JP2834635B2 - 屈曲管部設置用クリーニング・ノズル - Google Patents
屈曲管部設置用クリーニング・ノズルInfo
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Description
ニング・ノズルに関し、詳しくは、例えば、コークス炉
の乾留室やガス発生炉からの発生ガスあるいは燃焼装置
等より排出されるタール状ミスト、すす、付着性粉塵等
(以下、まとめて不純物と称す)を含有しているガスを上
昇管より屈曲管部を通して導出する管路において、上記
屈曲管部の内部でガス中に含有される不純物が管内壁面
に付着・堆積するのを抑制するために流体を噴射するク
リーニング・ノズルに関するものである。
発生したガスは導管を通して回収され、所要の後続設備
で処理したのち、加熱用等に使用することが為されてい
る。上記発生ガス回収システムにおいては、通常、図5
に示すように、発生ガスはガス発生装置1より上昇管2
を通して回収し、該上昇管2の上端に屈曲管3を介して
ダクト4に連続させており、発生ガスは上昇管2より屈
曲管3を通してダクト4へと導通され、所要の装置へと
送られている。
2に対して、スペース的な問題やガス発生装置の運転条
件等より通常直角方向に屈曲させており、そのため 該
屈曲部において、ガスは屈曲管3の上側部内壁面3aに
衝突して流れる。よって、発生ガス中に含有される不純
物が上側部内壁面3aに付着・堆積すると共に、この付
着・堆積した不純物が対向する下側部内壁面3bに落下
して、下側部内壁面3bにも付着・堆積する。さらに、
屈曲管3と上昇管2の下側接続部分には通常噴射流体が
上昇管側へ、即ちガス発生炉内へ流下することを防止す
るためのフランジ部3cが突出して取付られており、こ
のフランジ部3cの背後部ではガスの渦流が発生するの
で屈曲管3の下部屈曲端部3eの部分の内壁面にもガス
中の不純物が付着・堆積する。
いと、次第に堆積・固化して、図6(A)(B)に示すよう
な、大きな不純物の塊A, B, Cへと成長していく。
に、屈曲管3の上側部内壁面3aにノズル5を取り付
け、ガス中の不純物の付着・堆積を防止する試みが為さ
れてきた。しかしながら、上記ノズル5の噴射方向はノ
ズル5の軸線と垂直方向の1方向のみであるため、上側
部内壁面3aに対する不純物の付着・堆積を防止するこ
とは出来ても下側部内壁面3bへの不純物の付着・堆積
の防止には不十分であった。また、当然のことながら、
下側部の屈曲端部3eへの不純物の付着・堆積は殆んど
防止出来なかった。
記図6に示す屈曲管3の2箇所に不純物の塊B、Cが成
長するのを効果的に防止出来なかった。そのため、従
来、月に1度の割合で、屈曲管3の人手によるクリーニ
ングを行っているが、該クリーニング作業は時間および
手数がかかり、その結果、ガス発生装置の生産性が低下
すると共に、作業環境が極めて悪いために、3K作業の
最たるものとなっていた。
ので、屈曲管に取り付けるノズルを改良して、屈曲管内
壁面へのガス中の不純物の付着・堆積を抑制し、よっ
て、付着・堆積した不純物除去のために必要なクリーニ
ング作業の頻度を皆無もしくは大幅に減らすことを目的
としている。
め、本発明は、不純物を含有する排出ガスの管路におけ
る屈曲管に取り付けるノズルとして、ノズル本体の先端
にノズル軸線方向に扇形パターンで流体を噴射する第1
噴射口を設けると共に、該ノズル本体の外周面に開口し
てノズル軸線方向に対して略垂直方向に扇形パターンで
且つ広角で流体を噴射する第2噴射口を設けていること
を特徴とする屈曲部設置用クリーニング・ノズルを提供
しようとするものである。
線に沿って流体通路を設け、該流体通路の先端に円弧形
状とした小径の圧縮室を形成すると共に、ノズル本体の
先端面に略直径方向に切欠溝を設け、該切欠溝の底面を
上記圧縮室の先端と交差させて、切欠溝の底面中央部に
細長い楕円形状の第1噴射口を設ける一方、ノズル本体
の外周壁の200°までの範囲に対して、ノズル軸線と
略直交する方向より切欠を入れて上記流体通路と連通す
る第2噴射口を設けた構造としている。
連通するように設けている。尚、第2噴射口の設置位置
は上記に限定されず、クリーニング対象物に対応して設
定することが出来る。即ち、さらに、第1噴射口側へ近
付けて設置しても良いし、第1噴射口より離して設置し
ても良い。
上昇管の上端の一側部に直交する方向に連続して取り付
ける場合、屈曲管の上昇管連続側近傍の上側壁部中央部
に対してノズルを垂直に取り付け、ノズルの第1噴射口
を下向きに、第2噴射口を下流側の横向きに配置してい
る。即ち、第1噴射口からの噴射により屈曲管の下側部
内壁面に付着・堆積しようとする不純物を飛散し、第2
噴射口からの噴射により屈曲管の上側部内壁面に付着・
堆積しようとする不純物を飛散するようにしている。
常、水、温水、熱水等が使用出来るが、排出ガス中に含
有される不純物の付着・堆積を溶解ないし、その粘着性
を緩和もしくはその剥離性を容易にする溶剤又はその溶
液を使用することもできる。
と、該軸線方向に対して略垂直方向への噴射との2方向
への噴射を1つのノズルで行うことができ、上記軸線方
向の噴射により屈曲管の下側部内壁面に付着・堆積する
不純物を飛散する一方、軸方向と垂直方向の噴射で上側
部内壁面に付着・堆積する不純物を飛散する。
来よりもさらに広角度の200°近い広角噴射としてい
るため、上側部内壁面に対して広範囲で噴射される。こ
のように、200°近い広角とすることにより、噴射角
度が高々150°であった従来ノズルでは噴射が行き届
かなかった部分の内壁面のクリーニングが可能となり、
その結果として、下側部内壁面3bへの不純物の付着・
堆積を効果的に抑制出来る。
明する。図1において、コークス炉10から発生するガ
スを上昇管11を通して回収し、上昇管11の上端の一
側部に屈曲管12を接続し、屈曲管12のL字形状に曲
がった下端にダクト13の一端を接続し、該ダクト13
を所要位置まで延在させている。これら上昇管11、屈
曲管12およびダクト13を通して導通される発生ガス
に乱流や渦流が発生すると管内面に発生ガスが衝突し
て、発生ガス中に含まれている不純物が管内壁面に付着
・堆積することとなる。
に屈曲しているため、当該部分では、発生ガスは図示し
たように屈曲管12の上側部内壁面12aに衝突し、上
側部内壁面12aに不純物が付着・堆積しやすい。ま
た、上昇管11と屈曲管12の下部接続部ではフランジ
部12bの存在により、図示のように渦流が発生しやす
く、フランジ部12bの内面側に不純物が付着・堆積し
やすい。よって、屈曲管12の上昇管接続端近傍の上側
部中央に本発明に係わるノズル20を取り付けている。
構造で、円筒形状のノズル本体21の中心部に、軸線L
1に沿った流体通路22を設け、流体供給管(図示せず)
との接続側は開口23とする一方、他端の先端側には端
面を円弧形状とした小径の圧縮室24を形成している。
に所定幅W1の切欠溝26を貫通させて形成し、該切欠
溝26を上記圧縮室24の先端と交差させることによ
り、図のように細長い楕円形状の第1噴射口27を形成
している。該形状として、第1噴射口27からの噴射パ
ターンは、本実施例の場合、フランジ部12bの幅を考
慮して図4(A)に示すように噴射角が60°の扇形とな
るようにしている。また、本実施例の場合、ノズル本体
20とフランジ部12bとの位置関係を考慮して、第1
噴射口27の中心をノズル本体21の中心位置より僅か
にずらせて位置させ、中心より図4(B)に示すように約
5°傾いた方向に向かって噴射するようにしている。
た外周壁28には、軸線L1に対して垂直方向より所定
幅W2の切り込みを入れて、第2噴射口29を形成して
いる。該第2噴射口29は、図2(B)の側面図において
点線で示すように切り込み29a、29bを2方向より
入れて、図4(C)に示すように、外周壁に200°の範
囲で開口させている。第2噴射口29は上記形状とする
ことにより、噴射パターンが200°の広角で扇形状と
なるように設定している。
を下向きとして、屈曲管12の上側部中央に垂直に取り
付け、第2噴射口29が内壁面より突出するように位置
させて固定している。該第2噴射口29は下流側に向か
って水平方向に開口し、第2噴射口29から流体がノズ
ル設置位置の略真横の位置から下流側の上側半周部内壁
面の略全体にわたって噴射されるようにしている。ノズ
ル先端の下向きに開口する第1噴射口27は、フランジ
部12bの内部側に向かって流体が噴射するようにして
いる。
の連続部にノズル20を取り付けているため、該屈曲部
分に生じるガス中の不純物の管内壁面への付着・堆積を
低減出来る。即ち、上昇管11の内部を垂直方向に上昇
したガスが屈曲管12へと直角方向に導通される時、屈
曲管12の上側部内壁面12aに衝突する。この衝突に
より排出ガス中に含まれる不純物が内壁面12aに付着
・堆積しようとするが、ノズル20の第2噴射口29よ
り噴射される流体により飛散されて内壁面12aへの付
着・堆積が防止あるいは抑制される。従って、上側部内
壁面12aに付着した不純物が対向する下側部内壁面に
落下されて付着・堆積することも防止あるいは抑制出来
る。
下側にはフランジ部12bがあるため、該フランジ部1
2bで遮断された部分12dに渦流が発生して、ガス中
の不純物が当該部分の内壁面に付着・堆積しようとす
る。しかしながら、ノズル20の第1噴射口27より噴
射される流体がフランジ部12bに向かって噴射される
ため、当該部分の内壁面に不純物が付着・堆積するのを
防止あるいは抑制出来る。
状等ローカルな条件に応じた不純物の付着防止効果を考
慮して任意に変更できることは言うまでもないが、上記
実施例のノズル20では、図2および図4に示すよう
に、流体通路22の直径を20mmとし、流体を2kg/cm2
で供給することにより、 第1噴射口27より10リット
ル/分で、第2噴射口29より40リットル/分で流体
を噴射させて、従来の1回/月のクリーニング作業の頻
度を1回/6ケ月に延長しても何等の支障がないことを
確認できた。
に係わるノズルでは、軸線方向と軸線方向に対して垂直
方向の2方向に向かって流体を噴射させているため、屈
曲管部の上側部内壁面と下側部内壁面に付着しようとす
る発生ガス中の不純物を両方同時に飛散せることが出来
る。しかも、上記2方向の噴射パターンを扇形とし、均
等に流体を散布できるために、内壁面への不純物の付着
・堆積を効果的に低減出来る。
上側部内壁面に対しては、噴射角を従来ノズルよりも格
段に広げて180〜200°の広い範囲としているた
め、不純物の付着・堆積を従来よりもさらに広範囲に渡
って低減出来る。それに伴い、上側部内壁面に付着した
不純物が落下して下側部内壁面に付着・堆積することも
低減出来る。
純物の付着・堆積を低減できるため、これらを除去する
ためのクリーニング作業の回数を、従来の1回/月程度
から1回/6ケ月以上へと大幅に減らすことができる利
点を有するものである。
である。
図、(B)は左側面図、(C)は(A)のC−C線断面図であ
る。
図である。
び第2噴射口からの噴射角度を示す概略図である。
る。
た不純物を示す断面図である。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 不純物を含有するガスの管路における屈
曲管に取り付けるノズルであって、 上記ノズル本体の先端にノズル軸線方向に扇形パターン
で流体を噴射する第1噴射口を設けると共に、該ノズル
本体の外周面に開口してノズル軸線方向に対して略垂直
方向に扇形パターンで且つ広角で流体を噴射する第2噴
射口を設けていることを特徴とする屈曲部設置用クリー
ニング・ノズル。 - 【請求項2】 筒形状のノズル本体の軸線に沿って流体
通路を設け、該流体通路の先端に円弧形状とした圧縮室
を形成すると共に、ノズル本体の先端面に略直径方向に
切欠溝を設け、該切欠溝の底面を上記圧縮室の先端と直
交させて、切欠溝の底面中央部に細長い楕円形状の第1
噴射口を設ける一方、ノズル本体の外周壁の200°ま
での範囲にわたってノズル軸線と略直交する方向より切
欠を入れて上記流体通路と連通する第2噴射口を設けて
いる請求項1記載の屈曲部設置用クリーニング・ノズ
ル。 - 【請求項3】 上記屈曲管が排出ガス上昇管の上端の一
側部に略直交する方向に接続して取り付けられるもの
で、該屈曲管の上昇管接続側近傍の上側壁部中央部に対
して上記ノズルを略垂直に取り付け、該ノズルの第1噴
射口を下向きに、第2噴射口を下流側の横向きに配置し
ている前記請求項のいずれか1項に記載の屈曲部設置用
クリーニング・ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6504193A JP2834635B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 屈曲管部設置用クリーニング・ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6504193A JP2834635B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 屈曲管部設置用クリーニング・ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06277561A JPH06277561A (ja) | 1994-10-04 |
JP2834635B2 true JP2834635B2 (ja) | 1998-12-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6504193A Expired - Fee Related JP2834635B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 屈曲管部設置用クリーニング・ノズル |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2834635B2 (ja) |
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1993
- 1993-03-24 JP JP6504193A patent/JP2834635B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06277561A (ja) | 1994-10-04 |
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