JP2832763B2 - 公衆電話機 - Google Patents

公衆電話機

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JP2832763B2
JP2832763B2 JP9367391A JP9367391A JP2832763B2 JP 2832763 B2 JP2832763 B2 JP 2832763B2 JP 9367391 A JP9367391 A JP 9367391A JP 9367391 A JP9367391 A JP 9367391A JP 2832763 B2 JP2832763 B2 JP 2832763B2
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武士 柴田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の産業上の利用分野】本発明は、交換局との間
の回線の切断を判定する公衆電話機に関する。
【0002】
【従来の技術と解決しようとする課題】従来の公衆電話
機では、通話中あるいは通話直後の種々の制御を行うた
めの制御装置を備えており、商用電源からの電源供給が
困難な公衆電話機では、この制御装置を作動させるため
の電源を、回線に印加されている電圧から得るようにし
ている。
【0003】図4は、制御装置5への電源を回線から得
るようにした従来の公衆電話機1の構成を示している。
【0004】この公衆電話機1では、回線に接続された
ライン端子L1、L2の間に、オフフックで閉成される
フックスイッチ2を介して通話回路3が接続されてい
る。
【0005】ライン端子L2と、通話回路3の間には、
定電圧ダイオードZDが挿入され、この定電圧ダイオー
ドZDの両端には、コンデンサ等で構成される電力貯蔵
回路4が接続されており、制御装置5は、この電力貯蔵
回路4から電源供給を受けて通話に必要な種々の処理を
行う。なお、ダイオードD1〜D4は、ライン端子L
1、L2に印加される電圧の極性によらず、通話ループ
電流をフックスイッチ2側から、通話回路3、定電圧ダ
イオードZDの向きに流す整流回路を構成している。
【0006】この公衆電話機では、オフフックによっ
て、通話ループが形成されると、そのループ電流によっ
て定電圧ダイオードZDの両端に所定電圧が発生し、こ
の電圧で電力貯蔵回路4への充電と、制御装置5への電
源供給がなされ、通話中における処理が制御装置5によ
ってなされる。また、制御装置5がオンフック操作後に
必要な処理を行う場合には、電力貯蔵回路4に充電され
た電力が制御装置5に供給される。
【0007】このオンフック後の処理が終了した後に、
続けて制御装置5への電源供給を行っていたのでは、電
力貯蔵回路4に充電した電力が無駄に消費されてしま
う。
【0008】このため、従来の公衆電話機1では、図4
に示すように、ループ電流を検出するためのループ電流
検出回路6を設けるとともに、このループ電流検出回路
6からの検出信号を受けて電力貯蔵回路4から制御装置
5へ電源を供給し、電源供給を受けた制御装置5からの
制御信号によって、その電源供給の継続と停止が可能な
電源制御回路7を備えている。
【0009】このため、オフフック操作によって通話ル
ープが形成されると、ループ電流検出回路6からの検出
信号が電源制御回路7へ出力され、制御装置5に電源が
供給される。制御装置5は、電源供給を受けて、この電
源供給を継続させるための信号を電源制御装置7へ出力
して、通話中における種々の処理を行う。
【0010】通話が終了してオンフック操作がなされる
と、ループ電流が流れなくなり、電流検出信号も出力さ
れなくなるが、制御装置5からの信号によって、電源制
御回路7は、制御装置5への電源供給を続けている。制
御装置5は、ループ電流検出回路6から電流検出信号が
出力されなくなったことを検知して、このオンフック操
作を判定し、オンフック後の処理を行い、その処理が終
了すると、電源供給を停止させるための信号を電源制御
回路7へ出力して、電力貯蔵回路4に充電された電力の
無駄な消費を防止している。
【0011】ところが、交換局とこの公衆電話機とを接
続している電話回線は、事故やいたずら等によってしば
しば断線する。交換局側は、この回線断とオンフック状
態と区別できないため、公衆電話機側でこの回線断を検
出しなければならない。このため、従来の公衆電話機で
は、図4に示すように、フックスイッチ2と連動して開
閉するスイッチ8とループ電流検出回路6からの電流検
出信号とによって、この回線断を検出していた。
【0012】即ち、オフフック中に、回線断が発生する
と、スイッチ8が閉状態であるにもかかわらず、ループ
電流検出回路6から電流検出信号が出力されないという
状態になり、この状態を検知した制御装置5は、回線断
が発生したと判定して、その情報を記憶することができ
る。
【0013】しかしながら、オンフック状態が継続して
いるときに、回線断が発生した場合には、制御装置5へ
の電源供給がなされておらず、この回線断を判定するこ
とは不可能であった。また、この回線断がオンフック直
後に発生して、制御装置5への電源供給が継続している
場合でも、スイッチ8は開状態であるため、制御装置5
は、回線断とオンフックの区別ができない。
【0014】このため、オンフック状態でも確実に回線
断を判定することのできる公衆電話機の出現が強く望ま
れていた。
【0015】本発明は、この課題を解決し、オンフック
状態での回線断を正確に判定できる公衆電話機を提供す
ることを目的としている。
【0016】
【前記問題点を解決するための手段】前記問題点を解決
するために、本発明の公衆電話機では、電話回線のライ
ン端子間に接続された通話回路と、電話回線を流れる電
流によって電力が蓄えられる電力貯蔵回路と、ライン端
子間に電流ループを形成するために挿入され、オン・オ
フ制御されるループ形成回路と、電話回線を流れるルー
プ電流を検出して、電流検出信号を出力するループ電流
検出回路と、前記電力貯蔵回路からの電源供給を受け、
前記電話回線を介して前記ライン端子に印加されている
電圧が、回線断によって基準電圧以下になると、電圧低
下検出信号を出力する電圧監視回路と、前記電流検出信
号または前記電圧低下検出信号を受けると、前記電力貯
蔵回路に蓄積されている電力を電源として出力する電源
制御回路と、回線断情報を記憶するための不揮発性のメ
モリ回路と、前記電源制御回路からの電源供給を受けて
前記ループ形成回路をオンし、このオン状態で前記電流
検出信号を受けない場合に回線断があったと判定して、
対応する回線断情報を前記メモリ回路に記憶する制御装
置とを備えている。
【0017】
【作用】このようにしたため、本発明の公衆電話機で
は、オンフック状態であっても、電話回線の電圧が回線
断によって基準電圧以下になると、電圧監視回路から電
圧低下検出信号が出力され、電力貯蔵回路からの電力
が、電源制御回路を介して制御装置に供給される。電源
供給を受けた制御装置は、ループ形成回路をオンさせ、
このときループ電流検出回路から電流検出信号が出力さ
れないと、回線断と判定して、この回線断情報を、不揮
発性のメモリ回路へ記憶する。
【0018】
【本発明の実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施
例を説明する。図1は本発明の一実施例による公衆電話
機10を示している。
【0019】図1において、ライン端子L1、L2、フ
ックスイッチ2、通話回路3、電力貯蔵回路4、ループ
電流検出回路6、スイッチ8、定電圧ダイオードZDお
よびダイオードD1〜D4は、図4に示した従来装置と
同一なので、その説明は省略する。
【0020】ダイオードD1とフックスイッチ2との中
間点と、定電圧ダイオードZDと通話回路3との中間点
との間には、通常はオフで、後述する制御装置20から
の信号によってオンして電流ループを形成するためのル
ープ形成回路11が、接続されている。
【0021】ライン端子L1とダイオードD1との中間
点と、ライン端子L2とループ電流検出回路6の中間点
との間には、電話回線の断によって、ライン端子L1、
L2に印加されている電圧が基準電圧以下になると、出
力レベルを例えばLからHに切換える電圧比較回路12
が、接続されている。この電圧比較回路12とともに電
圧監視回路を構成するトリガ回路13は、電圧比較回路
12の出力レベルのLからHへの立上がりに同期したト
リガパルスを電圧低下検出信号として出力する。
【0022】なお、電圧比較回路12とトリガ回路13
は、電力貯蔵回路4からの電源によって作動し、その消
費電力が極めて少ない回路で構成されている。
【0023】電力貯蔵回路4の出力は、電源制御回路1
4に接続されている。この電源制御回路14は、トリガ
回路13からの電圧低下検出信号またはループ電流検出
回路6からの電流検出信号を受けると、制御装置20に
対する電源を供給し、電源供給された制御装置20から
の制御信号によって、電源供給の継続と停止が制御され
る。
【0024】制御装置20は、マイクロコンピュータ等
で構成され、オフフック中およびオンフック直後におけ
る通話処理とともに、回線断の判定処理を行う。この回
線断の判定処理は、フックスイッチ2に連動して開閉す
るスイッチ8と、電流検出信号とに基づいて行われ、回
線断と判定された場合には、バッテリ22によって記憶
内容が保存される不揮発性のメモリ回路23に、所定の
回線断コードと、バッテリ22によって常時作動してい
る時計回路24からの日時データとを、一つの回線断情
報として記憶させる。
【0025】この制御装置20は、電源供給を受けた直
後に、ループ形成回路11をオンさせ、このときループ
電流検出回路6からの電流検出信号を受けられない場合
に、回線断であると判定をする。また、オフフック状態
で電源供給が継続されているときに、スイッチ8が閉状
態であるにもかかわらず、電流検出信号が所定時間継続
して受けられないときにも、回線断であると判定をす
る。
【0026】次に、図1に示す実施例の動作について説
明する。利用者によってオフフック操作がなされると、
フックスイッチ2およびスイッチ8が閉じる。このた
め、ライン端子L1、L2間に通話回路3を通る通話ル
ープが形成されて、通話ループ電流が流れ、電力貯蔵回
路4に電力が貯蔵されるとともに、ループ電流検出回路
6からの電流検出信号によって、電源制御回路14から
制御装置20に対する電源供給が開始される。
【0027】この電源供給を受けた制御装置20は、ル
ープ形成回路11をオンさせ、電流検出信号が出力され
ていることを確認して、通話に関する処理を行う。な
お、この電流検出信号の有無の確認は瞬時になされるた
め、通話に支障を与えない。
【0028】このオフフック状態において、回線断が生
じると、通話ループ電流が流れなくなるので、ループ電
流検出回路6から電流検出信号が、制御装置20へ出力
されなくなる。
【0029】この状態が所定間継続すると、制御装置2
0は、回線断と判定し、所定の回線断コードと、日時デ
ータとを、回線断情報としてメモリ回路23へ記憶させ
た後、電源制御回路14へ電源供給を停止させるための
停止信号を出力して、制御装置20への電源供給を停止
させる。
【0030】また、この公衆電話機10がオンフック状
態の場合には、フックスイッチ2が開いていて、通話ル
ープは形成されていないため、制御装置20への電源供
給は停止されているが、電圧比較回路12およびトリガ
回路13には、電力貯蔵回路4からの電源が常時供給さ
れている。
【0031】このオンフック中に、電話回線の切断が生
じると、ライン端子L1、L2間の電圧が基準電圧以下
に低下する。
【0032】このため電圧比較回路12の出力レベル
は、LからHに立ち上がり、この立ち上がりと同期した
トリガパルスが電圧低下検出信号として、トリガ回路1
3から電源制御回路14へ出力される。
【0033】電源制御回路14はこの電圧低下検出信号
を受けると、電力貯蔵回路4の電力を制御装置20へ供
給する。
【0034】電源供給を受けた制御装置20は、この電
源供給を継続させるための信号を電源制御回路14へ出
力するとともに、ループ形成回路11へ接続信号を出力
し、ループ形成回路11をオンさせる。
【0035】このため、ライン端子L1、L2間にルー
プ形成回路11を通る電流ループが形成される。このと
き、回線断状態が継続していて、ループ電流検出回路6
から電流検出信号が制御装置20へ出力されないと、制
御装置20は回線断と判定し、回線断情報をメモリ回路
23に記憶させる。
【0036】この記憶処理の後、制御装置20は、電源
供給を停止させるための停止信号を電源制御回路14へ
送って、制御装置20への電源供給を停止させる。
【0037】図2は本発明の他の実施例の公衆電話機3
0を示すもので、図1の実施例に回線断の復旧判定と、
回線断情報をセンタ局へ通信するための通信機能を付加
したものである。
【0038】即ち、この実施例では、電力貯蔵回路4か
ら直接電源供給を受け、ループ形成回路11のオン状態
を保持させるラッチ回路25が設けられている。
【0039】また、回線断が復旧したときに、メモリ回
路23に記憶されている回線断情報および復旧情報を、
センタ局側へ送信するためのモデム装置26が設けられ
ている。
【0040】この公衆電話機30では、図1の実施例と
同様にオンフック状態において回線断が生じて、ライン
端子L1、L2の電圧が基準電圧以下に低下すると、電
圧比較回路12の出力レベルがLからHに変わり、トリ
ガ回路13からのトリガパルスが電圧低下信号として出
力され、この信号を受けた電源制御回路14によって、
制御装置20に電力貯蔵回路4からの電源が供給され
る。制御装置20は、この電源供給を受けて、ループ形
成回路11をオン状態にする。
【0041】そして、このときループ電流検出回路6で
ループ電流が検出されないと、制御装置20は、回線断
と判定して、メモリ回路23へ回線断情報を記憶させる
と共に、ラッチ回路25へ信号を送って、ループ形成回
路11のオン状態を以後、保持させて、ライン端子L
1、L2間の電流ループを形成させたままの状態にして
おき、電源制御回路14に停止信号を送って、制御装置
20の電源を落とす。
【0042】そして、修理などによって、回線断が復旧
すると、ループ形成回路11による電流ループに電流が
流れ、ループ電流検出回路6から電源制御回路14へ電
流検出信号が出力されて、制御装置20に電源が供給さ
れる。
【0043】電源供給を受けた制御装置20は、ループ
形成回路11をオンさせるための信号を出力して、電流
検出信号の有無を確認する。このとき、回線復旧によっ
て電流検出信号が出力されているため、この電流検出信
号を受けた制御装置20は、回線復旧と判定し、ラッチ
回路25へ信号を送って、ループ形成回路11のオン状
態の保持を解除すると共に、メモリ回路23に記憶され
ている回線断情報と復旧情報とをモデム装置26を介し
て、センタ局側へ送信させた後、電源制御回路14に停
止信号を送って、制御装置20の電源を落とす。
【0044】図3は、図2の実施例の具体的な回路構成
の一例を示している。即ち、ループ電流検出回路6は、
ライン端子L2とダイオードD4の間に挿入された抵抗
R1と、抵抗R1の両端に発生する電圧で発光するフォ
トカプラPC1〜PC3と、各フォトカプラの出力抵抗
R2、R3および電流制限用の抵抗R4、R5で構成さ
れている。
【0045】交流型のフォトカプラPC1の出力は、電
源制御回路14へ接続され、その出力がLになることに
よって、電源制御回路14から制御装置20への電源供
給を開始させる。また、フォトカプラPC1、PC2
は、制御装置20と同様に電源制御回路14から出力さ
れる電源を受けており、ループ電流の方向に対応した電
流検出信号を制御装置20へ出力する。
【0046】また、ループ形成回路11は二つのトラン
ジスタTr1、Tr2と抵抗R6、R7で構成されてお
り、トランジスタTr1にHレベルの信号が入力される
と、トランジスタTr2がオンして、ライン端子L1、
L2間に電流ループを形成する。
【0047】電圧比較回路12は、ライン端子L1、L
2に接続されたダイオードD5、D6の出力電圧を、抵
抗R8を介して定電圧ダイオードZD2で安定化し、そ
の出力電圧から抵抗R9とコンデンサC2による低域通
過フィルタで交流成分を除去して得た電圧を、抵抗R1
0、R11で分割して、トランジスタTr3へ入力する
ように構成されている。
【0048】このため、ライン端子L1、L2に規定の
電圧が印加されているときには、トランジスタTr3は
オン状態となり、抵抗R12を介してコンデンサC1に
接続されているコレクタの出力レベルはLとなる。ま
た、ライン端子L1、L2に印加されている電圧が、回
線断によって低下し、トランジスタTr3のベース電圧
がほぼ0.7ボルト以下となると、トランジスタTr3
はオフ状態となり、コレクタの出力レベルは、Hとな
る。
【0049】このトランジスタTr3のコレクタ出力を
インバータINVでうけるトリガ回路13は、そのイン
バータINVの出力をイクスクルーシブオア回路EOR
の一方の入力端子へ入力し、他方の入力端子に、インバ
ータINVの出力を抵抗R13とコンデンサC3からな
る積分回路を介して入力している。
【0050】したがって、トランジスタTr3の出力レ
ベルが反転すると、積分出力がその反転したレベルに達
するまでのパルス幅をもつパルスがイクスクルーシブオ
ア回路EORから出力される。このイクスクルーシブオ
ア回路EORの出力と、トランジスタTr3の出力は、
アンド回路ANDへ入力されているため、このアンド回
路ANDからは、トランジスタTr3の出力レベルがL
からHに変化したとき、即ちライン端子L1 、L2に印
加されている電圧が規定電圧以下に低下したときのみ、
Hレベルのトリガパルスが出力される。なお、これらの
論理回路は、電力消費の極めて少なく低電圧でも動作す
るCMOS型の集積回路で構成されている。
【0051】なお、電力貯蔵回路4のコンデンサC1の
両端に接続された電源制御回路14は、二つのトランジ
スタTr4、Tr5と、抵抗R14、R15で構成さ
れ、トランジスタTr4にHレベルの信号が入力される
と、このトランジスタTr4がオンし、トランジスタT
r5もオンして、コンデンサC1の両端が制御装置20
に接続される。また、ラッチ回路25を構成しているフ
リップフロップFFには、コンデンサC1からの電源が
直接供給されている。このフリップフロップFFも電力
消費の極めて少なく低電圧でも動作するCMOS型の集
積回路で構成され、制御信号からの信号によって、その
出力がHレベルにセットされる。
【0052】この公衆電話機では、オンフック中に回線
断が発生してライン端子の電圧が低下して、電圧比較回
路12のトランジスタTr3のベース電圧がほぼ0.7
ボルト以下に下がると、トランジスタTr3の出力レベ
ルはHに変わり、トリガ回路13のアンド回路ANDか
らトリガパルスが、ダイオードD7を介して電圧低下検
出信号として出力される。
【0053】トリガ回路13からトリガパルスが出力さ
れると、電源制御回路14のトランジスタTr5はオン
して、電力貯蔵回路4のコンデンサC1に蓄えられた電
力が、制御装置20へ供給される。
【0054】制御装置20は、電源供給を受けると、電
源制御回路14のトランジスタTr4のベースにダイオ
ードD8を介して信号Hを与えて、オン状態を保持さ
せ、Hレベルの信号をループ形成回路11のトランジス
タTr1へダイオードD9 を介して出力する。
【0055】これによって、ループ形成回路11のトラ
ンジスタTr2はオンするため、ライン端子L1(+)
→ダイオードD1→トランジスタTr2→定電圧ダイオ
ードZD→ダイオードD4→フォトカプラPC1→ライ
ン端子L2(−)(ライン端子L1の極性が+のとき)
の電流ループが形成される。
【0056】このループが形成されても、ループ電流検
出回路6のフォトカプラPC2、PC3からHレベルの
電流検出信号が出力されない場合には、制御装置20
は、回線断と判定し、メモリ回路23に所定の回線断コ
ードと日時データとを記憶させ、フリップフロップFF
の出力をHにセットした後、電源制御回路14のトラン
ジスタTr4に出力していた信号HをLにして、トラン
ジスタTr5をオフさせて、電源を落とす。
【0057】このフリップフロップFFには、コンデン
サC1から電源供給されているため、制御装置20の電
源が落ちた後も、ループ形成回路11のトランジスタT
r1へ、ダイオードD10を介してフリップフロップF
FのH出力が入力され、トランジスタTr2はオン状態
を保持し、前記電流ループは保持される。
【0058】しかして、修理などによって回線断が復旧
すると、この電流ループに電流が流れるため、ループ電
流検出回路6のフォトカプラPC1の出力がLとなり、
電源制御回路14のトランジスタTr5がオンし、制御
装置20に電源が供給される。電源供給を受けた制御装
置20は、ループ電流検出回路6のフォトカプラPC
2、PC3のいずれか一方から出力される電流検出信号
を確認して、回線復旧と判定し、フリップフロップFF
の出力をLにリセットする。
【0059】このリセットによって、ループ形成回路1
1のトランジスタTr2はオフ状態となり、前記電流ル
ープが解除され、メモリ回路23に記憶された回線断情
報と復旧情報とが、モデム装置26を介してセンタ局へ
送信される。
【0060】この送信後、制御装置20は、電源制御回
路14のトランジスタTr4への出力をLにして、トラ
ンジスタTr5をオフにして電源を落とす。
【0061】また、この公衆電話機30において、オフ
フック操作がなされると、通話ループが形成され、ルー
プ電流が流れ、フォトカプラPC1の出力はLとなり、
トランジスタTr5がオン状態となり、制御装置20に
電源供給がなされる。
【0062】この電源供給を受けた制御装置20は、ト
ランジスタTr4へH信号を出力して電源供給を継続さ
せ、ループ形成回路11のトランジスタTr1にHの信
号を出力し、フォトカプラPC2、PC3のいずれか一
方の出力がHであることを確認して、必要な通話処理を
行う。
【0063】この通話中に、回線断が発生すると、ルー
プ電流が流れなくなり、フォトカプラPC2、PC3の
出力がともにLとなる。
【0064】制御装置20は、スイッチ8がオンしてい
るにもかかわらず、フォトカプラPC2、PC3のL出
力状態が所定時間連続したことを検知すると、回線断が
発生したと判定し、この回線断情報をメモリ回路23へ
記憶するとともに、フリップフロップFFの出力をHに
セットした後、電源制御回路14のトランジスタTr4
への出力をHからLに切り換え、電源供給を停止させて
回線の復旧を待つ。
【0065】その後、回線断が復旧した場合には、前述
したオンフック時の復旧動作と全く同様の動作がなさ
れ、回線断情報と復旧情報とがセンタ局へ送信され、公
衆電話機30は、利用可能な状態に戻る。
【0066】なお、図3に示したトリガ回路13の構成
では、回線が復旧して、ライン端子L1、L2の電圧が
正規の電圧に戻ったときにも、イクスクルーシブオア回
路EORからパルスが出力されている。このため、イク
スクルーシブオア回路EORの出力を、アンド回路AN
Dの出力の代わりに電源制御回路14へ入力して、回線
復旧時に出力されるトリガルスによって、制御装置20
へ電源供給させることもできる。
【0067】また、図3の回路では、ループ電流検出回
路6に3つのフォトカプラPC1〜PC3を用いていた
が、交流型のフォトカプラPC1をエミッタ出力型の回
路にして、その出力を電源制御回路14のトランジスタ
Tr4のベースと、制御装置20へ入力するようにして
もよい。さらに、他の回路の構成についても種々の変形
が可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の公衆電話
機では、電力貯蔵回路からの電源供給を受けている電圧
監視回路から電圧低下検出信号が出力されると、電源制
御回路によって、制御装置に電力貯蔵回路からの電源が
供給され、電源供給を受けた制御装置は、ライン端子間
にループを形成するためのループ形成回路をオンさせ、
このときのループ電流の有無によって回線断を判定し、
その回線断情報を不揮発性のメモリ回路へ記憶させるよ
うに構成されているため、オンフック状態であっても、
回線断の判定を正確に行うことができ、その回線断情報
を記憶保持することができる。
【0069】また、電力貯蔵回路からの電源供給を受
け、ループ形成回路のオン状態を保持させるラッチ回路
を備えた本発明の公衆電話機では、ループ形成回路で形
成されているループに回線復旧による電流が流れ、この
電流がループ電流検出回路で検出されて、電源制御回路
から制御装置に電源が供給されるため、制御装置は、こ
の回線復旧を判定して、回線断情報等を通信することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図3】図2の実施例の具体的な構成を示す回路図であ
る。
【図4】従来装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 フックスイッチ 3 通話回路 4 電力貯蔵回路 6 ループ電流検出回路 10 公衆電話機 11 ループ形成回路 12 電圧比較回路 13 トリガ回路 14 電源制御回路 20 制御装置 8 スイッチ 22 バッテリ 23 メモリ回路 24 時計回路 25 ラッチ回路 26 モデム装置 L1、L2 ライン端子 ZD 定電圧ダイオード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話回線のライン端子間に接続された通話
    回路と、電話回線を流れる電流によって電力が蓄えられ
    る電力貯蔵回路と、ライン端子間に電流ループを形成す
    るために挿入され、オン・オフ制御されるループ形成回
    路と、電話回線を流れるループ電流を検出して、電流検
    出信号を出力するループ電流検出回路と、前記電力貯蔵
    回路からの電源供給を受け、前記電話回線を介して前記
    ライン端子に印加されている電圧が、回線断によって基
    準電圧以下になると、電圧低下検出信号を出力する電圧
    監視回路と、前記電流検出信号または前記電圧低下検出
    信号を受けると、前記電力貯蔵回路に蓄積されている電
    力を電源として出力する電源制御回路と、回線断情報を
    記憶するための不揮発性のメモリ回路と、前記電源制御
    回路からの電源供給を受けて前記ループ形成回路をオン
    し、このオン状態で前記電流検出信号を受けない場合に
    回線断があったと判定して、対応する回線断情報を前記
    メモリ回路に記憶する制御装置とを備えた公衆電話機。
  2. 【請求項2】前記電力貯蔵回路からの電源供給を受け、
    回線断を判定した前記制御装置からの信号によって、前
    記ループ形成回路をオン状態に保持するラッチ回路を備
    え、前記ループ形成回路によって形成されるループに回
    線復旧による電流が流れたことが前記電流検出回路で検
    出されたとき、前記制御装置は、前記電源制御回路から
    の電源供給を受けて、回線復旧を判定する第1項記載の
    公衆電話機。
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