JP2834105B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2834105B2
JP2834105B2 JP31830796A JP31830796A JP2834105B2 JP 2834105 B2 JP2834105 B2 JP 2834105B2 JP 31830796 A JP31830796 A JP 31830796A JP 31830796 A JP31830796 A JP 31830796A JP 2834105 B2 JP2834105 B2 JP 2834105B2
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忠志 溝口
人司 竹本
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徹 薬師寺
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に顔料系インク中の色材粒子を電気泳動
現象により制御するようにしたインクジェット記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は、記録時におけ
る騒音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという点
において、最近関心を集めている。その中で、簡単な機
構で記録媒体上に直接高速記録が可能であり、しかも普
通紙に記録の行えるインクジェット記録法は極めて有力
な記録法であって、これまでにも様々な方式が提案され
ている。
【0003】従来、この種のインクジェット記録装置
は、例えば特開昭60ー228162号公報に示される
ように、記録体背面に設けた電極と、これに対向した針
状の排出電極間に電圧を印加し、発生した電界の静電力
により、インク等の色材を飛翔せしめ、記録を行う方法
がある。
【0004】図6はこの従来のインクジェット記録装置
の概略図である。図6を参照すると、この従来のインク
ジェット記録装置は顔料系インク210が満たされてい
るインク室201と、この顔料系インク210中の色材
粒子を電気泳動現象によりインク吐出口202へ集中さ
せるための電気泳動電極203と、インク吐出口202
へ集中した色材粒子を排出させ記録媒体204上に飛翔
させるための複数の排出電極205と、この排出電極2
05に対向し記録媒体204の背面に配設した対向電極
209とを有している。
【0005】インク吐出口202は各排出電極205の
先端で凸状の顔料系インク210のメニスカスができる
ように、流路壁208により各排出電極205毎に仕切
られている。インク室201は、インク供給口206お
よびインク排出口207で不図示のインクタンクおよび
チューブにより接続されており、インク室201内のイ
ンクに背圧を付与するとともにインク室201内の顔料
系インク210は強制的に循環されている。
【0006】図5は電気泳動電極と排出電極への印加電
圧波形図である。図5および図6を参照して、この従来
のインクジェット記録装置の動作について説明する。こ
のインクジェット記録装置は帯電している色材粒子を含
んでいる顔料系インクに電界を加えると色材粒子が電界
下で一方向に動くという電気泳動現象を利用したもので
ある。
【0007】すなわち、電気泳動電極203に図5に示
す一定電圧V1を与え、顔料系インク210が満たされ
ているインク室201に電界を加えると顔料系インク2
10中の色材粒子がインク吐出口202へある電気泳動
速度で移動し、排出電極205先端に凸状の顔料系イン
ク210のメニスカスが形成される。色材粒子の排出を
行う排出電極205に図5に示す電圧V2、時間T2の
パルス電圧を印加すると、静電気力によって色材粒子は
排出電極205の先端部に移動し集中する。
【0008】色材粒子は、静電気力によってメニスカス
力、顔料系インクの表面張力や粘性力等に打ち勝って、
このパルス電圧に同期したタイミングで微小な飛翔粒子
群211となって排出電極205の先端部から飛翔し、
記録媒体204上に付着する。色材粒子の補給が行わ
れ、この様な動作が繰り返されて記録媒体204上に画
像が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェット記録装置の問題点は、電気泳動電極への印加電
圧による電界の方向が一定となり、色材粒子は一定の方
向に移動するため複数の排出電極先端部に一様に集中す
るということである。この結果、色材粒子の排出を目的
とした排出電極にパルス電圧を印加したとき、目的とし
た排出電極以外からも色材粒子が排出してしまい、画像
の品質に影響を与える恐れがある。
【0010】その理由は色材粒子の排出を目的としない
排出電極先端部にも色材粒子が集中した状態にあるため
である。
【0011】本発明の目的は、色材粒子の排出を目的と
しない排出電極からの色材粒子の排出を防止し、画像を
安定化させるインクジェット記録装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、顔料系インクが満たされているインク室
と、この顔料系インク中の色材粒子を電気泳動現象によ
りインク吐出口へ集中させるための電気泳動電極と、前
記インク吐出口へ集中した前記色材粒子を排出させて記
録媒体上に飛翔させるための複数の排出電極と、前記排
出電極に対向した位置で前記記録媒体の背面に配設した
対向電極とを備えたインクジェット記録装置において、
複数の前記排出電極の両端に前記色材粒子撹拌用の撹拌
電極を設けたことを特徴とする。
【0013】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記電気泳動電極に電圧を印加することにより前記
排出電極先端部に前記色材粒子を集中させた後、前記撹
拌電極へ印加電圧を印加することにより前記排出電極先
端部の前記色材粒子を流動させた後、前記排出電極に電
圧を印加することにより前記排出電極から前記色材粒子
を排出させることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記電気泳動電極を各々の前記排出電極ごとに設け
たことを特徴とする。
【0015】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、所定の排出電極に対応した所定の電気泳動電極に電
圧を印加することにより前記所定の排出電極先端部に前
記色材粒子を集中させた後、前記撹拌電極へ印加電圧を
印加することにより前記所定の排出電極先端部の前記色
材粒子を流動させた後、前記所定の排出電極に電圧を印
加することにより所定の排出電極から前記色材粒子を排
出させることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記撹拌電極への印加電圧を周期的に変化させるこ
とにより、インク吐出口へ集中する色材粒子を撹拌する
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の一実施の形態のインクジェ
ット記録装置の簡単な基本構造図、図2はこの実施の形
態の電気泳動電極、撹拌電極および排出電極への印加電
圧波形図である。
【0019】図1および図2を参照すると、この実施の
形態のインクジェット記録装置は、誘電体隔壁16から
成る顔料系インクが満たされているインク室1と、この
顔料系インク中の色材粒子15を電気泳動現象によりイ
ンク吐出口2へ集中させるための電気泳動電極10と、
インク吐出口2へ集中した色材粒子15を排出させて記
録媒体4上に飛翔させるための複数の排出電極12,1
7,18等と、この複数の排出電極12,17,18等
に対向した位置で記録媒体4の背面に配設した対向電極
9と、この複数の排出電極12,17,18等の両端に
設けた色材粒子15撹拌用の撹拌電極5,6とから構成
される。また、この実施の形態のインクジェット記録装
置は、電気泳動電極10に電圧を印加することにより排
出電極12,17,18等先端部に色材粒子15を集中
させた後、撹拌電極5,6へ印加電圧を印加することに
より排出電極12,17,18等先端部の色材粒子15
を流動させた後、排出電極12,17,18等に電圧を
印加することにより排出電極12,17,18等から色
材粒子15を排出させることを特徴とする。さらに、こ
の実施の形態のインクジェット記録装置は、撹拌電極
5,6への印加電圧を周期的に変化させることにより、
インク吐出口2へ集中する色材粒子15を撹拌すること
を特徴とする。
【0020】この実施の形態として、コンピュータ等か
ら入力インターフェース13を経由して入力される印字
データおよび印字制御信号が、排出電極a12および排
出電極c18から色材粒子15を排出し、排出電極b1
7からは色材粒子15を排出しない信号であったときの
動作について図1および図2を参照して説明する。
【0021】まず、図2シーケンスaの場合、制御部1
4はコンピュータ等から入力インターフェース13を経
由して入力される印字データおよび印字制御信号を検出
する。制御部14は電気泳動電極電圧制御回路8に信号
を送出する。電気泳動電極電圧制御回路8は制御部14
から送出された信号に応答して電気泳動電極10に電圧
V1の電圧を時間T1与え、顔料系インクが満たされて
いるインク室1に電界を加える。顔料系インク中の色材
粒子15がインク吐出口2へある電気泳動速度で移動す
るため、排出電極a12,排出電極b17および排出電
極c18の先端部に色材粒子5の集中が起こる。
【0022】次に、図2シーケンスbの場合、制御部1
4は電気泳動電極電圧制御回路8および撹拌電極電圧制
御回路7に信号を送出する。電気泳動電極電圧制御回路
8は制御部14から送出された信号に応答して電気泳動
電極10への電圧をOFFにする。また、撹拌電極電圧
制御回路7は制御部14から送出された信号に応答して
撹拌電極a5および撹拌電極b6への印加電圧を互いに
反対位相になるように周期Tabである一定時間(図2
では3/2Tab)変化させる。
【0023】電気泳動電極10への印加電圧がOFFに
なると、今迄インク吐出口2へ向かって移動していた色
材粒子15は停止する。さらに、撹拌電極a5および撹
拌電極b6への印加電圧が互いに反対位相になるように
周期Tabで変化するため周期Tab/2で電界の方向
が変化し、インク室1と排出電極a12,排出電極b1
7および排出電極c18先端部付近の色材粒子15は撹
拌電極a5および撹拌電極b6間をTab/2の周期で
向きを変えながら移動し、撹拌される。このため、色材
粒子15は排出電極a12,排出電極b17および排出
電極c18先端部付近を一様に移動する。
【0024】次に、図2シーケンスcの場合、制御部1
4は撹拌電極電圧制御回路7および排出電極電圧制御回
路3に信号を送出する。撹拌電極電圧制御回路7は制御
部14から送出された信号に応答して撹拌電極a5およ
び撹拌電極b6への印加電圧をOFFにする。撹拌電極
a5および撹拌電極b6への印加電圧がOFFになると
色材粒子15は停止する。色材粒子15は排出電極a1
2,排出電極b17および排出電極c18先端部付近に
一様に分布している状態にある。
【0025】このとき、排出電極電圧制御回路3は制御
部14から送出された信号に応答して、排出電極a12
および排出電極c18に電圧V2,時間T2のパルス電
圧を印加する。排出電極a12および排出電極c18に
電圧V2,時間T2のパルス電圧が印加されると排出電
極a12および排出電極c18先端部付近に一様に分布
している色材粒子15は静電気力によって排出電極a1
2および排出電極c18の先端部に移動し集中する。色
材粒子15は、静電気力によってメニスカス力、顔料系
インクの表面張力や粘性力等に打ち勝って、このパルス
電圧に同期したタイミングで微小な飛翔粒子群11とな
って排出電極a12および排出電極c18の先端部から
飛翔し、記録媒体4上に付着する。色材粒子15の排出
を目的としない排出電極b17先端部付近には色材粒子
15が集中した状態ではないので、排出電極a12およ
び排出電極c18へのパルス電圧の影響によって、色材
粒子15が排出電極b17から排出することはない。
【0026】また、次に排出電極a12および排出電極
c18から色材粒子15の排出要求があるとき、制御部
14は電気泳動電極電圧制御回路8に信号を送出する。
電気泳動電極電圧制御回路8は制御部14から送出され
た信号に応答して電気泳動電極10に再度、電圧V1の
電圧を時間T1与え、顔料系インクが満たされているイ
ンク室1に電界を加える。顔料系インク中の色材粒子1
5がインク吐出口2へある電気泳動速度で移動するた
め、排出電極a12,排出電極b17および排出電極c
18の先端部に色材粒子15の集中が再び起こる。
【0027】次に、図2の2回目のシーケンスbの場
合、制御部14は電気泳動電極電圧制御回路8および撹
拌電極電圧制御回路7に信号を送出する。電気泳動電極
電圧制御回路8は制御部14から送出された信号に応答
して電気泳動電極10への電圧をOFFにする。また、
撹拌電極電圧制御回路7は制御部14から送出された信
号に応答して撹拌電極a5および撹拌電極b6への印加
電圧を互いに反対位相になるように周期Tabである一
定時間(図2では3/2Tab)変化させる。
【0028】電気泳動電極3への印加電圧がOFFにな
ると、今迄インク吐出口2へ向かって移動していた色材
粒子15は停止する。さらに、撹拌電極a5および撹拌
電極b6への印加電圧が互いに反対位相になるように周
期Tabで変化するため周期Tab/2で電界の方向が
変化し、インク室1のインク吐出口2付近の色材粒子1
5は撹拌電極a5および撹拌電極b6間をTab/2の
周期で向きを変えながら移動し、撹拌される。このた
め、色材粒子15は排出電極a12,排出電極b17お
よび排出電極c18先端部付近を一様に移動する。
【0029】次に、図2シーケンスdの場合、制御部1
4は撹拌電極電圧制御回路7および排出電極電圧制御回
路3に信号を送出する。撹拌電極電圧制御回路7は制御
部14から送出された信号に応答して撹拌電極a5およ
び撹拌電極b6への印加電圧をOFFにする。撹拌電極
a5および撹拌電極b6への印加電圧がOFFになると
色材粒子15は停止する。色材粒子15は排出電極a1
2,排出電極b17および排出電極c18先端部付近に
一様に分布している状態にある。
【0030】このとき、排出電極電圧制御回路3は制御
部14から送出された信号に応答して、排出電極a12
および排出電極c18に電圧V2,時間T2のパルス電
圧を印加する。排出電極a12および排出電極c18に
電圧V2,時間T2のパルス電圧が印加されると排出電
極a12および排出電極c18先端部付近に一様に分布
している色材粒子15は静電気力によって排出電極a1
2および排出電極c18の先端部に移動し集中する。色
材粒子15は、静電気力によってメニスカス力、顔料系
インクの表面張力や粘性力等に打ち勝って、このパルス
電圧に同期したタイミングで微小な飛翔粒子群11とな
って排出電極a12および排出電極c18の先端部から
飛翔し、記録媒体4上に付着する。色材粒子15の排出
を目的としない排出電極b17先端部付近には色材粒子
15が集中した状態ではないので、排出電極a12およ
び排出電極c18へのパルス電圧の影響によって、色材
粒子15が排出電極b17から排出することはない。
【0031】尚、排出電極a12,排出電極b17およ
び排出電極c18のいずれかからも次の色材粒子15の
排出要求がないとき、制御部14は電気泳動電極電圧制
御回路8に信号を送出する。電気泳動電極電圧制御回路
8は制御部14から送出された信号に応答して電気泳動
電極10への印加電圧をOFFにする。
【0032】図3は本発明の別の実施の形態のインクジ
ェット記録装置の簡単な基本構造図、図4はこの実施の
形態の電気泳動電極、撹拌電極および排出電極への印加
電圧波形図である。
【0033】図3および図4を参照すると、この実施の
形態のインクジェット記録装置は、誘電体隔壁16から
成る顔料系インクが満たされているインク室1と、この
顔料系インク中の色材粒子15を電気泳動現象によりイ
ンク吐出口2へ集中させるための電気泳動電極19,2
0,21等と、インク吐出口2へ集中した色材粒子15
を排出させて記録媒体4上に飛翔させるための複数の排
出電極12,17,18等と、この複数の排出電極1
2,17,18等に対向した位置で記録媒体4の背面に
配設した対向電極9と、各々の排出電極12,17,1
8等ごとに設けた電気泳動電極19,20,21等と、
複数の排出電極12,17,18等の両端に設けた色材
粒子15撹拌用の撹拌電極5,6とから構成される。ま
た、この実施の形態のインクジェット記録装置は、所定
の排出電極、例えば排出電極b17に対応した所定の電
気泳動電極、例えば電気泳動電極b20に電圧を印加す
ることにより所定の排出電極、例えば排出電極b17先
端部に色材粒子15を集中させた後、撹拌電極5,6へ
印加電圧を印加することにより所定の排出電極、例えば
排出電極b17先端部の色材粒子15を流動させた後、
所定の排出電極、例えば排出電極b17に電圧を印加す
ることにより所定の排出電極、例えば排出電極b17か
ら色材粒子15を排出させることを特徴とする。さら
に、この実施の形態のインクジェット記録装置は、撹拌
電極5,6への印加電圧を周期的に変化させることによ
り、インク吐出口2へ集中する色材粒子15を撹拌する
ことを特徴とする。
【0034】次に、この実施の形態において、コンピュ
ータ等から入力インターフェース13を経由して入力さ
れる印字データおよび印字制御信号が、排出電極a12
および排出電極b17から色材粒子15を排出し、排出
電極c18からは色材粒子15を排出しない信号であっ
たときの動作について図3および図4を参照して説明す
る。
【0035】まず、図4シーケンスaの場合、制御部1
4はコンピュータ等から入力インターフェース13を経
由して入力される印字データおよび印字制御信号を検出
する。制御部14は電気泳動電極電圧制御回路8に信号
を送出する。電気泳動電極電圧制御回路8は制御部14
から送出された信号に応答して電気泳動電極b20に電
圧V1の電圧を時間T1与え、顔料系インクが満たされ
ているインク室1に電界を加える。顔料系インク中の色
材粒子15がインク吐出口2へある電気泳動速度で移動
するため、排出電極b17の先端部に色材粒子15の集
中が主に起こり、排出電極a12および排出電極c18
の先端部にも若干の色材粒子15の集中が起こる。
【0036】次に、図4シーケンスbの場合、制御部1
4は電気泳動電極電圧制御回路8および撹拌電極電圧制
御回路7に信号を送出する。電気泳動電極電圧制御回路
8は制御部14から送出された信号に応答して電気泳動
電極b20への電圧をOFFにする。また、撹拌電極電
圧制御回路7は制御部14から送出された信号に応答し
て撹拌電極a5および撹拌電極b6への印加電圧を互い
に反対位相になるように周期Tabである一定時間(図
4では3/2Tab)変化させる。
【0037】電気泳動電極b20への印加電圧がOFF
になると、今迄インク吐出口2へ向かって移動していた
色材粒子15は停止する。さらに、撹拌電極a5および
撹拌電極b6への印加電圧が互いに反対位相になるよう
に周期Tabで変化するため周期Tab/2で電界の方
向が変化し、インク室1と排出電極a12,排出電極b
17および排出電極c18先端部付近の色材粒子15は
撹拌電極a5および撹拌電極b6間をTab/2の周期
で向きを変えながら移動し、撹拌される。このため、色
材粒子15は排出電極a12,排出電極b17および排
出電極c18先端部付近を一様に移動する。
【0038】次に、図4シーケンスcの場合、制御部1
4は撹拌電極電圧制御回路7と排出電極電圧制御回路3
に信号を送出する。撹拌電極電圧制御回路7は制御部1
4から送出された信号に応答して撹拌電極a5および撹
拌電極b6への印加電圧をOFFにする。撹拌電極a5
および撹拌電極b6への印加電圧がOFFになると色材
粒子15は停止する。色材粒子15は排出電極a12,
排出電極b17および排出電極c18先端部付近に一様
に分布している状態にある。
【0039】このとき、排出電極電圧制御回路3は制御
部14から送出された信号に応答して、排出電極b17
に電圧V2,時間T2のパルス電圧を印加する。排出電
極b17に電圧V2,時間T2のパルス電圧が印加され
ると排出電極b17先端部付近に一様に分布している色
材粒子15は静電気力によって排出電極b17の先端部
に移動し集中する。色材粒子15は、静電気力によって
メニスカス力、顔料系インクの表面張力や粘性力等に打
ち勝って、このパルス電圧に同期したタイミングで微小
な飛翔粒子群11となって排出電極b17の先端部から
飛翔し、記録媒体4上に付着する。色材粒子15の排出
を目的としない排出電極a12および排出電極c18の
先端部付近には色材粒子15が集中した状態ではないの
で、排出電極b17へのパルス電圧の影響によって、色
材粒子15が排出電極a12および排出電極c18から
排出することはない。
【0040】また、次に排出電極a12および排出電極
b17から色材粒子15の排出要求があるとき、制御部
14は電気泳動電極電圧制御回路8に信号を送出する。
電気泳動電極電圧制御回路8は制御部14から送出され
た信号に応答して電気泳動電極a19および電気泳動電
極b20に、再度電圧V1の電圧を時間T1与え、顔料
系インクが満たされているインク室1に電界を加える。
顔料系インク中の色材粒子15がインク吐出口2へある
電気泳動速度で移動するため、排出電極a12および排
出電極b17の先端部に色材粒子15の集中が主に起こ
り、排出電極c18の先端部にも若干の色材粒子15の
集中が起こる。
【0041】次に、図4の2回目のシーケンスbの場
合、制御部14は電気泳動電極電圧制御回路8および撹
拌電極電圧制御回路7に信号を送出する。電気泳動電極
電圧制御回路8は制御部14から送出された信号に応答
して電気泳動電極a19および電気泳動電極b20への
電圧をOFFにする。また、撹拌電極電圧制御回路7は
制御部14から送出された信号に応答して撹拌電極a5
と撹拌電極b6への印加電圧を互いに反対位相になるよ
うに周期Tabである時間(図4では3/2Tab)変
化させる。
【0042】電気泳動電極a19および電気泳動電極b
20への印加電圧がOFFになると、今迄インク吐出口
2へ向かって移動していた色材粒子15は停止する。さ
らに、撹拌電極a5および撹拌電極b6への印加電圧が
互いに反対位相になるように周期Tabで変化するため
周期Tab/2で電界の方向が変化し、インク室1のイ
ンク吐出口2付近の色材粒子15は撹拌電極a5および
撹拌電極b6間をTab/2の周期で向きを変えながら
移動し、撹拌される。このため、色材粒子15は排出電
極a12,排出電極b17および排出電極c18先端部
付近を一様に移動する。
【0043】次に、図4シーケンスdの場合、制御部1
4は撹拌電極電圧制御回路7と排出電極電圧制御回路3
に信号を送出する。撹拌電極電圧制御回路7は制御部1
4から送出された信号に応答して撹拌電極a5および撹
拌電極b6への印加電圧をOFFにする。撹拌電極a5
と撹拌電極b6への印加電圧がOFFになると色材粒子
15は停止する。色材粒子15は排出電極a12,排出
電極b17および排出電極c18先端部付近に一様に分
布している状態にある。
【0044】このとき、排出電極電圧制御回路3は制御
部14から送出された信号に応答して、排出電極a12
および排出電極b17に電圧V2,時間T2のパルス電
圧を印加する。排出電極a12および排出電極b17に
電圧V2,時間T2のパルス電圧が印加されると排出電
極a12および排出電極b17先端部付近に一様に分布
している色材粒子15は静電気力によって排出電極a1
2および排出電極b17の先端部に移動し集中する。色
材粒子15は、静電気力によってメニスカス力、顔料系
インクの表面張力や粘性力等に打ち勝って、このパルス
状の排出電圧に同期したタイミングで微小な飛翔粒子群
11となって排出電極a12および排出電極b17の先
端部から飛翔し、記録媒体4上に付着する。
【0045】色材粒子15の排出を目的としない排出電
極c18先端部付近には色材粒子15が集中した状態で
はないので、排出電極a12および排出電極b17への
パルス電圧の影響によって、色材粒子15が排出電極c
18から排出することはない。
【0046】尚、排出電極a12,排出電極b17およ
び排出電極c18のいずれかからも次の色材粒子15の
排出要求がないとき、制御部14は電気泳動電極電圧制
御回路8に信号を送出する。電気泳動電極電圧制御回路
8は制御部14から送出された信号に応答して電気泳動
電極a19,電気泳動電極b20および電気泳動電極c
21への印加電圧をOFFにする。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の効果は、
色材粒子を均一に撹拌することができ、色材粒子の排出
を目的としない排出電極先端部に色材粒子が集中した状
態になるのを防げるので、色材粒子の排出を目的とした
排出電極への印加電圧の影響によって、目的としない排
出電極からの色材粒子の排出を防止できるため、画像を
安定化させることができるということである。
【0048】その理由は、複数の排出電極の両端に色材
粒子撹拌用の撹拌電極を設け、撹拌電極への印加電圧を
制御するようにしたためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のインクジェット記録装
置の基本構造図である。
【図2】図1の実施の形態の電気泳動電極、撹拌電極お
よび排出電極への印加電圧波形図である。
【図3】本発明の他の実施の形態のインクジェット記録
装置の基本構造図である。
【図4】図3の実施の形態の電気泳動電極、撹拌電極お
よび排出電極への印加電圧波形図である。
【図5】従来例の電気泳動電極および排出電極への印加
電圧波形図である。
【図6】従来のインクジェット記録装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 インク室 2 インク吐出口 3 排出電極電圧制御回路 4 記録媒体 5 撹拌電極a 6 撹拌電極b 7 撹拌電極電圧制御回路 8 電気泳動電極電圧制御回路 9 対向電極 10 電気泳動電極 11 飛翔粒子群 12 排出電極a 13 入力インターフェース 14 制御部 15 色材粒子 16 誘電体隔壁 17 排出電極b 18 排出電極c 19 電気泳動電極a 20 電気泳動電極b 21 電気泳動電極c
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 忠志 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 島 和男 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−1824(JP,A) 特開 平9−123459(JP,A) 特開 平8−295023(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料系インクが満たされているインク室
    と、この顔料系インク中の色材粒子を電気泳動現象によ
    りインク吐出口へ集中させるための電気泳動電極と、前
    記インク吐出口へ集中した前記色材粒子を排出させて記
    録媒体上に飛翔させるための複数の排出電極と、前記排
    出電極に対向した位置で前記記録媒体の背面に配設した
    対向電極とを備えたインクジェット記録装置において、
    複数の前記排出電極の両端に前記色材粒子撹拌用の撹拌
    電極を設けたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電気泳動電極に電圧を印加すること
    により前記排出電極先端部に前記色材粒子を集中させた
    後、前記撹拌電極へ印加電圧を印加することにより前記
    排出電極先端部の前記色材粒子を流動させた後、前記排
    出電極に電圧を印加することにより前記排出電極から前
    記色材粒子を排出させることを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記電気泳動電極を各々の前記排出電極
    ごとに設けたことを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 所定の排出電極に対応した所定の電気泳
    動電極に電圧を印加することにより前記所定の排出電極
    先端部に前記色材粒子を集中させた後、前記撹拌電極へ
    印加電圧を印加することにより前記所定の排出電極先端
    部の前記色材粒子を流動させた後、前記所定の排出電極
    に電圧を印加することにより所定の排出電極から前記色
    材粒子を排出させることを特徴とする請求項3記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記撹拌電極への印加電圧を周期的に変
    化させることにより、インク吐出口へ集中する色材粒子
    を撹拌することを特徴とする請求項1,2,3または4
    記載のインクジェット記録装置。
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