JPH1183653A - Sf6ガスの状態監視装置及びsf6ガスの状態監視装置の制御方法 - Google Patents

Sf6ガスの状態監視装置及びsf6ガスの状態監視装置の制御方法

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JPH1183653A
JPH1183653A JP9237449A JP23744997A JPH1183653A JP H1183653 A JPH1183653 A JP H1183653A JP 9237449 A JP9237449 A JP 9237449A JP 23744997 A JP23744997 A JP 23744997A JP H1183653 A JPH1183653 A JP H1183653A
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登 中山
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幸雄 渡部
Osamu Koyatsu
修 小谷津
Takumi Okitsu
匠 興津
Seiichi Nakahara
誠一 中原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧監視のための演算処理を簡略化し、処理
時間に余裕を持たせる。高圧監視と並行してガス漏れ監
視を行う。 【解決手段】 コントロール部24は、SF6ガスの検
出温度に相当する温度データ及びSF6ガスの検出圧力
に相当する圧力データ並びに検出圧力よりも高い第1の
圧力における定密度直線である第1定密度直線、検出圧
力よりも低い第2の圧力における定密度直線である第2
定密度直線及びSF6ガスの基準封入圧力の近傍の圧力
である第3定密度直線に基づいて補正圧力を算出するの
で、処理データ量、演算量を低減することができ、処理
時間に余裕を持たせることができ、圧力容器(GIS
等)を破損することなく、SF6ガス圧力の異常高圧、
異常低圧に対する措置を講じられる。また、定密度直線
のデータは、3本分だけで済むので、広範な圧力範囲に
わたって補正圧力を得られるにも拘わらず、データ収集
の手間を省くことができ、システム構築が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不燃性であり、か
つ、電気的絶縁性の高い六フッ化硫黄気体(以下、SF
6ガスという。)が密封された金属製の円筒型圧力容器
等の密閉構造を有する圧力容器内のSF6ガスの状態を
監視するSF6ガスの状態監視装置及びその制御方法に
係り、特に電力分野におけるガス絶縁開閉装置(以下、
GIS:GasInsulated Switchgearという。)、ガス絶
縁送電線(以下、GIL:Gas Insulated transmission
Lineという。)及びガス絶縁変圧器(Gas Insulated t
ransformer)に密封されているSF6ガスの圧力検出、
補正圧力(温度補償圧力)の検出、衝撃圧力検出、異常
高圧検出などのSF6ガスの状態を監視するSF6ガスの
状態監視装置及びSF6ガスの状態監視装置の制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】まず具体的な従来例の説明に先立ち、S
6ガス状態の監視技術分野における背景技術について
説明する。以下、気体とガスとは同じ意味として用い、
GIS、GIL及びガス絶縁変圧器などのガス封入電気
機器を総称してGISと表記する。背景技術 機械式の温度補償圧力スイッチ(いわゆる、密度スイッ
チ)として、実開昭59−9450号に開示されている
ものがある。
【0003】この温度補償圧力スイッチは、GISから
徐々にガスが漏れて、温度補償圧力が低下し、所定の低
圧側しきい値圧力(低圧側整定値)に達した場合にガス
漏れ警報信号を発するように構成されている。また、2
段構成のスイッチを有する温度補償圧力スイッチでは、
第1段目のスイッチが作動し、ガス漏れ警報信号が発せ
られた後、GISに対してSF6ガスの補充充填作業が
遅れて、さらにガスが漏れた場合に、第2段目のスイッ
チが作動し、鎖錠信号を出力する。
【0004】この鎖錠信号は、GISが作動しないよう
に電気操作回路をロックするための信号である。一方、
機械式でも連成計(圧力ゲージ)にスイッチを取り付け
た、ドイツ特許G 92 04 660.6、あるい
は、特開平7−103842号に開示されている構成を
有するものがある。
【0005】これらはブルドン管式の圧力ゲージが基本
であり、SF6ガスの特性で温度補償され、真空域まで
指示できる圧力ゲージ(連成計)と、1ないし3個のス
イッチと、を備えて構成されている。一般的に、スイッ
チが1個のものはガス漏れ警報信号を発し、スイッチが
2個のものはガス漏れ警報信号及び鎖錠信号を発し、ス
イッチが3個のものはガス漏れ警報信号、鎖錠信号及び
高圧警報信号を発する。
【0006】高圧警報信号は、所定の高圧側しきい値圧
力(高圧側整定値)と温度補償圧力とを比較し、温度補
償圧力が高圧側しきい値圧力より高くなった時、GIS
の破裂防止のために警報を発するためのものである。と
ころで、近年著しい電子技術の向上と、半導体素子にお
ける装置の信頼性の向上とにより、電子式のガス圧力監
視装置、ガス圧力測定装置、温度補償圧力継電装置など
が発明され、実用化されている。
【0007】このような構成を有するものとして、実開
昭55−62136号公報、実開昭60−55033号
公報、実開昭60−190108号公報、特公昭61−
45766号公報、特公平6−40045号公報に開示
されているものが提案されている。
【0008】また、監視システムとしては、特開平5−
26750号公報に開示されている構成を有するものが
提案されている。上記例は、いづれも圧力センサ、温度
センサ、演算制御ユニット(アナログ式、ディジタル
式、マイクロプロセッサ式)、警報出力ユニット、表示
ユニット、信号伝送ユニット(アナログ式、ディジタル
式、光式)などを基本構成、あるいはオプション構成と
して備え、GISに封入されたSF6ガス圧力の監視を
行っている。
【0009】この場合において、温度補償演算の手法と
しては、圧力信号と温度信号とで直接的にSF6ガスの
特性(いわゆる、定密度直線として把握できる)に合わ
せた補償演算をするものと、SF6ガスの特性を記憶手
段に予め記憶させておいて近似的に補償演算をするもの
とがあり、温度補償演算には、理想気体の状態方程式で
ある”ボイル・シャルルの法則”、あるいは、SF6
スの特性式である”Beattie-Bridgemanの状態式”が使
用されている。なお、SF6ガスの特性式である”Beatt
ie-Bridgemanの状態式”は、昭和45年(1970年)
頃、SF6ガスの製造業者により広く公開されているも
のである。
【0010】他方では、光技術の実用化も検討されてお
り、このような構成を有するものが、特開平8−688
23号公報に開示されている。本例は、信号伝送に光技
術が利用されているのみであるが、光式圧力センサー、
光式温度センサーも発明され、その普及が試みられてい
る。
【0011】第1従来例 所定の基準温度(通常、20[℃])における温度補償
圧力を算出するものとして、特公平6−40045号公
報に開示されている温度補償圧力継電装置がある。
【0012】この温度補償圧力継電装置は、圧力容器内
のガスの圧力及び温度を検出し、予めメモリに記憶した
複数の定密度直線の傾きと検出したガスの温度を用い
て、複数のガス圧力を算出し、得られたガス圧力のう
ち、検出したガスの圧力に最も近いガス圧力に対応する
定密度直線を選定する。
【0013】そして、選定した定密度直線の傾き、検出
したガスの圧力及び温度を用いて、基準温度における温
度補償圧力を算出していた。この場合において、温度補
償圧力継電装置はガス圧力を検出するために、予めメモ
リに記憶したプログラムの流れに従って、圧力データを
読み込むバッチタイム処理であり、タイマ割り込み処理
による優先的なガス圧力の読み込みは行っていない。こ
れは、出力すべき信号は警報または鎖錠信号であり、ガ
ス漏れ(ガス圧力の低下)を監視しているに過ぎないか
らである。
【0014】さらに、メモリに記憶すべき定密度直線は
少なくとも3本以上であり、ガス圧力を検出し、温度補
償演算(圧力値の20℃換算)を行う毎に、I=0から
スタートし、順次、Iの値を増して行って、傾きの最も
近い定密度直線を最適な定密度直線として選定する工程
を、毎回、繰り返している。
【0015】第2従来例 特開平7−103842号公報に開示されている圧力ス
イッチにおいては、温度補償をバイメタルによって行う
とともに、スイッチのチャタリングを防止するために、
外力吸収用の保護流体(シリコンオイル)を封入した構
成であり、使用開始後において指針室を露出でき、故障
修理や接点部の調整などの保守作業の容易化を図ってい
る。
【0016】また、第1の設定針と第2の設定針とによ
って、上限圧力と下限圧力とが設定でき、読み取りは2
0℃におけるkgf/cm2単位の圧力の目盛りが透明
板の外部から視認できるようになっていた。
【0017】第3従来例 図15に、特開平5−26750号公報に開示されてい
るガス絶縁送電線(GIL)の管内ガス圧監視装置の概
要構成図を示す。
【0018】管内ガス圧監視装置150は、長年にわた
り使用されてきた警報用の温度補償圧力スイッチ及び圧
力計に代えて、SF6ガスの密閉容器毎(密閉単位区間
毎)に少なくとも一の圧力センサ151及び少なくとも
一の温度センサ152を配置して密閉容器154毎の圧
力及び温度を測定している。
【0019】そして複数の密閉容器154に対応して設
けられたローカルステーション155は、通信装置とし
ての機能を備えて、複数の圧力データDP及び温度デー
タDTを収集する。複数のローカルステーション155
は、収集した複数の圧力データDP及び温度データDT
を複数のローカルステーション155に共通の通信線1
56を介して中央監視室に設けられた中央監視装置(コ
ンピュータ)157に通報する。
【0020】これにより中央監視装置157は、検出ガ
ス圧力、検出ガス温度及びいわゆるボイル−シャルルの
法則に基づいて標準温度(20[℃])における標準圧
力に換算したガス圧力を算出し、この算出したガス圧力
に基づいて各SF6ガスの密閉容器154毎の圧力状態
や異常圧力低下等を遠隔で集中監視を行うこととなって
いた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記第1従来例の温度
補償圧力継電装置は、非常にゆっくりとしたガス漏れに
対する装置であり、圧力上昇に対しては対応することが
できないという問題点があった。
【0022】また予め3本以上の定密度直線のデータを
収集する必要があり、データ収集のための手間が膨大と
なってしまうとともに、定密度直線の傾きを記憶するた
めのメモリ容量が多く必要となってしまうという問題点
があった。さらに演算に用いる定密度直線の傾きを選定
するための演算処理を毎回、繰り返し行う必要があり、
処理が複雑になり、処理時間がかかってしまうという問
題点があった。
【0023】さらにまた、圧力センサと温度センサとは
継電装置とは別置きとなっているので、前置増幅器、絶
縁増幅器、信号伝送線、あるいは、E/O変換器、光フ
ァイバー、O/E変換器等を必要とし、配線布設のコス
トが上昇してしまうという問題点があった。
【0024】上記第2従来例の圧力スイッチにおいて
は、温度補償をバイメタルによっているため、広い温度
範囲における精度の良い温度補償をするのが困難である
という問題点があった。上記第3従来例においては、各
密閉容器154内の異常圧力低下を早期に検出するため
のものであり、気体圧力の異常上昇については、考慮さ
れていないという問題点があった。
【0025】ここで、気体圧力が異常高圧となった場合
の安全確保のための動作について説明する。従来、気体
が密封された圧力容器は当該圧力容器内の気体圧力の異
常上昇時には、安全弁、または、放圧弁を作動させるこ
とにより気体を大気中等に放出するように構成されてい
た。
【0026】より具体的に、SF6ガスが密封されたG
ISにおける一例を、図16に示す特開平8−1030
07号公報記載のガス絶縁開閉装置の放圧装置を参照し
て説明する。上記GISの放圧装置は、放圧板161を
有し、GIS164に密封されたSF6ガスの圧力が何
らかの原因により異常に上昇した場合には、対応するG
IS(圧力容器)164の放圧板161が破裂すること
により、SF6ガスは放圧口162を介して直方体状の
中空のガス収容容器163に流入するようにされてい
た。
【0027】この結果、SF6ガスは電気室に充満する
こともなく、屋外設備であっても大気中に放出されるこ
とはなく、周囲環境への影響が小さくなる等の効果を奏
するものとなっている。しかしながら、異常高圧時には
放圧板161を破裂させることとなるため、その後の復
帰作業においては、放圧板の交換、ガス排気処理等のコ
ストが必要となる。従って、できうる限り、放圧板を破
裂させないための構造が望まれている。
【0028】さらに、圧力センサ自体の故障や、温度セ
ンサ自体の故障に対しては有効であるが、ローカルステ
ーションが故障した場合、その故障診断、あるいはシス
テムの冗長性に問題点があった。そこで、本発明の第1
の目的は、高圧監視のための演算処理を簡略化し、処理
時間に余裕を持たせることが可能なSF6ガスの状態監
視装置及びSF6ガスの状態監視装置の制御方法を提供
することにある。
【0029】また、本発明の第2の目的は、高圧監視と
並行してガス漏れ監視を行うことが可能なSF6ガスの
状態監視装置及びSF6ガスの状態監視装置の制御方法
を提供することにある。さらに本発明の第3の目的は、
使い勝手のよいSF6ガスの状態監視装置及びSF6ガス
の状態監視装置の制御方法を提供することにある。
【0030】さらにまた、本発明の第4の目的は、SF
6ガスの圧力を迅速、かつ、正確に検出することによ
り、圧力容器を破損から守ることが可能なSF6ガスの
状態監視装置及びSF6ガスの状態監視装置の制御方法
を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
圧力容器内に密封されたSF6ガスの検出圧力に基づい
て所定の基準温度における圧力である補正圧力を算出す
るSF6ガスの状態監視装置において、前記SF6ガスの
検出温度に相当する温度データ及び前記SF6ガスの検
出圧力に相当する圧力データ並びに第1の圧力における
定密度直線である第1定密度直線及び前記第1の圧力よ
りも低い第2の圧力における定密度直線である第2定密
度直線の2本の定密度直線に基づいて前記補正圧力を算
出する補正圧力算出手段を備えて構成する。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第1の圧力は前記検出圧力よりも高
く、かつ、前記第2の圧力は前記検出圧力よりも低いよ
うに構成する。
【0033】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記検出圧力の範囲は、前記第1圧力より
高く、かつ、前記第1圧力近傍の圧力である第1近傍圧
力及び前記第2圧力より低く、かつ、前記第2圧力近傍
の圧力である第2近傍圧力に基づいて定められる圧力範
囲であるように構成する。
【0034】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の発明において、前記第1の圧
力は、前記SF6ガスの基準封入圧力の近傍の圧力であ
り、前記第2の圧力は、低圧側管理限界の近傍の圧力で
あるように構成する。
【0035】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第1の圧力は、高圧側管理限界の近傍
の圧力であり、前記第2の圧力は、前記SF6ガスの基
準封入圧力の近傍の圧力であるように構成する。
【0036】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5のいずれかに記載の発明において、前記補正圧力
算出手段は、前記第1定密度直線及び前記第2定密度直
線に基づいて比例配分により前記補正圧力を算出するよ
うに構成する。
【0037】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項6のいずれかに記載の発明において、前記補正圧力
算出手段は、前記第1定密度直線PHを、温度Tの関数
として、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
実数) と表し、前記第2定密度直線PLを、温度Tの関数とし
て、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
実数) と表した場合に、前記係数aH、bH、aL、bLを係数デ
ータとして記憶する係数データ記憶手段と、前記温度デ
ータ、前記圧力データ、前記係数データに基づいて前記
補正圧力を算出する比例配分演算部と、を備えて構成す
る。
【0038】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記比例配分演算部は、前記温度データに
対応する温度をtとし、前記圧力データに対応する圧力
をP(t)とし、前記基準温度をtREFとした場合に、
前記補正圧力PREFを次式により算出するように構成す
る。 PREF={P(t)−PL(t)}・{PH(tREF)−P
L(tREF)}/{PH(t)−PL(t)}+PL(tRE
F)
【0039】請求項9記載の発明は、圧力容器内に密封
されたSF6ガスの検出圧力に基づいて所定の基準温度
における圧力である補正圧力を算出するSF6ガスの状
態監視装置において、前記SF6ガスの検出温度に相当
する温度データ及び前記SF6ガスの検出圧力に相当す
る圧力データ並びに前記検出圧力よりも高い第1の圧力
における定密度直線である第1定密度直線、前記検出圧
力よりも低い第2の圧力における定密度直線である第2
定密度直線及び前記SF6ガスの基準封入圧力の近傍の
圧力である第3定密度直線に基づいて前記補正圧力を算
出する補正圧力算出手段を備えて構成する。
【0040】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、前記第1の圧力は、高圧側管理限界の近
傍の圧力であり、前記第2の圧力は、低圧側管理限界の
近傍の圧力であるように構成する。
【0041】請求項11記載の発明は、請求項9または
請求項10のいずれかに記載の発明において、前記補正
圧力算出手段は、前記第1定密度直線及び前記第3定密
度直線の2本の定密度直線、あるいは、前記第2定密度
直線及び前記第3定密度直線の2本の定密度直線に基づ
いて比例配分により前記補正圧力を算出するように構成
する。
【0042】請求項12記載の発明は、請求項9ないし
請求項11のいずれかに記載の発明において、前記補正
圧力算出手段は、前記第1定密度直線PHを、温度Tの
関数として、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
実数) と表し、前記第2定密度直線PLを、温度Tの関数とし
て、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
実数) と表し、前記第3定密度直線PRを、温度Tの関数とし
て、 PR(T)=aR・T+bR(aR:0以外の実数、bR:
実数) と、表した場合に、前記係数aH、bH、aL、bL、a
R、bRを係数データとして記憶する係数データ記憶手段
と、前記温度データ、前記圧力データ、前記係数データ
に基づいて前記補正圧力を算出する比例配分演算部と、
を備えて構成する。
【0043】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明において、前記比例配分演算部は、前記温度デー
タに対応する温度をtとし、前記圧力データに対応する
圧力をP(t)とし、前記基準温度をtREFとした場合
に、前記補正圧力PREFを(1)式あるいは(2)式に
より算出するように構成する。 PREF={P(t)−PR(t)}・{PH(tREF)−PR(tREF)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(tREF) ……(1) PREF={P(t)−PL(t)}・{PR(tREF)−PL(tREF)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(tREF) ……(2)
【0044】請求項14記載の発明は、請求項9ないし
請求項13のいずれかに記載の発明において、第1のサ
ンプリングタイム毎に前記第1定密度直線及び前記第3
定密度直線の2本の定密度直線に基づいて比例配分によ
り前記補正圧力を算出する第1算出手段と、前記第1算
出手段により算出された前記補正圧力が前記第3定密度
直線に基づいて算出した前記基準温度における圧力より
も低下しているか否かを判別する判別手段と、前記判別
の結果に基づいて、前記第1算出手段により算出された
前記補正圧力が前記第3定密度直線に基づいて算出した
前記基準温度における圧力よりも低下している場合に、
前記第1のサンプリングタイムよりも長い時間間隔を有
する第2のサンプリングタイム毎に前記第2定密度直線
及び前記第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて
比例配分により前記補正圧力を算出する第2算出手段
と、を備えて構成する。
【0045】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の発明において、前記第2のサンプリングタイムは、前
記第1のサンプリングタイムの整数倍の時間間隔を有
し、前記第2算出手段は、前記第1算出手段に代わっ
て、前記補正圧力を算出するように構成する。
【0046】請求項16記載の発明は、請求項1ないし
請求項15のいずれかに記載の発明において、前記算出
した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記基準温度
における圧力よりも高い場合、あるいは前記補正圧力が
前記第2定密度直線の前記基準温度における圧力よりも
低い場合にその旨を告知する範囲外補正圧力告知手段を
備えて構成する。
【0047】請求項17記載の発明は、請求項1ないし
請求項16のいずれかに記載の発明において、前記算出
した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記基準温度
における圧力以下であり、かつ、前記第2定密度直線の
前記基準温度における圧力以上である場合に、前記補正
圧力に基づいて4〜20[mA]の電流範囲を有する温
度補償圧力伝送信号を生成し、出力する温度補償圧力伝
送信号出力手段を備えて構成する。
【0048】請求項18記載の発明は、請求項1ないし
請求項17のいずれかに記載の発明において、前記算出
した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記基準温度
における圧力を越え、かつ、上限方向の計測限界である
検出上限圧力以下である場合、若しくは、前記算出した
前記補正圧力が前記第2定密度直線の前記基準温度にお
ける圧力未満であり、かつ、下限方向の計測限界である
検出下限圧力以上である場合に、前記検出圧力に基づい
て4〜20[mA]の電流範囲を有する検出圧力伝送信
号を生成し、出力する検出圧力伝送信号出力手段を備え
て構成する。
【0049】請求項19記載の発明は、請求項1ないし
請求項18のいずれかに記載の発明において、前記SF
6ガスの検出圧力に相当する圧力データに基づいて圧力
上昇率に対応する圧力上昇率データを算出し、出力する
上昇率算出手段と、前記圧力上昇率データを予め設定し
た複数の基準圧力上昇率範囲データと比較し、前記圧力
上昇率データに対応する圧力上昇率がいずれかの前記基
準圧力上昇率範囲データに対応する圧力上昇率範囲内に
含まれる場合に衝撃圧力検出データを出力する衝撃圧力
検出出力手段と、を備えて構成する。
【0050】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の発明において、前記基準圧力上昇率範囲データは、短
絡事故の発生時に想定される圧力上昇率範囲に相当する
短絡事故相当圧力上昇率範囲データを含むように構成す
る。
【0051】請求項21記載の発明は、請求項19また
は請求項20記載の発明において、前記基準圧力上昇率
範囲データは、地絡事故の発生時に想定される圧力上昇
率範囲に相当する地絡事故相当圧力上昇率範囲データを
含むように構成する。
【0052】請求項22記載の発明は、請求項1ないし
請求項21のいずれかに記載の発明において、所定のサ
ンプリングタイム毎に前記圧力データに対応する圧力を
一定値を有する所定の第1高圧側基準圧力と比較し、前
記圧力データに対応する圧力が前記第1高圧側基準圧力
より高い場合に高圧警報データを出力する検出圧力高圧
警報出力手段を備えて構成する。
【0053】請求項23記載の発明は、請求項1ないし
請求項22のいずれかに記載の発明において、所定のサ
ンプリングタイム毎に前記補正圧力を温度の一次関数と
して表される所定の第2高圧側基準圧力と比較し、前記
補正圧力が前記第2高圧側基準圧力より高い場合に高圧
警報データを出力する補正圧力高圧警報出力手段を備え
て構成する。
【0054】請求項24記載の発明は、請求項1ないし
請求項21のいずれかに記載の発明において、 所定の
サンプリングタイム毎に前記圧力データに対応する圧力
を一定値を有する所定の第1高圧側基準圧力と比較し、
前記圧力データに対応する圧力が前記第1高圧側基準圧
力より高いか否かを判別し、第1高圧判別信号を出力す
る第1高圧判別手段と、所定のサンプリングタイム毎に
前記補正圧力を温度の一次関数として表される所定の第
2高圧側基準圧力と比較し、前記補正圧力が前記第2高
圧側基準圧力より高いか否かを判別し、第2高圧判別信
号を出力する第2高圧判別手段と、前記第1高圧判別信
号と前記第2高圧判別信号の論理和をとり、前記圧力デ
ータに対応する圧力が前記第1高圧側基準圧力より高い
か、あるいは、前記補正圧力が前記第2高圧側基準圧力
より高い場合に高圧警報データを出力する論理和高圧警
報出力手段と、を備えて構成する。
【0055】請求項25記載の発明は、圧力容器内に密
封されたSF6ガスの検出圧力に基づいて所定の基準温
度における圧力である補正圧力を算出するSF6ガスの
状態監視装置の制御方法において、前記SF6ガスの検
出温度に相当する温度データ及び前記SF6ガスの検出
圧力に相当する圧力データ並びに第1の圧力における定
密度直線である第1定密度直線及び前記第1の圧力より
も低い第2の圧力における定密度直線である第2定密度
直線の2本の定密度直線に基づいて前記補正圧力を算出
する補正圧力算出工程を備えて構成する。
【0056】請求項26記載の発明は、請求項25記載
の発明において、前記第1の圧力は前記検出圧力よりも
高く、かつ、前記第2の圧力は前記検出圧力よりも低い
ように構成する。
【0057】請求項27記載の発明は、請求項25記載
の発明において、前記検出圧力の範囲は、前記第1圧力
より高く、かつ、前記第1圧力近傍の圧力である第1近
傍圧力及び前記第2圧力より低く、かつ、前記第2圧力
近傍の圧力である第2近傍圧力に基づいて定められる圧
力範囲であるように構成する。
【0058】請求項28記載の発明は、請求項25ない
し請求項27のいずれかに記載の発明において、補正圧
力算出工程は、前記第1定密度直線及び前記第2定密度
直線に基づいて比例配分により前記補正圧力を算出する
ように構成する。
【0059】請求項29記載の発明は、請求項25ない
し請求項28のいずれかに記載の発明において、前記補
正圧力算出工程は、前記第1定密度直線PHを、温度T
の関数として、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
実数) と表し、前記第2定密度直線PLを、温度Tの関数とし
て、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
実数) と表した場合に、前記温度データ、前記圧力データ、予
め記憶した前記係数aH、bH、aL、bLに対応する係数
データに基づいて前記補正圧力を算出する比例配分演算
工程を備えて構成する。
【0060】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の発明において、前記比例配分演算工程は、前記検出温
度をtとし、前記検出圧力をP(t)とし、前記基準温
度をtREFとした場合に、前記補正圧力PREFを次式によ
り算出するように構成する。 PREF={P(t)−PL(t)}・{PH(tREF)−P
L(tREF)}/{PH(t)−PL(t)}+PL(tRE
F)
【0061】請求項31記載の発明は、圧力容器内に密
封されたSF6ガスの検出圧力に基づいて所定の基準温
度における圧力である補正圧力を算出するSF6ガスの
状態監視装置の制御方法において、前記SF6ガスの検
出温度及び前記SF6ガスの検出圧力並びに前記検出圧
力よりも高い第1の圧力における定密度直線である第1
定密度直線、前記検出圧力よりも低い第2の圧力におけ
る定密度直線である第2定密度直線及び前記SF6ガス
の基準封入圧力の近傍の圧力である第3定密度直線に基
づいて前記補正圧力を算出する補正圧力算出工程を備え
て構成する。
【0062】請求項32記載の発明は、請求項31記載
の発明において、前記第1の圧力は、高圧側管理限界の
近傍の圧力であり、前記第2の圧力は、低圧側管理限界
の近傍の圧力であり、前記補正圧力算出工程は、前記第
1定密度直線及び前記第3定密度直線の2本の定密度直
線、あるいは、前記第2定密度直線及び前記第3定密度
直線の2本の定密度直線に基づいて比例配分により前記
補正圧力を算出するように構成する。
【0063】請求項33記載の発明は、請求項31また
は請求項32記載の発明において、前記補正圧力算出工
程は、前記第1定密度直線PHを、温度Tの関数とし
て、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
実数) と表し、前記第2定密度直線PLを、温度Tの関数とし
て、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
実数) と表し、前記第3定密度直線PRを、温度Tの関数とし
て、 PR(T)=aR・T+bR(aR:0以外の実数、bR:
実数) と、表した場合に、前記温度データ、前記圧力データ、
予め記憶した前記係数aH、bH、aL、bL、aR、bRに
対応する係数データに基づいて前記補正圧力を算出する
比例配分演算工程を備えて構成する。
【0064】請求項34記載の発明は、請求項33に記
載の発明において、前記比例配分演算工程は、前記温度
データに対応する温度をtとし、前記圧力データに対応
する圧力をP(t)とし、前記基準温度をtREFとした
場合に、前記補正圧力PREFを(1)式あるいは(2)
式により算出するように構成する。 PREF={P(t)−PR(t)}・{PH(tREF)−PR(tREF)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(tREF) ……(1) PREF={P(t)−PL(t)}・{PR(tREF)−PL(tREF)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(tREF) ……(2)
【0065】請求項35記載の発明は、請求項31ない
し請求項34記載の発明において、第1のサンプリング
タイム毎に前記第1定密度直線及び前記第3定密度直線
の2本の定密度直線に基づいて比例配分により前記補正
圧力を算出する第1算出工程と、前記第1算出工程にお
いて算出された前記補正圧力が前記第3定密度直線に基
づいて算出した前記基準温度における圧力よりも低下し
ているか否かを判別する判別工程と、前記判別の結果に
基づいて、前記第1算出工程において算出された前記補
正圧力が前記第3定密度直線に基づいて算出した前記基
準温度における圧力よりも低下している場合に、前記第
1のサンプリングタイムよりも長い時間間隔を有する第
2のサンプリングタイム毎に前記第2定密度直線及び前
記第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて比例配
分により前記補正圧力を算出する第2算出工程と、を備
えて構成する。
【0066】請求項36記載の発明は、請求項25ない
し請求項35のいずれかに記載の発明において、前記算
出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記基準温
度における圧力よりも高い場合、あるいは前記補正圧力
が前記第2定密度直線の前記基準温度における圧力より
も低い場合にその旨を告知する範囲外補正圧力告知工程
を備えて構成する。
【0067】請求項37記載の発明は、請求項25ない
し請求項36のいずれかに記載の発明において、前記算
出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記基準温
度における圧力以下であり、かつ、前記第2定密度直線
の前記基準温度における圧力以上である場合に、前記補
正圧力に基づいて4〜20[mA]の電流範囲を有する
温度補償圧力伝送信号を生成し、出力する温度補償圧力
伝送信号出力工程を備えて構成する。
【0068】請求項38記載の発明は、請求項25ない
し請求項37のいずれかに記載の発明において、前記算
出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記基準温
度における圧力を越え、かつ、上限方向の計測限界であ
る検出上限圧力以下である場合、若しくは、前記算出し
た前記補正圧力が前記第2定密度直線の前記基準温度に
おける圧力未満であり、かつ、下限方向の計測限界であ
る検出下限圧力以上である場合に、前記検出圧力に基づ
いて4〜20[mA]の電流範囲を有する検出圧力伝送
信号を生成し、出力する検出圧力伝送信号出力工程を備
えて構成する。
【0069】請求項39記載の発明は、請求項25ない
し請求項38のいずれかに記載の発明において、前記S
6ガスの検出圧力に基づいて圧力上昇率を算出する上
昇率算出工程と、前記圧力上昇率を予め設定した複数の
基準圧力上昇率範囲と比較し、前記圧力上昇率がいずれ
かの前記基準圧力上昇率範囲内に含まれる場合に衝撃圧
力を検出したとする衝撃圧力検出工程と、を備えて構成
する。
【0070】請求項40記載の発明は、請求項39記載
の発明において、前記基準圧力上昇率範囲は、短絡事故
の発生時に想定される圧力上昇率範囲に相当する短絡事
故相当圧力上昇率範囲を含むように構成する。
【0071】請求項41記載の発明は、請求項39また
は請求項40記載の発明において、前記基準圧力上昇率
範囲は、地絡事故の発生時に想定される圧力上昇率範囲
に相当する地絡事故相当圧力上昇率範囲を含むように構
成する。
【0072】請求項42記載の発明は、請求項25ない
し請求項41のいずれかに記載の発明において、所定の
サンプリングタイム毎に前記検出圧力を所定の第1高圧
側基準圧力と比較し、前記検出圧力が前記高圧側基準圧
力より高い場合に高圧警報を出力する検出圧力高圧警報
出力工程を備えて構成する。
【0073】請求項43記載の発明は、請求項25ない
し請求項42のいずれかに記載の発明において、所定の
サンプリングタイム毎に前記補正圧力を所定の第2高圧
側基準圧力と比較し、前記補正圧力が前記高圧側基準圧
力より高い場合に高圧警報を出力する補正圧力高圧警報
出力工程を備えて構成する。
【0074】請求項44記載の発明は、請求項25ない
し請求項43のいずれかに記載の発明において、所定の
サンプリングタイム毎に前記圧力データに対応する圧力
を一定値を有する所定の第1高圧側基準圧力と比較し、
前記圧力データに対応する圧力が前記第1高圧側基準圧
力より高いか否かを判別し、第1高圧判別信号を出力す
る第1高圧判別工程と、所定のサンプリングタイム毎に
前記補正圧力を温度の一次関数として表される所定の第
2高圧側基準圧力と比較し、前記補正圧力が前記第2高
圧側基準圧力より高いか否かを判別し、第2高圧判別信
号を出力する第2高圧判別工程と、前記第1高圧判別信
号と前記第2高圧判別信号の論理和をとり、前記圧力デ
ータに対応する圧力が前記第1高圧側基準圧力より高い
か、あるいは、前記補正圧力が前記第2高圧側基準圧力
より高い場合に高圧警報を出力する論理和高圧警報出力
工程と、を備えて構成する。
【0075】請求項1記載の発明によれば、補正圧力算
出手段は、SF6ガスの検出温度に相当する温度データ
及びSF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並びに
第1の圧力における定密度直線である第1定密度直線及
び第1の圧力よりも低い第2の圧力における定密度直線
である第2定密度直線の2本の定密度直線に基づいて補
正圧力を算出する。
【0076】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、第1の圧力は検出圧力よりも
高く、かつ、第2の圧力は検出圧力よりも低いように構
成するので、補正圧力の誤差の発生を抑制して高精度の
補正圧力を算出することができる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、検出圧力の範囲は、第1圧力
より高く、かつ、第1圧力近傍の圧力である第1近傍圧
力及び第2圧力より低く、かつ、第2圧力近傍の圧力で
ある第2近傍圧力に基づいて定められる圧力範囲である
ように構成するので、補正圧力の誤差範囲を容易に実用
レベルとすることができる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
第1の圧力は、SF6ガスの基準封入圧力の近傍の圧力
であり、第2の圧力は、低圧側管理限界の近傍の圧力で
あるように構成するので、基準封入圧力から低圧側管理
限界圧力の近傍にわたる圧力範囲において、正確な補正
圧力を算出することができる。
【0079】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、第1の圧力は、高圧側管理限
界の近傍の圧力であり、第2の圧力は、SF6ガスの基
準封入圧力の近傍の圧力であるように構成するので、基
準封入圧力から高圧側管理限界圧力の近傍にわたる圧力
範囲において、正確な補正圧力を算出することができ
る。
【0080】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
補正圧力算出手段は、第1定密度直線及び第2定密度直
線に基づいて比例配分により補正圧力を算出するので、
簡易な演算で迅速に補正圧力を算出することができる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
補正圧力算出手段の係数データ記憶手段は、係数aH、
bH、aL、bLを係数データとして記憶する。これによ
り比例配分演算部は、温度データ、圧力データ、係数デ
ータ記憶手段に記憶した係数データに基づいて補正圧力
を算出する。
【0082】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の作用に加えて、比例配分演算部は、補正圧力
PREFを次式により算出する。 PREF={P(t)−PL(t)}・{PH(tREF)−P
L(tREF)}/{PH(t)−PL(t)}+PL(tRE
F)
【0083】請求項9記載の発明によれば、補正圧力算
出手段は、SF6ガスの検出温度に相当する温度データ
及びSF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並びに
検出圧力よりも高い第1の圧力における定密度直線であ
る第1定密度直線、検出圧力よりも低い第2の圧力にお
ける定密度直線である第2定密度直線及びSF6ガスの
基準封入圧力の近傍の圧力である第3定密度直線に基づ
いて補正圧力を算出する。
【0084】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の発明の作用に加えて、第1の圧力は、高圧側管理
限界の近傍の圧力であり、第2の圧力は、低圧側管理限
界の近傍の圧力であるので、高圧側管理限界近傍の圧力
から低圧側管理限界近傍の圧力までの圧力範囲にわたっ
て、正確な補正圧力を算出することができる。
【0085】請求項11記載の発明によれば、請求項9
または請求項10のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、補正圧力算出手段は、第1定密度直線及び第3定密
度直線の2本の定密度直線、あるいは、第2定密度直線
及び第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて比例
配分により補正圧力を算出するので、より高精度で補正
圧力を算出することができる。
【0086】請求項12記載の発明によれば、請求項9
ないし請求項11のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、補正圧力算出手段の係数データ記憶手段は、係数a
H、bH、aL、bL、aR、bRを係数データとして記憶す
る。これにより比例配分演算部は、係数データ記憶手段
と、温度データ、圧力データ、係数データに基づいて補
正圧力を算出する。
【0087】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の発明の作用に加えて、比例配分演算部は、補正
圧力PREFを(1)式あるいは(2)式により算出す
る。 PREF={P(t)−PR(t)}・{PH(tREF)−PR(tREF)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(tREF) ……(1) PREF={P(t)−PL(t)}・{PR(tREF)−PL(tREF)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(tREF) ……(2)
【0088】請求項14記載の発明によれば、請求項9
ないし請求項13のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、第1算出手段は、第1のサンプリングタイム毎に第
1定密度直線及び第3定密度直線の2本の定密度直線に
基づいて比例配分により補正圧力を算出する。
【0089】これにより第2算出手段は、第1算出手段
により算出された補正圧力が第3定密度直線に基づいて
算出した基準温度における圧力よりも低下しているか否
かを判別する判別手段と、判別の結果に基づいて、第1
算出手段により算出された補正圧力が第3定密度直線に
基づいて算出した基準温度における圧力よりも低下して
いる場合に、第1のサンプリングタイムよりも長い時間
間隔を有する第2のサンプリングタイム毎に第2定密度
直線及び第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて
比例配分により補正圧力を算出する。
【0090】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明の作用に加えて、第2のサンプリングタイ
ムにおいて、第2算出手段は、第1算出手段に代わっ
て、補正圧力を算出する。
【0091】請求項16記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項15のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、範囲外補正圧力告知手段は、算出した補正圧力が第
1定密度直線の基準温度における圧力よりも高い場合、
あるいは補正圧力が第2定密度直線の基準温度における
圧力よりも低い場合にその旨を告知する。
【0092】請求項17記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項16のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、温度補償圧力伝送信号出力手段は、補正圧力算出手
段が算出した補正圧力が第1定密度直線の基準温度にお
ける圧力以下であり、かつ、第2定密度直線の基準温度
における圧力以上である場合に、補正圧力に基づいて4
〜20[mA]の電流範囲を有する温度補償圧力伝送信
号を生成し、出力する。
【0093】請求項18記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項17のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、検出圧力伝送信号出力手段は、算出した補正圧力が
第1定密度直線の基準温度における圧力を越え、かつ、
上限方向の計測限界である検出上限圧力以下である場
合、若しくは、算出した補正圧力が第2定密度直線の基
準温度における圧力未満であり、かつ、下限方向の計測
限界である検出下限圧力以上である場合に、検出圧力に
基づいて4〜20[mA]の電流範囲を有する検出圧力
伝送信号を生成し、出力する。
【0094】請求項19記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項18のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、上昇率算出手段は、SF6ガスの検出圧力に相当す
る圧力データに基づいて圧力上昇率に対応する圧力上昇
率データを算出し、出力する。
【0095】衝撃圧力検出出力手段は、圧力上昇率デー
タを予め設定した複数の基準圧力上昇率範囲データと比
較し、圧力上昇率データに対応する圧力上昇率がいずれ
かの基準圧力上昇率範囲データに対応する圧力上昇率範
囲内に含まれる場合に衝撃圧力検出データを出力する。
【0096】請求項20記載の発明によれば、請求項1
9記載の発明の作用に加えて、基準圧力上昇率範囲デー
タは、短絡事故の発生時に想定される圧力上昇率範囲に
相当する短絡事故相当圧力上昇率範囲データを含むの
で、短絡事故の発生を容易に検出することができる。
【0097】請求項21記載の発明によれば、請求項1
9または請求項20記載の発明の作用に加えて、基準圧
力上昇率範囲データは、地絡事故の発生時に想定される
圧力上昇率範囲に相当する地絡事故相当圧力上昇率範囲
データを含むので、地絡事故の発生を容易に検出するこ
とができる。
【0098】請求項22記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項21のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、検出圧力高圧警報出力手段は、所定のサンプリング
タイム毎に圧力データに対応する圧力を一定値を有する
所定の第1高圧側基準圧力と比較し、圧力データに対応
する圧力が第1高圧側基準圧力より高い場合に高圧警報
データを出力する。
【0099】請求項23記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項22のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、補正圧力高圧警報出力手段は、所定のサンプリング
タイム毎に補正圧力を温度の一次関数として表される所
定の第2高圧側基準圧力と比較し、補正圧力が第2高圧
側基準圧力より高い場合に高圧警報データを出力する。
【0100】請求項24記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項21のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、第1高圧判別手段は、 所定のサンプリングタイム
毎に圧力データに対応する圧力を一定値を有する所定の
第1高圧側基準圧力と比較し、圧力データに対応する圧
力が第1高圧側基準圧力より高いか否かを判別し、第1
高圧判別信号を論理和高圧警報出力手段に出力する。
【0101】第2高圧判別手段は、所定のサンプリング
タイム毎に補正圧力を温度の一次関数として表される所
定の第2高圧側基準圧力と比較し、補正圧力が第2高圧
側基準圧力より高いか否かを判別し、第2高圧判別信号
を論理和高圧警報出力手段に出力する。
【0102】論理和高圧警報出力手段は、第1高圧判別
信号と第2高圧判別信号の論理和をとり、圧力データに
対応する圧力が第1高圧側基準圧力より高いか、あるい
は、補正圧力が第2高圧側基準圧力より高い場合に高圧
警報データを出力する。
【0103】請求項25記載の発明によれば、補正圧力
算出工程は、SF6ガスの検出温度に相当する温度デー
タ及びSF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並び
に第1の圧力における定密度直線である第1定密度直線
及び第1の圧力よりも低い第2の圧力における定密度直
線である第2定密度直線の2本の定密度直線に基づいて
補正圧力を算出する。
【0104】請求項26記載の発明によれば、請求項2
5記載の発明の作用に加えて、第1の圧力は検出圧力よ
りも高く、かつ、第2の圧力は検出圧力よりも低いの
で、第1の圧力から第2の圧力にわたる圧力範囲で補正
圧力の誤差の発生を抑制して高精度の補正圧力を算出す
ることができる。
【0105】請求項27記載の発明によれば、請求項2
5記載の発明の作用に加えて、検出圧力の範囲は、第1
圧力より高く、かつ、第1圧力近傍の圧力である第1近
傍圧力及び第2圧力より低く、かつ、第2圧力近傍の圧
力である第2近傍圧力に基づいて定められる圧力範囲で
あるので、第1近傍圧力から第2近傍圧力にわたる圧力
範囲で誤差を実用レベルに抑制し、正確な補正圧力を算
出することができる。
【0106】請求項28記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項27のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、補正圧力算出工程は、第1定密度直線及び第2定
密度直線に基づいて比例配分により補正圧力を算出する
ので、簡易な演算で迅速に補正圧力を算出することがで
きる。
【0107】請求項29記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項28のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、補正圧力算出工程の比例配分演算工程は、温度デ
ータ、圧力データ、予め記憶した係数aH、bH、aL、
bLに対応する係数データに基づいて補正圧力を算出す
る。
【0108】請求項30記載の発明によれば、請求項2
9記載の発明の作用に加えて、比例配分演算工程は、補
正圧力PREFを次式により算出する。 PREF={P(t)−PL(t)}・{PH(tREF)−P
L(tREF)}/{PH(t)−PL(t)}+PL(tRE
F)
【0109】請求項31記載の発明によれば、補正圧力
算出工程は、SF6ガスの検出温度及びSF6ガスの検出
圧力並びに検出圧力よりも高い第1の圧力における定密
度直線である第1定密度直線、検出圧力よりも低い第2
の圧力における定密度直線である第2定密度直線及びS
6ガスの基準封入圧力の近傍の圧力である第3定密度
直線に基づいて補正圧力を算出する。
【0110】請求項32記載の発明によれば、請求項3
1記載の発明の作用に加えて、補正圧力算出工程は、第
1定密度直線及び第3定密度直線の2本の定密度直線、
あるいは、第2定密度直線及び第3定密度直線の2本の
定密度直線に基づいて比例配分により補正圧力を算出す
る。
【0111】請求項33記載の発明によれば、請求項3
1または請求項32記載の発明の作用に加えて、補正圧
力算出工程の比例配分演算工程は、温度データ、圧力デ
ータ、予め記憶した係数aH、bH、aL、bL、aR、bR
に対応する係数データに基づいて補正圧力を算出する。
【0112】請求項34記載の発明によれば、請求項3
3に記載の発明の作用に加えて、比例配分演算工程は、
補正圧力PREFを(1)式あるいは(2)式により算出
する。 PREF={P(t)−PR(t)}・{PH(tREF)−PR(tREF)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(tREF) ……(1) PREF={P(t)−PL(t)}・{PR(tREF)−PL(tREF)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(tREF) ……(2)
【0113】請求項35記載の発明によれば、請求項3
1ないし請求項34記載の発明の作用に加えて、第1算
出工程は、第1のサンプリングタイム毎に第1定密度直
線及び第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて比
例配分により補正圧力を算出する。
【0114】判別工程は、第1算出工程において算出さ
れた補正圧力が第3定密度直線に基づいて算出した基準
温度における圧力よりも低下しているか否かを判別す
る。第2算出工程は、判別の結果に基づいて、第1算出
工程において算出された補正圧力が第3定密度直線に基
づいて算出した基準温度における圧力よりも低下してい
る場合に、第1のサンプリングタイムよりも長い時間間
隔を有する第2のサンプリングタイム毎に第2定密度直
線及び第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて比
例配分により補正圧力を算出する。
【0115】請求項36記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項35のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、範囲外補正圧力告知工程は、算出した補正圧力が
第1定密度直線の基準温度における圧力よりも高い場
合、あるいは補正圧力が第2定密度直線の基準温度にお
ける圧力よりも低い場合にその旨を告知する。
【0116】請求項37記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項36のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、温度補償圧力伝送信号出力工程は、算出した補正
圧力が第1定密度直線の基準温度における圧力以下であ
り、かつ、第2定密度直線の基準温度における圧力以上
である場合に、補正圧力に基づいて4〜20[mA]の
電流範囲を有する温度補償圧力伝送信号を生成し、出力
する。
【0117】請求項38記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項37のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、検出圧力伝送信号出力工程は、算出した補正圧力
が第1定密度直線の基準温度における圧力を越え、か
つ、上限方向の計測限界である検出上限圧力以下である
場合、若しくは、算出した補正圧力が第2定密度直線の
基準温度における圧力未満であり、かつ、下限方向の計
測限界である検出下限圧力以上である場合に、検出圧力
に基づいて4〜20[mA]の電流範囲を有する検出圧
力伝送信号を生成し、出力する。
【0118】請求項39記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項38のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、上昇率算出工程は、SF6ガスの検出圧力に基づ
いて圧力上昇率を算出する。
【0119】衝撃圧力検出工程は、圧力上昇率を予め設
定した複数の基準圧力上昇率範囲と比較し、圧力上昇率
がいずれかの基準圧力上昇率範囲内に含まれる場合に衝
撃圧力を検出したとする。
【0120】請求項40記載の発明によれば、請求項3
9記載の発明の作用に加えて、基準圧力上昇率範囲は、
短絡事故の発生時に想定される圧力上昇率範囲に相当す
る短絡事故相当圧力上昇率範囲を含むので、短絡事故の
発生を容易に検出することができる。
【0121】請求項41記載の発明によれば、請求項3
9または請求項40記載の発明の作用に加えて、基準圧
力上昇率範囲は、地絡事故の発生時に想定される圧力上
昇率範囲に相当する地絡事故相当圧力上昇率範囲を含む
ので、地絡事故の発生を容易に検出することができる。
【0122】請求項42記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項41のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、検出圧力高圧警報出力工程は、所定のサンプリン
グタイム毎に検出圧力を所定の第1高圧側基準圧力と比
較し、検出圧力が高圧側基準圧力より高い場合に高圧警
報を出力する。
【0123】請求項43記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項42のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、補正圧力高圧警報出力工程は、所定のサンプリン
グタイム毎に補正圧力を所定の第2高圧側基準圧力と比
較し、補正圧力が高圧側基準圧力より高い場合に高圧警
報を出力する。
【0124】請求項44記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項43のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、第1高圧判別工程は、所定のサンプリングタイム
毎に圧力データに対応する圧力を一定値を有する所定の
第1高圧側基準圧力と比較し、圧力データに対応する圧
力が第1高圧側基準圧力より高いか否かを判別し、第1
高圧判別信号を出力する。
【0125】第2高圧判別工程は、所定のサンプリング
タイム毎に補正圧力を温度の一次関数として表される所
定の第2高圧側基準圧力と比較し、補正圧力が第2高圧
側基準圧力より高いか否かを判別し、第2高圧判別信号
を出力する。論理和高圧警報出力工程は、第1高圧判別
信号と第2高圧判別信号の論理和をとり、圧力データに
対応する圧力が第1高圧側基準圧力より高いか、あるい
は、補正圧力が第2高圧側基準圧力より高い場合に高圧
警報を出力する。
【0126】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。図1に実施形態のSF6ガスの
状態監視システムの概要構成図を示す。SF6ガスの状
態監視システム1は、大別すると、絶縁性を有する不燃
性ガスとしてSF6ガスを密封したGIS(あるいはG
IL)2内に連通する圧力導入管3が接続され、検出圧
力、検出温度、温度補償圧力をアナログ信号として伝送
する第1アナログ信号伝送ライン4を介して出力すると
ともに、検出圧力に基づく異常高圧警報あるいは異常低
圧警報などの警報をディジタルデータとして第1ディジ
タル信号伝送ライン5を介して出力する複数のSF6
スの状態監視装置6と、対応する複数のSF6ガスの状
態監視装置6にアナログ信号伝送ライン4を介して接続
された複数のアナログ系ローカル監視装置7と、対応す
る複数のSF6ガスの状態監視装置6に第1ディジタル
信号伝送ライン5を介して接続された複数のディジタル
系ローカル監視装置8と、アナログ系ローカル監視装置
7に第2アナログ信号伝送ライン9を介して接続された
第1中央監視装置10と、ディジタル系ローカル監視装
置8に第2ディジタル信号伝送ライン11を介して接続
された第2中央監視装置12と、各種操作信号を出力す
る電気機器回路操作部13と、を備えて構成されてい
る。
【0127】この場合において、GIS(あるいはGI
L)2内には、シーリングをかねた絶縁スペーサ2Aが
およそ3万〜50万[V]の電圧を有する電流を流す送
電線2Bを支持しており、絶縁スペーサ2A及びGIS
(あるいはGIL)2により仕切られた空間は、それぞ
れ独立の圧力容器2Cを形成している。
【0128】図2にSF6ガスの状態監視装置6の概要
構成ブロック図を示す。SF6ガスの状態監視装置6
は、大別すると、圧力導入管3を介してGIS(あるい
はGIL)2の圧力容器2C内のSF6ガスの気体圧力
を検出し圧力電圧信号を出力する圧力検出部21と、圧
力導入管3を介して圧力容器2C内のSF 6ガスの気体
温度を検出し温度電圧信号を出力する温度検出部22
と、各種データの設定や表示切替を行うための切替設定
部23と、SF6ガスの状態監視装置6全体を制御する
コントロール部24と警報、各種データ及び表示してい
るデータに対応する単位を表示する表示部25と、衝撃
圧力検出データ、異常高圧検出データあるいは異常低圧
検出データを対応するディジタル系ローカル監視装置8
に伝送するための警報出力部26と、対応するアナログ
系ローカル監視装置7にアナログ信号を伝送するための
アナログ信号伝送部27と、図示しない外部の直流電源
あるいは対応するローカル監視装置7,8と結線するた
めの端子台28と、外部の直流電源の電圧を所定の内部
電源電圧に降圧する絶縁型DC/DCコンバータ29
と、図示しない電源スイッチあるいはリセットスイッチ
を操作者が操作することによりコントロール部24の動
作を初期化するリセット信号SRSTを出力するリセット
信号出力部30と、を備えて構成されている。
【0129】この場合において、圧力導入管3の途中に
は、点検時等には閉状態とされるが、通常使用時におい
ては、常に開状態とされている常時開放型止め弁3Aが
設けられ、圧力導入管3の端部には、一端が常時開放型
止め弁3Aの他端に直列に接続され、他端がSF6ガス
の充排気口として解放状態とされている常時閉塞型止め
弁3Bが設けられている。
【0130】圧力検出部21は、SF6ガスの気体圧力
を検出し原圧力検出信号SPOを出力する気体圧力検出セ
ンサ31と、原圧力検出信号SPOを電圧信号である原圧
力電圧信号SVPOに変換して出力する圧力/電圧変換器
(P/V変換器)32と、を備えて構成されている。
【0131】温度検出部22は、SF6ガスの気体温度
を検出し原温度検出信号STOを出力する気体温度検出セ
ンサ33と、原温度検出信号STOを電圧信号である原温
度電圧信号SVTOに変換して出力する温度/電圧変換器
(T/V変換器)34と、を備えて構成されている。
【0132】切換設定部23は、表示切替を行うための
表示切替信号SDSWを出力する表示切替スイッチ35
と、設定切替時に設定切替信号SSSWを出力する設定切
替スイッチ36と、各種設定を行うための設定信号SSE
Tを出力する設定部37と、衝撃圧力を検出するための
各種設定を行い衝撃圧力検出設定信号SSPDを出力する
衝撃圧力検出設定部38と、衝撃圧力検出時に手動(マ
ニュアル)で復帰させるための手動復帰信号SSPRを出
力する衝撃圧力マニュアル復帰スイッチ39と、を備え
て構成されている。
【0133】コントロール部24は、コントロール部2
4全体を制御するためのコントロールユニット40と、
各種演算を行うための演算ユニット41と、各種比較を
行うための比較ユニット42と、比較ユニット42にお
ける比較結果に基づいて各種判断を行う判断ユニット4
3と、入力されたアナログ信号のアナログ/ディジタル
変換を行うA/D変換器44と、各種データを記憶する
ROM、RAM等で構成された記憶ユニット45と、複
数のタイマを有し、サンプリングタイム信号などを出力
する計時ユニット46と、を備えて構成されている。
【0134】さらにコントロール部24は、図3に示す
ように、気体圧力検出センサ31が出力した原圧力検出
信号SPOを変換してP/V変換器32が出力した原圧力
電圧信号SVPOから短絡事故発生時の瞬時な圧力上昇を
検出すべく原圧力電圧信号SVPOを増幅して圧力電圧信
号SVP1として出力する短絡用アンプ24Aと、原圧力
電圧信号SVPOから地絡事故発生時の急な圧力上昇を検
出すべく原圧力電圧信号SVPOを増幅して圧力電圧信号
SVP2として出力する地絡用アンプ24Bと、を備えて
構成されており、A/D変換器44は、P/V変換器3
2が出力した原圧力電圧信号SVPOをそのまま取り込み
アナログ/ディジタル変換するための第1A/D変換端
子A/D1と、短絡用アンプ24Aが増幅した圧力電圧
信号SVP1を取り込みアナログ/ディジタル変換するた
めの第2A/D変換端子A/D2と、地絡用アンプ24
Bが増幅した圧力電圧信号SVP2を取り込みアナログ/
ディジタル変換するための第3A/D変換端子A/D3
と、を備えて構成されている。
【0135】表示部25は、数値表示制御信号SNDに基
づいて気体温度、気体圧力、標準温度における気体圧力
(温度補償圧力あるいは補正圧力)あるいは気体圧力上
昇率等を数値表示する数値表示部50と、単位表示制御
信号SSCに基づいて単位表示を行う単位表示部51と、
出力表示制御信号SODに基づいて警報出力時に当該出力
している警報内容を表示する出力表示部52と、を備え
て構成されている。
【0136】警報出力部26は、衝撃圧力検出制御信号
SSPに基づいて衝撃圧力検出リレースイッチ53を駆動
するための衝撃圧力検出出力信号SCSPを出力する衝撃
圧力検出出力部54と、高圧側警報制御信号SHEに基づ
いて高圧側警報リレースイッチ55を駆動するための高
圧側警報出力信号SCHEを出力する高圧側警報出力部5
6と、低圧側警報制御信号SLEに基づいて低圧側警報リ
レースイッチ57を駆動するための低圧側警報出力信号
SCLEを出力する低圧側警報出力部58と、を備えて構
成されている。
【0137】アナログ信号伝送部27は、後述の電圧/
電流変換器(V/I変換器)62とコントロール部24
とを電気的に絶縁した状態で温度補償圧力電圧信号SVC
P0の伝送を行う光結合器61と、温度補償圧力電圧信号
SVCP1を電流信号である温度補償圧力電流信号SACPに
変換して出力する電圧/電流変換器62と、温度補償圧
力電流信号SACPを4〜20[mA]の電流範囲を有す
る温度補償圧力伝送信号STACPとして出力する第1伝送
信号出力部63と、原圧力電圧信号SVPOを増幅して増
幅圧力電圧信号ASVPとして出力する絶縁増幅器65
と、増幅圧力電圧信号ASVPを電流信号である圧力電流
信号SAPに変換して出力する電圧/電流変換器66と、
圧力電流信号SAPを4〜20[mA]の電流範囲を有す
る圧力伝送信号STAPとして出力する第2伝送信号出力
部67と、原温度電圧信号SVTOを増幅して増幅温度電
圧信号ASVTとして出力する絶縁増幅器70と、増幅温
度電圧信号ASVTを電流信号である温度電流信号SATに
変換して出力する電圧/電流変換器71と、温度電流信
号SATを4〜20[mA]の電流範囲を有する温度伝送
信号STATとして出力する第3伝送信号出力部72と、
を備えて構成されている。
【0138】図4にSF6ガスの状態監視装置6の外観
図を示す。SF6ガスの状態監視装置6に設けられた操
作表示パネル6P上には、数値表示部50を構成する7
セグメント表示素子SEGと、単位表示部51を構成す
る4個のLED51A〜51Dと、出力表示部52を構
成する低圧警報出力表示LED52A及び高圧警報出力
表示LED52Bと、設定部37を構成する低圧側設定
半固定抵抗37A及び高圧側設定半固定抵抗37Bと、
表示切替スイッチ35と、設定切替スイッチ36と、衝
撃圧力検出設定部38を構成する衝撃圧力検出設定半固
定抵抗38Aと、衝撃圧力マニュアル復帰スイッチ39
と、が配置されている。
【0139】また、操作表示パネル6Pの近傍には、S
6ガスの状態監視装置6のケーシング6C上に端子板
28が配置されている。次に図面を参照してSF6ガス
の状態監視システムの動作をSF6ガスの状態監視装置
6の動作を主体として説明する。
【0140】この場合において、予め低圧側設定半固定
抵抗37Aにより低圧側基準圧力PLが設定され、高圧
側設定半固定抵抗37Bにより第1高圧側基準圧力PH
が設定され、記憶ユニット45に予め記憶してあるデー
タに基づいて第2高圧側基準圧力PH’が設定され、記
憶ユニット45に予め記憶してあるデータに基づいて短
絡事故相当基準圧力上昇率範囲データRPREF1 が設定
され、衝撃圧力設定半固定抵抗38Aにより、地絡事故
相当基準圧力上昇率範囲データRPREF2 が設定されて
いるものとする。
【0141】図5にSF6ガスの状態監視装置6のメイ
ン処理フローチャートを示す。まず、SF6ガスの状態
監視装置6のコントロール部24は、略数秒間所定の各
種初期化処理を行う(ステップS1)。各種初期化処理
が終了すると、アナログ信号伝送部27の絶縁増幅器6
5は、気体圧力検出センサ31の出力に相当する原圧力
電圧信号SVPOを増幅して増幅圧力電圧信号ASVPとして
電圧/電流変換器66に出力する。
【0142】電圧/電流変換器66は、増幅圧力電圧信
号ASVPを電流信号である圧力電流信号SAPに変換して
第2伝送信号出力部67に出力する。第2伝送信号出力
部67は、圧力電流信号SAPを4〜20[mA]の電流
範囲を有する圧力伝送信号STAPとして端子板28およ
び第1アナログ信号伝送ライン4を介してアナログ系ロ
ーカル監視装置7に出力する。
【0143】一方、アナログ信号伝送部27の絶縁増幅
器70は、原温度電圧信号SVTOを増幅して増幅温度電
圧信号ASVTとして電圧/電流変換器71に出力する。
電圧/電流変換器71は、増幅温度電圧信号ASVTを電
流信号である温度電流信号SATに変換して第3伝送信号
出力部72に出力する。
【0144】第3伝送信号出力部72は、温度電流信号
SATを4〜20[mA]の電流範囲を有する温度伝送信
号STATとして端子板28及び第1アナログ信号伝送ラ
イン4を介してアナログ系ローカル監視装置7に出力す
る。これらの結果、アナログ系ローカル監視装置7に
は、第1アナログ信号伝送ライン4を介して圧力伝送信
号STAP及び温度伝送信号STATが伝達されることとな
り、アナログ系ローカル監視装置7は、これらの信号を
仲介して第1中央監視装置10に伝送することとなる。
【0145】これにより第1中央監視装置10は、これ
らの圧力伝送信号STAP、これらの温度伝送信号STATに
基づいて信号処理を行い、必要に応じて送電を中止した
り、監視者への通報を行うこととなる。すなわち、監視
者は予防保全の対処が可能となる。
【0146】以下、同様にして、アナログ系ローカル監
視装置7及び第1中央監視装置10は、後述するディジ
タル系ローカル監視装置8及び第2中央監視装置12の
動作と並行して監視動作を継続することとなる。続い
て、コントロール部24の計時ユニット46は、10分
でカウントが終了する10分タイマの計時(カウントア
ップ若しくはカウントダウン)を開始する(ステップS
2)。以下、計時とカウントは同じ意味として用いる。
【0147】さらにコントロール部24は、計時ユニッ
ト46の複数のタイマのうち、5[msec]でカウン
トが終了する第1タイマ(=5[msec]タイマ)に
より割込を行う第1タイマ割込処理(衝撃圧力検出出力
制御処理及び高圧警報出力制御処理)に移行する(ステ
ップS3)。
【0148】図7に第1タイマ割込処理の処理フローチ
ャートを示す。この第1タイマ割込処理は、短絡事故発
生時に相当する瞬時な異常圧力上昇を検出するためのも
のである。まず、コントロール部24のコントロールユ
ニット40は、原圧力電圧信号SVP0をA/D変換器4
4の第1A/D変換端子A/D1を介して原圧力電圧信
号SVP0に対応する気体圧力Ptを読み込み、短絡用ア
ンプ24Aが増幅した圧力電圧信号SVP1をA/D変換
器44の第2A/D変換端子A/D2を介して圧力電圧
信号SVP1に対応する圧力Pt’を読み込み、地絡用ア
ンプ24Bが増幅した圧力電圧信号SVP2をA/D変換
器44の第3A/D変換端子A/D3を介して圧力電圧
信号SVP2に対応する圧力Pt”を読み込む(ステップ
S21)。
【0149】次にコントロール部24は、図8(a)に
示すように、時間的に連続する4個のサンプリングタイ
ムに対応する最新の4個の気体圧力Pt(n-3)、Pt(n-
2),Pt(n-1),Pt(n)を4個の気体圧力データPt1(n
-3)、Pt1(n-2),Pt1(n-1),Pt1(n)として、リン
グバッファメモリRBM1の4つの記憶領域M11、M1
2、M13、M14に更新しつつ順次格納する。ここで、気
体圧力データPt1(n-3)が最も古いデータであり、気
体圧力データPt1(n)が最も新しいデータである。
【0150】気体圧力Ptの格納順番としては、図8
(a)下部に示すように、リングバッファメモリRBM
1に何もデータが格納されていない場合には、書込ポイ
ンタを記憶領域M11に対応するものとし、記憶領域M11
に気体圧力Ptを格納する。そして、次に気体圧力Pt
を格納する場合には、書込ポインタを記憶領域M12に対
応するものとし、記憶領域M12に気体圧力Ptを格納す
る。
【0151】続いて気体圧力Ptを格納する場合には、
書込ポインタを記憶領域M13に対応するものとし、記憶
領域M13に気体圧力Ptを格納する。さらに、気体圧力
Ptを格納する場合には、書込ポインタを記憶領域M14
に対応するものとし、記憶領域M14に気体圧力Ptを格
納する。
【0152】この結果、図8(a)に示すように、記憶
領域M14に最新の気体圧力が気体圧力データPt1 (n)
として格納され、記憶領域M11には3サンプリングタイ
ム前の気体圧力が気体圧力データPt1 (n-3)として格
納されることとなる。さらにまた、気体圧力Ptを格納
する場合には、書込ポインタを再び、記憶領域M11に対
応するものとし、記憶領域M11に気体圧力Ptを上書き
して格納することとなる。
【0153】このようにして、書込ポインタを変更する
ことによりリングバッファとして書込を行うとともに、
書込ポインタに対応する記憶領域が4個の気体圧力デー
タPt1(n-3)、Pt1(n-2),Pt1(n-1),Pt1(n)の
うち、もっとも最近に格納した気体圧力データPt1
(n)が格納されているものとして、処理を行っている
(ステップS22)。
【0154】次にコントロール部24は、図8(b)に
示すように、時間的に連続する4個のサンプリングタイ
ムに対応する最新の4個の短絡検出用気体圧力Pt’(n
-3)、Pt’(n-2),Pt’(n-1),Pt’(n)を4個の短絡
検出用気体圧力データPt2(n-3)、Pt2(n-2),Pt
2(n-1),Pt2(n)として、リングバッファメモリRB
M2の4つの記憶領域M21、M22、M23、M24に更新し
つつ順次格納する。以下の処理は、リングバッファメモ
リRBM1の場合と同様である(ステップS22)。
【0155】さらにコントロール部24は、図8(c)
に示すように、時間的に連続する4個のサンプリングタ
イムに対応する最新の4個の地絡検出用気体圧力Pt”
(n-3)、Pt”(n-2)、Pt”(n-1)、Pt”(n)を4個の
地絡検出用気体圧力データPt3(n-3)、Pt3(n-2)、
Pt3(n-1)、Pt3(n)として、リングバッファメモリ
RBM3の4つの記憶領域M31、M32、M33、M34に更
新しつつ順次格納する。以下の処理は、リングバッファ
メモリRBM1の場合と同様である(ステップS2
2)。
【0156】そして、衝撃圧力検出サブルーチンに処理
を移行する(ステップS23)。図9に衝撃圧力検出サ
ブルーチンの処理フローチャートを示す。まず、コント
ロール部24は、計時ユニット46の10分タイマが計
時終了したか否かを10分タイマ(10[min]タイ
マ)のタイマフラグがセットされているか否かに基づい
て判別する(ステップS31a)。これは電源が投入さ
れてから10分間は、GISの圧力容器内の状態が非定
常状態にある可能性が高いため、誤って衝撃圧力を検出
しないように、10分タイマ(10[min]タイマ)
の計時を電源投入から10分間は行わないようにするた
めの処理である。
【0157】ステップS31aの判別により電源が投入
されてから未だ10分が経過していない場合には(ステ
ップS31a;No)、処理をステップS24に移行す
る。ステップS31aの判別により電源が投入されてか
ら10分が経過している場合には(ステップS31a;
Yes)、コントロール部24は、10分タイマ(10
[min]タイマ)のタイマフラグをセットする(ステ
ップS31b)。
【0158】次にコントロール部24は、リングバッフ
ァメモリRBM2に格納した最新の4個の短絡検出用気
体圧力Pt’(n-3)、Pt’(n-2)、Pt’(n-1)、P
t’(n)に対応する短絡検出用気体圧力データPt2(n-
3)、Pt2(n-2)、Pt2(n-1)、Pt2(n)に基づいて
圧力上昇率を演算する(ステップS31)。
【0159】より具体的には、4個の短絡検出用気体圧
力データPt2(n-3)、Pt2(n-2),Pt2(n-1),Pt
2(n)のうちの最小値を有する短絡検出用気体圧力デー
タPt2minと最大値を有する短絡検出用気体圧力デー
タPt2maxとを選択し、100[msec]当たりの
圧力上昇率を演算する。
【0160】すなわち、求めるべき圧力上昇率RP1
は、短絡検出用気体圧力Pt2minと短絡検出用気体圧
力Pt2maxとの間の時間差をΔT1(=5,10また
は15[msec]のいずれか)とすると、 RP1=(Pt2max−Pt2min)・100/ΔT1
[kPa/100msec] となる。
【0161】次にコントロール部24は、求めた圧力上
昇率RP1が設定圧力上昇率範囲RPREF1に含まれる
か、あるいは、設定圧力上昇率範囲RPREF1を越えてい
るか否かを判別する(ステップS32)。ここで、短絡
検出用気体圧力データPt2maxが読み込まれた時刻
は、短絡検出用気体圧力データPt2minが読み込まれ
た時刻よりも後であることは圧力上昇を検出しているこ
とから言うまでもない。すなわち、短絡検出用気体圧力
データPt2maxは短絡検出用気体圧力データPt2min
よりも新しいデータとなる。
【0162】また、図示はしないが求める圧力上昇率R
P1あるいは後述する圧力上昇率RP2はいずれも正の
値に限って対応する設定圧力上昇率RPREF1 、RPREF
2 の範囲に含まれているか否か、あるいは、設定圧力上
昇率RPREF1 、RPREF2 を越えているか否かの判別処
理がなされる。圧力上昇率RP1、後述する圧力上昇率
RP2が負の値の場合には判別処理は無駄となるからで
ある。
【0163】この場合において、設定圧力上昇率範囲R
PREF1(短絡事故相当圧力上昇率範囲データに相当)
は、図10に示すように、当該圧力上昇率で圧力を上昇
させた場合5[msec]〜20[msec](=5
[msec]×4)の時間内に圧力容器2Cに短絡事故
が発生した場合に到達するであろうと予測される圧力で
ある短絡事故相当基準圧力PREF1 (=例えば、1.0
00〜3.000[kPa])に到達する場合の圧力上
昇率範囲として定めてある。
【0164】ステップS32の判別において、求めた圧
力上昇率RP1が設定圧力上昇率範囲RPREF1に含まれ
ているか、あるいは、これを越えている場合には(ステ
ップS32;Yes)、コントロールユニット40は、
衝撃圧力検出制御信号SSPにより衝撃圧力検出出力部5
4を駆動し、衝撃圧力検出リレースイッチ53を動作
(閉状態:警報出力保持)させる(ステップS33)。
【0165】この結果、ディジタル系ローカル監視装置
8には、第1ディジタル信号伝送ライン5を介して衝撃
圧力検出警報出力が保持されている旨が伝達されること
となり、ひいては、ディジタル系ローカル監視装置8が
第2デジタル信号伝送ライン11を介して第2中央監視
装置12に衝撃圧力検出警報出力が保持されている旨及
び当該衝撃圧力検出警報出力が保持されているSF6
スの状態監視装置6を特定する情報とともに伝達され
る。
【0166】これにより第2中央監視装置12は、必要
に応じて送電を中止したり、監視者への通報を行うこと
となる。すなわち、監視者は事故点標定の対処が可能と
なる。次にコントロールユニット40は、衝撃圧力検出
フラグをセットし(ステップS34)、数値表示制御信
号SNDを出力することにより、演算した圧力上昇率を数
値表示部50の7セグメント表示素子SEGに数値表示
する(ステップS35)。
【0167】そして単位表示部51のLED51A(単
位=[kPa/100msec]に対応)を点滅し(ス
テップS36)、処理をステップS24に移行する。ス
テップS32の判別において、求めた圧力上昇率RP1
が設定圧力上昇率範囲RPREF1に含まれず、かつ、これ
を越えていない場合には(ステップS32;No)、コ
ントロール部24は、処理をステップS37aに移行す
る。
【0168】ステップS37aの処理は、リングバッフ
ァメモリRBM2に対してステップS31の処理が行わ
れたのと同様の処理がリングバッファメモリRBM3に
対して行われる。すなわち、求めるべき圧力上昇率RP
2は、地絡検出用気体圧力データPt3の最大値である
地絡検出用気体圧力データPt3maxと、地絡検出用気
体圧力データの最小値である地絡検出用気体圧力データ
Pt3minとの間の時間差をΔT2(=5,10または
15[msec]のいずれか)とすると、 RP2=(Pt3max−Pt3min)・100/ΔT2
[kPa/100msec] となる。
【0169】ここで、地絡検出用気体圧力データPt3
maxが読み込まれた時刻は、地絡検出用気体圧力データ
Pt3minが読み込まれた時刻よりも後であることは圧
力上昇率を検出していることから言うまでもない。すな
わち、地絡検出用気体圧力データPt3maxは地絡検出
用気体圧力データPt3minよりも新しいデータとな
る。
【0170】次にコントロール部24は、求めた圧力上
昇率RP2が設定圧力上昇率範囲RPREF2 に含まれる
か、あるいは、設定圧力上昇率範囲RPREF2 を越えて
いるか否かを判別する(ステップS37)。この場合に
おいて、設定圧力上昇率範囲RPREF2 (地絡事故相当
圧力上昇率範囲データに相当)は、図10に示すよう
に、当該圧力上昇率で圧力を上昇させた場合、5[ms
ec]〜20[msec](=5[msec]×4)の
時間内に圧力容器2Cに地絡事故が発生した場合に到達
するであろうと予測される圧力である地絡事故相当基準
圧力PREF2 (=例えば、0.100〜0.300[k
Pa])に到達する場合の圧力上昇率範囲として定めて
ある。
【0171】ステップS37の判別において、求めた圧
力上昇率RP2が設定圧力上昇率範囲RPREF2 に含ま
れているか、あるいは、これを越えている場合には(ス
テップS37;Yes)、コントロールユニット40
は、衝撃圧力検出制御信号SSPにより衝撃圧力検出出力
部54を駆動し、衝撃圧力検出リレースイッチ53を動
作(閉状態:警報出力保持)させる(ステップS3
8)。
【0172】この結果、ディジタル系ローカル監視装置
8には、第1ディジタル信号伝送ライン5を介して衝撃
圧力検出警報出力が保持されている旨が伝達されること
となり、ひいては、ディジタル系ローカル監視装置8が
第2デジタル信号伝送ライン11を介して第2中央監視
装置12に衝撃圧力検出警報出力が保持されている旨及
び当該衝撃圧力検出警報出力が保持されているSF6
スの状態監視装置6を特定する情報とともに伝達され
る。
【0173】これにより第2中央監視装置12は、必要
に応じて送電を中止したり、監視者への通報を行うこと
となる。すなわち、監視者は事故点標定の対処が可能と
なる。次にコントロールユニット40は、衝撃圧力検出
フラグをセットし(ステップS39)、数値表示制御信
号SNDを出力することにより、演算した圧力上昇率を数
値表示部50の7セグメント表示素子SEGに数値表示
する(ステップS40)。
【0174】そして単位表示部51のLED51A(単
位=[kPa/100msec]に対応)を点滅し(ス
テップS41)、処理をステップS24に移行する。ス
テップS37の判別において、求めた圧力上昇率RP2
が設定圧力上昇率範囲RPREF2に含まれず、かつ、これ
を越えていない場合には(ステップS37;No)、コ
ントロール部24は処理をステップS24に移行する。
【0175】次にコントロール部24の比較ユニット4
2は、比較対象圧力Ptと第1高圧側基準圧力PHを比
較し、判断ユニット43は比較ユニット42の比較結果
に基づいて、比較対象圧力Ptが第1高圧側基準圧力P
H以上か否か、すなわち、 Pt≧PH を満たしているかを判別する(ステップS24)。
【0176】ステップS24の判別において、比較対象
圧力Ptは、リングバッファメモリRBM1に格納され
ている4個の気体圧力データPt1(i)の中の最新の
データが使用されることとなる。ステップS24の判別
において、比較対象圧力Ptが第1高圧側基準圧力PH
未満である場合、すなわち、 Pt<PH の場合(ステップS24;No)には、コントロールユ
ニット40は、高圧側警報制御信号SHEにより高圧側警
報出力部56を駆動し、高圧側警報リレースイッチ55
を復帰(開状態:警報出力解除)させる(ステップS2
5)。
【0177】この結果、ディジタル系ローカル監視装置
8には、第1ディジタル信号伝送ライン5を介して高圧
警報出力が解除された旨が伝達されることとなり、ひい
ては、ディジタル系ローカル監視装置8が第2ディジタ
ル信号伝送ライン11を介して第2中央監視装置12に
高圧警報出力が解除された旨が伝達されることとなる。
【0178】この高圧警報出力解除についてのディジタ
ル系ローカル監視装置8及び第2中央監視装置12への
信号伝達と並行して、コントロールユニット40は、出
力表示制御信号SODを出力して出力表示部52の高圧警
報出力表示LED52Bを消灯させ(ステップS2
6)、処理をステップS29に移行する。
【0179】ステップS24の判別において、比較対象
圧力Ptが第1高圧側基準圧力PH以上である場合、す
なわち、 Pt≧PH の場合(ステップS24;Yes)には、コントロール
ユニット40は、高圧側警報制御信号SHEにより高圧側
警報出力部56を駆動し、高圧側警報リレースイッチ5
5を動作(閉状態:警報出力保持)させる(ステップS
27)。
【0180】この結果、ディジタル系ローカル監視装置
8には、第1ディジタル信号伝送ライン5を介して高圧
警報出力が保持されている旨が伝達されることとなり、
ひいては、ディジタル系ローカル監視装置8が第2デジ
タル信号伝送ライン11を介して第2中央監視装置12
に高圧警報出力が保持されている旨及び当該高圧警報出
力が保持されているSF6ガスの状態監視装置6を特定
する情報とともに伝達される。
【0181】これにより第2中央監視装置12は、必要
に応じて送電を中止したり、監視者への通報を行うこと
となる。すなわち、監視者は事故点標定の対処が可能と
なる。この高圧警報出力保持についてのディジタル系ロ
ーカル監視装置8及び第2中央監視装置12への信号伝
達と並行して、コントロールユニット40は、出力表示
制御信号SODを出力して出力表示部52の高圧警報出力
表示LED52Bを点灯させ(ステップS28)、処理
をステップS29に移行する。
【0182】次にコントロールユニット40は、第1タ
イマ(=5[msec]タイマ)をリスタートして(ス
テップS29)、以降は、5[msec]毎に上記第1
タイマ割込処理を行わせるようにする。次にコントロー
ル部24のコントロールユニット40は、再び処理をメ
イン処理フローチャートに戻し、原温度電圧信号SVTO
をA/D変換器44を介して読み込み、原温度電圧信号
SVTOに対応する気体温度tを読み込む(ステップS
4)。
【0183】続いて、コントロール部24のコントロー
ルユニット40は、検出圧力の基準温度20[℃]にお
ける補正圧力(温度補償圧力)P20算出処理サブルーチ
ンに移行する(ステップS5)。図6に補正圧力算出処
理サブルーチンの処理フローチャートを示す。
【0184】この場合において、記憶ユニット45に
は、高圧側管理限界の近傍の圧力である0.700[M
Pa](=第1の補正圧力に相当)におけるSF6ガス
の定密度直線である第1定密度直線PHを温度Tの関数
として、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
実数) と表した場合の係数aH、bH、低圧側管理限界の近傍の
圧力である0.350[MPa](=第2の補正圧力に
相当)におけるSF6ガスの定密度直線である第2定密
度直線PLを温度Tの関数として、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
実数) と表した場合の係数aL、bL、SF6ガスの基準封入圧
力(=0.600[MPa]の近傍の圧力である0.5
50[MPa](=第3の圧力に相当)におけるSF6
ガスの定密度直線である第3定密度直線PRを、温度T
の関数として、 PR(T)=aR・T+bR(aR:0以外の実数、bR:
実数) と表した場合の係数aR、bRが予め記憶されているもの
とする。
【0185】まず、コントロールユニット40は、気体
温度tに相当する温度データ、所定のサンプリングタイ
ム(たとえば、5[msec])毎の最新の圧力データ
P(t)に基づいて、第1定密度直線及び第3定密度直
線の係数aH、bH、aR、bRを用い、図11に示すよう
に、比例配分を利用した(1)式により基準温度20
[℃](=tREF)における補正圧力P20(=補正圧力
PREFに相当)を算出する(ステップS151)。
【0186】 P20={P(t)−PR(t)}・{PH(20)−PR(20)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(20) ……(1) 以下、同様に、所定のサンプリングタイム(上述の例で
は、5[msec])毎に最新の圧力データP(t)に
基づいて(1)式を用いて補正圧力P20を算出する(ス
テップS151)。
【0187】そして、求めた補正圧力P20が第3定密度
直線に対応する圧力(=第3の補正圧力に相当。上述の
例では、0.550[MPa])を越えているか否かを
判別する(ステップS152)。ステップS152の判
別において、求めた補正圧力P20が第3定密度直線に対
応する圧力を越えている場合には(ステップS152;
Yes)、補正圧力P20が第1定密度直線に対応する圧
力(=第1の補正圧力に相当。上述の例では、0.70
0[MPa])を越えているか否かを判別する(ステッ
プS153)。
【0188】ステップS153の判別において、求めた
補正圧力P20が第1定密度直線に対応する圧力を越えて
いる場合には(ステップS153;Yes)、管理可能
な上限方向圧力である管理上限圧力を越えているのでア
ウトレンジフラグをセットする(ステップS155)。
【0189】そして、補正圧力P20が第2高圧側基準圧
力PH’以上であるか否か、すなわち、 P20≧PH’ であるか否かを判別する(ステップS156)。
【0190】ステップS156の判別において、補正圧
力P20が第2高圧側基準圧力PH’未満である場合、す
なわち、 P20<PH’ の場合(ステップS156;No)には、コントロール
ユニット40は、高圧側警報制御信号SHEにより高圧側
警報出力部56を駆動し、高圧側警報リレースイッチ5
5を復帰(開状態:警報出力解除)させる(ステップS
157)。
【0191】この結果、ディジタル系ローカル監視装置
8には、第1ディジタル信号伝送ライン5を介して高圧
警報出力が解除された旨が伝達されることとなり、ひい
ては、ディジタル系ローカル監視装置8が第2ディジタ
ル信号伝送ライン11を介して第2中央監視装置12に
高圧警報出力が解除された旨が伝達されることとなる。
【0192】この高圧警報出力解除についてのディジタ
ル系ローカル監視装置8及び第2中央監視装置12への
信号伝達と並行して、コントロールユニット40は、出
力表示制御信号SODを出力して出力表示部52の高圧警
報出力表示LED52Bを消灯させ、処理をステップS
159に移行する。
【0193】ステップS156の判別において、補正圧
力P20が第2高圧側基準圧力PH’以上である場合、す
なわち、 P20≧PH’ の場合(ステップS156;Yes)には、コントロー
ルユニット40は、高圧側警報制御信号SHEにより高圧
側警報出力部56を駆動し、高圧側警報リレースイッチ
55を動作(閉状態:警報出力保持)させる(ステップ
S158)。
【0194】この結果、ディジタル系ローカル監視装置
8には、第1ディジタル信号伝送ライン5を介して高圧
警報出力が保持されている旨が伝達されることとなり、
ひいては、ディジタル系ローカル監視装置8が第2デジ
タル信号伝送ライン11を介して第2中央監視装置12
に高圧警報出力が保持されている旨及び当該高圧警報出
力が保持されているSF6ガスの状態監視装置6を特定
する情報とともに伝達される。
【0195】これにより第2中央監視装置12は、必要
に応じて送電を中止したり、監視者への通報を行うこと
となる。すなわち、監視者は事故点標定の対処が可能と
なる。次にコントロールユニット40は、サンプリング
タイム制御用の図示しない計数器(カウンタ)のカウン
ト値に1を加算する(ステップS159)。続いてコン
トロールユニット40は、図示しないサンプリングタイ
ム制御用の計数器(カウンタ)のカウント値=4か否
か、すなわち、5[msec]×4=20[msec]
が経過したか否かを判別する(ステップS6)。
【0196】ステップS6の判別において、サンプリン
グタイム制御用の計数器(カウンタ)のカウント値=
4、すなわち、5[msec]×4=20[msec]
が経過した場合には(ステップS6;Yes)、コント
ロールユニット40は、次回の計測に備えて図示しない
計数器(カウンタ)をリセットし、カウント値を0とし
(ステップS165)、処理をステップS10aに移行
する。
【0197】ステップS6の判別において、サンプリン
グタイム制御用の計数器(カウンタ)のカウント値=4
ではない、すなわち、5[msec]×4=20[ms
ec]が経過していない場合には(ステップS6;N
o)、アウトレンジフラグがセットされているか否かを
判別する(ステップS10a)。
【0198】ステップS10aの判別において、アウト
レンジフラグがセットされている場合には(ステップS
10a;Yes)、コントロールユニット40は、検出
圧力Ptに相当する温度補償圧力電圧信号SVCP0の光結
合器61に対するディジタル出力処理、検出圧力Ptの
表示処理、単位(MPa)の表示処理を行う(ステップ
S10b)。
【0199】ここで、光結合器61を用いる理由及び具
体的な処理について説明する。通常、コントロール部2
4を構成する場合には、1チップマイクロコンピュータ
で構成されており、内蔵のD/A変換器としては分解能
が8ビットのものが一般的である。しかし、より高分解
能を望む場合には、外付けで10ビット以上の分解能を
有するD/A変換器を用いる必要がある。
【0200】例えば、検出圧力Ptに相当する温度補償
圧力電圧信号SVCP0の出力形態がパルス出力あるいはシ
リアル出力の場合には、光結合器61は一つのフォトカ
プラで構成し、V/I変換器62の前段にF/V変換器
あるいはシリアル入力/パラレル出力型のCMOS−I
Cによるシフトレジスタの出力側にラダー抵抗網を配置
してD/A変換器を構成し、次段のV/I変換器62に
温度補償圧力電圧信号SVCP1を送出する構成とする。
【0201】また、温度補償圧力電圧信号SVCP0の出力
形態がパラレル出力の場合には、光結合器61は、複数
のフォトカプラで構成し、V/I変換器62の前段に複
数のCMOS−ICによるバッファと当該バッファの出
力側にラダー抵抗網を配置してD/A変換器を構成し、
次段のV/I変換器62に温度補償圧力電圧信号SVCP1
を送出する構成とする。
【0202】このように外付けのD/A変換器を用いる
ためには様々なビット数に対応する必要があり、光結合
器61を用いているのである。これにより光結合器61
は電気的に絶縁状態で温度補償圧力電圧信号SVCP1を電
圧/電流変換器62に出力する。これにより電圧/電流
変換器62は、温度補償圧力電圧信号SVCP1の電圧/電
流変換を行って温度補償圧力電流信号SACPとして第1
伝送信号出力部63に出力する。
【0203】この結果、第1伝送信号出力部63は、検
出圧力Ptに相当する温度補償圧力電流信号SACPを4
〜20[mA]の電流範囲を有する温度補償圧力伝送信
号STACPとして端子板28及び第1アナログ信号伝送ラ
イン4を介してアナログ系ローカル監視装置7に出力す
る。
【0204】これらの結果、アナログ系ローカル監視装
置7には、第1アナログ信号伝送ライン4を介して温度
補償圧力伝送信号STACPが圧力伝送信号STAP及び温度
伝送信号STATとともに伝送されることとなり、アナロ
グ系ローカル監視装置7は、温度補償圧力伝送信号STA
CPを仲介して第1中央監視装置10に伝送することとな
る。
【0205】これにより第1中央監視装置10は、温度
補償圧力伝送信号STACPに基づいて必要に応じて送電を
中止したり、監視者への通報を行うこととなる。すなわ
ち、監視者は、予防保全の対処が可能となる。また、コ
ントロールユニット40は補正圧力P20に対応する数値
表示制御信号SNDを数値表示部50に出力し、単位表示
部51に単位表示制御信号SSCを出力する。
【0206】ステップS10aの判別において、アウト
レンジフラグがセットされていない場合には(ステップ
S10a;No)、コントロールユニット40は、補正
圧力P20に相当する温度補償圧力電圧信号SVCP0の光結
合器61に対するディジタル出力処理、補正圧力P20の
表示処理、単位(MPa(at20℃)の表示処理を行う
(ステップS10)。
【0207】これにより光結合器61は電気的に絶縁状
態で温度補償圧力電圧信号SVCP1を電圧/電流変換器6
2に出力する。これにより電圧/電流変換器62は、温
度補償圧力電圧信号SVCP1の電圧/電流変換を行って温
度補償圧力電流信号SACPとして第1伝送信号出力部6
3に出力する。
【0208】この結果、第1伝送信号出力部63は、温
度補償圧力電流信号SACPを4〜20[mA]の電流範
囲を有する温度補償圧力伝送信号STACPとして端子板2
8及び第1アナログ信号伝送ライン4を介してアナログ
系ローカル監視装置7に出力し、アナログ系ローカル監
視装置7には、第1アナログ信号伝送ライン4を介して
温度補償圧力伝送信号STACPが圧力伝送信号STAP及び
温度伝送信号STATとともに伝送されることとなり、ア
ナログ系ローカル監視装置7は、温度補償圧力伝送信号
STACPを仲介して第1中央監視装置10に伝送すること
となる。
【0209】これにより第1中央監視装置10は、温度
補償圧力伝送信号STACPに基づいて必要に応じて送電を
中止したり、監視者への通報を行うこととなる。すなわ
ち、監視者は、予防保全の対処が可能となる。また、コ
ントロールユニット40は補正圧力P20に対応する数値
表示制御信号SNDを数値表示部50に出力し、単位表示
部51に単位表示制御信号SSCを出力する。
【0210】この結果、図12に示すように、数値表示
部50には、補正圧力P20の値(図12では、「0.4
20」)が表示され(ステップS10)、単位表示部5
1には対応する単位(図12では、「MPa(at20
℃)」)が表示されることとなる。
【0211】ステップS153の判別において、求めた
補正圧力P20が第1定密度直線に対応する圧力以下であ
る場合には(ステップS153;No)、コントロール
ユニット40は、アウトレンジフラグをリセットし(ス
テップS154)、サンプリングタイム制御用の図示し
ない計数器(カウンタ)のカウント値に1を加算し(ス
テップS159)、ステップS6の処理に移行して、以
下、上述した場合と同様にステップS6以降の処理を行
う。
【0212】ステップS152の判別において、求めた
補正圧力P20が第3定密度直線に対応する圧力未満であ
る場合には(ステップS152;No)、コントロール
ユニット40は、図示しないサンプリングタイム制御用
の計数器(カウンタ)のカウント値=4か否か、すなわ
ち、5[msec]×4=20[msec]が経過した
か否かを判別する(ステップS160)。
【0213】ステップS160の判別において、サンプ
リングタイム制御用の計数器(カウンタ)のカウント値
=4ではない、すなわち、5[msec]×4=20
[msec]が経過していない場合には(ステップS1
60;No)、コントロールユニット40は、アウトレ
ンジフラグをリセットし(ステップS154)、サンプ
リングタイム制御用の図示しない計数器(カウンタ)の
カウント値に1を加算し(ステップS159)、ステッ
プS6の処理に移行して、以下、上述した場合と同様に
ステップS6以降の処理を行う。
【0214】ステップS160の判別において、サンプ
リングタイム制御用の計数器(カウンタ)のカウント値
=4、すなわち、5[msec]×4=20[mse
c]が経過した場合には(ステップS160;Ye
s)、コントロールユニット40は、気体温度tに相当
する温度データ、所定のサンプリングタイム(たとえ
ば、5[msec])毎の最新の圧力データP(t)に
基づいて、第2定密度直線及び第3定密度直線の係数a
L、bL、aR、bRを用い、図11に示すように、比例配
分を利用した(2)式により基準温度20[℃](=t
REF)における補正圧力P20’(=補正圧力PREFに相
当)を算出する(ステップS161)。
【0215】 P20’={P(t)−PL(t)}・{PR(20)−PL(20)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(20) ……(2) 以下、同様に、所定のサンプリングタイム(上述の例で
は、20[msec])毎に最新の圧力データP(t)
に基づいて(2)式を用いて補正圧力P20’を算出する
(ステップS161)。
【0216】そして、求めた補正圧力P20’が第2定密
度直線に対応する圧力(=第2の補正圧力に相当。上述
の例では、0.350[MPa])を越えているか否か
を判別する(ステップS162)。ステップS162の
判別において、求めた補正圧力P20’が第2定密度直線
に対応する圧力未満である場合には(ステップS16
2;No)、管理可能な下限方向圧力である管理下限圧
力に達していないのでアウトレンジフラグをセットする
(ステップS163)。
【0217】そして、補正圧力P20’が低圧側基準圧力
PL未満であるか否か、すなわち、 P20’<PL であるか否かを判別する(ステップS7)。ステップS
7の判別において、補正圧力P20’が低圧側基準圧力P
L未満である場合、すなわち、 P20’<PL の場合(ステップS7;Yes)には、コントロールユ
ニット40は、低圧側警報制御信号SLEにより低圧側警
報出力部58を駆動し、低圧側警報リレースイッチ57
を動作(閉状態:警報出力保持)させる(ステップS
9)。
【0218】この結果、ディジタル系ローカル監視装置
8には、第1ディジタル信号伝送ライン5を介して低圧
警報出力が保持されている旨が伝達されることとなり、
ひいては、ディジタル系ローカル監視装置8が第2デジ
タル信号伝送ライン11を介して第2中央監視装置12
に低圧警報出力が保持されている旨及び当該低圧警報出
力が保持されているSF6ガスの状態監視装置6を特定
する情報とともに伝達される。
【0219】ステップS7の判別において、補正圧力P
20’が低圧側基準圧力PL以上である場合、すなわち、 P20’≧PL の場合(ステップS7;No)には、コントロールユニ
ット40は、低圧側警報制御信号SLEにより低圧側警報
出力部58を駆動し、低圧側警報リレースイッチ57を
復帰(開状態:警報出力解除)させる(ステップS
8)。
【0220】この結果、ディジタル系ローカル監視装置
8には、第1ディジタル信号伝送ライン5を介して低圧
警報出力が解除された旨が伝達されることとなり、ひい
ては、ディジタル系ローカル監視装置8が第2ディジタ
ル信号伝送ライン11を介して第2中央監視装置12に
低圧警報出力が解除された旨が伝達されることとなる。
【0221】この低圧警報出力解除についてのディジタ
ル系ローカル監視装置8及び第2中央監視装置12への
信号伝達と並行して、コントロールユニット40は、出
力表示制御信号SODを出力して出力表示部52の低圧警
報出力表示LED52Aを消灯させ、処理をステップS
165に移行する。
【0222】ステップS162の判別において、求めた
補正圧力P20’が第2定密度直線に対応する圧力以上で
ある場合には(ステップS162;Yes)、管理可能
な下限方向圧力である管理下限圧力に達しているのでア
ウトレンジフラグをリセットする(ステップS16
4)。
【0223】そして、補正圧力P20に補正圧力P20’を
代入する(ステップS164a)。さらにコントロール
ユニット40は、次回の計測に備えて図示しない計数器
(カウンタ)をリセットし、カウント値を0とし(ステ
ップS165)、処理をステップS10aに移行する。
【0224】ステップS6の判別において、サンプリン
グタイム制御用の計数器(カウンタ)のカウント値=4
ではない、すなわち、5[msec]×4=20[ms
ec]が経過していない場合には(ステップS6;N
o)、アウトレンジフラグがセットされているか否かを
判別する(ステップS10a)。
【0225】ステップS10aの判別において、アウト
レンジフラグがセットされている場合には(ステップS
10a;Yes)、コントロールユニット40は、検出
圧力Ptに相当する温度補償圧力電圧信号SVCP0の光結
合器61に対するディジタル出力処理、検出圧力Ptの
表示処理、単位(MPa)の表示処理を行う(ステップ
S10b)。
【0226】また、ステップS10aの判別において、
アウトレンジフラグがセットされていない場合には(ス
テップS10a;No)、コントロールユニット40
は、補正圧力P20に相当する温度補償圧力電圧信号SVC
P0の光結合器61に対するディジタル出力処理、補正圧
力P20の表示処理、単位(MPa(at20℃)の表示処
理を行う(ステップS10)。
【0227】ここで、ステップS10b及びステップS
10の処理をより具体的に説明する。
【0228】ステップS10b: (1) ガス圧力は管理限界範囲外にあるので、第1伝
送信号出力部63は、検出圧力Ptに対応する4〜20
[mA]伝送信号を送出する。 (2) 数値表示部50には、検出圧力Ptに対応する
データを点灯表示する。 (3) 単位表示部51には、単位表示用LED51C
(=[MPa]表示)を点滅表示する。
【0229】ステップS10: (1) ガス圧力は管理限界範囲内にあるので、第1伝
送信号出力部63は、補正圧力P20に対応する4〜20
[mA]伝送信号を送出する。 (2) 数値表示部50には、補正圧力P20に対応する
データを点灯表示する。 (3) 単位表示部51には、単位表示用LED51D
(=[MPa(at20℃]表示)を点灯表示する。
【0230】次に判断ユニット43は、キー入力があっ
たか否かを判別する(ステップS11)。ステップS1
1の判別において、キー入力が行われなかった場合には
(ステップS11;No)、処理をステップS4に移行
し、ステップS4からステップS11の処理を繰り返
す。
【0231】ステップS11の判別において、キー入力
が行われた場合には(ステップS11;Yes)、第2
タイマ(=100[msec]タイマ)をスタートする
(ステップS12)、以後、第2タイマは、100[m
sec]毎にサンプリングタイム信号を出力する。
【0232】なお、この第2タイマは、キー入力処理用
のタイマであり、必ずしも第1タイマ(=5[mse
c]タイマ)と同期しているわけではない。次に判断ユ
ニット43は、衝撃圧力の検出を最優先に行う衝撃圧力
検出優先処理か否かを判別する(ステップS13)。よ
り具体的には、ステップS34並びにステップS39に
おいて、衝撃圧力検出フラグがセットされているか否か
を判別する。
【0233】ステップS13の判別において、衝撃圧力
検出優先処理である場合には(ステップS13;Ye
s)、衝撃圧力マニュアル復帰スイッチ39が操作され
たか否か手動復帰信号SSPRに基づいて判別する(ステ
ップS15)。ステップS15の判別において、衝撃圧
力マニュアル復帰スイッチ39が操作されていない場合
には(ステップS15;No)、処理をステップS4に
移行し以下、同様の処理を繰り返す。
【0234】ステップS15の判別において、衝撃圧力
マニュアル復帰スイッチ39が操作された場合には(ス
テップS15;Yes)、コントロール部24は、衝撃
圧力検出制御信号SSPを衝撃圧力検出出力部54に出力
し、衝撃圧力検出出力部54は、衝撃圧力検出出力信号
SCSPにより衝撃圧力検出リレースイッチ53を衝撃圧
力非検出位置に復帰させる(ステップS16)。
【0235】次にコントロール部24は、数値表示制御
信号SNDを数値表示部50に出力することにより、数値
表示部50における数値表示を標準温度における気体圧
力(温度補償圧力あるいは補正圧力)表示に戻す(ステ
ップS17)。さらに単位表示部51に単位表示制御信
号SSCを出力することにより、単位表示部51において
温度補償圧力あるいは補正圧力表示に対応する「MPa
(at20℃)」のLED51Dを点灯させる(ステッ
プS18)。
【0236】次にコントロール部24は、衝撃圧力検出
優先処理をクリアし、すなわち、セットされているフラ
グをリセットし(ステップS19)、通常処理状態とな
って処理をステップS4に移行し、以下、同様の処理を
行う。ステップS13の判別において、衝撃圧力検出優
先処理ではない場合には、すなわち、ステップS34、
S39において、いずれの衝撃圧力検出フラグもセット
されない場合には(ステップS13;No)、コントロ
ール部24は、キー入力処理に移行し(ステップS1
4)、キー入力処理終了後、処理をステップS4に移行
し、以下、同様の処理を繰り返す。
【0237】図13及び図14にキー入力処理フローチ
ャートを示す。まず、判断ユニット43は、設定切替ス
イッチ36の操作が行われたか否かを判別する(ステッ
プS91)。ステップS91の判別において、設定切替
スイッチ36の操作が行われていない場合には(ステッ
プS91;No)、処理をステップS102に移行す
る。
【0238】ステップS91の判別において、設定切替
スイッチ36の操作が行われた場合には(ステップS9
1;Yes)、出力表示部52の衝撃圧力の単位(=k
Pa/100ms)を表示するための表示用LED51
Aを点滅する(ステップS92)。
【0239】そして、コントロール部24は数値表示部
50の7セグメント表示素子SEGに数値表示制御信号
SNDを出力することにより、地絡事故相当基準圧力上昇
率の設定値を点滅表示する(ステップS93)。7セグ
メント表示素子SEG及び表示用LED51Aの点滅表
示によりユーザは、現在の動作モードが地絡自己相当基
準圧力上昇率範囲データRPREF2を設定可能な状態にあ
ることを知ることができ、必要に応じて衝撃圧力検出設
定部38の衝撃圧力設定半固定抵抗38Aを調整するこ
とにより、地絡事故相当基準圧力上昇率範囲データRP
REF2を設定することとなる。
【0240】次に判断ユニット43は、この表示用LE
D51A及び7セグメント表示素子SEGの点滅表示中
に再び設定切替スイッチ36の操作が行われたか否かを
判別する(ステップS94)。ステップS94の判別に
おいて、設定切替スイッチ36の操作が行われていない
場合には(ステップS94;No)、処理をステップS
102に移行する。
【0241】ステップS91の判別において、設定切替
スイッチ36の操作が行われた場合には(ステップS9
4;Yes)、高圧警報出力表示LED52Bを0.5
秒間隔でオン/オフするタイミング信号に基づいて点滅
する(ステップS95)。この高圧警報出力表示LED
52Bの点滅表示と並行して、コントロールユニット4
0は、数値表示部50に数値表示制御信号SNDを出力す
ることにより7セグメント表示素子SEGに現在設定さ
れている第1高圧側基準圧力PHを高圧警報出力表示L
ED52Bの点滅と同一のタイミングで点滅表示する
(ステップS96)。
【0242】さらにコントロールユニット40は、単位
表示部51に単位表示制御信号SSCを出力することによ
り単位[MPa]に対応する表示用LED51Cを高圧
警報出力表示LED52Bの点滅と同一のタイミングで
点滅表示する(ステップS97)。
【0243】高圧側警報出力表示LED52B、7セグ
メント表示素子SEG及び表示用LED51Cの点滅表
示によりユーザは、現在の動作モードが第1高圧側基準
圧力PHを設定可能な状態にあることを知ることがで
き、必要に応じて設定部37の高圧側設定半固定抵抗3
7Bを調整することにより、第1高圧側基準圧力PHを
設定することとなる。
【0244】次にコントロールユニット40は、この高
圧側警報出力表示LED52B、7セグメント表示素子
SEG及び表示用LED51Cの点滅表示中にさらに設
定切替スイッチ36の操作が行われたか否かを判別する
(ステップS98)。ステップS98の判別において、
設定切替スイッチ36の操作が行われていない場合には
(ステップS98;No)、処理をステップS102に
移行する。
【0245】ステップS98の判別において、設定切替
スイッチ36の操作が行われた場合には(ステップS9
8;Yes)、出力表示部52の低圧警報出力表示LE
D52Aを0.5秒間隔でオン/オフするタイミング信
号に基づいて点滅する(ステップS99)。
【0246】この低圧警報出力表示LED52Aの点滅
表示と並行して、コントロールユニット40は、数値表
示部50に数値表示制御信号SNDを出力することにより
7セグメント表示素子SEGに現在設定されている低圧
側基準圧力PLを低圧警報出力表示LED52Aの点滅
と同一のタイミングで点滅表示する(ステップS10
0)。
【0247】さらにコントロールユニット40は、単位
表示部51に単位表示制御信号SSCを出力することによ
り単位[MPa(at20℃)]に対応する表示用LE
D51Dを第2タイマの出力するタイミング信号に基づ
いて点滅表示する(ステップS101)。
【0248】低圧側警報出力表示LED52A、7セグ
メント表示素子SEG及び表示用LED51Dの点滅表
示によりユーザは、現在の動作モードが低圧側基準圧力
PLを設定可能な状態にあることを知ることができ、必
要に応じて設定部37の低圧側設定半固定抵抗37Aを
調整することにより、低圧側基準圧力PLを設定するこ
ととなる。
【0249】続いてコントロールユニット40は、表示
切替スイッチ35の操作が行われたか否かを判別する
(ステップS102)。ステップS102の判別におい
て、表示切替スイッチ35の操作が行われていない場合
には(ステップS102;No)、処理をステップS1
11に移行する。
【0250】ステップS102の判別において、表示切
替スイッチ35の操作が行われた場合には(ステップS
102;Yes)、コントロールユニット40は、数値
表示制御信号SNDを数値表示部に出力し測定した気体圧
力Ptを数値表示部50の7セグメント表示素子SEG
に点灯表示する(ステップS103)。
【0251】さらにコントロールユニット40は、単位
表示部51に単位表示制御信号SSCを出力することによ
り単位[MPa]に対応する表示用LED51Cを第2
タイマの出力するタイミング信号に基づいて点滅表示す
る(ステップS104)。次にコントロールユニット4
0は、表示切替スイッチ35の操作が行われてから、5
秒が経過したか否かを判別する(ステップS105)。
【0252】ステップS105の判別において、表示切
替スイッチ35の操作が行われてからすでに5秒が経過
した場合には(ステップS105;Yes)、処理をス
テップS111に移行する。ステップS105の判別に
おいて、表示切替スイッチ35の操作が行われてから5
秒が経過していない場合には(ステップS105;N
o)、コントロールユニット40は、表示切替スイッチ
35の次の操作が行われたか否かを判別する(ステップ
S106)。
【0253】ステップS106の判別において、表示切
替スイッチ35の操作が行われていない場合には(ステ
ップS106;No)、処理をステップS111に移行
する。ステップS106の判別において、表示切替スイ
ッチ35の操作が行われた場合には(ステップS10
6;Yes)、コントロールユニット40は、数値表示
制御信号SNDを数値表示部に出力し測定した気体温度t
を数値表示部50の7セグメント表示素子SEGに点灯
表示する(ステップS107)。
【0254】さらにコントロールユニット40は、単位
表示部51に単位表示制御信号SSCを出力することによ
り単位[℃]に対応する表示用LED51Bを第2タイ
マの出力するタイミング信号に基づいて点滅表示する
(ステップS108)。次にコントロールユニット40
は、表示切替スイッチ35の操作が行われてから、5秒
が経過したか否かを判別する(ステップS109)。
【0255】ステップS109の判別において、表示切
替スイッチ35の操作が行われてからすでに5秒が経過
した場合には(ステップS109;Yes)、処理をス
テップS111に移行する。ステップS109の判別に
おいて、表示切替スイッチ35の操作が行われてから5
秒が経過していない場合には(ステップS109;N
o)、表示切替スイッチ35の入力操作を行う(ステッ
プS110)。
【0256】次にコントロール部24は、数値表示制御
信号SNDを数値表示部50に出力することにより、数値
表示部50における数値表示を標準温度における気体圧
力である補正圧力P20の表示を行う(ステップS11
1)。さらに単位表示部51に単位表示制御信号SSCを
出力することにより、単位表示部51において補正圧力
P20に対応する「MPa(at20℃)」のLED51
Dを点灯させる(ステップS112)。
【0257】カウント中の第2タイマのリセットを行い
(ステップS113)、処理をステップS4に移行して
以下同様の処理を行う。以上の処理の結果、ガス圧力が
管理限界範囲内にあるときには、温度補償圧力P20対応
(ディジタル)データはD/A変換されて第1伝送信号
出力部より出力され、検出圧力Pt対応(アナログ)デ
ータは第2伝送信号出力部より出力され、検出温度t対
応(アナログ)データは第3伝送信号出力部より出力さ
れ、アナログ系データを監視する第1中央監視装置10
に伝送される。
【0258】第1中央監視装置10のコンピュータは、
伝送された検出圧力Pt対応(アナログ)データと検出
温度t対応(アナログ)データをA/D変換した後、温
度補償圧力P20”を演算により求める。一方、温度補償
圧力P20対応(ディジタル)データは、第1中央監視装
置10のコンピュータが再度A/D変換して温度補償圧
力P20を生成する。
【0259】これらにより監視者は、温度補償圧力P20
及び温度補償圧力P20”を比較監視する事により、冗長
性が高く、かつ、信頼性の高い監視が行え、予防保全の
対処が可能となる。また、ガス圧力が管理限界範囲外に
あるときには、検出圧力Pt対応(ディジタル)データ
はD/A変換されて第1伝送信号出力部より出力され、
検出圧力Pt対応(アナログ)データは第2伝送信号出
力部より出力され、検出温度t対応(アナログ)データ
は第3伝送信号出力部より出力され、アナログ系データ
を監視する第1中央監視装置10に伝送される。
【0260】第1中央監視装置10のコンピュータは、
伝送された検出圧力Pt対応(アナログ)データと検出
温度t対応(アナログ)データをA/D変換した後、温
度補償圧力P20”を演算により求める。一方、検出圧力
Pt対応(ディジタル)データは、第1中央監視装置1
0のコンピュータが再度A/D変換して検出圧力Pd
(ディジタル)を生成する。
【0261】これらにより監視者は、検出圧力Pt(ア
ナログ)、検出圧力Pd(ディジタル)及び温度補償圧
力P20”を比較監視し、データが異なることを認識す
ることができる。次に監視者は、隣接のディジタル系デ
ータを監視する第2中央監視装置12を監視し、高圧側
警報出力部56あるいは低圧側警報出力部58の警報出
力が保持されているか否かを確認する。
【0262】この結果、警報出力が保持されていれば、
監視者は事故点標定の対処が可能となる。また、警報出
力が保持されていなければ、監視者はSF6ガスの状態
監視装置6の故障の可能性があるので、メンテナンス
(保全)の対処が可能となる。
【0263】上述したガス圧力が管理限界範囲内にある
場合の処理及びガス圧力が管理限界範囲外にある場合の
処理により、冗長性、信頼性及び保全性の高いSF6
スの状態監視装置6を提供することが可能となる。以上
の説明のように、本実施形態によれば、定密度直線を2
本用いることにより補正圧力を算出しているための、異
常な高圧監視のための演算処理を簡略化し、処理時間に
余裕を持たせることが可能となり、圧力容器(GIS
等)を破損することなく、SF6ガス圧力の異常上昇に
対する措置を講じることが可能となる。
【0264】また、異常な高圧監視と並行して定密度直
線を2本用いてガス漏れ監視を行うことが可能となる。
さらに定密度直線のデータ収集量を低減することがで
き、より使い勝手がよくなる。
【0265】さらにまた、所定の圧力上昇率範囲内に実
際の圧力上昇率が含まれるか否かに基づいて異常なガス
圧力の上昇を迅速、かつ、正確に検出することにより、
早期に警報などを出力することが可能となり、圧力容器
を破損から守ることが可能なとなる。
【0266】さらに、圧力上昇率に基づいて、短絡など
に起因する瞬時の圧力の異常上昇、地絡などに起因する
急な圧力の異常上昇を容易、かつ、確実に検出すること
が可能となる。さらにまた、圧力上昇率範囲に基づいて
衝撃圧力を検出しているため、多くのメモリなどを用い
る必要もないので、小型で、内部構造も簡単で、重量も
小さいSF6ガスの状態監視装置を提供することが可能
となる。
【0267】また、アナログ伝送系あるいはディジタル
伝送系のいずれか一方の伝送系に属するローカル監視装
置あるいは中央監視装置が故障した場合でも、他方の伝
送系に属するローカル監視装置あるいは中央監視装置に
よりシステム全体としては対応可能であり、故障に対す
る冗長性を持たせることが可能となる。
【0268】また、上記実施形態においては、GISを
例として説明したが、GISにおける計測圧力範囲は−
0.101[MPa]〜1.000[MPa]であり、
SF 6ガスの封入圧力が0.500[MPa]近傍であ
るのに対し、C−GISにおける計測圧力範囲は、−
0.101[MPa]〜0.200[MPa]であり、
SF6ガスの封入圧力が0.050[MPa]近傍であ
ることを除けば同様であるので、C−GISにおいても
本発明の適用が可能であることは言うまでもない。
【0269】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、補正圧力
算出手段は、SF6ガスの検出温度に相当する温度デー
タ及びSF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並び
に第1の圧力における定密度直線である第1定密度直線
及び第1の圧力よりも低い第2の圧力における定密度直
線である第2定密度直線の2本の定密度直線に基づいて
補正圧力を算出するので、処理データ量、演算量を低減
して迅速に補正圧力を算出することができ、処理時間に
余裕を持たせることができるので、圧力容器(GIS
等)を破損することなくSF6ガスの異常上昇に対する
措置を講じることが可能となる。
【0270】また、定密度直線のデータは2本分だけで
済むので、SF6ガスの封入圧力の管理域全域にわたっ
て補正圧力を算出することができるにも拘わらず、デー
タ収集の手間を省くことが可能となり、システム構築が
容易となる。
【0271】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、第1の圧力は検出圧力よりも
高く、かつ、第2の圧力は検出圧力よりも低いように構
成するので、第1の圧力から第2の圧力までの圧力範囲
にわたって、補正圧力の誤差の発生を抑制して高精度の
補正圧力を算出することができる。
【0272】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、検出圧力の範囲は、第1圧力
より高く、かつ、第1圧力近傍の圧力である第1近傍圧
力及び第2圧力より低く、かつ、第2圧力近傍の圧力で
ある第2近傍圧力に基づいて定められる圧力範囲である
ように構成するので、処理が簡略化されるにも拘わら
ず、補正圧力の誤差範囲を容易に実用レベルとすること
ができ、第1近傍圧力から第2近傍圧力までの圧力範囲
にわって高精度の補正圧力を算出することができる。
【0273】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
第1の圧力は、SF6ガスの基準封入圧力の近傍の圧力
であり、第2の圧力は、低圧側管理限界の近傍の圧力で
あるように構成するので、演算処理が簡略化するにも拘
わらず、基準封入圧力から低圧側管理限界圧力の近傍に
わたる圧力範囲において、正確な補正圧力を算出するこ
とができる。
【0274】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、第1の圧力は、高圧側管理限
界の近傍の圧力であり、第2の圧力は、SF6ガスの基
準封入圧力の近傍の圧力であるように構成するので、処
理が簡略化され、迅速な処理が行われるにも拘わらず、
基準封入圧力から高圧側管理限界圧力の近傍にわたる圧
力範囲において、正確な補正圧力を算出することができ
る。
【0275】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
補正圧力算出手段は、第1定密度直線及び第2定密度直
線に基づいて比例配分により補正圧力を算出するので、
簡易な演算で迅速に補正圧力を算出することができ、算
出結果に対応する処理を迅速に行うことが可能となる。
【0276】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
補正圧力算出手段の係数データ記憶手段は、係数aH、
bH、aL、bLを係数データとして記憶し、比例配分演
算部は、温度データ、圧力データ、係数データ記憶手段
に記憶した係数データに基づいて補正圧力を算出するの
で、簡単な加減乗除算による処理で補正圧力を求めるこ
とができ処理能力が要求されず、迅速に補正圧力を算出
することができる。
【0277】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の効果に加えて、比例配分演算部は、補正圧力
PREFを次式により算出するので、簡単な加減乗除算に
よる処理で補正圧力を求めることができ処理能力が要求
されず、迅速に補正圧力を算出することができる。 PREF={P(t)−PL(t)}・{PH(tREF)−P
L(tREF)}/{PH(t)−PL(t)}+PL(tRE
F)
【0278】請求項9記載の発明によれば、補正圧力算
出手段は、SF6ガスの検出温度に相当する温度データ
及びSF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並びに
検出圧力よりも高い第1の圧力における定密度直線であ
る第1定密度直線、検出圧力よりも低い第2の圧力にお
ける定密度直線である第2定密度直線及びSF6ガスの
基準封入圧力の近傍の圧力である第3定密度直線に基づ
いて補正圧力を算出するので、処理データ量、演算量を
低減して迅速に補正圧力を算出することができ、処理時
間に余裕を持たせることができるので、圧力容器(GI
S等)を破損することなくSF6ガスの異常上昇に対す
る措置を講じることが可能となる。
【0279】また、定密度直線のデータは3本分だけで
済むので、SF6ガスの封入圧力の管理域全域にわたっ
て補正圧力を算出することができるにも拘わらず、デー
タ収集の手間を省くことが可能となり、システム構築が
容易となる。
【0280】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の発明の効果に加えて、第1の圧力は、高圧側管理
限界の近傍の圧力であり、第2の圧力は、低圧側管理限
界の近傍の圧力であるので、高圧側管理限界近傍の圧力
から低圧側管理限界近傍の圧力までの圧力範囲、すなわ
ち、SF6ガスの封入圧力の管理域全域にわたって、補
正圧力の誤差の発生を抑制して、正確な補正圧力を算出
することができる。
【0281】請求項11記載の発明によれば、請求項9
または請求項10のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、補正圧力算出手段は、第1定密度直線及び第3定密
度直線の2本の定密度直線、あるいは、第2定密度直線
及び第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて比例
配分により補正圧力を算出するので、迅速に、かつ、よ
り高精度に補正圧力を算出することができる。
【0282】請求項12記載の発明によれば、請求項9
ないし請求項11のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、補正圧力算出手段の係数データ記憶手段は、係数a
H、bH、aL、bL、aR、bRを係数データとして記憶
し、比例配分演算部は、係数データ記憶手段と、温度デ
ータ、圧力データ、係数データに基づいて補正圧力を算
出するので、簡単な加減乗除算による処理で補正圧力を
求めることができ処理能力が要求されず、迅速に補正圧
力を算出することができる。
【0283】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の発明の効果に加えて、比例配分演算部は、補正
圧力PREFを(1)式あるいは(2)式により算出する
ので、簡単な加減乗除算による処理で補正圧力を求める
ことができ処理能力が要求されず、迅速に補正圧力を算
出することができる。 PREF={P(t)−PR(t)}・{PH(tREF)−PR(tREF)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(tREF) ……(1) PREF={P(t)−PL(t)}・{PR(tREF)−PL(tREF)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(tREF) ……(2)
【0284】請求項14記載の発明によれば、請求項9
ないし請求項13のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、第1算出手段は、第1のサンプリングタイム毎に第
1定密度直線及び第3定密度直線の2本の定密度直線に
基づいて比例配分により補正圧力を算出し、判別手段
は、第1算出手段により算出された補正圧力が第3定密
度直線に基づいて算出した基準温度における圧力よりも
低下しているか否かを判別し、第2算出手段は、判別の
結果に基づいて、第1算出手段により算出された補正圧
力が第3定密度直線に基づいて算出した基準温度におけ
る圧力よりも低下している場合に、第1のサンプリング
タイムよりも長い時間間隔を有する第2のサンプリング
タイム毎に第2定密度直線及び第3定密度直線の2本の
定密度直線に基づいて比例配分により補正圧力を算出す
るので、異常高圧検出と並行して、異常低圧検出を行う
ことができ、圧力容器(GIS等)を破損することな
く、SF6ガス圧力の異常上昇に対する措置を講じるこ
とが可能となるとともに、ガス漏れに対する措置を講じ
ることも可能となる。
【0285】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明の効果に加えて、第2のサンプリングタイ
ムにおいて、第2算出手段は、第1算出手段に代わっ
て、補正圧力を算出するので、タイムシェアリング方式
的に動作させることができ、処理能力の負担を増加させ
ることなく異常高圧検出及び異常低圧検出を行うことが
可能となる。
【0286】請求項16記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項15のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、範囲外補正圧力告知手段は、算出した補正圧力が第
1定密度直線の基準温度における圧力よりも高い場合、
あるいは、補正圧力が第2定密度直線の基準温度におけ
る圧力よりも低い場合にその旨を告知するので、ユーザ
は得られた補正圧力の精度が所定の精度よりも低いこと
を認識することができ、対応する措置を講じることがで
きる。
【0287】請求項17記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項16のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、温度補償圧力伝送信号出力手段は、補正圧力算出手
段が算出した補正圧力が第1定密度直線の基準温度にお
ける圧力以下であり、かつ、第2定密度直線の基準温度
における圧力以上である場合に、補正圧力に基づいて4
〜20[mA]の電流範囲を有する温度補償圧力伝送信
号を生成し、出力するので、一般的な4〜20[mA]
インターフェースを有する既存のシステムに対し、所定
の精度を有する温度補償圧力を容易、かつ、確実に伝送
することができる。
【0288】請求項18記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項17のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、検出圧力伝送信号出力手段は、算出した補正圧力が
第1定密度直線の基準温度における圧力を越え、かつ、
上限方向の計測限界である検出上限圧力以下である場
合、若しくは、算出した補正圧力が第2定密度直線の基
準温度における圧力未満であり、かつ、下限方向の計測
限界である検出下限圧力以上である場合に、検出圧力に
基づいて4〜20[mA]の電流範囲を有する検出圧力
伝送信号を生成し、出力するので、算出した補正圧力の
精度が得られない場合であっても、一般的な4〜20
[mA]インターフェースを有する既存のシステムに対
し、検出圧力を温度補償圧力に代えて容易、かつ、確実
に伝送することができる。
【0289】請求項19記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項18のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、上昇率算出手段は、SF6ガスの検出圧力に相当す
る圧力データに基づいて圧力上昇率に対応する圧力上昇
率データを算出し、出力し、衝撃圧力検出出力手段は、
圧力上昇率データを予め設定した複数の基準圧力上昇率
範囲データと比較し、圧力上昇率データに対応する圧力
上昇率がいずれかの基準圧力上昇率範囲データに対応す
る圧力上昇率範囲内に含まれる場合に衝撃圧力検出デー
タを出力するので、多くのメモリ等を用いる必要もな
く、小型で、内部構造も簡単で、重量も小さなSF6
スの状態監視装置を構成することが可能となる。
【0290】請求項20記載の発明によれば、請求項1
9記載の発明の効果に加えて、基準圧力上昇率範囲デー
タは、短絡事故の発生時に想定される圧力上昇率範囲に
相当する短絡事故相当圧力上昇率範囲データを含むの
で、短絡事故の発生を容易に検出することができ、ユー
ザは短絡事故に対応する措置を迅速に講じることが可能
となる。
【0291】請求項21記載の発明によれば、請求項1
9記載の発明の効果に加えて、基準圧力上昇率範囲デー
タは、地絡事故の発生時に想定される圧力上昇率範囲に
相当する地絡事故相当圧力上昇率範囲データを含むの
で、地絡事故の発生を容易に検出することができ、ユー
ザは地絡事故に対応する措置を迅速に講じることが可能
となる。
【0292】請求項22記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項21のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、検出圧力高圧警報出力手段は、所定のサンプリング
タイム毎に圧力データに対応する圧力を一定値を有する
所定の第1高圧側基準圧力と比較し、圧力データに対応
する圧力が第1高圧側基準圧力より高い場合に高圧警報
データを出力するので、ユーザは、検出圧力に基づいて
放圧板の破裂等に至る異常高圧事故の発生を未然に防止
すべく、対応措置を講じることができ、被害を最小限に
食い止めることが可能となる。
【0293】請求項23記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項22のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、補正圧力高圧警報出力手段は、所定のサンプリング
タイム毎に補正圧力を温度の一次関数として表される所
定の第2高圧側基準圧力と比較し、補正圧力が第2高圧
側基準圧力より高い場合に高圧警報データを出力するの
で、ユーザは、補正圧力に基づいて放圧板の破裂等に至
る異常高圧事故の発生を未然に防止すべく、対応措置を
講じることができ、被害を最小限に食い止めることが可
能となる。
【0294】請求項24記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項21のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、第1高圧判別手段は、 所定のサンプリングタイム
毎に圧力データに対応する圧力を一定値を有する所定の
第1高圧側基準圧力と比較し、圧力データに対応する圧
力が第1高圧側基準圧力より高いか否かを判別し、第1
高圧判別信号を論理和高圧警報出力手段に出力し、第2
高圧判別手段は、所定のサンプリングタイム毎に補正圧
力を温度の一次関数として表される所定の第2高圧側基
準圧力と比較し、補正圧力が第2高圧側基準圧力より高
いか否かを判別し、第2高圧判別信号を論理和高圧警報
出力手段に出力し、論理和高圧警報出力手段は、第1高
圧判別信号と第2高圧判別信号の論理和をとり、圧力デ
ータに対応する圧力が第1高圧側基準圧力より高いか、
あるいは、補正圧力が第2高圧側基準圧力より高い場合
に高圧警報データを出力するので、検出圧力あるいは補
正圧力に基づいて早い段階で放圧板の破裂等に至る異常
高圧事故の発生を未然に防止すべく、対応措置を講じる
ことができ、被害を最小限に食い止めることが可能とな
る。また、従来2つの高圧警報出力手段を別個に設ける
必要があったが、論理和をとることにより1つの高圧警
報出力手段を設けるだけで済み、構造が簡単で小型化が
可能となる。
【0295】請求項25記載の発明によれば、補正圧力
算出工程は、SF6ガスの検出温度に相当する温度デー
タ及びSF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並び
に第1の圧力における定密度直線である第1定密度直線
及び第1の圧力よりも低い第2の圧力における定密度直
線である第2定密度直線の2本の定密度直線に基づいて
補正圧力を算出するので、処理データ量、演算量を低減
して迅速に補正圧力を算出することができ、処理時間に
余裕を持たせることができるので、圧力容器(GIS
等)を破損することなくSF6ガスの異常上昇に対する
措置を講じることが可能となる。
【0296】また、定密度直線のデータは2本分だけで
済むので、SF6ガスの封入圧力の管理域全域にわたっ
て補正圧力を算出することができるにも拘わらず、デー
タ収集の手間を省くことが可能となり、システム構築が
容易となる。
【0297】請求項26記載の発明によれば、請求項2
5記載の発明の効果に加えて、第1の圧力は検出圧力よ
りも高く、かつ、第2の圧力は検出圧力よりも低いの
で、第1の圧力から第2の圧力にわたる圧力範囲で補正
圧力の誤差の発生を抑制して高精度の補正圧力を算出す
ることができる。
【0298】請求項27記載の発明によれば、請求項2
5記載の発明の効果に加えて、検出圧力の範囲は、第1
圧力より高く、かつ、第1圧力近傍の圧力である第1近
傍圧力及び第2圧力より低く、かつ、第2圧力近傍の圧
力である第2近傍圧力に基づいて定められる圧力範囲で
あるので、処理が簡略化されるにも拘わらず、補正圧力
の誤差範囲を容易に実用レベルとすることができ、第1
近傍圧力から第2近傍圧力までの圧力範囲にわって高精
度の補正圧力を算出することができる。
【0299】請求項28記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項27のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、補正圧力算出工程は、第1定密度直線及び第2定
密度直線に基づいて比例配分により補正圧力を算出する
ので、簡易な演算で迅速に補正圧力を算出することがで
き、算出結果に対応する処理を迅速に行うことが可能と
なる。
【0300】請求項29記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項28のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、補正圧力算出工程の比例配分演算工程は、温度デ
ータ、圧力データ、予め記憶した係数aH、bH、aL、
bLに対応する係数データに基づいて補正圧力を算出す
るので、簡単な加減乗除算による処理で補正圧力を求め
ることができ処理能力が要求されず、迅速に補正圧力を
算出することができる。
【0301】請求項30記載の発明によれば、請求項2
9記載の発明の効果に加えて、比例配分演算工程は、補
正圧力PREFを次式により算出するので、簡単な加減乗
除算による処理で補正圧力を求めることができ処理能力
が要求されず、迅速に補正圧力を算出することができ
る。 PREF={P(t)−PL(t)}・{PH(tREF)−P
L(tREF)}/{PH(t)−PL(t)}+PL(tRE
F)
【0302】請求項31記載の発明によれば、補正圧力
算出工程は、SF6ガスの検出温度及びSF6ガスの検出
圧力並びに検出圧力よりも高い第1の圧力における定密
度直線である第1定密度直線、検出圧力よりも低い第2
の圧力における定密度直線である第2定密度直線及びS
6ガスの基準封入圧力の近傍の圧力である第3定密度
直線に基づいて補正圧力を算出するので、処理データ
量、演算量を低減して迅速に補正圧力を算出することが
でき、処理時間に余裕を持たせることができるので、圧
力容器(GIS等)を破損することなくSF6ガスの異
常上昇に対する措置を講じることが可能となる。
【0303】また、定密度直線のデータは3本分だけで
済むので、SF6ガスの封入圧力の管理域全域にわたっ
て補正圧力を算出することができるにも拘わらず、デー
タ収集の手間を省くことが可能となり、システム構築が
容易となる。
【0304】請求項32記載の発明によれば、請求項3
1記載の発明の効果に加えて、補正圧力算出工程は、第
1定密度直線及び第3定密度直線の2本の定密度直線、
あるいは、第2定密度直線及び第3定密度直線の2本の
定密度直線に基づいて比例配分により補正圧力を算出す
るので、広範な圧力範囲にわたって迅速に、かつ、より
高精度に補正圧力を算出することができる。
【0305】請求項33記載の発明によれば、請求項3
1または請求項32記載の発明の効果に加えて、補正圧
力算出工程の比例配分演算工程は、温度データ、圧力デ
ータ、予め記憶した係数aH、bH、aL、bL、aR、bR
に対応する係数データに基づいて補正圧力を算出するの
で、簡単な加減乗除算による処理で補正圧力を求めるこ
とができ処理能力が要求されず、迅速に補正圧力を算出
することができる。
【0306】請求項34記載の発明によれば、請求項3
3に記載の発明の効果に加えて、比例配分演算工程は、
補正圧力PREFを(1)式あるいは(2)式により算出
するので、簡単な加減乗除算による処理で補正圧力を求
めることができ処理能力が要求されず、迅速に補正圧力
を算出することができる。 PREF={P(t)−PR(t)}・{PH(tREF)−PR(tREF)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(tREF) ……(1) PREF={P(t)−PL(t)}・{PR(tREF)−PL(tREF)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(tREF) ……(2)
【0307】請求項35記載の発明によれば、請求項3
1ないし請求項34のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、第1算出工程は、第1のサンプリングタイム毎に
第1定密度直線及び第3定密度直線の2本の定密度直線
に基づいて比例配分により補正圧力を算出し、判別工程
は、第1算出工程において算出された補正圧力が第3定
密度直線に基づいて算出した基準温度における圧力より
も低下しているか否かを判別し、第2算出工程は、判別
の結果に基づいて、第1算出工程において算出された補
正圧力が第3定密度直線に基づいて算出した基準温度に
おける圧力よりも低下している場合に、第1のサンプリ
ングタイムよりも長い時間間隔を有する第2のサンプリ
ングタイム毎に第2定密度直線及び第3定密度直線の2
本の定密度直線に基づいて比例配分により補正圧力を算
出するので、異常高圧検出と並行して、異常低圧検出を
行うことができ、圧力容器(GIS等)を破損すること
なく、SF6ガス圧力の異常上昇に対する措置を講じる
ことが可能となるとともに、ガス漏れに対する措置を講
じることも可能となる。
【0308】請求項36記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項35のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、範囲外補正圧力告知工程は、算出した補正圧力が
第1定密度直線の基準温度における圧力よりも高い場
合、あるいは補正圧力が第2定密度直線の基準温度にお
ける圧力よりも低い場合にその旨を告知するので、ユー
ザは得られた補正圧力の精度が所定の精度よりも低いこ
とを認識することができ、対応する措置を講じることが
できる。
【0309】請求項37記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項36のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、温度補償圧力伝送信号出力工程は、算出した補正
圧力が第1定密度直線の基準温度における圧力以下であ
り、かつ、第2定密度直線の基準温度における圧力以上
である場合に、補正圧力に基づいて4〜20[mA]の
電流範囲を有する温度補償圧力伝送信号を生成し、出力
するので、一般的な4〜20[mA]インターフェース
を有する既存のシステムに対し、所定の精度を有する温
度補償圧力を容易、かつ、確実に伝送することができ
る。
【0310】請求項38記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項37のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、検出圧力伝送信号出力工程は、算出した補正圧力
が第1定密度直線の基準温度における圧力を越え、か
つ、上限方向の計測限界である検出上限圧力以下である
場合、若しくは、算出した補正圧力が第2定密度直線の
基準温度における圧力未満であり、かつ、下限方向の計
測限界である検出下限圧力以上である場合に、検出圧力
に基づいて4〜20[mA]の電流範囲を有する検出圧
力伝送信号を生成し、出力するので、算出した補正圧力
の精度が得られない場合であっても、一般的な4〜20
[mA]インターフェースを有する既存のシステムに対
し、検出圧力を温度補償圧力に代えて容易、かつ、確実
に伝送することができる。
【0311】請求項39記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項38のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、上昇率算出工程は、SF6ガスの検出圧力に基づ
いて圧力上昇率を算出し、衝撃圧力検出工程は、圧力上
昇率を予め設定した複数の基準圧力上昇率範囲と比較
し、圧力上昇率がいずれかの基準圧力上昇率範囲内に含
まれる場合に衝撃圧力を検出したとするので、簡単な処
理で、確実に衝撃圧力を検出することが可能となる。
【0312】請求項40記載の発明によれば、請求項3
9記載の発明の効果に加えて、基準圧力上昇率範囲は、
短絡事故の発生時に想定される圧力上昇率範囲に相当す
る短絡事故相当圧力上昇率範囲を含むので、短絡事故の
発生を容易に検出することができ、ユーザは短絡事故に
対応する措置を迅速に講じることが可能となる。
【0313】請求項41記載の発明によれば、請求項3
9または請求項40記載の発明の効果に加えて、基準圧
力上昇率範囲は、地絡事故の発生時に想定される圧力上
昇率範囲に相当する地絡事故相当圧力上昇率範囲を含む
ので、地絡事故の発生を容易に検出することができ、ユ
ーザは地絡事故に対応する措置を迅速に講じることが可
能となる。
【0314】請求項42記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項41のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、検出圧力高圧警報出力工程は、所定のサンプリン
グタイム毎に検出圧力を所定の第1高圧側基準圧力と比
較し、検出圧力が第1高圧側基準圧力より高い場合に高
圧警報を出力するので、ユーザは、検出圧力に基づいて
放圧板の破裂等に至る異常高圧事故の発生を未然に防止
すべく、対応措置を講じることができ、被害を最小限に
食い止めることが可能となる。
【0315】請求項43記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項42のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、補正圧力高圧警報出力工程は、所定のサンプリン
グタイム毎に補正圧力を所定の第2高圧側基準圧力と比
較し、補正圧力が第2高圧側基準圧力より高い場合に高
圧警報を出力するので、ユーザは、補正圧力に基づいて
放圧板の破裂等に至る異常高圧事故の発生を未然に防止
すべく、対応措置を講じることができ、被害を最小限に
食い止めることが可能となる。
【0316】請求項44記載の発明によれば、請求項2
5ないし請求項43のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、第1高圧判別工程は、所定のサンプリングタイム
毎に圧力データに対応する圧力を一定値を有する所定の
第1高圧側基準圧力と比較し、圧力データに対応する圧
力が第1高圧側基準圧力より高いか否かを判別し、第1
高圧判別信号を出力し、第2高圧判別工程は、所定のサ
ンプリングタイム毎に補正圧力を温度の一次関数として
表される所定の第2高圧側基準圧力と比較し、補正圧力
が第2高圧側基準圧力より高いか否かを判別し、第2高
圧判別信号を出力し、論理和高圧警報出力工程は、第1
高圧判別信号と第2高圧判別信号の論理和をとり、圧力
データに対応する圧力が第1高圧側基準圧力より高い
か、あるいは、補正圧力が第2高圧側基準圧力より高い
場合に高圧警報を出力するので、検出圧力あるいは補正
圧力に基づいて早い段階で放圧板の破裂等に至る異常高
圧事故の発生を未然に防止すべく、対応措置を講じるこ
とができ、被害を最小限に食い止めることが可能とな
る。また、従来2つの高圧警報出力工程を設ける必要が
あったが、論理和をとることにより、1つの高圧警報出
力工程とすることができ、構成が簡単で、装置を構成す
る際には装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SF6ガスの状態監視システムの概要構成図で
ある。
【図2】SF6ガスの状態監視装置の概要構成ブロック
図である。
【図3】コントロール部の一部の詳細構成説明図であ
る。
【図4】SF6ガスの状態監視装置の外観説明図であ
る。
【図5】SF6ガスの状態監視装置のメイン処理フロー
チャートである。
【図6】補正圧力算出サブルーチンの処理フローチャー
トである。
【図7】第1タイマ割込処理フローチャートである。
【図8】メモリの記憶状態の説明図である。
【図9】衝撃圧力検出サブルーチンの処理フローチャー
トである。
【図10】設定圧力上昇率範囲の説明図である。
【図11】比例配分処理の説明図である。
【図12】実施形態の表示状態の説明図である。
【図13】キー入力処理フローチャート(1)である。
【図14】キー入力処理フローチャート(2)である。
【図15】第3従来例の説明図である。
【図16】従来の圧力容器内の気体圧力の異常上昇時の
安全装置の説明図である。
【符号の説明】 1 SF6ガスの状態監視システム 2 圧力容器またはGIS(あるいはGIL) 3 圧力導入管 4 第1アナログ信号伝送ライン 5 第1ディジタル信号伝送ライン 6 SF6ガスの状態監視装置 7 アナログ系ローカル監視装置 8 ディジタル系ローカル監視装置 9 第2アナログ信号伝送ライン 10 第1中央監視装置 11 第2ディジタル信号伝送ライン 12 第2中央監視装置 13 電気機器回路操作部 21 圧力検出部 22 温度検出部 23 切替設定部 24 コントロール部 25 表示部 26 警報出力部 27 アナログ信号伝送部 28 端子台 29 絶縁型DC/DCコンバータ 30 リセット信号出力部 38 衝撃圧力検出設定部 39 衝撃圧力マニュアル復帰スイッチ 54 衝撃圧力検出出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 興津 匠 埼玉県所沢市青葉台1311 株式会社鷺宮製 作所所沢事業所内 (72)発明者 中原 誠一 埼玉県所沢市青葉台1311 株式会社鷺宮製 作所所沢事業所内

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器内に密封されたSF6ガスの検
    出圧力に基づいて所定の基準温度における圧力である補
    正圧力を算出するSF6ガスの状態監視装置において、 前記SF6ガスの検出温度に相当する温度データ及び前
    記SF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並びに第
    1の圧力における定密度直線である第1定密度直線及び
    前記第1の圧力よりも低い第2の圧力における定密度直
    線である第2定密度直線の2本の定密度直線に基づいて
    前記補正圧力を算出する補正圧力算出手段を備えたこと
    を特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のSF6ガスの状態監視装
    置において、 前記第1の圧力は前記検出圧力よりも高く、かつ、前記
    第2の圧力は前記検出圧力よりも低いことを特徴とする
    SF6ガスの状態監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のSF6ガスの状態監視装
    置において、 前記検出圧力の範囲は、前記第1圧力より高く、かつ、
    前記第1圧力近傍の圧力である第1近傍圧力及び前記第
    2圧力より低く、かつ、前記第2圧力近傍の圧力である
    第2近傍圧力に基づいて定められる圧力範囲であること
    を特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記第1の圧力は、前記SF6ガスの基準封入圧力の近
    傍の圧力であり、 前記第2の圧力は、低圧側管理限界の近傍の圧力である
    ことを特徴とするSF 6ガスの状態監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のSF6ガスの状態監視装
    置において、 前記第1の圧力は、高圧側管理限界の近傍の圧力であ
    り、 前記第2の圧力は、前記SF6ガスの基準封入圧力の近
    傍の圧力であることを特徴とするSF6ガスの状態監視
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記補正圧力算出手段は、前記第1定密度直線及び前記
    第2定密度直線に基づいて比例配分により前記補正圧力
    を算出することを特徴とするSF6ガスの状態監視装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記補正圧力算出手段は、前記第1定密度直線PHを、
    温度Tの関数として、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
    実数) と表し、前記第2定密度直線PLを、温度Tの関数とし
    て、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
    実数) と表した場合に、前記係数aH、bH、aL、bLを係数デ
    ータとして記憶する係数データ記憶手段と、 前記温度データ、前記圧力データ、前記係数データに基
    づいて前記補正圧力を算出する比例配分演算部と、 を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のSF6ガスの状態監視装
    置において、 前記比例配分演算部は、前記温度データに対応する温度
    をtとし、前記圧力データに対応する圧力をP(t)と
    し、前記基準温度をtREFとした場合に、前記補正圧力
    PREFを次式により算出することを特徴とするSF6ガス
    の状態監視装置。 PREF={P(t)−PL(t)}・{PH(tREF)−P
    L(tREF)}/{PH(t)−PL(t)}+PL(tRE
    F)
  9. 【請求項9】 圧力容器内に密封されたSF6ガスの検
    出圧力に基づいて所定の基準温度における圧力である補
    正圧力を算出するSF6ガスの状態監視装置において、 前記SF6ガスの検出温度に相当する温度データ及び前
    記SF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並びに前
    記検出圧力よりも高い第1の圧力における定密度直線で
    ある第1定密度直線、前記検出圧力よりも低い第2の圧
    力における定密度直線である第2定密度直線及び前記S
    6ガスの基準封入圧力の近傍の圧力である第3定密度
    直線に基づいて前記補正圧力を算出する補正圧力算出手
    段を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のSF6ガスの状態監視
    装置において、 前記第1の圧力は、高圧側管理限界の近傍の圧力であ
    り、 前記第2の圧力は、低圧側管理限界の近傍の圧力である
    ことを特徴とするSF 6ガスの状態監視装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記補正圧力算出手段は、前記第1定密度直線及び前記
    第3定密度直線の2本の定密度直線、あるいは、前記第
    2定密度直線及び前記第3定密度直線の2本の定密度直
    線に基づいて比例配分により前記補正圧力を算出するこ
    とを特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし請求項11のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記補正圧力算出手段は、前記第1定密度直線PHを、
    温度Tの関数として、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
    実数) と表し、前記第2定密度直線PLを、温度Tの関数とし
    て、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
    実数) と表し、前記第3定密度直線PRを、温度Tの関数とし
    て、 PR(T)=aR・T+bR(aR:0以外の実数、bR:
    実数) と、表した場合に、前記係数aH、bH、aL、bL、a
    R、bRを係数データとして記憶する係数データ記憶手段
    と、 前記温度データ、前記圧力データ、前記係数データに基
    づいて前記補正圧力を算出する比例配分演算部と、 を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のSF6ガスの状態監
    視装置において、 前記比例配分演算部は、前記温度データに対応する温度
    をtとし、前記圧力データに対応する圧力をP(t)と
    し、前記基準温度をtREFとした場合に、前記補正圧力
    PREFを(1)式あるいは(2)式により算出すること
    を特徴とするSF6ガスの状態監視装置。 PREF={P(t)−PR(t)}・{PH(tREF)−PR(tREF)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(tREF) ……(1) PREF={P(t)−PL(t)}・{PR(tREF)−PL(tREF)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(tREF) ……(2)
  14. 【請求項14】 請求項9ないし請求項13のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 第1のサンプリングタイム毎に前記第1定密度直線及び
    前記第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて比例
    配分により前記補正圧力を算出する第1算出手段と、 前記第1算出手段により算出された前記補正圧力が前記
    第3定密度直線に基づいて算出した前記基準温度におけ
    る圧力よりも低下しているか否かを判別する判別手段
    と、 前記判別の結果に基づいて、前記第1算出手段により算
    出された前記補正圧力が前記第3定密度直線に基づいて
    算出した前記基準温度における圧力よりも低下している
    場合に、前記第1のサンプリングタイムよりも長い時間
    間隔を有する第2のサンプリングタイム毎に前記第2定
    密度直線及び前記第3定密度直線の2本の定密度直線に
    基づいて比例配分により前記補正圧力を算出する第2算
    出手段と、 を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のSF6ガスの状態監
    視装置において、 前記第2のサンプリングタイムは、前記第1のサンプリ
    ングタイムの整数倍の時間間隔を有し、前記第2算出手
    段は、前記第1算出手段に代わって、前記補正圧力を算
    出することを特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項15のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記算出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記
    基準温度における圧力よりも高い場合、あるいは前記補
    正圧力が前記第2定密度直線の前記基準温度における圧
    力よりも低い場合にその旨を告知する範囲外補正圧力告
    知手段を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし請求項16のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記算出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記
    基準温度における圧力以下であり、かつ、前記第2定密
    度直線の前記基準温度における圧力以上である場合に、
    前記補正圧力に基づいて4〜20[mA]の電流範囲を
    有する温度補償圧力伝送信号を生成し、出力する温度補
    償圧力伝送信号出力手段を備えたことを特徴とするSF
    6ガスの状態監視装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし請求項17のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記算出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記
    基準温度における圧力を越え、かつ、上限方向の計測限
    界である検出上限圧力以下である場合、若しくは、前記
    算出した前記補正圧力が前記第2定密度直線の前記基準
    温度における圧力未満であり、かつ、下限方向の計測限
    界である検出下限圧力以上である場合に、前記検出圧力
    に基づいて4〜20[mA]の電流範囲を有する検出圧
    力伝送信号を生成し、出力する検出圧力伝送信号出力手
    段を備えたことを特徴とするSF 6ガスの状態監視装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし請求項18のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 前記SF6ガスの検出圧力に相当する圧力データに基づ
    いて圧力上昇率に対応する圧力上昇率データを算出し、
    出力する上昇率算出手段と、 前記圧力上昇率データを予め設定した複数の基準圧力上
    昇率範囲データと比較し、前記圧力上昇率データに対応
    する圧力上昇率がいずれかの前記基準圧力上昇率範囲デ
    ータに対応する圧力上昇率範囲内に含まれる場合に衝撃
    圧力検出データを出力する衝撃圧力検出出力手段と、 を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のSF6ガスの状態監
    視装置において、 前記基準圧力上昇率範囲データは、短絡事故の発生時に
    想定される圧力上昇率範囲に相当する短絡事故相当圧力
    上昇率範囲データを含むことを特徴とするSF 6ガスの
    状態監視装置。
  21. 【請求項21】 請求項19または請求項20記載のS
    6ガスの状態監視装置において、 前記基準圧力上昇率範囲データは、地絡事故の発生時に
    想定される圧力上昇率範囲に相当する地絡事故相当圧力
    上昇率範囲データを含むことを特徴とするSF 6ガスの
    状態監視装置。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし請求項21のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 所定のサンプリングタイム毎に前記圧力データに対応す
    る圧力を一定値を有する所定の第1高圧側基準圧力と比
    較し、前記圧力データに対応する圧力が前記第1高圧側
    基準圧力より高い場合に高圧警報データを出力する検出
    圧力高圧警報出力手段を備えたことを特徴とするSF6
    ガスの状態監視装置。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし請求項22のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 所定のサンプリングタイム毎に前記補正圧力を温度の一
    次関数として表される所定の第2高圧側基準圧力と比較
    し、前記補正圧力が前記第2高圧側基準圧力より高い場
    合に高圧警報データを出力する補正圧力高圧警報出力手
    段を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装
    置。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし請求項21のいずれか
    に記載のSF6ガスの状態監視装置において、 所定のサンプリングタイム毎に前記圧力データに対応す
    る圧力を一定値を有する所定の第1高圧側基準圧力と比
    較し、前記圧力データに対応する圧力が前記第1高圧側
    基準圧力より高いか否かを判別し、第1高圧判別信号を
    出力する第1高圧判別手段と、 所定のサンプリングタイム毎に前記補正圧力を温度の一
    次関数として表される所定の第2高圧側基準圧力と比較
    し、前記補正圧力が前記第2高圧側基準圧力より高いか
    否かを判別し、第2高圧判別信号を出力する第2高圧判
    別手段と、 前記第1高圧判別信号と前記第2高圧判別信号の論理和
    をとり、前記圧力データに対応する圧力が前記第1高圧
    側基準圧力より高いか、あるいは、前記補正圧力が前記
    第2高圧側基準圧力より高い場合に高圧警報データを出
    力する論理和高圧警報出力手段と、 を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置。
  25. 【請求項25】 圧力容器内に密封されたSF6ガスの
    検出圧力に基づいて所定の基準温度における圧力である
    補正圧力を算出するSF6ガスの状態監視装置の制御方
    法において、 前記SF6ガスの検出温度に相当する温度データ及び前
    記SF6ガスの検出圧力に相当する圧力データ並びに第
    1の圧力における定密度直線である第1定密度直線及び
    前記第1の圧力よりも低い第2の圧力における定密度直
    線である第2定密度直線の2本の定密度直線に基づいて
    前記補正圧力を算出する補正圧力算出工程を備えたこと
    を特徴とするSF6ガスの状態監視装置の制御方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載のSF6ガスの状態監
    視装置の制御方法において、 前記第1の圧力は前記検出圧力よりも高く、かつ、前記
    第2の圧力は前記検出圧力よりも低いことを特徴とする
    SF6ガスの状態監視装置の制御方法。
  27. 【請求項27】 請求項25記載のSF6ガスの状態監
    視装置の制御方法において、 前記検出圧力の範囲は、前記第1圧力より高く、かつ、
    前記第1圧力近傍の圧力である第1近傍圧力及び前記第
    2圧力より低く、かつ、前記第2圧力近傍の圧力である
    第2近傍圧力に基づいて定められる圧力範囲であること
    を特徴とするSF6ガスの状態監視装置の制御方法。
  28. 【請求項28】 請求項25ないし請求項27のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 前記補正圧力算出工程は、前記第1定密度直線及び前記
    第2定密度直線に基づいて比例配分により前記補正圧力
    を算出することを特徴とするSF6ガスの状態監視装置
    の制御方法。
  29. 【請求項29】 請求項25ないし請求項28のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 前記補正圧力算出工程は、前記第1定密度直線PHを、
    温度Tの関数として、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
    実数) と表し、前記第2定密度直線PLを、温度Tの関数とし
    て、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
    実数) と表した場合に、前記温度データ、前記圧力データ、予
    め記憶した前記係数aH、bH、aL、bLに対応する係数
    データに基づいて前記補正圧力を算出する比例配分演算
    工程を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装
    置の制御方法。
  30. 【請求項30】 請求項29記載のSF6ガスの状態監
    視装置の制御方法において、前記比例配分演算工程は、
    前記検出温度をtとし、前記検出圧力をP(t)とし、
    前記基準温度をtREFとした場合に、前記補正圧力PREF
    を次式により算出することを特徴とするSF6ガスの状
    態監視装置の制御方法。 PREF={P(t)−PL(t)}・{PH(tREF)−P
    L(tREF)}/{PH(t)−PL(t)}+PL(tRE
    F)
  31. 【請求項31】 圧力容器内に密封されたSF6ガスの
    検出圧力に基づいて所定の基準温度における圧力である
    補正圧力を算出するSF6ガスの状態監視装置の制御方
    法において、 前記SF6ガスの検出温度及び前記SF6ガスの検出圧力
    並びに前記検出圧力よりも高い第1の圧力における定密
    度直線である第1定密度直線、前記検出圧力よりも低い
    第2の圧力における定密度直線である第2定密度直線及
    び前記SF6ガスの基準封入圧力の近傍の圧力である第
    3定密度直線に基づいて前記補正圧力を算出する補正圧
    力算出工程を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態
    監視装置の制御方法。
  32. 【請求項32】 請求項31記載のSF6ガスの状態監
    視装置の制御方法において、 前記第1の圧力は、高圧側管理限界の近傍の圧力であ
    り、 前記第2の圧力は、低圧側管理限界の近傍の圧力であ
    り、 前記補正圧力算出工程は、前記第1定密度直線及び前記
    第3定密度直線の2本の定密度直線、あるいは、前記第
    2定密度直線及び前記第3定密度直線の2本の定密度直
    線に基づいて比例配分により前記補正圧力を算出するこ
    とを特徴とするSF6ガスの状態監視装置の制御方法。
  33. 【請求項33】 請求項31または請求項32記載のS
    6ガスの状態監視装置の制御方法において、 前記補正圧力算出工程は、前記第1定密度直線PHを、
    温度Tの関数として、 PH(T)=aH・T+bH(aH:0以外の実数、bH:
    実数) と表し、前記第2定密度直線PLを、温度Tの関数とし
    て、 PL(T)=aL・T+bL(aL:0以外の実数、bL:
    実数) と表し、前記第3定密度直線PRを、温度Tの関数とし
    て、 PR(T)=aR・T+bR(aR:0以外の実数、bR:
    実数) と、表した場合に、前記温度データ、前記圧力データ、
    予め記憶した前記係数aH、bH、aL、bL、aR、bRに
    対応する係数データに基づいて前記補正圧力を算出する
    比例配分演算工程を備えたことを特徴とするSF6ガス
    の状態監視装置の制御方法。
  34. 【請求項34】 請求項33記載のSF6ガスの状態監
    視装置の制御方法において、 前記比例配分演算工程は、前記温度データに対応する温
    度をtとし、前記圧力データに対応する圧力をP(t)
    とし、前記基準温度をtREFとした場合に、前記補正圧
    力PREFを(1)式あるいは(2)式により算出するこ
    とを特徴とするSF6ガスの状態監視装置の制御方法。 PREF={P(t)−PR(t)}・{PH(tREF)−PR(tREF)} /{PH(t)−PR(t)}+PR(tREF) ……(1) PREF={P(t)−PL(t)}・{PR(tREF)−PL(tREF)} /{PR(t)−PL(t)}+PL(tREF) ……(2)
  35. 【請求項35】 請求項31ないし請求項34のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 第1のサンプリングタイム毎に前記第1定密度直線及び
    前記第3定密度直線の2本の定密度直線に基づいて比例
    配分により前記補正圧力を算出する第1算出工程と、 前記第1算出工程において算出された前記補正圧力が前
    記第3定密度直線に基づいて算出した前記基準温度にお
    ける圧力よりも低下しているか否かを判別する判別工程
    と、 前記判別の結果に基づいて、前記第1算出工程において
    算出された前記補正圧力が前記第3定密度直線に基づい
    て算出した前記基準温度における圧力よりも低下してい
    る場合に、前記第1のサンプリングタイムよりも長い時
    間間隔を有する第2のサンプリングタイム毎に前記第2
    定密度直線及び前記第3定密度直線の2本の定密度直線
    に基づいて比例配分により前記補正圧力を算出する第2
    算出工程と、 を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置の
    制御方法。
  36. 【請求項36】 請求項25ないし請求項35のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 前記算出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記
    基準温度における圧力よりも高い場合、あるいは前記補
    正圧力が前記第2定密度直線の前記基準温度における圧
    力よりも低い場合にその旨を告知する範囲外補正圧力告
    知工程を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視
    装置の制御方法。
  37. 【請求項37】 請求項25ないし請求項36のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 前記算出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記
    基準温度における圧力以下であり、かつ、前記第2定密
    度直線の前記基準温度における圧力以上である場合に、
    前記補正圧力に基づいて4〜20[mA]の電流範囲を
    有する温度補償圧力伝送信号を生成し、出力する温度補
    償圧力伝送信号出力工程を備えたことを特徴とするSF
    6ガスの状態監視装置の制御方法。
  38. 【請求項38】 請求項25ないし請求項37のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 前記算出した前記補正圧力が前記第1定密度直線の前記
    基準温度における圧力を越え、かつ、上限方向の計測限
    界である検出上限圧力以下である場合、若しくは、前記
    算出した前記補正圧力が前記第2定密度直線の前記基準
    温度における圧力未満であり、かつ、下限方向の計測限
    界である検出下限圧力以上である場合に、前記検出圧力
    に基づいて4〜20[mA]の電流範囲を有する検出圧
    力伝送信号を生成し、出力する検出圧力伝送信号出力工
    程を備えたことを特徴とするSF 6ガスの状態監視装置
    の制御方法。
  39. 【請求項39】 請求項25ないし請求項38のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 前記SF6ガスの検出圧力に基づいて圧力上昇率を算出
    する上昇率算出工程と、 前記圧力上昇率を予め設定した複数の基準圧力上昇率範
    囲と比較し、前記圧力上昇率がいずれかの前記基準圧力
    上昇率範囲内に含まれる場合に衝撃圧力を検出したとす
    る衝撃圧力検出工程と、 を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置の
    制御方法。
  40. 【請求項40】 請求項39記載のSF6ガスの状態監
    視装置の制御方法において、 前記基準圧力上昇率範囲は、短絡事故の発生時に想定さ
    れる圧力上昇率範囲に相当する短絡事故相当圧力上昇率
    範囲を含むことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置
    の制御方法。
  41. 【請求項41】 請求項39または請求項40記載のS
    6ガスの状態監視装置の制御方法において、 前記基準圧力上昇率範囲は、地絡事故の発生時に想定さ
    れる圧力上昇率範囲に相当する地絡事故相当圧力上昇率
    範囲を含むことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置
    の制御方法。
  42. 【請求項42】 請求項25ないし請求項41のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 所定のサンプリングタイム毎に前記検出圧力を所定の第
    1高圧側基準圧力と比較し、前記検出圧力が前記第1高
    圧側基準圧力より高い場合に高圧警報を出力する検出圧
    力高圧警報出力工程を備えたことを特徴とするSF6
    スの状態監視装置の制御方法。
  43. 【請求項43】 請求項25ないし請求項42のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 所定のサンプリングタイム毎に前記補正圧力を所定の第
    2高圧側基準圧力と比較し、前記補正圧力が前記第2高
    圧側基準圧力より高い場合に高圧警報を出力する補正圧
    力高圧警報出力工程を備えたことを特徴とするSF6
    スの状態監視装置の制御方法。
  44. 【請求項44】 請求項25ないし請求項43のいずれ
    かに記載のSF6ガスの状態監視装置の制御方法におい
    て、 所定のサンプリングタイム毎に前記圧力データに対応す
    る圧力を一定値を有する所定の第1高圧側基準圧力と比
    較し、前記圧力データに対応する圧力が前記第1高圧側
    基準圧力より高いか否かを判別し、第1高圧判別信号を
    出力する第1高圧判別工程と、 所定のサンプリングタイム毎に前記補正圧力を温度の一
    次関数として表される所定の第2高圧側基準圧力と比較
    し、前記補正圧力が前記第2高圧側基準圧力より高いか
    否かを判別し、第2高圧判別信号を出力する第2高圧判
    別工程と、 前記第1高圧判別信号と前記第2高圧判別信号の論理和
    をとり、前記圧力データに対応する圧力が前記第1高圧
    側基準圧力より高いか、あるいは、前記補正圧力が前記
    第2高圧側基準圧力より高い場合に高圧警報を出力する
    論理和高圧警報出力工程と、 を備えたことを特徴とするSF6ガスの状態監視装置の
    制御方法。
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