JPH04275536A - インスタント写真装置 - Google Patents

インスタント写真装置

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Publication number
JPH04275536A
JPH04275536A JP6115091A JP6115091A JPH04275536A JP H04275536 A JPH04275536 A JP H04275536A JP 6115091 A JP6115091 A JP 6115091A JP 6115091 A JP6115091 A JP 6115091A JP H04275536 A JPH04275536 A JP H04275536A
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JP
Japan
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negative film
positive sheet
positive
sensor
negative
Prior art date
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Pending
Application number
JP6115091A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ishikawa
石川 正洋
Koji Ozaki
尾崎 弘二
Harumitsu Masuko
益子 晴光
Takashi Seto
隆 瀬戸
Kazuhisa Takahashi
和久 高橋
Fumihiko Hoshi
文彦 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH04275536A publication Critical patent/JPH04275536A/ja
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネガフィルムとポジシー
トを組み合わせて使用するピールアパート式のインスタ
ント写真装置に関し、より詳細には、現像剤延展後のサ
プライを受け入れる暗箱装置の利便性を向上させたイン
スタント写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ピールアパート式のインスタント写真装
置では、ネガフィルムとポジシートを組み合わせて使用
する。ピールアパート式のカメラ(インスタント写真装
置)においては、使用するサプライ(ネガフィルム及び
ポジシート)が小サイズであるため、予めネガフィルム
とポジシートを組み合わせて、パックフィルムとして用
いている。
【0003】ところが、インスタント写真装置のサイズ
が大きくなると、ネガフィルムとポジシートとをパック
フィルムとして使用した場合、パックフィルムのサイズ
が大きくなるため、取扱性が悪くなり、実用的でなくな
るという欠点がある。このため、比較的大きなサプライ
を使用するインスタント写真装置においては、ネガフィ
ルムとポジシートとを分けて、それぞれ独立した状態で
装置へ載置する方法が採用されている。
【0004】このようにして用いられるポジシートは、
通常、現像剤を封入したポッドや、延展後の余剰現像剤
を留めて置くトラップマスク等の付属部品を付設したポ
ジシートアッセンブリーのかたちで用いられる。また、
一般的に、ネガフィルムはロールタイプでカートリッジ
に装填され、インスタント写真装置内にセットされてい
る。
【0005】従来のピールアパート式のインスタント写
真装置では、ネガフィルムを露光し、ポジシートと重ね
合わせてポット内に封入されている現像剤を延展し、そ
の状態でしばらく放置することにより、現像プロセスが
実行され、その後、ネガフィルムを剥離することにより
、画像形成を終了する。
【0006】この現像プロセスにおいて、定着時間が経
過するまで、換言すれば、ネガフィルムの感光面上の未
露光のハロゲン化銀に光が当たっても画像に影響が出な
くなる時間(現像時間の約半分もしくはそれ以下、約3
0秒から40秒)経過するまでは、現像プロセス中のネ
ガフィルムに光を当てないようにする必要があるため、
通常、暗所で現像プロセスを実施するか,もしくは明所
に出しておけるようにポジシートの裏面に遮光層(黒色
)を設けるか,或いは,ポジシートがOHP用の透明な
シートの場合には現像剤中にカーボンを分散させて遮光
を行う等の措置がなされていた。
【0007】ところが、ポジシートの裏面に黒色の遮光
層を設けた場合、裏面への加筆性及び裏面の見栄えを良
くするために、黒色層の上に更に白色層をコーティング
しているため、裏面の色が明灰色となりきれいでないと
いう不都合がある。また、ポジシートの厚さを薄くする
と、裏面の黒色が受像面に透けて見え、受像面の画像が
全体として色の沈んだものとなるため、ポジシートを厚
くする必要があるという不都合もある。更に、ポジシー
トのコーティングが増す分コストが上昇するとともに調
湿によるカールに対する処置等、製造工程も煩雑になる
という不都合もある。また、現像剤にカーボンを分散さ
せたものではカーボンにより色再現性が悪くなるととも
に、製造上もカーボンを均一に分散させる必要があり製
造工程が煩雑になっている。
【0008】このようにサプライに遮光性をもたせた場
合の不具合を回避するものとして、現像ローラの下流に
現像剤延展後のサプライを保管する暗箱を設けたものが
ある。この種の暗箱を設けた装置として、例えば、特開
昭52−76029号に示されるピールアパート式イン
スタントフィルム用の現像装置がある。この装置によれ
ば、暗箱を使用することにより、ポジシート等のサプラ
イに特別な遮光性を持たせることなく、現像時間終了ま
で外光を完全に遮光することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
暗箱を設けたインスタント写真装置によれば、現像処理
が終了したと思われる時点で、オペレータがマニュアル
で暗箱内からサプライを取り出す構成であるため、誤っ
て定着中のサプライを取り出したり、現像終了後のサプ
ライを暗箱から取り出すことを忘れたりするという問題
点があった。
【0010】また、暗箱内にサプライが収納されている
か否か外部から判断できないため、暗箱が使用可能かど
うか暗箱を開けてサプライの収納有無を判別する必要が
あり、操作が煩わしいという問題点もあった。
【0011】更に、従来の暗箱を設けたインスタント写
真装置によれば、現像剤延展後のサプライを現像ローラ
下流に設けた暗箱内に現像処理が完全に終了するまで保
管する方式であるため、現像処理が終了するまで(フィ
ルムにより異なるが1分から4分程度である)現像剤延
展後のサプライによって装置本体が専有され、次の複写
が実行できるようになるまでの待ち時間(インターバル
)が長くなるという問題点があった。
【0012】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、誤って定着中のサプライを取り出したり、現像終了
後のサプライの取り出しを忘れたりすることを防ぐこと
を第1の目的とする。また、本発明は、暗箱が使用可能
かどうか容易に判別でき、且つ、複写処理の待ち時間を
短縮できることを第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の第1の目
的を達成するために、ネガフィルムとポジシートを組み
合わせて使用するピールアパート式のインスタント写真
装置において、現像ローラの下流側に設けられ、且つ、
現像剤延展後のネガフィルム・ポジシート接合体の現像
及び収納に使用する暗箱装置と、ネガフィルム・ポジシ
ート接合体を暗箱装置から送り出すための搬送手段とを
備えたインスタント写真装置を提供するものである。
【0014】また、本発明は上記の第2の目的を達成す
るために、前述した構成において、前記搬送手段が、現
像剤延展後から所定時間経過した後、ネガフィルム・ポ
ジシート接合体を暗箱装置内より外部へ突出させるイン
スタント写真装置を提供するものである。
【0015】
【作用】本発明のインスタント写真装置において、暗箱
装置は、現像剤延展後のネガフィルム・ポジシート接合
体を収納する。搬送手段は、現像剤延展後から所定時間
経過した後、ネガフィルム・ポジシート接合体を暗箱装
置内より外部へ突出させる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のインスタント写真装置の一実
施例を図面に基づいて、〔1〕ポジシートアッセンブリ
ーの構成,〔2〕ネガフィルム及びネガフィルムカート
リッジの構成,〔3〕装置全体の構成,〔4〕暗箱装置
及び排紙ローラの構成(本発明の要部),〔5〕概略ブ
ロック図,〔6〕駆動系の役割及びレイアウト,〔7〕
各センサの役割及びレイアウト,〔8〕操作部,
〔9〕
制御回路の構成,〔10〕制御部の制御動作,〔11〕
現像時間報知タイマの制御動作の順に説明する。
【0017】〔1〕ポジシートアッセンブリーの構成本
実施例では、ポジシート(受像シート)に現像剤を封入
したポッドや、延展後の余剰現像剤を留めて置くトラッ
プマスク等の付属部品を付設してポジシートアッセンブ
リーとして使用する。
【0018】図1,及び,図2(a),(b)はポジシ
ートアッセンブリー100の構成を示し、ポジシートア
ッセンブリー100は、ポジシート101の受像面側の
先端部に貼り付けられた黒色のリーダー102と、現像
剤103aを収納してリーダー102の上に貼り付けら
れたポッド103と、ポジシート101の画像領域(図
1のa×bの領域)の端部の画像を良好なものにするた
めに配設された先端マスク104,両サイドマスク10
5,及び,トラップマスク106と、両サイドマスク1
05上に貼り付けられたレール部材107とから構成さ
れる。
【0019】詳細は後述するが、ポッド103から流出
した現像剤103aは、レール部材107及び両サイド
マスク105の厚さとほぼ同一の厚みで均一にポジシー
ト101上に延展できる構成である。
【0020】現像剤103aは、画像領域後端まで充分
に行き渡るように、画像形成に必要な量よりも多くポッ
ド103中に内封されている。余分な現像剤103aは
画像領域後端まで均一に延展した後、トラップマスク1
06(図1のDの部分)と後述するネガフィルム200
(図3のD’の部分)との間に溜められる。これによっ
て余分な現像剤103aが装置内部にはみ出して現像ロ
ーラ及び搬送路等に付着して汚損するのを防止している
【0021】リーダー102には、ポジシート種類識別
コードが3つのマーク部M1 ,M2,M3 によって
形成されている。具体的には、マーク部M1 ,M2 
,M3 は、例えば、パンチ等によって穴を設けて、該
穴の有無の組み合せによってポジシート種類識別コード
を形成するか、或いは、リーダー102と反射率の異な
る印刷等で形成しても良い。本実施例では、パンチによ
ってマーク部M1 ,M2 ,M3 を形成する。前述
したようにリーダー102の上にポッド103を貼り付
けた構成であるため、図2(b)に示すように、マーク
部M1 ,M2 ,M3 を穴有りとした場合、この穴
の部分はポッド103によって覆われることになる。従
って、リーダー102の色を黒色としてポッド103の
色(通常は白色系)と対比させて検知精度を向上させて
いる。
【0022】〔2〕ネガフィルム及びネガフィルムカー
トリッジの構成 本実施例では、図3及び図4に示すように、ロール状に
巻かれたネガフィルム200を用いる。ネガフィルム2
00は、長尺(例えば、36枚分撮影可能)の感光性帯
状材から成り、潜像形成面(感光面)内側にしてロール
状に巻かれて、図5(a)に示すように、ネガフィルム
カートリッジ201に収納される。ネガフィルムカート
リッジ201は、ロール状ネガフィルム200を包含す
る円筒形状に樹脂成形されており、成形及びネガフィル
ム200の装填が容易に行なえるようにするため、軸線
を含み平面に2分割された構成である。
【0023】図5(a),(b)に示すように、分割さ
れたネガフィルムカートリッジ(上容器201a及び下
容器201b)の分割部分には、それぞれ結合のための
嵌合部202及び203と、ネガフィルム200を繰り
出すためのネガ誘導部204及びネガ繰出部205とが
形成されている。嵌合部202及び203は、嵌合部2
02が嵌合部203を覆い包む形で形成され、外乱光が
進入してネガフィルム200が感光するのを防ぐ。同様
に、ネガ繰出部205からの外乱光を防ぐため、ネガ誘
導部204の内側に一端を上容器201aに貼り付けさ
れ、他端を自身の弾性力でネガフィルム200に接触し
た遮光用弾性部材(例えば、マイラーに植毛布を貼り付
けしたもの)206が配設されている。
【0024】ネガフィルムカートリッジ201にネガフ
ィルム200を収納する際は、下容器201bを設置し
、その中にロール状のネガフィルム200の先端部がネ
ガ繰出部205から数mm程度外側にでるように載置す
る。その後、上容器201aを被せて、嵌合部202及
び203を嵌合させて、上下容器201a,201bの
結合を行う。上下容器201a,201bの結合は、上
記の方式に限らず、例えば、ネジ,或いは,熱シール等
を用いても良い。尚、下容器201b下部にはネガフィ
ルムカートリッジ201を装置本体の定位置に確実に装
着するための足207が設けられている。また、容器2
01aの側面には、ネガフィルム200の種類等を示す
マーク部M4 ,M5 ,M6 が配設されている。
【0025】ところで、ネガフィルム200の表面は感
光性を有するが、裏面からの外光(照射)に対しては遮
光性を有する。ロール状のネガフィルム200は明室(
半暗室)で、図4(a)に示す状態でネガフィルムカー
トリッジ201に装填されるため、斜線で示す領域(長
尺フィルムの先端部と後端部)は感光される。他の領域
は密着巻きであれば感光されない。感光された領域は潜
像(画像)形成が行えずその分無駄となる。ネガフィル
ム200は銀塩を用いているため高価でありこの部分の
無駄は無視できない。このため、本実施例では図4(b
)に示すように、長尺のネガフィルム200の先端と後
端に、少なくともネガフィルムカートリッジ201の内
周長さ以上のネガフィルム裏面遮光紙(安価な材料)か
らなる先端部208及び後端部209を貼り付けてある
。従って、これにより、先端及び後端部が感光されるの
を防止でき、且つ、ネガフィルム200を安価に構成で
きる。
【0026】尚、ネガ誘導部204には、図5(b)に
示すように、ネガフィルム200を引き出す引出しロー
ラ対312と嵌合する切欠部210が設けられており、
ネガフィルムカートリッジ201を装置本体に装着した
際に、引出しローラ対312によってネガフィルム20
0が確実にニップされる構成となっている。
【0027】〔3〕装置全体の構成及び動作図6はピー
ルアパート式インスタント写真フィルムを用いるインス
タント写真装置の全体構成を示し、大別して、原稿面を
走査しながら照明光を照射し、所定位置(露光面)に結
像させる光学系ユニット301と、該所定位置にネガフ
ィルム200を搬送・露光させ、更に、ポジシートアッ
センブリー100と位置合わせして重ね、その間に現像
剤を延展させ、ポジシートアッセンブリー100に画像
を転写形成する搬送ユニット302とから構成される。
【0028】光学系ユニット301は、コンタクトガラ
ス303と、第1ミラー及び光源からなる第1走行体3
04と、第2ミラー及び第3ミラーからなる第2走行体
305と、レンズ306,第4ミラー,及び,第5ミラ
ーからなる第3走行体307と、第6ミラー308とか
ら構成される。
【0029】ここで、第1走行体304に含まれる光源
には蛍光灯373(詳細は後述する)が用いられ、コン
タクトガラス303に下向きに置かれた原稿をコンタク
トガラス303と平行に走査しながら照射する。このと
き第2走行体305が第1走行体304の1/2の速度
で同方向に走査されることにより、光路長が一定に保た
れている。また、レンズ306及び第3走行体307の
移動によって、変倍時の倍率及び共役長の調整を行う構
成である。
【0030】原稿反射光は、図示の如く、第1,第2,
及び,第3ミラーで反射され、更に、レンズ306,第
4,第5,第6ミラーを経て、露光位置Aでスリット露
光される。
【0031】搬送ユニット302は、感光性のネガロー
ルフィルム(ネガフィルム200)繰出部と、繰り出さ
れたネガフィルム200をカットするネガフィルムカッ
タ部と、ネガフィルム200を搬送・露光するネガフィ
ルム搬送・露光部と、ポジシートアッセンブリー搬送部
と、現像部とから構成される。
【0032】以下、ネガフィルム200(図示せず)の
搬送動作を説明して、ネガロールフィルム繰出部,ネガ
フィルムカッタ部,ネガフィルム搬送・露光部の構成を
詳細に示す。ネガフィルムカートリッジ201内にロー
ル状に収納されたネガフィルム200は、引き出しロー
ラ対312a,312bにより、回転刃313a及び固
定刃313bの間を通過してガイド板314上に搬送さ
れ、中間ローラ対315a,315bに送られる。搬送
されたネガフィルム200の先端が露光位置Aのセンサ
S1 により検知された時(或いは、検知してから所定
時間後)第1走行体304及び第2走行体305が走査
を開始し、ネガフィルム200が中間ローラ対315a
,315bにニップされてから、ガイド板314上の露
光位置Aで露光・潜像形成が実行される。
【0033】ここで、露光・潜像形成時のネガフィルム
200の搬送速度をVN 、第1走行体304の走行速
度をV1 、コピー倍率をmとしたすると、ネガフィル
ム200の搬送速度VN は、 V1 =VN ×1/m の関係で制御される。
【0034】露光位置Aはスリット領域にわたりフラッ
ト面であり、且つ、引き出しローラ対312a,312
b,及び,中間ローラ対315a,315bのニップ高
さと同一或いはそれより高く設けられている。更に、中
間ローラ対315a,315bと引き出しローラ対31
2a,312bの周速はほぼ同一で、ネガフィルム20
0がセンサS1 により検知されてから所定時間後(中
間ローラ対315a,315bにニップされた後、若し
くは、露光が開始されるタイミング)、引き出しローラ
対312a,312bの駆動が停止され、適当な負荷を
持ってフリーとなる。この結果、ネガフィルム200を
露光位置A上で引っ張り気味に、且つ、ガイド板314
上に密着された状態で搬送することができ、ネガフィル
ム200面上までの光路長と搬送速度を一定に保つこと
ができる。
【0035】一定長にわたり露光・潜像形成されたネガ
フィルム200は一旦停止され、その後、回転刃313
aが固定刃313bに接触しながら回転することにより
、シート状に切断される。上記ネガフィルム200の停
止タイミングはセンサS1 がネガフィルム200の先
端を検知してからの時間tをカウントすることにより決
定される。
【0036】従って、切断されたネガフィルム200の
後端部は露光・潜像形成が行われない(換言すれば、露
光・潜像形成が行えない)。具体的には、少なくとも露
光位置Aから固定刃313bの先端まで距離(この距離
をGとする)以上に相当するネガフィルム200の後端
部分が未使用状態、即ち、不必要に浪費される部分とな
る。このため、この距離Gが、ポジシートアッセンブリ
ー100の後端部からポジシート101上に転写される
画像部後端までの距離D’  (図3参照)よりも小さ
くなるよう、露光位置Aとカッター(回転刃313a及
び固定刃313b)を配置し、ネガフィルム200の画
像形成に利用されない不必要な部分(後端部)の浪費を
少なくすることができる。
【0037】同様に、切断されたネガフィルム200の
先端部も、少なくとも露光位置Aから中間ローラ対31
5a,315bまでの距離(この距離をHとする)以上
の長さにわたって露光・潜像形成が行えないが、距離H
が、ネガフィルム200の先端部からネガフィルム20
0上に作像される潜像部先端までの距離C’  (図3
参照)よりも小さくなるように露光位置Aと中間ローラ
対315a,315bを配置すればネガフィルム200
の浪費を少なくすることができる。
【0038】更に、前述したように露光が完全に終了し
た後、ネガフィルム200を切断することにより、例え
ば、露光中に切断する場合と比較して、切断の衝撃によ
る搬送速度の変化等を避けることができ、安定的な搬送
を行える。切断されたネガフィルム200は、ローラ対
316a,316b,及び,ガイド部材317により約
180°方向転換された後、ガイド板318a,318
bによって導かれ、更に、ローラ320によって、その
先端部分がローラ対321(ここでは、停止状態)に突
き当たるまで搬送される。
【0039】次に、ポジシートアッセンブリー100の
搬送動作を説明して、ポジシートアッセンブリー搬送部
の構成を詳細に示す。実際は、このポジシートアッセン
ブリー100の搬送動作が、前述したネガフィルム20
0の搬送・露光・切断動作の前に実施される。ポジシー
トアッセンブリー100は、ネガフィルム200と異な
り感光性がないため、装置外部から挿入できる。本実施
例のインスタント写真装置では、ポジシートアッセンブ
リー100を装置本体右下のガイド板311に沿って、
図中の左側へ1枚ずつ手差し挿入する構成である。この
ため、給紙・分離装置や、給紙カセット等が不要であり
、装置をコンパクトで安価にできる。
【0040】ポジシートアッセンブリー100がガイド
板311及び両サイドガイド(図示せず)に沿って挿入
され、センサS5 によってその先端が検知されると、
挿入ローラ対322が回転する。挿入ローラ対322の
コロは、ポジシートアッセンブリー100の先端に貼り
付けられた現像剤ポッド103(図1参照)をつぶさな
いようにポッド103より外側両端のみを把持するよう
に配設されている。ポジシートアッセンブリー100は
挿入ローラ対322によりガイド板323a,323b
間を搬送され、停止する。この停止タイミングは、セン
サS6 がポジシートアッセンブリー100の先端を検
知してからの時間t’をカウントすることにより求めら
れる。
【0041】また、ポジシートアッセンブリー100の
搬送路は、図示の如く、少なくとも1箇所折れ曲がって
構成され、ポジシートアッセンブリー100の挿入口か
ら外部の光が直接機内に侵入してネガフィルム200を
感光することがないように防止している。挿入されたポ
ジシートアッセンブリー100は所定位置に停止し、待
機状態となり、プリント動作が可能となる。
【0042】ここで、所定のプリントスイッチが押下さ
れると、前述したネガフィルム200の搬送・露光・切
断動作が実行される。停止しているローラ対321に当
接したネガフィルム200は、ガイド板319及びガイ
ド板318b間でローラ対320の搬送力によって一定
量撓まされる。所定量のネガフィルム200が撓んだ後
、ローラ対321の回転により案内板324a,324
b間を搬送される。ローラ対321の回転開始はセンサ
S3 がネガフィルム200の先端を検知してからの時
間をカウントすることにより求められる。このようにネ
ガフィルム200を撓ませることにより、ネガフィルム
200の先端縁をローラ対321のニップにならわせて
スキュ矯正が行われる。ローラ対321の回転によって
搬送されたネガフィルム200はセンサS4 により先
端が検知され、現像ローラ325a,325bのニップ
へ搬送される。センサS4 の検知からのタイミングに
より、先ず挿入ローラ対322が回転してポジシートア
ッセンブリー100を停止している現像ローラ325a
,325bに突き当て、ネガフィルム200と同様にス
キュ矯正が行われる。その後、現像ローラ325a,3
25bが回転を始める。
【0043】次に、所定位置で待機しているポジシート
アッセンブリー100を先に搬送し、その後、ネガフィ
ルム200の先端がローラ対321の回転によって現像
ローラ325a,325bのニップに到達し、両者共に
現像ローラ325a,325bの周速で搬送される。こ
のとき、ポジシートアッセンブリー100とネガフィル
ム200の先端にはずれJが生じるが、このずれJは、
少なくとも図1のCよりも小さくなるように制御される
。これにより、ネガフィルム200の先端とポジシート
アッセンブリー100の先端とを一致させて搬送するタ
イプのものと比較して、このずれJの量だけ切断される
ネガフィルム200の長さを短くすることができる。
【0044】次に、図7,図8,及び,図9を参照しつ
つ現像動作を説明して、現像部の構成を詳細に示す。現
像ローラ325aは現像側板341に固定された軸34
3を中心に回動する加圧レバー342に回転可能に軸支
され、これによって現像ローラ325aは現像側板34
1に回転可能に軸支されている。
【0045】図7(c),図8(c),及び,図9(a
)に示す349及び350は、現像剤延展時に、ネガフ
ィルム200及びポジシートアッセンブリー100の両
端より現像剤103aがはみ出して現像ローラ325a
,325b及び搬送路等を汚すのを防止するための規制
部材であり、規制部材349は現像側板341に固定さ
れたピン352を中心に回動可能に軸支され、規制部材
350は現像側板341に固定されている。また、規制
部材349,350は共に現像ローラ325a,325
bに設けられた溝部355に入り込んでいる。
【0046】図8(a),(b),(c)は、装置本体
が待機状態の時の現像部の状態を示し、装置本体が待機
状態の時には、装置本体の側板に回転可能に支持された
カム軸348に固定された現像ローラ離間用カム346
及び規制部材349の離間用カム347の両方のカムと
も、加圧レバー342に回転可能に軸支されたカムフォ
ロー344及び規制部材349のレバー部349aから
離間した状態であり、現像ローラ325aはスプリング
345によって現像ローラ325bに加圧されている。 また、規制部材349はスプリング351により加圧状
態に保持されている。規制部材349は、同図(c)に
示すように、加圧時に規制部材350との間にギャップ
Pを維持する構成となっている。
【0047】一方、カム346及び347が固定された
カム軸348は、図示しないスプリングクラッチによっ
て1/4回転ずつ回転できる構成である。このときのカ
ム346及び347の位置(即ち、待機位置)は、所定
のセンサにより検知され、例えば、電源投入時にカム3
46及び347が該待機位置にない場合には、待機位置
になるように制御される。
【0048】ポジシートアッセンブリー100が、図6
のガイド板311に沿って挿入されセンサS5 によっ
て検知されると、図8(a)のカム軸348は反時計方
向(図中Kの方向)へ1/4回転し、図9(a)の状態
となる。この状態ではカム347によってレバー部34
9aが押され、規制部材349は規制部材350から離
間してギャップが広げられる。これによって、ポジシー
トアッセンブリー100が規制部材349に当たって停
止することなく確実に現像ローラ325a,325bの
ニップ部まで搬送される。
【0049】次に、前述したネガフィルム200の搬送
が行われ、現像ローラ325a,325bが回転し、ネ
ガフィルム200が規制部材349,350の間に挿入
されてから一定時間後、更に、カム軸348は反時計方
向に1/4回転して、図9(b),(c)の状態となり
、規制部材349は図8(c)と同様にギャップPを有
した状態(ここでは、現像剤のはみ出し規制状態)とな
る。このはみ出し規制状態へ移行するカム軸348の回
転タイミングは、センサS4 がネガフィルム200の
先端を検知してから時間をカウントすることにより行わ
れる。
【0050】前述したように現像ローラ325a,32
5bによる現像剤103aの延展が終了すると、カム軸
348は更に1/4回転して、図9(d)の状態となり
カム346とカムフォロー344が当接して、現像ロー
ラ325aが現像ローラ325bより離間して、ローラ
間に余分な現像剤103aを溜めるために必要なギャッ
プを開ける。ネガフィルム200とポジシートアッセン
ブリー100は、現像ローラ325a,325bにより
現像剤103aを延展されながら、図6に示す排紙ロー
ラ対801a,801bを介して暗箱装置(詳細は後述
する)に排出される。
【0051】現像剤延展終了後、所定のタイマーがスタ
ートして、定着時間(約30〜40秒)をカウントし、
定着時間が経過すると、排紙ローラ対801a,801
bを駆動して暗箱装置内(トレイ802,フタ803,
及び,ドア804による暗箱装置)からネガ・ポジ接合
体を外部へ突出させる。ここで、ネガ・ポジ接合体をト
レイ802から取り出すと、センサS7 によりその後
端が検知され、カム軸348が反時計方向へ1/4回転
して図8(a),(b),(c)で示した待機状態へと
戻る。また、現像ローラ325a,325bが離間され
ている間、換言すれば、センサS7 によって後端が検
知されるまでの間はプリント動作が禁止状態となってお
り、ネガ・ポジ接合体の取り忘れを防止する。
【0052】操作者は現像終了後、ネガ・ポジ接合体よ
りポジシート101を引き剥がすことにより、画像を得
ることができる。図1で示した、ポジシートアッセンブ
リー100のリーダー102,先端マスク104,両サ
イドマスク105,及び,トラップマスク106は、ポ
ジシート101から離間可能に接着されており、延展さ
れた現像剤103aの接着力によってネガフィルム20
0側に接着され、ネガ・ポジ接合体からポジシート10
1を引き剥がすことにより容易に分離される。
【0053】図1に示すように、ポジシートアッセンブ
リー100上でのポッド103の巾方向の長さLは、搬
送時にコロ等に圧接されて開裂しないように、画像領域
の巾bと同等もしくは短くなっている。このため、ポッ
ド103がF部で開裂後、画像領域巾bに延展するまで
には多少の距離(図中Eで示す距離)が必要である。ま
た、前述したようにネガフィルム200とポジシートア
ッセンブリー100を合わせる際のずれJは、ポジシー
トアッセンブリー100の先端からポッド103の開裂
部Fまでの距離Cより短くすれば良く、従って、図3の
ネガフィルム200先端から潜像部先端までの距離C’
は少なくとも図1のポッド103の開裂部から画像形成
部先端までの距離Eより長くすれば良い。
【0054】〔4〕暗箱装置及び排紙ローラの構成先ず
、図10及び図11を参照して、暗箱装置について説明
する。図10(a),(b)に示すように、暗箱装置は
トレイ802と、トレイ802に設けられた支軸328
に回転自在、且つ、取り外し可能に支軸された遮光用の
フタ803と、フタ803の先端部に設けられた開閉自
在のドア804とから構成される。暗箱装置は、フタ8
03及びドア804とトレイ802とを閉じた状態で、
該フタ803,ドア804,及び,トレイ802によっ
て形成される空間805(図11参照)にネガ・ポジ接
合体を受入れる。この空間805は外乱光が遮断された
暗室である。当然のことながら、ここで、トレイ802
に遮光用のフタ803及びドア804を設けるのは、例
えば、ポジシート101がOHP用の透明な物や、ペー
パライクな薄手の物の場合、現像剤延展後からネガフィ
ルム200上の潜像が定着するまでの時間は、ポジシー
ト101裏面からの透過光によりネガフィルム200が
感光されて、良好な画像が得られなくなるため、該透過
光による不必要な感光を避けるためである。
【0055】前述したようにフタ803は、トレイ80
2に固定された支軸328に回転自在、且つ、取外し可
能に係合されているため、図10(a)に示すように矢
印方向へ開放することができる。また、トレイ802上
を清掃する際にはフタ803を取り外して、トレイ80
2の清掃を容易にすることができる。
【0056】また、フタ803には、図10(a)及び
(b)に示すように、フタ803を閉じた状態(同図(
b)に実線で示した状態)で、カバー329に設けられ
たセンサS9 をオンする位置に遮閉板327aが設け
られており、これによって、フタ803が閉じた状態で
、且つ、トレイ802に取りつけられていることを検知
することができる構成である。換言すれば、センサS9
 がオフ状態の場合には、フタ803が開いた状態及び
取り付けられていない状態を示す。従って、該センサS
9 の検知信号に基づいてプリント動作の禁止制御を行
うことができる。本実施例ではセンサS9 としてフォ
トインタラプターを用いるが、マイクロSWや近接スイ
ッチ等のセンサを用いても良い。
【0057】フタ803に取り付けられたドア804は
、図11(a)に示すように、支軸806を中心に自重
(もしくはバネ等)によって通常は綴じた状態となって
いる。また、ドア804には突起804aが設けられて
いる。突起804aはネガ・ポジ接合体と当接したとき
に画像をみださないように、図1に示した画像領域巾b
より外側に設けられる。本実施例では、ドア804及び
突起804aを図11(b)に示す形状としたが、例え
ば、同図(c)に示すように、画像領域巾bより外側に
突起804bを有したドア804を用いても良く、特に
限定するものではない。尚、S24は、トレイ802上
にネガ・ポジ接合体があるか否かを検知するネガ・ポジ
接合体有無検知センサを示す。
【0058】トレイ802は、図10(a),(b)に
示すように、装置本体側で支軸328と同軸上に設けら
れた軸(図示せず)に回転自在、且つ、取外し可能にヒ
ンジ部326aを介して係合されており、例えば、装置
本体の運搬時やネガフィルムカートリッジ201の交換
時にカバー329を開放する際に邪魔にならないように
容易に取り外すことが可能である。また、前述した構成
では、センサS9 によるフタ803の開閉及び有無の
検知が、トレイ802の有無検知も兼ねており、これに
よりセンサの個数を減らすことができ、コストの低減及
び構成の簡素化を図ることができる。また、他の構成と
して本体側にトレイ802の有無検知用にセンサを設け
ても良いのは勿論のことである。
【0059】次に、図12(a),(b)を参照して、
排紙ローラ対801a,801bについて説明する。排
紙ローラ対801a,801bは、現像ローラ対325
a,325bの下流に配置されており、現像剤延展後か
ら所定時間経過した後、暗箱装置内に収納されたネガ・
ポジ接合体を送り出して、ドア804より外部へ突出さ
せる役割を担っている。また、同図(b)に示すように
、ネガ・ポジ接合体(図中の100及び200)の画像
領域巾bの外側で画像に悪影響を及ぼさない位置に、換
言すれば、排紙ローラ対801a,801b間の距離S
が画像領域巾bより大きくなるように、それぞれの排紙
ローラ対801a,801bが配置されている。
【0060】図13は、暗箱装置と現像ローラ対325
a,325b及び排紙ローラ対801a,801bとの
位置関係を示し、現像ローラ対325a,325bのニ
ップ部からドア804までの距離Uは、ネガ・ポジ接合
体が現像ローラ対325a,325bから完全に送り出
された状態で、ネガ・ポジ接合体の先端部がドア804
に接触しないだけの長さである。また、排紙ローラ対8
01a,801bのニップ部からドア804までの距離
Tは、排紙ローラ対801a,801bによりネガ・ポ
ジ接合体を搬送可能な距離送ったときに、ネガ・ポジ接
合体の先端部がドア804を押し上げて、外部に突出す
る距離に設定されている。
【0061】従って、現像剤延展後のネガ・ポジ接合体
が現像ローラ対325a,325bから送り出されると
、ネガ・ポジ接合体の先端部がドア804に接触するこ
となく、トレイ802上(暗箱装置内)に収納される。 その後、定着時間(約30〜40秒)の間、暗箱装置内
に保管され、定着時間が経過すると、排紙ローラ対80
1a,801bが回転して、ネガ・ポジ接合体を搬送し
、その先端部がドア804を矢印H’方向(図11参照
)に押し開け、使用者が取り出し可能な位置まで排出さ
れる。ここで、操作者がネガ・ポジ接合体を抜き取ると
、ドア804は自重によって矢印G’方向に移動して、
再び空間805を形成する。尚、詳細は後述するがセン
サS7 ,センサS24,及び,センサS9 の検知信
号に基づいて、制御手段(後述する制御部400)がプ
リント動作の禁止制御を実行する。
【0062】〔5〕概略ブロック図 次に、図14に示す概略ブッロク図を参照して、制御部
400を中心とした構成を説明する。制御部400には
、メッセージの表示及びキー入力等を担う操作部500
と、装置本体に電力を供給するスイッチング電源600
と、蛍光灯373(本実施例の光源)と、安定した蛍光
灯373の出力を得るための蛍光灯安定器372と、蛍
光灯ヒータ374と、蛍光灯373の光量を検知するセ
ンサS20と、ネガフィルムの搬送,カッター,各ロー
ラ等の動力となるメインモータ361と、スキャナの駆
動を行うスキャナモータ362と、変倍時のミラー移動
用のミラーモータ363と、変倍時のレンズ移動用のレ
ンズモータ364と、クラッチ365〜370(詳細は
後述する)と、ソレノイド371(詳細は後述する)と
、各種センサS1 〜センサS24(センサS20を除
く)とが接続されている。
【0063】〔6〕駆動系の役割及びレイアウト図15
は、モータ,各クラッチ,ソレノイド等の駆動系のレイ
アウトを示す。ネガ引き出しクラッチ365は、引き出
しローラ対312a,312bの軸上にあって、引き出
しローラ対312a,312bの駆動を行う。ネガ送り
クラッチ366は、中間ローラ対315a,315bと
、ローラ対316a,316bと、ローラ対320とを
駆動する。レジストクラッチ367は、レジストローラ
321の軸上にあり、レジストローラ321を駆動する
。ポジ送りクラッチ368は、挿入ローラ対322の軸
上にあって、挿入ローラ対322を駆動する。現像ロー
ラクラッチ369は、現像ローラ325a,325bを
駆動する。カッタークラッチ370は、回転刃313a
を駆動する。現像ソレノイド371は、現像ローラ32
5a,325bのモード切り換えを行う。
【0064】〔7〕各センサの役割及びレイアウト図1
6を参照して、本実施例のインスタント写真装置に配設
したセンサS1 〜センサS24の役割及びレイアウト
を説明する。センサS1 は、ネガフィルム搬送路上の
カッター手前に配設されたネガフィルム先端検知センサ
である。ネガフィルム200の先端検知を行って、スキ
ャナの開始タイミングに使用する。具体的には、赤外線
反射型センサからなる。センサS2 は、ネガフィルム
搬送路上のネガフィルム中間検知を行うネガフィルム2
00のジャム検知用のセンサである。センサS1 によ
る先端検知からセンサS2 までの時間でジャムの判定
を行うのに使用する。具体的には、赤外線反射型センサ
からなる。
【0065】センサS3 は、ネガフィルム搬送路上の
ネガフィルム中間検知を行うネガフィルム200のジャ
ム検知用のセンサである。センサS2からセンサS3 
までの時間でジャムの判定を行うのに使用する。具体的
には、赤外線反射型センサからなる。センサS4 は、
ネガフィルム現像ローラ前の検知を行う。ネガフィルム
200が該センサS4 を検知後、所定のタイミングで
現像ローラ325a,325bを回転させる。また、ネ
ガフィルム200の後端を検知して、現像ローラ325
a,325bの圧接解除(即ち、現像ローラ325aの
離間)のタイミングを計る。また、レジストローラ32
1を回転させてからネガフィルム200を検知するまで
の時間でジャムの判定を行う。具体的には、赤外線反射
型センサからなる。
【0066】センサS5 は、ポジシートアッセンブリ
ー100の挿入検知を行う。該センサS5 でポジシー
トアッセンブリー100の先端が検知された時、ポジシ
ートアッセンブリー100のマーク部M1 ,M2 ,
M3 がポジシート種類識別コード検知センサ(センサ
S10)の読み取り位置に来るように配置されている。 具体的には、赤外線反射型センサからなる。センサS6
 は、ポジシートアッセンブリー100の現像ローラ前
検知を行う。ポジシートアッセンブリー100が挿入さ
れ現像ローラ325a,325bに搬送される時、先端
を現像ローラ325a,325bに突き当てて止めるた
めの位置出し用センサ。具体的には、赤外線反射型セン
サからなる。
【0067】センサS7 は、排紙ローラ対801a,
801bと現像ローラ対325a,325bとの間にネ
ガ・ポジ接合体が有るか否かを検知する。具体的には、
赤外線反射型センサからなる。センサS8 は、ネガフ
ィルム200の裏側をセンスしてネガフィルム200の
有無を検知する。また、同時にネガフィルム200の先
端部及び後端部(遮光紙208及び209)を識別する
。このため、赤外線反射型センサで構成し、反射光を受
けるフォトトランジスタの出力をA/Dコンバーターで
読み込んで出力の違いで検知するようにしている。
【0068】センサS9 は、フタ803の有無を検知
する。具体的には、ホトインタラプタからなる。センサ
S10は、ポジシートアッセンブリー100に設けたマ
ーク部M1 ,M2,M3 (ポジシート種類識別コー
ド)の読み取りを行う。具体的には、赤外線反射型セン
サをマーク部M1 ,M2 ,M3 の数に合わせ3個
(センサS10−1 ,10−2 ,10−3 )使用
している。
【0069】センサS11は、ネガフィルムカートリッ
ジ201の側面にあるマーク部M4 ,M5 ,M6 
(ネガフィルム種類識別コード)の読み取りを行う。具
体的には、赤外線反射型センサをネガフィルム種類識別
マークの数に合わせ3個(センサS11−1 ,11−
2 ,11−3 )使用している。センサS12は、ジ
ャム取り出し用の右ドアの開閉状態の検知を行う。ホト
インタラプタからなる。センサS13は、現像ローラ3
25a,325bの清掃や、ネガフィルムカートリッジ
201のセットに用いる左ドアの開閉状態を検知する。 ホトインタラプタからなる。
【0070】センサS14−1 ,14−2 は、現像
ローラ325a,325bがセットされているか否かの
検知を行う。具体的には、マイクロスイッチからなる。 センサS15は、ホトインタラプタからなり、スキャナ
のホームポジションを検知する。センサS16は、ホト
インタラプタからなり、変倍用レンズ移動のホームポジ
ションを検知する。センサS17は、ホトインタラプタ
からなり、変倍用ミラー移動のホームポジションを検知
する。センサS18は、ホトインタラプタからなり、カ
ッターのホームポジションを検知する。
【0071】センサS19は、現像ローラ325a,3
25bがホームポジションで有るか否かの検知を行う。 現像ローラ325a,325bには、次の4つのモード
■ローラ加圧,エッジコントローラON、■ローラ加圧
,エッジコントローラOFF、■ローラ加圧,エッジコ
ントローラON、■ローラ解放がある。このうち■をホ
ームポジションとして、電源ON時,及び,待機状態と
している。
【0072】センサS20は、ホトダイオードとオペア
ンプからなり、蛍光灯373の明るさをホトダイオード
で検知し、電流・電圧変換回路及び増幅回路で電圧信号
に換えて、A/Dコンバータに入力し、CPUに取り入
れ、この値で蛍光灯373の光量制御を行うのに使用さ
れる。センサS21は、サーミスタからなり、蛍光灯3
73の温度を検知する。蛍光灯373は光量とスペクト
ル分布において温度特性を持つため、使用温度範囲が限
られる。従って、ヒータ374を用いて温める必要があ
り、このセンサS21によって温度を検知してヒータ3
74のON/OFF制御に使用する。
【0073】センサS22は、サーミスタからなり、気
温を検知する。センサS23は、リードスイッチからな
り、コンタクトガラス303上に35mmプロジェクタ
を載置した時に該プロジェクタを検知する。インスタン
ト写真装置はこの検知によってプロジェクトモードに切
り換わる。センサS24は、トレイ802上にネガ・ポ
ジ接合体が有るか否かを検知する。具体的には、赤外線
反射型センサからなる。
【0074】〔8〕操作部 図17は操作部500の構成を示し、大別して、装置の
使用条件等を設定する入力部と、入力された設定状態等
の表示を行う表示部とから成り、具体的には、コピー開
始を入力するプリントキー501と、画像濃度を調整す
る濃度キー502a及び502bと、縮小ズーム設定キ
ー503aと、拡大ズーム設定キー503bと、等倍設
定キー503cと、原稿のサイズを指定する原稿指定変
倍キー504a,504bと、ポジシート101の排出
を指令するポジシート排出スイッチ505と、ジャム発
生等のトラブル表示,縮小・拡大ズーム値等の設定値表
示,及び,『コピーできます』等のメッセージ表示を行
う表示パネル506と、ネガ・ポジ接合体の現像時間経
過を表示する現像時間経過表示LED507とから構成
される。
【0075】
〔9〕制御回路の構成 図18は本実施例の制御回路の構成を示す。CPU10
01は、1チップ内にRAM,8ビットタイマ,16ビ
ットイベントカウンタ,A/Dコンバータ,シリアルイ
ンタフェースを内蔵したタイプのもので、例えば、NE
C社製のμPD7810H或いはこれに相当するもので
ある。RAM1002は、内部にリチウム電池を内蔵し
たタイプで容量2Kbytes、装置の個別データやト
ータル枚数等のデータを記憶する。8254(1003
)は、蛍光灯やDCサーボモータ(メインモータ)を駆
動するパルスを出力する。I/Oエキスパンダ1004
は、各モータ,クラッチ,ソレノイド等の駆動や,操作
部のコントロールを行う。尚、その他の構成は図示のみ
で説明を省略する。
【0076】〔10〕制御部の制御動作以上の構成に基
づいて、本実施例のインスタント写真装置の制御部40
0の制御動作を詳細に説明する。制御部400の制御動
作は、図19のフローチャートで示すメインフローと、
図20及び図21のフローチャートで示す4つの割り込
み処理ルーチンから成る。
【0077】メインフローは、主に、機械のシーケンス
コントロール,及び,操作者に対する応答を行う。先ず
、電源がONされると、CPUの初期設定,メモリの初
期設定,周辺ICの初期設定等のイニシャライズ処理を
実行する(401)。次いで、スキャナ,レンズ,現像
ローラ,カッター等の機械イニシャライズ処理(402
)を行い、待機処理において操作者の操作を待つ(40
3)。その後は、操作者の操作に応じて、複写動作処理
(404),或いは,サービスマンモード処理(405
)を実行する。
【0078】割り込み処理ルーチンは、図20(a),
(b),及び,図21(a),(b)に示す、2.5m
Secインターバル,モータエンコータ,蛍光灯点灯,
スキャナモータの4つのルーチンから成り、2.5mS
ecインターバルでは各種のI/Oのチェック及び設定
を行い、同時に時間に関する動作を行う。他の3つは、
それぞれモータや蛍光灯がONしているときだけ働き、
サーボ等の制御を行う。
【0079】以下、前述したメインフローの各処理を順
をおって具体的に説明する。図22は、機械イニシャラ
イズ処理のフローチャートを示す。現像ローラが無いと
+24Vがダウンするため動力が働かない。このため、
センサS14を用いて現像ローラの有無を検知する(4
06)。蛍光灯ヒータ374をON(407)して、ス
キャナ,レンズ,ミラー等の状態の変化するメカの初期
化を行う(408)。このとき、ネガフィルム200が
搬送路上にある場合には、カッターイニシャライズは行
わない(409,410)。また、ポジシートアッセン
ブリー100が搬送路上にある場合は、これを自動排出
する(411,412)。その後、現像ローラをイニシ
ャライズして(413)、蛍光灯373が温まったら処
理を終了する(414)。
【0080】図23及び図24は、待機処理のフローチ
ャートを示す。待機処理は、基本的には機械の状態(ジ
ャム,ドアの開閉,ネガフィルムカートリッジ装填の有
無等)をチェックして、条件によってプリントキーを受
け付けて、次の複写動作処理に仕事を受け渡す。先ず、
ネガフィルム200の搬送路上のセンサにネガフィルム
200が検知されているかをチェック(415)し、ネ
ガフィルム200を検知した場合、ジャムと判定してジ
ャム表示のON及びエラーフラグの設定を行う(416
)。同様に、ドアの開閉状態をチェックして、ドアがO
PENならばドアOPEN表示のON及びエラーフラグ
の設定を行い(417,418)、現像ローラの有無を
チェックして、現像ローラがない場合には現像ローラ無
し表示及びエラーフラグの設定を行う(419,420
)。フローチャートには記載されていないが、暗箱トレ
イ802のフタ803の有無のチェック,フタ無し表示
のON及びエラーフラグの設定も合わせて行う。その後
、ステップ421から424で、操作部500の変倍キ
ー及び濃度キーによる入力を受け付けて、該当する動作
を行う。このとき、決められた幾つかのキーを押下する
ことによりサービスマンモード処理に移行する(詳細は
省略)。次にネガフィルムカートリッジ201の側面に
設けられたネガフィルム200の種類を示す3ビットの
白黒コード(ネガフィルム種類識別マーク)を読み込ん
で、ネガフィルムカートリッジ201の有無及びネガフ
ィルム200の種類を検知し、ネガフィルムカートリッ
ジ201の有無及びネガフィルム200の種類を表示す
る(425)。その後、上記のステップでエラーフラグ
の設定があった場合、該当するエラーに応じたメッセー
ジ等を表示し、エラーフラグをゼロに初期化する(42
6,427)。
【0081】続いて、ネガフィルムカートリッジ201
が有りの場合(428)、ネガフィルム200の有無及
びフィルム部か否かを判定する(429)。前述したよ
うにネガフィルム200はロール状に巻かれてネガフィ
ルムカートリッジ201内に収納されており、その先端
部と後端部には遮光紙208,209が取り付けられて
いる。ここでネガフィルム200の有無のチェックを行
うセンサS8 は、ネガフィルム200の有無の他に、
フィルム部分と遮光紙部分の区別を合わせて行う。具体
的には、センサS8 は赤外線LEDと、反射光をチェ
ックするフォトトランジスタとから成り、該反射光はC
PUのA/Dコンバータに入力され、8bit(0〜2
55)のデータとして認識される。ネガフィルム200
がない場合は、反射光がないのでデータはほとんどゼロ
に近い値となり、フィルム部の裏面(黒色)を検知した
場合は、少量の光が反射され、例えば、100〜120
程度の値となる。一方、遮光紙の場合は、フィルム部の
裏面より、反射率を高くしているため、200以上の値
となりCPUはネガフィルム200の有無及びフィルム
部か否かを判定できる。
【0082】上記の判定が遮光紙の場合、換言すれば、
フィルム部でない場合、遮光紙の排出動作を行う(43
0,431)。遮光紙の排出を行うと、該遮光紙が先端
部である場合には、次にフィルム部が検知されるのでそ
こで搬送を停止し、カッターで切断後装置外へ排出する
。また、遮光紙が後端部の場合には、フィルム無しが検
知されるのでそのまま排出を行う。一方、遮光紙でない
場合は、ステップ432へ進む。ネガフィルム200無
しの場合は、ネガフィルム200無し表示(433)を
行い、ステップ434でポジシート挿入チェック及びそ
の対応動作(詳細は後述する)を実行する。ネガフィル
ム200有りの場合は、ネガフィルム無し表示をOFF
し、ポジシートスタンバイフラグ(ポジシートの準備が
整っていることを示すフラグ)をチェックする(435
,436)。スタンバイであれば、ポジシート排出スイ
ッチがONか否かチェック(437)し、ONならばポ
ジシート排出動作を実行(438)し、ONでなければ
、プリントキーがONされるまでステップ415以下の
処理を繰り返す(439)。プリントキーがONされた
場合は、暗箱装置(トレイ802及びフタ803)の状
態をチェックする(439a)。具体的には、センサS
7 及びセンサS24の検知信号を入力し、暗箱装置内
のネガ・ポジ接合体の有無を判定し、センサS9 の検
知信号を入力して、フタ803の開閉或いは有無を判定
する。ここで、暗箱装置の状態がOKでない場合(セン
サS7 ,S24がOFF、センサS9 がON以外の
場合)には、LED507を点灯させて、トレイ802
の異常を通知(439b)し、ステップ439へ戻る。 暗箱装置の状態がOKの場合(センサS7 ,S24が
OFF、センサS9 がONの場合)には、LED50
7を消灯状態にして処理を終了する(439c)。
【0083】尚、ポジシート排出スイッチのONは、操
作部500のポジシート排出スイッチ505を押下する
ことにより入力され、これによって、ポジシートアッセ
ンブリー100を挿入して、全ての複写準備が整った後
でも、操作者は自由にポジシートアッセンブリー100
の自動排出を行うことができる。
【0084】図25は、ポジシート挿入チェック及びそ
の対応動作ルーチン(図24のステップ434)のフロ
ーチャートを示す。該ルーチンは、センサS5 による
ポジ挿入検知と、センサS10によるポジシート種類識
別コード(ポジシートアッセンブリー100のマーク部
M1 ,M2 ,M3 )の読み込みとを行い、ポジシ
ートの種類とネガフィルムの種類とが一致した場合、ポ
ジシートアッセンブリー100を現像ローラ手前の所定
位置に搬送して停止し、一致しない場合には、装置外部
へ排出するルーチンである。
【0085】装置のポジシート挿入口からポジシートア
ッセンブリー100を挿入すると、センサS5 によっ
てポジシートアッセンブリー100の挿入が検知される
。 このポジ挿入検知の瞬間、図26(a)に示すように、
センサS10の位置にマーク部M1 ,M2 ,M3 
が位置するように構成されており、センサS5 による
ポジ挿入検知に基づいて、ポジシートアッセンブリー1
00が所定の位置に到達したこと、換言すれば、ポジシ
ート種類識別コード(マーク部M1 ,M2 ,M3 
)の読み取りが可能な状態であることを判定できる。従
って、ポジ挿入検知がONでない場合は、ポジ挿入検知
フラグに0を設定して処理を終了する(440,441
)。ポジ挿入検知がONの場合、この検知がポジシート
アッセンブリー100の先端部検知か否かをポジ挿入検
知フラグで判定する。本実施例のフローチャートでは、
ポジ挿入検知がONで、且つ、ポジ挿入検知フラグが0
の場合、ポジシートアッセンブリー100を始めて検知
したこと、換言すれば、ポジシートアッセンブリー10
0の先端部を検知したことを示す。従って、ステップ4
42でNOの場合、ポジシート種類識別コードの読み込
みを行い、ポジ挿入検知フラグに1を設定して、ポジシ
ート種類識別コードの読み込みを実施したことを示す(
443)。
【0086】ここで、ポジシート種類識別コードは、図
26(b)に示すように、マーク部M1 ,M2 ,M
3 の白黒パターンを設けて形成されており、このマー
ク部M1 ,M2 ,M3 の1つ毎にポジシートの種
類を割り振ってコード化してある。但し、マーク部M1
 ,M2,M3 は全部白あるいは全部黒パターンのコ
ードは無効コードとして使用しない。これによって、例
えば、ポジシートアッセンブリー100を裏がえしたり
、前後左右を逆にして挿入した場合、換言すれば、セン
サS10の検知が全部白あるいは全部黒パターンの場合
は、ポジシートアッセンブリー100の誤挿入を検知す
ることができる。
【0087】従って、マーク部M1 ,M2 ,M3 
が全部白あるいは全部黒パターンの場合は、ポジシート
アッセンブリー100の誤挿入と判定して、操作部50
0の『印画紙』を表示し、且つ、ブザーを鳴らして誤挿
入の警告を行い(444,449)、ポジシートアッセ
ンブリーを排出する(450)。一方、マーク部M1 
,M2,M3 が全部白あるいは全部黒パターンでない
場合は、ネガフィルムカートリッジの有無を判定する(
445)。ここで、ネガフィルムカートリッジ200が
有る場合は、ネガフィルムの種類とポジシートの種類が
一致するか判定(446)し、一致したらポジシートア
ッセンブリー100を現像ローラ手前の所定位置に停止
させ、ポジスタンバイフラグに1を設定し、処理を終了
する(447,448)。ネガフィルムの種類とポジシ
ートの種類が一致しない場合は、ポジシートアッセンブ
リー100の誤挿入と判定して、操作部500の『印画
紙』を表示し、且つ、所定のブザーを鳴らして誤挿入の
警告を行う(444,449)。一方、ネガフィルムカ
ートリッジ200が装填されてない場合は、ポジシート
アッセンブリー100を現像ローラ手前の所定位置に停
止させ、ポジスタンバイフラグに1を設定し、処理を終
了する(447,448)。
【0088】図27及び図28は、複写動作処理のフロ
ーチャートを示す。プリントキーが押下されると、先ず
、35mmプロジェクトモードか否かの判定を行い(4
51)、35mmプロジェクトモードでなければ蛍光灯
を点灯させ(452)、35mmプロジェクトモードな
らば、ステップ453に進む。メインモータ,ネガ引き
出しクラッチ,ネガ送りクラッチをON(453)にし
て、ネガフィルム200の搬送を開始し、ネガフィルム
先端検知(センサS1 )に先端が検知されると、設定
された倍率及びモードに応じたタイミングでスキャナを
スタートさせる(454,456)。ネガフィルム先端
検知に先端が検知されない場合は、不送りJAMチェッ
クを行い、所定の時間内に先端が検知されない場合は不
送りJAMと判定し(459)、ジャム処理ルーチン(
詳細は省略する)へ進む。
【0089】ネガフィルム中間検知(1),(2)(セ
ンサS2 ,センサS3 )で、同様にJAMチェック
を行う(456,457,460,461)。ネガフィ
ルム中間検知(2)までネガフィルム200が送られた
後、ネガフィルム200一枚分の長さを繰り出した時点
で搬送を停止し、スキャナをリターン(リバースで回転
)させ、カッターを回転させて、ネガフィルム200を
切断後、ネガフィルム200の搬送を再開する(458
〜464)。搬送再開後、ネガフィルム200がレジス
トローラに突き当って先端がある程度屈曲した時点でレ
ジストローラを回転させる。換言すれば、所定のタイミ
ングでレジストローラの回転を開始することにより、ス
キュー補正を行う(465)。レジストローラを通過し
たネガフィルム200はネガ現像前検知(センサS4 
)で検知され、その一定時間後に現像ローラを回転させ
、現像を行う(466,468)。このとき、レジスト
クラッチをONしてからの時間でJAMチェックを行い
、一定の時間を経過してもネガ現像前検知で検知されな
い場合はレジストJAMと判定する(467)。また、
ネガ現像前検知(センサS4 )をネガフィルム200
の後端が通過したのを検知して、所定時間経過後現像ロ
ーラを停止し、現像ローラを離間させた状態に設定する
(469,470)。この時点から現像時間報知タイマ
をスタートさせる(471)。また、フローチャートに
は記載していないが、上記複写動作の途中でネガ有無検
知(センサS8 )のデータが遮光紙の値を示したとき
には、CPUはそれまで繰り出したネガフィルム200
の長さが画像形成可能な長さ(図3のlに相当)分ある
か否か判定し、短ければ複写動作を中断し、ネガフィル
ム200及びポジシートアッセンブリー100をそれぞ
れ排出する。一方、長ければ、カッタ動作を省いてネガ
フィルム200の後端部を全部、ネガフィルムカートリ
ッジ201から引き出しながら複写動作をフローチャー
ト通り実行する。メインモータをOFF(472)した
後、暗箱トレイ802の中にネガ・ポジ接合体を保持す
べき時間(40秒間)を計測して表示する(473)。
【0090】〔11〕現像時間報知タイマの制御動作次
に、図29,図30,図31を参照して、現像時間報知
タイマに関するフローチャートの概略を説明する。図2
9(a)に示すように、先ず、複写動作処理の現像時間
報知タイマスタート(ステップ471)において、セン
サS10によって検知したポジシート種類識別コードに
基づいて、サプライがOHP用か否かを判定する(70
1)。OHP用サプライの場合は、OHP用サプライの
現像時間(240秒)をタイマ1に設定する(702)
。一方、OHP用サプライでない場合は、通常の現像時
間(90秒)をタイマ2に設定する(703)。
【0091】続いて、図30及び図31で示す表示ルー
チンを1秒毎にコールして、該当するタイマ1或いは2
を減算して、時間経過に応じた現像時間経過表示LED
507(図29(b)に示す507aから507f)を
点灯する。ここで、LED507aは40秒たっていな
い時点(即ち、現像時間経過の測定が開始直後)で点灯
し、暗箱トレイ802からネガ・ポジ接合体を出してい
けない状態を表し、LED507fは現像終了を表し、
LED507b,507c,507d,507eは途中
経過を通知する。
【0092】表示ルーチンはタイマ1及びタイマ2の何
れに現像時間が設定されているか判定するために、先ず
、ステップ704でタイマ1が0か否か(即ち、0でな
ければ現像中である)を判定し、タイマ1が0の場合は
、ステップ717でタイマ2が0か否か判定する。ここ
で、タイマ1及びタイマ2の両方が0の場合は現像が終
了していることを示す。従って、制御部400は、タイ
マ1及びタイマ2の両方が0になるまで、1秒毎に表示
ルーチンのコールを繰り返えして実行する。
【0093】以下、タイマ1=240,タイマ2=0を
例として、表示ルーチンと現像時間経過表示LED50
7の関係を説明する。先ず、タイマ1=240であるの
で、OHP用サプライの現像中であると判断(704)
し、ステップ705へ進む。ステップ705では、タイ
マ1から1を減算する。ここでタイマ1の値は239(
240−1)となるので、ステップ706,708,7
10,712,714の比較条件に全て該当しないため
、ステップ716へ進みLED507aを点灯させる。 このようにLED507aのみが点灯している状態は、
現像開始直後の状態(具体的には現像開始から40秒以
内であること)を示す。次にステップ717へ進み、タ
イマ2=0であるので処理を終了する。
【0094】同様に、表示ルーチンが1秒毎にコールさ
れ、ステップ705によるタイマ1の減算後の値によっ
て、以下のようにLED507が点灯する。200以下
になると、ステップ714から715へ進み、LED5
07bが点灯する。150以下になると、ステップ71
2から713へ進み、LED507cが点灯する。10
0以下になると、ステップ710から711へ進み、L
ED507dが点灯する。50以下になると、ステップ
708から709へ進み、LED507eが点灯する。 0になると、ステップ706から707へ進み、LED
507fが点灯する。
【0095】LED507fの点灯によって現像時間が
終了したことを示し、タイマ1の値も0となるため(即
ち、タイマ1=0,タイマ2=0となるため)、表示ル
ーチンのコールも停止されて、処理が終了する。タイマ
1=0,タイマ2=90の場合には、ステップ718か
ら728によって、同様に、LED507a,507b
,507c,507d,507e,507fが順次所定
の時間に点灯して、現像の開始,現像時間の経過,及び
,現像の終了を表示する。
【0096】尚、フローチャートによる説明は省略する
が、制御部400はLED507bの表示と同時に、排
紙ローラ対801a,801bを駆動してネガ・ポジ接
合体の先端部を暗箱装置のドア804から突出させ、利
用者が容易に取り出せる状態とする。即ち、現像剤延展
後から40秒経過時点(定着時間が経過した時点)でネ
ガ・ポジ接合体の取り出しが可能な状態とする。利用者
は現像時間報知タイマの表示に従って、現像時間終了後
にネガ・ポジ接合体を取り出しても良く、或いは、連続
して複写処理を行いたい場合には、すぐに取り出して次
の複写処理を開始することもできる。
【0097】本実施例では、暗箱装置を着脱自在に設け
たことにより、装置の運搬を容易に行なうことができる
。また、例えば、カバー329に設けられたサプライ排
出口付近が現像剤により汚れた際、暗箱装置を取り外す
ことにより、清掃を容易に行なうことができる。更に、
トレイ802よりフタ803が着脱自在に設けられたこ
とにより、トレイ802が現像剤で汚れた際、同様にフ
タ803を取り外すことにより、容易に清掃を行なうこ
とができる。
【0098】また、前述したようにフタ803が開放状
態,或いは,取付けられていない場合には、プリント動
作を禁止するため、誤ってプリントキーをONした場合
でも、高価なサプライを無駄にすることがない。また、
利用者は、定着時間経過後に暗箱装置のドア804から
送り出されたネガ・ポジ接合体を取り出せば良いので、
誤って定着中のネガ・ポジ接合体を取り出したり、現像
終了後のネガ・ポジ接合体の取り出しを忘れたりするこ
とを防ぐことができ、更に、定着終了後すぐに次に複写
処理を開始でき、インスタント写真装置の使用効率及び
利便性を向上させることができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインスタン
ト写真装置は、ネガフィルムとポジシートを組み合わせ
て使用するピールアパート式のインスタント写真装置に
おいて、現像ローラの下流側に設けられ、且つ、現像剤
延展後のネガフィルム・ポジシート接合体の現像及び収
納に使用する暗箱装置と、ネガフィルム・ポジシート接
合体を暗箱装置から送り出すための搬送手段とを備えた
ため、誤って定着中のサプライを取り出したり、現像終
了後のサプライの取り出しを忘れたりすることを防ぐこ
とができる。
【0100】本発明のインスタント写真装置は、前述し
た構成において、前記搬送手段が、現像剤延展後から所
定時間経過した後、ネガフィルム・ポジシート接合体を
暗箱装置内より外部へ突出させるため、暗箱が使用可能
かどうか容易に判別でき、且つ、複写処理の待ち時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用するポジシートアッセン
ブリーの構成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例に使用するポジシートアッセン
ブリーの構成を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例に使用するネガフィルムの構成
を示す説明図である。
【図4】本発明の実施例に使用するネガフィルムの構成
を示す説明図である。
【図5】実施例のネガフィルムカートリッジの構成を示
す説明図である。
【図6】インスタント写真装置全体の構成を示す説明図
である。
【図7】現像部の構成を示す説明図である。
【図8】現像部の動作を示す説明図である。
【図9】現像部の動作を示す説明図である。
【図10】暗箱装置の構成を示す説明図である。
【図11】暗箱装置のフタ及びドアの構成を示す説明図
である。
【図12】排紙ローラの構成及び配置を示す説明図であ
る。
【図13】暗箱装置,排紙ローラ,及び,現像ローラの
関係を示す説明図である。
【図14】実施例のインスタント写真装置の概略ブッロ
ク図である。
【図15】モータ,各クラッチ,ソレノイド等の駆動系
のレイアウトを示す説明図である。
【図16】実施例のインスタント写真装置に配設したセ
ンサの役割及びレイアウトを示す説明図である。
【図17】操作部の構成を示す説明図である。
【図18】実施例の制御回路の構成を示す説明図である
【図19】メインフローのフローチャートである。
【図20】割り込み処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図21】割り込み処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図22】機械イニシャライズ処理のフローチャートで
ある。
【図23】待機処理のフローチャートの一部である。
【図24】待機処理のフローチャートの一部である。
【図25】ポジシート挿入チェック及びその対応動作ル
ーチンのフローチャートである。
【図26】ポジシート種類識別コード(マーク部M1 
,M2 ,M3 )の検知及び構成を示す説明図である
【図27】複写動作処理のフローチャートの一部である
【図28】複写動作処理のフローチャートの一部である
【図29】現像時間報知タイマに関するフローチャート
及び現像時間経過表示LEDの表示状態を示す説明図で
ある。
【図30】現像時間報知タイマのフローチャートの一部
である。
【図31】現像時間報知タイマのフローチャートの一部
である。
【符号の説明】
100    ポジシートアッセンブリー101   
 ポジシート                200
    ネガフィルム 801a,801b  排紙ローラ対

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ネガフィルムとポジシートを組み合わ
    せて使用するピールアパート式のインスタント写真装置
    において、現像ローラの下流側に設けられ、且つ、現像
    剤延展後のネガフィルム・ポジシート接合体の現像及び
    収納に使用する暗箱装置と、前記ネガフィルム・ポジシ
    ート接合体を前記暗箱装置から送り出すための搬送手段
    とを備えたことを特徴とするインスタント写真装置。
  2. 【請求項2】  前記搬送手段は、現像剤延展後から所
    定時間経過した後、前記ネガフィルム・ポジシート接合
    体を前記暗箱装置内より外部へ突出させることを特徴と
    する請求項1のインスタント写真装置。
  3. 【請求項3】  前記搬送手段は、搬送ローラから成り
    、且つ、前記現像ローラと前記暗箱装置との間に配設さ
    れることを特徴とする請求項1及び2のインスタント写
    真装置。
  4. 【請求項4】  前記暗箱装置は前記ネガフィルム・ポ
    ジシート接合体を突出させるための突出口を備え、前記
    現像ローラから前記突出口までの距離が前記ネガフィル
    ム・ポジシート接合体の搬送方向の長さより長く、且つ
    、前記搬送ローラから前記突出口までの距離が前記ネガ
    フィルム・ポジシート接合体の搬送方向の長さより短い
    ことを特徴とする請求項3のインスタント写真装置。
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