JP2824461B2 - 歯科治療用椅子 - Google Patents
歯科治療用椅子Info
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- JP2824461B2 JP2824461B2 JP1196537A JP19653789A JP2824461B2 JP 2824461 B2 JP2824461 B2 JP 2824461B2 JP 1196537 A JP1196537 A JP 1196537A JP 19653789 A JP19653789 A JP 19653789A JP 2824461 B2 JP2824461 B2 JP 2824461B2
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- seat
- pivot point
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、歯科治療において歯科医師が治療し易い状
態に患者の姿勢を移行するために患者が着座する座部を
傾斜せしめると従動的にバツクレストが傾斜せしめられ
る構造の歯科治療用椅子に関するものである。
態に患者の姿勢を移行するために患者が着座する座部を
傾斜せしめると従動的にバツクレストが傾斜せしめられ
る構造の歯科治療用椅子に関するものである。
従来より歯科治療において患者が治療を受ける際に着
座する歯科治療用椅子は、起伏可能な脚部支持部を備え
た座部とこの座部に対して傾起するバツクレストとを備
えており、歯科医師が治療し易い状態に患者の姿勢を移
行させた場合に患者は楽な姿勢で治療が受けられるよう
にするための種々の配慮が払われている。
座する歯科治療用椅子は、起伏可能な脚部支持部を備え
た座部とこの座部に対して傾起するバツクレストとを備
えており、歯科医師が治療し易い状態に患者の姿勢を移
行させた場合に患者は楽な姿勢で治療が受けられるよう
にするための種々の配慮が払われている。
このような歯科治療用椅子の構造としては、歯科治療
時には主としてバツクレストを傾起せしめることが必要
であることから、バツクレストを油圧シリンダ等の駆動
源によつて傾起せしめ、このバツクレストが傾起するの
に伴つて従動的に座部を起伏せしめる構造が広く採用さ
れていた。すなわち従来の歯科治療用椅子では、座部の
下方の基台内に設けられた油圧シリンダの圧力をリンク
機構を介して座部の後部に枢着されたバツクレストに伝
達することによつて直接的にバツクレストを傾起せし
め、そして座部を起状せしめる機構はこのバツクレスト
の傾起に連動する構造としていたのである。通常バツク
レストは鉛直に対して5゜〜90゜の比較的広い範囲で傾
起せしめることが必要であるので、バツクレストを傾起
せしめる油圧シリンダは比較的長いストロークのもので
あることが必要である。また前記した如くバツクレスト
の傾起範囲が比較的広く油圧シリンダのストロークが長
いので油圧シリンダの圧力を座部に伝達するリンク機構
のリンクの一部は座部の外部に露出している状態で設け
られていた。
時には主としてバツクレストを傾起せしめることが必要
であることから、バツクレストを油圧シリンダ等の駆動
源によつて傾起せしめ、このバツクレストが傾起するの
に伴つて従動的に座部を起伏せしめる構造が広く採用さ
れていた。すなわち従来の歯科治療用椅子では、座部の
下方の基台内に設けられた油圧シリンダの圧力をリンク
機構を介して座部の後部に枢着されたバツクレストに伝
達することによつて直接的にバツクレストを傾起せし
め、そして座部を起状せしめる機構はこのバツクレスト
の傾起に連動する構造としていたのである。通常バツク
レストは鉛直に対して5゜〜90゜の比較的広い範囲で傾
起せしめることが必要であるので、バツクレストを傾起
せしめる油圧シリンダは比較的長いストロークのもので
あることが必要である。また前記した如くバツクレスト
の傾起範囲が比較的広く油圧シリンダのストロークが長
いので油圧シリンダの圧力を座部に伝達するリンク機構
のリンクの一部は座部の外部に露出している状態で設け
られていた。
しかしながら上記した如き構造の従来の歯科治療用椅
子は、通常上下移動可能な基台上に座部が装着されてい
るためにこの基台を上下移動せしめる機構も備えている
から、座部下方においてバツクレストの傾起に連動して
座部を起伏せしめる機構及び前記油圧シリンダ等を配設
せしめる空間の大きさが限られているのである。従つて
油圧シリンダは座部の下方において水平方向又は水平よ
りやや斜めに傾斜させた状態で設置されており油圧シリ
ンダの圧力を座部に伝達するリンク機構のリンクの一部
が座部の外部に露出している状態で設けられているので
あり、バツクレストの傾起に連動して座部を起伏せしめ
る機能が複雑になる欠点があつた。そしてこのように油
圧シリンダの圧力を座部に伝達する前記リンク機構のリ
ンクの一部が座部の外部に露出していると外観上好まし
くないばかりでなく、座部の下方におけるリンク機構の
露出している部分に手を挟むという危険性もあつた。
子は、通常上下移動可能な基台上に座部が装着されてい
るためにこの基台を上下移動せしめる機構も備えている
から、座部下方においてバツクレストの傾起に連動して
座部を起伏せしめる機構及び前記油圧シリンダ等を配設
せしめる空間の大きさが限られているのである。従つて
油圧シリンダは座部の下方において水平方向又は水平よ
りやや斜めに傾斜させた状態で設置されており油圧シリ
ンダの圧力を座部に伝達するリンク機構のリンクの一部
が座部の外部に露出している状態で設けられているので
あり、バツクレストの傾起に連動して座部を起伏せしめ
る機能が複雑になる欠点があつた。そしてこのように油
圧シリンダの圧力を座部に伝達する前記リンク機構のリ
ンクの一部が座部の外部に露出していると外観上好まし
くないばかりでなく、座部の下方におけるリンク機構の
露出している部分に手を挟むという危険性もあつた。
そして前記した如く従来の歯科治療用椅子はバツクレ
ストを油圧シリンダ等によつて直接的に傾起せしめる構
造を採用しており且つ油圧シリンダの伸縮する速度が一
定であることからバツクレストの傾起する速度はバツク
レストが最も起きた状態から水平い近い位置に移行する
程速くなるので患者に不安感を与えるという問題点があ
り、更にバツクレストを傾起せしめる油圧シリンダが複
動油圧シリンダである場合は油圧シリンダの力に患者及
びバツクレストの自重が更に加わつた大きな力でバツク
レストを傾起せしめることになるのでバツクレストの下
方には歯科医師が座する椅子等が位置しないように注意
しなければならなかつた。
ストを油圧シリンダ等によつて直接的に傾起せしめる構
造を採用しており且つ油圧シリンダの伸縮する速度が一
定であることからバツクレストの傾起する速度はバツク
レストが最も起きた状態から水平い近い位置に移行する
程速くなるので患者に不安感を与えるという問題点があ
り、更にバツクレストを傾起せしめる油圧シリンダが複
動油圧シリンダである場合は油圧シリンダの力に患者及
びバツクレストの自重が更に加わつた大きな力でバツク
レストを傾起せしめることになるのでバツクレストの下
方には歯科医師が座する椅子等が位置しないように注意
しなければならなかつた。
本発明は上記した如き従来技術の欠点を解消してバツ
クレストと座部とを連動せしめる機構を簡単な構造とし
て容易に製造することができてしかも前記機構が座部の
外部に露出することがなく外観が良いだけでなく安全性
に優れた歯科治療用椅子を提供することを課題とする。
クレストと座部とを連動せしめる機構を簡単な構造とし
て容易に製造することができてしかも前記機構が座部の
外部に露出することがなく外観が良いだけでなく安全性
に優れた歯科治療用椅子を提供することを課題とする。
本発明者らはかかる課題を解決すべく種々検討した結
果、座部を直接起伏せしめる油圧シリンダを設けると共
に座部の起伏に伴つて回転する回転アームとバツクレス
トを保持しているアームとを長尺状ロツドで連結すれば
長尺状ロツドが座部の外部に露出することもなく外観及
び安全性に優れしかも簡単な構造により座部の起伏に伴
つてバツクレストを傾起することができることを究明し
て本発明を完成したものである。
果、座部を直接起伏せしめる油圧シリンダを設けると共
に座部の起伏に伴つて回転する回転アームとバツクレス
トを保持しているアームとを長尺状ロツドで連結すれば
長尺状ロツドが座部の外部に露出することもなく外観及
び安全性に優れしかも簡単な構造により座部の起伏に伴
つてバツクレストを傾起することができることを究明し
て本発明を完成したものである。
以下、図面によつて本発明に係る歯科治療用椅子につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
第1図は本発明に係る歯科治療用椅子の1実施例の要
部を示す要部説明側面図、第2図は同平面説明図であ
る。
部を示す要部説明側面図、第2図は同平面説明図であ
る。
図面中、1は後部を基台2上に枢着されており基台2
内の前部に設けられた油圧シリンダ4の圧力を受けて基
台2における枢着点を中心に回動せしめられる座部であ
り、通常起伏可能な脚部支持部(図示なし)を備えてい
る。3は基台2上に固定されているガイドであり、この
ガイド3の上面3aの形状は座部1の起伏する回動角度に
対する後述する回転アームの回転角度の割合によつて決
定されるのであり、第1図に示した如き平面の他に曲面
や曲面と平面とを組合せた形状等に形成することができ
る。5は座部1の前部に枢着点O2で枢着されておりガイ
ド3の上面3aを摺動可能な状態に一端を支持されている
回転アームであり、ガイド3の上面3aで円滑に摺動せし
めるためにガイド3の上面3aを摺動する一端にローラ6
が設けられていることが好ましい。7は座部1の後部に
枢着点O1で枢着されており所定角度だけ傾起するバツク
レスト8を保持するバツクレスト用アームである。9は
一端がバツクレスト用アーム7の座部1における枢着点
O1から所定距離だけ離れたバツクレスト用アーム7の端
部に枢着点Pで、また他端が前記回転アーム5の枢着点
O2から所定距離だけ離れた回転アーム5の端部に枢着点
Qでそれぞれ枢着されている長尺状ロツドである。これ
ら回転アーム5とバツクレスト用アーム7と長尺状ロツ
ド9とが第2図に示す如くそれぞれ座部の両側に設けら
れていると椅子全体の安全性確保の面で好ましい。10は
バツクレスト8の傾起範囲を規制するストツパであり、
バツクレスト8の傾起範囲においてバツクレスト8が最
も起きた状態にある回転アーム5の位置よりも過回転す
る側の座部1に設けて回転アーム5の過回転を防止する
ものでも良いが、第1図に示した如くバツクレスト用ア
ーム7の過回転を防止する位置に設けられていても良
い。
内の前部に設けられた油圧シリンダ4の圧力を受けて基
台2における枢着点を中心に回動せしめられる座部であ
り、通常起伏可能な脚部支持部(図示なし)を備えてい
る。3は基台2上に固定されているガイドであり、この
ガイド3の上面3aの形状は座部1の起伏する回動角度に
対する後述する回転アームの回転角度の割合によつて決
定されるのであり、第1図に示した如き平面の他に曲面
や曲面と平面とを組合せた形状等に形成することができ
る。5は座部1の前部に枢着点O2で枢着されておりガイ
ド3の上面3aを摺動可能な状態に一端を支持されている
回転アームであり、ガイド3の上面3aで円滑に摺動せし
めるためにガイド3の上面3aを摺動する一端にローラ6
が設けられていることが好ましい。7は座部1の後部に
枢着点O1で枢着されており所定角度だけ傾起するバツク
レスト8を保持するバツクレスト用アームである。9は
一端がバツクレスト用アーム7の座部1における枢着点
O1から所定距離だけ離れたバツクレスト用アーム7の端
部に枢着点Pで、また他端が前記回転アーム5の枢着点
O2から所定距離だけ離れた回転アーム5の端部に枢着点
Qでそれぞれ枢着されている長尺状ロツドである。これ
ら回転アーム5とバツクレスト用アーム7と長尺状ロツ
ド9とが第2図に示す如くそれぞれ座部の両側に設けら
れていると椅子全体の安全性確保の面で好ましい。10は
バツクレスト8の傾起範囲を規制するストツパであり、
バツクレスト8の傾起範囲においてバツクレスト8が最
も起きた状態にある回転アーム5の位置よりも過回転す
る側の座部1に設けて回転アーム5の過回転を防止する
ものでも良いが、第1図に示した如くバツクレスト用ア
ーム7の過回転を防止する位置に設けられていても良
い。
上記したようなバツクレスト用アーム7の座部1にお
ける枢着点O1と回転アーム5の座部1における枢着点O2
と長尺状ロツド9のそれぞれ両端のバツクレスト用アー
ム7及び回転アーム5における枢着点P,Qとの位置関係
は、座部1の起伏する速度に対するバツクレスト8の傾
起する速度設定や水平に対するバツクレスト8の傾起角
度の設定範囲によつて異なるが、バツクレスト8の傾起
せしめられる範囲においてバツクレスト用アーム7の座
部1における枢着点O1と長尺状ロツド9のバツクレスト
用アーム7における枢着点Pとを結んだ直線と長尺状ロ
ツド9のそれぞれ両端のバツクレスト用アーム7及び回
転アーム5における枢着点P,Qを結んだ直線とが一直線
を成すことがなく且つ回転アーム5の座部1における枢
着点O2と長尺状ロツド9の回転アーム5における枢着点
Qとを結んだ直線と長尺状ロツド9のそれぞれ両端のバ
ツクレスト用アーム7及び回転アーム5における枢着点
P,Qを結んだ直線とが一直線を成すことのない位置関係
にせしめられていることが必要である。
ける枢着点O1と回転アーム5の座部1における枢着点O2
と長尺状ロツド9のそれぞれ両端のバツクレスト用アー
ム7及び回転アーム5における枢着点P,Qとの位置関係
は、座部1の起伏する速度に対するバツクレスト8の傾
起する速度設定や水平に対するバツクレスト8の傾起角
度の設定範囲によつて異なるが、バツクレスト8の傾起
せしめられる範囲においてバツクレスト用アーム7の座
部1における枢着点O1と長尺状ロツド9のバツクレスト
用アーム7における枢着点Pとを結んだ直線と長尺状ロ
ツド9のそれぞれ両端のバツクレスト用アーム7及び回
転アーム5における枢着点P,Qを結んだ直線とが一直線
を成すことがなく且つ回転アーム5の座部1における枢
着点O2と長尺状ロツド9の回転アーム5における枢着点
Qとを結んだ直線と長尺状ロツド9のそれぞれ両端のバ
ツクレスト用アーム7及び回転アーム5における枢着点
P,Qを結んだ直線とが一直線を成すことのない位置関係
にせしめられていることが必要である。
このような構造の本発明に係る歯科治療用椅子は、バ
ツクレスト8の自重と患者が着座した場合には更に患者
の自重とによつてバツクレスト8が後方へ押圧されてバ
ツクレスト8が保持されているバツクレスト用アーム7
の座部1における枢着点O1の回りにモーメントが働く。
このとき回転アーム5の座部1における枢着点O2から所
定距離だけ離れた端部に枢着点Qで一端が枢着されてい
る長尺状ロツド9の他端がバツクレスト用アーム7の座
部1における枢着点O1から所定距離だけ離れたバツクレ
スト用アーム7の端部に枢着点Pで枢着されているの
で、バツクレスト用アーム7の座部1における枢着点O1
の回りに働くモーメントが長尺状ロツド9を介して回転
アーム5に伝達されて回転アーム5が座部1における枢
着点O2を中心に第1図において時計回りに回転しようと
するのであるが、基台2上に固定されているガイド3の
上面3aを摺動する回転アーム5の一端がガイド3の上面
3aに支持されていて回転アーム5が回転しないのでバツ
クレスト8は静止した状態にある。
ツクレスト8の自重と患者が着座した場合には更に患者
の自重とによつてバツクレスト8が後方へ押圧されてバ
ツクレスト8が保持されているバツクレスト用アーム7
の座部1における枢着点O1の回りにモーメントが働く。
このとき回転アーム5の座部1における枢着点O2から所
定距離だけ離れた端部に枢着点Qで一端が枢着されてい
る長尺状ロツド9の他端がバツクレスト用アーム7の座
部1における枢着点O1から所定距離だけ離れたバツクレ
スト用アーム7の端部に枢着点Pで枢着されているの
で、バツクレスト用アーム7の座部1における枢着点O1
の回りに働くモーメントが長尺状ロツド9を介して回転
アーム5に伝達されて回転アーム5が座部1における枢
着点O2を中心に第1図において時計回りに回転しようと
するのであるが、基台2上に固定されているガイド3の
上面3aを摺動する回転アーム5の一端がガイド3の上面
3aに支持されていて回転アーム5が回転しないのでバツ
クレスト8は静止した状態にある。
このような状態から基部2内に設けられた油圧シリン
ダ4の圧力によつて座部1を基台2における枢着点を中
心に回動せしめると、回転アーム5の座部1における枢
着点O2が座部1の基台2における枢着点を中心に円弧を
描きながら移動するのに伴つて回転アーム5のガイド3
の上面3aに支持されている一端がガイド3上面3aを摺動
するのである。すなわち回転アーム5が回転アーム5の
座部1における枢着点O2を中心に回転せしめられるので
ある。このときバツクレスト用アーム7の座部1におけ
る枢着点O1と長尺状ロツド9のバツクレスト用アーム7
における枢着点Pとを結んだ直線と長尺状ロツド9のバ
ツクレスト用アーム7における枢着点Pと他端の回転ア
ーム5における枢着点Qとを結んだ直線とが一直線を成
すことのない関係に、且つ回転アーム5の座部1におけ
る枢着点O2と長尺状ロツド9の回転アーム5における枢
着点Qとを結んだ直線と長尺状ロツド9の一端のバツク
レスト用アーム7における枢着点Pと他端の回転アーム
5における枢着点Qとを結んだ直線とが一直線を成すこ
とのない関係にせしめられているので、バツクレスト用
アーム7に働くモーメントが長尺状ロツド9を介して回
転アーム5に確実に伝達されるのである。また回転アー
ム5のガイド3の上面3aを摺動する一端にローラ6が設
けられていると回転アーム5の摺動することが円滑に行
なわれる。更に油圧シリンダ4の圧力によつて一定速度
で座部1を起伏せしめた際にバツクレスト8の傾斜する
速度をバツクレスト8が水平に近づくに従つて遅くなる
か又は一定になるように設定されていることが望まし
く、このようなバツクレスト8の動きは設定すべきバツ
クレスト8の傾起速度,座部1上で起伏せしめられる程
度,回転アーム5の座部1における枢着点O2の位置,回
転アーム5の2つの枢着点O2及びQと回転アーム5のガ
イド3の上面3aを摺動する端部との位置関係,バツクレ
スト用アーム7の2つの枢着点O1及びPと長尺状ロツド
9の回転アーム5における枢着点Qとの位置関係により
決定されるが、更にガイド3の上面3aの形状を平面、曲
線又はこれらを組合せた形状に形成せしめることによつ
て前記要件を変更することができる。
ダ4の圧力によつて座部1を基台2における枢着点を中
心に回動せしめると、回転アーム5の座部1における枢
着点O2が座部1の基台2における枢着点を中心に円弧を
描きながら移動するのに伴つて回転アーム5のガイド3
の上面3aに支持されている一端がガイド3上面3aを摺動
するのである。すなわち回転アーム5が回転アーム5の
座部1における枢着点O2を中心に回転せしめられるので
ある。このときバツクレスト用アーム7の座部1におけ
る枢着点O1と長尺状ロツド9のバツクレスト用アーム7
における枢着点Pとを結んだ直線と長尺状ロツド9のバ
ツクレスト用アーム7における枢着点Pと他端の回転ア
ーム5における枢着点Qとを結んだ直線とが一直線を成
すことのない関係に、且つ回転アーム5の座部1におけ
る枢着点O2と長尺状ロツド9の回転アーム5における枢
着点Qとを結んだ直線と長尺状ロツド9の一端のバツク
レスト用アーム7における枢着点Pと他端の回転アーム
5における枢着点Qとを結んだ直線とが一直線を成すこ
とのない関係にせしめられているので、バツクレスト用
アーム7に働くモーメントが長尺状ロツド9を介して回
転アーム5に確実に伝達されるのである。また回転アー
ム5のガイド3の上面3aを摺動する一端にローラ6が設
けられていると回転アーム5の摺動することが円滑に行
なわれる。更に油圧シリンダ4の圧力によつて一定速度
で座部1を起伏せしめた際にバツクレスト8の傾斜する
速度をバツクレスト8が水平に近づくに従つて遅くなる
か又は一定になるように設定されていることが望まし
く、このようなバツクレスト8の動きは設定すべきバツ
クレスト8の傾起速度,座部1上で起伏せしめられる程
度,回転アーム5の座部1における枢着点O2の位置,回
転アーム5の2つの枢着点O2及びQと回転アーム5のガ
イド3の上面3aを摺動する端部との位置関係,バツクレ
スト用アーム7の2つの枢着点O1及びPと長尺状ロツド
9の回転アーム5における枢着点Qとの位置関係により
決定されるが、更にガイド3の上面3aの形状を平面、曲
線又はこれらを組合せた形状に形成せしめることによつ
て前記要件を変更することができる。
そして回転アーム5が枢着点O2回りに回転すると、長
尺状ロツド9の回転アーム5における枢着点Qが移動す
るので、長尺状ロツド9のバツクレスト用アーム7にお
ける枢着点Pがバツクレスト用アーム7の座部1におけ
る枢着点O1を中心に回転移動するのである。従つてバツ
クレスト用アーム7に固定されたバツクレスト8の傾斜
角度はバツクレスト用アーム7の回転角度と座部1の回
動角度との和によつて決まるのである。
尺状ロツド9の回転アーム5における枢着点Qが移動す
るので、長尺状ロツド9のバツクレスト用アーム7にお
ける枢着点Pがバツクレスト用アーム7の座部1におけ
る枢着点O1を中心に回転移動するのである。従つてバツ
クレスト用アーム7に固定されたバツクレスト8の傾斜
角度はバツクレスト用アーム7の回転角度と座部1の回
動角度との和によつて決まるのである。
更にバツクレスト用アーム7の回転角度を規制するス
トツパ10が設けられている場合には、バツクレスト8が
最初に設定した傾起範囲よりも前方に倒れることがない
のである。
トツパ10が設けられている場合には、バツクレスト8が
最初に設定した傾起範囲よりも前方に倒れることがない
のである。
以上詳述した如く本発明に係る歯科治療用椅子は、座
部が油圧シリンダの作動により起伏するに伴つてバツク
レストを傾起せしめる構造であり、バツクレストに作用
する荷重はバツクレストの自重と着座する患者の自重の
みであるから、バツクレストを傾斜せしめる際に仮りに
バツクレストの下方に椅子等が置かれていてもこの椅子
等が壊れることがなく、更にバツクレスト用アームと長
尺状ロツドと回転アームとから成る簡単な構造によつて
座部とバツクレストとを連動せしめるので座部及び基台
内の狭い空間に容易にこれらの部材を納めることができ
るので長尺状ロツド等が座部及び基台外部に露出するこ
とがなく外観がすつきりとしていて良好であるばかりで
なく手を挟むこともなく安全性においても優れているの
である。
部が油圧シリンダの作動により起伏するに伴つてバツク
レストを傾起せしめる構造であり、バツクレストに作用
する荷重はバツクレストの自重と着座する患者の自重の
みであるから、バツクレストを傾斜せしめる際に仮りに
バツクレストの下方に椅子等が置かれていてもこの椅子
等が壊れることがなく、更にバツクレスト用アームと長
尺状ロツドと回転アームとから成る簡単な構造によつて
座部とバツクレストとを連動せしめるので座部及び基台
内の狭い空間に容易にこれらの部材を納めることができ
るので長尺状ロツド等が座部及び基台外部に露出するこ
とがなく外観がすつきりとしていて良好であるばかりで
なく手を挟むこともなく安全性においても優れているの
である。
また基台上に固定されているガイド上面を摺動する回
転アームの一端にローラが設けられているとバツクレス
トの傾起が円滑に行われ、更に回転アームとバツクレス
ト用アームと長尺状ロツドとがそれぞれ座部の両側に設
けられているとそれぞれに働く荷重が軽減されて耐久性
が向上し合わせて椅子全体の安定性も向上して好まし
い。
転アームの一端にローラが設けられているとバツクレス
トの傾起が円滑に行われ、更に回転アームとバツクレス
ト用アームと長尺状ロツドとがそれぞれ座部の両側に設
けられているとそれぞれに働く荷重が軽減されて耐久性
が向上し合わせて椅子全体の安定性も向上して好まし
い。
そして基台上に固定されているガイドの上面の形状
を、設定すべきバツクレストの傾起角度や各枢着点の位
置行関係に対応させてバツクレストの傾起角度が水平に
近づく程遅くなるように容易に形成することができるの
で、患者に不安感を与えることなく歯科医師が治療をし
易い姿勢に患者を移行することができる等種々の利点を
有しており、本発明に係る歯科治療用椅子は歯科分野に
おける歯科治療に貢献するところの非常に大きなもので
ある。
を、設定すべきバツクレストの傾起角度や各枢着点の位
置行関係に対応させてバツクレストの傾起角度が水平に
近づく程遅くなるように容易に形成することができるの
で、患者に不安感を与えることなく歯科医師が治療をし
易い姿勢に患者を移行することができる等種々の利点を
有しており、本発明に係る歯科治療用椅子は歯科分野に
おける歯科治療に貢献するところの非常に大きなもので
ある。
第1図は本発明に係る歯科治療用椅子の1実施例の要部
を示す要部説明側面図、第2図は同平面図である。 図面中 1……座部 2……基台 3……ガイド 3a……上面 4……油圧シリンダ 5……回転アーム 6……ローラ 7……バツクレスト用アーム 8……バツクレスト 9……長尺状ロツド 10……ストツパ O1……バツクレスト用アームの座部における枢着点 O2……回転アームの座部における枢着点 P……長尺状ロツドのバツクレスト用アームにおける枢
着点 Q……長尺状ロツドの回転アームにおける枢着点
を示す要部説明側面図、第2図は同平面図である。 図面中 1……座部 2……基台 3……ガイド 3a……上面 4……油圧シリンダ 5……回転アーム 6……ローラ 7……バツクレスト用アーム 8……バツクレスト 9……長尺状ロツド 10……ストツパ O1……バツクレスト用アームの座部における枢着点 O2……回転アームの座部における枢着点 P……長尺状ロツドのバツクレスト用アームにおける枢
着点 Q……長尺状ロツドの回転アームにおける枢着点
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61G 1/00 - 7/16,13/00 - 15/18
Claims (4)
- 【請求項1】後部を基台(2)上に枢着されている座部
(1)を起伏せしめる油圧シリンダ(4)が該基台
(2)内の前部に設けられており、該基台(2)上に固
定されたガイド(3)上を摺動可能な状態に一端を支持
されている回転アーム(5)が前記座部(1)の前部に
枢着されており、該座部(1)の後部には所定角度だけ
傾起するバツクレスト(8)を保持するバツクレスト用
アーム(7)が枢着されており、該バツクレスト用アー
ム(7)に働くモーメントを前記回転アーム(5)に伝
達せしめる長尺状ロツド(9)の一端が該バツクレスト
用アーム(7)の前記座部(1)における枢着点(O1)
から所定距離だけ離れたバツクレスト用アーム(7)の
端部にまた他端が前記回転アーム(5)の前記座部
(1)における枢着点(O2)から所定距離だけ離れた回
転アーム(5)の端部にそれぞれ枢着されている歯科治
療用椅子であつて、前記バツクレスト(8)の傾起せし
められる範囲においてバツクレスト用アーム(7)の座
部(1)における枢着点(O1)と長尺状ロツド(9)の
バツクレスト用アーム(7)における枢着点(P)とを
結んだ直線と長尺状ロツド(9)のバツクレスト用アー
ム(7)における枢着点(P)と長尺状ロツド(9)の
回転アーム(5)における枢着点(Q)とを結んだ直線
とが一直線を成すことがなく且つ回転アーム(5)の座
部(1)における枢着点(O2)と長尺状ロツド(9)の
回転アーム(5)における枢着点(Q)とを結んだ直線
と長尺状ロツド(9)の回転アーム(5)における枢着
点(Q)と長尺状ロツド(9)のバツクレスト用アーム
(7)における枢着点(P)とを結んだ直線とが一直線
を成すことがない位置関係に各部材がそれぞれ配置せし
められていることを特徴とする歯科治療用椅子。 - 【請求項2】回転アーム(5)のガイド(3)上を摺動
する一端にローラ(6)が設けられている請求項1に記
載の歯科治療用椅子。 - 【請求項3】回転アーム(5)とバツクレスト用アーム
(7)と長尺状ロツド(9)とがそれぞれ座部(1)の
両側に設けられている請求項1又は2に記載の歯科治療
用椅子。 - 【請求項4】バツクレスト用アーム(7)の回転角度を
規制するストツパ(10)が座部(1)に設けられている
請求項1から3までのいずれか1項に記載の歯科治療用
椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196537A JP2824461B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 歯科治療用椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196537A JP2824461B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 歯科治療用椅子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0360658A JPH0360658A (ja) | 1991-03-15 |
JP2824461B2 true JP2824461B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=16359392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1196537A Expired - Fee Related JP2824461B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 歯科治療用椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2824461B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4796098B2 (ja) * | 2008-06-24 | 2011-10-19 | 株式会社パイオニア椅子 | シャンプー椅子 |
-
1989
- 1989-07-31 JP JP1196537A patent/JP2824461B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0360658A (ja) | 1991-03-15 |
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