JP2842341B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2842341B2
JP2842341B2 JP27544695A JP27544695A JP2842341B2 JP 2842341 B2 JP2842341 B2 JP 2842341B2 JP 27544695 A JP27544695 A JP 27544695A JP 27544695 A JP27544695 A JP 27544695A JP 2842341 B2 JP2842341 B2 JP 2842341B2
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仁史 峯本
良広 萩原
淳一 末次
良介 上松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に係り、特に、電気泳動電極を備え、顔料インク中
の帯電された色材粒子を静電力の作用により記録体に飛
翔させ記録を行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5乃至図6に従来例を示す。まず図5
において、記録ヘッド200の本体は誘電体部材208
で形成されている。この誘電体部材208は、一端部に
インク吐出口202を備え且つ内部に帯電された色材粒
子206を含む顔料系インクを収納するためのインク室
201を備えている。この誘電体部材203の周囲に
は、電気泳動電極203が装備されている。そして、前
記インク吐出口202に集中した色材粒子を静電気力に
よって記録体204上に飛翔させるように構成されてい
る。ここで、符号205は、インク吐出方向に沿ってイ
ンク室に併設された排出電極を示し、符号214は、イ
ンク吐出口202に記録体204を介して対向する接地
された対向電極を示す。
【0003】これを更に詳述すると、インク室201
は、誘電体部材208の内部をくり貫いて設けられてお
り、インク吐出口202に向けて空間断面積が徐々に小
さくなるように形成されている。このインク室201
は、後方を電気泳動電極203で封じられている。電気
泳動電極203は、インク室201の後方と側方に設け
られ、誘電体部材208の外縁に固定されている。イン
ク室201に収納される顔料系インクは、石油系有機溶
媒(イソパラフィン)に、帯電制御剤とともに着色した
熱可塑性樹脂の色材粒子206たる微粒子(トナー)を
分散したものであり、当該トナーはゼータ電位により正
極性に見かけ上の帯電が施されている。記録体204は
普通紙である。
【0004】そして、図6(a)に示すように、電気泳
動電極203に色材粒子206と同極性の所定の電圧V
1が印加されると、当該電気泳動電極203と排出電極
205のインク吐出側先端部との間に電界が形成され、
この電界の作用により顔料系インク中の色材粒子206
に電気泳動が付勢され、色材粒子206はインク吐出口
202の近傍に集められる。続いて、図6(b)に示す
ように、排出電極205に、パルス状電圧V2が印加さ
れると、排出電極205と対向電極214との間に電界
が形成され、インク吐出口近傍の色材粒子206がイン
クメニスカスから徐々に引き出されると共に更に一所に
集中する。そして、一群となった色材粒子206に作用
する静電力がインクメニスカスの表面張力等に打ち勝つ
と、インク吐出口202から対向電極214に向けて色
材粒子群206Aが飛翔し、記録体204に色材粒子2
06が付着する。記録体204の搬送と共に上記印字動
作が繰り返し行われることにより、記録体表面に所望の
印字が行われる。
【0005】一方、色材粒子群206Aを放出したこと
によりインク吐出口202の周囲で減少した色材粒子2
06は、電気泳動電極203が形成する電界の作用を受
けてインク室の奥側からインク吐出口202に常時搬送
供給される。これにより、色材粒子群206Aの連続的
な吐出を行うことができるようになっている。
【0006】ここで、色材粒子206が排出電極205
の先端部に十分に集中していない時に排出電極205へ
パルス電圧V2を印加すると、色材粒子206の不吐出
を生じ、また、印字ドットの大きさ及び濃度が不安定に
なり画像に悪影響を与えるという不都合がある。そこ
で、電気泳動電極203へ印加する電圧をなるべく高く
設定して色材粒子206を排出電極205の先端部に十
分に集中させておく必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、電気泳電極への印加電圧をあまり高
く設定し過ぎると、排出電極へパルス電圧を印加してい
ないにも拘らず、電気泳動電極への印加電圧だけで色材
粒子が吐出されてしまう、いわゆる自発吐出が発生する
不都合があった。また、色材粒子を吐出させるにあたり
電気泳動電極と排出電極との双方に所定のタイミングで
電圧を印加する必要があるため、電力消費が大きいのみ
ならず吐出制御系が複雑化し、コスト高を招来せしめる
不都合もあった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、電気泳動電極への印加電圧により生ずる
色材粒子の自発吐出を積極的に利用して記録動作を行う
インクジェット記録装置を提供することを、その目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明では、一端部にインク吐出口を備え
且つ内部に帯電された色材粒子を含む顔料系インクを収
納するためのインク室を備えた誘電体部材と、この誘電
体部材の周囲に装備された電気泳動電極と、この電気泳
動電極に一定の電圧を印加する泳動電極用印加電圧制御
部とを備え、インク吐出口に集中した色材粒子を静電気
力によって記録体上に飛翔させるように構成されてい
る。そして、泳動電極用印加電圧制御部は、印字データ
に基づいて設定される色材粒子を吐出すべき周期が基本
周期T2であるとき、電気泳動電極に連続的に印加する
だけで周期T2での色材粒子の吐出を生じる電圧V3を
当該電気泳動電極に印加する、という構成を採ってい
る。
【0010】発明では、泳動電極用印加電圧制御部に
より電気泳動電極に電圧V3が印加されると、図2に示
すように、電圧印加開始から時間T1の間に色材粒子が
インク吐出口に集められ、時間T1経過の時に自発吐出
による色材粒子群の排出が行われる。その後は、時間T
2の間に色材粒子がインク吐出口に補充供給され、時間
T2経過の時にインクメニスカスに一定量の色材粒子が
集まり、色材粒子群となって排出される。これにより、
電圧V3が印加されている間は、基本周期T2の間隔で
色材粒子群の排出が繰り返し行われ、搬送される記録体
の表面には一定間隔で色材粒子群によるドットが形成さ
れてゆく。ここで、基本周期T2とは、電気泳動電極に
しきい値電圧V3を連続的に印加した場合に生ずる繰り
返し自発吐出の周期をいう。
【0011】請求項2記載の発明では、泳動電極用印加
電圧制御部は、印字データに基づいて設定される色材粒
子を吐出すべき周期が基本周期T2よりも長い周期T4
であるとき、電気泳動電極への印加電圧を電圧V3とこ
れより低い電圧V4との間で周期的に切替え、周期T4
での色材粒子の吐出を生じるように制御する、という構
成を採っている。
【0012】発明では、電気泳動電極に電圧V4が印
加されると、インク室中の色材粒子がインク吐出口に集
中する。しかし、電圧V4は自発吐出のしきい値電圧V
3よりも低いため自発吐出による色材粒子群の排出は行
われない。続いて、泳動電極用印加電圧制御部は、色材
粒子を排出する前に電気泳動電極への印加電圧を自発吐
出の生ずる電圧V3に切り替える。これにより、色材粒
子はインクメニスカスの先端部から徐々に引き出され、
電圧V3の印加から時間T3の経過の時に色材粒子群の
排出が行われる。このため、電圧V3を印加した場合よ
りも長い周期T4で色材粒子群の排出が行われ、搬送さ
れる記録体の表面には電圧V3を印加した場合よりも広
い間隔で色材粒子群によるドットが形成される。
【0013】請求項3記載の発明では、泳動電極用印加
電圧制御部は、印字データに基づいて設定される色材粒
子を吐出すべき周期が基本周期T2よりも短い周期T6
であるとき、電気泳動電極に電圧V3よりも高い電圧V
5を連続的に印加し、周期T6での色材粒子の吐出を生
じるように制御する、という構成を採っている。
【0014】発明では、電気泳動電極に電圧V5が印
加されると、図4に示すように、電圧V5の印加から一
定時間T5の間に色材粒子がインク吐出口に集められ、
時間T5の経過の時に色材粒子群が排出される。その後
は、電圧V3を印加した場合よりも短い周期T6で色材
粒子の供給及び排出が繰り返し行われる。このため、搬
送される記録体の表面には電圧V3を印加した場合より
も狭い間隔で色材粒子群によるドットが形成されてゆ
く。
【0015】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0016】ここで、しきち値電圧V3とは、電圧を0
から徐々に上昇させた場合に自発吐出が一定の確実性を
もって発生する状況になったその時の電圧をいう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
1乃至図4に基づいて説明する。ここで、従来例の構成
と同一の部分については同一符号を付して重複説明を省
略する。
【0018】まず、図1において、記録ヘッド100
は、排出電極205が設けられていない点を除き、従来
例に示した記録ヘッド200と同一に構成されている。
また、対向電極214,記録体204及び帯電された色
材粒子206を含む顔料系インクも従来例と同一であ
る。
【0019】本実施形態では、これらに加え、電気泳動
電極203に、当該電気泳動電極203に所定の電圧を
印加する泳動電極用印加電圧制御部101が併設されて
いる。また、この泳動電極用印加電圧制御部101に
は、上位装置から出力された印字データD(印字制御コ
ードを含む)を受信する入力インターフェース103
と、この入力インターフェース103で受信された印字
データDを解釈し色材粒子群206Aの吐出タイミング
に基づいて吐出周期を設定する制御部102とを備えて
いる。
【0020】これを更に詳述すると、本実施形態におい
て、制御部102は、マイクロコンピュータを備え、予
め準備された制御プログラムを逐次実行することによ
り、各種の印字制御を行うように構成されている。例え
ば、制御部102は、印字データDを解釈して色材粒子
群206Aの吐出タイミングを認識する。また、認識し
た吐出タイミングから吐出周期を設定する。更に、設定
した吐出周期が予め設定された基本周期T2よりも長い
か短いかを判断し、この判断結果に応じた指示信号Sを
泳動電極用印加電圧制御部101に入力する。
【0021】一方、泳動電極用印加電圧制御部101
は、色材粒子群206Aの繰り返し自発吐出を可能とし
た所定のしきい値電圧V3を出力制御する自発吐出電圧
設定制御機能と、印字に際して設定される色材粒子群2
06Aの吐出周期が,自発吐出の周期T2よりも長い周
期T4であるときは、電気泳動電極203への印加電圧
をしきい値電圧V3よりも低い電圧V4に設定制御する
と共に、色材粒子群206Aを排出させる前に電気泳動
電極203への印加電圧をしきい値電圧V3にする機能
と、印字に際して設定される色材粒子群206Aの吐出
周期が,自発吐出の周期T2よりも短い時は、電気泳動
電極203への印加電圧を色材粒子群206Aが排出す
べき自発吐出の周期T6となる電圧V5とする機能を備
えている。
【0022】泳動電極用印加電圧制御部101の有する
上記各機能は、制御部102から受信する指示信号Sの
内容に応じて選択的に起動されるようになっている。例
えば、泳動電極用印加電圧制御部101が、それぞれ異
なる電圧V3,V4,V5を電気泳動電極203に印加
する複数の電圧駆動回路を備え、制御部102が各電圧
駆動回路に選択的に通電する構成としても良い。
【0023】次に、本実施形態による全体動作を図2乃
至図4に基づいて説明する。
【0024】上位装置から入力インターフェース103
に印字データDが入力されると、制御部102は、受信
された印字データDを解釈し、搬送される記録体表面に
所望の印字を行うことができるような色材粒子206の
吐出タイミングを認識する。その後、制御部102は、
連続する吐出タイミングから吐出周期を把握し、当該吐
出周期が予め設定された基本周期T2よりも長いか短い
かを判断する。そして、この判断結果に応じた指示信号
Sを泳動電極用印加電圧制御部101に入力する。
【0025】指示信号Sを受信した泳動電極用印加電圧
制御部101は、当該指示信号Sの内容に応じて電気泳
動電極203に色材粒子206と同極性の所定の電圧を
印加する。これにより、当該電気泳動電極203と対向
電極214との間に電界が形成され、色材粒子206は
インク吐出口202に集められる。そして、電気泳動電
極203に印加されている電圧との関係でインクメニス
カスに集められた色材粒子206の束に作用する静電力
がインクメニスカス力,顔料系インクの表面張力や粘性
力等に打ち勝った時に色材粒子群206Aが排出され
る。
【0026】具体的には、指示信号Sを受信した泳動電
極用印加電圧制御部101は、制御部102において判
断された吐出周期が基本周期T2であれば、電気泳動電
極203にしきい値電圧V3を印加する。電気泳動電極
203に電圧V3が印加されると、図2に示すように、
電圧印加開始から時間T1の間に色材粒子206がイン
ク吐出口202に集められ、時間T1経過の時に自発吐
出による色材粒子群206Aの排出が行われる。その後
は、時間T2の間に色材粒子206がインク吐出口20
2に供給され、時間T2経過の時にインクメニスカスに
一定量の色材粒子206が集まり、色材粒子群206A
となって排出される。これにより、電圧V3が印加され
ている間は、基本周期T2の間隔で色材粒子群206A
の排出が繰り返し行われ、搬送される記録体204の表
面には一定間隔で色材粒子群206Aによるドットが形
成されてゆく。
【0027】一方、制御部102で判断された吐出周期
が基本周期T2よりも長い場合、泳動電極用印加電圧制
御部101は、図3に示すように、電気泳動電極203
に先ず電圧V4を印加する。電気泳動電極203に電圧
V4が印加されると、インク室201中の色材粒子20
6がインク吐出口202に集中する。しかし、電圧V4
が自発吐出のしきい値電圧V3よりも低いため自発吐出
による色材粒子群206Aの排出は行われない。続い
て、泳動電極用印加電圧制御部101は、指示信号Sに
応じて電気泳動電極203への印加電圧を自発吐出の生
ずる電圧V3に切り替える。これにより、色材粒子20
6はインクメニスカスの先端部から徐々に引き出され、
電圧V3の印加から時間T3の経過の時に色材粒子群2
06Aの排出が行われる。続けて基本周期T2より長い
吐出周期での粒子排出を行う場合は、再度、電圧V4が
印加され、上記動作が繰り返される。このため、電圧V
3を印加した場合よりも長い周期T4で色材粒子群20
6Aの排出が行われ、搬送される記録体204の表面に
は電圧V3を印加した場合よりも広い間隔で色材粒子群
206Aによるドットが形成される。ここで、時間T3
は、制御部102において電圧V4の印加時間に応じて
決定されるようになっている。
【0028】他方、制御部102で判断された吐出周期
が基本周期T2より短い場合、泳動電極用印加電圧制御
部101は、図4に示すように、電気泳動電極203に
しきい値電圧V3よりも大きい電圧V5を印加する。電
気泳動電極203に電圧V5が印加されると、図4に示
すように、電圧V5の印加から一定時間T5の間に色材
粒子206がインク吐出口202に集められ、時間T5
の経過の時に色材粒子群206Aが排出される。その後
は、電圧V3を印加した場合よりも短い周期T6で色材
粒子206の供給及び排出が繰り返し行われる。このた
め、搬送される記録体204の表面には電圧V3を印加
した場合よりも狭い間隔で色材粒子群206Aによるド
ットが形成されてゆく。ここで、時間T4は、制御部1
02において、電気泳動電極に電圧V5を印加する以前
に印加されていた電圧Vbe(=V3またはV4)の大
きさと印加時間によって決定されるようになっている。
【0029】このように、本発明によれば、泳動電極用
印加電圧制御部101が、印字に際して設定される色材
粒子206の吐出周期に応じて、当該色材粒子206の
繰り返し自発吐出を可能とした所定のしきい値電圧V3
を出力制御するので、従来印字上の不都合であった自発
吐出現象を積極的に利用して所望の印字動作を行うこと
ができる。また、自発吐出による粒子排出が行われる際
には、必ず色材粒子206がインク吐出口202に十分
に集中された状態にあるため、従来例において見られた
色材粒子206の不吐出や印字ドットの大きさ及び濃度
の不安定を防止することができ、安定した高解像度の画
像を印刷することができる。更に、従来例のように排出
電極を設ける必要がないため、排出電極としても作用す
る電気泳動電極への印加電圧のみを制御することで所望
の印字を行うことができ、これがため、消費電力の低減
を図ることができると共に、制御系を比較的簡略化する
ことができ、コスト低減を図ることができる。これに加
え、当然のことながら従来例のような予期せぬ自発吐出
により印刷画像が乱れる不都合を防止することができ
る。
【0030】また、泳動電極用印加電圧制御部101
は、自発吐出を生ずるしきい値電圧V3よりも低い電圧
V4を印加する機能を備えているので、吐出周期が基本
周期T2より長い場合でも任意の吐出タイミングで色材
粒子206の排出を行うことができ、通常の印字動作を
柔軟に行うことができるほか、省インク印刷などの多彩
な印刷処理を行うこともできる。
【0031】更に、泳動電極用印加電圧制御部101
は、自発吐出を生ずるしきい値電圧V3よりも高い電圧
V5を印加する機能を備えているため、高速印字や高濃
度印字を容易に行うことができるほか、白黒濃淡画像の
階調印刷等も容易に行うことができる。
【0032】ここで、本実施形態によらず、電圧V3,
V5は少なくとも自発吐出が確実に付勢される電圧であ
れば良く、また、電圧V4は少なくとも自発吐出を生じ
ない電圧であれば良い。また、自発吐出を生じさせる電
圧は、V3,V5の2種のみならず数段階の電圧が印加
できるように構成されても良い。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、泳動電極用印加電圧制御部が、
印字に際して設定される色材粒子の吐出周期に応じて、
当該色材粒子の繰り返し自発吐出を可能とした所定のし
きい値電圧V3を出力制御するので、従来印字上の不都
合であった自発吐出現象を積極的に利用して所望の印字
動作を行うことができる。また、自発吐出による粒子排
出が行われる際には、必ず色材粒子がインク吐出口に十
分に集中された状態にあるため、従来例において見られ
た色材粒子の不吐出や印字ドットの大きさ及び濃度の不
安定を防止することができ、安定した高解像度の画像を
印刷することができる。更に、従来例のように排出電極
を設ける必要がないため、排出電極としても作用する電
気泳動電極への印加電圧のみを制御することで所望の印
字を行うことができ、これがため、消費電力の低減を図
ることができると共に、制御系を比較的簡略化すること
ができ、コスト低減を図ることができる。これに加え、
当然のことながら従来例のような予期せぬ自発吐出によ
り印刷画像が乱れる不都合を防止することができる。
【0034】請求項2記載の発明では、泳動電極用印加
電圧制御部は、自発吐出を生ずるしきい値電圧V3より
も低い電圧V4を印加する機能を備えているので、吐出
周期が基本周期T2より長い場合でも任意の吐出タイミ
ングで色材粒子の排出を行うことができ、通常の印字動
作を柔軟に行うことができるほか、省インク印刷などの
多彩な印刷処理を行うこともできる。
【0035】請求項3記載の発明では、泳動電極用印加
電圧制御部は、自発吐出を生ずるしきい値電圧V3より
も高い電圧V5を印加する機能を備えているため、高速
印字や高濃度印字を容易に行うことができるほか、白黒
濃淡画像の階調印刷等も容易に行うことができる、とい
う従来にない優れたインクジェット記録装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す実施形態において、基本周期T2で
色材粒子の吐出を行う場合に電気泳動電極に印加される
電圧を示す線図である。
【図3】図1に示す実施形態において、基本周期T2よ
りも長い周期T4で色材粒子の吐出を行う場合に電気泳
動電極に印加される電圧を示す線図である。
【図4】図1に示す実施形態において、基本周期T2よ
りも短い周期T6で色材粒子の吐出を行う場合に電気泳
動電極に印加される電圧を示す線図である。
【図5】従来例を示す概略構成図である。
【図6】図5に示す従来例において、電気泳動電極及び
排出電極に印加される電圧を示す線図であり、図6
(a)は電気泳動電極に印加される電圧を示し、図6
(b)は排出電極に印加される電圧を示す。
【符号の説明】
101 泳動電極用印加電圧制御部 102 制御部 103 入力インターフェース 201 インク室 202 インク吐出口 203 電気泳動電極 204 記録体 205 排出電極 206 色材粒子 206A 色材粒子群 207 誘電体部材 214 対向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上松 良介 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 島 和男 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/06 B41J 2/01

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部にインク吐出口を備え且つ内部に
    帯電された色材粒子を含む顔料系インクを収納するため
    のインク室を備えた誘電体部材と、この誘電体部材の周
    囲に装備された電気泳動電極と、この電気泳動電極に一
    定の電圧を印加する泳動電極用印加電圧制御部とを備
    え、前記インク吐出口に集中した色材粒子を静電気力に
    よって記録体上に飛翔させるように構成されたインクジ
    ェット記録装置において、 前記泳動電極用印加電圧制御部は、印字データに基づい
    て設定される色材粒子を吐出すべき周期が基本周期T2
    であるとき、前記電気泳動電極に連続的に印加するだけ
    で周期T2での色材粒子の吐出を生じる電圧V3を当該
    電気泳動電極に印加することを特徴としたインクジェッ
    ト記録装置。
  2. 【請求項2】 前記泳動電極用印加電圧制御部は、印字
    データに基づいて設定される色材粒子を吐出すべき周期
    が前記基本周期T2よりも長い周期T4であるとき、前
    記電気泳動電極への印加電圧を前記電圧V3とこれより
    低い電圧V4との間で周期的に切替え、周期T4での色
    材粒子の吐出を生じるように制御することを特徴とした
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記泳動電極用印加電圧制御部は、印字
    データに基づいて設定される色材粒子を吐出すべき周期
    が前記基本周期T2よりも短い周期T6であるとき、前
    記電気泳動電極に前記電圧V3よりも高い電圧V5を連
    続的に印加し、周期T6での色材粒子の吐出を生じるよ
    うに制御することを特徴とした請求項1記載のインクジ
    ェット記録装置。
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