JP2832754B2 - サブスタンスpアンタゴニストとしてのスピロアザ環式誘導体 - Google Patents

サブスタンスpアンタゴニストとしてのスピロアザ環式誘導体

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JP2832754B2 JP6519951A JP51995194A JP2832754B2 JP 2832754 B2 JP2832754 B2 JP 2832754B2 JP 6519951 A JP6519951 A JP 6519951A JP 51995194 A JP51995194 A JP 51995194A JP 2832754 B2 JP2832754 B2 JP 2832754B2
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    • C07D211/68Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D211/72Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms, with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D211/74Oxygen atoms
    • C07D211/76Oxygen atoms attached in position 2 or 6

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、新規なスピロ環式ピペリジン誘導体及びそ
の関連化合物、前記化合物を含む医薬組成物、並びに炎
症性及び中枢神経系疾患及びその他の幾つかの患者の治
療及び予防における前記化合物の使用に関する。医薬と
して活性な本発明化合物は、サブスタンP受容体アンタ
ゴニストである。本発明はまた、前記サブスタンスP受
容体アンタゴニストの合成に使用される新規な中間体に
関する。
サブスタンスPは、天然に依存するウンデカペプチド
であり、ペプチドのタキキニンファミリーに属する。タ
キキニンとは、平滑筋組織に及ぼす迅速な刺激作用から
命名されたものである。更に具体的には、サブスタンス
Pは、薬理学的に活性な神経ペプチドであり、哺乳動物
で産生され、特徴的なアミノ酸配列を有する。これらに
ついては、D.F.Veberらの米国特許第4,680,283号に記載
されている。
サブスタンスP受容体アンタゴニストとしての活性を
示す、キヌクリジン、ピペリジン、及びアザノルボルナ
ン誘導体及びそれらの関連化合物を記載している文献を
以下にまとめて示す。米国特許第5,162,339号(1992年1
1月11日発行);米国特許出願724,268号(1991年7月1
日出願);PCT特許出願PCT/US91/02853号(1991年4月25
日出願);PCT特許出願PCT/US91/03369号(1991年5月14
日出願):PCT特許出願PCT/US91/05776号(1991年8月20
日出願);PCT特許出願PCT/US92/00113号(1992年1月17
日出願);PCT特許出願PCT/US92/03571号(1992年5月5
日出願);PCT特許出願PCT/US92/03317号(1992年4月28
日出願);PCT特許出願PCT/US92/04697号(1992年6月11
日出願);米国特許出願766,488号(1991年9月26日出
願);米国特許出願790,934号(1991年11月12日出願);
PCT特許出願PCT/US92/04002号(1992年5月19日出
願);日本特許出願065337/92号(1992年3月23日出
願);米国特許出願932,392号(1992年8月19日出
願);及び米国特許出願988,653号(1992年12月10日出
願)。
発明の概要 本発明は、式(I): 〔式中、Zは、NH基、O原子又はCH2基であり; R1は、場合により、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ
基、場合によりフッ素原子1−3個置換されていてもよ
い炭素数1−10のアルキル基、場合によりフッ素原子1
−3個で置換されていてもよい炭素数1−10のアルコキ
シ基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、フェニル
基、シアノ基、アミノ基、(炭素数1−6の)アルキル
−アミノ基、ジ−(炭素数1−6の)アルキル−アミノ
基、−C(=O)−NH−(炭素数1−6の)アルキル
基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=O)−NH−
(炭素数1−6の)アルキル基、ヒドロキシ−(炭素数
1−4の)アルキル基、−NHC(=O)H基、−NHC(=
O)−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数1−4
の)アルコキシ−(炭素1−4の)アルキル基、−S
(O)−(炭素数1−10の)アルキル基[ここで、v
は、0、1又は2である]、−S(O)−アリール基
[ここで、vは、0、1又は2である]、−O−アリー
ル基、−SO2NR4R5基[ここで、R4及びR5は、独立に、炭
素数1−6のアルキル基であるか、又はR4及びR5は、こ
れら結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子1
個と炭素原子3−6個を含有する飽和環を形成する]、
(炭素数1−10の)アルキル−N(−〜)−SO2−(炭
素数1−10の)アルキル基[ここで、アルキル部分の1
つ又は両方は、場合によりフッ素原子1−3個で置換さ
れていてもよい]、−N(SO2−(炭素数1−10の)ア
ルキル)基及び(炭素数1−10の)アルキル−N(−
〜)−SO2−アリール基[ここで、前記の−S(O)
−アリール基、−O−アリール基及び(炭素数1−10
の)アルキル−N(−〜)−SO2−アリール基のアリー
ル部分は、フェニル基及びベンジル基から独立に選択さ
れ、かつ場合により、炭素数1−4のアルキル基、炭素
数1−4のアルコキシ基及びハロゲン原子から独立に選
択される置換基1−3個で置換されていてもよい]から
独立に選択される1つ以上の置換基、好適には1−3個
の置換基で置換されていてもよいフェニル基であり; あるいはR1は、式: [式中、aは、0、1又は2であり、そしてアステリス
ク(*)印は、R1の結合点に対してメタ位を表す]を有
する基で置換されたフェニル基であり; R2は、炭素数1−6の直鎖又は分岐鎖アルキル基、炭
素数3−7のシクロアルキル基[ここで、炭素原子の1
つは、場合により、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子に
より置換されていてもよい];ビフェニル基、フェニル
基、インダニル基及びナフチル基から選択されるアリー
ル基;チエニル基、フリル基、ピリジル基、チアゾリル
基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾ
リル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基及びキノリル
基から選択される複素環式アリール基;フェニル−(炭
素数2−6の)アルキル基、ベンズヒドリル基及びベン
ジル基[ここで、各アリール基及び複素環式アリール
基、並びにベンジル基、フェニル−(炭素数2−6の)
アルキル基及びベンズヒドリル基のフェニル部分は、場
合により、ハロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素
原子1−3個で置換されていてもよい炭素数1−10のア
ルキル基、場合によりフッ素原子1−3個で置換されて
いてもよい炭素数1−10のアルコキシ基、アミノ基、ヒ
ドロキシ−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数1
−6の)アルコキシ−(炭素数1−6の)アルキル基、
(炭素数1−6の)アルキル−アミノ基、(炭素数1−
6の)アルキル−O−C(=O)−基、(炭素数1−6
の)アルキル−O−C(=O)−(炭素数1−6の)ア
ルキル基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=O)−
O−基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=O)−
(炭素数1−6の)アルキル−O−基、(炭素数1−6
の)アルキル−C(=O)−基、(炭素数1−6の)ア
ルキル−C(=O)−(炭素数1−6の)アルキル−
基、ジ−(炭素数1−6の)アルキル−アミノ基、−C
(=O)NH−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数
1−6の)アルキル−C(=O)−NH−(炭素数1−6
の)アルキル基、−NHC(=O)H基及び−NHC(=O)
C−(炭素数1−6のアルキル)基から独立に選択され
る1つ以上の置換基、好適には1−3個の置換基で置換
されていてもよく、かつ前記ベンズヒドリル基のフェニ
ル部分の1つは、場合により、ナフチル基、チエニル
基、フリル基又はピリジル基により置換されていてもよ
い]から選択され; mは、0−8の整数であり、かつ(CH2の炭素−
炭素単結合[ここで、前記結合の両方の炭素原子は相互
に結合し、かつ(CH2鎖の別の炭素原子に結合して
いる]のいずれか1つは、場合により、炭素−炭素二重
結合又は炭素−炭素三重結合により置換されていてもよ
く、かつ(CH2の炭素原子のいずれか1つは、場合
によりR4で置換されていてもよく; R3は、NHC(=O)R8基、NHCH2R8基、SO2R8基、AR
5基、CO2H基並びにR2、R6及びR7の定義で記載された基
から選択され; Aは、CH2基、窒素原子、酸素原子、硫黄原子又はカ
ルボニル基であり; R8は、炭素数1−6のアルキル基、水素原子、フェニ
ル基又はフェニル−(炭素数1−6の)アルキル基であ
り; R4は、オキシイミノ基(=NOH)及びR2、R6及びR7
定義で記載された基から選択され; R5は、ピリミジニル基、ベンズオキサゾリル基、2,3
−ジヒドロ−3−オキソベンズイソスルホナゾール−2
−イル基、モルホリン−1−イル基、チオモルホリン−
1−イル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、イ
ンドリル基、イソインドリル基、イソキノリニル基、フ
リル基、ピリジル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、キノリル基、チ
アゾリル基、チエニル基、及び式: [式中、B及びDは、炭素原子、酸素原子及び窒素原子
から選択され、かつB及びDの少なくとも一方は、炭素
原子以外であり:Eは、炭素原子又は窒素原子であり;n
は、1−5の整数であり;(CH2及び(CH2n+1
炭素原子のいずれか1つは、場合により、炭素数1−6
のアルキル基又は炭素数2−6のスピロアルキル基で置
換されていてもよく;そして(CH2及び(CH2n+1
の炭素原子のいずれか1対は、1つ又は2つの炭素原子
結合により架橋されていてもよく、あるいは(CH2
及び(CH2n+1に隣接する炭素原子のいずれか1対は、
カルボニル含有環の構成員ではない1−3個の炭素原子
と一緒に、炭素数3−5の縮合炭素環式環を形成しても
よい]の基からなる群より選択される単環式又は二環式
複素環式環基であり; Xは、(CH2基[ここで、qは、2又は3であ
り、かつ(CH2基の炭素−炭素単結合の1つは、場
合により炭素−炭素二重結合により置換されていてもよ
く、かつ(CH2基の炭素原子のいずれか1つは、場
合によりR6で置換されていてもよく、そして(CH2
基の炭素原子のいずれか1つは、場合によりR7で置換さ
れていてもよい]であり; R6及びR7は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原
子、アミノ基、オキソ基(=O)、シアノ基、ヒドロキ
シ−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数1−6
の)アルコキシ−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭
素数1−6の)アルキル−アミノ基、ジ−(炭素数1−
6の)アルキル−アミノ基、炭素数1−6のアルコキシ
基、−C(=O)−OH基、(炭素数1−6の)アルキル
−O−C(=O)−基、(炭素数1−6の)アルキル−
O−C(=O)−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭
素数1−6の)アルキル−C(=O)−O−基、(炭素
数1−6の)アルキル−C(=O)−(炭素数1−6
の)アルキル−O−基、(炭素数1−6の)アルキル−
C(=O)−基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=
O)−(炭素数1−6のアルキル)−基、及びR2の定義
で記載された基から独立に選択され;そして Yは、(CH2基[ここで、zは、0又は1であ
る]であり; 但し、(a)Aが−(CH2)−基又はカルボニル基で
ある場合には、R5は、フリル基、ピリジル基、イソチア
ゾリル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾ
リル基、キノリル基、チアゾリル基又はチエニル基では
ないものとし;(b)mが0である場合には、R3及びR4
の一方は存在せず、かつもう一方は、水素原子であり;
(c)R6又はR7が、環窒素原子に隣接するXの炭素原子
に結合している場合には、R6又はR7は、各々、結合点が
炭素原子である置換基であることが必要であり;そして
(d)Zが、O原子又はCH2基である場合には、zは1
である〕で表される化合物に関する。
ZがO原子又はCH2で、かつzが0である式(I)の
化合物と同一である化合物も、サブスタンスP受容体ア
ンタゴニストとしての活性を示すことが期待される。
本発明はまた、式(I)の化合物の医薬的に許容し得
る酸付加塩に関する。本発明の前記塩基性化合物の、医
薬的に許容し得る酸付加塩を調製するために使用される
酸は、非毒性酸付加塩、即ち、医薬的に許容し得る陰イ
オンを含有する塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨ
ウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、
酸性リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエ
ン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン
酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸
塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びパモ酸
塩(pamoate)[即ち、1,1′−メチレン−ビス−(2−
ヒドロキシ−3−ナフトエート)]塩を形成する酸であ
る。
本明細書において「ハロゲン」とは、特に断らない限
り、クロロ、フルオロ、ブロモ及びヨードを含む。
本明細書において「アルキル」とは、特に断らない限
り、直鎖、分岐鎖又は環状部分あるいはそれらの組合せ
を有する飽和の1価の炭化水素基を含む。
本明細書において「アルコキシ」とは、O−アルキル
基(ここで、「アルキル」は、上記で定義される)を含
む。
本明細書において「1つ以上の置換基」とは、1か
ら、使用可能な結合部位の数に基づいて可能な最大数ま
での置換基を含む。
本発明の好適な化合物は、zが1である式(I)の化
合物である。
本発明の他の好適な化合物は、ZがNH基である、式
(I)の化合物である。
本発明の他の好適な化合物は、qが3である、式
(I)の化合物である。
本発明の他の好適な化合物は、qが3であり、mが0
であり、R3が水素原子であり、そしてR4が存在しない、
式(I)の化合物である。
本発明の他の好適な化合物は、R1が、場合によりフッ
素原子1−3個で置換されていてもよい炭素数1−6の
アルキル基と場合によりフッ素原子1−3個の置換され
ていてもよい炭素数1−6のアルコキシ基とから独立に
選択される1−3個の置換基で置換されているフェニル
基である、式(I)の化合物である。
本発明の他の好適な化合物は、zが1であり、mが0
であり、R4が存在せず、そしてR3、R6及びR7が各々水素
原子である、式(I)の化合物である。
式(I)の具体的な好適な化合物は、以下のとおりで
ある: (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−フェニル
−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカ
ン;及び (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−メ
トキシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ
[5.5]ウンデカン。
式(I)の他の化合物は、以下のとおりである: (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−メ
トキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−7−フ
ェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(5−ク
ロロ−2−メトキシフェニル)−7−フェニル−1,8−
ジアザスピロ[5.5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(5−イ
ソプロピル−2−メトキシフェニル)−7−フェニル−
1,8−ジアゾスピロ[5.5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(5−t
−ブチル−2−メトキシフェニル)−7−フェニル−1,
8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−メ
トキシ−5−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミ
ノフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ[5.
5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−ヨ
ードフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ
[5.5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−メ
トキシ−4−メチルフェニル)−7−フェニル−1,8−
ジアザスピロ[5.5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−イ
ソプロポキシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザ
スピロ[5.5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−ジ
フルオロメトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニ
ル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデ
カン; (±)−[3R−[3α,5α(R)]]−3−(2−メ
トキシフェニル)−6−フェニル−1,7−ジアザスピロ
[4.5]デカン; (±)−[3R−[3α,5α(R)]]−3−(2−メ
トキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−フ
ェニル−1,7−ジアザスピロ[4,5]デカン; (±)−[3R−[3α,5α(R)]]−3−(5−ク
ロロ−2−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,7−
ジアザスピロ[4.5]デカン; (±)−[3R−[3α,5α(R)]]−3−(5−イ
ソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−フェニル−
1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン;及び (±)−[3R−[3α,5α(R)]]−3−(5−t
−ブチル−2−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,
7−ジアザスピロ[4.5]デカン。
本発明の好適な化合物はまた、前記の好適な化合物の
医薬的に許容し得る塩も含む。
本発明はまた、式(IV)、(XVIII)、(XI)及び(X
II): 〔式中、Z、R1及びR2は、上記と同じ意味であり、そし
てX′は、CH2基又は(CH2基[ここで、(CH2
基の炭素−炭素単結合は、場合により炭素−炭素二重結
合により置換されていてもよく、かつCH2基又は(CH2
基の炭素原子のいずれか1つは、場合によりR6[ここ
で、R6は、上記と同じ意味である]で置換されていても
よく、そしてCH2基又は(CH2基の炭素原子のいずれ
か1つは、場合によりR7[ここで、R7は、上記と同じ意
味である]で置換されていてもよい]である〕の化合物
に関する。これらの化合物は、式(I)の化合物の合成
の中間体として有用である。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の、炎症性疾患
(例えば、関節炎、乾癬、喘息及び炎症性腸疾患)、不
安、鬱病又は気分変調疾患、胃腸疾患、例えば嘔吐や大
腸炎、精神病、痛み、尿失禁、アレルギー、例えば、湿
疹や鼻炎、慢性閉塞性気道疾患、過敏性疾患、例えば、
うるしかぶれ(poison ivy)、血管痙攣性疾患(例え
ば、アンギナ、偏頭痛及びレイノー病)、繊維化及びコ
ラーゲン病、例えば、強皮症や好酸性肝蛭症(eosinoph
ilic fascioliasis)、反射性交感神経失調症(reflex
sympathetic dystrophy)、例えば、肩、手症候群(sho
ulder/handsyndrome)、嗜癖障害(addiction disorder
s)、例えば、アルコール中毒、ストレス関連身体疾患
(stress related somatic disorders)、末梢神経障
害、神経痛、神経病理学的疾患(例えば、アルツハイマ
ー病、AIDS関連痴呆症、糖尿病性神経障害及び多発性硬
化症)、免疫増強又は抑制に関連した疾患、例えば、全
身性エリテマトーデス、及びリウマチ疾患、例えば、結
合組織炎からなる群より選択される病気の治療又は予防
用の、前記病気の治療又は予防に有効な量の式(I)の
化合物又は医薬的に許容し得るその塩、及び医薬的に許
容し得る担体を含む医薬組成物に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の、炎症性疾患
(例えば、関節炎、乾癬、喘息及び炎症性腸疾患)、不
安、鬱病又は気分変調疾患、胃腸疾患、例えば、嘔吐や
大腸炎、精神病、痛み、尿失禁、アレルギー、例えば、
湿疹や鼻炎、慢性閉塞性気道疾患、過敏性疾患、例え
ば、うるしかぶれ血管痙攣性疾患(例えば、アンギナ、
偏頭痛及びイレノー病)、繊維化及びコラーゲン病、例
えば、強皮症や好酸性肝蛭症、反射性交感神経失調症、
例えば、肩/手症候群、嗜癖障害、例えば、アルコール
中毒、ストレス関連身体疾患、末梢神経障害、神経痛、
神経病理学的疾患(例えば、アルツハイマー病、AIDS関
連痴呆症、糖尿病神経障害及び多発性硬化症)、免疫増
強又は抑制に関連した疾患、例えば、全身性エリテマト
ーデス、及びリウマチ性疾患、例えば、結合組織炎から
なる群より選択される病気の治療又は予防に有効な量の
式(I)の化合物又は医薬的に許容し得るその塩を、前
記哺乳動物に投与することを含む、前記病気の治療又は
予防方法に関する。
本発明はまた、サブスタンスPに拮抗する量の式
(I)の化合物又は医薬的に許容し得るその塩、及び医
薬的に許容し得る担体を含む、ヒトを含む哺乳動物のサ
ブスタンスPの作用に拮抗する、医薬組成物に関する。
本発明はまた、サブスタンスPに拮抗する量の式
(I)の化合物又は医薬的に許容し得るその塩を、ヒト
を含む哺乳動物に投与することを含む、前記哺乳動物の
サブスタンスPの作用に拮抗する方法に関する。
本発明はまた、サブスタンスPに拮抗する量の式
(I)の化合物又は医薬的に許容し得るその塩、及び医
薬的に許容し得る担体を含む、ヒトを含む哺乳動物の、
サブスタンスPの過剰によりもたらされる疾患を治療又
は予防する医薬組成物に関する。
本発明はまた、サブスタンスPに拮抗する量の式
(I)の化合物又は医薬的に許容し得るその塩を、ヒト
を含む哺乳動物に投与することを含む、前記哺乳動物の
サブスタンスPの過剰によりもたらされる疾患を治療又
は予防する方法に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の、炎症性疾患
(例えば、関節炎、乾癬、喘息及び炎症性腸疾患)、不
安、鬱病又は気分変調疾患、胃腸疾患、例えば、嘔吐や
大腸炎、精神病、痛み、尿失禁、アレルギー、例えば、
湿疹や鼻炎、慢性閉塞性気道疾患、過敏性疾患、例え
ば、うるしかぶれ、血管痙攣性疾患(例えば、アンギ
ナ、偏頭痛及びレイノー病)、繊維化及びコラーゲン
病、例えば、強皮症や好酸性肝蛭症、反射性交感神経失
調症、例えば、肩/手症候群、嗜癖障害、例えば、アル
コール中毒、ストレス関連身体疾患、末梢神経障害、神
経痛、神経病理学的疾患(例えば、アルツハイマー病、
AIDS関連痴呆症、糖尿病性神経障害及び多発性硬化
症)、免疫増強又は抑制に関連した疾患、例えば、全身
性エリテマトーデス、及びリウマチ性疾患、例えば、結
合組織炎からなる群より選択される病気の治療又は予防
用の、サブスタンスPの作用にその受容体部位で拮抗す
るのに有効量の式(I)の化合物又は医薬的に許容し得
るその塩、及び医薬的に許容し得る担体を含む医薬組成
物に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の、炎症性疾患
(例えば、関節炎、乾癬、喘息及び炎症性腸疾患)、不
安、鬱病又は気分変調疾患、胃腸疾患、例えば、嘔吐や
大腸炎、精神病、痛み、尿失禁、アレルギー、例えば、
湿疹や鼻炎、慢性閉塞性気道疾患、過敏性疾患、例え
ば、うるしかぶれ、血管痙攣性疾患(例えば、アンギ
ナ、偏頭痛及びレイノー病)、繊維化及びコラーゲン
病、例えば、強皮症や好酸性肝蛭症、反射性交感神経失
調症、例えば、肩/手症候群、嗜癖障害、例えば、アル
コール中毒、ストレス関連身体疾患、末梢神経障害、神
経痛、神経病理学的疾患(例えば、アルツハイマー病、
AIDS関連痴呆症、糖尿病性神経障害及び多発性硬化
症)、免疫増強又は抑制に関連した疾患、例えば、全身
性エリテマトーデス、及びリウマチ性疾患、例えば、結
合組織炎からなる群より選択される病気を治療又は予防
する方法であって、サブスタンスPの作用にその受容体
部位で拮抗するのに有効量の式(I)の化合物又は医薬
的に許容し得るその塩を前記哺乳動物に投与することを
含む、前記の治療又は予防方法に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の、その治療又は
予防がサブスタンスPが媒介する神経伝達の低下により
もたらされるか又は促進される疾患の治療又は予防用
の、サブスタンスPの作用にその受容体部位で拮抗する
のに有効量の式(I)の化合物又は医薬的に許容し得る
その塩、及び医薬的に許容し得る担体を含む医薬組成物
に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の、その治療又は
予防がサブスタンスPが媒介する神経伝達の低下により
もたらされるか又は促進される疾患を治療又は予防する
方法であって、サブスタンスPの作用にその受容体部位
で拮抗するのに有効量の式(I)の化合物又は医薬的に
許容し得るその塩を前記哺乳動物に投与することを含
む、前記の治療又は予防方法に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の、その治療又は
予防がサブスタンスPが媒介する神経伝達の低下により
もたらされるか又は促進される疾患の治療又は予防用
の、前記疾患の治療又は予防に有効量の式(I)の化合
物又は医薬的に許容し得るその塩、及び医薬的に許容し
得る担体を含む医薬組成物に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の、その治療又は
予防がサブスタンスPが媒介する神経伝達の低下により
もたさられるか又は促進される疾患を治療又は予防する
方法であって、前記疾患の治療又は予防に有効量の式
(I)の化合物又は医薬的に許容し得るその塩を前記哺
乳動物に投入することを含み、前記の治療又は予防方法
関する。
式(I)の化合物は、キラル中心を有するため、種々
の鏡像異性体の形で存在する。本発明は、式(I)の化
合物の全ての光学異性体及び全ての立体異性体、及びそ
の混合物に関する。
発明の詳細な説明 式(I)の化合物は、下記の反応工程式及びその説明
に記載される方法で調製することができる。特に断らな
い限り、下記の反応工程式及び説明中の、R1、R2、R3
R4、X、X′、Z、m及びY、及び構造式(I)、(I
V)、及び(VIII)は上記と同じ意味である。
反応工程式(1)では、ZがNH基であり、そしてzが
1である、式(I)の化合物を調製する方法を示す。反
応工程式(2)では、ZがNH基であり、zが0であり、
そしてmが0である、式(I)の化合物を調製する方法
を示す。
反応工程式(3)では、ZがO原子又はCH2基であ
り、zが1であり、そしてmが0である、式(I)の化
合物の調製を示す。
反応工程式(1)に示すように、式(II)の化合物
を、アルカリ金属アルコキシド(例えば、リチウムメト
キシド、ナトリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシ
ド又はナトリウムt−ブトキシド)とテトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウムの存在下で、式(II
I)の化合物と反応させて、式(IV)の化合物を形成す
る。この反応は、一般に2工程で行われる。最初に、ア
ルカリ金属アルコキシドを低級アルカノール溶媒(例え
ば、エタノール又はプロパノール)に、約0℃から室温
付近の温度で約10−15分間で添加して、その後この混合
物を蒸発乾固する。次に、水/テトラヒドロフラン又は
水/グリム(glyme)混合物を、得られた固体に添加す
る。次いで式(III)の化合物とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウムを、得られた反応混合物に
添加する。好適には、トリフェニルホスフィンも添加す
る。この反応は、典型的には約0℃から約65℃の温度、
好適には室温付近で実施する。
次に、上記工程で形成される式(IV)の化合物を、ニ
トロ基の還元により、対応する式(V)の化合物に変換
する。これは、式(IV)の化合物を適切なアンモニウム
塩(例えば、塩化アンモニウム、酢酸アンモニウム又は
ギ酸アンモニウム)及び亜鉛と反応させることにより行
われる。好適なアンモニウム塩は、酢酸アンモニウムで
ある。この反応は、一般に、水、低級アルカノール又は
酢酸、あるいはそれらの2つ以上の混合物、好適にはメ
タノール又はエタノール中で、室温付近から約100℃、
好適には約60℃から約65℃の温度で行われる。
あるいは、この還元は、アルミニウムアマルガムを還
元剤として使用して実施することができる。アルミニウ
ムアマルガムと共に使用することのできる溶媒として
は、THF、水及びジオキサンがある。反応温度は、約0
℃から約100℃の範囲で、好適には室温付近である。
こうして形成される式(V)の化合物と、ホルムアル
デヒド又は別の形のホルムアルデヒド(例えば、パラホ
ルムアルデヒド又はS−トリオキサン)の37%水溶液と
の反応により、対応する式(VI)の化合物を得る。この
反応の適切な溶媒は、トルエン、ベンゼン及びキシレン
である。好適な溶媒は、トルエンである。適切な温度
は、約100℃から約200℃の範囲であり、約120℃が好適
である。
式(IV)の化合物から対応する、式(V)の化合物を
調製する上記の方法により、式(VI)の化合物から、対
応する式(VII)の化合物に変換してもよい。しかし、
好適な溶媒は、水/酢酸であり、好適なアンモニウム塩
は、酢酸アンモニウムである。
次に、2工程法を使用して、対応する式(VIII)の化
合物を調製する。最初の工程で、式(VII)の化合物を
1,1′−チオカルボニルジイミダゾール及び有機第三級
アミン塩基、好適にはトリエチルアミンと反応させる。
この反応に適切な溶媒は、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン及び塩化炭化水素(例えば、塩化メチ
レン、クロロホルム及び1,2−ジクロロエタン)であ
る。1,2−ジクロロエタンが好適である。適切な温度
は、約50℃から約200℃の範囲であり、約75℃が好適で
ある。反応が終了してから、反応混合物を蒸発乾固す
る。
第2の工程で、上記反応から得られた固体生成物を、
約100℃から約200℃の温度(好適には約120℃)で、高
沸騰溶媒に溶解する。使用することのできる溶媒の例
は、トルエン、キシレン、ベンゼン、及びTHFである。
トルエンが好適である。次に、アゾビスイソブチロニト
リル(AIBN)を反応混合物に添加し、続いて水素化トリ
ブチルスズを添加して、目的の式(VIII)の化合物を生
成する。
mが0であり、そしてzが1である、式(1)の化合
物は、対応する式(VIII)の化合物を還元することによ
り調製することができる。適切な還元剤の例は、水素化
アルミニウムリチウム、THF中のボランジメチルスルフ
ィド、THF中のボラン及び水素化ホウ素ナトリウム−塩
化チタン(IV)である。最良の結果は、THF中のボラン
ジメチルスルフィドを使用することにより得られる。こ
の反応は、室温付近から約150℃の温度で行われ、好適
には溶媒の還流温度で行われる。
zが1であり、そしてmが0以外である、式(I)の
化合物は、mが0である対応する化合物から、式: R3−(CH2)m−X″ [式中、X″は、ハロゲン原子であり、そして(CH2
の炭素−炭素単結合(ここでこのような結合の両方の
炭素原子は、相互に及び(CH2鎖の別の炭素原子に
結合している)のいずれか1つは、場合により炭素−炭
素二重結合又は炭素−炭素三重結合により置換されてい
てもよく、そして(CH2の炭素原子の1つは、場合
によりR4で置換されていてもよい]の化合物と反応させ
ることにより形成することができる。この反応は、典型
的には塩基、例えば、トルエチルアミン又はカリウムt
−ブトキシドの存在下で、極性溶媒、例えば、塩化メチ
レン又はアジクロロエタン中で、室温付近から約150℃
の温度で行われる。好適には、この反応は、トリエチル
アミンの存在下で塩化メチレン中で還流温度で行われ
る。
上述のように、zが0であり、そしてmが0である、
式(I)の化合物は、上記反応工程式(2)に記載の方
法により、調製することができる。反応工程式(2)に
示すように、式(II)の化合物を、式(IX)の化合物、
及びテトラメチルクアニジン、ジアザビシクロウンデカ
ン又はアルカリ金属アルコキシド(例えば、ナトリウム
メトキシド又はカリウムメトキシド)のいずれかと反応
させて、式(X)の化合物を形成する。この反応は、一
般に、低級アルカノール溶媒(例えば、メタノール又は
エタノール)又はエーテル性溶媒(例えば、THF、ジオ
キサン又はエチルエーテル)中で、約0℃から約100℃
の温度で行われる。好適には、THF中で、室温付近の温
度で行われる。
式(X)のニトロ置換化合物を還元して、対応する式
(IX)のアミンを得る。適切な還元剤は、ラネーニッケ
ル/水素、10%パラジウム担持木炭/水素、及びアルミ
ニウムアマルガムである。好適には、この還元は、エタ
ノール中でラネーニッケルを使用して、約3気圧の水素
ガス圧下で、約25℃の温度で行われる。約10℃から約60
℃の温度及び約1から約10気圧の圧力も、好適である。
上記工程で生成した式(XI)の化合物を、約80℃から
約150℃の温度(好適には溶媒の還流温度)で、溶媒の
存在下で又は不在下で加熱することにより、対応する式
(XII)の化合物に変換させることができる。適切な溶
媒は、トルエン、キシレン及びニトロベンゼンである。
この反応では、式(XII)の化合物とその鏡像異性体の
両方が生成される。所望の異性体は、カラムクロマトグ
ラフィーを用いて単離することができる。
式(XII)の化合物の還元により、zが0であり、そ
してmが0である、対応する式(I)の化合物を得る。
適切な還元剤は、THF中のボランジメチルスルフィド、
水素化アルミニウムリチウム、THF中のボラン及び水素
化ホウ素ナトリウム−塩化チタン(IV)である。最良の
結果は、THF中のボランジメチルスルフィドを使用する
ことにより得られる。この反応は、室温付近から約150
℃の温度で行うことができ、好適には溶媒の還流温度で
行われる。
上述のように、反応工程式(3)では、ZがO原子又
はCH2基であり、zが1であり、そしてmが0である、
式(I)の化合物の調製を示す。反応工程式(3)に示
すように、式(XIII)の化合物を、R9がトリメチルシリ
ル基又はt−ブチルジメチルシリル基である式(XIV)
の化合物と反応させて、式(XV)の化合物を形成する。
Zが酸素原子である場合には、反応は、ルイス酸(好適
には、三フッ化ホウ素エーテレート)の存在下で行われ
る。使用することのできる他のルイス酸は、ジエチルア
ルミニウムクロリド、三塩化アルミニウム、四塩化チタ
ン及び二臭化亜鉛である。前記の反応がルイス酸に応じ
て行われる場合には、反応は、任意の種々の反応不活性
溶媒、例えば、THF、塩化メチレン又はクロロホルム中
で行われる。適切な反応温度は、約−78℃から約0℃の
範囲である。約0℃が好適である。
ZがCH2基である場合には、式(XIII)及び(XIV)の
各化合物の反応は、一般に、反応不活性溶媒、例えば、
ベンゼン又はキシレン中で、反応混合物を約120℃から
約200℃(好適には約200℃)に加熱することにより行わ
れる。
得られた、式(XV)の化合物を当業者に公知の方法に
より水素化して、対応する式(XVI)の化合物を得る。
水素化は、式(XV)の化合物を、金属触媒、例えば、パ
ラジウム担持木炭、プラチナ担持木炭又は二酸化プラチ
ナ(好適には、パラジウム担持木炭)の存在下で、かつ
酸、例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸の存在下で、水
素ガスで処理することにより行うことができる。極性不
活性溶媒が一般に使用される。好適な溶媒は、エタノー
ルである。この反応は、典型的には約1.5気圧から約5
気圧の圧力(好適には、約3.0気圧)で、約0℃−60℃
の温度(好適には約25℃)で行われる。
上記工程で形成される式(XVI)の化合物を、フッ化
物陰イオン(例えば、アセトニトリル中のフッ化水素又
はTHF中のフッ化テトラブチルアンモニウム)と反応さ
せて、対応する式(XVII)の化合物に変換することがで
きる。この反応は、約15℃から約100℃の温度で行うこ
とができる。好適には、室温付近で行われる。
式(VII)の化合物を式(I)の化合物に変換するた
めの反応工程式(1)に示された上述の方法により、上
述のように調製される式(XVII)の化合物を、mが0で
あり、そしてzが1である、対応する式(I)の化合物
に変換することができる。
反応工程式(2)又は反応工程式(3)の方法により
調製され、mが0である、式(I)の化合物を、zが1
でありそしてmが0以外である式(I)の化合物を形成
するための反応工程式(1)に示された上述の方法によ
り、mが0以外である、対応する式(I)の化合物に変
換することができる。
前記の実験に関する説明で具体的に記載されていない
式(I)の他の化合物の調製は、当業者に明白な上記反
応の組合せを使用して行うことができる。
上記反応工程式(1)から(3)で説明又は例示され
る各反応において、特に断らない限り、圧力は臨界的意
味を有さない。約0.5気圧から約5気圧の圧力が一般に
許容し得るが、大気圧、即ち約1気圧が便宜上好適であ
る。
式(I)の新規化合物及び医薬的に許容し得るその塩
(以後本明細書中では「本発明の治療用化合物」とい
う)は、サブスタンスPアンタゴニストとして有用であ
る。即ち、これらは、哺乳動物においてサブスタンスP
の作用をその受容体部位で拮抗する能力を有し、従って
これらは、罹患した哺乳動物の前述の疾患や病気の治療
に治療剤として作用することができる。
元々塩基性である式(I)の化合物は、種々の無機及
び有機酸と種々の異なる塩を形成することができる。こ
のような塩は、動物への投与のために医薬的に許容し得
るものでなければならないが、実際上は、最初に式
(I)の化合物を反応混合物から医薬的に許容されない
塩として単離し、次に単にこれをアルカリ性試薬で処理
することにより遊離塩基化合物に戻し、続いてこの遊離
塩基を医薬的に許容し得る酸付加塩に変換することがし
ばしば望ましい。本発明の塩基性化合物の酸付加塩は、
塩基性化合物を実質的に当量の選択される鉱酸又は有機
酸で、水性溶媒媒質中又は適切な有機溶媒(例えば、メ
タノール又はエタノール)中で処理することにより容易
に調製される。溶媒を注意深く留去して、目的の固体塩
が容易に得られる。
本発明の治療用化合物は、サブスタンスP受容体結合
活性を示し、従って、その治療又は予防がサブスタンス
Pが媒介する神経伝達の低下によりもたらされるか又は
促進される種々の臨床状態の治療及び予防に有用であ
る。このような病気には、炎症性疾患(例えば、関節
炎、乾癬、喘息及び炎症性腸疾患)、不安、鬱病又は気
分変調疾患、胃腸疾患、例えば、嘔吐や大腸炎、精神
病、痛み、尿失禁、アレルギー、例えば、湿疹や鼻炎、
慢性閉塞性気道疾患、過敏性疾患、例えば、うるしかぶ
れ、血管痙攣性疾患(例えば、アンギナ、偏頭痛及びレ
イノー病)、繊維化及びコラーゲン病、例えば、強皮症
や好酸性肝蛭症、反射性交感神経失調症、例えば、肩/
手症候群、嗜癖生涯、例えば、アルコール中毒、ストレ
ス関連身体疾患、末梢神経生涯、神経痛、神経病理学的
疾患(例えば、アルツハイマー病、AIDS関連痴呆症、糖
尿病性神経障害及び多発生硬化症)、免疫増強又は抑制
に関連した疾患、例えば、全身性エリテマトーデス、及
びリウマチ性疾患、例えば、結合組織炎からなる群より
選択される病気が含まれる。従って、これらの化合物
は、ヒトを含む哺乳動物の、前記の任意の臨床状態の制
御及び/又は治療のためのサブスタンスPアンタゴニス
トとしての治療的使用に容易に適合する。
本発明の治療用化合物は、経口、非経口又は局所的な
経路のいずれかにより投与することができる。一般に、
最も望ましくは、これらの化合物は、約0.5mgから約150
0mg/日の範囲の用量で投与されるが、治療される対象の
体重と症状及び選択される特定の投与経路に依存して、
必然的に変化させてもよい。しかし、約0.07mgから約21
mg/kg体重/日の範囲の用量が、最も望ましく使用され
る。それにも拘わらず、治療対象動物の種及びその薬剤
に対する固体の応答、並びに選択される医薬製剤の型及
び前記投与が行われる時間と間隔に依存して、変化させ
てもよい。ある場合には、前記範囲の下限を下回る用量
がより適切であり、一方、他の場合には、最初に大用量
を幾つかの少用量に分割して終日投与すれば、有害な副
作用を生じないで、更に大用量を使用することができ
る。
本発明の治療用化合物は、単独又は医薬的に許容し得
る担体若しくは希釈剤との組合せで、前述の3つの経路
のいずれかにより投与することができ、この投与は単回
又は多数回用量で行うことができる。更に詳しくは、本
発明の新規治療剤は、種々の異なる投薬形で投与するこ
とができ、即ち、これらは医薬的に許容し得る種々の不
活性担体と組合せて錠剤、カプセル剤、ロゼンジ剤、ト
ローチ剤、ハードキャンディー、粉末剤、スプレー剤、
クリーム剤、軟膏剤(膏薬)、坐剤、ゼリー剤、ゲル
剤、ペースト剤、ローション剤、軟膏剤、水性懸濁剤、
注射用溶液剤、エリキシル剤、シロップ剤などの形にす
ることができる。前記担体は、固体の希釈剤又は増量
剤、滅菌水性媒体及び種々の非毒性有機溶媒などをであ
る。更に、経口医薬組成物は、適切には甘味及び/又は
香りをつけることができる。一般に、本発明の治療用化
合物は、約5.0重量%から約70重量%の範囲の濃度レベ
ルで前記剤型中に存在する。
経口投与用として、賦形剤、例えば、微結晶セルロー
ス、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カ
ルシウム及びグリシン含有する錠剤を、種々の崩壊剤、
例えば、デンプン(好適には、トウモロコシ、ポテト又
はタピオカデンプン)、アルギン酸及びある種の複合硅
酸塩、造粒結合剤、例えば、ポリビニルピロリドン、シ
ュークロース、ゼラチン及びアラビアゴムと共に使用す
ることができる。更に、滑剤、例えば、ステアリン酸マ
グネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクは、錠
剤化の目的にしばしば非常に有用である。同様な型の固
体組成物は、ゼラチンカプセルの増量剤としても使用す
ることができる。この点で好適な材料は、ラクトース、
即ち乳糖並びに高分子ポリエチレングリコールである。
経口投与用に水性懸濁剤及び/又はエリキシル剤が望ま
しい場合には、活性成分を、種々の甘味料又は香料、着
色料又は染料、及び、必要であれば乳化剤及び/又は懸
濁化剤、及び希釈剤、例えば、水、エタノール、プロピ
レングリコール、グリセリン及びそれらの種々の同様な
組合せと共に、組合せることができる。
非経口投与用には、ゴマ油又は落花生油中の、あるい
はプロピレングリコール水溶液中の本発明の治療用化合
物の溶液を使用することができる。水溶液は、必要によ
り適切に緩衝化し、液体希釈剤を最初に等張化するのが
好ましい。これらの水溶液は、静脈内注射用に適してい
る。油性溶液は、動脈内、筋肉内及び皮下注射用に適し
ている。無菌条件下でのこれら全ての溶液の調製は、当
業者に周知の標準的な製剤技術により容易に行うことが
できる。
更に、皮膚の炎症状態を治療する場合に本発明の治療
化合物を局所的に投与することも可能であり、これは、
好適にはクリーム剤、ゼリー剤、ゲル剤、ペースト剤、
軟膏剤などにより、標準的な製造法により行うことがで
きる。
本発明の治療用化合物のサブスタンスP受容体アンタ
ゴニストとしての活性は、オートラジオグラフィーによ
りタキキニン受容体を可視化するために放射活性リガン
ドを使用する、ウシ尾部組織でサブスタンスPの結合を
その受容体部位で阻害するこれらの能力により測定する
ことができる。本明細書に記載される化合物のサブスタ
ンスPに拮抗する活性は、Journal of Biological Chem
istry,Vol.258,p.5158(1983)に報告された、M.A.Casc
ieriらにより記載された標準的測定方法を使用して評価
することができる。この方法は、本質的に、その単離さ
れたウシ組織の受容体部位での放射標識サブスタンスP
リガンドの量を50%低下させるのに要する個々の化合物
の濃度を測定し、それにより各試験化合物について特徴
となるIC50値を与えることによる。
この方法において、ウシ尾部組織を−70℃の冷凍庫か
ら取り出し、pH7.7を氷冷50mMトリス(即ち、2−アミ
ノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールで
あるトリメタミン)塩酸塩緩衝液50容量(w./v.)中で
ホモジナイズする。このホモジネートを30,000×Gで20
分間にわたり遠心分離する。ペレットをトリス緩衝液50
容量中に再懸濁して、再ホモジナイズし、次に更に20分
間にわたり30,000×Gで再遠心分離する。次いでペレッ
トを、塩化カルシウム2mM、塩化マグネシウム2mM、バシ
トラシン4μg/ml、ロイペプチン4μg/ml、キモスタチ
ン2μg及びウシ血清アルブミン200g/mlを含有する氷
冷50mMトリス緩衝液(pH7.7)40容量中に再懸濁する。
この工程で組織調製物の製造が完了する。
次に放射標識リガンド結合方法を、下記の方法、即
ち、1μMの濃度に調整された試験化合物100μlの添
加、続いて0.5mMの最終濃度に調整された放射活性リガ
ンド100μlの添加、次に上述のように製造された組織
調製物800μlを最後に添加して反応を開始することに
より実施する。こうして最終容量は1.0mlとなり、そし
て次に反応混合物をボルテックス混合して室温(約20
℃)で20分間にわたりインキュベートする。次に試験管
を細胞収穫器(cell harvester)を使用して濾過して、
そのガラス繊維フィルター(Whatman GF/B)、即ち濾過
操作の前に2時間にわたり前もって浸しておいたフィル
ターを50mMトリス緩衝液(pH7.7)で4回洗浄する。次
いで放射活性をベータカウンターで53%の計数効率で測
定し、標準的な統計法を使用してIC50値を計算する。
サブスタンスPが誘発する作用をインビボで阻害する
本発明の治療用化合物の能力を、下記の方法「a」から
「d」により測定することができる。(方法「a」から
「c」はNagahisaらのEuropean Journal of Pharmacolo
gy,217,191−5(1992)に記載されており、この内容は
本明細書にその全体が参照として組み込まれている。) a.皮膚における血漿の管外遊出 体重450−500gの、ペントバルビタール(25mg/kg腹腔
内)で麻酔したオスのハートレー(Hartley)モルモッ
トの背側の皮膚に、サブスタンスP(50μl、0.01%BS
A−食塩水)の皮内投与により、血漿の管外遊出を誘発
する。試験化合物を0.1%メチルセルロース−水(MC)
に溶解して、サブスタンスP誘発試験(3pmol/部位)の
1時間前に経口投与する。エバンスブルー染料(30g/k
g)を、誘発試験の5分前に静脈内投与する。10分間、
動物を屠殺し、背側の皮膚を取り出し、コルクボーラー
(11.5mm経口用量(o.d.))を使用して青い点を打ち抜
く。ホルムアミドで一晩抽出後、組織の染料含量を600n
m吸光度で定量する。
b.カプサイシン誘発の血漿の管外遊出 ペントバルビタールで麻酔(25mg/kg腹腔内)したモ
ルモットへのカプサイシン(0.1%BSA/食塩水中の30μ
M溶液10ml)の腹腔内注射により、血漿の管外遊出を誘
発する。試験化合物を0.1%MCに溶解し、カプサイシン
誘発試験の1時間前に経口投与する。エバンスブルー染
料(30mg/kg)を誘発試験の5分前に静脈内投与する。1
0分後、動物を屠殺し、右と左両方の尿管を取り出す。
上記「a」と同様に組織の色素含量を定量する。
c.酢酸誘発の腹部伸張(abdominal stretching) 体重14−18gのオスのddyマウス(SLC,日本)を一晩絶
食させた。試験化合物を0.1%MCに溶解し、酢酸(AA)
を注射(0.7%、0.16ml/10g体重)を0.5時間前に経口投
与する。動物を透明ビーカー(ビーカーあたり1匹)に
入れて、AA注射の10分から20分後に伸張応答を数える
(10分間隔)。
d:サブスタンスP誘発の過剰運動性パラダイム(hyperl
ocomotor paradigm) 種々の精神障害の制御用の神経弛緩剤としての、本発
明の治療用化合物の抗精神病活性を、サブスタンスP誘
発又はサブスタンスPアゴニスト誘発のモルモットの過
剰運動性を抑制するこれらの能力の検討により、測定す
ることができる。この検討は、最初にモルモットに対照
化合物又は本発明の適切な試験化合物を投与し、次いで
モルモットにサブスタンスP又はサブスタンスPアゴニ
ストをカニューレを通して脳内投与により注入し、そこ
でこの刺激に対するこれらの個々の運動性応答を測定す
ることにより行われる。
以下、実施例により本発明を説明する。しかし、本発
明はこれらの実施例の具体的な詳細事項により限定され
るものではないことを理解されたい。
実施例1:(±)−[3R−[3α,4α,6α(R)]]−
3−(2−メトキシフェニル)−7−フェニル−1,8−
ジアザスピロ[5.5]ウンデカン A.(±)−[5S−[5α,5(E),6α]]−5−[3−
(2−メトキシフェニル)−プロペニル]−5−ニトロ
−6−フェニル−2−ピペリジンノン リチウムメトキシド(3.0g、78mmole)を、メタノー
ル(50ml)中の(±)−トランス−5−ニトロ−2−オ
キソ−6−フェニルピペリジンの撹拌懸濁液に0℃で添
加した。10分後、揮発成分を真空下で除去した。生じた
白色固体に、THF(500ml)、水(40ml)、トリフェニル
ホスフィン(1.0g、3.9mmole)、酢酸2−メトキシシン
ナミル(16.2g、78mmole)、及びテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)(4.5g、3.9mmole)
を添加した。この混合物を雰囲気温度で18時間撹拌し、
真空下で揮発成分を除去した。生じた固体を酢酸エチル
に溶解し、1N塩酸(1×200ml)、水(1×200ml)、及
び食塩水(1×100ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、
半固体になるまで濃縮し、これをエーテル−エタノール
で粉砕して、(±)−[5S−[5α,5(E),6α]]−
5−[3−(2−メトキシフェニル)−2−プロペニ
ル]−5−ニトロ−6−フェニル−2−ピペリジノン
(24g、84%)を得た。
融点:180−183℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:2.21(m,1H),2.5−2.64
(m,2H),2.82(dd,J=4,15Hz 1H),3.07(dd,J=9,16H
z 1H),3.4(dd,J=6,15Hz, 1H),3.85(s,3H),4.91
(bd,J=2Hz 1H),5.95(ddd,J=6,9,15Hz 1H),6.33
(bd,J=2Hz 1H),6.7−7.0(m,2H),7.15−7.4(m,8
H)13 C−NMR(CDCl3)δ:170.36,156.59,135.64,131.18,12
9.38,129.21,128.83,127.87,126.81,125.01,120.59,12
0.49,110.82,90.31,62.9,55.4,39.81,27.78,21.94 B.(±)−[5S−[5α,5(E),6α]]−5−(ヒド
ロキシアミノ)−5−[3−(2−メトキシフェニル)
−2−プロペニル]−6−フェニル−2−ピペリジノン 蒸気浴(内部温度60−65℃)上の、メタノール(400m
l)中の(±)−[5S−[5α,5(E),6α]]−5−
[3−(2−メトキシフェニル)−2−プロペニル]−
5−ニトロ−6−フェニル−2−ピペリジノン(9.15
g、25mmole)と酢酸アンモニウム(9.62g、125mmole)
の撹拌溶液に、亜鉛ダスト(4.1g、62.5mmole)を15分
間にわたり撹拌しながら徐々に添加した。更に20分後、
反応混合物を冷却し、セライト(Celite)(登録商標)
で濾過し、真空下で油状になるまで濃縮して、この油状
物を酢酸エチルに溶解した。有機層を1N水酸化ナトリウ
ム(NaOH)(2×200ml)、水、食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥した。有機層を褐色
油になるまで濃縮し、これをエーテルで粉砕して、
(±)−[5S−[5α,5(E),6α]]−5−(ヒドロ
キシアミノ)−5−[3−(2−メトキシフェニル)−
2−プロペニル]−6−フェニル−2−ピペリジノン
(6.0g、68%)を得た。
融点:187−189℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.59(dd,J=7,14Hz 1H),
1.77(dd,J=7,14Hz 1H),2.4−2.7(m,3H),2.89(dd,
J=7,14Hz 1H),3.86(s,3H),4.57(s,1H),5.48(bs,
1H),6.24(quin,J=7Hz 1H),6.37(bs,1H),6.7−7.0
(m,2H),7.2−7.5(m,9H)13 C−NMR(CDCl3)δ:172.31,156.38,137.55,128.69,12
8.57,128.45,128.32,126.52,126.19,120.57,125.1,110.
78,62.24,59.62,55.42,37.02,27.52,23.71 C.(±)−[1S−[1α,2α(S),4α,5α]]−5
−(2−メトキシフェニル)−2′−フェニル−スピロ
[7−オキサ−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−
2,3′−ピペリジン]−6′−オン (±)−[5S−[5α,5(E),6α]]−5−(ヒド
ロキシアミノ)−5−[3−(2−メトキシフェニル)
−2−プロペニル]−6−フェニル−2−ピペリジノン
(0.176g、0.5mmole)、37%ホルムアルデヒド(0.05m
l、0.6mmole)及びトルエン(6ml)の混合物を120℃で
3時間維持した。この反応混合物を冷却し、真空下で濃
縮し、エーテル−ヘキサンで粉砕して、白色固体として
(±)−[1S−[1α,2α(S),4α,5α]]−5−
(2−メトキシフェニル)−2′−フェニル−スピロ
[7−オキサ−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−
2,3′−ピペリジン]−6′−オン(0.11g、60%)を得
た。
融点:284−286℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.65−1.7(m,1H),1.73
(d,J=12Hz 1H),2.0−2.1(m,1H),2.31(dd,J=5,12
Hz 1H),2.63(ddd,J=8,11,19Hz 1H),2.78(ddd,J=
2,7,19Hz 1H),2.86(dd,J=5,13Hz 1H),3.46(dd,J=
5.5,8Hz 1H),3.53(dd,J=8,12.5Hz 1H),3.81(s,3
H),4.57(d,J=3Hz 1H),4.87(d,J=5Hz 1H),6.07
(bs,1H),6.83(d,J=8Hz 1H),6.94(t,J=7.5Hz 1
H),7.1−7.5(m,7H)13 C−NMR(CDCl3)δ:171.69,156.24,139.52,129.18,12
8.96,127.74,127.69,127.49,126.74,128.98,109.9,86.4
2,69.33,64.4,58.61,55.29,44.89,43.22,29.13,23.38 D.(±)−[3R−[3α,4α,6α(R)]]−4−ヒ
ドロキシ−3−(2−メトキシフェニル)−7−フェニ
ル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−オン 70℃の酢酸(100ml)と水(20ml)中の(±)−[1S
−[1α,2α(S),4α,5α]]−5−(2−メトキ
シフェニル)−2′−フェニル−スピロ[7−オキサ−
1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3′−ピペリジ
ン]−6′−オン(4.25g、11.6mmole)の撹拌懸濁液
に、亜鉛ダスト(2.5g、38.6mmole)を撹拌しながら15
分間にわたり徐々に添加した。1時間後、反応混合物を
冷却して、25%NaOH水溶液(300ml)と酢酸エチル(500
ml)を含有する三角フラスコに添加した。フラスコの内
容物をセライト(登録商標)で濾過し、水性相を別の酢
酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル層を水、食塩
水で洗浄して、乾燥した(無水MgSO4)。有機層を濃縮
して、(±)−[3R−[3α,4α,6α(R)]]−4
−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェニル)−7−フ
ェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−オ
ン(4.15g、99%)を得た。
融点:150−152℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.57(bs,1H),1.72(d,J
=12Hz 1H),2−2.15(m,2H),2.2−2.3(m,1H),2.5−
2.7(m,2H),3.5−3.65(m,2H),3.82(s,3H),4.31(b
s,1H),5.24(bs,1H),6.03(bs,1H),6.8(t,J=7.5Hz
1H),6.86(dd,J=1,8Hz 1H),7.1−7.5(m,7H)13 C−NMR(CDCl3)δ:171.49,157.1,128.46,128.29,12
8.41,127.79,120.55,110.31,67.52,62.47,55.38,40.72,
38.65,36.49,29.24,28.08 E.(±)−[3R−[3α,4α,6α(R)]]−3−
(2−メトキシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジア
ザスピロ[5.5]ウンデカン−9−オン (±)−[3R−[3α,4α,6α(R)]]−4−ヒ
ドロキシ−3−(2−メトキシフェニル)−7−フェニ
ル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−オン
(0.2g、0.55mmole)、1,1′−チオカルボニルジイミダ
ゾール(0.194g、1.1mmole)、トリエチルアミン(0.11
1g、1.1mmole)及び1,2−ジクロロエタンの混合物を75
℃で18時間加熱した。反応混合物をクロロホルムに溶解
し、洗浄(水と食塩水)し、乾燥(無水MgSO4)し、濃
縮して黄色固体(370mg)を得た。この黄色固体をトル
エン(50ml)に120℃で溶解して、そこにアゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)(25mg)を添加した。次にトル
エン(5ml)中の水素化トリブチルスズ(0.32g、1.1mmo
le)を0.5時間にわたり添加した。更に0.5時間後、反応
混合物を濃縮し、残渣をヘキサン−エーテルで粉砕し
て、純粋な(±)−[3R−[3α,4α,6α(R)]]
−3−(2−メトキシフェニル)−7−フェニル−1,8
−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−オン(0.077、
40%)を得た。
融点:152−155℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.5−1.58(m,1H),1.6−
1.7(m,1H),1.9−2.05(m,2H),2.3−2.4(m,2H),2.5
7−2.7(m,2H),2.9−3.0(m,1H),3.15−3.25(m,1
H),3.83(s,3H),4.91(d,J=3Hz 1H),6.06(bs,1
H),6.7−7.4(m,9H)13 C−NMR(CDCl3)δ:171.72,157.16,138.90,132.04,12
8.99,128.45,128.33,128.2,127.91,127.31,126.94,125.
26,120.4,110.34,59.33,55.19,51.64,47.13,35.95,32.0
3,30.48,28.37,25.61 F.(±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−
メトキシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピ
ロ[5.5]ウンデカン テトラヒドロフラン(THF)中のボランジメチルスル
フィド(2M、0.3ml、0.3mmole)を、テトラヒドロフラ
ン(2ml)中の(±)−[3R−[3α,4α,6α
(R)]]−3−(2−メトキシフェニル)−7−フ
ェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−オ
ン(0.035g、0.1mmole)の溶液に窒素下で添加し、反応
混合物を18時間還流した。18時間経過後、反応混合物を
冷却し、メタノールを滴下により添加して過剰のボラン
ジメチルスルフィドを注意深く分解した。次に反応混合
物の内容物を真空下で濃縮した。エタノール(2ml)と
粉末炭酸カリウム(10mg)をこの残渣に添加し、反応混
合物を還流(18時間)した。次いで反応混合物を真空下
で濃縮し、残渣を塩化メチレン(3×20ml)で抽出した
乾燥(無水MgSO4)した。有機溶媒を真空下で除去し
て、残渣を得て、これをクロマトグラフィーに付した。
1%水酸化アンモニウムを含有する塩化メチレン中の10
%メタノールで溶出して、油状物として(±)−[3R−
[3α,6α(R)]]−3−(2−メトキシフェニ
ル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデ
カンを得た。これを過剰の塩酸−エーテルで処理して、
二塩酸塩を得て、これをイソプロピルアルコールから結
晶化させて、(±)−[3R−[3α,6α(R)]]−
3−(2−メトキシフェニル)−7−フェニル−1,8−
ジアザスピロ[5.5]−ウンデカン二塩酸塩(34mg、83
%)を得た。構造を更にX線結晶学のデータにより確認
した。
融点:296−298℃1 N−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.15−1.35(m,3H),1.55
−1.63(m,2H),1.7−1.85(m,2H),2.34(bd,J=12.4H
z,1H),2.77(dt,J=3,12Hz 1H),2.87(dd,J=4,12Hz
1H),3.03−3.22(m,3H),3.51(s,1H),3.73(s,3H),
6.52(dt,J=1.7Hz 1H),6.71(dd,J=1.8Hz 1H),7.02
(dt,J=2.7Hz 1H),7.21(dd,J=2.7Hz 1H),7.24−7.
35(m,4H),7.45(m,J=2.8Hz 1H)13 C−NMR(CDCl3)δ:156.38,141.38,133.91,129.46,12
9.01,127.39,127.11,126.17,119.84,109.52,71,82,55.1
0,52.10,47.78,45.24,33.80,31.85,31.42,24.92,21.94 実施例2:(+)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−
フェニル−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウ
ンデカン1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.08(m,1H),1.28(m,2
H),1.58(m,1H),1.7(m,3H),2.0(m,1H),2.15(m,1
H),2.58(d,J=12Hz 1H),2.88(m,2H),2.98(m,1
H),3.24(dd,J=2,11Hz 1H),3.38(bd,1H),3.65(s,
1H),6.75(m,2H),7.1(m,3H),7.38(m,3H),7.58(b
s,2H) 構造はX線結晶学により確認した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 471/10 A61K 31/435 WPIL(Derwent)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): 〔式中、Zは、NH基、O原子又はCH2基であり; R1は、場合により、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ
    基、場合によりフッ素原子1−3個で置換されていても
    よい炭素数1−10のアルキル基、場合によりフッ素原子
    1−3個で置換されていてもよい炭素数1−10のアルコ
    キシ基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、フェニ
    ル基、シアノ基、アミノ基、(炭素数1−6の)アルキ
    ル−アミノ基、ジ−(炭素数1−6の)アルキル−アミ
    ノ基、−C(=O)−NH−(炭素数1−6の)アルキル
    基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=O)−NH−
    (炭素数1−6の)アルキル基、ヒドロキシ−(炭素数
    1−4の)アルキル基、−NHC(=O)H基、−NHC(=
    O)−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数1−4
    の)アルコキシ−(炭素1−4の)アルキル基、−S
    (O)−(炭素数1−10の)アルキル基[ここで、v
    は、0、1又は2である]、−S(O)−アリール基
    [ここで、vは、0、1又は2である]、−O−アリー
    ル基、−SO2NR4R5基[ここで、R4及びR5は、独立に、炭
    素数1−6のアルキル基であるか、又はR4及びR5は、こ
    れらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子
    1個と炭素原子3−6個を含有する飽和環を形成す
    る]、(炭素数1−10の)アルキル−N−(−〜)−SO
    2−(炭素数1−10の)アルキル基[ここで、アルキル
    部分の1つ又は両方は、場合によりフッ素原子1−3個
    で置換されていてもよい]、−N(SO2−(炭素数1−1
    0の)アルキル)基及び(炭素数1−10)アルキル−
    N(−〜)−SO2−アリール基[ここで、前記の−S
    (O)−アリール基、−O−アリール基及び(炭素数
    1−10の)アルキル−N(−〜)−SO2−アリール基の
    アリール部分は、フェニル基及びベンジル基から独立に
    選択され、かつ場合により、炭素数1−4のアルキル
    基、炭素数1−4のアルコキシ基及びハロゲン原子から
    独立に選択される置換基1−3個で置換されていてもよ
    い]から独立に選択される1つ以上の置換基、好適には
    1−3個の置換基で置換されていてもよいフェニル基で
    あり; あるいはR1は、式: [式中、aは、0、1又は2であり、そしてアステリス
    ク(*)印は、R1の総合点に対してメタ位を表す]を有
    する基で置換されたフェニル基であり; R2は、炭素数1−6の直鎖又は分岐鎖アルキル基、炭素
    数3−7のシクロアルキル基[ここで、炭素原子の1つ
    は、場合により、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子によ
    り置換されていてもよい];ビフェニル基、フェニル
    基、インダニル基及びナフチル基から選択されるアリー
    ル基;チエニル基、フリル基、ピリジル基、チアゾリル
    基、イソチアゾリル基、オイサゾリル基、イソオキサゾ
    リル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基及びキノリル
    基から選択される複素環式アリール基;フェニル−(炭
    素数2−6の)アルキル基、ベンズヒドリル基及びベン
    ジル基[ここで、各アリール基及び複素環式アリール
    基、並びにベンジル基、フェニル−(炭素数2−6の)
    アルキル基及びベンズヒドリル基のフェニル部分は、場
    合により、ハロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素
    原子1−3個で置換されていてもよい炭素数1−10のア
    ルキル基、場合によりフッ素原子1−3個で置換されて
    いてもよい炭素数1−10のアルコキシ基、アミノ基、ヒ
    ドロキシ−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数1
    −6の)アルコキシ−(炭素数1−6の)アルキル基、
    (炭素数1−6の)アルキル−アミノ基、(炭素数1−
    6の)アルキル−O−C(=O)−基、(炭素数1−6
    の)アルキル−O−C(=O)−(炭素数1−6の)ア
    ルキル基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=O)−
    O−基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=O)−
    (炭素数1−6の)アルキル−O−基、(炭素数1−6
    の)アルキル−C(=O)−基、(炭素数1−6の)ア
    ルキル−C(=O)−(炭素数1−6の)アルキル−
    基、ジ−(炭素数1−6の)アルキル−アミノ基、−C
    (=O)NH−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数
    1−6の)アルキル−C(=O)−NH−(炭素数1−6
    の)アルキル基、−NHC(=O)H基及び−NHC(=O)
    C−(炭素数1−6のアルキル)基から独立に選択され
    る1つ以上の置換基、好適には1−3個の置換基で置換
    されていてもよく、かつ前記ベンズヒドリル基のフェニ
    ル部分の1つは、場合により、ナフチル基、チエニル
    基、フリル基又はピリジル基により置換されていてもよ
    い]から選択され; mは、0−8の整数であり、かつ(CH2の炭素−炭
    素単結合[ここで、前記結合の両方の炭素原子は相互に
    結合し、かつ(CH2鎖の別の炭素原子に結合してい
    る]のいずれか1つは、場合により、炭素−炭素二重結
    合又は炭素−炭素三重結合により置換されていてもよ
    く、かつ(CH2の炭素原子のいずれか1つは、場合
    によりR4で置換されていてもよく; R3は、NHC(=O)R8基、NHCH2R8基、SO2R8基、AR5基、
    CO2H基並びにR2、R6及びR7の定義で記載された基から選
    択され; Aは、CH2基、窒素原子、酸素原子、硫黄原子又はカル
    ボニル基であり; R8は、炭素数1−6のアルキル基、水素原子、フェニル
    基又はフェニル−(炭素数1−6の)アルキル基であ
    り; R4は、オキシイミノ基(=NOH)及びR2、R6及びR7の定
    義で記載された基から選択され; R5は、ピリミジニル基、ベンズオキサゾリル基、2,3−
    ジヒドロ−3−オキソベンズイソスルホナゾール−2−
    イル基、モルホリン−1−イル基、チオモルホリン−1
    −イル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、イン
    ドリル基、イソインドリル基、イソキノリニル基、フリ
    ル基、ピリジル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
    基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、キノリル基、チ
    アゾリル基、チエニル基、及び式: [式中、B及びDは、炭素原子、酸素原子及び窒素原子
    から選択され、かつB及びDの少なくとも一方は、炭素
    原子以外であり;Eは、炭素原子又は窒素原子であり;n
    は、1−5の整数であり;(CH2及び(CH2n+1
    炭素原子のいずれか1つは、場合により、炭素数1−6
    のアルキル基又は炭素数2−6のスピロアルキル基で置
    換されていてもよく;そして(CH2及び(CH2n+1
    の炭素原子のいずれか1対は、1つ又は2つの炭素原子
    結合により架橋されていてもよく、あるいは(CH2
    及び(CH2n+1に隣接する炭素原子のいずれか1対は、
    カルボニル含有環の構成員ではない1−3個の炭素原子
    と一緒に、炭素数3−5の縮合炭素環式環を形成しても
    よい]の基からなる群より選択される単環式又は二環式
    複素環式環基であり; Xは、(CH2基[ここで、qは、2又は3であり、
    かつ(CH2基の炭素−炭素単結合の1つは、場合に
    より炭素−炭素二重結合により置換されていてもよく、
    かつ(CH2基の炭素原子のいずれか1つは、場合に
    よりR6で置換されていてもよく、そして(CH2基の
    炭素原子のいずれか1つは、場合によりR7で置換されて
    いてもよい]であり; R6及びR7は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、
    アミノ基、オキソ基(=O)、シアノ基、ヒドロキシ−
    (炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数1−6の)ア
    ルコキシ−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数1
    −6の)アルキル−アミノ基、ジ−(炭素数1−6の)
    アルキル−アミノ基、炭素数1−6のアルコキシ基、−
    C(=O)−OH基、(炭素数1−6の)アルキル−O−
    C(=O)−基、(炭素数1−6の)アルキル−O−C
    (=O)−(炭素数1−6の)アルキル基、(炭素数1
    −6の)アルキル−C(=O)−O−基、(炭素数1−
    6の)アルキル−C−(=O)−(炭素数1−6の)ア
    ルキル−O−基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=
    O)−基、(炭素数1−6の)アルキル−C(=O)−
    (炭素数1−6のアルキル)−基、及びR2の定義で記載
    された基から独立に選択され;そして Yは、(CH2基[ここで、zは、0又は1である]
    であり; 但し、(a)Aが−(CH2)−基又はカルボニル基であ
    る場合には、R5は、フリル基、ピリジル基、イソチアゾ
    リル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリ
    ル基、キノリル基、チアゾリル基又はチエニル基ではな
    いものとし;(b)mが0である場合には、R3及びR4
    一方は存在せず、かつもう一方は、水素原子であり;
    (c)R6又はR7が、環窒素原子に隣接するXの炭素原子
    に結合している場合には、R6又はR7は、各々、結合点が
    炭素原子である置換基であることが必要であり、;そし
    て(d)Zが、O原子又はCH2基である場合には、zは
    1である〕で表される化合物、又はその化合物の医薬的
    に許容し得る塩。
  2. 【請求項2】ZがNH基である、請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】zが1である、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】mが0であり、R3が水素原子であり、そし
    てR4が存在しない、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】R6及びR7が、両方とも水素原子である、請
    求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1が、場合によりフッ素原子1−3個で置
    換されていてもよい炭素数1−6のアルキル基、及び場
    合によりフッ素原子1−3個で置換されていてもよい炭
    素数1−6のアルコキシ基から独立に選択される1−3
    個の置換基で置換されているフェニル基である、請求項
    1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】zが1であり、mが0であり、R4が存在せ
    ず、そしてR3、R6及びR7の各々が水素原子である、請求
    項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1が、場合によりフッ素原子1−3個で置
    換されていてもよい炭素数1−6のアルキル基、及び場
    合によりフッ素原子1−3個で置換されていてもよい炭
    素数1−6のアルコキシ基から独立に選択される1−3
    個の置換基で置換されているフェニル基である、請求項
    7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】(±)−[3R−[3α,6α(R)]]−
    3−フェニル−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ[5.
    5]ウンデカン; (±)−[3R−[3α,6α(R)]]−3−(2−メ
    トキシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ
    [5.5]ウンデカン;及び 前記化合物の医薬的に許容し得る塩からなる群より選択
    される、請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】qが3である、請求項1に記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】zが1であり、そしてqが3である、請
    求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】zが1であり、qが3であり、mが0で
    あり、R3が水素原子であり、そしてR4が存在しない、請
    求項1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】zが1であり、qが3であり、mが0で
    あり、R3が水素原子であり、R4が存在せず、そしてR
    1が、場合によりフッ素原子1−3個で置換されていて
    もよい炭素数1−6のアルキル基、及び場合によりフッ
    素原子1−3個で置換されていてもよい炭素数1−6の
    アルコキシ基から独立に選択される1−3個の置換基で
    置換されているフェニル基である、請求項1に記載の化
    合物。
  14. 【請求項14】式(XVIII): [式中、Z、R1及びR2は、請求項1で規定したものと同
    じ意味であり、そしてX′は、CH2基又は(CH2基で
    ある]で表される化合物。
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