP62045078 A JP 62045078A JP 4507887 A JP4507887 A JP 4507887A JP 2836814 B2 JP2836814 B2 JP 2836814B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- voltage
- deflection
- capacitance
- modulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N3/00—Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
- H04N3/10—Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
- H04N3/16—Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
- H04N3/22—Circuits for controlling dimensions, shape or centering of picture on screen
- H04N3/23—Distortion correction, e.g. for pincushion distortion correction, S-correction
- H04N3/233—Distortion correction, e.g. for pincushion distortion correction, S-correction using active elements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Details Of Television Scanning (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、偏向電流のS成形が内部ピンクツシヨン
歪修正を得るために比較的広い範囲にわたつて変化また
は変調される偏向回路に関するものである。 〔発明の背景〕 1以上のフエースプレート半径Rをもつたカラー映像
音、例えばRが1.6に等しいフイリツプス社製の45AX映
像管では、相当な大きさの内部ピンクツシヨンの修正を
必要とし、内部ピンクツシヨンの調整を好ましい大きさ
にする必要がある。 従来技術によるラスタ修正回路には、偏向巻線と直列
に結合された変調インダクタを利用して内部ピンクツシ
ヨンの修正を行なうようにしたものもある。変調インダ
クタは全偏向インダクテイブ・インピーダンスを増大さ
せる。特に1×fH以上の線周波数では、インダクテイブ
・インピーダンスの増大により、より大きな偏向電力を
消費し、偏向スイツチの両端間により高いリトレース電
圧パルスが現われる。この場合、fHは例えばPAL方式に
おける水平周波数である。従つて、このような変調イン
ダクタを使用することなく左右(または東西)内部ラス
タ修正を行なうことが望ましい。 第4図は、全体を10で示すクロスハツチ・ライン・パ
ターンを示すテレビジヨン・ラスタ上に表われる内部ピ
ンクツシヨン歪を示している。クロスハツチ・パターン
の左右の側部は垂直の線12と14とによつて示されてい
る。線12および14は直線で、ラスタの左右外側ピンクツ
シヨンは修正されていることを示している。ラスタの中
心と両側との間にある垂直の格子線16および18は、直線
状の点線からのずれによつて示すように湾曲しており、
内部ピンクツシヨン歪が存在することを示している。水
平線17aおよび17bは頂部ラスタ走査あるいは底部ラスタ
走査の例に対する水平走査位置を示し、水平線19は中心
部のラスタ走査の例に対する水平走査位置を示してい
る。 内部ピンクツシヨン歪の修正を行なうには、水平トレ
ース期間中、垂直走査軸に沿う偏向電流のS成形の変調
を必要とする。第4図の点線によつて示すような直線状
の垂直の線を得るためには、ラスタの頂部から中心へ向
けてS成形を増大させ、ラスタの中心から底部へ向けて
S成形を減少させることが望ましい。 〔発明の概要〕 この発明の特徴によれば、内部ピンクツシヨン修正を
具えた偏向装置は、偏向サイクルのトレース期間中およ
びリトレース期間中、偏向巻線に偏向周波数で走査電流
を発生させる偏向巻線を含んでいる。偏向巻線に結合さ
れたスイツチング手段は、リトレース期間中リトレース
電圧を発生させ、また走査電流を発生させる。変調され
た電圧はリトレース期間中発生される。変調電圧は変調
信号に従つて第2の周波数で変調される。偏向巻線に結
合されたトレース・キヤパシタンスは、偏向巻線と共に
トレース期間中第1のトレース共振回路を構成し、トレ
ース・キヤパシタンスに流れる走査電流はトレース期間
中はトレース・キヤパシタンスにパラボラ電圧を発生さ
せる。第2のキヤパシタンスおよび変調インダクタンス
を含む回路分枝は、トレース・キヤパシタンスと共に第
2の共振回路を形成し、該第2の共振回路は変調インダ
クタンス中にリトレース期間中、変調電圧によつて変調
される振幅をもつた変調電流を発生させる。変調電流は
トレース・キヤパシタンスに結合されていて、トレース
・キヤパシタンス中のパラボラ電圧を内部ピンクツシヨ
ン歪を減少させるような形態で上記変調電流の振幅に従
つて変化させる。トレース・キヤパシタンスは、実質的
にリトレース期間中を通じて変調インダクタンスを迂回
する走査電流に対する低インピーダンス・バイパス・キ
ヤパシタンスとして作用する。 幾つかの通常のテレビジヨン受像機中では、水平偏向
回路は、水平偏向巻線と、各トレース期間中偏向巻線に
偏向電流を供給するトレース・キヤパシタンスとを含む
出力段からなる。リトレース・キヤパシタンスはリトレ
ース期間中偏向巻線の両端間に結合されている。エネル
ギはリトレース期間中フライバツク変成器を経て補充さ
れる。例えば、第2図に示すようなクロスハツチパター
ンの各白い水平の縞を表示するときに生ずるフライバツ
ク変成器の2次巻線中の高ビーム電流は、リトレース期
間中フライバツク変成器に高アルタ負荷を与える。リト
レース・キヤパシタンスはこの負荷によりリトレース期
間中僅かに放電される。これによりリトレース・キヤパ
シタンスより偏向巻線を経てリトレース・キヤパシタン
スへ放電電流が流れ、クロスハツチ・パターンの白い水
平縞の期間中トレース・キヤパシタンスの両端間の電圧
は僅かに低下する。トレース・キヤパシタンスの電荷
は、白いクロスハツチの縞相互間の黒い映像部分を表示
する走査線に関連するリトレース期間中に補充される。
これによつて偏向巻線を通つて反対方向に小電流を生じ
させる。トレース・キヤパシタンスの充電および放電電
流はラスタの小さな変移を生じさせ、偏向巻線のトレー
ス電流を変調する低い周波数の振動を生じさせる。この
低周波変調があると、クロスハツチ・パターンの各垂直
の縞は直線形状にならずにジグザグ形状のものとして表
われる。ジグザグ形状は水平の縞との交点のすぐ下の所
定の垂直の縞で現われる。時には“ねずみの歯(マウス
テイース)”と称されるこのような歪は第2図のクロス
ハツチ・パターンに示されている。これらは高ビーム変
移が生ずる期間中およびその直後に現われる。これは、
低インピーダンス・エネルギ・フライホイールを与える
偏向回路がアルタ回路の必要なエネルギの過渡的増加を
供給するからである。従つて、偏向回路からアルタ回路
へ転送されるエネルギは偏向巻線のトレース電流に変化
を生じさせる。このような“ねずみの歯”歪を減少させ
ることが望ましい。 この発明の他の特徴によれば、高電圧の振幅あるいは
偏向リトレース期間中に実質的な影響を与えることな
く、しかも“ねずみの歯”歪が減少するように内側およ
び外側ピンクツシヨン歪の修正が得られるように偏向電
流の振幅が変調される。 〔実施例の詳細な説明〕 この発明を実施した第1図の偏向回路100は、例え
ば、フイリツプス社製110°、45AX FS カラー映像音、
型A66−EAK00X01において電子ビームの水平偏向を行な
うものである。第1図において、端子22とアースとの間
に発生した安定化された直流電圧B+の電源は小さな値の
抵抗器R1を経て水平フライバツク変成器T1の1次巻線W1
の端子22aに結合されている。巻線W1の他の端子は接続
端子23に結合されている。濾波キヤパシタンスC1は端子
22aとアースとの間に接続されている。安定化された電
圧B+は例えば切換モード電源90によつて発生される。変
成器T1の2次巻線W3はダイオードD4を経てアルタ電圧U
を供給する。 水平出力トランジスタQ1のベースは通常の駆動および
発振回路5に結合されており、そのコレクタ−エミツタ
電路は接続端子23とアースとの間に結合されている。ト
ランジスタQ1と並列に2個の整流器ダイオードD1および
D2の直列構成が接続されている。ダイオードD1の陽極と
陰極との間にはS成形、すなわちトレース・キヤパシタ
ンスCSに結合された水平偏向巻線LHの回路が接続されて
いる。ダイオードD1の陽極と陰極との間に結合された偏
向リトレース・キヤパシタンスCRDは偏向巻線LHと共に
並列リトレース共振回路27を形成している。第2のリト
レース・キヤパシタンスCRTは接続端子28とアースとの
間に接続されている。小さな値のキヤパシタンスCRPは
端子23とアースとの間に結合されている。キヤパシタン
スCRPはリトレース共振回路27の共振周波数のフアイン
・チユーニングを与える。端子28とアースとの間には、
チヨークL1と、スイツチング・トランジスタQ5およびダ
イオードD31を含む制御可能な左右切換電流回路構成25
との直列回路が接続されている。チヨークL1のインダク
タンスは偏向巻線LHのインダクタよりも相当に高い。 この発明の装置を実施するに当つて、内側ピンクツシ
ヨン歪修正回路60は端子60bと、キヤパシタンスCSと偏
向巻線LHとの接続点の端子60aとの間にキヤパシタンスC
Sが接続されている。回路60の可変インダクタL2は端子6
0bと、ダイオードD3とD4との接続点である端子60cとの
間に接続されている。ダイオードD4の陽極はアースに接
続され、陰極は端子60cに接続されている。ダイオードD
3は端子60cと端子28との間に接続されている。 トレースの第1半部の期間中、偏向電流iyは偏向巻線
LHとダイオードD1中を矢印と反対方向に流れる。トレー
スの第2半部の期間中、偏向電流iyは偏向巻線LHと導通
状態のトランジスタQ1中を矢印の方向に流れる。トレー
スの終了時にトランジスタQ1は非導通になり、端子23と
アースとの間に通常の態様でリトレース電圧V1発生す
る。 リトレース期間中、電荷はチヨークL1を経て流れる変
調されたシンク電流iL1によつてリトレース・キヤパシ
タンスCRDから取去られる。例えば全リトレース期間中
の積分値∫iL1dtが高くなればなる程、キヤパシタンスC
RDの両端間の電圧V41は大きくなり、またキヤパシタン
スCRTの両端間の電圧V4は小さくなる。リトレース期間
中に偏向巻線LHを通つて流れる偏向電流iyのピーク値は
リトレース期間の中心におけるキヤパシタンスCRDの両
端間の電圧V41のピーク値に直接関連している。垂直偏
向率で電流iL1を変調することによつて、切換電流回路2
5は水平走査電流iyに外側ピンクツシヨン修正を与え
る。 制御可能な切換電流回路構成25は差動接続された一対
のトランジスタQ2およびQ3を含み、これらのトランジス
タQ2およびQ3の双方のエミツタは抵抗器R9の端子45に接
続されている。抵抗器R9の他方の端子は電圧源V+に接続
されている。抵抗器R9中を流れる電流iR9は、トランジ
スタQ2とQ3のベース間に発生する差電圧V61−V51に応答
してトランジスタQ2とQ3との間に分割される。 トランジスタQ2のコレクタ電流は、反転および駆動ト
ランジスタQ4を経て、共通エミツタ・モードで動作する
回路25のスイツチング・トランジスタQ5を制御する。ト
ランジスタQ5のコレクタは、リトレース共振回路27から
離れたチヨークL1の端子29に結合されている。従つて、
トランジスタQ5は差電圧V61−V51の振幅に従つてそれぞ
れオフ、オンに切換えられる。チヨークL1の端子29はま
た切換電流回路25のダイオードD31を経て、ほぼ電圧B+
の電位にある端子25に結合されている。ダイオードD31
は、チヨークL1を通つて流れる電流iL1を分流させ、ト
ランジスタQ5がターンオフしたとき端子29における電圧
V31をキヤパシタC1の両端間に存在する電圧にクランプ
する。逆にトランジスタQ5がターンオンすると、トラン
ジスタQ5を通つてアースに流れる電流iL1によつて電圧V
31はほぼアース電位になる。 フライバツク変成器T1の2次巻線W2の両端間に発生す
る水平リトレース・パルスHPは抵抗器R2を経て抵抗器R3
とキヤパシタンスC2との直列回路の両端間に発生し、ト
ランジスタQ2のベースに供給される。通常の垂直偏向回
路32によつて発生された垂直鋸歯状波上に重畳されたパ
ラボラ形状の垂直周波数の信号は、直列抵抗器R6、R5お
よびキヤパシタンスC3のラスタ制御回路を通つてトラン
ジスタQ2のベースに供給される。従つて、トランジスタ
Q2のベースは電圧加算点として作用する。垂直偏向回路
32のサンプリング抵抗器RSの両端間の垂直鋸歯状電圧は
垂直周波数の鋸歯状成分をもつている。電圧V9は抵抗器
RSと並列の台形制御抵抗器R13を経て抵抗器R12の一方の
端子に供給される。抵抗器R12の他方の端子はトランジ
スタQ3のベースに結合されている。台形制御抵抗器R13
は共通モード除去作用によつてトランジスタQ2のベース
における垂直鋸歯状部分を打消すように調整される。ト
ランジスタQ3のベースにおけるバイアス電圧V51は、可
変抵抗器R10と固定抵抗器R11との直列回路によつて制御
される。抵抗器R10とR11との直列回路は電圧源V+とトラ
ンジスタQ3のベースとの間に挿入されている。 チヨークL1の端子28とアースとの間の電圧V4はまた抵
抗器R4を経てトランジスタQ2のベースに供給されてい
て、切換電流回路25の動作を安定化させる帰還を与えて
いる。従つて、トランジスタQ2のベースに結合されたキ
ヤパシタンスC2は電圧V4のパルスを積分して、垂直周波
数のパラボラ波形の帰還を行つている。 トランジスタQ2およびQ3のベースにおける差電圧V61
−V51は、陰極線管のスクリーン中の走査ビームの垂直
位置に従つて、各水平トレース期間中にトランジスタQ5
がターンオフされる時間を変調する。 第3図(a)乃至(i)は第1図の偏向回路100の動
作を説明するのに有効な波形を示す。第1図および第3
図(a)乃至(i)で同じ番号、符号は同じ内容を示
す。 第1図の電流iL1は各水平走査トレース期間中、ダイ
オードD2、チヨークL1およびトランジスタQ5を経て、ト
ランジスタQ5が制御可能な時間でターンオフするまでア
ースに流れる。走査がラスタの頂部および底部で生ずる
と、トランジスタQ5は第1図の電流iL1の波形を示す第
3図(i)の時間t9でターンオフする。一方、ラスタの
中央部では、第3図(i)の後の時間t10でターンオフ
する。第1図のトランジスタQ5がターンオフすると、電
流iL1はトランジスタQ5から分流してダイオードD31を通
つて流れる。これによつて、トレース期間中の残りの
間、電流iL1の低下が生ずる。リトレース期間中は、例
えば頂部および底部走査の例を示す第3図(i)の期間
t1乃至t7で図示のように増大する。リトレース期間中は
チヨークL1は偏向巻線LHのインピーダンスに比して高イ
ンピーダンスであるので、1次巻線中の高周波負荷に関
連する電流に対するリトレース共振回路27と1次巻線W1
とは実質的には結合状態にはない。リトレース期間中、
回路60によつてバイパスされないキヤパシタンスCRTは
変成器T1とトレース・キヤパシタCSとの間にルーズすな
わち粗結合をもたらす。このようなルーズ結合により、
変成器T1の高電圧巻線W3中を流れる電流によるキヤパシ
タCSの放電は防止される。このようなルーズ結合と、チ
ヨークL1は巻線W1中の負荷に関連する電流に対して低イ
ンピーダンス路を与えないので、“ねずみの歯”歪は有
効に除去、あるいは著しく減少される。この“ねずみの
歯”歪は、「左右修正回路(EAST−WEST CORRECTION CI
RCUIT)」という名称の米国特許出願第651,301号(1985
年7月3日付けで発行されたイギリス国特許第2150796A
号に対応)中に詳細に示されている同様な方法でも除去
あるいは著しく減少させることができる。 この発明の特徴によれば、内部ピンクツシヨン歪の修
正は、内部ピンクツシヨン歪修正回路60のキヤパシタン
スC4およびインダクタL2中を流れる電流i3に従つて偏向
電流iyのS成形によつて行なわれる。トレース・キヤパ
シタンスC3中の電流成分として流れる電流i3はトレース
期間中キヤパシタンスCSの両端間の電圧V3を、偏向巻線
LHとトレース・キヤパシタンスCSとからなるトレース共
振周波数よりも高い周波数で変化させる。このようなト
レース共振周波数は例えば約7KHzに等しい。電流i3の振
幅は端子28における電圧V4によつて変調される。電流i3
の振幅が大きくなればなる程、発生される電圧V3のピー
ク−ピーク振幅は高くなり、発生される偏向電流iyのS
成形の量も大きくなり、その逆もまた真である。 この発明のさらに他の特徴によれば、回路60のキヤパ
シタンスC4および可変インダクタL2は、トレース・キヤ
パシタンスCSと偏向巻線LHと共にトレース期間中の修正
回路60の共振回路部分を構成する。回路60の共振回路部
分は、周波数fHに等しいかあるいはそれより低いが、偏
向巻線LHとトレース・キヤパシタンスCSのトレース共振
回路の共振周波数よりもかなり高い周波数に同調してい
る。第1図に示す回路の各素子の値に対しては、インダ
クタL2は、通常、回路60の共振回路部分を14KHzの周波
数に共振させるように調整されている。このような共振
周波数を調整することによつて、電流i3の振幅は制御さ
れる。インダクタL2のインダクタンスの値は“ねずみの
歯”歪を防止するように充分に大であることが望まし
い。 例えば、キヤパシタンスC4中の共振電流i3はV3によつ
て発生される。電流iyによつて生成される電圧V3の部分
は、一般に各水平期間Hの間にトレースおよびリトレー
ス正弦波部分からなるパラボラ状の波形である。トレー
ス期間中、電圧V3の対応する正弦波部分は、巻線LHとキ
ヤパシタCSとの共振周波数にほぼ等しく、例えばほぼ7K
Hzに等しく、リトレース期間中は対応する正弦波部分は
約44KHzである。 この発明の他の特徴によれば、インダクタL2とキヤパ
シタンスC4は、トレース期間中はトレース・キヤパシタ
ンスC3と並列に結合された回路分枝中に含まれている。
トレースの第1半部の期間中は、共振電流i3は矢印の方
向と逆にアースよりダイオードD4、インダクタL2、キヤ
パシタンスC4、キヤパシタンスC3、ダイオードD1、導通
状態の偏向トランジスタQ1を経てアースに戻る通路を経
て流れる。第3図(b)はトランジスタQ1のベース電流
iBを示す。ベース電流iBは、トランジスタQ1を飽和状態
に保つためにトレースの初期の時間t8で既に供給されて
いる点に注目する必要がある。飽和トランジスタQ1はト
レースの第1半部の期間中電流i3に対するアース帰路を
与える。従つて、ダイオードD1から端子23に流れる負電
流i3の大きさが、端子23より変成器T1の巻線W1を経て端
子22aへ流れる負電流i2の大きさよりも大きくても、ト
レースの開始時では導通トランジスタQ1は電圧V1をほぼ
0に維持する。トレースの第2半部の期間中は、電流i3
はダイオードD3、キヤパシタンスCS、キヤパシタンスC4
およびインダクタL2を経て矢印の方向に循環する。 リトレース期間中、偏向電流iyはリトレース・キヤパ
シタCRD、偏向巻線LHおよびトレース・キヤパシタCSを
含む電流路中を流れる。リトレース期間中低インピーダ
ンスを呈するトレース・キヤパシタCSは偏向電流iyをバ
イパスし、それによつてリトレース期間中を通じてキヤ
パシタC4とインダクタL2とを含む回路60の分枝中を流れ
るのを阻止する。 この発明のまた別の特徴によれば、インダクタL2はリ
トレース期間中は偏向インダクタンスと並列に結合され
たキヤパシタCSによつてバイパスされるので、リトレー
ス電圧V1とL2によつては実質的に影響されないという効
果がある。これと反対に、ある種の従来技術の回路で
は、内部ピンクツシヨン歪修正を与える変調インダクタ
はリトレースの少なくとも一部の期間中、偏向巻線と直
列に結合されているので、このような変調インダクタは
リトレース電圧を増大させ、また偏向電力消費を増加さ
せるという欠点がある。従つて、第1図の回路100は他
の従来技術の回路におけるよりも高い偏向周波数、例え
ば2fHで動作するとき、低レベルの電圧B+を必要とする
にすぎないという効果がある。 第1図の電流i3の振幅は、電流iL1を経て左右切換電
流回路構成25によつて制御される電圧V4によつて変調さ
れる。第3図(e)の時間t1で示すトレースの終りで
は、電流i3はダイオードD3、キヤパシタンスCS、キヤパ
シタンスC4およびインダクタL2を含む第1図の電流路を
経て漱減的に流れる。第3図(f)の電圧V4は第3図
(e)の電流i3に影響を与えることなく時間t2で増加し
はじめる。これは第3図(f)の時間t2において第1図
の電圧V4は第1図の電流i3の電流ループ路の外にあるか
らである。 線走査がラスタの頂部あるいは底部で生ずるとき、第
3図(e)の電流i3は時間t3の近くで0に減少する。線
走査がラスタの中央部で生ずるとき、電流i3は後の時間
t4の近くで0に減少する。電流i3が0と交差した後、第
1図のダイオードD3は非導通状態になつて、電流i3はダ
イオードD4、インダクタL2、キヤパシタンスC4、キヤパ
シタンスCSおよびキヤパシタンスCRTを経て矢印と反対
方向に流れる。そのとき、ダイオードD1およびトランジ
スタQ1は共に非導通であるので、電流i3はダイオードD1
中を流れない。キヤパシタンスCRTの両端間の正電圧V4
が正である限り、電流i3が著しく増大するのが禁止され
る。電圧V4はラスタの中央部および頂部−底部の走査中
の時間t6およびt7でそれぞれ0になる。従つて、電流i3
の振幅は電圧V4のリトレース・パルス部分の振幅および
持続時間の双方に依存する。電圧V4のリトレース・パル
ス部分は、ラスタの頂部および底部におけるよりも中央
部においてより小さく且つより狭い。従つて、ラスタの
中央部では、電圧V4はラスタの頂部および底部のいずれ
におけるよりもより大きな振幅の電流i3、より大きな量
の電流iyのS成形を与え、所要の内部ピンクツシヨン修
正を行なう。 ダイオードD3およびD4は、頂部および底部のラスタ走
査の期間t2−t3、中央のラスタ走査の期間t2−t4でキヤ
パシタンスCRTを電流i3から分離する。それによつて、
ダイオードD3およびD4は電流i3がキヤパシタンスCRTに
電荷を加えるのを防止する。もし電荷がキヤパシタンス
CRTに加えられると、電圧V4は上昇する。電圧V4が上昇
すると、電流i3は減少し、好ましくない発振を生じさせ
る。ダイオードD3およびD4を除去し、代りにインダクタ
L2の端子60cを接地すると、この変形された回路60は、
小量の内部ピンクツシヨン修正が必要なときに、好まし
くない発振を生じさせることなく充分の内部ピンクツシ
ヨン修正を与えることができる。 第3図(e)は頂部−底部の走査および中央部の走査
の各例に対する変調された電流i3の波形を示す。中央部
の走査の例に対応する電流i3のピーク−ピーク振幅はよ
り大であることに注目する必要がある。第3図(h)は
電流i3によつて変調されたトレース・キヤパシタンスCS
の両端間のパラボラ電圧V3の波形を示す。ラスタの中央
部に関連する波形はより急傾斜であり、そのためラスタ
の頂部または底部に関連する波形よりもより大きな振幅
の高周波成分を含んでいる。第3図(e)の中央部の走
査の例では1.5Aの電流i3のピーク−ピーク振幅は電流iy
のピーク−ピーク振幅に比して大である。この比較的大
きな振幅は、必要とする内部ピンクツシヨン修正を与え
るために、パラボラ電圧V3を充分に変調するように第1
図のキヤパシタCSが電流i3を積分できるようにするため
に必要である。 第3図(d)は、頂部−底部および中央部の走査の例
に対する各内部および外部ピンクツシヨン修正をもつた
偏向電流iyの波形を示す。ラスタの中央部では、電流iy
の振幅はより大で、ラスタの頂部あるいは底部のいずれ
かにおけるよりもより顕著な電流iyのS成形が得られ
る。 第6図(b)は、アースと、キヤパシタンスC4とイン
ダクタL2の接続点である端子60bとの間の電圧V6の波形
を水平周波数の時間スケールで示す。波形は電圧V4上に
重畳されたキヤパシタンスC4とCSの両端間の共振電圧を
示す。 外部ピンクツシヨン修正の量に比して内部ピンクツシ
ヨン修正の量はインダクタL2のインダクタンスを調整す
ることによつて調整できるという利点がある。キヤパシ
タンスC4およびインダクタL2が線周波数fHで実質的に共
振するときに生ずる電流i3の最大振幅が得られるように
インダクタL2が調整されたときに最大内部ピンクツシヨ
ン修正が得られる。インダクタL2のインダクタンスが増
加すると、電流i3の振幅が減少し、S成形の量が小さく
なる。パラボラ電圧V3の周波数はfHであるので、V3によ
つて制御される電流i3は線周波数fHに留まつている。イ
ンダクタL2は回路60の共振回路の部分を線周波数fHより
も高い周波数で共振するように同調させないのが好まし
い。周波数fHよりも高い周波数で共振する同調回路60は
非対称水平線形誤差を付加する。この非対称線形誤差
は、トレース期間中における電流i3の0交差は例えばト
レースの中央部の前に生じ、リトレース期間中は電流i3
の各波形例の時間t2あるいはt3の前に生ずるために発生
する。 幅、外部パラボラ振幅、あるいは台形のような左右制
御回路の調整は電圧V4にそれに対応する変化を生じさ
せ、内部ピンクツシヨン修正の大きさに比例する変化を
生じさせる効果がある。 ダイオードD3およびD4の直列回路と並列に結合された
ダイオードD2を省略してもよい。ダイオードD2を省略し
た場合は、ダイオードD3およびD4は例えばBY299のよう
なより高い定格電流をもつた形式のものとする。 第1図に示す値および装置の形式をもつた偏向回路10
0で、フイリツプ社製100°、45AXFS映像管、型A66−EAK
00X01用の水平偏向を行なう偏向回路は、9%の左右外
部ラスタ歪および3%の左右内部ラスタ歪を実質的に減
少させることができる。さらに“ねずみの歯”歪も実質
的に減少させることができるという効果がある。 第5図の偏向回路100′はこの発明の他の実施例であ
る。第1図と第5図で同じ番号および符号は同じ素子、
機能を示すものである。第5図の回路100′において、
トレースの第1半部の期間中、電流i3が矢印の方向と反
対に流れると、電流i3はダイオードD1′およびトランジ
スタQ1′を通つて流れず、代りにトランジスタQ6′を流
れる。従つて、トレースの第1半部の期間中はトランジ
スタQ1′に対するベース駆動電流iBは必要でない。トラ
ンジスタQ6′は共通ベース形態で動作する。トレースの
第1半部の期間中、電流i3はインダクタL2′、キヤパシ
タンスC4′、キヤパシタンスCS′、およびトランジスタ
Q6′のコレクタ−エミツタ電路を通つて流れる。トレー
スの第2半部の期間中、電流i3はダイオードD3′、キヤ
パシタンスCS′、キヤパシタンスC4′、およびインダク
タL2′を通つて流れる。トランジスタQ6′は、トレース
の第1半部の期間中、端子28′におけるキヤパシタンス
CS′の下側をアース電位にクランプし、フライバツク変
成器W1′のリンギングによつて生ずる可視垂直バーを押
えることができる。その他の点については、第5図の回
路100′の動作は第1図の回路の動作と同じである。 第7図に示す偏向回路100″はこの発明のさらに他の
実施例を示す。第7図、第5図、第1図で同じ番号およ
び符号は同じ素子あるいは機能を示す。第7図の回路10
0″は通常のダイオード変調器に類似した外部ピンクツ
シヨン歪の修正を与えるものである。回路100″はダイ
オード変調器コイルLm″を有し、その一方の端部はダイ
オードD1″とD2″との接続端子28″に結合されている。
コイルLm″の他端である端子129″はチヨークL1″に結
合されており、該チヨークL1″は制御回路25″によつて
供給される垂直周波数の左右あるいは外部ピンクツシヨ
ン変調電流iL1″を発生する。端子129″とアースとの間
には変調器のトレース・キヤパシタCm″が結合されてい
る。変調器のリトレース・キヤパシタCRT″およびコイ
ルLm″は、リトレース期間中約44KHzの偏向リトレース
周波数で共振するリトレース共振回路を形成する。イン
ダクタLm″中の電流im″は水平周波数である。同様に、
偏向巻線LH″および偏向リトレース・キヤパシタCRD″
は、通常のダイオード変調器におけると同様にリトレー
ス期間中偏向リトレース周波数で共振する第2のリトレ
ース共振回路を形成している。インダクタLm″、偏向巻
線LH″、およびキヤパシタンスCRD″、CRT″は平衡ブリ
ツジ回路を形成しており、インダクタLm″のインダクタ
に対する偏向巻線LH″のインダクタンスの比はキヤパシ
タCRT″とCRD″との比に実質的に等しい。 内部ピンクツシヨン修正回路60″は、偏向トレース・
キヤパシタンスCS″と直列に結合されたキヤパシタンス
C4″とインダクタL2″とを含んでいる。回路60″は、第
1図および第5図の回路に関して説明した態様と同じ態
様で内部ピンクツシヨン歪の修正を与えることができる
ものである。従つて、内部ピンクツシヨン歪修正回路6
0″は、各種の形式の偏向および外部ピンクツシヨン修
正回路と関連して使用して、内部ピンクツシヨン歪を修
正することができる。
歪修正を得るために比較的広い範囲にわたつて変化また
は変調される偏向回路に関するものである。 〔発明の背景〕 1以上のフエースプレート半径Rをもつたカラー映像
音、例えばRが1.6に等しいフイリツプス社製の45AX映
像管では、相当な大きさの内部ピンクツシヨンの修正を
必要とし、内部ピンクツシヨンの調整を好ましい大きさ
にする必要がある。 従来技術によるラスタ修正回路には、偏向巻線と直列
に結合された変調インダクタを利用して内部ピンクツシ
ヨンの修正を行なうようにしたものもある。変調インダ
クタは全偏向インダクテイブ・インピーダンスを増大さ
せる。特に1×fH以上の線周波数では、インダクテイブ
・インピーダンスの増大により、より大きな偏向電力を
消費し、偏向スイツチの両端間により高いリトレース電
圧パルスが現われる。この場合、fHは例えばPAL方式に
おける水平周波数である。従つて、このような変調イン
ダクタを使用することなく左右(または東西)内部ラス
タ修正を行なうことが望ましい。 第4図は、全体を10で示すクロスハツチ・ライン・パ
ターンを示すテレビジヨン・ラスタ上に表われる内部ピ
ンクツシヨン歪を示している。クロスハツチ・パターン
の左右の側部は垂直の線12と14とによつて示されてい
る。線12および14は直線で、ラスタの左右外側ピンクツ
シヨンは修正されていることを示している。ラスタの中
心と両側との間にある垂直の格子線16および18は、直線
状の点線からのずれによつて示すように湾曲しており、
内部ピンクツシヨン歪が存在することを示している。水
平線17aおよび17bは頂部ラスタ走査あるいは底部ラスタ
走査の例に対する水平走査位置を示し、水平線19は中心
部のラスタ走査の例に対する水平走査位置を示してい
る。 内部ピンクツシヨン歪の修正を行なうには、水平トレ
ース期間中、垂直走査軸に沿う偏向電流のS成形の変調
を必要とする。第4図の点線によつて示すような直線状
の垂直の線を得るためには、ラスタの頂部から中心へ向
けてS成形を増大させ、ラスタの中心から底部へ向けて
S成形を減少させることが望ましい。 〔発明の概要〕 この発明の特徴によれば、内部ピンクツシヨン修正を
具えた偏向装置は、偏向サイクルのトレース期間中およ
びリトレース期間中、偏向巻線に偏向周波数で走査電流
を発生させる偏向巻線を含んでいる。偏向巻線に結合さ
れたスイツチング手段は、リトレース期間中リトレース
電圧を発生させ、また走査電流を発生させる。変調され
た電圧はリトレース期間中発生される。変調電圧は変調
信号に従つて第2の周波数で変調される。偏向巻線に結
合されたトレース・キヤパシタンスは、偏向巻線と共に
トレース期間中第1のトレース共振回路を構成し、トレ
ース・キヤパシタンスに流れる走査電流はトレース期間
中はトレース・キヤパシタンスにパラボラ電圧を発生さ
せる。第2のキヤパシタンスおよび変調インダクタンス
を含む回路分枝は、トレース・キヤパシタンスと共に第
2の共振回路を形成し、該第2の共振回路は変調インダ
クタンス中にリトレース期間中、変調電圧によつて変調
される振幅をもつた変調電流を発生させる。変調電流は
トレース・キヤパシタンスに結合されていて、トレース
・キヤパシタンス中のパラボラ電圧を内部ピンクツシヨ
ン歪を減少させるような形態で上記変調電流の振幅に従
つて変化させる。トレース・キヤパシタンスは、実質的
にリトレース期間中を通じて変調インダクタンスを迂回
する走査電流に対する低インピーダンス・バイパス・キ
ヤパシタンスとして作用する。 幾つかの通常のテレビジヨン受像機中では、水平偏向
回路は、水平偏向巻線と、各トレース期間中偏向巻線に
偏向電流を供給するトレース・キヤパシタンスとを含む
出力段からなる。リトレース・キヤパシタンスはリトレ
ース期間中偏向巻線の両端間に結合されている。エネル
ギはリトレース期間中フライバツク変成器を経て補充さ
れる。例えば、第2図に示すようなクロスハツチパター
ンの各白い水平の縞を表示するときに生ずるフライバツ
ク変成器の2次巻線中の高ビーム電流は、リトレース期
間中フライバツク変成器に高アルタ負荷を与える。リト
レース・キヤパシタンスはこの負荷によりリトレース期
間中僅かに放電される。これによりリトレース・キヤパ
シタンスより偏向巻線を経てリトレース・キヤパシタン
スへ放電電流が流れ、クロスハツチ・パターンの白い水
平縞の期間中トレース・キヤパシタンスの両端間の電圧
は僅かに低下する。トレース・キヤパシタンスの電荷
は、白いクロスハツチの縞相互間の黒い映像部分を表示
する走査線に関連するリトレース期間中に補充される。
これによつて偏向巻線を通つて反対方向に小電流を生じ
させる。トレース・キヤパシタンスの充電および放電電
流はラスタの小さな変移を生じさせ、偏向巻線のトレー
ス電流を変調する低い周波数の振動を生じさせる。この
低周波変調があると、クロスハツチ・パターンの各垂直
の縞は直線形状にならずにジグザグ形状のものとして表
われる。ジグザグ形状は水平の縞との交点のすぐ下の所
定の垂直の縞で現われる。時には“ねずみの歯(マウス
テイース)”と称されるこのような歪は第2図のクロス
ハツチ・パターンに示されている。これらは高ビーム変
移が生ずる期間中およびその直後に現われる。これは、
低インピーダンス・エネルギ・フライホイールを与える
偏向回路がアルタ回路の必要なエネルギの過渡的増加を
供給するからである。従つて、偏向回路からアルタ回路
へ転送されるエネルギは偏向巻線のトレース電流に変化
を生じさせる。このような“ねずみの歯”歪を減少させ
ることが望ましい。 この発明の他の特徴によれば、高電圧の振幅あるいは
偏向リトレース期間中に実質的な影響を与えることな
く、しかも“ねずみの歯”歪が減少するように内側およ
び外側ピンクツシヨン歪の修正が得られるように偏向電
流の振幅が変調される。 〔実施例の詳細な説明〕 この発明を実施した第1図の偏向回路100は、例え
ば、フイリツプス社製110°、45AX FS カラー映像音、
型A66−EAK00X01において電子ビームの水平偏向を行な
うものである。第1図において、端子22とアースとの間
に発生した安定化された直流電圧B+の電源は小さな値の
抵抗器R1を経て水平フライバツク変成器T1の1次巻線W1
の端子22aに結合されている。巻線W1の他の端子は接続
端子23に結合されている。濾波キヤパシタンスC1は端子
22aとアースとの間に接続されている。安定化された電
圧B+は例えば切換モード電源90によつて発生される。変
成器T1の2次巻線W3はダイオードD4を経てアルタ電圧U
を供給する。 水平出力トランジスタQ1のベースは通常の駆動および
発振回路5に結合されており、そのコレクタ−エミツタ
電路は接続端子23とアースとの間に結合されている。ト
ランジスタQ1と並列に2個の整流器ダイオードD1および
D2の直列構成が接続されている。ダイオードD1の陽極と
陰極との間にはS成形、すなわちトレース・キヤパシタ
ンスCSに結合された水平偏向巻線LHの回路が接続されて
いる。ダイオードD1の陽極と陰極との間に結合された偏
向リトレース・キヤパシタンスCRDは偏向巻線LHと共に
並列リトレース共振回路27を形成している。第2のリト
レース・キヤパシタンスCRTは接続端子28とアースとの
間に接続されている。小さな値のキヤパシタンスCRPは
端子23とアースとの間に結合されている。キヤパシタン
スCRPはリトレース共振回路27の共振周波数のフアイン
・チユーニングを与える。端子28とアースとの間には、
チヨークL1と、スイツチング・トランジスタQ5およびダ
イオードD31を含む制御可能な左右切換電流回路構成25
との直列回路が接続されている。チヨークL1のインダク
タンスは偏向巻線LHのインダクタよりも相当に高い。 この発明の装置を実施するに当つて、内側ピンクツシ
ヨン歪修正回路60は端子60bと、キヤパシタンスCSと偏
向巻線LHとの接続点の端子60aとの間にキヤパシタンスC
Sが接続されている。回路60の可変インダクタL2は端子6
0bと、ダイオードD3とD4との接続点である端子60cとの
間に接続されている。ダイオードD4の陽極はアースに接
続され、陰極は端子60cに接続されている。ダイオードD
3は端子60cと端子28との間に接続されている。 トレースの第1半部の期間中、偏向電流iyは偏向巻線
LHとダイオードD1中を矢印と反対方向に流れる。トレー
スの第2半部の期間中、偏向電流iyは偏向巻線LHと導通
状態のトランジスタQ1中を矢印の方向に流れる。トレー
スの終了時にトランジスタQ1は非導通になり、端子23と
アースとの間に通常の態様でリトレース電圧V1発生す
る。 リトレース期間中、電荷はチヨークL1を経て流れる変
調されたシンク電流iL1によつてリトレース・キヤパシ
タンスCRDから取去られる。例えば全リトレース期間中
の積分値∫iL1dtが高くなればなる程、キヤパシタンスC
RDの両端間の電圧V41は大きくなり、またキヤパシタン
スCRTの両端間の電圧V4は小さくなる。リトレース期間
中に偏向巻線LHを通つて流れる偏向電流iyのピーク値は
リトレース期間の中心におけるキヤパシタンスCRDの両
端間の電圧V41のピーク値に直接関連している。垂直偏
向率で電流iL1を変調することによつて、切換電流回路2
5は水平走査電流iyに外側ピンクツシヨン修正を与え
る。 制御可能な切換電流回路構成25は差動接続された一対
のトランジスタQ2およびQ3を含み、これらのトランジス
タQ2およびQ3の双方のエミツタは抵抗器R9の端子45に接
続されている。抵抗器R9の他方の端子は電圧源V+に接続
されている。抵抗器R9中を流れる電流iR9は、トランジ
スタQ2とQ3のベース間に発生する差電圧V61−V51に応答
してトランジスタQ2とQ3との間に分割される。 トランジスタQ2のコレクタ電流は、反転および駆動ト
ランジスタQ4を経て、共通エミツタ・モードで動作する
回路25のスイツチング・トランジスタQ5を制御する。ト
ランジスタQ5のコレクタは、リトレース共振回路27から
離れたチヨークL1の端子29に結合されている。従つて、
トランジスタQ5は差電圧V61−V51の振幅に従つてそれぞ
れオフ、オンに切換えられる。チヨークL1の端子29はま
た切換電流回路25のダイオードD31を経て、ほぼ電圧B+
の電位にある端子25に結合されている。ダイオードD31
は、チヨークL1を通つて流れる電流iL1を分流させ、ト
ランジスタQ5がターンオフしたとき端子29における電圧
V31をキヤパシタC1の両端間に存在する電圧にクランプ
する。逆にトランジスタQ5がターンオンすると、トラン
ジスタQ5を通つてアースに流れる電流iL1によつて電圧V
31はほぼアース電位になる。 フライバツク変成器T1の2次巻線W2の両端間に発生す
る水平リトレース・パルスHPは抵抗器R2を経て抵抗器R3
とキヤパシタンスC2との直列回路の両端間に発生し、ト
ランジスタQ2のベースに供給される。通常の垂直偏向回
路32によつて発生された垂直鋸歯状波上に重畳されたパ
ラボラ形状の垂直周波数の信号は、直列抵抗器R6、R5お
よびキヤパシタンスC3のラスタ制御回路を通つてトラン
ジスタQ2のベースに供給される。従つて、トランジスタ
Q2のベースは電圧加算点として作用する。垂直偏向回路
32のサンプリング抵抗器RSの両端間の垂直鋸歯状電圧は
垂直周波数の鋸歯状成分をもつている。電圧V9は抵抗器
RSと並列の台形制御抵抗器R13を経て抵抗器R12の一方の
端子に供給される。抵抗器R12の他方の端子はトランジ
スタQ3のベースに結合されている。台形制御抵抗器R13
は共通モード除去作用によつてトランジスタQ2のベース
における垂直鋸歯状部分を打消すように調整される。ト
ランジスタQ3のベースにおけるバイアス電圧V51は、可
変抵抗器R10と固定抵抗器R11との直列回路によつて制御
される。抵抗器R10とR11との直列回路は電圧源V+とトラ
ンジスタQ3のベースとの間に挿入されている。 チヨークL1の端子28とアースとの間の電圧V4はまた抵
抗器R4を経てトランジスタQ2のベースに供給されてい
て、切換電流回路25の動作を安定化させる帰還を与えて
いる。従つて、トランジスタQ2のベースに結合されたキ
ヤパシタンスC2は電圧V4のパルスを積分して、垂直周波
数のパラボラ波形の帰還を行つている。 トランジスタQ2およびQ3のベースにおける差電圧V61
−V51は、陰極線管のスクリーン中の走査ビームの垂直
位置に従つて、各水平トレース期間中にトランジスタQ5
がターンオフされる時間を変調する。 第3図(a)乃至(i)は第1図の偏向回路100の動
作を説明するのに有効な波形を示す。第1図および第3
図(a)乃至(i)で同じ番号、符号は同じ内容を示
す。 第1図の電流iL1は各水平走査トレース期間中、ダイ
オードD2、チヨークL1およびトランジスタQ5を経て、ト
ランジスタQ5が制御可能な時間でターンオフするまでア
ースに流れる。走査がラスタの頂部および底部で生ずる
と、トランジスタQ5は第1図の電流iL1の波形を示す第
3図(i)の時間t9でターンオフする。一方、ラスタの
中央部では、第3図(i)の後の時間t10でターンオフ
する。第1図のトランジスタQ5がターンオフすると、電
流iL1はトランジスタQ5から分流してダイオードD31を通
つて流れる。これによつて、トレース期間中の残りの
間、電流iL1の低下が生ずる。リトレース期間中は、例
えば頂部および底部走査の例を示す第3図(i)の期間
t1乃至t7で図示のように増大する。リトレース期間中は
チヨークL1は偏向巻線LHのインピーダンスに比して高イ
ンピーダンスであるので、1次巻線中の高周波負荷に関
連する電流に対するリトレース共振回路27と1次巻線W1
とは実質的には結合状態にはない。リトレース期間中、
回路60によつてバイパスされないキヤパシタンスCRTは
変成器T1とトレース・キヤパシタCSとの間にルーズすな
わち粗結合をもたらす。このようなルーズ結合により、
変成器T1の高電圧巻線W3中を流れる電流によるキヤパシ
タCSの放電は防止される。このようなルーズ結合と、チ
ヨークL1は巻線W1中の負荷に関連する電流に対して低イ
ンピーダンス路を与えないので、“ねずみの歯”歪は有
効に除去、あるいは著しく減少される。この“ねずみの
歯”歪は、「左右修正回路(EAST−WEST CORRECTION CI
RCUIT)」という名称の米国特許出願第651,301号(1985
年7月3日付けで発行されたイギリス国特許第2150796A
号に対応)中に詳細に示されている同様な方法でも除去
あるいは著しく減少させることができる。 この発明の特徴によれば、内部ピンクツシヨン歪の修
正は、内部ピンクツシヨン歪修正回路60のキヤパシタン
スC4およびインダクタL2中を流れる電流i3に従つて偏向
電流iyのS成形によつて行なわれる。トレース・キヤパ
シタンスC3中の電流成分として流れる電流i3はトレース
期間中キヤパシタンスCSの両端間の電圧V3を、偏向巻線
LHとトレース・キヤパシタンスCSとからなるトレース共
振周波数よりも高い周波数で変化させる。このようなト
レース共振周波数は例えば約7KHzに等しい。電流i3の振
幅は端子28における電圧V4によつて変調される。電流i3
の振幅が大きくなればなる程、発生される電圧V3のピー
ク−ピーク振幅は高くなり、発生される偏向電流iyのS
成形の量も大きくなり、その逆もまた真である。 この発明のさらに他の特徴によれば、回路60のキヤパ
シタンスC4および可変インダクタL2は、トレース・キヤ
パシタンスCSと偏向巻線LHと共にトレース期間中の修正
回路60の共振回路部分を構成する。回路60の共振回路部
分は、周波数fHに等しいかあるいはそれより低いが、偏
向巻線LHとトレース・キヤパシタンスCSのトレース共振
回路の共振周波数よりもかなり高い周波数に同調してい
る。第1図に示す回路の各素子の値に対しては、インダ
クタL2は、通常、回路60の共振回路部分を14KHzの周波
数に共振させるように調整されている。このような共振
周波数を調整することによつて、電流i3の振幅は制御さ
れる。インダクタL2のインダクタンスの値は“ねずみの
歯”歪を防止するように充分に大であることが望まし
い。 例えば、キヤパシタンスC4中の共振電流i3はV3によつ
て発生される。電流iyによつて生成される電圧V3の部分
は、一般に各水平期間Hの間にトレースおよびリトレー
ス正弦波部分からなるパラボラ状の波形である。トレー
ス期間中、電圧V3の対応する正弦波部分は、巻線LHとキ
ヤパシタCSとの共振周波数にほぼ等しく、例えばほぼ7K
Hzに等しく、リトレース期間中は対応する正弦波部分は
約44KHzである。 この発明の他の特徴によれば、インダクタL2とキヤパ
シタンスC4は、トレース期間中はトレース・キヤパシタ
ンスC3と並列に結合された回路分枝中に含まれている。
トレースの第1半部の期間中は、共振電流i3は矢印の方
向と逆にアースよりダイオードD4、インダクタL2、キヤ
パシタンスC4、キヤパシタンスC3、ダイオードD1、導通
状態の偏向トランジスタQ1を経てアースに戻る通路を経
て流れる。第3図(b)はトランジスタQ1のベース電流
iBを示す。ベース電流iBは、トランジスタQ1を飽和状態
に保つためにトレースの初期の時間t8で既に供給されて
いる点に注目する必要がある。飽和トランジスタQ1はト
レースの第1半部の期間中電流i3に対するアース帰路を
与える。従つて、ダイオードD1から端子23に流れる負電
流i3の大きさが、端子23より変成器T1の巻線W1を経て端
子22aへ流れる負電流i2の大きさよりも大きくても、ト
レースの開始時では導通トランジスタQ1は電圧V1をほぼ
0に維持する。トレースの第2半部の期間中は、電流i3
はダイオードD3、キヤパシタンスCS、キヤパシタンスC4
およびインダクタL2を経て矢印の方向に循環する。 リトレース期間中、偏向電流iyはリトレース・キヤパ
シタCRD、偏向巻線LHおよびトレース・キヤパシタCSを
含む電流路中を流れる。リトレース期間中低インピーダ
ンスを呈するトレース・キヤパシタCSは偏向電流iyをバ
イパスし、それによつてリトレース期間中を通じてキヤ
パシタC4とインダクタL2とを含む回路60の分枝中を流れ
るのを阻止する。 この発明のまた別の特徴によれば、インダクタL2はリ
トレース期間中は偏向インダクタンスと並列に結合され
たキヤパシタCSによつてバイパスされるので、リトレー
ス電圧V1とL2によつては実質的に影響されないという効
果がある。これと反対に、ある種の従来技術の回路で
は、内部ピンクツシヨン歪修正を与える変調インダクタ
はリトレースの少なくとも一部の期間中、偏向巻線と直
列に結合されているので、このような変調インダクタは
リトレース電圧を増大させ、また偏向電力消費を増加さ
せるという欠点がある。従つて、第1図の回路100は他
の従来技術の回路におけるよりも高い偏向周波数、例え
ば2fHで動作するとき、低レベルの電圧B+を必要とする
にすぎないという効果がある。 第1図の電流i3の振幅は、電流iL1を経て左右切換電
流回路構成25によつて制御される電圧V4によつて変調さ
れる。第3図(e)の時間t1で示すトレースの終りで
は、電流i3はダイオードD3、キヤパシタンスCS、キヤパ
シタンスC4およびインダクタL2を含む第1図の電流路を
経て漱減的に流れる。第3図(f)の電圧V4は第3図
(e)の電流i3に影響を与えることなく時間t2で増加し
はじめる。これは第3図(f)の時間t2において第1図
の電圧V4は第1図の電流i3の電流ループ路の外にあるか
らである。 線走査がラスタの頂部あるいは底部で生ずるとき、第
3図(e)の電流i3は時間t3の近くで0に減少する。線
走査がラスタの中央部で生ずるとき、電流i3は後の時間
t4の近くで0に減少する。電流i3が0と交差した後、第
1図のダイオードD3は非導通状態になつて、電流i3はダ
イオードD4、インダクタL2、キヤパシタンスC4、キヤパ
シタンスCSおよびキヤパシタンスCRTを経て矢印と反対
方向に流れる。そのとき、ダイオードD1およびトランジ
スタQ1は共に非導通であるので、電流i3はダイオードD1
中を流れない。キヤパシタンスCRTの両端間の正電圧V4
が正である限り、電流i3が著しく増大するのが禁止され
る。電圧V4はラスタの中央部および頂部−底部の走査中
の時間t6およびt7でそれぞれ0になる。従つて、電流i3
の振幅は電圧V4のリトレース・パルス部分の振幅および
持続時間の双方に依存する。電圧V4のリトレース・パル
ス部分は、ラスタの頂部および底部におけるよりも中央
部においてより小さく且つより狭い。従つて、ラスタの
中央部では、電圧V4はラスタの頂部および底部のいずれ
におけるよりもより大きな振幅の電流i3、より大きな量
の電流iyのS成形を与え、所要の内部ピンクツシヨン修
正を行なう。 ダイオードD3およびD4は、頂部および底部のラスタ走
査の期間t2−t3、中央のラスタ走査の期間t2−t4でキヤ
パシタンスCRTを電流i3から分離する。それによつて、
ダイオードD3およびD4は電流i3がキヤパシタンスCRTに
電荷を加えるのを防止する。もし電荷がキヤパシタンス
CRTに加えられると、電圧V4は上昇する。電圧V4が上昇
すると、電流i3は減少し、好ましくない発振を生じさせ
る。ダイオードD3およびD4を除去し、代りにインダクタ
L2の端子60cを接地すると、この変形された回路60は、
小量の内部ピンクツシヨン修正が必要なときに、好まし
くない発振を生じさせることなく充分の内部ピンクツシ
ヨン修正を与えることができる。 第3図(e)は頂部−底部の走査および中央部の走査
の各例に対する変調された電流i3の波形を示す。中央部
の走査の例に対応する電流i3のピーク−ピーク振幅はよ
り大であることに注目する必要がある。第3図(h)は
電流i3によつて変調されたトレース・キヤパシタンスCS
の両端間のパラボラ電圧V3の波形を示す。ラスタの中央
部に関連する波形はより急傾斜であり、そのためラスタ
の頂部または底部に関連する波形よりもより大きな振幅
の高周波成分を含んでいる。第3図(e)の中央部の走
査の例では1.5Aの電流i3のピーク−ピーク振幅は電流iy
のピーク−ピーク振幅に比して大である。この比較的大
きな振幅は、必要とする内部ピンクツシヨン修正を与え
るために、パラボラ電圧V3を充分に変調するように第1
図のキヤパシタCSが電流i3を積分できるようにするため
に必要である。 第3図(d)は、頂部−底部および中央部の走査の例
に対する各内部および外部ピンクツシヨン修正をもつた
偏向電流iyの波形を示す。ラスタの中央部では、電流iy
の振幅はより大で、ラスタの頂部あるいは底部のいずれ
かにおけるよりもより顕著な電流iyのS成形が得られ
る。 第6図(b)は、アースと、キヤパシタンスC4とイン
ダクタL2の接続点である端子60bとの間の電圧V6の波形
を水平周波数の時間スケールで示す。波形は電圧V4上に
重畳されたキヤパシタンスC4とCSの両端間の共振電圧を
示す。 外部ピンクツシヨン修正の量に比して内部ピンクツシ
ヨン修正の量はインダクタL2のインダクタンスを調整す
ることによつて調整できるという利点がある。キヤパシ
タンスC4およびインダクタL2が線周波数fHで実質的に共
振するときに生ずる電流i3の最大振幅が得られるように
インダクタL2が調整されたときに最大内部ピンクツシヨ
ン修正が得られる。インダクタL2のインダクタンスが増
加すると、電流i3の振幅が減少し、S成形の量が小さく
なる。パラボラ電圧V3の周波数はfHであるので、V3によ
つて制御される電流i3は線周波数fHに留まつている。イ
ンダクタL2は回路60の共振回路の部分を線周波数fHより
も高い周波数で共振するように同調させないのが好まし
い。周波数fHよりも高い周波数で共振する同調回路60は
非対称水平線形誤差を付加する。この非対称線形誤差
は、トレース期間中における電流i3の0交差は例えばト
レースの中央部の前に生じ、リトレース期間中は電流i3
の各波形例の時間t2あるいはt3の前に生ずるために発生
する。 幅、外部パラボラ振幅、あるいは台形のような左右制
御回路の調整は電圧V4にそれに対応する変化を生じさ
せ、内部ピンクツシヨン修正の大きさに比例する変化を
生じさせる効果がある。 ダイオードD3およびD4の直列回路と並列に結合された
ダイオードD2を省略してもよい。ダイオードD2を省略し
た場合は、ダイオードD3およびD4は例えばBY299のよう
なより高い定格電流をもつた形式のものとする。 第1図に示す値および装置の形式をもつた偏向回路10
0で、フイリツプ社製100°、45AXFS映像管、型A66−EAK
00X01用の水平偏向を行なう偏向回路は、9%の左右外
部ラスタ歪および3%の左右内部ラスタ歪を実質的に減
少させることができる。さらに“ねずみの歯”歪も実質
的に減少させることができるという効果がある。 第5図の偏向回路100′はこの発明の他の実施例であ
る。第1図と第5図で同じ番号および符号は同じ素子、
機能を示すものである。第5図の回路100′において、
トレースの第1半部の期間中、電流i3が矢印の方向と反
対に流れると、電流i3はダイオードD1′およびトランジ
スタQ1′を通つて流れず、代りにトランジスタQ6′を流
れる。従つて、トレースの第1半部の期間中はトランジ
スタQ1′に対するベース駆動電流iBは必要でない。トラ
ンジスタQ6′は共通ベース形態で動作する。トレースの
第1半部の期間中、電流i3はインダクタL2′、キヤパシ
タンスC4′、キヤパシタンスCS′、およびトランジスタ
Q6′のコレクタ−エミツタ電路を通つて流れる。トレー
スの第2半部の期間中、電流i3はダイオードD3′、キヤ
パシタンスCS′、キヤパシタンスC4′、およびインダク
タL2′を通つて流れる。トランジスタQ6′は、トレース
の第1半部の期間中、端子28′におけるキヤパシタンス
CS′の下側をアース電位にクランプし、フライバツク変
成器W1′のリンギングによつて生ずる可視垂直バーを押
えることができる。その他の点については、第5図の回
路100′の動作は第1図の回路の動作と同じである。 第7図に示す偏向回路100″はこの発明のさらに他の
実施例を示す。第7図、第5図、第1図で同じ番号およ
び符号は同じ素子あるいは機能を示す。第7図の回路10
0″は通常のダイオード変調器に類似した外部ピンクツ
シヨン歪の修正を与えるものである。回路100″はダイ
オード変調器コイルLm″を有し、その一方の端部はダイ
オードD1″とD2″との接続端子28″に結合されている。
コイルLm″の他端である端子129″はチヨークL1″に結
合されており、該チヨークL1″は制御回路25″によつて
供給される垂直周波数の左右あるいは外部ピンクツシヨ
ン変調電流iL1″を発生する。端子129″とアースとの間
には変調器のトレース・キヤパシタCm″が結合されてい
る。変調器のリトレース・キヤパシタCRT″およびコイ
ルLm″は、リトレース期間中約44KHzの偏向リトレース
周波数で共振するリトレース共振回路を形成する。イン
ダクタLm″中の電流im″は水平周波数である。同様に、
偏向巻線LH″および偏向リトレース・キヤパシタCRD″
は、通常のダイオード変調器におけると同様にリトレー
ス期間中偏向リトレース周波数で共振する第2のリトレ
ース共振回路を形成している。インダクタLm″、偏向巻
線LH″、およびキヤパシタンスCRD″、CRT″は平衡ブリ
ツジ回路を形成しており、インダクタLm″のインダクタ
に対する偏向巻線LH″のインダクタンスの比はキヤパシ
タCRT″とCRD″との比に実質的に等しい。 内部ピンクツシヨン修正回路60″は、偏向トレース・
キヤパシタンスCS″と直列に結合されたキヤパシタンス
C4″とインダクタL2″とを含んでいる。回路60″は、第
1図および第5図の回路に関して説明した態様と同じ態
様で内部ピンクツシヨン歪の修正を与えることができる
ものである。従つて、内部ピンクツシヨン歪修正回路6
0″は、各種の形式の偏向および外部ピンクツシヨン修
正回路と関連して使用して、内部ピンクツシヨン歪を修
正することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施した内部および外部ピンクツシ
ヨン歪修正装置を具えた偏向回路の実施例を示す図、 第2図は“ねずみの歯(マウステイース)”歪が修正さ
れないクロスハツチ・パターンを示す図、 第3図は第1図の回路の動作を説明するのに有効な波形
を示す図、 第4図は内部ピンクツシヨン歪が修正されないクロスハ
ツチ・パターンを示す図、 第5図はこの発明の第2の実施例を示す図、 第6図は第1図の回路の動作を説明するのに有効な別の
波形を示す図、 第7図はダイオード変調器を含むこの発明の第3の実施
例を示す図である。 40……変調信号源、50……入力信号源、60……回路分
枝、Q1……スイツチング手段}走査電流発生手段、T1…
…フライバツク変成器}走査電流発生手段、LH……偏向
巻線、HP……リトレース電圧、V3……パラボラ電圧、VS
……変調信号、V61……変調電圧、i3……変調電流、iy
……走査電流、25……変調電圧発生手段、CS……トレー
ス・キヤパシタンス、C4……第2のキヤパシタンス、L2
……変調インダクタンス。
ヨン歪修正装置を具えた偏向回路の実施例を示す図、 第2図は“ねずみの歯(マウステイース)”歪が修正さ
れないクロスハツチ・パターンを示す図、 第3図は第1図の回路の動作を説明するのに有効な波形
を示す図、 第4図は内部ピンクツシヨン歪が修正されないクロスハ
ツチ・パターンを示す図、 第5図はこの発明の第2の実施例を示す図、 第6図は第1図の回路の動作を説明するのに有効な別の
波形を示す図、 第7図はダイオード変調器を含むこの発明の第3の実施
例を示す図である。 40……変調信号源、50……入力信号源、60……回路分
枝、Q1……スイツチング手段}走査電流発生手段、T1…
…フライバツク変成器}走査電流発生手段、LH……偏向
巻線、HP……リトレース電圧、V3……パラボラ電圧、VS
……変調信号、V61……変調電圧、i3……変調電流、iy
……走査電流、25……変調電圧発生手段、CS……トレー
ス・キヤパシタンス、C4……第2のキヤパシタンス、L2
……変調インダクタンス。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭60−134667(JP,A)
特開 昭60−134562(JP,A)
特開 昭61−141265(JP,A)
実開 昭53−6119(JP,U)
特公 昭44−16934(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
H04N 3/23
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.偏向周波数に関連する周波数の入力信号の信号源
と、 偏向サイクルのトレース期間中およびリトレース期間
中、偏向巻線に上記偏向周波数のランプ形走査電流を発
生させる手段であって、上記偏向巻線に結合されてお
り、上記入力信号に応答して上記リトレース期間中リト
レース電圧を発生させ、トレース期間中は上記偏向巻線
に上記走査電流を発生させるスイッチング手段を含む上
記手段と、 第2の周波数の変調信号を供給する信号源と、 上記リトレース電圧および変調信号に応答して上記リト
レース期間中、上記変調信号に従って変調された変調電
圧を発生する手段と、 上記偏向巻線に結合されたトレース・キャパシタンスで
あって、上記トレース期間中、上記偏向巻線と共に第1
のトレース共振回路を形成する上記トレース・キャパシ
タンスとよりなり、このトレース・キャパシタンス中を
流れる上記ランプ形走査電流が上記トレース・キャパシ
タンス中にパラボラ電圧を発生させ、 更に、上記トレース・キャパシタンスに結合された第2
のキャパシタンスと変調インダクタンスとを含み第2の
共振回路を形成する回路分枝よりなり、上記変調インダ
クタンスを流れる共振電流は上記リトレース期間中に上
記変調電圧によって変調された振幅をもった変調電流で
あり、 上記変調電流は上記トレース・キャパシタンスに供給さ
れて上記トレース・キャパシタンス中の上記パラボラ電
圧を、内部ピンクッション歪を減少させるような態様で
上記変調電圧の振幅に従って変化させ、上記トレース・
キャパシタンスは実質的に上記リトレース期間全体を通
じて上記走査電流が上記変調インダクタンスを避けて流
れる低インピーダンス・バイパス・キャパシタンスとし
て作用する、偏向回路。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB8604865 | 1986-02-27 | ||
GB868604865A GB8604865D0 (en) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | Raster correction circuit |
US875708 | 1986-06-18 | ||
US8604865 | 1986-06-18 | ||
US06/875,708 US4719392A (en) | 1986-02-27 | 1986-06-18 | Raster correction circuit |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62204667A JPS62204667A (ja) | 1987-09-09 |
JP2836814B2 true JP2836814B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=26290415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62045078A Expired - Fee Related JP2836814B2 (ja) | 1986-02-27 | 1987-02-26 | 偏向装置 |
Country Status (11)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0236064B1 (ja) |
JP (1) | JP2836814B2 (ja) |
AT (1) | ATE88604T1 (ja) |
AU (1) | AU585698B2 (ja) |
CA (1) | CA1279129C (ja) |
DE (1) | DE3785473T2 (ja) |
DK (1) | DK169650B1 (ja) |
ES (1) | ES2039432T3 (ja) |
FI (1) | FI82577C (ja) |
HK (1) | HK1003242A1 (ja) |
PT (1) | PT84306B (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8805758D0 (en) * | 1988-03-10 | 1988-04-07 | Rca Licensing Corp | Raster corrected horizontal deflection |
GB9100123D0 (en) * | 1991-01-04 | 1991-02-20 | Rca Licensing Corp | Raster corrected horizontal deflection |
GB9401364D0 (en) * | 1994-01-25 | 1994-03-23 | Rca Thomson Licensing Corp | Deflection circuits with distortion correction |
EP0682445B1 (en) * | 1994-05-11 | 2000-07-05 | Thomson Consumer Electronics, Inc. | Convergence correction |
EP0870398B1 (en) * | 1996-08-26 | 2004-11-03 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Diode modulator generating a line s-correction |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI67982C (fi) * | 1979-01-10 | 1985-06-10 | Rca Corp | Magnetstruktur foer korrektion av linearitet och sidonaoldynedistorsion |
US4329729A (en) * | 1980-06-23 | 1982-05-11 | Rca Corporation | Side pincushion modulator circuit with overstress protection |
US4305023A (en) * | 1980-07-07 | 1981-12-08 | Rca Corporation | Raster distortion corrected deflection circuit |
GB8331283D0 (en) * | 1983-11-23 | 1983-12-29 | Rca Corp | E-w correction by yoke sink current control |
SE8405770L (sv) * | 1983-11-25 | 1985-05-26 | Rca Corp | Krets for korrigering av distorsion i televisionsraster |
US4634938A (en) * | 1984-12-13 | 1987-01-06 | Rca Corporation | Linearity corrected deflection circuit |
-
1987
- 1987-02-17 PT PT84306A patent/PT84306B/pt not_active IP Right Cessation
- 1987-02-20 FI FI870713A patent/FI82577C/fi not_active IP Right Cessation
- 1987-02-20 AU AU69082/87A patent/AU585698B2/en not_active Ceased
- 1987-02-25 EP EP87301649A patent/EP0236064B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-02-25 AT AT87301649T patent/ATE88604T1/de not_active IP Right Cessation
- 1987-02-25 DE DE87301649T patent/DE3785473T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1987-02-25 ES ES198787301649T patent/ES2039432T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1987-02-26 DK DK100187A patent/DK169650B1/da not_active IP Right Cessation
- 1987-02-26 JP JP62045078A patent/JP2836814B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1987-02-27 CA CA000530793A patent/CA1279129C/en not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-03-19 HK HK98102294A patent/HK1003242A1/xx not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE88604T1 (de) | 1993-05-15 |
JPS62204667A (ja) | 1987-09-09 |
FI82577B (fi) | 1990-11-30 |
DK100187A (da) | 1987-08-28 |
EP0236064B1 (en) | 1993-04-21 |
DE3785473T2 (de) | 1993-11-11 |
EP0236064A3 (en) | 1989-08-23 |
AU585698B2 (en) | 1989-06-22 |
PT84306A (en) | 1987-03-01 |
PT84306B (pt) | 1989-10-04 |
FI870713A0 (fi) | 1987-02-20 |
AU6908287A (en) | 1987-09-03 |
HK1003242A1 (en) | 1998-10-16 |
ES2039432T3 (es) | 1993-10-01 |
DK169650B1 (da) | 1995-01-02 |
DE3785473D1 (de) | 1993-05-27 |
EP0236064A2 (en) | 1987-09-09 |
FI870713A (fi) | 1987-08-28 |
FI82577C (fi) | 1991-03-11 |
DK100187D0 (da) | 1987-02-26 |
CA1279129C (en) | 1991-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2868454B2 (ja) | 偏向回路 | |
JPH0317273B2 (ja) | ||
US4719392A (en) | Raster correction circuit | |
JP2836814B2 (ja) | 偏向装置 | |
US5194784A (en) | Raster correction circuit | |
US3320469A (en) | Vertical dynamic pincushion correction circuits for television receivers | |
JPS6363284A (ja) | ライン偏向回路 | |
JP3056490B2 (ja) | 偏向装置 | |
JPH03184479A (ja) | フォーカス電圧発生装置 | |
US4794307A (en) | Raster distortion correction for a deflection circuit | |
JP3669439B2 (ja) | 水平偏向装置 | |
JP2519732B2 (ja) | 水平出力回路 | |
JPH0828827B2 (ja) | 水平出力回路 | |
JP3036745B2 (ja) | 偏向装置 | |
US6614193B2 (en) | Deflection current modulation circuit | |
JP2519733B2 (ja) | 水平出力回路 | |
GB2098424A (en) | Horizontal driver and linearity circuit | |
JPH0591361A (ja) | 偏向回路 | |
JPS6016070A (ja) | 画像歪補正装置 | |
JPH065255U (ja) | 偏向歪補正回路 | |
JPS5879377A (ja) | 画面歪補正装置 | |
JPS5972279A (ja) | 画歪補正回路 | |
JPH0556295A (ja) | 台形歪補正回路 | |
JPH08149326A (ja) | 水平偏向回路 | |
JPH08139959A (ja) | 垂直偏向回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |