JP2835058B2 - 眼科撮影装置 - Google Patents

眼科撮影装置

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JP2835058B2 JP63335465A JP33546588A JP2835058B2 JP 2835058 B2 JP2835058 B2 JP 2835058B2 JP 63335465 A JP63335465 A JP 63335465A JP 33546588 A JP33546588 A JP 33546588A JP 2835058 B2 JP2835058 B2 JP 2835058B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、装着された複数の撮影装置の内の何れか
を任意に選択して撮影することが可能である眼科撮影装
置に関するものである。
[従来の技術] この種の眼科撮影装置としては、例えば眼底カメラ35
mm判カメラとインスタントカメラの二台のカメラを同時
に装着したものがある。このようにインスタントカメラ
を併設することにより、病変状態のスケッチ代わり或は
患者への説明用等に、35mm判カメラ以外にインスタント
カメラで数枚眼底撮影を行っていた。ところで、二台の
カメラの内から撮影に使用するカメラを撮影意図に応じ
て選択するには、眼底カメラの撮影モードを所望のカメ
ラ用に設定する操作を必要とする。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の眼科撮影装置にあっては、撮影
モードの設定は手動により行われることから、設定の切
り替え忘れにより、意図しないカメラによる無駄な撮影
が行われてしまうことが避けられなかった。
例えば、35mm判カメラによる撮影の途中にインスタン
トカメラによる撮影を行う場合、撮影モードを35mm判カ
メラモードからインスタントカメラモードに切り替えて
インスタントカメラによる撮影をする。インスタントカ
メラによる撮影が終了した後、35mm判カメラによる撮影
のために、再び撮影モードを切り替えて35mm判カメラモ
ードに設定するような撮影パターンがある。特に、蛍光
撮影の場合、35mm判カメラで連続撮影を行う(通常36枚
フィルム1本分)が蛍光撮影の前や途中でインスタント
カメラでの撮影が行われる。
このとき、撮影モードの切り替えを忘れると、35mm判
カメラによる撮影を意図したにも拘らず以前のインスタ
ントカメラ用の撮影モードに設定されたままで撮影がな
され、35mm判カメラによる撮影ではなくインスタントカ
メラによる撮影が行われてしまう。
このため、意図しないインスタントカメラによる無駄
な撮影が行われてしまい、撮影時に照射される撮影光等
により被撮影者である患者に余分な負担がかかると共に
インスタントフィルムの無駄ともなる。
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、設定の切り替え忘れによ
る撮影モード選択の誤りを避けることができる眼科撮影
装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明は上記の目的を達成させるため、主撮影装置
と他の撮影装置とを備え、各撮影装置の何れかを任意に
選択し撮影することが可能である眼科撮影装置におい
て、他の撮影装置が選択された場合、この選択された撮
影装置により予め設定された所定枚数の撮影が終了した
のを検知して、自動的に主撮影装置による撮影を可能な
状態にさせる撮影モード選択手段を設けたことを特徴と
している。
[作用] 上記のような構成とした眼科撮影装置により、35mm判
カメラ使用時にインスタントカメラを使用する場合、撮
影モード選択手段において撮影モードをインスタントカ
メラモードに設定する。そして、インスタントカメラに
よる撮影が予め設定した撮影枚数に達すると、撮影モー
ドがインスタントカメラモードから自動的に35mm判カメ
ラモードに切り替わる。
[実施例] 以下、この発明を図面に基づいて説明する。
第1図において、眼科撮影装置である眼底カメラの図
示しない本体内には照明系及び観察撮影系が設けられて
いる。この照明系は観察照明光学系と撮影照明光学系を
有し、観察撮影系は撮影光学系と観察光学系及びモニタ
ー系を有する。また、撮影光学系は主撮影装置である35
mm判カメラ系と、インスタントカメラ系の二系統が設け
られている。
観察照明光学系は、観察照明光源1,レンズ2,3,リング
スリット4,レンズ5,反射ミラー6,中央に黒点が設けられ
た透明な黒点板7,リレーレンズ8,孔明きミラー9,対物レ
ンズ10等の光学部材を有する。そして、観察照明光源1
からの照明光は、レンズ2,3,リングスリット4,レンズ5,
反射ミラー6,黒点板7,リレーレンズ8,孔明きミラー9,対
物レンズ10を介して被検眼Eの眼底Efに投影される。
撮影照明光学系は、レンズ2,3間に配設されたキセノ
ンランプ等の撮影照明光源11と、観察照明光学系に用い
たレンズ3から対物レンズ10までの光学部材を備えてい
る。そして、撮影照明光源11からの撮影照明光は、レン
ズ3から対物レンズ10までの光学部材を介して眼底Ef
投影される。
このような照明系のレンズ3とリングスリット4との
間には、エキサイタフィルタ12が挿脱自在に設けられて
いる。このエキサイタフィルタ12としては可視蛍光励起
用フィルタ或は赤外蛍光励起用フィルタ等の何れかを用
いるが、この両者の何れかを選択的に使用できるように
しても良い。
35mm判カメラ系は、対物レンズ10,孔明きミラー9,開
口絞り13,リレーレンズ14等の光学部材と35mm判カメラ1
5を備えている。そして、眼底Efからの反射光又は蛍光
は、対物レンズ10,孔明きミラー9,開口絞り13,リレーレ
ンズ14等を介して35mm判カメラ15のフィルム面16に案内
される。
インスタントカメラ系は、対物レンズ10,孔明きミラ
ー9、開口絞り13,リレーレンズ14,クイックリターンミ
ラー17等の光学部材及びインスタントカメラ18を備えて
いる。クイックリターンミラー17は、リレーレンズ14と
35mm判カメラ15のフィルム面16との間の光路上に出没自
在に設けられている。そして、インスタントカメラ18使
用時にはクイックリターンミラー17をリレーレンズ14と
フィルム面16との間の光路上に配設する。これにより、
眼底Efからの反射光又は蛍光は、対物レンズ10,孔明き
ミラー9,開口絞り13、リレーレンズ14,クイックリター
ンミラー17等を介してインスタントカメラ18のフィルム
面19に案内される。
クイックリターンミラー17は、眼底Efと35mm判カメラ
15を結ぶ光路から眼底Efとインスタントカメラ18を結ぶ
光路に切り替えるための撮影光路切り換えミラーであ
る。この撮影光路切り換えミラー(クイックリターンミ
ラー)17は、通常、眼底Efと35mm判カメラ15を結ぶ光路
を遮ることがない状態を維持するようにバネ等の付勢手
段により付勢されている。そして、例えばソレノイドや
モータ等の切り換えミラー駆動手段により、付勢状態に
抗して切り替えられる。
撮影光学系は、対物レンズ10からリレーレンズ14まで
の光学部材、及びクイックリターンミラー17と35mm判カ
メラ15のフィルム面16との間の光路上に挿脱自在に設け
られたクイックリターンミラー20,フィールドレンズ21,
反射ミラー22,接眼レンズ23等の光学部材を備えてい
る。そして、観察に際しては、クイックリターンミラー
20をクイックリターンミラー17とフィルム面16との間の
光路上に配設する。これにより、眼底Efからの反射光又
は蛍光は、対物レンズ10からリレーレンズ14までの光学
部材、クイックリターンミラー20,フィールドレンズ21,
反射ミラー22及び接眼レンズ23を介して検者眼24に案内
される。
また、観察撮影系の開口絞り13とリレーレンズ14との
間には、バリヤフィルタ25が挿脱自在に設けられてい
る。このバリヤフィルタ25としては可視蛍光フィルタ又
は赤外蛍光フィルタの何れかが用いられるが、この両者
は選択的に使用できるようにすることもできる。なお、
蛍光撮影時においてエキサイタフィルタ12に可視蛍光励
起用フィルタを用いた場合にはバリヤフィルタ25に可視
蛍光用フィルタを用い、エキサイタフィルタ12に赤外蛍
光励起用フィルタを用いた場合にはバリヤフィルタ25に
赤外蛍光用フィルタを用いる。
モニター系は、対物レンズ10からレンズ14までの光学
部材と、このレンズ14とクイックリターンミラー17との
間の光路に出没自在に設けられたクイックリターンミラ
ー26と、レンズ27,反射ミラー28,レンズ29,TVカメラ30
及びモニターTV31を備えている。そして、モニター時に
はクイックリターンミラー26をレンズ14とクイックリタ
ーンミラー17との間の光路上に挿入する。これにより、
レンズ14まで案内された眼底Efからの光は、クイックリ
ターンミラー26,レンズ27,反射ミラー28,レンズ29を介
してTVカメラ30に入射する。この入射光による眼底像は
TVカメラ30によりモニターTV31に映し出される。
上述の35mm判カメラ15及びインスタントカメラ18は、
それぞれ35mm判カメラ駆動回路32及びインスタントカメ
ラ駆動回路33を通して信号が送られ作動させられる。ま
た、切り換えミラー17は、切り換えミラー駆動回路34を
通して送られた信号により、切り換えミラー駆動手段を
介して作動させられる。そして、これらの35mm判カメラ
駆動回路32、インスタントカメラ駆動回路33、切り換え
ミラー駆動回路34は、撮影モード選択手段35により制御
される。
第2図に示すように、撮影モード選択手段35は、撮影
モード切り換え回路36、撮影モード切り換えスイッチ3
7、撮影枚数記録回路38及び撮影枚数設定スイッチ39を
有する。撮影モード切り換え回路36は、撮影モード切り
換えスイッチ37が送り出す信号により35mm判カメラ駆動
回路32或はインスタントカメラ駆動回路33の何れかを作
動させる。また、撮影枚数記録回路38には、撮影枚数設
定スイッチ39によりインスタントカメラが撮影する枚数
が記録される。この撮影枚数記録回路38は、インスタン
トカメラ駆動回路33の出力信号に応じてインスタントカ
メラ18が撮影した枚数を記録すると共に、信号を撮影モ
ード切り換え回路36に出力する。なお、撮影スイッチ40
からの撮影命令信号は、撮影モード切り換え回路36を通
して35mm判カメラ駆動回路32或はインスタントカメラ駆
動回路33に送られる。
次に、上記構成を有する眼底カメラの撮影作用につき
説明する。
このような眼底カメラにおいては、主撮影装置である
35mm判カメラによる撮影中にインスタントカメラによる
撮影が可能である。
先ず、35mm判カメラ15による撮影は、以下の手順によ
り行われる。
(1)撮影モード選択手段35の撮影モード切り換えスイ
ッチ37を操作して、35mm判カメラモードを選択する。
撮影モード切り換えスイッチ37を操作して35mm判カメ
ラモードを選択すると、スイッチ37から送られた信号が
撮影モード切り換え回路36に入力され、撮影モードは35
mm判カメラモードに設定される。このとき、撮影光路切
り換えミラー17は、眼底Efと35mm判カメラ15を結ぶ光路
を遮ることがない状態に設置されており、眼底Efと35mm
判カメラ15を結ぶ撮影光路が形成される。
(2)撮影スイッチ40を押す度に、撮影モード切り換え
回路36を通して35mm判カメラ駆動回路32に撮影命令信号
が送られ、35mm判カメラ15が作動し撮影が行われる。
次に、インスタントカメラ18による撮影は、以下の手
順により行われる。
(1)撮影モード選択手段35の撮影モード切り換えスイ
ッチ37を操作して、インスタントカメラモードを選択す
る。
撮影モード切り換えスイッチ37を操作すると、スイッ
チ37からの送られた信号が撮影モード切り換え回路36に
入力され、撮影モードはインスタントカメラモードに切
り替わる。
(2)撮影スイッチ40が押されると、撮影モード切り換
え回路36を通してインスタントカメラ駆動回路33に信号
が送られる。
このとき、撮影モードはインスタントカメラモードに
切り替わっており、撮影スイッチ40からの撮影命令信号
はインスタントカメラ駆動回路33に送られる。
(3)インスタントカメラ駆動回路33から切り換えミラ
ー駆動回路34に信号が送られ、撮影光路切り換えミラー
17が動作し、撮影光路が切り替わったところでインスタ
ントカメラ18が作動する。そして、撮影が行われる。同
時に、切り換えミラー駆動回路34への信号が撮影枚数記
録回路38へも送られ、撮影枚数がカウントされる。
撮影スイッチ40が押されて、インスタントカメラ駆動
回路33に信号が送られる。このとき、インスタントカメ
ラ駆動回路33から切り換えミラー駆動回路34にも信号が
送られ、切り換えミラー駆動回路34を介して撮影光路切
り換えミラー17が作動する。撮影光路切り換えミラー17
は、付勢手段の付勢力に抗して移動し、眼底Efと35mm判
カメラ15を結ぶ光路上に配設される。従って、撮影光路
は、これまでの眼底Efと35mm判カメラ15を結ぶ光路から
眼底Efとインスタントカメラ18を結ぶ光路へと切り替わ
る。撮影光路が切り替わったところで、撮影スイッチ40
からの撮影命令信号が、インスタントカメラ駆動回路33
を通ってインスタントカメラ18を作動させ、撮影が行わ
れれる。撮影終了後、撮影光路切り換えミラー17は付勢
手段により、元の状態に復帰する。このように、撮影ス
イッチ40が押される毎に撮影光路切り換えミラー17が作
動して撮影光路が切り替わり、インスタントカメラ18に
よる眼底Efの撮影が行われる。
また、インスタントカメラ駆動回路33から切り換えミ
ラー駆動回路34へと送られる信号は、同時に、撮影枚数
記録回路38へも送られ撮影枚数がカウントされる。イン
スタントカメラ18による撮影枚数の必要総数は、眼底カ
メラを使用する検者が撮影枚数設定スイッチ39を操作し
て予め設定しておく。
(4)撮影枚数記録回路38のカウント数が撮影枚数設定
スイッチ39による設定枚数と同じになると、撮影枚数記
録回路38から撮影モード切り換え回路36に信号が送ら
れ、撮影モードが自動的に35mm判カメラモードに切り替
わる。
インスタントカメラ駆動回路33から送られた信号によ
り、撮影枚数記録回路38にインスタントカメラ18の撮影
枚数がカウントされる。このカウント数が撮影枚数設定
スイッチ39により予め設定された撮影枚数と同じになる
と、撮影枚数記録回路38から撮影モード切り換え回路36
に信号が送られて、撮影モードが今までのインスタント
カメラモードから35mm判カメラモードに切り替わる。一
方、撮影光路切り換えミラー17は付勢手段により元の状
態に復帰しており、撮影光路は通常の眼底Efと35mm判カ
メラ15を結ぶ状態にある。従って、撮影スイッチ40の操
作により、35mm判カメラモード状態にある撮影モード切
り換え回路36を介して35mm判カメラ駆動回路32が作動
し、35mm判カメラ15による撮影が行われる。
なお、設定枚数に満たない途中でインスタントカメラ
18の撮影を中止したいときには、撮影モード切り換えス
イッチ37の35mm判カメラモードを選択すれば良い。
このように、インスタントカメラ18の撮影枚数を設定
式にし、インスタントカメラ18による所定枚数撮影後、
自動的に撮影モードが35mm判カメラモードに切り替わる
ことにより、切り換え忘れによるインスタントカメラ18
による無駄な撮影を防止することができる。
ところで、35mm判カメラ15及びインスタントカメラ18
による撮影状態を知らせる表示手段及び表示部を眼底撮
影装置に設けることにより、撮影者が撮影状態を的確に
把握することが可能となる。表示手段としては、LED表
示等の視覚的方法或はブザー等の聴覚的方法等がある。
これらの表示手段により、例えば、設定した枚数分の
撮影終了表示、終了予定枚数表示或は現状撮影枚数表示
等が可能となる。
[効果] 以上説明してきたように、この発明の眼科撮影装置
は、主撮影装置と他の撮影装置とを備え、各撮影装置の
何れかを任意に選択し撮影することが可能である眼科撮
影装置において、他の撮影装置が選択された場合、この
選択された撮影装置により予め設定された所定枚数の撮
影が終了したのを検知して、自動的に主撮影装置による
撮影を可能な状態にさせる撮影モード選択手段を設けた
ことを特徴としている。この結果、設定の切り替え忘れ
による撮影モード選択の誤りを避けることができる眼科
撮影装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る眼底カメラの光学系を示す説明
図、第2図は第1図に示す光学系を制御する制御系の構
成を示すブロック図である。 15…35mm判カメラ(主撮影装置) 18…インスタントカメラ(他の撮影装置) 35…撮影モード選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−77430(JP,A) 特開 昭63−105737(JP,A) 特開 昭62−299236(JP,A) 特開 昭62−299235(JP,A) 特開 昭59−49738(JP,A) 特開 昭63−105739(JP,A) 特開 昭60−29130(JP,A) 実開 昭60−182008(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主撮影装置と他の撮影装置とを備え、前記
    各撮影装置の何れかを任意に選択し撮影することが可能
    である眼科撮影装置において、 前記他の撮影装置が選択された場合、この選択された撮
    影装置により予め設定された所定枚数の撮影が終了した
    のを検知して、自動的に前記主撮影装置による撮影を可
    能な状態にさせる撮影モード選択手段を設けたことを特
    徴とする眼科撮影装置。
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