JPH05215579A - 油入機器の監視装置 - Google Patents
油入機器の監視装置Info
- Publication number
- JPH05215579A JPH05215579A JP1795092A JP1795092A JPH05215579A JP H05215579 A JPH05215579 A JP H05215579A JP 1795092 A JP1795092 A JP 1795092A JP 1795092 A JP1795092 A JP 1795092A JP H05215579 A JPH05215579 A JP H05215579A
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- JP
- Japan
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- oil
- temperature
- amount
- computer
- alarm
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油入機器の油量の点検を容易にし、また油量
の減少傾向予測を可能にする。 【構成】 油入機器の油面位置と油温度を計測値として
コンピュータに取込み、当該油入機器の油面−油温度曲
線データとの比較によって油量の正常・異常を自動判定
する。また、計測油面データを基準温度に換算して保存
しておき、計測油面の現在値と過去のデータとの比較に
よって油量の減少傾向を判定する。
の減少傾向予測を可能にする。 【構成】 油入機器の油面位置と油温度を計測値として
コンピュータに取込み、当該油入機器の油面−油温度曲
線データとの比較によって油量の正常・異常を自動判定
する。また、計測油面データを基準温度に換算して保存
しておき、計測油面の現在値と過去のデータとの比較に
よって油量の減少傾向を判定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油入機器の油面位置及
び油温度から該油入機器の油量を監視する監視装置に関
する。
び油温度から該油入機器の油量を監視する監視装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】変圧器やリアクトルの油入機器は、絶縁
油の油面位置と油温度から油量の正常・異常の点検が行
われている。即ち、油面位置は油温度による体積膨張で
変化するため油面位置と油温度の両方の測定を必要とす
る。油面位置計測には油入機器に付属のダイヤル油面計
又は板状油面計でなされ、油温度計測には油入機器に付
属のダイヤル温度計や棒状温度計,測温抵抗体でなされ
る。
油の油面位置と油温度から油量の正常・異常の点検が行
われている。即ち、油面位置は油温度による体積膨張で
変化するため油面位置と油温度の両方の測定を必要とす
る。油面位置計測には油入機器に付属のダイヤル油面計
又は板状油面計でなされ、油温度計測には油入機器に付
属のダイヤル温度計や棒状温度計,測温抵抗体でなされ
る。
【0003】そして、油量の正常・異常の点検には油面
計と油温度計の計測値を点検者が読取り、図3に示すよ
うな油温度−油面位置曲線銘板や油入機器別に用意する
曲線グラフの許容範囲内(上限と下限の範囲内)にある
か否かをチェックする。
計と油温度計の計測値を点検者が読取り、図3に示すよ
うな油温度−油面位置曲線銘板や油入機器別に用意する
曲線グラフの許容範囲内(上限と下限の範囲内)にある
か否かをチェックする。
【0004】また、油面計や油温度計には油面位置や油
温の低下,超過の警報出力を得る警報器付きのものもあ
る。
温の低下,超過の警報出力を得る警報器付きのものもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の油量点検では油
面計と油温計の両計測値読取りと、油温度−油面位置曲
線との突合せを必要とし、点検作業に手間取る問題があ
った。特に、高位置に設置される変圧器やリアクトルの
点検には作業負担が大きくなる。
面計と油温計の両計測値読取りと、油温度−油面位置曲
線との突合せを必要とし、点検作業に手間取る問題があ
った。特に、高位置に設置される変圧器やリアクトルの
点検には作業負担が大きくなる。
【0006】また、油入機器が課電状態にあることが殆
どでその点検は、感電事故の恐れもあった。
どでその点検は、感電事故の恐れもあった。
【0007】なお、警報器付きのものは、油面計の計測
値に対する警報になって油温度変化を考慮した警報にな
らず、早期に警報を得ることができない。即ち、図中の
斜線部分での警報は得られず、該部分でのチェックには
油面位置と油温の両方からのチェックを必要とする。
値に対する警報になって油温度変化を考慮した警報にな
らず、早期に警報を得ることができない。即ち、図中の
斜線部分での警報は得られず、該部分でのチェックには
油面位置と油温の両方からのチェックを必要とする。
【0008】また、従来の点検では油量が正常値にある
ことをチェックできるも、正常値から減少傾向にあるの
か、正常値を維持しつづけていくのかを判定できず、予
測保全の上から油量の監視が要望される。
ことをチェックできるも、正常値から減少傾向にあるの
か、正常値を維持しつづけていくのかを判定できず、予
測保全の上から油量の監視が要望される。
【0009】本発明の目的は、油量の点検を容易にし、
また油量の減少傾向予測を可能にした監視装置を提供す
ることにある。
また油量の減少傾向予測を可能にした監視装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、油入機器の油面位置と油温度を計測する
測定手段と、前記油面位置と油温度の計測値を取込み、
油入機器の油温−油面曲線データの制限範囲内にあるか
否かで該油入機器の油量の正常・異常の判定及び警報出
力を行うコンピュータとを備えたことを特徴とする。
決を図るため、油入機器の油面位置と油温度を計測する
測定手段と、前記油面位置と油温度の計測値を取込み、
油入機器の油温−油面曲線データの制限範囲内にあるか
否かで該油入機器の油量の正常・異常の判定及び警報出
力を行うコンピュータとを備えたことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記コンピュータは油面
計測データを基準温度に換算した油面位置情報として保
存しておき、現在の計測油面データとの差分から油面の
減少傾向を判定及び警報出力を行うことを特徴とする。
計測データを基準温度に換算した油面位置情報として保
存しておき、現在の計測油面データとの差分から油面の
減少傾向を判定及び警報出力を行うことを特徴とする。
【0012】
【作用】油入機器の油面位置及び油温度を計測データと
してコンピュータに取込み、この両データと油温−油面
曲線データとの比較によってコンピュータ側での遠方監
視を行う。
してコンピュータに取込み、この両データと油温−油面
曲線データとの比較によってコンピュータ側での遠方監
視を行う。
【0013】また、油面位置をその基準温度に換算して
過去データとして保存しておき、計測油面データとの差
分を求めることで油面の減少傾向を求め、油入機器の予
測保全を可能にする。
過去データとして保存しておき、計測油面データとの差
分を求めることで油面の減少傾向を求め、油入機器の予
測保全を可能にする。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。監視対象になる油入変圧器1,2はそれぞれ油面計
31,32と油温計41,42が設けられる。これら油面計
及び油温計はポテンショメータ等を出力段に有して油面
位置及び油温に比例した電圧信号や電流信号を計測出力
とする。
る。監視対象になる油入変圧器1,2はそれぞれ油面計
31,32と油温計41,42が設けられる。これら油面計
及び油温計はポテンショメータ等を出力段に有して油面
位置及び油温に比例した電圧信号や電流信号を計測出力
とする。
【0015】信号変換器51〜54は、油面計31,32及
び油温計41,42からの計測出力をディジタル信号に変
換してコンピュータ6への計測データ入力とする。コン
ピュータ6は計測データ入力から変圧器1,2の油量監
視を行い、油量異常時には警報器7の警報動作制御を行
い、また監視のための表示装置8への表示制御を行う。
び油温計41,42からの計測出力をディジタル信号に変
換してコンピュータ6への計測データ入力とする。コン
ピュータ6は計測データ入力から変圧器1,2の油量監
視を行い、油量異常時には警報器7の警報動作制御を行
い、また監視のための表示装置8への表示制御を行う。
【0016】図2は、コンピュータ6による監視フロー
を示す。コンピュータ6は、一定時間(又は一定期日)
にされる計測時間に達したとき(S1)、監視対象とな
る変圧器1,2の油面位置及び油温度の計測値を読込み
(S2)、現在油温度での各変圧器毎の油温−油面曲線
データ(テーブルデータ等)からその油面位置制限範囲
の値を読出す(S3)。
を示す。コンピュータ6は、一定時間(又は一定期日)
にされる計測時間に達したとき(S1)、監視対象とな
る変圧器1,2の油面位置及び油温度の計測値を読込み
(S2)、現在油温度での各変圧器毎の油温−油面曲線
データ(テーブルデータ等)からその油面位置制限範囲
の値を読出す(S3)。
【0017】この読出しデータに対し、計測油面位置デ
ータが該制限範囲内か否かの判定を行い(S4)、制限
範囲を越えていれば警報器7に対する警報発生制御を行
う(S5)。
ータが該制限範囲内か否かの判定を行い(S4)、制限
範囲を越えていれば警報器7に対する警報発生制御を行
う(S5)。
【0018】次に、コンピュータ6は計測した現在油面
位置をその油温から基準温度に換算した油面位置を算出
し(S6)、現在の油面位置情報としてメモリに格納す
る(S7)。この油面位置情報は計測時間毎に蓄積さ
れ、過去のデータとして保存される。
位置をその油温から基準温度に換算した油面位置を算出
し(S6)、現在の油面位置情報としてメモリに格納す
る(S7)。この油面位置情報は計測時間毎に蓄積さ
れ、過去のデータとして保存される。
【0019】コンピュータ6は過去の油面位置計測デー
タと現在の基準油温に換算したデータからその減少分△
Aを各回毎に算出し(S8)、この減少分△Aが設定値
を超過するか否かチェックし(S9)、超過していると
きには油面が減少傾向にあることの警報出力を出す(S
10)。
タと現在の基準油温に換算したデータからその減少分△
Aを各回毎に算出し(S8)、この減少分△Aが設定値
を超過するか否かチェックし(S9)、超過していると
きには油面が減少傾向にあることの警報出力を出す(S
10)。
【0020】また、油温度の計測値についてはその警報
範囲を越えるか否かの判定を行い(S11)、警報範囲
を越えるときには油温異常の警報出力を発生する(S1
2)。
範囲を越えるか否かの判定を行い(S11)、警報範囲
を越えるときには油温異常の警報出力を発生する(S1
2)。
【0021】従って、コンピュータ6は、各変圧器別の
油温−油面曲線データを持っておき、計測時間毎の油面
位置と油温から曲線データの制限範囲内にあるか否かを
チェックし、制限範囲を越えるときに異常の警報出力を
発生するという自動監視を行う。
油温−油面曲線データを持っておき、計測時間毎の油面
位置と油温から曲線データの制限範囲内にあるか否かを
チェックし、制限範囲を越えるときに異常の警報出力を
発生するという自動監視を行う。
【0022】この自動監視により、点検等も現場に赴く
ことなく、コンピュータ側でチェックでき、しかも油温
も考慮した油面位置の正常・異常を瞬時に判定できる。
ことなく、コンピュータ側でチェックでき、しかも油温
も考慮した油面位置の正常・異常を瞬時に判定できる。
【0023】一方、コンピュータ6は、油面計測値を基
準温度に換算した油面位置情報として求め、これを過去
のデータとして蓄積すると共に過去のデータとの差分か
ら油面の減少傾向を判別し、当該変圧器の油面減少傾向
が大きいときに警報出力を得る。これにより、変圧器の
故障や寿命の予測ができ、予測保全にも利用することが
できる。
準温度に換算した油面位置情報として求め、これを過去
のデータとして蓄積すると共に過去のデータとの差分か
ら油面の減少傾向を判別し、当該変圧器の油面減少傾向
が大きいときに警報出力を得る。これにより、変圧器の
故障や寿命の予測ができ、予測保全にも利用することが
できる。
【0024】なお、表示装置8には油温−油面曲線の表
示や現在計測値の表示、さらには油面位置の減少傾向の
グラフ表示によって監視員の識別を容易にする。
示や現在計測値の表示、さらには油面位置の減少傾向の
グラフ表示によって監視員の識別を容易にする。
【0025】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、油入機
器の油面位置及び油温度を計測データとしてコンピュー
タに取込み、コンピュータ側に保存する油温−油面曲線
との比較によって油量の正常・異常を判別するようにし
たため、現場での点検を不要にしてコンピュータ側での
自動監視ができ、しかも油入機器の設置状態や運転状態
に拘らず安全にかつ容易に監視できる。
器の油面位置及び油温度を計測データとしてコンピュー
タに取込み、コンピュータ側に保存する油温−油面曲線
との比較によって油量の正常・異常を判別するようにし
たため、現場での点検を不要にしてコンピュータ側での
自動監視ができ、しかも油入機器の設置状態や運転状態
に拘らず安全にかつ容易に監視できる。
【0026】また、計測油面位置データを基準温度に換
算して過去データとして保存しておき、現在の計測値と
の比較から油量の減少傾向を判定できるようにしたた
め、油入機器の故障や寿命を予測して予測保全に利用で
きる。
算して過去データとして保存しておき、現在の計測値と
の比較から油量の減少傾向を判定できるようにしたた
め、油入機器の故障や寿命を予測して予測保全に利用で
きる。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】実施例の監視フロー図。
【図3】油面位置−油温度曲線。
1,2…油入機器、31,32…油面計、41,42…油温
計、51,54…信号変換器、6…コンピュータ、7…警
報器、8…表示装置。
計、51,54…信号変換器、6…コンピュータ、7…警
報器、8…表示装置。
Claims (2)
- 【請求項1】 油入機器の油面位置と油温度を計測する
測定手段と、前記油面位置と油温度の計測値を取込み、
油入機器の油温−油面曲線データの制限範囲内にあるか
否かで該油入機器の油量の正常・異常の判定及び警報出
力を行うコンピュータとを備えたことを特徴とする油入
機器の監視装置。 - 【請求項2】 前記コンピュータは油面計測データを基
準温度に換算した油面位置情報として保存しておき、現
在の計測油面データとの差分から油面の減少傾向を判定
及び警報出力を行うことを特徴とする油入機器の監視装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1795092A JPH05215579A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 油入機器の監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1795092A JPH05215579A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 油入機器の監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05215579A true JPH05215579A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11958048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1795092A Pending JPH05215579A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 油入機器の監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05215579A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105300447A (zh) * | 2015-10-28 | 2016-02-03 | 张捷 | 一种用于监控设备运行状态的系统及方法 |
CN112461330A (zh) * | 2020-11-02 | 2021-03-09 | 国网湖南省电力有限公司 | 用于金属波纹储油柜变压器的油位状态判断方法及系统 |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1795092A patent/JPH05215579A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105300447A (zh) * | 2015-10-28 | 2016-02-03 | 张捷 | 一种用于监控设备运行状态的系统及方法 |
CN112461330A (zh) * | 2020-11-02 | 2021-03-09 | 国网湖南省电力有限公司 | 用于金属波纹储油柜变压器的油位状态判断方法及系统 |
CN112461330B (zh) * | 2020-11-02 | 2023-04-18 | 国网湖南省电力有限公司 | 用于金属波纹储油柜变压器的油位状态判断方法及系统 |
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