JPH038265Y2 - - Google Patents

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JPH038265Y2
JPH038265Y2 JP1986025032U JP2503286U JPH038265Y2 JP H038265 Y2 JPH038265 Y2 JP H038265Y2 JP 1986025032 U JP1986025032 U JP 1986025032U JP 2503286 U JP2503286 U JP 2503286U JP H038265 Y2 JPH038265 Y2 JP H038265Y2
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seat
foot
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、医療用椅子、例えば、耳鼻科或は歯
科等における対面治療と水平仰臥治療形態を共用
する医療用椅子の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来から、耳鼻科や歯科等の治療に使用される
医療用椅子は、患者の治療部位等に対してその座
席の背板等を所定角度に傾動させ、或は水平にさ
せて医術者と患者とが適当な距離をもって対面治
療或は水平仰臥位にて治療が行えるように構成し
ている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、上記従来の医療用椅子にあっては、対
面治療時の座席シート背板の傾動と、水平位置へ
の変位を単に背板と足受板とを連結する一本の連
結ロツドにて連動させる構成としているため、上
記治療又は臨床上多用されている背板位が垂直状
態の位置から少し背板を傾動して治療を行いたい
場合には、座席の足受板も上記背板の傾動に伴い
連動し上動するので、該足受板方向へ座席シート
上の患者の足部が屈曲状態から延伸し該足受板上
に載置されるようになるため、座席シート前方に
位置する医術者は必然的に後退せざるを得なくな
る。従って、対面治療時における患者と医術者と
の距離が大きくなり治療がスムーズに行われない
という欠点につながる。
又、上記座席シートの背板と足受板とに各々別
体としてシリンダ等の駆動装置を設けて二重装備
させ、背板と足受板とを別々に動作させることも
一部で採用されているが、この場合には駆動装置
が二重となるだけでなく、その操作も煩雑化しコ
ストアツプにつながるので問題点となっていた。
本考案は、このような従来の問題点の解消のた
めになされたもので、対面治療と水平仰臥位治療
形態を共用する医療用椅子において、座席シート
に対し、傾動可能に背板を軸着するとともに、こ
の背板の傾動による対面治療及び背板の傾動と作
動する足受板の連動により水平仰臥位による治療
をも可能となし、治療時の医術者と患者との距離
の調整、或は臨床上等での便宜を計るようにした
医療用椅子を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本考案の構成を、
実施例に対応する第1〜第3図を用い説明する
と、本考案に係る座席シート1は、図示のように
昇降機構12を有する基台2上に水平状態で設置
され、その後端に背板3の基端部を支軸4により
該支軸4を中心として前後に傾動自在とさせて軸
着し、前端には足受板5の上端部を支軸6により
該支軸6を中心として上下方向に回動自在とさせ
て軸着している。
そして、上記背板3には支軸4を介して背板3
と一体的に軸支され、支軸4を中心として回動可
能とされたリンク8を設け、このリンク8と背板
3とを駆動装置Dにより支軸4を中心として回動
させるようにしている。また、上記背板3に支軸
4を介して背板3と一体的に軸支され、支軸4に
回動可能とされたリンク9を設けている。
なお、上記駆動装置Dとしては、例えば図示し
たような油圧シリンダ7と、上記背板3とリンク
9とともに回動するリンク8と軸支点13をもっ
て軸着された駆動ロツド7a等からなる駆動装置
Dを用いてもよいが、これに限ることなくねじ軸
とモータとを組合わせた装置やエアーシリンダ等
が適宜採用される。
又、上記リンク9の先端部の枢軸14と、上記
支軸6を中心として足受板5と一体的に回動可能
とされた枢軸15間には差動装置Cを枢軸してい
る。
この差動装置Cは、図示のように、後端を枢軸
14に枢着された連結ロツド11と、該連結ロツ
ド11の先端側に位置する略U字形の係合粋11
aを介して前後に分体とされた差動ロツド10を
備えるとともに、上記係合粋11a内に弾装させ
た伸縮部材S、例えば、上記係合粋11a内にナ
ツト等の固定部材で固定され、座席シート1の後
端方向に弾力付勢された圧縮スプリングにて上記
両ロツド10,11を連結し、且つ差動ロツド1
0の頭部10aを上記枢軸15に枢軸させてな
る。
そして、上記背板3が駆動装置Dの駆動力によ
り、リンク9を介して第1図に示す垂直位置から
第2図に示すように少許背面側に傾動される間に
おいては、上記足受板5を伸縮部材Sの弾力によ
り座席シート1に対して後方に弾力付勢して上記
基台2に形成させたストツパー2aに当接させ、
対面治療に適切な略垂直位置に静止させる。
又、上記背板3が駆動装置Dの駆動力により、
更に傾動して水平位置に移動するときには、上記
連結ロツド11が伸縮部材Sの弾力に係わりなく
直接的に差動ロツド10を押動し、例えば、足受
板5に突設させた係合片5aとともに、足受板5
を第3図に示すような水平仰臥治療に適切な水平
位置に押上させる。
このように本考案にあっては、背板3と軸支さ
れた支軸4を中心として回動する駆動装置Dと差
動装置Cの各々の駆動を、背板3の傾動角度に対
応して差動させることにより、前記治療時におけ
る医術者と患者との対面或は臨床上の便宜を計る
とともに、水平仰臥位から元の態位への復元も一
連の動作で可能とさせたものである。
なお、上記スプリングSとしては、図示したよ
うな圧縮スプリングに限ることなく、差動ロツド
10に対し引張り弾力を与える引張りスプリング
を用いた構成とすることもできる。
又、スプリングSとしては、エアースプリング
や流体スプリングなどを適宜採用できる。
(作用) 本考案に係る医療用椅子は、水平状態に設置さ
れた座席シート1に対し、背板3が垂直位置から
背面側に少許傾動される範囲では足受板5を垂直
状態に静止させ、更に背板3を傾動して水平位置
に移動させる場合には足受板5を上方に押動して
背板3とともに水平状態とさせるように設定す
る。
そして、第1図に示すように背板3を垂直状
態、すなわち、座席シート1に対して、90゜の立
設状態から第2図に示すように例えば、対面治療
時の必要性により駆動装置Dの駆動力で背板3を
少許傾動させると該傾動角度に対応してリンク9
及び連結ロツド11が連動し前進するが、この場
合には、足受板5は上記伸縮部材Sの弾力により
座席シート1に対し後方に弾力付勢され、且つス
トツパー2aに当接して略水平位置に静置され
る。
次に背板3を駆動装置Dにより更に傾動させて
水平方向に移動すれば、リンク9の回動に伴い連
結ロツド11が上記伸縮部材Sの弾力に係わりな
く直接的に差動ロツド10を押動し第3図にて示
すように背板3と連動させて足受板5を水平状態
に位置させる。このような足受板5の上動は、背
板3の設定傾動角度に対応した差動装置Cの動作
によりなされるものである。
すなわち、上記背板3と足受板5との差動連結
機構は、その原理説明として示す第5図を基に詳
述すると、背板3が例えば、90゜から70゜へ傾動さ
れると該背板3の支軸4を軸心として枢軸14は
図示したa点からb点へ20゜座席シート1方向へ
回動する。
しかし、この状態においては上記差動ロツド1
0の弾力付勢とストツパー2aにより足受板5は
移動しなく、垂直状態を維持する。
そして更に背板3を水平方向へ移動させると、
背板3の支軸4に軸着されたリンク9が例えば
35゜前進回動しc点に達し、上記差動装置Cによ
り足受板5は45゜の角度で図中上方dの位置まで
回動し、続いて上記リンク9が更に35゜回動し枢
軸15がe点まで達すると、足受板5側は更に
45゜上方へ回動しfの位置すなわち、水平状態と
なる。
従って、背板3は上記枢軸14のE点までの回
動、すなわち、70゜の下方への回動により座席シ
ート1に対して水平状態となり、一方この背板3
と連動する足受板5は90゜の上方への回動によっ
て水平位置に達することになる。
なお、これらの差動関係は、枢軸14の回転半
径を1、枢軸15の回転半径を2とした場合、
“21sin35゜=22sin45゜”の式で表すことがで
きる。
このように、図中b点からe点までの枢軸14
の移動ストロークと、枢軸15の移動ストローク
とが、略等しいと近似できるので、治療目的等に
対応した上記背板3の傾動角θは、次式から算出
することができる。
すなわち、1sinθ12sinθ2から 12=sinθ2/sinθ1となり、両者の水平移行に
対する 枢軸14,15の回転半径の比率が算出できるの
である。
但し、θ1は背板3側の設定傾動角度を示し、θ2
は足受板5側の回動角度を示している。
又、背板3と足受板5との差動関係の調整は、
第4図として示したように、足受板5と係止片5
a間又は/及び連結ロツド11等に支軸4と枢軸
14と、支軸6と枢軸15との回動比率を調整す
る伸縮調整部材、例えば、図示したようなターン
バツクル20,21を連結させることにより適宜
目的に対応して設定した背板3の角度によって、
差動装置Cの足受板5に対する動作を行わせるよ
うに調整できる。
このように、本考案に係る医療用椅子において
は、背板3による傾動と、更にこの背板3と連結
した足受板5との差動により治療目的に応じた座
席態位に各々変位させ得るものである。
(実施例) 第4図は、本考案の一実施例を示すもので、前
記第1〜第3図で示した差動連結装置Cの回動比
率を適宜調整させる構成を示すものである。
すなわち、図示のように、足受板5と、該足受
板5と一体的に回動可能とされた係合片5a間に
ターンバツクル21を連結させるとともに、連結
ロツド11にも別のターンバツクル20を連結さ
せ、足受板5の支軸6と、該足受板5と一体的に
回動可能とされた図中、差動ロツドの頭部10a
と係合片5aとの枢着点である枢軸15との距離
をターンバツクル21の長さ等に応じ適宜可変さ
せることができるとともに、連結ロツド11と前
記リンク9と連結ロツド11との枢着点である枢
軸14との距離をもターンバツクル20の長さ等
に応じて可変できるので、この可変操作により上
述した背板3と足受板5との差動、或は非連動設
定角度を変更又は更新させ得るものとなる。
すなわち、前記水平位置に移行させるための背
板3と足受板5との差動角度、例えば背板3の傾
動角度を70゜とした状態の医療用椅子に対して、
上記ターンバツクル21を操作し支軸6と枢軸1
5との回動距離を短かくさせ、且つ、ターンバツ
クル20を操作し上記短縮化に伴う連結ロツド1
1係合粋11a内の弾性部材Sの緊張を枢軸14
と連結ロツド11間を長くさせることにより緩和
させ、上記背板3の傾動角度70゜より少許傾動し
た角度において差動装置Cを連動させ、足受板5
を水平状態に押上させることができる。
これから、例えば、ターンバツクル21を操作
し前記水平仰臥位への差動動作を足受板5のみ水
平位置よりやゝ下位に位置するように調整すれ
ば、この足受板5の傾斜により長時間の歯科治療
等における患者の足部の疲労等を緩和させるもの
となる。
なお、上記ターンバックル20,21を図示の
ように連結ロツド11や足受板5或はリンク9等
に複数個連結させれば、これらの相互の調整操作
により多用な目的に応じた調整が可能となる。
(考案の効果) 以上のように、本考案の医療用椅子は、治療時
において、背板を少許傾動した状態においては足
受板を座席シートに対し垂直状態に静止させ、ま
た、背板を更に傾動し水平位置に移行させる場合
には足受板を背板の水平移動と連動させて上動さ
せるように構成されているので、特に耳鼻科や歯
科等における患者と医術者との対面治療時の距離
を自在に設定できるとともに、臨床上必要とされ
る水平仰臥位への移行も使用現場における操作で
実行できるようになり、これから各々目的に応じ
た治療が容易に実施でき、治療効果を高めるもの
となる。
又、上記本考案の椅子においては、従来品に見
られるような二重装備形態を採用した複雑なもの
でなく、一連に連結された簡便な構成の装置をも
って動作させるようにしているので、形状がコン
パクト化され、医療用椅子として好適なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案に係る医療用椅子の構
成と、その動作を示す側面説明図、第4図は同、
別の構成態様を示す側面説明図、第5図は同、基
本原理説明図である。 符号の説明、1……座席シート、2……基台、
3……背板、4……支軸、5……足受板、6……
支軸、9……リンク、10……差動ロツド、11
……連結ロツド、12……昇降機構、14,15
……枢軸、20,21……ターンバツクル、C…
…差動装置、D……駆動装置、S……伸縮部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 基台2上に設置された座席シート1と、上記
    座席シート1の後端に支軸4を介し軸着され、
    該支軸4を中心として前後に傾動自在とされた
    背板3と、上記座席シート1の前端にあって、
    上端部を支軸6を介し軸着され、該支軸6を中
    心として上下方向に回動自在とされた足受板5
    と、上記座席シート1又は基台2に設けられた
    足受板5の座席シート1後方への移動を阻止す
    るストツパー2aと、上記背板3と支軸4を介
    して一体的関係を維持し、支軸4に回動可能と
    されたリンク8と、上記リンク8及び背板3を
    支軸4を中心として回動させる駆動装置Dと、
    上記背板3と支軸4を介して一体的関係を維持
    し、支軸4に回動可能とされたリンク9と、当
    該リンク9と枢軸14を介して回動自在に柩着
    された連結ロツド11と、該連結ロツド11に
    対し伸縮部材Sを介し伸縮自在に連結された差
    動ロツド10を備え、上記支軸6を中心として
    足受板5と一体的に回動可能とされた枢軸15
    及び上記リンク9の先端部に設けられた枢軸1
    4に両端部が枢着された差動装置Dと、からな
    る医療用椅子。 2 前記連結ロツド11又は/及び足受板5にタ
    ーンバツクル20,21を連結してなる実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の医療用椅子。
JP1986025032U 1986-02-21 1986-02-21 Expired JPH038265Y2 (ja)

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JPS62137021U JPS62137021U (ja) 1987-08-28
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5626124B2 (ja) * 1977-10-18 1981-06-17
JPS5910812A (ja) * 1982-07-12 1984-01-20 Oval Eng Co Ltd 混相流体の計量受入システム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5626124U (ja) * 1979-08-08 1981-03-10

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JPS62137021U (ja) 1987-08-28

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