JPH0667113B2 - ガス絶縁式電気設備のガス漏れ監視装置 - Google Patents

ガス絶縁式電気設備のガス漏れ監視装置

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JPH0667113B2
JPH0667113B2 JP2016489A JP1648990A JPH0667113B2 JP H0667113 B2 JPH0667113 B2 JP H0667113B2 JP 2016489 A JP2016489 A JP 2016489A JP 1648990 A JP1648990 A JP 1648990A JP H0667113 B2 JPH0667113 B2 JP H0667113B2
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス絶縁開閉装置(GIS)等の各ガス区画
のガス漏れを監視するガス絶縁式電気設備のガス漏れ監
視装置に関する。 〔従来の技術〕 従来、GISにおいては主回路部が機器単位等の単位毎
に金属容器に収納されてガス区画に仕切られ、このガス
区画には絶縁媒体としての六ふっ化硫黄(SF6)ガス
(以下絶縁ガスという)が充填密封されている。 このガスの圧力(ガス圧力)は、経年使用に基づく緩や
かな自然漏れ及び突発的な気密異常に基づく比較的急激
なガス漏れ(緊急漏れ)によって低下する。 ところで、区画内のガス密度が一定であれば、ガス圧力
Pは第6図に示すようにガス温度Tに対して線形に変化
する。 この第6図において、Pmax,P,Pminは初充気ガス圧
力(定格ガス圧力),一般的な使用ガス圧力,最低使用
ガス圧力(ガス漏れ注意圧力)の特性を示し、
20max,P20,P20minはガス温度が基準温度Tc=2
0℃のときの各特性でのガス圧力を示す。 また、ガス圧力Pmax,Pminの特性は、ガス温度Tの変
化に対するガス圧力Pの変化率(ガス密度係数)L,ガ
ス温度T=0℃におけるガス圧力Mを、圧力Pmaxの直
線でLmax,Mmaxとし、圧力Pminの直線でLmin,M
min(Lmax>Lmin,Mmax>Mmin)とすれば、次の式
〔1〕,式〔2〕で表される。 Pmax=Lmax・T+Mmax…式〔1〕 Pmin=Lmin・T+Mmin…式〔2〕 そして、前記のLmax,Mmax及びLmin,Mminの具体的
な大きさは、基準温度C=20℃における定格ガス圧力
20max,ガス漏れ注意圧力P20minがP20max=4〔kgf
/cm2・g〕,P20min=3.6〔kgf/cm2・g〕の13
0の区画の場合、次の表1に示すようになる。 また、P20max=5〔kgf/cm2・g〕,P20min=4.7
〔kgf/cm2・g〕の200の区画の場合、次の表2に
示すようになる。 そして、従来のGISのガス漏れ監視は、ガス圧力計
(連成計),外気計を使用した作業員の計測,判断に基
づき、主に自然漏れを対象として行われている。 すなわち、定期的な計測として例えば毎日の作業員の勤
務時間内(通常は昼間)の定時刻に、ガス圧力計,外気
温計の目盛が読取られる。 そして、外気温度をガス温度とし、第6図の特性グラフ
を用いてガス圧力が20℃の圧力に換算(変換)され
る。 さらに、換算されたガス圧力が記録されるとともに、こ
の記録のガス圧変化傾向(リークトレンド)からガス漏
れが検出される。 〔発明が解決しようとする課題〕 前記従来の人手によるガス漏れ監視の場合、計測間隔が
1日等の比較的長い間隔であるため、突発的な緊急漏れ
の発見が遅れ、十分な監視が行えない問題点がある。 一方、GISの運転中はこのGISを使用する系統の負
荷電流により主回路部が発熱してガス温度が変化し、こ
の変化によってガス圧力が変わる。 さらに、屋外設置等のGISの場合、設置環境の太陽輻
射熱等の気象条件を含む外気の影響によりガス区画の容
器温度が変化し、この変化に追従したガス温度の変化に
よってもガス圧力が変化する。 そして、直射日光の影響を避けるように日陰となる容器
底部の表面温度を外気温度として計測しても、この外気
温度と実際のガス温度(容器内の平均温度)の1日の変
化は、例えば9月と11月とで第7図に示すように大き
く異なり、とくに昼間の温度差が著しい。 この第7図において、●印に基づく実線,×印に基づく
破線は9月の外気温度,ガス温度を示し、△印に基づく
実線,▲印に基づく破線は11月の外気温度,ガス温度
を示す。 そのため、系統負荷の変化,外気の影響等に基づき、昼
間に計測を行うと、ガス温度の計測が極めて不正確にな
る。 そして、ガス温度の不正確な測定及び目盛の読取誤差等
に基づき、ガス圧力の計測が極めて大まかにしか行え
ず、緩やかな自然漏れであっても正確に監視できない問
題点がある。 その上、目盛の読取等の煩雑な作業を要し、監視の簡素
化が図れない問題点もある。 本発明は、自然計測により自然漏れ及び緊急漏れのいず
れも正確に監視するようにしたガス絶縁式電気設備のガ
ス漏れ監視装置を提供することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 前記目的を達成するために、本発明の第1の構成のガス
漏れ監視装置は、密封されたガス区画内のガス圧力を検
出するガス圧力センサと、 外気温度を検出する温度センサと、 通電,外気の影響が少ない早朝定時の前記温度センサの
検出温度Taをガス温度として前記早朝定時の前記ガス
圧力センサの検出圧力Paに基づく補間法等による演算
によりガス温度に対するガス圧力の変化率La及び0℃
のときのガス圧力Maをガスデータとして定期的に算出
決定するガスデータ演算手段と、 前記ガスデータに基づくPα=La・C+Maの換算式
により基準温度Cに換算した自然漏れ監視用のガス圧力
Pαを定期的に蓄積保持する蓄積保持手段と、 1分等の単位時間毎の前記温度センサの検出温度Tn,
前記ガスデータ及び判定しきい値K(K>0)に基づく
N=La・Tn+Ma−Kの判定演算式により前記単
位時間毎に判定基準用のガス圧力PNを算出する基準値
算出手段と、前記単位時間毎の前記ガス圧力センサの検
出圧力Pnと前記ガス圧力PNとを比較し前記検出圧力
Pnが所定回数連続して前記ガス圧力PNより低下した
ときに突発的な緊急漏れと判定する緊急漏れ判定手段と
を備え、 前記蓄積保持手段に蓄積保持されたガス圧力Pαの変化
傾向から自然漏れを監視し得るとともに、前記緊急漏れ
判定手段の判定により突発的な緊急漏れを監視し得るよ
うにする。 また、本発明の第2の構成のガス漏れ監視装置は、密封
されたガス区画内のガス圧力を検出するガス圧力センサ
と、 外気温度を検出する温度センサと、 通電,外気の影響が少ない早朝定時の前記両センサの検
出圧力Pa,検出温度Taとガス温度に対するガス圧力
の変化率の設定値Loとに基づき前記検出温度Taをガ
ス温度としてPβ=Lo・(C−Ta)+Paの換算式
により前記検出圧力Paを基準温度Cに換算した自然漏
れ監視用のガス圧力Pβを定期的に蓄積保持する蓄積保
持手段と、 1分等の単位時間毎の前記両センサの検出圧力Pn,検
出温度Tnと前記設定値Loとに基づきPγ=Lo・
(C−Tn)+Pnの換算式から前記検出圧力Pnを前
記基準温度Cのガス圧力Pγに換算する常時換算手段
と、 最新の前記ガス圧力Pβより判定しきい値K(K>0)
低いガス圧力を判定基準用のガス圧力Pcrとして前記
ガス圧力Pγと前記ガス圧力Pcrとを比較し,前記ガ
ス圧力Pγが所定回数連続して前記ガス圧力Pcrより
低下したときに突発的な緊急漏れと判定する緊急漏れ判
定手段とを備え、 前記蓄積保持手段に蓄積保持されたガス圧力Pβの変化
傾向から自然漏れを監視し得るとともに、前記緊急漏れ
判定手段の判定により突発的な緊急漏れを監視し得るよ
うにする。 〔作用〕 前記のように構成された本発明の監視装置は、第1の構
成の場合、早朝定時,例えば午前5時(a=5)には、
系統負荷等が少なく区画内の通電に基づくガス温度変化
が極めて少なく、しかも、第7図からも明らかなように
外気の影響が極めて少なく外気温度とガス温度とがほぼ
等しくなるため、ガスデータ演算手段により第6図の特
性直線Pmax,P,Pminに相当する特性直線のデータ
(L5,M5)が区画内の真のガス圧力から正確に求めら
れる。 また、ガスデータ演算手段の定期的な算出決定により、
データ(Ma,La)は1日程度の間隔でガス漏れに応
じて更新される。 そして、蓄積保持手段によりデータ(L5,M5)が更新
される毎に、そのデータに基づく特性直線から基準温度
C,例えば20℃に換算したガス圧力P20(5))(=P
α)が求められて蓄積保持される。 このとき、ガス圧力P20(5)が通電,外気の影響を受け
ることなく、ガス漏れの程度に応じて正確に変化するた
め、蓄積保持手段は定期的にガス圧力の正確な計測結果
を蓄積保持し、この保持結果のガス圧力の変化傾向から
自然漏れの高精度の監視が行える。 また、基準値算出手段によりデータ(L5,M5)に基づ
くガス漏れのないときの特性直線よりしきい値Kだけ低
圧にずらした特性直線のガス圧力PNが、短い時間間隔
でそのときの外気温度Tnに応じて更新されながら算出
される。 さらに、緊急漏れ判定手段の比較により外気温度Tnを
ガス温度とし、ガス漏れがなければ検出圧力Pnがガス
圧力PNより少なくともしきい値Kだけ高くなることを
利用し、外気温度Tnに応じて判定基準を可変しながら
前記短い時間間隔でガス圧力の低下が常時検出され、緊
急漏れの判定が行われる。 そして、検出圧力Pnが所定回数連続してガス圧力PN
より低下し、緊急漏れが確実に検出されたときに緊急漏
れ判定手段が緊急漏れと判定するため、緊急漏れも自動
計測によって迅速,高精度に監視される。 また、第2の構成の場合、ガス圧力の変化率がLoに予
め設定され、この設定値(係数)Loを用いた換算によ
り蓄積保持手段が例えば毎午前5時の検出圧力P5を基
準温度Cとしての20℃のガス圧力P20(5)(=Pβ)
に換算して蓄積保持する。 このガス圧力P20(5)は通電,外気の影響を排除したガ
ス圧力となり、ガス圧力P20(5)の保持結果により第1
の構成の蓄積保持手段と同様の自然漏れの高精度の監視
が行える。 また、常時換算手段により、係数Loを用いて短い時間
間隔毎の検出圧力Pnが例えば20℃のガス圧力P
20(n)(=Pγ)に換算される。 そして、緊急漏れ判定手段により、ガス圧力P20(5)
りしきい値Kだけ低圧のガス圧力P20rとガス圧力P
20(n)との比較に基づき、20℃に換算してガス圧力の
低下が常時検出され、ガス圧力P20(n)が所定回数連続
してガス圧力P20rより低下したときに緊急漏れと判定
される。 そのため、ガス圧力の変化率の設定値Loに基づき、判
定基準を短い時間間隔での更新を行わずに固定するとと
もにガス圧力Pnを20℃に換算して緊急漏れが迅速か
つ正確に監視される。 〔実施例〕 GISに適用した実施例について、第1図ないし第5図
を参照して説明する。 (1実施例) まず、ガスデータを算出する実施例につき、第1図ない
し第3図を参照して説明する。 第1図において、(1a),(1b),…,(1n)は
GIS(2)のガス区画毎に設けられたガス圧力セン
サ、(3)はGIS(2)外の温度センサであり、極力
ガス温度と等しくなるように、母線PT等の通電の影響
が少ないガス区画の金属容器外表面の日陰部に設置され
ていれる。 (4)はマイクロコンピュータ構成の監視図、(5)は
監視部(3)の入力アンプ、(6)はマルチプレクサ、
(7)はA/D変換器、(8)は圧力,温度の計測デー
タ蓄積用のデータメモリ部、(9)は第1演算部であ
り、この実施例においては定期的にガスデータを算出す
るガスデータ演算手段を形成する。 (10)は第2積算部であり、この実施例においては、
ガスデータに基づくガス圧力を常時算出する。(11)
は蓄積保持手段としてのトレンドメモリ部であり、ガス
圧力Pαを蓄積保持する。 (12)は基準値算出手段,緊急漏れ判定手段を形成す
る緊急漏れ判定手段であり、単位時間毎の判定基準用の
ガス圧力PNの算出及び検出圧力Pnとガス圧力PNとの
比較,判定を行う。 (13)は判定部(12)の判定結果を保持するイベン
トメモリ部、(14)はローカル緊急漏れ報知部であ
り、ランプ表示,ブザ音出力等によって緊急漏れの発生
を報知する。(15)は演算部(9),(10)の条件
設定,データ出力制御等を行う演算制御部である。 そして、各区画のガス圧力に比例したガス圧力センサ
(1a)〜(1n)ノアナログ出力及び外気温度に比例
した温度センサ(3)のアナログ出力が入力アンプ
(5)を介してマルチプレクサ(6)に並列供給され、
このマルチプレクサ(6)の出力切換えにより各アナロ
グ出力が順次にくり返しA/D変換器(7)に供給され
る。 このとき、マルチプレクサ(6)の出力切換周期は、緊
急漏れの検出精度等を考慮して例えば1分に設定され、
各区画のガス圧力及び外気温度が1分毎に計測される。 さらに、A/D変換器(7)はマルチプレクサ(6)の
出力をサンプリングしてデジタルデータに変換し、各区
画の検出圧力及び外気の検出温度のデータを形成してデ
ータメモリ部(8)に供給する。 このメモリ部(8)は各区画の検出圧力及び外気温度の
データをそれぞれ蓄積保持する。 そして、データメモリ部(8)のデータに基づき、演算
部(9),(10)が各区画のガスデータ演算,ガス圧
力換算を実行する。 つぎに、演算部(9)のガスデータ演算について説明す
る。 各区画において、ガス温度をT℃としたときのガス圧力
をPT〔kgf/cm2・g〕とすれば、そのガス温度に対す
るガス圧力の特性直線は、前記式〔1〕,式〔2〕と同
様、次の式〔3〕で示される。 PT=LT・T+MT…式〔3〕 そして、式〔3〕のガス圧力の変化率(係数)LT,ガ
ス圧力MTは、前記式〔1〕,式〔2〕と区画の容量に
応じた前記表1,表2等の条件とに基づく次の式〔4
a〕,式〔4b〕の補間法演算により、ガス温度が正確
であれば、近似的ではあるがほとんど誤差なく求まる。 LT=(Lmax−Lmin)・(PT−Pmax)/(Pmax−P
min)+Lmax …式〔4a〕 MT=(Mmax−Mmin)・(PT−Pmax)/(Pmax−P
min)+Mmax 式〔4b〕 そして、第7図からも明らかなように、午前5時頃には
通電,外気の影響が極めて少なくなり、外気温度とガス
温度とがほぼ等しくなる。 すなわち、午前5時のガス圧力センサ(1a)〜(1
n)の検出圧力をPa=P5とし、この時刻の温度セン
サ(3)の検出温度をTa=T5とすると、T5がガス温
度となり、P5はこの温度T5の通電等の影響を排除した
ガス圧力となる。 そこで、演算部(9)は定期的,すなわち毎日、検出圧
力P5に基づきPT=P5,LT=L5,MT=M5として式
〔4a〕,〔4b〕の演算を実行し、ガス温度がT5
ときにガス圧力がP5になるとして、係数L5,0℃のガ
ス圧力M5をその日のガスデータとして区画毎に算出決
定する。 この算出決定されたガスデータは、演算部(10),ト
レンドメモリ部(11)等に供給される。 そして、トレンドメモリ部(11)はガスデータに基づ
く次の式〔5〕の換算により、毎午前5時のガス圧力を
基準温度C=20℃の自然漏れ監視用のガス圧力P
20(5)(=Pα)に換算して蓄積保持する。 P20(5)=L5・20+M5…式〔5〕 このガス圧力P20(5)はガス漏れによって低下し、その
低下傾向から自然漏れの状態を通電、外気の影響を排除
して把握することができる。 そのため、トレンドメモリ部(11)の蓄積結果に基づ
き、従来は人手で行われていた自然漏れに対する計測,
記録が、自動的にしかも正確に行われる。 そして、トレンドメモリ部(11)の蓄積結果に基づ
き、このメモリ部(11)あるいは演算制御部(15)
等での低下傾向の自動判別又は手動判別により、自然漏
れが検出,監視される。 つぎに、演算部(10)のガス圧力換算について説明す
る。 各区画において、ガスデータの算出決定後からの1日間
にガス漏れがなければ、時刻n(n=…,n−1,n,
…)の検出温度Tnをガス温度とした場合、ガス密度デ
ータに基づく次の式〔6〕のガス圧力(以下換算圧力と
いう)Pn′と、その時刻nの検出圧力Pnとは等しく
なる。 Pn′=L5・Tn+M5…式〔6〕 このガス圧力Pn′は第2図,第3図の特性直線P′で
示される。 そして、演算部(10)は緊急漏れの検出速度等に基づ
いて設定された単位時間,例えば1分毎の検出温度Tn
に基づき、各区画について、式〔6〕から1分毎の換算
圧力Pn′を算出する。 そして、検出圧力Pn,換算圧力Pn′が判定部(1
2)に供給され、この判定部(12)により1分間隔で
各区画ん緊急漏れが判定される。 つぎに、判定部(12)の判定処理を説明する。 例えば容量130のガス区画において、緊急漏れに基
づき標準的な10-1〔cc/sec〕のガス漏れが発生する
と、この漏れに基づく1日間のガス圧力の低下量は次の
式〔7〕で示される。 この式〔7〕の漏れによって定格ガス圧力P20maxから
ガス漏れ注意圧力P20minまで低下するのに要する時間
は、単純計算すると、(4−3.6)/0.1=4日と
なる。 そのため、トレンドメモリ部(9)の比較的長期間毎の
定期的な蓄積結果だけでは、4日も経過しなければガス
漏れが発見できない。 そのため、判定部(12)はガスデータに基づく判定基
準値と毎時刻nの検出圧力Pnとを比較し、1分間隔で
緊急漏れを検出する。 このとき、外気温度が例えば第3図の実線tに示すよう
に変化し、通電,外気の影響によってガス温度が変化
し、この変化に追従してガス圧力が変動するため、この
変動に応じて判定基準値を可変する必要がある。 そして、毎時刻nの検出温度Tnをガス温度とみなすこ
とにより、ガス漏れがなければ毎時刻nのガス圧力Pn
は式〔6〕の換算圧力Pn′より大きくなる。 したがって、判定部(12)は130の区画の場合、
判定しきい値Kを実用的な0.1とし、換算圧力Pn′
より0.1低圧,すなわち次の式〔8〕のガス圧力PN
を毎時刻nの判定基準用のガス圧力として算出設定す
る。 PN=L5・Tn+M5−0.1…式〔8〕 さらに、判定部(12)は毎時刻nの検出圧力Pnとガ
ス圧力PNとを比較し、検出圧力Pnがガス圧力PNより
2回連続して低下し、ガス漏れが確実に検出される例え
ば第3図の時刻nに、緊急漏れと判定して緊急漏れ警報
を発生する。 ところで、毎時刻nの検出温度Tn(外気温度)と実際
のガス温度Tn′との差ΔTn〔deg〕(=Tn′−
Tn)に基づき、判定時のガス圧力PN及び午前5時の
ガス圧力20(5)からの判定基準値の低下量は、130
の区画で実際に生じるTn,ΔTnの範囲において、ほ
ぼ表3に示すようになる。 この表3において、P20Nは20℃に換算したガス圧力
Nを示し、P20(5)−P20Nは低下量を示す。 また、前記差ΔTnに基づきガス圧力P20(5)に対して
ガス圧力P20Nは第2図に示すようになる。 そして、表3からも明らかなように、差ΔTnが大きく
なる程検出感度は鈍くなるが、実際のガス漏れにおいて
は、ガス圧力の低下率が時間とともに減少するため、判
定部(12)によりガス圧力が使用限度ガス圧力(13
0の場合は3.0〔kgf/cm2・g〕)に低下する以前
に、かなりの時間的余裕をもって緊急漏れが検出され
る。 さらに、判定部(12)の緊急漏れ警報がイベントメモ
リ部(13),報知部(14)及び監視部(4)の外部
装置に供給され、緊急漏れの発生が報知される。 そのため、従来は行えなかった緊急漏れの検出,監視が
自動的に正確に迅速に行え、緊急漏れの発生が比較的初
期の段階で発見される。 そして、ガスデータの演算条件,しきい値K等は各区画
の換算等に応じて設定すればよい。 (他の実施例) つぎに、ガス密度係数を予め設定する実施例につき、第
1図及び第4図,第5図を参照して説明する。 この実施例の装置が1実施例の装置と異なる点は、第1
図の演算部(9)を毎午前5時のガス圧力換算部とし、
演算部(9),トレンドメモリ部(11)により蓄積保
持手段を形成し、かつ、演算部(10)により常時換算
手段を形成した点である。 そして、演算部(9)でガスデータの演算を行う代わり
に、各区画の容量に応じた前記表1,表2のLmax,L
minの算術平均値Loをガス圧力の変化率(係数)とし
て予め設定する。 すなわち、200の区画においては、 となり、このLoが制御部(15)によって演算部
(9),(10)に設定される。 そして、演算部(9)は毎午前5時の検出圧力P5,検
出温度T5とLoとに基づき、次の式
〔9〕から検出圧
力P5を例えばC=20℃の圧力P20(5)(=Pβ)に変
換する。 P20(5)=P5+0.0023・(20−T5)…式
〔9〕 この圧力P20(5)は検出温度T5がガス温度にほぼ等しく
なるため、通電,外気の影響を排除したガス圧力の換算
値となる。 そして、ガス圧力P20(5)がトレンドメモリ部(11)
に蓄積保持され、その保持結果に基づき、1実施例と同
様の自然漏れの検出,監視が行われる。 また、演算部(10)は毎時刻nの検出圧力Pn,検出
温度Tn及びLoに基づき、次の式〔10〕によって検
出圧力PnをC=20℃のガス圧力P20(n)(Pγ)に
換算する。 P20(n)=Pn+0.023・(20−Tn)…式〔1
0〕 そして、ガス圧力P20(5)及びガス圧力P20(n)が判定部
(12)に供給される。 このとき、判定部(12)は1実施例の場合と異なり、
ガス圧力P20(5)−Kのガス圧力を判定基準用のガス圧
力P20r(Pcr)とし、このガス圧力P20rと毎時刻
nのガス圧力P20(n)とを比較する。 なお、200のガス区画においては、緊急漏れに基づ
く標準的なガス漏れ量が3×10-1〔cc/sec〕になり、
この漏れに基づくガス圧力の1日間の低下量は次の式
〔11〕で示される。 そのため、しきい値Kは0.15に設定される。 また、毎時刻Tnの検出温度Tn(外気温度)と実際の
ガス温度Tn′との差ΔTnに基づき、ガス圧力P
20(5)に対してガス圧力P20(n)は第4図に示すようにな
る。 そして、判定部(12)はガス圧力P20(n)が2回連続
してガス圧力Pcrより低下する第5図の時刻nに、緊
急漏れと判定して緊急漏れ警報を発生する。 なお、第5図において、実線tは検出温度Tn(外気温
度)を示し、実線pは検出圧力Pnを示す。 また、200のガス区画で実際に生じるTn,ΔTn
の範囲において、緊急漏れと判定したときのガス圧力の
換算に基づく低下量と真の低下量とは、次の表4に示す
ようになる。 なお、表4においてP20(5) *,(P20(5)−P20(n)*
は20℃換算の真のガス圧力,低下量を示す。 そして、表4からも明らかなように、1実施例の場合と
同様に差ΔTnが大きくなる程検出感度は鈍くなるが、
200の使用限度ガス圧力4.0〔kgf/cm2・g〕に
低下する以前に、かなりの時間的余裕をもって緊急漏れ
が検出される。したがって、この実施例の場合は、ガス
圧力の変化率をLoに設定して換算しないため、1実施
例の場合より演算の簡単な構成で自然漏れ及び緊急漏れ
が検出,監視される。 そして、設定値Lo,しきい値K等は各区画の容量等に
応じて設定すればよい。 また、前記両実施例では毎午前5時を定期的な早朝定時
としたが、毎日でなく数日おき等でもよく、午前5時の
前,後の適当な時刻でもよい。 〔発明の効果〕 本発明は、以上説明したように構成されているため、以
下の記載する効果を奏する。 まず、請求項の構成においては、早朝定時の外気温度
がガス温度にほぼ等しくなることを利用してガスデータ
を定期的に算出決定し、このガスデータに基づき定期的
に早朝定時のガス圧力を基準温度の圧力に換算して蓄積
保持したため、この保持結果から自然漏れの高精度の監
視が行える。 さらに、前記ガスデータに基づき単位時間毎の検出温度
に応じた判定基準用のガス圧力を算出し、このガス圧力
と検出圧力との単位時間毎の比較によって緊急漏れを検
出したため、緊急漏れの迅速,正確な監視が行える。 したがって、定期的に算出決定されたガスデータに基づ
き、自然漏れ及び緊急漏れの精度の高い監視を行うこと
ができる。 つぎに、請求項の構成においては、ガス圧力のガス温
度に対する変化率を予め設定し、この変化率に基づき定
期的に早朝定時のガス圧力を基準温度の圧力に換算して
蓄積保持したため、簡単な演算で自然漏れの高精度の監
視が行える。 さらに、前記変化率に基づき単位時間毎の検出圧力を基
準温度のガス圧力に換算するとともに、このガス圧力と
前記早朝定時の換算されたガス圧力に基づく判定基準用
のガス圧力との単位時間毎の比較によって緊急漏れを検
出したため、簡単な演算で緊急漏れの迅速,正確な監視
が行える。 したがって、予め設定したガス圧力の変化率に基づき、
ガスデータを算出決定する場合より簡単な演算で自然漏
れ及び緊急漏れの精度の高い監視を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明のガス漏れ監視装置の実施
例を示し、第1図はブロック図、第2図,第3図は1実
施例の緊急漏れ判定のガス圧力−温度特性図,動作説明
図、第4図,第5図は他の実施例の緊急漏れ判定のガス
圧力−温度特性図,動作説明図、第6図,第7図はGI
Sのガス圧力−温度特性図,ガス圧力と外気温度の特性
図である。 (1a)〜(1n)…ガス圧力センサ、(3)…温度セ
ンサ,(4)…監視部、(9)…第1演算部、(10)
…第2演算部、(11)…トレンドメモリ部、(12)
…緊急漏れ判定部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封されたガス区画内のガス圧力を検出す
    るガス圧力センサと、 外気温度を検出する温度センサと、 通電,外気の影響が少ない早朝定時の前記温度センサの
    検出温度Taをガス温度として前記早朝定時の前記ガス
    圧力センサの検出圧力Paに基づく補間法等による演算
    によりガス温度に対するガス圧力の変化率La及び0℃
    のときのガス圧力Maをガスデータとして定期的に算出
    決定するガスデータ演算手段と、 前記ガスデータに基づくPα=La・C+Maの換算式
    により基準温度Cに換算した自然漏れ監視用のガス圧力
    Pαを定期的に蓄積保持する蓄積保持手段と、 1分等の単位時間毎の前記温度センサの検出温度Tn,
    前記ガスデータ及び判定しきい値K(K>0)に基づく
    N=La・Tn+Ma−Kの判定演算式により前記単
    位時間毎に判定基準用のガス圧力PNを算出する基準値
    算出手段と、前記単位時間毎の前記ガス圧力センサの検
    出圧力Pnと前記ガス圧力PNとを比較し前記検出圧力
    Pnが所定回数連続して前記ガス圧力PNより低下した
    ときに突発的な緊急漏れと判定する緊急漏れ判定手段と
    を備え、 前記蓄積保持手段に蓄積保持されたガス圧力Pαの変化
    傾向から自然漏れを監視し得るとともに、前記緊急漏れ
    判定手段の判定により突発的な緊急漏れを監視し得るガ
    ス絶縁式電気設備のガス漏れ監視装置。
  2. 【請求項2】密封されたガス区画内のガス圧力を検出す
    るガス圧力センサと、 外気温度を検出する温度センサと、 通電,外気の影響が少ない早朝定時の前記両センサの検
    出圧力Pa,検出温度Taとガス温度に対するガス圧力
    の変化率の設定値Loとに基づき前記検出温度Taをガ
    ス温度としてPβ=Lo・(C−Ta)+Paの換算式
    により前記検出圧力Paを基準温度Cに換算した自然漏
    れ監視用のガス圧力Pβを定期的に蓄積保持する蓄積保
    持手段と、 1分等の単位時間毎の前記両センサの検出圧力Pn,検
    出温度Tnと前記設定値Loとに基づきPγ=Lo・
    (C−Tn)+Pnの換算式から前記検出圧力Pnを前
    記基準温度Cのガス圧力Pγに換算する常時換算手段
    と、 最新の前記ガス圧力Pβより判定しきい値K(K>0)
    低いガス圧力を判定基準用のガス圧力Pcrとして前記
    ガス圧力Pγと前記ガス圧力Pcrとを比較し,前記ガ
    ス圧力Pγが所定回数連続して前記ガス圧力Pcrより
    低下したときに突発的な緊急漏れと判定する緊急漏れ判
    定手段とを備え、 前記蓄積保持手段に蓄積保持されたガス圧力Pβの変化
    傾向から自然漏れを監視し得るとともに、前記緊急漏れ
    判定手段の判定により突発的な緊急漏れを監視し得るガ
    ス絶縁式電気設備のガス漏れ監視装置。
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