JP2834518B2 - インスタント写真装置 - Google Patents

インスタント写真装置

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JP2834518B2
JP2834518B2 JP4822790A JP4822790A JP2834518B2 JP 2834518 B2 JP2834518 B2 JP 2834518B2 JP 4822790 A JP4822790 A JP 4822790A JP 4822790 A JP4822790 A JP 4822790A JP 2834518 B2 JP2834518 B2 JP 2834518B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、露光処理時に、長尺感光性シート収納容器
から長尺感光性シートを繰り出し、所定長さに切断して
使用するインスタント写真装置ネガフィルムとポジシー
トを組み合わせて使用するインスタント写真装置に関
し、より詳細には、長尺感光性シートの遮光をより確実
に行えるインスタント写真装置に関する。
〔従来の技術〕
ピールアパート式のインスタント写真装置では、ネガ
フィルムとポジシートを組み合わせて使用する。ピール
アパート式のカメラ(インスタント写真装置)において
は、使用するサプライ(ネガフィルム及びポジシート)
が小サイズであるため、予めネガフィルムとポジシート
を組み合わせて、パックフィルムとして用いている。
ところが、インスタント写真装置のサイズが大きくな
ると、ネガフィルムとポジシートとをパックフィルムと
して使用した場合、パックフィルムのサイズが大きくな
るため、取扱性が悪くなり、実用的でなくなるという欠
点がある。このため、比較的大きなサプライを使用する
インスタント写真装置においては、ネガフィルムとポジ
シートとを分けて、それぞれ独立した状態で装置へ載置
する方法が採用されている。
このようなインスタント写真装置に用いる感光性シー
トは、一般的に長尺であり、具体的には、第14図
(a),(b)に示すように、潜像形成面(感光面)を
内側にしてロール状に巻いた長尺(例えば、36枚分撮影
可能)感光性シートTを専用のカートリッジに装填した
ものが用いられる。また、長尺感光性シートは、その表
面が感光性を有する感光層からなり、裏面は裏側からの
照射に対して前述した感光層が反応しないように遮光紙
から構成されている。この長尺感光性シートTは、必要
に応じてカートリッジから繰り出されて、所定長さに切
断して使用される。このような長尺感光性シートTを用
いることにより、省スペース化を図ることができる。
ところが、このロール状の長尺感光性シートは、明室
(半暗室)で、カートリッジに装填するため、第14図
(b)の斜線で示す領域(長尺感光性シートの先端部と
後端部)がカートリッジ装填作業時に感光されてしまう
という不都合がある。この感光された領域は潜像(画
像)形成が行えずその分無駄となる。このため、この無
駄な部分を無くし、コストの上昇を回避するものとし
て、感光性シートの先端部と後端部に、同一材質で、且
つ、遮光性を有する別部材シートを貼付して長尺感光性
シートを形成するこにより、カートリッジ装填時の感光
を回避できるようにしたものが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、長尺感光性シートの先端部に別部材シ
ートを貼付したインスタント写真装置によれば、カート
リッジ装填作業時の感光層の感光を回避して、長尺感光
性シートを無駄なく使用することはできたものの、カー
トリッジ装填後の最初の送り出しでは、カートリッジか
ら別部材シートが繰り出されるため、別部材シートを画
像形成に使用してしまうという問題点があった。別部材
シートは感光性がないため、露光しても潜像形成が行わ
れず、画像形成動作自体が無駄になる。また、このと
き、長尺感光性シートの繰り出しと同時にポジシートの
搬送も実行されるため、高価なポジシートを無駄にする
恐れもあった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、長尺感
光性シートを無駄なく使用でき、且つ、別部材シートを
画像形成に使用することがないインスタント写真装置を
提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を達成するため、露光処理時に、
長尺感光性シート収納容器から長尺感光性シートを繰り
出し、所定長さに切断して使用するインスタント写真装
置において、感光面を有する感光性シート及び感光性を
有しない別部材シートから成り、感光面が内側になるよ
う感光性シートをロール状に巻き、且つ、その先端部に
略同幅の別部材シートを貼付した長尺感光性シートと、
感光性シート及び別部材シートを検知する検知手段と、
検知手段の検知信号に基づいて、画像形成動作時に別部
材シートが検知された場合、別部材シートに相当する部
分を切断して、排出するように制御する制御手段とを備
えたインスタント写真装置を提供するものである。
また、前述した構成に加えて、所定の引き出しローラ
と嵌合し、且つ、前記検知手段の検知領域を形成する切
欠き部を有するシート誘導部を設けた長尺感光性シート
収納容器を備えたインスタント写真装置を提供するもの
である。
〔作用〕
本発明のインスタント写真装置において、制御手段
は、検知手段の検知信号に基づいて、画像形成動作時に
別部材シートが検知された場合、別部材シートに相当す
る部分を切断して、排出するように制御する。
〔実施例〕
以下、本発明のインスタント写真装置の一実施例を図
面に基づいて、ポジシートアッセンブリーの構成,
本発明の長尺感光性シート及びその収納容器(ネガフィ
ルム及びネガフィルムカートリッジ)の構成,装置全
体の構成,概略ブロック図,駆動系の役割及びレイ
アウト,各センサの役割及びレイアウト,操作部,
制御回路の構成,制御部の制御動作の順に説明す
る。
ポジシートアッセンブリーの構成 本実施例では、ポジシート(受像シート)に現像剤を
封入したポッドや、延展後の余剰現像剤を留めて置くト
ラップマスク等の付属部品を付設してポジシートアッセ
ンブリーとして使用する。
第1図(a),(b),(c)は、ポジシートアッセ
ンブリー100の構成を示し、ポジシートアッセンブリー1
00は、ポジシート101の受像面側の先端部に貼り付けら
れた黒色のリーダー102と、現像剤103aを収納してリー
ダー102の上に貼り付けられたポッド103と、ポジシート
101の画像領域(同図(a)のa×bの領域)の端部の
画像を良好なものにするために配設された先端マスク10
4,両サイドマスク105,及び,トラップマスク106と、両
サイドマスク105上に貼り付けられたレール部材107とか
ら構成される。
詳細は後述するが、ポッド103から流出した現像剤103
aは、レール部材107及び両サイドマスク105の厚さとほ
ぼ同一の厚みで均一にポジシート101上に延展できる構
成である。
現像剤103aは、画像領域後端まで充分に行き渡るよう
に、画像形成に必要な量よりも多くポッド103中に内封
されている。余分な現像剤103aは画像領域後端まで均一
に延展した後、トラップマスク106(第1図(a)のD
の部分)と後述するネガフィルム200(第2図(a)の
D′の部分)との間に溜められる。これによって余分な
現像剤103aが装置内部にはみ出して現像ローラ及び搬送
路等に付着して汚損するのを防止している。
リーダー102には、ポジシート種類識別コード(ポジ
シート識別手段)が3つのマーク部M1,M2,M3によって形
成されている。具体的には、マーク部M1,M2,M3は、例え
ば、パンチ等によって穴を設けて、該穴の有無の組み合
せによってポジシート種類識別コードを形成するか、或
いは、リーダー102と反射率の異なる印刷等で形成して
も良い。本実施例では、パンチによってマーク部M1,M2,
M3を形成する。前述したようにリーダー102の上にポッ
ド103を貼り付けた構成であるため、第1図(c)に示
すように、マーク部M1,M2,M3を穴有りとした場合、この
穴の部分はポッド103によって覆われることになる。従
って、リーダー102の色を黒色としてポッド103の色(通
常は白色系)と対比させて検知精度を向上させている。
本発明の長尺感光性シート及びその収納容器(ネガフ
ィルム及びネガフィルムカートリッジ)の構成 本実施例では、長尺感光性シートとして、第2図
(a),(b)に示すように、ロール状に巻かれたネガ
フィルム200を用いる。ネガフィルム200は、長尺(例え
ば、36枚分撮影可能)の感光性帯状材から成り、潜像形
成面(感光面)内側にしてロール状に巻かれて、第2図
(d)に示すように、ネガフィルムカートリッジ(長尺
感光性シート収納容器)201に収納される。
ネガフィルム200の表面は感光性を有するが、裏面か
らの外光(照射)に対しては遮光性を有する。ロール状
のネガフィルム200は明室(半暗室)で、同図(b)に
示す状態でネガフィルムカートリッジ201に装填される
ため、斜線で示す領域(長尺フィルムの先端部と後端
部)は感光される。他の領域は密着巻きであれば感光さ
れない。感光された領域は潜像(画像)形成が行えずそ
の分無駄となる。ネガフィルム200は銀塩を用いている
ため高価でありこの部分の無駄は無視できない。このた
め、本発明では同図(c)に示すように、長尺のネガフ
ィルム200の先端と後端に、少なくともネガフィルムカ
ートリッジ201の内周長さ以上のネガフィルム裏面遮光
紙(別部材シート)からなる先端部208及び後端部209を
貼り付けてある。従って、これにより、ネガフィルム20
0の先端及び後端部が感光するのを防止できる。
ネガフィルムカートリッジ201は、ロール状ネガフィ
ルム200を包含する円筒形状に樹脂成形されており、成
形及びネガフィルム200の装填が容易に行なえるように
するため、軸線を含み平面に2分割された構成である。
同図(d),(e)に示すように、分割されたネガフ
ィルムカートリッジ(上容器201a及び下容器201b)の分
割部分には、それぞれ結合のための嵌合部202及び203
と、ネガフィルム200を繰り出すためのシート誘導部204
及びネガ繰出部205とが形成されている。嵌合部202及び
203は、嵌合部202が嵌合部203を覆い包む形で形成さ
れ、外乱光が進入してネガフィルム200が感光するのを
防ぐ。同様に、ネガ繰出部205からの外乱光を防ぐた
め、シート誘導部204の内側に一端を上容器201aに貼り
付けされ、他端を自身の弾性力でネガフィルム200に接
触した遮光用弾性部材(例えば、マイラーに植毛布を貼
り付けしたもの)206が配設されている。
ネガフィルムカートリッジ201にネガフィルム200を収
納する際は、下容器201bを設置し、その中にロール状の
ネガフィルム200の先端部がネガ繰出部205から数mm程度
外側にでるように載置する。その後、上容器201aを被せ
て、嵌合部202及び203を嵌合させて、上下容器201a,201
bの結合を行う。
上下容器201a,201bの結合は、上記の方式に限らず、
例えば、ネジ,或いは,熱シール等を用いても良い。
尚、下容器201b下部にはネガフィルムカートリッジ201
を装置本体の定位置に確実に装着するための足207が設
けられている。
また、容器201aの側面には、ネガフィルム200の種類
等を示すマーク部M4,M5,M6(ネガフィルム種類識別コー
ド)が配設されている。
更に、シート誘導部204には、同図(e)に示すよう
に、ネガフィルム200を引き出す引出しローラ対312と嵌
合する切欠部210が設けられており、ネガフィルムカー
トリッジ201を装置本体に装着した際に、引出しローラ
対312a,312bによってネガフィルム200が確実にニップさ
れる構成となっている。
尚、S8はフィルムの有無,及び,遮光部208,209であ
るか否かを検知するセンサ(検知手段)を示す。このセ
ンサS8は、図示の如く、引出しローラ対312a,312bの近
傍に配設されており、ネガフィルム200が引き出される
前に確実に前述した検知を行うことができる。
装置全体の構成及び動作 第3図はピールアパート式インスタント写真フィルム
を用いるインスタント写真装置の全体構成を示し、大別
して、原稿面を走査しながら照明光を照射し、所定位置
(露光面)に結像させる光学系ユニット301と、該所定
位置にネガフィルム200を搬送・露光させ、更に、ポジ
シートアッセンブリー100と位置合わせして重ね、その
間に現像剤を延展させ、ポジシートアッセンブリー100
に画像を転写形成する搬送ユニット302とから構成され
る。
光学系ユニット301は、コンタクトガラス303と、第1
ミラー及び光源からなる第1走行体304と、第2ミラー
及び第3ミラーからなる第2走行体305と、レンズ306,
第4ミラー,及び,第5ミラーからなる第3走行体307
と、第6ミラー308とから構成される。
ここで、第1走行体304に含まれる光源には蛍光灯373
(詳細は後述する)が用いられ、コンタクトガラス303
に下向きに置かれた原稿をコンタクトガラス303と平行
に走査しながら照射する。このとき第2走行体305が第
1走行体304の1/2の速度で同方向に走査されることによ
り、光路長が一定に保たれている。
また、レンズ306及び第3走行体307の移動によって、
変倍時の倍率及び共役長の調整を行う構成である。
原稿反射光は、図示の如く、第1,第2,及び,第3ミラ
ーで反射され、更に、レンズ306,第4,第5,第6ミラーを
経て、露光位置Aでスリット露光される。
搬送ユニット302は、感光性のネガロールフィルム
(ネガフィルム200)繰出部と、繰り出されたネガフィ
ルム200をカットするネガフィルムカッタ部と、ネガフ
ィルム200を搬送・露光するネガフィルム搬送・露光部
と、ポジシートアッセンブリー搬送部と、現像部とから
構成される。
以下、ネガフィルム200(図示せず)の搬送動作を説
明して、ネガロールフィルム繰出部,ネガフィルムカッ
タ部,ネガフィルム搬送・露光部の構成を詳細に示す。
ネガフィルムカートリッジ201内にロール状に収納さ
れたネガフィルム200は、引き出しローラ対312a,312bに
より、回転刃313a及び固定刃313bの間を通過してガイド
板314上に搬送され、中間ローラ対315a,315bに送られ
る。搬送されたネガフィルム200の先端が露光位置Aの
センサS1により検知された時(或いは、検知してから所
定時間後)第1走行体304及び第2走行体305が走査を開
始し、ネガフィルム200が中間ローラ対315a,315bにニッ
プされてから、ガイド板314上の露光位置Aで露光・潜
像形成が実行される。
ここで、露光・潜像形成時のネガフィルム200の搬送
速度をVN、第1走行体304の走行速度をV1、コピー倍率
をmとしたすると、ネガフィルム200の搬送速度VNは、 V1=VN×1/m の関係で制御される。
露光位置Aはスリット領域にわたりフラット面であ
り、且つ、引き出しローラ対312a,312b,及び,中間ロー
ラ対315a,315bのニップ高さと同一或いはそれより高く
設けられている。更に、中間ローラ対315a,315bと引き
出しローラ対312a,312bの周速はほぼ同一で、ネガフィ
ルム200がセンサS1により検知されてから所定時間後
(中間ローラ対315a,315bにニップされた後、若しく
は、露光が開始されるタイミング)、引き出しローラ対
312a,312bの駆動が停止され、適当な負荷を持ってフリ
ーとなる。この結果、ネガフィルム200を露光位置A上
で引っ張り気味に、且つ、ガイド板314上に密着された
状態で搬送することができ、ネガフィルム200面上まで
の光路長と搬送速度を一定に保つことができる。
一定長にわたり露光・潜像形成されたネガフィルム20
0は一旦停止され、その後、回転刃313aが固定刃313bに
接触しながら回転することにより、シート状に切断され
る。上記ネガフィルム200の停止タイミングはセンサS1
がネガフィルム200の先端を検知してからの時間tをカ
ウントすることにより決定される。
従って、切断されたネガフィルム200の後端部は露光
・潜像形成が行われない(換言すれば、露光・潜像形式
が行えない)。具体的には、少なくとも露光位置Aから
固定刃313bの先端まで距離(この距離をGとする)以上
に相当するネガフィルム200の後端部分が未使用状態、
即ち、不必要に浪費される部分となる。このため、この
距離Gが、ポジシートアッセンブリー100の後端部から
ポジシート101上に転写される画像部後端までの距離
D′(第2図(a)参照)よりも小さくなるよう、露光
位置Aとカッター(回転刃313a及び固定刃313b)を配置
し、ネガフィルム200の画像形成に利用されない不必要
な部分(後端部)の浪費を少なくすることができる。
同様に、切断されたネガフィルム200の先端部も、少
なくとも露光位置Aから中間ローラ対315a,315bまでの
距離(この距離をHとする)以上の長さにわたって露光
・潜像形成が行えないが、距離Hが、ネガフィルム200
の先端部からネガフィルム200上に作像される潜像部先
端までの距離C′(第2図(a)参照)よりも小さくな
るように露光位置Aと中間ローラ対315a,315bを配置す
ればネガフィルム200の浪費を少なくすることができ
る。
更に、前述したように露光が完全に終了した後、ネガ
フィルム200を切断することにより、例えば、露光中に
切断する場合と比較して、切断の衝撃による搬送速度の
変化等を避けることができ、安定的な搬送を行える。
切断されたネガフィルム200は、ローラ対316a,316b,
及び,ガイド部材317により約180゜方向転換された後、
ガイド板318a,318bによって導かれ、更に、ローラ320に
よって、その先端部分がローラ対321(ここでは、停止
状態)に突き当たるまで搬送される。
次に、ポジシートアッセンブリー100の搬送動作を説
明して、ポジシートアッセンブリー搬送部の構成を詳細
に示す。実際は、このポジシートアッセンブリー100の
搬送動作が、前述したネガフィルム200の搬送・露光・
切断動作の前に実施される。
ポジシートアッセンブリー100は、ネガフィルム200と
異なり感光性がないため、装置外部から挿入できる。本
実施例のインスタント写真装置では、ポジシートアッセ
ンブリー100を装置本体右下のガイド板311に沿って、図
中の左側へ1枚ずつ手差し挿入する構成である。このた
め、給紙・分離装置や、給紙カセット等が不要であり、
装置をコンパクトで安価にできる。
ポジシートアッセンブリー100がガイド板311及び両サ
イドガイド(図示せず)に沿って挿入され、センサS5に
よってその先端が検知されると、挿入ローラ対322が回
転する。挿入ローラ対322のコロは、ポジシートアッセ
ンブリー100の先端に貼り付けられた現像剤ポッド103
(第1図(a)参照)をつぶさないようにポッド103よ
り外側両端のみを把持するように配設されている。ポジ
シートアッセンブリー100は挿入ローラ対322によりガイ
ド板323a,323b間を搬送させ、停止する。この停止タイ
ミングは、センサS6がポジシートアッセンブリー100の
先端を検知してからの時間t′をカウントすることによ
り求められる。
また、ポジシートアッセンブリー100の搬送路は、図
示の如く、少なくとも1箇所折れ曲がって構成され、ポ
ジシートアッセンブリー100の挿入口から外部の光が直
接機内に侵入してネガフィルム200を感光することがな
いように防止している。
挿入されたポジシートアッセンブリー100は所定位置
に停止し、待機状態となり、プリント動作が可能とな
る。
ここで、所定のプリントスイッチが押下されると、前
述したネガフィルム200の搬送・露光・切断動作が実行
される。停止しているローラ対321に当接したネガフィ
ルム200は、ガイド板319及びガイド板318b間でローラ対
320の搬送力によって一定量撓まされる。所定量のネガ
フィルム200が撓んだ後、ローラ対321の回転により案内
板324a,324b間を搬送される。ローラ対321の回転開始は
センサS3がネガフィルム200の先端を検知してからの時
間をカウントすることにより求められる。このようにネ
ガフィルム200を撓ませることにより、ネガフィルム200
の先端縁をローラ対321のニップにならわせてスキュ矯
正が行われる。ローラ対321の回転によって搬送された
ネガフィルム200はセンサS4により先端が検知され、現
像ローラ325a,325bのニップへ搬送される。センサS4の
検知からのタイミングにより、先ず挿入ローラ対322が
回転してポジシートアッセンブリー100を停止している
現像ローラ325a,325bに突き当て、ネガフィルム200と同
様にスキュ矯正が行われる。その後、現像ローラ325a,3
25bが回転を始める。
次に、所定位置で待機しているポジシートアッセンブ
リー100を先に搬送に、その後、ネガフィルム200の先端
がローラ対321の回転によって現像ローラ325a,325bのニ
ップに到達し、両者共に現像ローラ325a,325bの周速で
搬送される。このとき、ポジシートアッセンブリー100
とネガフィルム200の先端にはずれJが生じるが、この
ずれJは、少なくとも第1図のCよりも小さくなるよう
に制御される。これにより、ネガフィルム200の先端と
ポジシートアッセンブリー100の先端とを一致させて搬
送するタイプのものと比較して、このずれJの量だけ切
断されるネガフィルム200の長さを短くすることができ
る。
最後に、第4図(a),(b),(c),及び,第5
図(a),(b),(c),(d),(e),(f),
(g)を参照しつつ現像動作を説明して、現像部の構成
を詳細に示す。
現像ローラ325aは現像側板341に固定された軸343を中
心に回動する加圧レバー342に回転可能に軸支され、こ
れによって現像ローラ325aは現像側板341に回転可能に
軸支されている。
第4図(c)及び第5図(c),(d)に示す349及
び350は、現像剤延展時に、ネガフィルム200及びポジシ
ートアッセンブリー100の両端より現像剤103aがはみ出
して現像ローラ325a,325b及び搬送路等を汚すのを防止
するための規制部材であり、規制部材349は現像側板341
に固定されたピン352を中心に回動可能に軸支され、規
制部材350は現像側板341に固定されている。また、規制
部材349,350は共に現像ローラ325a,325bに設けられた溝
部355に入り込んでいる。
第5図(a),(b),(c)は、装置本体が待機状
態の時の現像部の状態を示し、装置本体が待機状態の時
には、装置本体の側板に回転可能に支持されたカム軸34
8に固定された現像ローラ離間用カム346及び規制部材34
9の離間用カム347の両方のカムとも、加圧レバー342に
回転可能に軸支されたカムフォロー344及び規制部材349
のレバー部349aから離間した状態であり、現像ローラ32
5aはスプリング345によって現像ローラ325bに加圧され
ている。また、規制部材349はスプリング351により加圧
状態に保持されている。規制部材349は、第5図(c)
に示すように、加圧時に規制部材350との間にギャップ
Pを維持する構成となっている。
一方、カム346及び347が固定されたカム軸348は、図
示しないスプリングクラッチによって1/4回転ずつ回転
できる構成である。このときのカム346及び347の位置
(即ち、待機位置)は、所定のセンサにより検知され、
例えば、電源投入時にカム346及び347が該待機位置にな
い場合には、待機位置になるように制御される。
ポジシートアッセンブリー100が、第3図のガイド板3
11に沿って挿入されセンサS5によって検知されると、カ
ム軸348は反時計方向(図中Kの方向)へ1/4回転し、第
5図(d)の状態となる。この状態ではカム347によっ
てレバー部349aが押され、規制部材349は規制部材350か
ら離間してギャップが広げられる。これによって、ポジ
シートアッセンブリー100が規制部材349に当たって停止
することなく確実に現像ローラ325a,325bのニップ部ま
で搬送される。
次に、前述したネガフィルム200の搬送が行われ、現
像ローラ325a,325bが回転し、ネガフィルム200が規制部
材349,350の間に挿入されてから一定時間後、更に、カ
ム軸348は反時計方向に1/4回転して、第5図(e),
(f)の状態となり、規制部材349は第5図(c)と同
様にギャップPを有した状態(ここでは、現像剤のはみ
出し規制状態)となる。このはみ出し規制状態へ移行す
るカム軸348の回転タイミングは、センサS4がネガフィ
ルム200の先端を検知してから時間をカウントすること
により行われる。
前述したように現像ローラ325a,325bによる現像剤103
aの延展が終了すると、カム軸348は更に1/4回転して、
第5図(g)の状態となりカム346とカムフォロー344が
当接して、現像ローラ325aが現像ローラ325bより離間し
て、ローラ間に余分な現像剤103aを溜めるために必要な
ギャップを開ける。
ネガフィルム200とポジシートアッセンブリー100は、
現像ローラ325a,325bにより現像剤103aを延展されなが
ら、第3図に示す遮光用のフタ327が設けられたトレイ3
26上に排出される、フタ327はトレイ326に設けられた支
軸328によって上方に回転可能に支持されている。
ここで、トレイ326に遮光用のフタ327を設けるのは、
例えば、ポジシート101がOHP用の透明な物や、ペーパラ
イクな薄手の物の場合、現像剤延展後からネガフィルム
200上の潜像が定着するまでの時間は、ポジシート101裏
面からの透過光によりネガフィルム200が感光されて、
良好な画像が得られなくなるため、該透過光による不必
要な感光を避けるためである。
フタ327はトレイ326に固定された支軸328に回転自
在、且つ、取外し可能に係合されており、また、トレイ
326は装置本体側で支軸328と同軸上に設けられた軸に回
転自在、且つ、取外し可能に係合されている。更に、フ
タ327は、後述するセンサS9により開閉泳ぎ取り受けの
有無を検知される。このセンサS9の検知により、フタ32
7が開いた状態及び取り付けられていない状態の時には
プリント動作を禁止することができる。
現像剤延展終了後、所定のタイマーがスタートして、
定着時間(約30〜40sec)をカウントし、定着時間内で
のフタ327の開放の禁止表示,及び,定着時間経過後の
暗箱内(トレイ326及びフタ327による暗箱)からのネガ
・ポジ接合体の取り出し可表示を行う。ここで、ネガ・
ポジ接合体をトレイ326から取り出すと、センサS7によ
りその後端が検知され、カム軸348が反時計方向へ1/4回
転して第5図(a),(b),(c)で示した待機状態
へと戻る。また、現像ローラ325a,325bが離間されてい
る間は、プリント動作は禁止状態となっており、ネガ・
ポジ接合体の取り忘れを防止する。
操作者は現像終了後、ネガ・ポジ接合体よりポジシー
ト101を引き剥がすことにより、画像を得ることができ
る。第1図で示した、ポジシートアッセンブリー100の
リーダー102,先端マスク104,両サイドマスク105,及び,
トラップマスク106は、ポジシート101から離間可能に接
着されており、延展された現像剤103aの接着力によって
ネガフィルム200側に接着され、ネガ・ポジ接合体から
ポジシート101を引き剥がすことにより容易に分離され
る。
第1図(a)に示すように、ポジシートアッセンブリ
ー100上でのポッド103の巾方向の長さLは、搬送時にコ
ロ等に圧接されて開裂しないように、画像領域の巾bと
同等もしくは短くなっている。このため、ポッド103が
F部で開裂後、画像領域巾bに延展するまでには多少の
距離(図中Eで示す距離)が必要である。また、前述し
たようにネガフィルム200とポジシートアッセンブリー1
00を合わせる際のずれJは、ポジシートアッセンブリー
100の先端からポッド103の開裂部Fまでの距離Cより短
くすれば良く、従って、第2図(a)のネガフィルム20
0先端から潜像部先端までの距離C′は少なくとも第1
図(a)のポッド103の開裂部から画像形成部先端まで
の距離Eより長くすれば良い。
概略ブロック図 次に、第6図に示す概略ブッロク図を参照して、制御
部400を中心とした構成を説明する。
制御部400には、メッセージの表示及びキー入力等を
担う操作部500と、装置本体に電力を供給するスイッチ
ング電源600と、蛍光灯373(本実施例の光源)と、安定
した蛍光灯373の出力を得るための蛍光灯安定器372と、
蛍光灯ヒータ374と、蛍光灯373の光量を検知するセンサ
S20と、ネガフィルムの搬送,カッター,各ローラ等の
動力となるメインモータ361と、スキャナの駆動を行う
スキャナモータ362と、変倍時のミラー移動用のミラー
モータ363と、変倍時のレンズ移動用のレンズモータ364
と、クラッチ365〜370(詳細は後述する)と、ソレノイ
ド371(詳細は後述する)と、各種センサS1〜センサS22
(センサS20を除く)とが接続されている。
駆動系の役割及びレイアウト 第7図は、モータ,各クラッチ,ソレノイド等の駆動
系のレイアウトを示す。
ネガ引き出しクラッチ365は、引き出しローラ対312a,
312bの軸上にあって、引き出しローラ対312a,312bの駆
動を行う。
ネガ送りクラッチ366は、中間ローラ対315a,315bと、
ローラ対316a,316bと、ローラ対320とを駆動する。
レジストクラッチ367は、レジストローラ321の軸上に
あり、レジストローラ321を駆動する。
ポジ送りクラッチ368は、挿入ローラ対322の軸上にあ
って、挿入ローラ対322を駆動する。
現像ローラクラッチ369は、現像ローラ325a,325bを駆
動する。
カッタークラッチ370は、回転刃313aを駆動する。
現像ソレノイド371は、現像ローラ325a,325bのモード
切り換えを行う。
各センサの役割及びレイアウト 第8図を参照して、本実施例のインスタント写真装置
に配設したセンサS1〜センサS23の役割及びレイアウト
を説明する。
センサS1は、ネガフィルム搬送路上のカッター手前に
配設されたネガフィルム先端検知センサである。ネガフ
ィルム200の先端検知を行って、スキャナの開始タイミ
ングに使用する。具体的には、赤外線反射型センサから
なる。
センサS2は、ネガフィルム搬送路上のネガフィルム中
間検知を行うネガフィルム200のジャム検知用のセンサ
である。センサS1による先端検知からセンサS2までの時
間でジャムの判定を行うのに使用する。具体的には、赤
外線反射型センサからなる。
センサS3は、ネガフィルム搬送路上のネガフィルム中
間検知を行うネガフィルム200のジャム検知用のセンサ
である。センサS2からセンサS3までの時間でジャムの判
定を行うのに使用する。具体的には、赤外線反射型セン
サからなる。
センサS4は、ネガフィルム現像ローラ前の検知を行
う。ネガフィルム200が該センサS4を検知後、所定のタ
イミングで現像ローラ325a,325bを回転させる。また、
ネガフィルム200の後端を検知して、現像ローラ325a,32
5bの圧接解除(即ち、現像ローラ325aの離間)のタイミ
ングを計る。また、レジストローラ321を回転させてか
らネガフィルム200を検知するまでの時間でジャムの判
定を行う。具体的には、赤外線反射型センサからなる。
センサS5は、ポジシートアッセンブリー100の挿入検
知を行う。該センサS5でポジシートアッセンブリー100
の先端が検知された時、ポジシートアッセンブリー100
のマーク部M1,M2,M3がポジシート種類識別コード検知セ
ンサ(センサS10)の読み取り位置に来るように配置さ
れている。具体的には、赤外線反射型センサからなる。
センサS6は、ポジシートアッセンブリー100の現像ロ
ーラ前検知を行う。ポジシートアッセンブリー100が挿
入され現像ローラ325a,325bに搬送される時、先端を現
像ローラ325a,325bに突き当てて止めるための位置出し
用センサ。具体的には、赤外線反射型センサからなる。
センサS7は、排紙トレイ326上にネガ・ポジ接合体が
有るか否かを検知する。具体的には、赤外線反射型セン
サからなる。
センサS8は、ネガフィルム200の裏側をセンスしてネ
ガフィルム200の有無を検知する。また、同時にネガフ
ィルム200の先端遮光部208及び後端遮光部209を識別す
る。このため、赤外線反射型センサで構成し、反射光を
受けるフォトトランジスタの出力をA/Dコンバーターで
読み込んで出力の違いで検知するようにしている。
センサS9は、フタ327の有無を検知する。具体的に
は、ホトインタラプタからなる。
センサS10は、ポジシートアッセンブリー100に設けた
マーク部M1,M2,M3(ポジシート種類識別コード)の読み
取りを行う。具体的には、赤外線反射型センサをマーク
部M1,M2,M3の数に合わせ3個(センサS10−1,10−2,10
−3)使用している。
センサS11は、ネガフィルムカートリッジ201の側面に
あるマーク部M4,M5,M6(ネガフィルム種類識別コード)
の読み取りを行う。具体的には、赤外線反射型センサを
ネガフィルム種類識別マークの数に合わせ3個(センサ
S11−1,11−2,11−3)使用している。
センサS12は、ジャム取り出し用の右ドアの開閉状態
の検知を行う。ホトインタラプタからなる。
センサS13は、現像ローラ325a,325bの清掃や、ネガフ
ィルムカートリッジ201のセットに用いる左ドアの開閉
状態を検知する。ホトインタラプタからなる。
センサS14−1,14−2は、現像ローラ325a,325bがセッ
トされているか否かの検知を行う。具体的には、マイク
ロスイッチからなる。
センサS15は、ホトインタラプタからなり、スキャナ
のホームポジションを検知する。
センサS16は、ホトインタラプタからなり、変倍用レ
ンズ移動のホームポジションを検知する。
センサS17は、ホトインタラプタからなり、変倍用ミ
ラー移動のホームポジションを検知する。
センサS18は、ホトインタラプタからなり、カッター
のホームポジションを検知する。
センサS19は、現像ローラ325a,325bがホームポジショ
ンで有るか否かの検知を行う。現像ローラ325a,325bに
は、次の4つのモードがある。
(i)ローラ加圧,エッジコントローラON (ii)ローラ加圧,エッジコントローラOFF (iii)ローラ加圧,エッジコントローラON (iv)ローラ解放 このうち(i)をホームポジションとして、電源ON
時,及び,待機状態としている。
センサS20は、ホトダイオードとオペアンプからな
り、蛍光灯373の明るさをホトダイオードで検知し、電
流・電圧変換回路及び増幅回路で電圧信号に換えて、A/
Dコンバータに入力し、CPUに取り入れ、この値で蛍光灯
373の光量制御を行うのに使用される。
センサS21は、サーミスタからなり、蛍光灯373の温度
を検知する。蛍光灯373は光量とスペクトル分布におい
て温度特性を持つため、使用温度範囲が限られる。従っ
て、ヒータ374を用いて温める必要があり、このセンサS
21によって温度を検知してヒータ374のON/OFF制御に使
用する。
センサS22は、サーミスタからなり、気温を検知す
る。
センサS23は、リードスイッチからなり、コンタクト
ガラス303上に35mmプロジェクタを載置した時に該プロ
ジェクタを検知する。インスタント写真装置はこの検知
によってプロジェクトモードに切り換わる。
操作部 第9図は操作部500の構成を示し、大別して、装置の
使用条件等を設定する入力部と、入力された設定状態等
の表示を行う表示部とから成り、具体的には、コピー開
始を入力するプリントキー501と、画像濃度を調整する
濃度キー502a及び502bと、縮小ズーム設定キー503aと、
拡大ズーム設定キー503bと、等倍設定キー503cと、原稿
のサイズを指定する原稿指定変倍キー504a,504bと、ポ
ジシート101の排出を指令するポジシート排出スイッチ5
05と、ジャム発生等のトラブル表示,縮小・拡大ズーム
値等の設定値表示,及び,『コピーできます』等のメッ
セージ表示を行う表示パネル506と、ネガ・ポジ接合体
の現像時間経過を表示する現像時間経過表示LED507とか
ら構成される。
制御回路の構成 第10図は本実施例の制御回路の構成を示す。
CPU1001は、1チップ内にRAM,8ビットタイマ,16ビッ
トイベントカウンタ,A/Dコンバータ,シリアルインタフ
ェースを内蔵したタイプのもので、例えば、NEC社製の
μPD7810H或いはこれに相当するものである。
RAM1002は、内部にリチウム電池を内蔵したタイプで
容量2Kbytes、装置の個別データやトータル枚数等のデ
ータを記憶する。
8254(1003)は、蛍光灯やDCサーボモータ(メインモ
ータ)を駆動するパルスを出力する。
I/Oエキスパンダ1004は、各モータ,クラッチ,ソレ
ノイド等の駆動や,操作部のコントロールを行う。
尚、その他の構成は図示のみで説明を省略する。
制御部の制御動作 以上の構成に基づいて、本実施例のインスタント写真
装置の制御部(制御手段)400の制御動作を詳細に説明
する。
制御部400の制御動作は、第11図(a)のフローチャ
ートで示すメインフローと、第11図(b),(c),
(d),(e)のフローチャートで示す4つの割り込み
処理ルーチンから成る。
メインフローは、主に、機械のシーケンスコントロー
ル,及び,操作者に対する応答を行う。
先ず、電源がONされると、CPUの初期設定,メモリの
初期設定,周辺ICの初期設定等のイニシャライズ処理を
実行する(401)。次いで、スキャナ,レンズ,現像ロ
ーラ,カッター等の機械イニシャライズ処理(402)を
行い、待機処理において操作者の操作を待つ(403)。
その後は、操作者の操作に応じて、複写動作処理(40
4),或いは,サービスマンモード処理(405)を実行す
る。
割り込み処理ルーチンは、同図(b),(c),
(d),(e)に示す、2.5mSecインターバル,モータ
エンコーダ,蛍光灯点灯,スキャナモータの4つのルー
チンから成り、2.5mSecインターバルでは各種のI/Oのチ
ェック及び設定を行い、同時に時間に関する動作を行
う。他の3つは、それぞれモータや蛍光灯がONしている
ときだけ働き、サーボ等の制御を行う。
以下、前述したメインフローの各処理の内,機械のイ
ニシャライズ処理と、本発明の要部である待機処理とを
順をおって具体的に説明する。
第12図は、機械イニシャライズ処理のフローチャート
を示す。現像ローラが無いと+24Vがダウンするため動
力が働かない。このため、センサS14を用いて現像ロー
ラの有無を検知する(406)。蛍光灯ヒータ374をON(40
7)して、スキャナ,レンズ,ミラー等の状態の変化す
るメカの初期化を行う(408)。このとき、ネガフィル
ム200が搬送路上にある場合には、カッターイニシャラ
イズは行わない(409,410)。また、ポジシートアッセ
ンブリー100が搬送路上にある場合は、これを自動排出
する(411,412)。その後、現像ローラをイニシャライ
ズして(413)、蛍光灯373が温まったら処理を終了する
(414)。
第13図は、待機処理のフローチャートを示す。待機処
理は、基本的には機械の状態(ジャム,ドアの開閉,ネ
ガフィルムカートリッジ装填の有無等)をチェックし
て、条件によってプリントキーを受け付けて、次の複写
動作処理に仕事を受け渡すものであり、本発明の要部で
ある先端遮光部208の検知及び排出動作は、この待機処
理中のステップによって実行される。
先ず、ネガフィルム200の搬送路上のセンサにネガフ
ィルム200が検知されているかをチェック(415)し、ネ
ガフィルム200を検知した場合、ジャムと判定してジャ
ム表示のON及びエラーフラグの設定を行う(416)。同
様に、ドアの開閉状態をチェックして、ドアがOPENなら
ばドアOPEN表示のON及びエラーフラグの設定を行い(41
7,418)、現像ローラの有無をチェックして、現像ロー
ラがない場合には現像ローラ無し表示及びエラーフラグ
の設定を行う(419,420)。フローチャートには記載さ
れていないが、暗箱トレイ326のフタ327の有無のチェッ
ク,フタ無し表示のON及びエラーフラグの設定も合わせ
て行う。その後、ステップ421から424で、操作部500の
変倍キー及び濃度キーによる入力を受け付けて、該当す
る動作を行う。このとき、決められた幾つかのキーを押
下することによりサービスマンモード処理に移行する
(詳細は省略)。次にネガフィルムカートリッジ201の
側面に設けられたネガフィルム200の種類を示す3ビッ
トの白黒コード(ネガフィルム種類識別マーク)を読み
込んで、ネガフィルムカートリッジ201の有無及びネガ
フィルム200の種類を検知し、ネガフィルムカートリッ
ジ201の有無及びネガフィルム200の種類を表示する(42
5)。その後、上記のステップでエラーフラグの設定が
あった場合、該当するエラーに応じたメッセージ等を表
示し、エラーフラグをゼロに初期化する(426,427)。
続いて、ネガフィルムカートリッジ201が有りの場合
(428)、ネガフィルム200の有無及びフィルム部か否か
を判定する(429)。前述したようにネガフィルム200は
ロール状に巻かれてネガフィルムカートリッジ201内に
収納されており、その先端部と後端部には遮光紙208,20
9が取り付けられている。ここでネガフィルム200の有無
のチェックを行うセンサS8は、ネガフィルム200の有無
の他に、フィルム(感光性シート)部分と遮光紙(別部
材シート)部分の区別を合わせて行う。
具体的には、センサS8は赤外線LEDと、反射光をチェ
ックするフォトトランジスタとから成り、該反射光はCP
UのA/Dコンバータに入力され、8bit(0〜255)のデー
タとして認識される。ネガフィルム200がない場合は、
反射光がないのでデータはほとんどゼロに近い値とな
り、フィルム部の裏面(黒色)を検知した場合は、少量
の光が反射され、例えば、100〜120程度の値となる。一
方、遮光紙の場合は、フィルム部の裏面より、反射率を
高くしているため、200以上の値となりCPUはネガフィル
ム200の有無及びフィルム部か否かを判定できる。
上記の判定が遮光紙の場合、換言すれば、フィルム部
でない場合、遮光紙の排出動作を行う(430,431)。遮
光紙の排出を行うと、該遮光紙が先端部である場合に
は、次にフィルム部が検知されるのでそこで搬送を停止
し、カッターで切断後装置外へ排出する。また、遮光紙
が後端部の場合には、フィルム無しが検知されるのでそ
のまま排出を行う。一方、遮光紙でない場合は、ステッ
プ432へ進む。ネガフィルム200無しの場合は、ネガフィ
ルム200無し表示(433)を行い、ステップ434でポジシ
ート挿入チェック及びその対応動作(詳細は後述する)
を実行する。ネガフィルム200有りの場合は、ネガフィ
ルム無し表示をOFFし、ポジシートスタンバイフラグ
(ポジシートの準備が整っていることを示すフラグ)を
チェックする(435,436)。スタンバイであれば、ポジ
シート排出スイッチがONか否かチェック(437)し、ON
ならばポジシート排出動作を実行(438)し、ONでなけ
れば、プリントキーのONを待って処理を終了する(43
9)。
尚、ポジシート排出スイッチのONは、操作部500のポ
ジシート排出スイッチ505を押下することにより入力さ
れ、これによって、ポジシートアッセンブリー100を挿
入して、全ての複写準備が整った後でも、操作者は自由
にポジシートアッセンブリー100の自動排出を行うこと
ができる。
上記の待機処理で示したように、電源がON状態で、ネ
ガフィルム無しが検知された場合、ポジシートアッセン
ブリー100の挿入を禁止し、例え、挿入されても搬送ロ
ーラ及びプリントキーを作動させない。また、電源がON
されて、最初にセンサS8が遮光紙を検知した場合、該遮
光紙を先端遮光部208と認識し、ネガフィルムカートリ
ッジ201から該先端遮光部208の部分に相当以上の長さの
送り出しを行った後、切断して、切断された先端遮光部
(この場合は、多少のネガフィルム部分を含む)208
を、第3図に示した所定の搬送経路を介して排出する。
即ち、この遮光紙の排出動作は、ポジシートアッセンブ
リー挿入の有無にかかわらず、左カバーを閉じた状態
(給紙可能状態)で遮光紙が検知された時、直に実行さ
れる。
一方、最初にセンサS8がネガフィルムを検知した場合
には、通常の複写処理が実行される。但し、センサS8の
検知信号がネガフィルムから遮光紙の検知に切り換わっ
た場合には、ネガフィルムカートリッジ201内のネガフ
ィルム200がなくなる(即ち、最後のフィルム)と認識
され、ステップ431の遮光紙の排出動作において、回転
刃313aが回転しないように制御して、排出動作を実行す
る。尚、詳細は省略するが、センサS8による遮光紙(こ
こでは、後端遮光部209)の検知タイミング,及び,検
知時のネガフィルムの搬送速度とに基づいて、画像形成
を行うか,或いは,現像ローラ325a,325bを離間したま
ま(即ち、画像形成を行わずに)排出するかが決定され
る。何れにしても、検知信号が途中で切り換わった場合
は、後端遮光部209はトレイ326まで切断されずに搬送さ
れるので、ネガフィルムカートリッジ201内のネガフィ
ルム200は全て繰り出されて空になる。これにより、後
端遮光部209の遮光紙が複写プロセスの最初に検知され
ることはなく、必ず、複写動作中に検知される。従っ
て、先端遮光部208及び後端遮光部209の遮光紙は、同一
の材質,同一に検知信号であっても、確実に区別するこ
とができ、制御部400は適切に制御を実行できる。換言
すれば、先端遮光部208及び後端遮光部209を同一材質
(且つ、同一長さにすることも可能)にできるのでネガ
フィルム200を安価に構成できる。更に、センサS8は3
つの状態(ネガフィルム有り,ネガフィルム無し,遮光
紙)を識別するだけで良いので、検知動作を確実に、且
つ、容易に行うことができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のインスタント写真装置
は、露光処理時に、長尺感光性シート収納容器から長尺
感光性シートを繰り出し、所定長さに切断して使用する
インスタント写真装置において、感光面を有する感光性
シート及び感光性を有しない別部材シートから成り、感
光面が内側になるよう感光性シートをロール状に巻き、
且つ、その先端部に略同幅の別部材シートを貼付した長
尺感光性シートと、感光性シート及び別部材シートを検
知する検知手段と、検知手段の検知信号に基づいて、画
像形成動作時に別部材シートが検知された場合、別部材
シートに相当する部分を切断して、排出するように制御
する制御手段とを備えたため、長尺感光性シートを無駄
なく使用でき、且つ、別部材シートを画像形成に使用す
ることを回避できる。
また、前述した構成に加えて、所定の引き出しローラ
と嵌合し、且つ、前記検知手段の検知領域を形成する切
欠き部を有するシート誘導部を設けた長尺感光性シート
収納容器を備えたため、長尺感光性シート収納容器を装
置本体に装着した時点で、確実に感光性シート及び別部
材シートの検知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)は本発明の実施例に使用
するポジシートアッセンブリーの構成を示す説明図、第
2図(a),(b),(c)は本発明の実施例に使用す
るネガフィルムの構成を示す説明図、第2図(d),
(e)は実施例のネガフィルムカートリッジの構成を示
す説明図、第3図はインスタント写真装置全体の構成を
示す説明図、第4図(a),(b),(c),及び,第
5図(a),(b),(c),(d),(e),
(f),(g)は現像部の構成及び動作を示す説明図、
第6図は本実施例のインスタント写真装置の概略ブッロ
ク図、第7図は、モータ,各クラッチ,ソレノイド等の
駆動系のレイアウトを示す説明図、第8図は本実施例の
インスタント写真装置に配設したセンサの役割及びレイ
アウトを示す説明図、第9図は操作部の構成を示す説明
図、第10図は本実施例の制御回路の構成を示す説明図、
第11図(a)はメインフローのフローチャート、第11図
(b),(c),(d),(e)は割り込み処理ルーチ
ンのフローチャート、第12図は機械イニシャライズ処理
のフローチャート、第13図は待機処理のフローチャー
ト、第14図(a),(b)は従来の長尺感光性シートを
示す説明図である。 符号の説明 100……ポジシートアッセンブリー 101……ポジシート 200……ネガフィルム(長尺感光性シート) 201……ネガフィルムカートリッジ(長尺感光性シート
収納容器) 208……先端遮光部(別部材シート) 209……後端遮光部、210……切欠部 400……制御部(制御手段) 500……操作部 S8……センサ(検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 正洋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 高橋 和久 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂 3―1 東北リコー株式会社内 (72)発明者 星 文彦 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂 3―1 東北リコー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−254432(JP,A) 特開 昭63−298321(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 27/32,27/46 G03B 17/50 - 17/52 G03D 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光処理時に、長尺感光性シート収納容器
    から長尺感光性シートを繰り出し、所定長さに切断して
    使用するインスタント写真装置において、 感光面を有する感光性シート及び感光性を有しない別部
    材シートから成り、前記感光面が内側になるよう前記感
    光性シートをロール状に巻き、且つ、その先端部に略同
    幅の前記別部材シートを貼付した長尺感光性シートと、 前記感光性シート及び別部材シートを検知する検知手段
    と、 前記検知手段の検知信号に基づいて、画像形成動作時に
    前記別部材シートが検知された場合、前記別部材シート
    に相当する部分を切断して、排出するように制御する制
    御手段とを備えたこと特徴とするインスタント写真装
    置。
  2. 【請求項2】前記請求項1において、 所定の引き出しローラと嵌合し、且つ、前記検知手段の
    検知領域を形成する切欠き部を有するシート誘導部を設
    けた長尺感光性シート収納容器を備えたことを特徴とす
    るインスタント写真装置。
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