JP2836768B2 - ガス絶縁電気機器のガス漏れ監視装置 - Google Patents

ガス絶縁電気機器のガス漏れ監視装置

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JP2836768B2
JP2836768B2 JP3297726A JP29772691A JP2836768B2 JP 2836768 B2 JP2836768 B2 JP 2836768B2 JP 3297726 A JP3297726 A JP 3297726A JP 29772691 A JP29772691 A JP 29772691A JP 2836768 B2 JP2836768 B2 JP 2836768B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気機器本体、例え
ば鉄心と巻線を主構成とする変圧器本体が収納されてい
るとともに基準ガス温度の下で基準ガス圧力、例えば大
気圧より高い所定の圧力にて絶縁ガスが密封されている
容器を有する、例えばガス絶縁変圧器などのガス絶縁電
気機器のガス漏れ監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス絶縁電気機器においては、
機器の温度に対応した適性圧力の絶縁ガス、例えばSF
6を容器内に封入して絶縁性を確保している。しかし、
容器内部のガス圧力は温度変化に応じて変化し、容器内
部における絶縁強度はガスの密度に応じて変化するた
め、所望の絶縁耐力を維持するために容器内部のガス密
度を常時管理しておく必要がある。
【0003】そして、容器内部のガス密度は、温度が一
定の場合、容器内部のガス圧力に比例するので、容器内
部のガス密度を管理する代わりに容器内部のガス圧力を
管理することが提案されている。つまり、容器内部のガ
ス圧力を容器内部のガス温度とともに検出し、検出され
たガス圧力を検出したガス温度にて温度補償した上で、
容器内部のガス圧力を管理して容器内部のガス密度を管
理する方法が提案されているものである。
【0004】図5はガス絶縁電気機器のガス漏れ監視装
置を示すものであり、図において、1は鉄心と巻線を主
構成とする変圧器本体である電気機器本体、2はこの電
気機器本体が収納されているとともに、基準ガス温度の
下で基準ガス圧力にて絶縁・冷却媒体としての絶縁ガス
3が封入されているタンクからなる容器、4はこの容器
の上部に設けられた上部保護管、5はこの上部保護管の
内部に設けられ、上記容器2内の上部に位置する上記絶
縁ガス3の温度を検出するための上部側温度センサ、6
は上記容器2の下部に設けられた下部保護管、7はこの
下部保護管6の内部に設けられ、上記容器2内の下部に
位置する上記絶縁ガス3の温度を検出するための下部側
温度センサ、8は上記容器2と連通して設けられたガス
配管、9はこのガス配管にバルブ10を介して設けら
れ、上記容器2内の上記絶縁ガス3の圧力を検出する圧
力センサである。
【0005】11は上記上部側温度センサ5からの上記
絶縁ガス3の上部側温度情報、上記下部側温度センサ7
からの上記絶縁ガス3の下部側温度情報及び圧力センサ
9からの上記絶縁ガス3の圧力情報をケーブル12を介
して受け、これら上部側温度情報、下部側温度情報及び
圧力情報に基づいて演算・比較・信号出力などを行う演
算装置で、上記上部温度情報及び下部温度情報に基づい
て、上記絶縁ガス3の平均温度を演算するとともに、こ
の平均温度と上記基準ガス温度情報及び基準ガス圧力情
報とに基づいて温度補償ガス圧力を演算し、上記圧力情
報とこの演算された温度補償ガス圧力に基づいてあらか
じめ定められた警報圧力範囲とを比較し、上記圧力情報
が警報圧力範囲以下であると警報信号を出力するもので
ある。13はこの演算装置による演算結果、上記上部側
温度センサ5からの検出された上記絶縁ガス3の上部側
温度、上記下部側温度センサ7からの検出された上記絶
縁ガス3の下部側温度、及び上記圧力センサ9からの上
記絶縁ガス3の圧力を表示する表示装置である。
【0006】次に、このように構成されたガス絶縁電気
機器のガス漏れ監視装置の動作について説明する。ガス
絶縁電気機器であるガス絶縁変圧器に負荷がかかると、
電気機器本体1である変圧器本体を構成する鉄心や巻線
が発熱する。この発熱された熱は、絶縁ガス3に伝達さ
れ、絶縁ガス3は容器2内を循環する。このため、容器
2の上部に位置する絶縁ガス3の温度は高く、下部に位
置する絶縁ガス3の温度は低くなっている。
【0007】従って、上部側温度センサ5は容器2の上
部の位置する絶縁ガス3の最高点温度を検出して演算装
置11に最高点温度情報θTとして出力し、下部側温度
センサ7は容器2の下部に位置する絶縁ガス3の最低点
温度を検出して演算装置11に最低点温度情報θBとし
て出力する。これら最高点温度情報θT及び最低点温度
情報θBを受けた演算装置11は次式(1)に基づいて
絶縁ガス3の平均温度情報θiを演算する。この演算は
単純算術平均で良く、またその他適当な演算式に基づい
たものであっても良いものである。 θi=f(θTθB) ・・・・・・・(1)
【0008】一方、絶縁ガス3におけるガス温度(絶対
温度)とガス圧力(絶対圧力)との関係はボイルシャル
ルの法則に従い次式(2)で現せる。 (P×V)/T=(Ps×Vs)/Ts ・・・・・・・(2) ここで、Pは測定絶対温度Tに対する絶縁ガス3の圧
力、Vは測定絶対温度Tに対する容器2の容積、Ps
基準絶対温度Tsに対する絶縁ガス3の基準ガス圧力、
sは基準絶対温度Tsに対する容器2の基準容積であ
る。
【0009】ところで、ガス絶縁変圧器などにおいて
は、絶縁ガス3が封入される容器2は通常金属で製作さ
れているので、温度が変化しても容器2の容積の変化は
無視できる程度に小さいものである。従って、上式
(2)は次式(3)に変形できる。 P/T=Ps/Ts ・・・・・・・(3) この(3)式は次式(4)に変形できる。 P=Ps×{(273+θ)/(273+θs)} ・・・・・・・(4) ここで、θは絶対温度Tに対する絶縁ガスの摂氏温度、
θsは基準絶対温度Tsに対する絶縁ガスの基準ガス摂氏
温度である。
【0010】この上記(4)式によるガス温度θとガス
圧力Pの関係は、基準ガス温度θsが20℃で基準ガス
圧力Psが2.2Kg/cm2で絶縁ガス3が容器2内に封入
された時、容器2内のガス漏れがないと、図6に示した
直線Aの関係になっている。この直線A上のガス圧力が
現実の温度θiに対する正常圧力、つまり、温度補償ガ
ス圧力Pisになっているものである。そして、測定誤差
などを見込んで上記直線Aにおける温度補償ガス圧力P
isに対して0.3〜0.4Kg/cm2低い範囲に警報圧力
(図6に示した斜線部分B参照)を設定する。
【0011】従って、演算装置11は、上部側温度セン
サ5からの最高点温度情報θTと下部側温度センサ7か
らの最低点温度情報θBとによって演算した絶縁ガス3
の平均温度情報θiに基づいて温度補償ガス圧力Pis(=
s×{(273+θi)/(273+θs)})を演算し、圧力
センサ9から入力された絶縁ガス3の圧力情報Piとを
比較し、圧力情報Piが警報圧力以下になると警報を出
力させるものである。また、表示手段13は、上部側温
度センサ5からの最高点温度と下部側温度センサ7から
の最低点温度と圧力センサ9からのガス圧力を表示して
いるものである。
【0012】また、特開昭62−160011号公報に
は、容器内部の絶縁ガスの圧力を検出するガス圧力検出
器と、ガス圧力検出器からのガス圧力検出信号をガス区
分ごとにガス圧力の変化率を演算し、この変化率が負の
設定変化率以上のとき出力信号を生じる変化率演算手段
と、この変化率演算手段からの出力信号が生じると表示
信号を出力する表示出力手段とを備えたガス絶縁開閉装
置の制御装置が示されている。
【0013】さらに、特開昭63−28207号公報に
は、容器内部の絶縁ガスの圧力を検出するガス圧力検出
器と、容器内部の絶縁ガスの温度を検出するガス温度検
出器と、ガス圧力検出器からのガス圧力検出信号に対し
ガス温度検出器からのガス温度検出信号による補正を行
って補正ガス圧力信号を得る補正ガス圧力検出信号を得
る補正ガス圧力導出手段と、この補正ガス圧力導出手段
にて得られた一定時間内の補正ガス圧力検出信号の変化
量をあらかじめ設定されたガス圧力変化量警報値と比較
し、この比較結果に応じて警報を出力する比較判定手段
を備えたガス絶縁開閉装置用ガス圧力監視装置が示され
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した図
5に示した従来例のものにあっては、圧力センサ9から
のガス圧力が警報圧力B以下になって始めて警報が発せ
られるため、容器2から絶縁ガス3のガス漏れが生じて
いても、圧力センサ9からのガス圧力が演算装置11に
よって演算された警報範囲以下になるまでガス漏れの有
無が判らず、ガス漏れの発見が遅れる、ガス漏れ対策の
処置をするまでの十分な時間がない場合が生じるという
問題点を有しているものであった。この問題点を解消す
るために図6に示した警報範囲Bを図6に直線Aにて示
した正常ガス圧力に近づけた場合は、ガス漏れが生じて
いない場合でも、計器の誤差、平均温度の算出誤差など
から警報を発してしまうという問題点が生じてしまうも
のである。
【0015】また、特開昭62−160011号公報に
示されたものにあっては、ガス圧力検出器にて検出され
たガス圧力検出信号をそのまま用いているため、周囲温
度の変化、電気機器本体の発熱による絶縁ガスの温度変
化によって精度の高いガス圧力の変化率が演算できず、
誤動作しやすいものであり、しかも、警報が発せられて
始めてガス漏れが生じていることが判るため、ガス漏れ
の発見が遅れる、ガス漏れ対策の処置をするまでの十分
な時間がない場合が生じるという問題点を有しているも
のであった。
【0016】さらに、特開昭63−28207号公報に
示されたものにあっては、補正ガス圧力検出信号の変化
量とあらかじめ設定されたガス圧力変化量警報値との比
較結果に応じて警報が出力されているため、この警報が
発せられた場合、すぐに対策をする必要があるか、どの
ような対策をするべきか不明であり、いたずらに注意を
喚起するだけになってしまうという恐れが生じるもので
あった。また、補正ガス圧力検出信号の変化量がガス圧
力変化量警報値に達していなくても、ガス圧力値が許容
下限ガス圧力値に近く迄に低下し、間もなくガス圧力警
報値に達するような場合が検知されず、信頼性に問題点
があった。
【0017】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、容器内の絶縁ガスのガス漏れを早期に発見で
きるとともに、ガス漏れ対策の処置に十分な時間的余裕
が得られるガス絶縁電気機器のガス漏れ監視装置を得る
ことを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるガス絶
縁電気機器のガス漏れ監視装置は、電気機器本体が収納
されているとともに基準ガス温度の下で基準ガス圧力に
て絶縁ガスが封入されている容器内の絶縁ガスの圧力を
検出する圧力検出手段と、容器内の絶縁ガスの温度を検
出する温度検出手段と、時間を計測する時間計測手段
と、圧力検出手段からの圧力情報、温度検出手段からの
温度情報及び時間計測手段からの時間情報が入力され、
入力された圧力情報及び温度情報と基準ガス温度情報及
び基準ガス圧力による基準ガス温度情報及び基準ガス圧
力情報とに基づいて基準温度換算ガス圧力を演算し、こ
の演算された基準温度換算ガス圧力と入力された時間計
測手段からの時間情報に基づいてガス圧力低下速度を演
算し、かつ、この演算されたガス圧力低下速度と演算さ
れた基準温度換算ガス圧力に基づいて許容下限ガス圧力
までの残時間を演算する演算手段と、この演算手段にて
演算されたガス圧力低下速度と規定ガス圧力低下速度
及び演算手段にて演算された残時間と規定残時間とをそ
れぞれ比較し、演算手段にて演算されたガス圧力低下速
度が規定ガス圧力低下速度以上になるか、規定ガス圧力
低下速度以上にならなくても、演算手段にて演算された
残時間が規定残時間以下になると、警報信号を出力する
警報信号出力手段、演算手段にて演算されたガス圧力低
下速度及び残時間を受け、このガス圧力低下速度及び残
時間を表示する表示手段とを設けたものである。
【0019】
【作用】この発明にあっては、ガス圧力低下速度を演算
する演算手段が、基準温度換算ガス圧力を演算して、こ
の基準温度換算ガス圧力に基づいてガス圧力低下速度を
演算し、かつ、この演算されたガス圧力低下速度と演算
された基準温度換算ガス圧力に基づいて許容下限ガス圧
力までの残時間を演算し、警報信号発生手段が、この演
算手段にて演算されたガス圧力低下速度と規定ガス圧力
低下速度、及び演算手段にて演算された残時間と規定残
時間とをそれぞれ比較し、演算手段によって演算された
ガス圧力低下速度が規定ガス圧力低下速度以上になる
か、規定ガス圧力低下速度以上にならなくても、演算手
段にて演算された残時間が規定残時間以下になると警報
信号を発生してガス漏れ対策を早期に喚起させるととも
に、表示手段が演算手段によって演算されたガス圧力低
下速度及び残時間を表示して適切なガス漏れ対策を行わ
せしめるように働く。
【0020】
【実施例】図1及び図2はこの発明の一実施例を示すも
のであり、図1において図5に示した従来例に符した符
号と同一符号は同一または相当部分を示すものであり、
14は時間を計測する時間計測手段、15は上部側温度
センサ5からの絶縁ガス3の上部側温度情報、下部側温
度センサ7からの絶縁ガス3の下部側温度情報、圧力検
出手段である圧力センサ9からの上記絶縁ガス3の圧力
情報及び時間計測手段14からの時間情報をケーブル1
2を介して受け、これら上部側温度情報、下部側温度情
報、圧力情報及び時間情報に基づいて演算・比較・信号
出力などを行うマイクロコンピュータなどからなる演算
装置で、図2に示す構成になっている。
【0021】図2において、15aは時間計測手段14
の所定時間における上部側温度センサ5からの絶縁ガス
3の上部温度情報及び下部側温度センサ7からの絶縁ガ
ス3の下部側温度情報の下部温度情報に基づいて、上式
(1)に基づいて絶縁ガス3の平均温度情報θiを演算
する平均温度演算手段で、上部側温度センサ5と下部側
温度センサ7とによって容器2内の絶縁ガスの温度を検
出する温度検出手段を構成しているものである。15b
はこの平均温度演算手段15aによって演算された時間
計測手段14の所定時間における絶縁ガス3の平均温度
情報θiと圧力センサ9からの絶縁ガス3の圧力情報Pi
が入力され、基準温度換算ガス圧力情報Pciを次式
(5)によって演算する基準温度換算ガス圧力演算手段
である。 Pci=Pi×{(273+θs)/(273+θi)} ・・・・・・・(5)
【0022】15cはこの基準温度換算ガス圧力演算手
段15bからの基準温度換算ガス圧力情報Pciと基準ガ
ス温度θsにおける基準ガス圧力情報Psとを比較し、基
準温度換算ガス圧力情報Pciが基準ガス圧力情報Ps
下になると出力信号を出力する出力比較手段で、出力信
号を出力することによって上記基準温度換算ガス圧力演
算手段15bからの基準温度換算ガス圧力情報Pciを上
記時間計測手段14からの時間とともに時系列的に半導
体メモリからなる記憶手段16に記憶させるものであ
る。
【0023】15dはこの圧力比較手段15cによって
出力信号が出力された後の上記記憶手段16に記憶され
た複数の上記基準温度換算ガス圧力演算手段15bから
の基準温度換算ガス圧力情報Pci及び上記時間計測手段
14からの時間Tiに基づいて統計処理を行い、基準温
度換算ガス圧力低下速度Vpを演算する低下速度演算手
段、15eはこの低下速度演算手段15dからの基準温
度換算ガス圧力低下速度Vpと規定ガス圧力低下速度Vs
とを比較し、基準温度換算ガス圧力低下速度Vpが規定
ガス圧力低下速度Vs以上になるとアラームなどの警報
手段17に警報信号を出力する警報信号出力手段となる
ガス圧力低下速度比較手段である。
【0024】15fは上記基準温度換算ガス圧力演算手
段15bからの基準温度換算ガス圧力情報Pci及び低下
速度演算手段15dからの基準温度換算ガス圧力低下速
度Vpに基づき、容器2内の絶縁ガス3の許容下限ガス
圧力になるまでの残時間TAを予測演算する残時間演算
手段、15gはこの残時間演算手段15fからの残時間
Aと規定残時間Ts(例えば、ガス漏れ対策を行うのに
十分な時間)とを比較し、残時間TAが規定残時間Ts
下になると上記警報手段17に警報信号を出力する警報
信号出力手段となる残時間比較手段である。
【0025】なお、演算装置15において、基準温度換
算ガス圧力演算手段15b、圧力比較手段15c及び低
下速度演算手段15dによって、圧力センサ9からの圧
力情報、温度検出手段からの温度情報及び時間計測手段
14からの時間情報が入力され、入力された圧力情報及
び温度情報と、基準ガス温度情報及び基準ガス圧力情報
とに基づいて基準温度換算ガス圧力を演算し、この演算
された基準温度換算ガス圧力と入力された時間計測手段
からの時間情報に基づいてガス圧力低下速度を演算する
演算手段を構成しているものである。
【0026】また、演算装置15において、基準温度換
算ガス圧力演算手段15b、圧力比較手段15c、低下
速度演算手段15d及び残時間演算手段15fによっ
て、圧力センサ9からの圧力情報、温度検出手段からの
温度情報及び時間計測手段14からの時間情報が入力さ
れ、入力された圧力情報及び温度情報と、基準ガス温度
情報及び基準ガス圧力情報とに基づいて基準温度換算ガ
ス圧力を演算し、この演算された基準温度換算ガス圧力
と入力された時間計測手段14からの時間情報に基づい
てガス圧力低下速度を演算し、かつ、この演算されたガ
ス圧力低下速度と演算された基準温度換算ガス圧力に基
づいて許容下限ガス圧力までの残時間を演算する演算手
段を構成しているものである。
【0027】なお、図1において、18は上部側温度セ
ンサ5からの絶縁ガス3の上部側温度情報θTによる上
部側温度、圧力センサ9からの絶縁ガス3の圧力情報P
iに基づいた圧力、基準温度換算ガス圧力演算手段15
bにて演算された基準温度換算ガス圧力情報Pciに基づ
いた基準温度換算ガス圧力、低下速度演算手段15dに
よって演算されたガス圧力低下速度Vp、ガス圧力低下
速度比較手段15eからの警報信号に基づいた警報表
示、残時間演算手段15fにて演算された残時間TA
び残時間比較手段15gからの警報信号に基づいた警報
表示を表示する表示手段である。
【0028】次に、このように構成されたガス絶縁電気
機器のガス漏れ監視装置の動作について図3に示したフ
ローチャートに従って説明する。ガス絶縁電気機器であ
るガス絶縁変圧器に負荷がかかると、電気機器本体1で
ある変圧器本体を構成する鉄心や巻線が発熱する。この
ようにして発熱された熱が容器2内の絶縁ガス3に伝達
されると、まず、ステップS1にて、上部側温度センサ
5は容器2の上部に位置する絶縁ガス3の最高点温度を
検出して演算装置15に最高点温度情報θTとして出力
し、下部側温度センサ7は容器2の下部に位置する絶縁
ガス3の最低点温度を検出して演算装置15に最低点温
度情報θBとして出力する。これら最高点温度情報θT
び最低点温度情報θBを受けた演算装置15の平均温度
演算手段15aは上式(1)に基づいて絶縁ガス3の平
均温度情報θiを演算する。そして、ステップS2にて
上部側温度センサ5からの最高点温度情報θTに基づく
最高点温度を表示手段18に表示し、ステップS3に進
む。
【0029】ステップS3にて圧力センサ9から容器2
内の絶縁ガス3の圧力が検出されて演算装置15に圧力
情報Piとして取り込まれるとともに、ステップS4に
てこの圧力情報Piに基づいて圧力が表示手段18に表
示される。ステップS5では、基準温度換算ガス圧力演
算手段15bが、入力された平均温度演算手段15aに
よって演算された時間計測手段14の所定時間における
絶縁ガス3の平均温度情報θiと圧力センサ9からの絶
縁ガス3の圧力情報Piとによって、基準温度換算ガス
圧力情報Pciを上式(5)によって演算し、ステップS
6にてこの演算された基準温度換算ガス圧力情報Pci
表示手段18によって表示する。
【0030】ステップS7では、圧力比較手段15c
が、基準温度換算ガス圧力演算手段15bからの基準温
度換算ガス圧力情報Pciと基準ガス温度θsにおける基
準ガス圧力情報Psとを比較する。基準温度換算ガス圧
力情報Pciが基準ガス圧力情報Ps以上であるとステッ
プS1に戻る。また、基準温度換算ガス圧力情報Pci
基準ガス圧力情報Ps未満になると圧力比較手段15c
が基準温度換算ガス圧力演算手段15bに出力信号を出
力してステップS8に進む。
【0031】ステップS8では、基準温度換算ガス圧力
演算手段15bが圧力比較手段15cからの出力信号を
受けて、時間計測手段14からの時間Tiとともに基準
温度換算ガス圧力情報Pciが記憶手段16に記憶され
る。このステップS8では順次iをi+1として時系列
的に時間Tiと基準温度換算ガス圧力情報Pciが記憶手
段16に記憶される。次に、ステップS9に進み、低下
速度演算手段15dが、記憶手段16に記憶された複数
の上記基準温度換算ガス圧力演算手段15bからの基準
温度換算ガス圧力情報Pci及び上記時間計測手段14か
らの時間Tiに基づいて統計処理を行い、図4に示すよ
うに基準温度換算ガス圧力低下速度Vpを演算する。こ
の演算された基準温度換算ガス圧力低下速度Vpはステ
ップS10にて表示手段18に表示される。
【0032】そして、ステップS11にて、残時間演算
手段15fが、基準温度換算ガス圧力演算手段15bか
らの基準温度換算ガス圧力情報Pci及び低下速度演算手
段15dからの基準温度換算ガス圧力低下速度Vpに基
づき、容器2内の絶縁ガス3の許容下限ガス圧力になる
までの残時間TAを予測演算し、この演算された残時間
AがステップS12にて表示手段18に表示される。
次に、ステップS13にて、ガス圧力低下速度比較手段
15eが、低下速度演算手段15dからの基準温度換算
ガス圧力低下速度Vpと規定ガス圧力低下速度Vsとを比
較する。基準温度換算ガス圧力低下速度Vpが規定ガス
圧力低下速度Vs未満であるとステップS15に進む。
また、基準温度換算ガス圧力低下速度Vpが規定ガス圧
力低下速度Vs以上になるとステップS14に進み、ア
ラームなどの警報手段17に警報信号を出力して警報を
行うとともに、表示手段18に警報信号に基づいて表示
させる。
【0033】その後、ステップS15に進み、残時間比
較手段15gが、残時間演算手段15fからの残時間T
Aと規定残時間Tsとを比較する。残時間TAが規定残時
間Tsより長い場合は、ステップS1に戻る。また、残
時間TAが規定残時間Ts以下になるとステップS16に
進み、警報手段17に警報信号を出力して警報を行うと
ともに、表示手段18に警報信号に基づいて表示させ、
ステップS1に戻る。その後、上記と同様の動作が繰り
返されるものである。
【0034】上記のように構成されたガス絶縁電気機器
のガス漏れ監視装置においては、ガス圧力低下速度Vp
が規定ガス圧力低下速度Vs以上になると警報信号を発
生するとともに、残時間TAが規定残時間Ts以下になる
と警報信号を発生するので、ガス漏れ対策を早期に喚起
させることができ、しかも、表示手段18がガス圧力低
下速度Vp及び残時間TAを表示しているため、常時、ガ
ス圧力低下速度Vp及び残時間TAを監視でき適切なガス
漏れ対策を行うことができるものである。
【0035】なお、上記実施例においては、表示手段1
8が、上部側温度センサ5からの絶縁ガス3の上部側温
度情報θTによる上部側温度、圧力センサ9からの絶縁
ガス3の圧力情報Piに基づいた圧力、基準温度換算ガ
ス圧力演算手段15bにて演算された基準温度換算ガス
圧力情報Pciに基づいた基準温度換算ガス圧力、低下速
度演算手段15dによって演算されたガス圧力低下速度
p、ガス圧力低下速度比較手段15eからの警報信号
に基づいた警報表示、残時間演算手段15fにて演算さ
れた残時間TA及び残時間比較手段15gからの警報信
号に基づいた警報表示を別々に表示するものとして説明
したが、表示項目が少ない表示手段18を使用した場合
は、常時は圧力センサ9からの絶縁ガス3の圧力情報P
iに基づいた圧力を表示しておき、他の表示は必要なと
きに切り替え表示できるようにしたものであっても良い
ものである。
【0036】また、ガス圧力低下速度Vpが規定ガス圧
力低下速度Vs以上になると警報信号を発生し、残時間
Aが規定残時間Ts以下になると警報信号を発生するよ
うにしたものとしたが、複数回ガス圧力低下速度Vp
規定ガス圧力低下速度Vs以上になった場合に警報信号
を発生し、複数回残時間TAが規定残時間Ts以下になっ
た場合に警報信号を発生させるようにしても良く、さら
に、ガス圧力低下速度Vpが規定ガス圧力低下速度Vs
上(1回または複数回)になり、かつ、残時間TAが規
定残時間Ts以下(1回または複数回)になった場合に
始めて警報信号を発生させるようにしても良いものであ
る。このようにすることにより、より信頼性の高いもの
が得られるものである。
【0037】
【発明の効果】この発明は、圧力検出手段からの圧力情
報、温度検出手段からの温度情報及び時間計測手段から
の時間情報が入力され、入力された圧力情報及び温度情
報と基準ガス温度情報及び基準ガス圧力情報とに基づい
て基準温度換算ガス圧力を演算し、この基準温度換算ガ
ス圧力と時間情報に基づいてガス圧力低下速度を演算
し、かつ、この演算されたガス圧力低下速度と演算され
た基準温度換算ガス圧力に基づいて許容下限ガス圧力ま
での残時間を演算する演算手段と、この演算手段にて演
算されたガス圧力低下速度と規定ガス圧力低下速度、及
び演算手段にて演算された残時間と規定残時間とをそれ
ぞれ比較し、演算手段にて演算されたガス圧力低下速度
が規定ガス圧力低下速度以上になるか、規定ガス圧力低
下速度以上にならなくても、演算手段にて演算された残
時間が規定残時間以下になると、警報信号を出力する警
報信号出力手段と、演算手段にて演算されたガス圧力低
下速度及び残時間を表示する表示手段とを設けたものと
したので、有効なガス漏れ警報が行われるとともに
ス圧力低下速度及び残時間を表示手段によって常時監視
できるため、早期にガス漏れを発見でき速やかなガス
漏れ対策を計画的に、しかも時間的余裕を持って実施で
、ガス圧力低下速度と残時間の両方で監視しているの
で、さらに信頼性の高いガス漏れ監視ができるという効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面正面図。
【図2】この発明の一実施例における演算装置を示すブ
ロック線図。
【図3】この発明の一実施例における処理手順を示すフ
ローチャート。
【図4】この発明の一実施例における、絶縁ガス3のガ
ス漏れが生じたときの、時間と基準ガス圧力 s 、基準
温度換算ガス圧力情報Pci、規定ガス圧力低下速度
s、基準温度換算ガス圧力低下速度Vp、残時間TA
規定残時間Ts及び許容下限ガス圧力との関係を示す
図。
【図5】従来のガス絶縁電気機器のガス漏れ監視装置を
示す断面正面図。
【図6】従来のガス絶縁電気機器のガス漏れ監視装置に
おけるガス温度とガス圧力及び警報圧力範囲との関係を
示す図。
【符号の説明】
1 電気機器本体 2 容器 3 絶縁ガス 5 上部側温度センサ 7 下部側温度センサ 9 圧力センサ 14 時間計測手段 15 演算装置 18 表示手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器本体が収納されているとともに
    基準ガス温度の下で基準ガス圧力にて絶縁ガスが封入さ
    れている容器内の上記絶縁ガスの圧力を検出する圧力検
    出手段、上記容器内の上記絶縁ガスの温度を検出する温
    度検出手段、時間を計測する時間計測手段、上記圧力検
    出手段からの圧力情報、上記温度検出手段からの温度情
    報及び上記時間計測手段からの時間情報が入力され、上
    記入力された圧力情報及び温度情報と、上記基準ガス温
    度情報及び基準ガス圧力情報とに基づいて基準温度換算
    ガス圧力を演算し、この演算された基準温度換算ガス圧
    力と上記入力された時間計測手段からの時間情報に基づ
    いてガス圧力低下速度を演算し、かつ、この演算された
    ガス圧力低下速度と上記演算された基準温度換算ガス圧
    力に基づいて許容下限ガス圧力までの残時間を演算する
    演算手段、この演算手段にて演算されたガス圧力低下速
    度と規定ガス圧力低下速度、及び上記演算手段にて演算
    された残時間と規定残時間とをそれぞれ比較し、上記演
    算手段にて演算されたガス圧力低下速度が規定ガス圧力
    低下速度以上になるか、規定ガス圧力低下速度以上にな
    らなくても、上記演算手段にて演算された残時間が規定
    残時間以下になると、警報信号を出力する警報信号出力
    手段、上記演算手段にて演算されたガス圧力低下速度及
    び残時間を受け、このガス圧力低下速度及び残時間を表
    示する表示手段を備えたガス絶縁電気機器のガス漏れ監
    視装置。
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