JP2001132936A - 排ガス冷却塔のスプレーノズル - Google Patents

排ガス冷却塔のスプレーノズル

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JP2001132936A
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龍久 岩田
Hidenori Yoshida
秀範 吉田
Yuji Kitamura
裕次 北村
Toshihiro Miyatani
寿博 宮谷
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Nippon Steel Plant Designing Corp
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Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプレーノズルへのダストの付着を防止し
スプレー性能の低下及び腐触を防止することのできる、
排ガス冷却塔のスプレーノズルの提供。 【解決手段】排ガス冷却塔1のスプレーノズル4におい
て、スプレーノズル4の外周にダストパージ管3を配
し、ダストパージ管3の先端部に、スプレーノズル4の
ノズル部4a外周とダストパージ管3の先端部の内面と
の間隔を狭めて環状の絞り部7を形成し、ダストパージ
管3は、圧縮空気を瞬時に供給するパルス弁9を介して
圧縮空気ヘッダー管8に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物、産業
廃棄物等の廃棄物を焼却処理あるいは溶融処理などで発
生する排ガスを処理する排ガス処理設備の排ガス冷却塔
内に設けられているスプレーノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般廃棄物、産業廃棄物等の廃棄物を焼
却処理するごみ焼却炉、あるいは溶融処理する溶融炉な
どのごみ処理設備などから排出される排ガスは、排ガス
処理設備で無害化処理され、排出されている。
【0003】図3は排ガス処理設備の一部を示す概略図
で、廃棄物処理炉から出た排ガスは、廃熱回収ボイラで
熱回収が行われた後、排ガス冷却塔1の頂部から導入さ
れ、スプレーノズル10で水を噴霧して冷却した後、集
じん装置11で固気分離し、ガスは煙突から大気へ放散
する。
【0004】この排ガス処理設備において、集じん装置
11の入口温度は、集じん装置を保護するため、排ガス
冷却塔1でスプレーノズル10により水を噴霧すること
により150〜200℃に冷却している。
【0005】図2は排ガス冷却塔の従来のスプレーノズ
ル断面図で、排ガス冷却塔1の壁2の周囲に間隔をおい
て、複数のダストパージ管12が設けられ、ダストパー
ジ管12内にスプレーノズル10が排ガス冷却塔1内に
向けて配置されている。
【0006】スプレーノズル10には、水をスプレーす
るために水及び空気が供給される。ダストパージ管12
には、空気導入管13より空気が連続的、あるいは間欠
的にパージされ、空気を供給することでスプレーノズル
10へのダスト付着防止を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
排ガス冷却塔のダストパージ管では、ノズル先端に付着
したダストを除去する効果があまりなく、廃棄物処理設
備で発生する排ガスにはカルシウム分や腐食性の塩化物
などを含む飛灰がノズルの先端に固着し、エアーパージ
では除去することが困難であった。そのため、従来のス
プレーノズルでは、スプレー性能の低下やノズル腐触な
どのトラブルが発生している。
【0008】そこで、本発明は、スプレーノズルへのダ
ストの付着を防止しスプレー性能の低下及び腐触を防止
することのできる、排ガス冷却塔のスプレーノズルを提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、排ガス冷却塔
のスプレーノズルにおいて、スプレーノズルの外周にダ
ストパージ管を配し、該ダストパージ管の先端部に、ス
プレーノズルのノズル部外周とダストパージ管の先端部
の内面との間隔を狭めて環状の絞り部を形成し、ダスト
パージ管は、圧縮空気を瞬時に供給するパルス弁を介し
て圧縮空気ヘッダー管に接続されていること、また、ダ
ストパージ管の外周部にNi基合金の溶射膜を形成させ
腐食防止することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の排ガス冷却塔のス
プレーノズルの断面図及び一部拡大図である。
【0011】排ガス冷却塔1の壁2の周囲に間隔をおい
て排ガス冷却塔内に貫通してダストパージ管3が配置さ
れ、ダストパージ管3内にスプレーノズル4の先端が排
ガス冷却塔1内に向けて配置されている。スプレーノズ
ル4には、水をスプレーするために水及び空気が水ヘッ
ダー管5及び空気ヘッダー管6から供給される。
【0012】スプレーノズル4のノズル部4aの外周と
ダストパージ管3の先端部の内面との間隔は、ノズル部
4aのダストが付着あるいは成長する箇所に直接圧縮空
気を瞬時に噴射するため、間隔を狭めて環状の絞り部7
を形成する。また、ダストパージ管3は、圧縮空気を瞬
時に噴射させるため、圧縮空気ヘッダー管8にパルス弁
9を介して接続されている。
【0013】なお、ダストパージ管は、45〜70度に
下向きに傾斜して設けることによりダストパージ管3上
にダストが堆積するのを防止して腐食性ダストによる腐
触を防止することができる。
【0014】また、ダストパージ管に、例えば、500
μm厚のNi基合金の溶射膜を形成することによって円
滑面を維持することができ、ダストの堆積がなくなり腐
触の防止を図ることができる。なお、前記Ni基合金の
溶射被膜の膜厚は、300μm〜1000μmが好まし
い。300未満ではムラができ完全に被膜できないこ
と、また、その上限は機能面及び施工上のコスト面より
1000μmが好ましい。
【0015】上記構成において、ノズルの外周とダスト
パージ管の先端部の内面との間隔を2〜5mmにして絞
り部を形成する。間隔が2mm未満では施工上困難であ
り、また、5mmを越えるとダスト除去効果が低下する
ため2〜5mmが好ましい。2〜5kg/cm2の圧縮
空気をパルス弁を開いて約1秒間で瞬時にノズル部に向
かって吹き付けるとともに、パルス弁を10分間隔で開
閉して圧縮空気をパルス的に吹き付けることにより、ノ
ズルへのダストの付着を防止することが可能となった。
【0016】
【発明の効果】本発明は、スプレーノズルの外周とダス
トパージ管の先端部の内面との間隔を絞って環状の絞り
部を形成し、圧縮空気を瞬時に吹き付けることにより、
ダストがスプレーノズルに付着しなくなる。その結果、
(1)スプレー性能を維持することができ、(2)スプ
レーノズルの寿命を延長させることができ、(3)付着
物落下によるダスト排出装置のトラブルを防止すること
ができ、(4)清掃頻度を減少させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排ガス冷却塔のスプレーノズルの断面
図及び一部拡大図である。
【図2】排ガス冷却塔の従来のスプレーノズル断面図で
ある。
【図3】排ガス処理設備の一部を示す概略図である。
【符号の説明】
1:排ガス冷却塔 2:壁 3:ダストパージ管 4:スプレーノズル 4a:ノズル部 5:水ヘッダー管 6:空気ヘッダー管 7:環状の絞り部 8:圧縮空気ヘッダー管 9:パルス弁 10:スプレーノズル 11:集じん装置 12:ダストパージ管 13:空気導入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 秀範 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プラ ント設計株式会社内 (72)発明者 北村 裕次 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プラ ント設計株式会社内 (72)発明者 宮谷 寿博 北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製 鐵株式会社エンジニアリング事業本部内 Fターム(参考) 3K070 DA07 DA09 DA32 DA37 DA58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス冷却塔のスプレーノズルにおい
    て、スプレーノズルの外周にダストパージ管を配し、該
    ダストパージ管の先端部に、スプレーノズルのノズル部
    外周とダストパージ管の先端部の内面との間隔を狭めて
    環状の絞り部を形成し、ダストパージ管は、圧縮空気を
    瞬時に供給するパルス弁を介して圧縮空気ヘッダー管に
    接続されていることを特徴とするスプレーノズル。
  2. 【請求項2】 ダストパージ管の外周部にNi基合金の
    溶射膜を形成してなる請求項1記載のスプレーノズル。
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