JP2832422B2 - 内燃機関の排気ガス再循環装置 - Google Patents

内燃機関の排気ガス再循環装置

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JP2832422B2
JP2832422B2 JP7108593A JP10859395A JP2832422B2 JP 2832422 B2 JP2832422 B2 JP 2832422B2 JP 7108593 A JP7108593 A JP 7108593A JP 10859395 A JP10859395 A JP 10859395A JP 2832422 B2 JP2832422 B2 JP 2832422B2
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egr gas
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valve opening
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敏美 松村
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/0077Control of the EGR valve or actuator, e.g. duty cycle, closed loop control of position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/52Systems for actuating EGR valves
    • F02M26/55Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators
    • F02M26/56Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators having pressure modulation valves
    • F02M26/57Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators having pressure modulation valves using electronic means, e.g. electromagnetic valves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気ガス再循
環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気通路と吸気通路とを互いに連結する
EGRガス通路と、EGRガス通路内に設けられて該E
GRガス通路内を流通するEGRガス量を制御するEG
Rガス制御弁と、機関運転状態に応じて定まるEGRガ
ス制御弁の目標開弁量を算出する目標開弁量算出手段
と、目標開弁量に相当する出力値を算出する出力値算出
手段と、EGRガス制御弁の開弁量を検出する開弁量検
出手段と、開弁量検出手段の出力信号に基づいてEGR
ガス制御弁の開弁量が目標開弁量となるように出力値算
出手段により算出された出力値をフィードバック補正係
数により補正する補正手段と、出力値に基づいてEGR
ガス制御弁の開弁量を変更する開弁量変更手段とを備え
た内燃機関の排気ガス再循環装置が公知である(特開平
5−332202号公報参照)。
【0003】このようなフィードバック制御が行われる
場合、開弁量変更手段に出力される出力値は次式で表さ
れる。 出力値=(目標開弁量)+(フィードバック補正係数) フィードバック補正係数=(比例項)+(積分項) ここで、比例項は、EGRガス制御弁の目標開弁量と実
際の開弁量との差が大きいとき程大きくなるように定め
られ、一方積分項は、逐次更新されかつその更新量が目
標開弁量と実際の開弁量との差が大きいとき程大きくな
るように定められる。この場合、比例項は比較的大きく
定められて大きく変動し、これに対し積分項の更新量は
比例項に対し極めて小さく定められて積分項はゆっくり
と変動する。これら比例項および積分項は零を基準とし
て変動する。
【0004】目標開弁量が急激に増大した場合EGRガ
ス制御弁が追従できずに目標開弁量と実際の開弁量との
差が大きくなると、比例項が急激に増大すると共に積分
項が増大するのでこれら間の差を小さくすることができ
る。次いで目標開弁量と実際の開弁量との差が小さくな
ると比例項が次第に小さくなる。これに対し、実際の開
弁量が目標開弁量よりも小さい限り積分項は増大する。
その結果、実際の開弁量と目標開弁量とが互いに一致し
たときに比例項が零になるにも関わらず積分項は未だ零
よりも大きくなっており、その結果実際の開弁量が目標
開弁量を越えて増大してしまう。実際の開弁量が目標開
弁量よりも大きくなるとようやく積分項が減少し始め、
かつ比例項が小さくなるので実際の開弁量が目標開弁量
に一致するようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】云い換えると、目標開
弁量が急激に増大した場合実際の開弁量が目標開弁量と
なった後しばらくの間実際の開弁量が目標開弁量よりも
大きくなっていることになる。ところが、実際の開弁量
が目標開弁量よりも大きくなると機関に供給されるEG
Rガス量が目標開弁量で定まる要求EGRガス量よりも
過剰に供給されてしまうという問題点がある。特に、こ
の排気ガス再循環装置をディーゼルエンジンに適用した
場合に過剰のEGRガスが機関に供給されると排気通路
内に排出されるパティキュレート量が増大されてしま
い、さらに過剰のEGRガスが供給された場合にはスモ
ークが発生してしまう。一方、目標開弁量が急激に減少
した場合には実際の開弁量が目標開弁量を越えて減少す
るようになり、したがって機関に供給されるEGRガス
量が要求されるEGRガス量に対し不足することにな
る。この場合も排気通路内に排出されるパティキュレー
ト量が増大されてしまう。すなわち、上述のようにフィ
ードバック補正係数を比例項と積分項から構成した場合
にこの補正作用によってEGRガス制御弁の実際の開弁
量が目標開弁量から逸脱せしめられる場合があるという
問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに1番目の発明によれば、排気通路と吸気通路とを互
いに連結するEGRガス通路と、EGRガス通路内に設
けられて該EGRガス通路内を流通するEGRガス量を
制御するEGRガス制御弁と、機関運転状態に応じて定
まるEGRガス制御弁の目標開弁量を算出する目標開弁
量算出手段と、目標開弁量に相当する出力値を算出する
出力値算出手段と、EGRガス制御弁の開弁量を検出す
る開弁量検出手段と、開弁量検出手段の出力信号に基づ
いてEGRガス制御弁の開弁量が目標開弁量となるよう
に出力値算出手段により算出された出力値をフィードバ
ック補正係数により補正する補正手段と、出力値に基づ
いてEGRガス制御弁の開弁量を変更する開弁量変更手
段とを備えた内燃機関の排気ガス再循環装置において、
機関運転状態に応じて補正手段の補正作用を変更する補
正作用変更手段を具備している。
【0007】2番目の発明によれば1番目の発明におい
て、上記補正作用変更手段は、上記目標開弁量の変化率
が予め定められた上限しきい値よりも大きいとき、また
は予め定められた下限しきい値よりも小さいときに補正
手段の補正作用を低減する。3番目の発明によれば1番
目の発明において、上記EGRガス制御弁の負圧室内の
負圧が大きくなるにつれてEGRガス制御弁の開弁量が
大きくなるようになっており、上記開弁量変更手段は負
圧室内に負圧または大気圧を導くことによってEGRガ
ス制御弁の開弁量を変更し、上記補正作用変更手段は、
EGRガス制御弁の開弁量が零から増大したときからE
GRガス制御弁の開弁量と目標開弁量との差が予め定め
られた設定量よりも小さくなるまでの間補正手段の補正
作用を低減する。
【0008】
【作用】1番目の発明では、機関運転状態に応じて補正
手段の補正作用が変更される。2番目の発明では、目標
開弁量の変化率が予め定められた上限しきい値よりも大
きいとき、または予め定められた下限しきい値よりも小
さいときに補正手段の補正作用が低減されるのでEGR
ガスが過不足なく供給される。
【0009】3番目の発明では、EGRガス制御弁の実
際の開弁量が零から増大したときからEGRガス制御弁
の開弁量と目標開弁量との差が予め定められた設定量よ
りも小さくなるまでの間補正手段の補正作用が低減され
るのでEGRガスが過剰に供給されるのが阻止される。
【0010】
【実施例】図1に本発明をディーゼル機関に適用した場
合を示す。しかしながら、本発明を火花点火式機関に適
用することもできる。図1を参照すると、1は機関本
体、2は吸気通路、3は吸気通路2内に配置されたスロ
ットル弁、4は排気通路、5はスロットル弁3下流の吸
気通路2と、排気通路3とを互いに連結するEGRガス
通路、6はEGRガス通路5内に設けられたEGRガス
制御弁をそれぞれ示す。吸気通路2はサージタンクを具
備し、サージタンクと各気筒とはそれぞれ対応する吸気
枝管により連結される。一方、排気通路3は各気筒に対
し共通の排気マニホルドが設けられ、この排気マニホル
ドは触媒コンバータ(図示しない)に接続される。EG
Rガス通路5は例えばサージタンクと排気マニホルドと
を互いに連結する。
【0011】図1に示されるようにEGRガス制御弁6
は弁体7と、弁体7が固定されたダイヤフラム8と、ダ
イヤフラム8により画定された負圧室9と、負圧室9内
に配置されてダイヤフラム8の変位量を零にすべくダイ
ヤフラム8を付勢する圧縮ばね10を具備する。負圧室
9は負圧大気圧通路11を介して負圧大気圧制御弁12
に接続される。開弁量変更手段を構成する負圧大気圧制
御弁12は電子制御ユニット20からの出力信号に基づ
いて負圧大気圧通路11を負圧通路13か或いは大気圧
通路14かのいずれか一方に接続する。負圧通路13は
例えば機関駆動式のバキュームポンプ15に接続されて
おり、一方大気圧通路14はエアクリーナ16を介して
大気に接続されている。なお、負圧大気圧通路11内に
はバキュームダンパ17が設けられる。
【0012】負圧大気圧通路11が負圧大気圧制御弁1
2を介し大気圧通路14に接続されると負圧室9内に大
気圧が導かれる。負圧室9内に大気圧が導かれるとダイ
ヤフラム8の変位量が零となり、その結果EGRガス制
御弁6が閉弁される。EGRガス制御弁6が閉弁される
とEGRガス通路5を介してEGRガスが流通するのが
阻止される。一方、負圧大気圧通路11が負圧大気圧制
御弁12を介し負圧通路13に接続されると負圧室9内
にバキュームポンプ13の負圧が導かれる。負圧室9内
に負圧が導かれるとダイヤフラム8が変位して弁体7が
軸線方向に、すなわち図面において上方にせしめられ、
斯くしてEGRガス制御弁6が開弁せしめられる。この
場合、負圧室9内の負圧が大きくなるにつれてダイヤフ
ラム8の変位量が大きくなり、その結果EGRガス制御
弁6の開弁量も大きくなる。EGRガス制御弁6が開弁
されるとEGRガス通路5を介してEGRガスが機関に
供給され、また同一の機関運転状態に対しEGRガス制
御弁6の開弁量が大きくなるにつれてEGRガス量が多
くなる。なお本実施例において、負圧大気圧制御弁12
はデューティ比に応じて負圧室9内に負圧を導くよう制
御される。この場合、デューティ比が0%とされると負
圧室9内には大気圧のみが導かれ、デューティ比が10
0%とされると負圧室9内に負圧のみが導かれる。
【0013】また、EGRガス制御弁6にはEGRガス
制御弁6の開弁量を検出するための開弁量センサ18が
取付けられる。本実施例において、この開弁量センサ1
8は、EGRガス制御弁6が閉弁状態にあるときからの
弁体7の軸線方向移動量を検出する。上述したようにダ
イヤフラム8の変位量が大きくなるにつれてEGRガス
制御弁6の開弁量が大きくなり、したがって弁体7の軸
線方向移動量を検出すればEGRガス制御弁6の開弁量
を検出することができる。
【0014】さらに図1を参照すると、電子制御ユニッ
ト20はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス
21を介して相互に接続されたROM(リードオンリメ
モリ)22、RAM(ランダムアクセスメモリ)23、
CPU(マイクロプロセッサ)24、入力ポート25お
よび出力ポート26を具備する。開弁量センサ18はE
GRガス制御弁6の開弁量に比例した出力電圧を発生
し、この出力電圧はAD変換器27を介して入力ポート
25に入力される。また、入力ポート25にはクランク
シャフトが例えば30度回転する毎に出力パルスを発生
するクランク角センサ28が接続される。CPU24で
はこの出力パルスに基づいて機関回転数が算出される。
一方、出力ポート26は駆動回路29を介して負圧大気
圧制御弁12に接続される。
【0015】ところで、負圧大気圧制御弁12は電子制
御ユニット20からの出力される出力値OUTPUTに
応じて制御される。図1に示す実施例において、この出
力値OUTPUTは次式に基づいて算出される。 OUTPUT=KTGT+KFB ここでKTGTは基本出力値であって、EGRガス制御
弁6の目標開弁量DTGTに相当する出力値を表してい
る。すなわち、定常状態であってKFB=0のときに負
圧大気圧制御弁12にKTGTの出力信号を出力すれば
EGRガス制御弁6の開弁量が目標開弁量DTGTにさ
れる。EGRガス制御弁6の目標開弁量DTGTはそれ
ぞれの機関運転状態に対し最適なEGRガス量を得るた
めの開弁量であり、予め実験により求められている。こ
の目標開弁量DTGTは機関回転数Nとトルクとの関数
として図2に示されるようにマップの形で予めROM2
2内に記憶されている。図2の曲線は目標開弁量DTG
Tが互いに等しい機関運転状態を結んで得られる等目標
開弁量線を示しており、図2からわかるように、目標開
弁量DTGTは一定の機関回転数Nに対しトルクが大き
くなるにつれて小さくなる。本実施例において負圧大気
圧制御弁12はデューティ比に基づいて制御されるよう
になっており、OUTPUT、KTGT、KFBはそれ
ぞれデューティ比を表している。また、本実施例では、
機関運転状態に応じて目標開弁量DTGTが算出される
と次いでDTGTが基本出力値KTGTに変換される。
しかしながら目標開弁量DTGTをデューティ比の形で
もって予め記憶するようにしてもよい。なお、EGRガ
ス供給作用を停止すべきときには目標開弁量DTGTは
零とされる。出力値OUTPUTが零または負とされる
とEGRガス制御弁6の負圧室9内に大気圧のみが導か
れてEGRガス制御弁6が閉弁される。
【0016】一方、KFBはEGRガス制御弁6の実際
の開弁量DACTを目標開弁量DTGTにするためのフ
ィードバック補正係数を表している。このフィードバッ
ク補正係数KFBは複数の補正係数から構成される。本
実施例では、フィードバック補正係数KFBは次式のよ
うに比例項KPと積分項KIとの和として表される。 KFB=KP+KI 比例項KPは図3に示されるように目標開弁量DTGT
と、開弁量センサ18により検出されたEGRガス制御
弁6の実際の開弁量DACTとの差E(E=DTGT−
DACT)の関数として算出される。図3からわかるよ
うに差Eが大きくなるにつれて比例項KPが大きくされ
る。一方、積分項KIは次式で示されるように更新量K
I1ずつ逐次更新される。
【0017】KI=KI+KI1 図3からわかるように差Eが大きくなるにつれてこの更
新量KI1が大きくされる。しかしながら、この更新量
KI1は比例項KPに対し極めて小さく定められてい
る。したがって積分項KIは比例項KPに対しゆっくり
と変動する。なお、差Eが零のときにはこれら比例項K
Pおよび更新量KI1は零とされる。また、これら比例
項KPおよび更新量KI1は図3に示されるマップの形
で予めROM22内に記憶されている。
【0018】目標開弁量DTGTが増大して差Eが大き
くなると比例項KPが大きくなり、その結果差Eが小さ
くされる。このように比例項KPによって目標開弁量D
TGTが変動したときの初期応答性を確保することがで
きる。差Eが小さくなると比例項KPが小さくなるが、
このとき積分項KIが比較的大きくなっており、この積
分項KIによって実際の開弁量DACTが目標開弁量D
TGTに一致せしめられる。したがって積分項KIによ
って実際の開弁量DACTを正確にかつ速やかに目標開
弁量DTGTに一致させることができる。
【0019】ところで、EGRガス制御弁6の追従性は
目標開弁量DTGTの変化率DLTAに依って変化す
る。すなわち、図4に示すように、|DLTA|がEG
Rガス制御弁6の特性によって定まるαよりも小さい場
合ときには、EGRガス制御弁6の追従性を代表するE
GRガス制御弁6の開弁量の変化率が|DLTA|に比
例し、したがってEGRガス制御弁6の良好な追従性が
得られる。これに対し|DLTA|がαよりも大きくな
るとEGRガス制御弁6の開弁量の変化率が|DLTA
|の変化に追随できなくなり、したがってEGRガス制
御弁6の追従性が悪化する。ところがこのように|DL
TA|>αとなってEGRガス制御弁6の追従性が悪化
した場合に、目標開弁量DTGTに相当する基本出力値
KTGTを比例項KPと積分項KIとの両方でもって補
正し続けると実際の開弁量DACTを目標開弁量DTG
Tに良好に一致させることができなくなる。また、目標
開弁量DTGTが零でありかつ実際の開弁量DACTが
零である状態から目標開弁量DTGTが増大したとき
に、基本出力値KTGTを比例項KPと積分項KIとの
両方でもって補正し続けた場合にも実際の開弁量DAC
Tを目標開弁量DTGTに良好に一致させることができ
なくなる。次に、まず図5を参照しつつ|DLTA|>
αの場合について説明する。
【0020】図5は|DLTA|>αであり、かつ目標
開弁量DTGTが零よりも大きい場合のタイムチャート
を示している。図5に示す時間a′からb′までの間目
標開弁量DTGTが急激に減少してDLTA<−αとな
ると、次いで比例項KPが急激に減少し、積分項KIが
ゆっくりと減少し、その結果フィードバック補正係数K
FGが減少して実際の開弁量DACTが急激に減少せし
められる。実際の開弁量DACTが目標開弁量DTGT
に近づくにつれて比例項KPは次第に大きくなって零に
近づく。これに対し積分項KIはDACT>DTGTで
ある限り減少し続ける。次いで時間c′においてDAC
T=DTGTとなると比例項KPが零となるが、このと
き積分項KIは零よりもかなり小さな値となっており、
その結果実際の開弁量DACTは目標開弁量DTGTを
越えて減少するようになる。実際の開弁量DACTが目
標開弁量DTGTを越えて減少したときには比例項KP
が増大し、積分項KIが増大するので時間d′となると
実際の開弁量DACTが増大し始めるようになるが、積
分項KIは小さな更新量KI1ずつ更新されるので積分
項KIはゆっくりと変動し、このため時間e′になると
ようやくDACT=DTGTとなる。したがって、時間
c′からe′までの間は実際の開弁量DACTが目標開
弁量DTGTよりも小さくなっていることになる。この
ようにDACT<DTGTとなると機関に供給されるE
GRガス量が目標開弁量DTGTによって定まる最適な
EGRガス量よりも少なくなり、この場合排気通路4内
に排出されるパティキュレートが増大してしまうことに
なる。なお、目標開弁量DTGTが零となるように減少
するときに変化率DLTAが−αよりも小さくなったと
してもEGRガス制御弁6は閉弁状態に保持され、すな
わち実際の開弁量DACTが目標開弁量DTGTに維持
される。
【0021】さらに図5を参照すると、時間f′から
g′までの間目標開弁量DTGTが急激に増大してDL
TA>αとなると、次いで比例項KPが急激に増大し、
積分項KIがゆっくりと増大し、その結果フィードバッ
ク補正係数KFGが増大して実際の開弁量DACTが急
激に増大せしめられる。実際の開弁量DACTが目標開
弁量DTGTに近づくにつれて比例項KPは次第に小さ
くなって零に近づく。これに対し積分項KIはDACT
<DTGTである限り増大し続ける。次いで時間h′に
おいてDACT=DTGTとなると比例項KPが零とな
るが、このとき積分項KIは零よりもかなり大きな値と
なっており、その結果実際の開弁量DACTは目標開弁
量DTGTを越えて増大するようになる。実際の開弁量
DACTが目標開弁量DTGTを越えて増大したときに
は比例項KPが減少し、積分項KIが減少するので時間
i′となると実際の開弁量DACTが減少し始めるよう
になるが、積分項KIは小さな更新量KI1ずつ更新さ
れるので積分項KIはゆっくりと変動し、このため時間
j′になるとようやくDACT=DTGTとなる。した
がって、時間h′からj′までの間は実際の開弁量DA
CTが目標開弁量DTGTよりも大きくなっていること
になる。このようにDACT>DTGTとなると機関に
供給されるEGRガス量が目標開弁量DTGTによって
定まる最適なEGRガス量よりも多くなり、この場合に
も排気通路4内に排出されるパティキュレートが増大し
てしまうことになる。
【0022】図6は目標開弁量DTGTが零でありかつ
実際の開弁量DACTが零である状態から目標開弁量D
TGTが増大した場合のタイムチャートを示している。
図6に示す時間a″よりも前にはDTGT=0でありか
つDACT=0である。この場合EGRガス制御弁6の
負圧室9内には大気圧が導かれており、したがって負圧
室9内の負圧をPVでもって表せばPV=0となってい
る。次いで時間a″からb″まで目標開弁量DTGTが
零から増大すると比例項KPが急激に増大し、積分項K
Iがゆっくりと増大する。このため、フィードバック補
正係数KFBが増大して負圧室9内の負圧PVが次第に
高くせしめられる。ところで、図1に示されるようにE
GRガス制御弁6のダイヤフラム8は圧縮ばね10によ
って閉弁方向に付勢されている。したがって負圧室9内
の負圧が零のときに、すなわち負圧室9内に大気圧が導
かれているときに負圧室9内に負圧が導かれても負圧室
9内の負圧による開弁力が圧縮ばね10による閉弁力よ
りも大きくなるまではEGRガス制御弁6は閉弁状態に
保持される。云い換えると、負圧室9内の負圧PVが開
弁圧PV1よりも大きくならないとEGRガス制御弁6
が開弁されない。次いで時間c″となるとPV>PV1
となるのでEGRガス制御弁6が開弁し始め、すなわち
実際の開弁量DACTが零から増大し始める。
【0023】次いで時間d″となるとDACT=DTG
Tとなり、それにより比例項KPが零となるが、このと
き積分項KIは零よりもかなり大きな値となっており、
その結果実際の開弁量DACTは目標開弁量DTGTを
越えて増大するようになる。実際の開弁量DACTが目
標開弁量DTGTを越えて増大したときには比例項KP
が減少し、積分項KIが減少するので時間e″となると
実際の開弁量DACTが減少し始めるようになるが、積
分項KIは小さな更新量KI1ずつ更新されるので積分
項KIはゆっくりと変動し、このため時間f″になると
ようやくDACT=DTGTとなる。したがって、図5
に示す例のように時間d″からf″までの間は実際の開
弁量DACTが目標開弁量DTGTよりも大きくなって
いることになる。ところが、図6に示す例の時間d″に
おける積分項KIは、図5に示す例の時間i′における
積分項KIよりも大きくなっており、その結果図6に示
す例において機関に過剰に供給されるEGRガス量が図
5の例に比べてはるかに多くなってしまう。本実施例に
おけるようにEGRガス制御弁6に負圧室9を設け、負
圧室9内の負圧に応じてEGRガス制御弁6の開弁量を
変更するようにした場合にはEGRガスが特に過剰に供
給されうる。このように機関に供給されるEGRガスが
目標開弁量DTGTによって定まる最適な量よりも極め
て過剰にされると機関における燃焼作用が不安定となっ
て排気通路4内にスモークが排出されることになる。な
お、このように実際の開弁量DACTが零から増大する
ときに生ずるEGRガスの過剰供給現象は目標開弁量D
TGTの変化率DLTAに依らず生じうる。
【0024】図5および図6を参照して説明した場合の
ようにEGRガス量に過不足が生ずるのは積分項KIに
よる補正作用が大きいためであり、云い換えると一旦D
TGT=DACTとなったときに積分項KIが零よりも
十分に大きくまたは小さいために生ずるものである。そ
こで図1に示す内燃機関では、まず、目標開弁量DTG
Tの変化率が大きい間、すなわち|DLTA|>αとな
っている間、積分項KIによる補正作用を低減し、それ
によって実際の開弁量DACTが目標開弁量DTGTを
越えて減少または増大しないようにしている。特に本実
施例では、|DLTA|>αとなっている間、積分項K
Iを零に保持するようにしており、すなわち積分項KI
による補正作用を行わないようにしている。
【0025】図7は、本実施例において目標開弁量DT
GTが図5と同様に変化する場合のタイムチャートを示
している。図7を参照すると、DLTA<−αとなって
いる時間aからbまでの間、零または1とされるX1が
1とされる。このX1は積分項KIによる補正作用を停
止すべきときに1とされるものであり、したがってDL
TA<−αの間は積分項KIが零に保持される。時間b
となるとDLTA=0となるのでX1=0とされ、この
時点から積分項KIが更新量KI1ずつ更新される。と
ころが、次いで時間cとなってDACT=DTGTとな
ったときの積分項KIは零に近い値となっており、この
積分項KIによって実際の開弁量DACTは大きく影響
されない。その結果、DACT=DTGTとなった後に
実際の開弁量DACTが目標開弁量DTGTを越えて低
下するのが阻止される。したがって、DLTA<−αと
なった場合に、機関に供給されるEGRガス量が不足す
るのを阻止することができ、斯くして排気通路4内に多
量のパティキュレートが排出されるのを阻止することが
できる。
【0026】また、DLTA>αとなっている時間fか
らgまでの間もX1が1とされる。すなわち、時間fか
らgまでの間も積分項KIが零に保持される。時間gと
なるとDLTA=0となるのでX1=0とされ、この時
点から積分項KIによる補正作用が再開される。ところ
が、次いで時間hとなってDACT=DTGTとなった
ときの積分項KIは零に近い値となっており、この積分
項KIによって実際の開弁量DACTは大きく影響され
ない。その結果、DACT=DTGTとなった後に実際
の開弁量DACTが目標開弁量DTGTを越えて増大す
るのが阻止される。したがって、DLTA>αとなった
場合に、機関に過剰のEGRガス量が供給されるのを阻
止することができ、斯くして排気通路4内に多量のパテ
ィキュレートが排出されるのを阻止することができる。
【0027】また、図1に示す内燃機関では、DACT
=0でありかつDTGT=0であるときから目標開弁量
DTGTが増大したときにも積分項KIによる補正作用
を低減し、それによって実際の開弁量DACTが目標開
弁量DTGTを越えて増大しないようにしている。特に
本実施例では、DACT=0でありかつDTGT=0で
あるときから目標開弁量DTGTが増大したときから積
分項KIを零に保持するようにしており、すなわち積分
項KIによる補正作用を行わないようにしている。
【0028】図8は、本実施例において目標開弁量DT
GTが図6と同様に変化する場合のタイムチャートを示
している。図8を参照すると、時間a1よりも前のとき
にはDACT=0でありかつDTGT=0であり、この
場合積分項KIによる補正作用を低減すべきときに1と
されるX2が零とされている。時間a1となって時間a
1からb1まで目標開弁量DTGTが零から増大すると
X2が1とされ、したがって時間a1から積分項KIに
よる補正作用が行われなくなる。次いで時間c1となる
と実際の開弁量DACTが増大し始め、次いで時間c2
となるとDACT=D1となる。このD1は目標開弁量
DTGTと実際の開弁量DACTとの差が小さな一定値
zのときの開弁量であり、DACT>D1となったと
き、すなわちDTGT−DACT<zとなったときには
積分項KIによる補正作用を再開しても実際の開弁量D
ACTが目標開弁量DTGTから過度に逸脱する恐れが
ない。そこでDTGT−DACT<zとなったときには
X2=0として積分項KIによる補正作用を再開するよ
うにしている。
【0029】また、積分項KIを零に保持して補正作用
を比例項KPのみで行った場合、目標開弁量DTGTと
実際の開弁量DACTとの差が小さくなると実際の開弁
量DACTを目標開弁量DTGTに一致させるのに長時
間を要する恐れがある。そこで本実施例では、DACT
>D1となったとき、すなわちDTGT−DACT<z
となったときに積分項KIによる補正作用を再開して実
際の開弁量DACTが目標開弁量DTGTに速やかに一
致するようにている。その結果、時間d1においてDA
CT=DTGTとすることができる。時間d1となって
DACT=DTGTとなった後、積分項KIはほぼ零に
維持され、したがって実際の開弁量DACTが目標開弁
量DTGTを越えて増大するのが阻止される。その結
果、DACT=0でありかつDTGT=0であるときか
ら目標開弁量DTGTが増大した場合に極めて過剰のE
GRガスが機関に供給されるのを阻止することができ、
斯くして排気通路4内にスモーク、或いは多量のパティ
キュレートが排出されるのを阻止することができる。
【0030】次に、図9から図13を参照して上述の実
施例を実行するためのルーチンを説明する。まず、図9
はイニシャライズ処理を実行するためのルーチンを示し
ている。このルーチンは機関が始動される際に、すなわ
ち例えばイグニッションスイッチがオンとされたときに
1回実行される。
【0031】図9を参照すると、まずステップ30では
積分項KIが零とされる。続くステップ31では積分項
KIによる補正作用を停止すべきときに1とされ、積分
項KIによる補正作用を実行すべきときに0とされるX
1が零とされる。次いでステップ32では積分項KIに
よる補正作用を停止すべきときに1とされ、積分項KI
による補正作用を実行すべきときに0とされるX2が零
とされる。次いでステップ33ではX3が零とされる。
X3は1または零とされるものである(後述する)。
【0032】図10は、積分項KIによる補正作用を停
止すべきか否かを判別する第1の判別処理を行うための
ルーチンである。このルーチンは予め定められた設定時
間毎の割込みによって実行される。図10を参照する
と、まずステップ40では目標開弁量DTGTが零より
も大きいか否かが判別される。DTGT>0のときには
次いでステップ41に進み、DTGT=0のときにはス
テップ43にジャンプする。ステップ41では目標開弁
量DTGTの変化率の絶対値|DLTA|が図4に示す
αよりも大きいか否かが判別される。このαは予め実験
により求められ、ROM22内に記憶されている。|D
LTA|>αのときには図5を参照して説明したように
EGRガス制御弁6の追従性が悪化し、この場合積分項
KIによる基本出力値の補正作用を行うと実際の開弁量
DACTが目標開弁量DTGTから逸脱し、それによっ
て機関に供給されるEGRガス量に過不足が生じる。そ
こで、ステップ41において|DLTA|>αと判別さ
れたときには次いでステップ42に進んでX1を1とし
ている。このため、|DLTA|>αとなっている間積
分項KIによる補正作用が停止される。次いで処理サイ
クルを終了する。一方、ステップ40においてDTGT
=0のとき、およびステップ41において|DLTA|
≦αのときにはEGRガス制御弁6の良好な追従性を確
保することができ、したがって機関に最適な量のEGR
ガスを供給できると判断してステップ43においてX1
=0とする。X1=0のときには積分項KIによる補正
作用が行われる。次いで処理サイクルを終了する。
【0033】図11は積分項KIによる補正作用を停止
すべきか否かを判別する第2の判別処理を行うためのル
ーチンである。このルーチンは予め定められた設定時間
毎の割込みによって実行される。図11を参照すると、
まずステップ50では目標開弁量DTGTが零であるか
否かが判別される。DTGT=0のときには次いでステ
ップ51に進み、ステップ51では実際の開弁量DAC
Tが零であるか否かが判別される。DACT=0のとき
には次いでステップ52に進む。ステップ52ではX3
が1とされ、したがってDTGT=0でありかつDAC
T=0のときにX3=1とされる。次いでステップ54
に進む。これに対しステップ50においてDTGT>0
である、またはステップ51においてDACT>0のと
きには次いでステップ53に進み、X3が零とされる。
次いでステップ54に進む。
【0034】続くステップ54では、X3が1にされて
いるか否かが判別される。X3=1のときには次いでス
テップ55に進み、目標開弁量DTGTが零よりも大き
いか否かが判別される。DTGT>0のときには次いで
ステップ56に進む。ステップ52においてX3=1と
されたときにはDTGT=0であるのでX3=1とされ
た直後にステップ55に進んだ場合にはステップ56に
進むことない。しかしながら一旦X3=1とされた後に
DTGT>0となったときには後続の処理サイクルにお
いてステップ56に進むことになる。ステップ56では
X2が1とされる。したがってDTGT=0でありかつ
DACT=0の状態からDTGT>0となったときにX
2が1とされ、それによって積分項KIによる補正作用
が停止される。次いで図12のステップ58に進む。こ
れに対し、ステップ54においてX3=0のとき、また
はステップ55においてDTGT=0のときには次いで
ステップ57に進み、X2を0として図12のステップ
58に進む。X2=0とされたときには積分項KIによ
る補正作用が行われる。
【0035】図12のステップ58ではX2が1である
か否かが判別される。X2=1のとき、すなわち積分項
KIによる補正作用が停止されているときには次いでス
テップ59に進み、X2=0のときには処理サイクルを
終了する。ステップ59では、目標開弁量DTGTと実
際の開弁量DACTとの差が一定値zよりも小さいか否
かが判別される。DTGT−DACT<zのときには積
分項KIによる補正作用を再開しても実際の開弁量が目
標開弁量DTGTから過度に逸脱する恐れがないと判断
して次いでステップ60に進んでX2を0とし、続くス
テップ61においてX3を0とする。X2が0とされる
と積分項KIによる補正作用が再開される。これに対
し、ステップ59においてDTGT−DACT≧zのと
きには処理サイクルを終了し、その結果積分項KIによ
る補正作用が継続して停止される。
【0036】図13はEGRガス制御弁6の開弁量をフ
ィードバック制御するためのルーチンである。このルー
チンは予め定められた設定時間毎の割込みによって実行
される。図13を参照すると、まずステップ70では基
本出力値KTGTが算出される。このKTGTは図2の
マップから算出された目標開弁量DTGTに基づいて算
出される。次いでステップ71に進み、図3のマップか
ら比例項KPが算出される。次いでステップ72に進
み、X1が零であるか否かが判別される。X1=0のと
きには次いでステップ73に進み、X1=1のときには
次いでステップ76にジャンプする。ステップ73では
X2が零であるか否かが判別される。X2=0のときに
は次いでステップ74に進み、X2=1のときには次い
でステップ76にジャンプする。したがってX1=0で
ありかつX2=0であるときにステップ74に進むこと
になる。ステップ74では、図3のマップから積分項K
Iの更新量KI1が算出される。次いでステップ75に
進み、積分項KIが次式に基づいて更新される。
【0037】KI=KI+KI1 すなわち、ステップ74および75に進んだときには積
分項KIによる補正作用が行われることになる。これに
対し、ステップ76ではKIが零とされる。したがっ
て、ステップ76に進んだときには積分項KIによる補
正作用が停止されることになる。続くステップ77では
次式に基づいて出力値OUTPUTが算出される。
【0038】OUTPUT=KTGT+KP+KI 負圧大気圧制御弁12はこの出力値OUTPUTをデュ
ーティ比として駆動せしめられる。その結果EGRガス
制御弁6の負圧室9内に負圧または大気圧が導かれてE
GRガス制御弁6が駆動せしめられる。上述の実施例で
は、積分項KIによる補正作用を低減すべきときにKI
を零に保持するようにしている。しかしながら、積分項
KIによる補正作用を低減すべきときに積分項KI、ま
たは更新量KI1に例えば1よりも小さい一定数を乗算
することによってKIの絶対値を小さくし、それによっ
て積分項KIによる補正作用を低減するようにしてもよ
い。
【0039】また、上述の実施例では、EGRガス制御
弁6に負圧室を設けて負圧室内の負圧に応じてEGRガ
ス制御弁6の開弁量を制御するようにしている。しかし
ながらEGRガス制御弁6の弁体7に電磁式のアクチュ
エータを連結してEGRガス制御弁6の開弁量を制御す
るようにしてもよい。さらに、上述の実施例では、目標
開弁量の変化率の上限しきい値をαとし、下限しきい値
を−αとしている。すなわち上限しきい値と下限しきい
値のそれぞれの絶対値が互いに等しくされている。しか
しながら、例えば上限しきい値をαとは異なるβとし、
DLTA>βまたはDLTA<−αのときに積分項KI
による補正作用を低減するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】1番目の発明では、機関運転状態に応じ
て補正手段の補正作用が変更されるので補正手段による
補正作用によってEGRガス制御弁の開弁量が目標開弁
量よりも過度に増大し、または低下するのを阻止するこ
とができる。したがってEGRガスを機関に過不足なく
供給することができる。
【0041】2番目の発明では、目標開弁量の変化率が
予め定められた上限しきい値よりも大きいとき、または
予め定められた下限しきい値よりも小さいときに補正手
段の補正作用を低減するようにしているのでEGRガス
制御弁の開弁量が目標開弁量よりも過度に増大し、また
は低下するのを阻止することができる。したがってEG
Rガスを機関に過不足なく供給することができる。
【0042】3番目の発明では、EGRガス制御弁の実
際の開弁量が零から増大したときからEGRガス制御弁
の開弁量と目標開弁量との差が予め定められた設定量よ
りも小さくなるまでの間補正手段の補正作用を低減する
ようにしているのでEGRガス制御弁の開弁量が目標開
弁量よりも過度に増大するのを阻止することができる。
したがって機関にEGRガスが過剰に供給されるのを阻
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】EGRガス制御弁の目標開弁量を示す線図であ
る。
【図3】比例項および積分項の更新値を示す線図であ
る。
【図4】EGRガス制御弁の追従性を示す線図である。
【図5】好ましくない例を示すタイムチャートである。
【図6】好ましくない例を示すタイムチャートである。
【図7】本実施例を示すタイムチャートである。
【図8】本実施例を示すタイムチャートである。
【図9】イニシャライズ処理を行うためのフローチャー
トである。
【図10】補正低減作用を行うか否かを判別する第1の
判別処理を行うためのフローチャートである。
【図11】補正低減作用を行うか否かを判別する第2の
判別処理を行うためのフローチャートである。
【図12】補正低減作用を行うか否かを判別する第2の
判別処理を行うためのフローチャートである。
【図13】フィードバック制御を行うためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…機関本体 2…吸気通路 4…排気通路 5…EGRガス通路 6…EGRガス制御弁 9…負圧室 12…負圧大気圧制御弁 18…開弁量センサ
フロントページの続き (72)発明者 竹本 英嗣 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−129244(JP,A) 特開 昭62−67266(JP,A) 特開 平2−161161(JP,A) 特開 平4−175547(JP,A) 特開 平5−332202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 25/07 550

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路と吸気通路とを互いに連結する
    EGRガス通路と、EGRガス通路内に設けられて該E
    GRガス通路内を流通するEGRガス量を制御するEG
    Rガス制御弁と、機関運転状態に応じて定まるEGRガ
    ス制御弁の目標開弁量を算出する目標開弁量算出手段
    と、目標開弁量に相当する出力値を算出する出力値算出
    手段と、EGRガス制御弁の開弁量を検出する開弁量検
    出手段と、開弁量検出手段の出力信号に基づいてEGR
    ガス制御弁の開弁量が目標開弁量となるように出力値算
    出手段により算出された出力値をフィードバック補正係
    数により補正する補正手段と、出力値に基づいてEGR
    ガス制御弁の開弁量を変更する開弁量変更手段とを備え
    た内燃機関の排気ガス再循環装置において、機関運転状
    態に応じて補正手段の補正作用を変更する補正作用変更
    手段を具備した排気ガス再循環装置。
  2. 【請求項2】 上記補正作用変更手段は、上記目標開弁
    量の変化率が予め定められた上限しきい値よりも大きい
    とき、または予め定められた下限しきい値よりも小さい
    ときに補正手段の補正作用を低減する請求項1に記載の
    排気ガス再循環装置。
  3. 【請求項3】 上記EGRガス制御弁の負圧室内の負圧
    が大きくなるにつれてEGRガス制御弁の開弁量が大き
    くなるようになっており、上記開弁量変更手段は負圧室
    内に負圧または大気圧を導くことによってEGRガス制
    御弁の開弁量を変更し、上記補正作用変更手段は、EG
    Rガス制御弁の開弁量が零から増大したときからEGR
    ガス制御弁の開弁量と目標開弁量との差が予め定められ
    た設定量よりも小さくなるまでの間補正手段の補正作用
    を低減する請求項1に記載の排気ガス再循環装置。
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