JP2821948B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP2821948B2 JP29893390A JP29893390A JP2821948B2 JP 2821948 B2 JP2821948 B2 JP 2821948B2 JP 29893390 A JP29893390 A JP 29893390A JP 29893390 A JP29893390 A JP 29893390A JP 2821948 B2 JP2821948 B2 JP 2821948B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、核酸やタンパク質を、化学発光反応によ
り、写真フィルム上に検出するための改良されたハロゲ
ン化銀写真感光材料に関する。
〔従来の技術〕
近年、分子生物学や免疫学の分野で、多種の制限酵素
の発見や各種ベクターの開発、細胞融合技術、細胞培養
技術の発達が著しい。なかでも、核酸中の特定のシーク
エンスを持つ断片を、プローブを用いて検出する技術、
例えば、コロニーハイブリダイゼーション法、サザン
法、ノーザン法などは、重要な技術である。また、モノ
クローナル抗体を用いたイムノアッセイは、研究上の技
法としてだけでなく、医療分野において、疾患の診断の
ための重要な技術として多用されている。
これらの微量物質の検出には、従来から放射性同位元
素が用いられてきたが、それ自体不安定でかつ安全性の
面から取扱いが厳しく規制されている。更に検出におい
て、例えばX線フィルムを用いる場合、その露光は1日
から数日を要するため、迅速性に著しく欠けるという欠
点をもっている。
この放射性同位元素の代替として、酵素標識法、蛍光
標識法等が開発されているが、放射性同位元素を標識し
たものに比較して、十分な感度を有しているとは言いが
たい。
一方、発光反応を用いる方法は、感度、安全性、迅速
性の面から、十分、放射性同位元素に代替する方法であ
ることが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
検出に発光反応を用いる場合、例えば、フォトンカウ
ンターや、光電子増倍管等を用い光子計測をする方法が
知られている。
これらは、非常に高感度に発光反応を検出することが
できるが、装置自体が高価であり、また、サザン法のよ
うな二次元平面上に展開した物質を計測することは困難
である。
一方、二次平面上に展開した物質を二次元平面の情報
として、取出すのに、写真フィルム例えばX線フィルム
を用いることができる。
写真フィルムは、発光反応の検出具としては、非常に
高感度でかつ、安価、手軽である。しかしながら、写真
フィルムを用い、例えば、ニトロセルロースフィルター
上に転写した物質を発光反応で検出する場合、基質、酸
化剤等を含む溶液に上記フィルターを浸漬し暗室内で写
真フィルムとの間に透明なポリマーシート又はガラス板
等を介して密着させ、一定時間露光するという方法がと
られる。これらは非常に煩雑であることは言うまでもな
い。
本発明の目的は、従来技術のような煩雑な操作を省
き、より簡単に露光することが可能で、かつ高感度の検
出を行うことができる、ハロゲン化銀写真感光材料を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明はハロゲン化銀写真感光
材料に関する発明であって、支持体の少なくとも一方の
側に、感光性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層有す
るハロゲン化銀写真感光材料において、その親水性コロ
イド層の少なくとも1層に、化学発光基質の少なくとも
1層を含有していることを特徴とする。
本発明者らは、以上の理由から写真フィルムを用いる
化学発光の検出において、写真フィルム化学発光基質を
一体化することにより、煩雑な操作を省き、より簡単に
露光することが可能となると考え、鋭意検討を重ねた結
果本発明を完成するに至った。
本発明に用いられる化学反応系は、少なくとも化学発
光基質、酸化剤、及び触媒から成る。このうち、化学発
光基質は、写真フィルムと一体化され供される。一体化
とは、写真フィルム、すなわち感光性ハロゲン化銀乳剤
を含む層内、あるいは感光性ハロゲン化銀乳剤を含む層
の上に積層された形で、更には、感光性ハロゲン化銀乳
剤層を有する支持体の反対側の面に塗設された形等を表
わす。
化学発光基質の1例としては、下記一般式〔I〕で表
わされるルミノール誘導体が挙げられる。
〔式中R1又はR2の一方は水素であり、他方は式−NR3R4
(式中R3、R4は、それぞれ独立に水素、又は炭素数1〜
6のアルキル基を示す)で表わされる〕 更に、別の化学発光基質の例としては、特願平2−80
675号明細書に記載の化合物が挙げられる。この化合物
は、下記一般式〔II〕で示される化合物、及び、芳香族
第一級アミン化合物の組合せが挙げられる。
(式中、Xは活性メチレン基若しくは活性メチン基を有
する化合物の残基、Yは酸素又は硫黄、Arは芳香族基、
Rはアルキル基を示す) 更には、テトラビス(ジメチルアミノ)エチレン、ル
シゲニンアクリジニウムエステル、塩化オキサリル、ル
シフェリン等が挙げられる。上記発光基質は、水溶性の
場合はそのまま溶解し、また、水に不溶性の場合には、
いわゆるオイルプロテクト分散法、直接分散法等の公知
の分散方法を用いて、所望の層へ含有することができ
る。
発光基質の含有量としては、1×10-5モル/m2〜1モ
ル/m2の範囲で必要により選択される。
触媒としては、ペルオキシダーゼ、ヘモグロビン、ヘ
ミン及びその誘導体、アルカリ性ヘマチン、ポリフィリ
ン金属錯体及びその誘導体、o−フェナンスロリン金属
錯体及びその誘導体等が挙げられる。
これら触媒の核酸及びタンパク質(抗原、抗体、又は
リセプター等)への結合は、例えば常法〔1982年、コー
ルド スプリング ハーバー ラボラトリー発行、T.マ
ニアスティス(T.Maniastis)ほか著、モレキュラー・
クローニング、ア・ラボラトリー・マニュアル(Molecu
lar Cloningn,A Laboratory Manual)、及び石川栄治ら
偏「酸素免疫測定法」(1978)医学書院刊等〕に従って
容易に調整することができる。
酸化剤に関しては、過酸化物、例えば過酸化水素、有
機過酸化物(例えば、クメンヒドロペルオキシド等)が
用いられる。また、別の態様として、過酸化物、特に過
酸化水素は、酸化酵素と核酵素の基質との反応で生成さ
れるものを用いても良い。
1例を示せば、グルコース酸化酵素とグルコースを用
い、生成する過酸化水素を酸化剤として用いる方法等が
挙げられる。酸化剤濃度は、10mM〜1×10-4mMで用いら
れる。
前記一般式〔I〕で表わされるルミノール誘導体の例
としては下記のものが挙げられる。
好ましいのは(I−1)ルミノール、(I−2)イソ
ルミノールである。
他方、前記一般式〔II〕におけるXは、活性メチレン
基若しくは活性メチン基を有する化合物の残基であり、
芳香族第一級アミン化合物の酸化体と酸化カップリング
反応する化合物残基である。
これらXは、例えば、以下の一般式(II−a)〜(II
−d)で表わすことができる。
式中R1は置換若しくは非置換の第一級〜第三級アルキ
ル基、置換若しくは非置換のアリール基、複素環基、置
換若しくは非置換のアミノ基、カルボンアミド基、置換
若しくは非置換のスルホンアミド基、置換若しくは非置
換のウレイド基、アルコキシ基、カルボキシル基又はス
ルホン基を示し、R2は水素、置換若しくは非置換のアル
キル基、置換若しくは非置換のアリール基又は複素環基
を示す。
式(II−a)におけるR1の例としては、メチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、2
−ヒドロキシエチル、2−フェニルエチルのような相当
するアルキル基、フェニル、ナフチル、2,4,6−トリク
ロロフェニル、2−クロロ−4,6−ジメチルフェニル、
2,6−ジクロロ−4−メトキシフェニル、4−アルキル
アミノフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3,
5−ジブロモフェニル、4−カルボキシフェニル、2−
メチルフェニル、4−スルファモイルフェニル、3,5−
ジカルボキシフェニル、4−スルホフェニルのような相
当するアリール基、複素原子として窒素又は酸素を含む
5及び6員の複素環基例えばキノリニル、ピリジル、ベ
ンゾフラニル、オキサゾリルのような複素環基、アミ
ノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジブチルアミノ、
フェニルアミノ、トリルアミノ、4−(3−スルホベン
ズアミノ)アニリノ、2−クロロ−5−アシル、アミノ
アニリノ、2−クロロ−5−アルコキシカルボニルアニ
リノ、2−トリフルオロメチルフェニルアミノ、3,5−
ジカルボキシフェニルアミノ、5−カルボキシ−2−メ
トキシフェニルアミノ、2−メトキシ−5−(N−メチ
ル)スルファモイルフェニルアミノ、4−スルファモイ
ルファニルアミノ、3−スルファモイルフェニルアミ
ノ、5−カルボキシ−2−クロロフェニルアミノのよう
な相当するアミノ基、アルキルカルボンアミド、アリー
ルカルボンアミド、ベンゾチアゾリルカルボンアミドの
ような相当するカルボンアミド基、スルホンアミド、複
素環スルホンアミドのような相当するスルホンアミド
基、アルキルウレイド、アリールウレイド、複素環ウレ
イドのような相当するウレイド基、メトキシ、エトキシ
のような相当するアルコキシ基、カルボキシル基又はス
ルホ基が挙げられる。
R2の例としては、ナフチル、フェニル、2,4,6−トリ
クロロフェニル、2−クロロ−4,6−ジメチルフェニ
ル、2,6−ジクロロ−4−メトキシフェニル、4−アル
キルアミノフェニル、4−トリフルオロメチルフェニ
ル、3,5−ジブロモフェニル、4−カルボキシフェニ
ル、2−メチルフェニル、4−スルファモイルフェニ
ル、3,5−ジカルボキシフェニル、4−スルホフェニル
のような相当するアリール基、複素原子として窒素又は
酸素を含む5及び/又は6員の複素環基、例えばベンゾ
フラニル、ナフトオキサゾリニル、キノリニルのような
複素環基、エチル、ベンジル、2−シアノプロピル、2
−カルボキシプロピルのような相当するアルキル基が挙
げられる。
一般式(II−a)で表わされる代表的なものとしては
次のようなものを挙げることができる。
R3COCH2CONHR4 ・・・(II−b) 式中R3は置換若しくは非置換の第一級〜第三級アルキ
ル基、置換若しくは非置換のアリール基又は置換若しく
は非置換のアミノ基を示し、R4は置換若しくは非置換の
アリール基を示す。
式(II−b)におけるR3の例としては、t−ブチル、
1,1−ジメチルプロピル、1,1−ジメチル−1−エチルチ
オメチル、1,1−ジメチル−1−(4−メトキシフェノ
キシ)メチルのような相当するアルキル基、3−メチル
フェニル、2−メトキシフェニル、4−メトキシフェニ
ル、ハロフェニル、2−ハロ−5−アルカノイルアミノ
フェニル、2−クロロ−5−〔α−(2,4−ジ−t−ア
ミノフェノキシ)ブチルアミド〕フェニル、2−メトキ
シ−5−アルカノイルアミノフェニル、2−クロロ−5
−スルホンアミドフェニル、3−カルボキシフェニルの
ような相当するアリール基、アニリノ、p−メトキシア
ニリノ、3,5−ジカルボキシアニリノ、ブチルアミノの
ような相当するアミノ基が挙げられる。
R4の例としては2−クロロフェニル、2−ハロ−5−
アルカノイルアミノフェニル、2−クロロ−5−〔α−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)アセトアミド〕フ
ェニル、2−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホ
ンアミド)フェニル、2−クロロ−5−ヘキサデカンス
ルホンアミドフェニル、2−メトキシ−5−(2,4−ジ
−t−アミノフェノキシ)アセトアミドフェニル、2−
メトキシフェニル、2−エトキシフェニル、3,5ジメト
キシカルボニルフェニル、3,5−ジカルボキシフェニ
ル、5−エトキシカルボニル−2−メトキシフェニル、
5−カルボキシ−2−メトキシフェニル、5−メトキシ
カルボニル−2−クロロフェニル、5−カルボキシ−2
−クロロフェニル、4−スルホフェニル、3−カルボキ
シ−4−ヒドロキシフェニル、3−(N−カルボキシメ
チル)スルファモイルフェニル、5−カルボキシ−2−
メトキシフェニル、3−カルボキシ−5−メタンスルホ
ニルアミノフェニル、4−{N−(3,5−ジカルボキシ
フェニル)}スルファモイルフェニル、5−カルボキシ
−2−ヒドロキシ、3−{N−(2−カルボキシエチ
ル)}スルファモイルフェニル、3,5−ジスルホフェニ
ルのような相当するアリール基が挙げられる。
一般式(II−b)で表わされる代表的なものとしては
次のようなものを挙げることができる。
式中R5は、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換のカ
ルバモイル基、置換若しくは非置換のスルファモイル
基、アルコキシカルボニル基又はアリールオキシカルボ
ニル基を示す。
式(II−c)におけるR5の例としては、N−アルキル
カルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、N−ア
リールカルバモイル、N−アルキル−N−アリールカル
バモイル、N−ベンゾチアゾリカルバモイルのような相
当するカルバモイル基、N−アルキルスルファモイル、
N,N−ジアルキルスルファモイル、N−アリールスルフ
ァモイル、N−アルキル−N−アリールスルファモイル
のような相当するスルファモイル基が挙げられる。一般
式(II−c)で表わされる代表的なものとしては、次の
ようなものを挙げることができる。
式中R6は置換若しくは非置換の第一級〜第三級アルキ
ル基、置換若しくは非置換のアリール基、複素環基、置
換若しくは非置換のアミノ基、アルキルカルボンアミド
基、アリールカルボンアミド基、スルホンアミド基、ア
ルキルスルファモイル基又はアリールスルファモイル基
又はカルバモイル基を示し、R7、R8及びR9はR6で定義し
た基の他に、ハロゲン又はアルコキシ基を示す。また、
R8とR9とでピリジン環、ピロール環、ピリドン環、オキ
サジン環のような複素環を形成してもよい。式(II−
d)におけるR6〜R9の例としては、メチル、エチル、プ
ロピル、n−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、2−ヒド
ロキシエチル、2−フェニルエチルのような相当するア
ルキル基、ナフチル、フェニル、2,4,6−トリクロロフ
ェニル、2−クロロ−4,6−ジメチルフェニル、2,6−ジ
クロロ−4−メトキシフェニル、4−アルキルアミノフ
ェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3,5−ジブ
ロモフェニル、4−カルボキシフェニル、2−メチルフ
ェニル、4−スルファモイルフェニル、3,5−ジカルボ
キシフェニル、4−スルホフェニル基のような相当する
アリール基、複素原子として窒素又は酸素を含む5及び
/又は6員の複素環基、例えば、キノリニル、ピリジ
ル、ベンゾフラニル、オキサゾリルのような複素環基、
アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノのような相当
するアミノ基が挙げられる。
一般式(II−d)で表わされる代表的なものとしては
次のようなものを挙げることができる。
その他の活性メチレン基含有化合物としてはアセチル
アセトンのような1,3−ジケトンやアシル酢酸エステル
類が挙げられる。
一般式〔II〕のArの例としては置換基を有してもよい
ベンゼン環含有基、若しくはナフタレン環含有基が挙げ
られる。置換基としては、上記Xの説明で記載した基が
挙げられる。Rの例としては炭素数1〜8個を有する、
分岐又は置換基を有してもよいアルキル基が挙げられ
る。
次に一般式〔II〕で表わされる本発明に係る化合物の
代表的具体例を示すが、本発明に用いられる化合物はこ
れらに限定されるものではない。
本発明において使用し得る芳香族第一級アミン化合物
としては、o−又はp−アミノフェノール系化合物及び
o−又はp−フェニレンジアミン系化合物及びそれらの
塩が挙げられる。
好ましくはp−フェニレンジアミン系化合物であり下
記一般式〔III〕で示されるものである。
式中、A及びBは水素又はアルキル基を表わし、Aと
Bは窒素原子と共に複素環を形成してもよく、D、E、
G及びJは水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、
アルコキシ基、アシルアミド基、アリールスルホンアミ
ド基、アルキルスルホンアミド基又はアルキル基を表わ
す。
A及びBで表わされるアルキル基としては、炭素数1
〜6のものが好ましく、特に1〜4のものが好ましい。
例えばメチル基、エチル基、ブチル基を挙げることがで
きる。これらのアルキル基は置換基を有していてもよく
置換基としては、例えばウレイド基、テトラヒドロフリ
ル基、カルボキシル基、メタンスルホンアミド基、スル
ホ基、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基、
メトキシエトキシエトキシ基、メトキシテトラエトキシ
基が挙げられる。
D、G及びJとしては水素、アルコキシ基及びアルキ
ルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基が好ま
しく、更に好ましくは水素である。Eとしては水素、ア
ルキル基、アシルアミド基が好ましく、より好ましくは
炭素数1〜3のアルキル基特にメチル基である。また、
一般式〔III〕で示される化合物の塩としてはp−トル
エンスルホン酸、スルホン酸、スルフィン酸、硫酸エス
テル、スルフアミン酸、チオ硫酸S−エステル、カルボ
ン酸、リン酸エステル、アミドリン酸、リン酸、亜リン
酸エステル、有機ホウ素化合物、塩酸及び硫酸等の有機
酸又は無機酸の塩を挙げることができ、特にp−トルエ
ンスルホン酸塩、塩酸塩及び硫酸塩が好ましい。
以下に本発明に係る芳香族第一級アミン化合物の代表
的具体例を示すが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
例示化合物 (III−1)N,N−ジエチル−3−メチル−4−アミノア
ニリン (III−2)N,N−ジエチル−4−アミノアニリン (III−3)N−カルバミドメチル−N−メチル−4−
アミノアニリン (III−4)N−カルバミドメチル−N−テトラヒドロ
フルフリル−3−メチル−4−アミノアニリン (III−5)N−エチル−N−カルボキシメチル−3−
メチル−4−アミノアニリン (III−6)N−カルバミドメチル−N−エチル−3−
メチル−4−アミノアニリン (III−7)N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル
−3−メチル−4−アミノフェノール (III−8)3−アセチルアミノ−4−アミノジメチル
アニリン (III−9)N−エチル−N−β−メタンスルホンアミ
ドエチル−4−アミノアニリン (III−10)N−エチル−N−β−メタンスルホンアミ
ドエチル−3−メチル−4アミノアニリン (III−11)N−メチル−N−β−スルホエチル−p−
フェニレンジアミン (III−12)N−エチル−N−ヒドロキシエチル−3−
メチル−4−アミノアニリン (III−13)N−エチル−N−〔2−(2−メトキシエ
トキシ)エチル〕−3−メチル−4−アミノアニリン (III−14)N−エチル−N−{2−〔2−(2−メト
キシエトキシ)エトキシ〕エチル}−3−メチル−4−
アミノアニリン (III−15)N−エチル−N−〔2−{2−〔2−〔2
−(2−メトキシエトキシエトキシ)エトキシ〕エトキ
シ〕エトキシ}エチル〕−3−メチル−4−アミノアニ
リン (III−16)N,N−ジエチル−3−メタンスルホンアミド
エチル−4−アミノアニリン。
本発明は、メンブランフィルター上の特定物質を、触
媒を標識した該物質を特異的結合反応を起こす物質と、
特異的結合反応を起こさせ、酸化剤溶液を供給した後、
発光性基質を含む写真フィルムと重ね合せ、露光し、現
像によって特定物質の存在、及びその量を判定するとい
うものである。
酸化剤は、触媒が効率よく反応するため、及び発光性
基質を活性化させるために必要なpHに緩衝することが好
ましい。例えば、pH=7.0〜13.0、好ましくは8.5〜12.5
に緩衝することができる。
緩衝剤としては、ホウ酸−水酸化カリウム、トリス−
塩酸、バルビタール緩衝剤等公知のものが用いられる。
更には、発光反応を増強する増感剤を添加することも
可能である。例えば、特開昭59−171839号公報記載の増
感剤は、ペルオキシダーゼ/ルミノールを用いる化学発
光反応に有効である。
また、ポリフィリン金属錯体誘導体/ルミノールを用
いる化学発光反応には、特願平1−212938号明細書記載
の増感剤が有効である。
これらは、上記明細書の記載に従って酸化剤溶液中、
又は必要に応じて、写真フィルムに添加することが可能
である。
また、特願平2−80675号明細書記載の化学発光基質
の場合、芳香族第一級アミン化合物は酸化剤溶液に添加
される。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられる乳剤
は、ヨウ素化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ塩臭化銀などいずれ
のハロゲン化銀であってもよいが特に高感度のものが得
られるという点では、ヨウ臭化銀であることが好まし
い。
写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体、8面体、
14面体のようなすべて等方的に成長したもの、あるいは
球形のような多面的な結晶型のもの、面欠陥を有した双
晶から成るものあるいはそれらの混合型又は複合型であ
ってもよい。これらハロゲン化銀粒子の粒径は、0.1μ
m以下の微粒子か20μmに至る大粒子であってもよい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられる乳剤
は、公知の方法で製造できる。例えば、リサーチ・ディ
スクロージャー(RD)No.17643(1978年12月)第22〜23
頁の1・乳剤製造法(Emulsion Preparation and type
s)及び同(RD)No.18716(1979年11月)第648頁に記載
の方法で調製することができる。
本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の乳剤は、例
えば、T.H.ジェームズ(T.H.James)著、「写真プロセ
スの理論」(The theory of the photographic proces
s)第4版、マックミラン(Macmillan)社刊(1977
年)、第38〜104頁に記載の方法、G.F.ダウフィン(G.
F.Dauffin)著「写真乳剤化学」(photographic emulsi
on Chemistry)、フォーカル プレス(Focal press)
社刊(1966年)、P.グラフカイデス(P.Glafkides)著
「写真の物理と化学」(Chimie et physique photograp
hique)、ポールモンテ(Paul Montel)社刊(1967
年)、V.L.ゼリクマン(V.L.Zelikman)ほか著「写真乳
剤の製造と塗布」(Making and coating photographic
emulsion)、フォーカス プレス社刊(1964年)などに
記載の方法により調製される。
すなわち、中性法、酸性法、アンモニア法などの溶液
条件、順混合法、逆混合法、ダブルジェット法、コント
ロールド・ダブルジェット法などの混合条件、コンバー
ジョン法、コア/シェル法などの粒子調製条件及びこれ
らの組合せ法を用いて製造することができる。
本発明の好ましい実施態様としては、ヨウ化銀を粒子
内部に局在させた単分散乳剤が挙げられる。
ここでいう単分散剤とは、常法により、例えば平均粒
子直径を測定したとき、粒子数又は重量で少なくとも95
%の粒子が、平均粒子径の±40%以内、好ましくは±30
%以内にあるハロゲン化銀粒子である。ハロゲン化銀の
粒径分布は、狭い分布を有した単分散乳剤あるいは広い
分布の多分散乳剤のいずれであってもよい。
ハロゲン化銀の結晶構造は、内部と外部が異なったハ
ロゲン化銀組成からなっていてもよい。本発明の好まし
い態様としての乳剤は、高ヨウ度のコア部分に低ヨウ度
のシェル層からなる明確な二層構造を有したコア/シェ
ル型単分散乳剤である。
高ヨウ度部のヨウ化銀含量は20〜40モル%で特に好ま
しくは20〜30モル%である。
かかる単分散乳剤の構造は公知であり、例えばジャー
ナル オブ フォトグラフィック サイエンス(J.Pho
t.Sic.)、第12巻、第242〜251頁(1963)、特開昭48−
36890号、同52−16364号、同55−142329号、同58−4993
8号、英国特許1,413,748号、米国特許3,574,628号、同
3,655,394号などの各公報に記載されている。
上記の単分散乳剤としては、種晶を用い、この種晶を
成長核として銀イオン及びハイライドイオンを供給する
ことにより、粒子を成長させた乳剤が特に好ましい。な
お、コア/シェル乳剤を得る方法としては、例えば英国
特許1.027.146号、米国特許3,505,068号、同4,444,877
号、特開昭60−14331号などの各公報に詳しく述べられ
ている。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、アスペクト
比が2以上の平板状粒子であってもよい。
かかる平板状粒子の利点は、分光増感効率の向上、画
像の粒状性及び鮮鋭性の改良などが得られるとして例え
ば、英国特許2,112,157号、米国特許4,439,520号、同4,
433,048号、同4,414,310号、同4,434,226号などの各公
報に記載の方法により調製することができる。
上述した乳剤は、粒子表面に潜像を形成する表面潜像
型あるいは粒子内部に潜像を形成する内部潜像型、表面
と内部に潜像を形成する型のいずれの乳剤であってもよ
い。これらの乳剤は、物理熟成あるいは粒子調製の段階
でカドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリウム塩、イリジウ
ム塩又その錯塩、ロジウム塩又はその錯塩、鉄塩又はそ
の錯塩などを用いてもよい。乳剤は可溶性塩類を除去す
るためにヌーブル水洗法、フロキュレーション沈降法な
どの水洗方法がなされてよい。好ましい水洗法として
は、例えば特公昭35−16086号公報記載のスルホ基を含
む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂を用いる方法、又は
特開昭63−158644号公報記載の凝集高分子剤例示G3,G8
などを用いる方法が特に好ましい脱塩法として挙げられ
る。本発明に係る乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の
工程において、各種の写真用添加剤を用いることができ
る。
公知の添加剤としては、例えばリサーチ・ディスクロ
ージャーNo.17643(1978年12月)及び同No.18716(1979
年11月)に記載された化合物が挙げられる。これら二つ
のリサーチ・ディスクロージャーに示されている化合物
種類と記載個所を次表に掲載した。
本発明に係る感光材料に用いることのできる支持体と
しては、例えば前述のRD−17643の第28頁及びRD−18716
の第647頁左欄に記載されているものが挙げられる。
適当な支持体としては、プラスチックフィルムなどで
これら支持体の表面は一般に、塗布層の装着をよくする
ために、下塗層を設けたり、コロナ放電、紫外線照射な
どを施してもよい。そして、このように処理された支持
体の片面あるいは両面に本発明に係る乳剤を塗布するこ
とができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〔ルミノールを用いた化学発光検出用フィルム
の作成〕 1−1. 感光性ハロゲン化銀乳剤の調製法 (種晶の調製) 以下の溶液を準備した。
反応釜にA液を入れて60℃に保温し、他の液は59℃で
添加した。この際、B液及びD液をコントロールダブル
ジェット法により30分間かけて添加し、その後C液及び
E液をコントロールダブルジェット法により105分間か
けて添加した。かくはんは800rpmで行った。流速は粒子
の成長に伴いハロゲン化銀粒子の総表面積に比例して増
加せしめ、添加液の流入の際に、新しい核が発生せず、
かついわゆるオストワルド熟成を起こし、粒径分布が広
がらない流速で添加した。銀イオン液及びハライドイオ
ン液の添加時において、pAgはkBr液を用いて、8.3±0.0
5に調製し、pHは硫酸を用いて、2.0±0.1に調製した。
得られた粒子はヨウ化銀含量が2mol%、粒径0.03μm、
σ/r=0.11、(1.1.1)面が5%で他は(1.0.0)面の角
がややかけた立方体粒子であった。
種晶の成長後、炭酸ナトリウム液を用いてpHを6.00±
0.3に調整した後、40℃まで温度を下げ、ナフタレンス
ルホン酸ホルマリン樹脂液及び硫酸マグネシウム溶液を
用い、凝集沈降法による脱塩処理を施し、更にゼラチン
を加えpAg=8.5、pH=5.85の種晶乳剤(T)を16.9kg得
た。得られた種晶は冷却し、冷暗所中に保管した。
(粒子の成長) 以下の方法で平均粒径1.25μmの粒子を調製した。は
じめに、以下の溶液を調製した。すべての量はハロゲン
化銀1mol当り調製する量を示す。
反応釜にJ液を45℃に保温し、800rpmのかくはんを行
った。J液のpHは酢酸を用いて9.90に調整し、これに種
晶(T)を1.16g/AgXモル採取し添加した。その後、P
液を7分間かけて等速で添加し、更にK液、M液を同時
に55分間かけて添加した。このときのpAgは7.92であっ
た。更に、20分間かけてKBr溶液及び酢酸を用いてpH=
8.83、pAg=9.0に調整した後、N液、L液を同時に30分
間かけて添加した。このとき、添加開始時と添加終了時
の流入速度比は1:10であり、時間と共に流速を上昇せし
めた。また、流入量に比例して8.83から8.00まで低下さ
せた。また、L液及びM液が全体の2/3の量まで添加さ
れた時に、O液を8分かけて等速で添加した。この時、
pMgは9.0から11.0まで上昇した。更に、酢酸を加えpHを
6.0にした後、種晶と同様の脱塩処理を行いゼラチンを
加え粒径1.25μm、AgI含有量2mol%、pH=5.59、pAg=
8.7の乳剤を得た。
このようにして得られた乳剤にチオシアン酸アンモニ
ウム、塩化金酸、ハイポを用いて最高感度が得られる条
件で化学増感を施した。その後、4−ヒドロキシ−6−
メチル−1,3,3a,7−テトラアザインデンを加え、冷却セ
ットし乳剤を保存した。(乳剤A) 1−2. 化学発光検出用写真フィルムの作成 発光反応検出用写真フィルムの支持体としては、グリ
シジルメタクリレート50wt%、メチルアクリレート10wt
%、ブチルメタクリレート40wt%の3種のモノマーから
なる共重合体をその濃度が10wt%になるように希釈して
得た共重合体水性分散液を下引き液として、175μmの
ポリエチレンテレフタレートベース上に塗布したものを
用いた。
フィルム1 上記乳剤Aにカブリ防止剤、キレート剤、安定剤、延
展剤を加えたほか、以下の発光基質を添加して、乳剤塗
布液(E)を得た。ここで、発光基質はルミノール(化
合物例I−1)を用い、900mg/m2となるように、水に溶
解し添加した。この塗布液を、通常のマット剤、塗布助
剤、帯電防止剤、硬膜剤を含むゼラチン液(H)からな
る保護層と共に片面均一に塗布乾燥をしてフィルム1を
得た。この時、銀量を7g/m2、乳剤層のゼラチン量を2.2
g/m2、保護層のゼラチン量を1.0g/m2となるようにし
た。
フィルム2 上記支持体の片側にフィルム1と同様の乳剤(E)
を、もう一方の側に発光基質を含まない乳剤(E)をそ
れぞれ銀量を3.5g/cm2となるように塗布した。更にこの
乳剤層の上層にそれぞれフィルム1と同様のゼラチン液
(H)からなる保護層を塗布し、フィルム2を得た。
フィルム3 上記支持体の片側に発光基質を含まない乳剤(E)と
フィルム1と同様のゼラチン液(H)からなる保護層を
銀量3.5g/m2となるように塗布した。
更に、フィルム1で用いた方法と同様にして発光基質
を水に溶解、又はオイル状に分散し、ゼラチン液(H)
中に添加した。このゼラチン液を支持体のもう一方の側
に塗布した。この時ゼラチン量は、片側当り3.2g/m2
なるように塗布した。このようにして、フィルム3を得
た。
フィルム4 支持体の片側に発光基質を含まない乳剤(E)からな
る乳剤層とその上層にフィルム1と同様の方法で溶解、
又は分散させた発光基質をゼラチン液(H)に添加した
保護層を塗布し、フィルム4を得た。
実施例4〔サザン ハイブリダイゼーション法による検
出〕 実施例1で得たフィルム1〜4を用い、サザン ハイ
ブリダイゼーション法での検出を行った例を示す。
デオキシオリゴヌクレオチド5′T15A3′(オリゴd
T)及び5′TA153′(オリゴdT)をDNA合成装置〔アプ
ライド バイオシステム(Applied Biosystem)社製、3
80A型〕を用い合成した。
オリゴdTとペルオキシダーゼをグルタルアルデヒドを
用いて結合させ、常法に従い単離精製し、プローブとし
た。
pBR322のEcoR I部位にオリゴdAを常法に従い組込んだ
プラスミドを作成し、E coli 803で増やした。
このプラスミドを制限酵素Pst I及びBamH Iで切断
し、0.8%アガロースゲルに、0.1μg、0.5μg、1.0μ
gずつ載せ、電気泳動を行った。同時に、λファージDN
AをHind IIIで切断したものをマーカーとして用いた。
電気泳動後、アガロースゲルを水酸化ナトリウム−Na
Clに浸け、1本鎖DNAとした後、ニトロセルロースフィ
ルターに転写した。このフィルターを常法(既述のモレ
キュラー・クローニング、ア・ラボラトリー・マニュア
ルなど)に従い、焼付け、ヒートシールバックに入れ42
℃でプレハイブリダイゼーションについでハイブリダイ
ゼーションを行った。
この際、OD260=1.0に調製したプローブ100μを2ml
のハイブリダイゼーション緩衝液に加えて用いた。42℃
で一晩インキュベートした後、洗浄風乾して、減圧下焼
き付けをした。
(発光反応による検出) 酸化剤溶液として、0.03%過酸化水素、3.0×10-2Mホ
ウ酸−6.0×10-2M水酸化カリウム緩衝液を用意した。
上記フィルターを、暗室内で酸化剤溶液に浸した後、
発光基質を含む写真フィルム面と密着し、カセッテに装
着し、20分間露光を行った。
一方、比較としては、フィルム1から、発光基質を除
いたフィルムを用い、酸化剤溶液としては前記溶液に1
×10-5Mの濃度でルミノールを添加したものを用いた。
同様にフィルターを浸した後、透明なポリエチレンバ
ックにフィルターを入れ、写真フィルムと重ね合せ、カ
セッテに装着し、20分間露光を行った。
本発明のフィルム1〜4及び比較フィルムは常法に従
い、現像、定着、水洗を行った。
比較フィルムでは、0.1μgまで1200塩基のオリゴdT
を含むバンドが検出されたのに対し、本発明のフィルム
では0.05μgまで1200塩基のオリゴdTを含むバンドが検
出された。
このように本発明のフィルムは、酸化剤液に浸漬した
フィルターと重ね合せるだけの簡単な操作で、目的のDN
Aを感度良く検出することができた。
実施例3〔ドットブロットにより検出〕 実施例2と同様にして、ドットブロットでの検出を行
った例を示す。
2×5cmのニトロセルロースフィルター上に、熱処理
して、一本鎖にしたλファージDNA(Hind IIIで切断)
を、1pg、5pg、10pg、100pg、1ng、10ng、100ngになる
ようにスポットし、減圧下80℃で2時間焼付けを行っ
た。
DNAプロープは、λファージDNA(Hind IIIで切断)
を、熱処理し、一本鎖とした後、グルタルアルデヒド、
α,β,γ,δ−テトラキス(4−アミノエチルカルバ
モイルフェニル)ポリフィナトFe(III)を加え結合さ
せた。反応物はエタノール沈殿法により精製し、これを
DNAプローブとした。
作成したニトロセルロースフィルターをヒートシール
バックに入れ、プレハイブリダイゼーション緩衝液を加
え、42℃でプレハイブリダイゼーション、更に上記DNA
プローブを加え、更に42℃で一晩ハイブリダイゼーショ
ンを行った後、フィルターは蒸留水で洗浄を行った。
写真フィルムは、実施例1で用いたフィルム1〜4、
及び比較フィルムを酸化剤溶液も同様に用い、同様の操
作で20分間露光を行い、現像定着を行った。
比較フィルムでは10pgまで検出可能であったのに対
し、本発明のフィルム1〜4では、5pgまで検出可能で
あった。
実施例4〔アダマンチルジオキセニルアリール誘導体を
用いた化学発光検出用フィルムの作成、及び化学発光検
出の例〕 化合物例(II−3)を1g、同様のトリクレジルリン酸
エステルに溶解したのち、トリイソピルナフタレンスル
ホン酸ナトリウムとゼラチン溶液に混合し、高速回転で
分散容器内に徐々に減圧しながら分散を行い、平均粒径
0.2μmの油滴とした。これを実施例1のルミノールの
代りに1g/m2となるように添加した。これにより、実施
例1のフィルム1〜4の相当するフィルム5〜8を得
た。
化合物(II−3) (ニトロセルロース膜上での抗原の測定) 純水にて洗浄後、風乾したニトロセルロース(バイオ
ラッド社製;厚み0.45μm)に、リン酸緩衝液(以下PB
Sと称す)にて段階希釈したヤギIgGの1μをスポット
した。
風乾後1%牛血清アルブミン(BSA)−PBS溶液により
4℃にて一晩ブロッキングを行い、次いでペルオキシダ
ーゼ標識ウサギ抗ヤギIgG抗体(カッペル社製;1%BSA−
PBS溶液により1500倍希釈したもの)と4℃2時間反応
させた。0.05%ツィーン(Tween)−20(ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート;和光純薬社製)−PB
S溶液にて5回洗浄した。
本発明に用いる酸化剤溶液は、5mlの0.05Mトリス塩酸
緩衝液(pH=8.5、4.200mM NaCl含有、以下TBSと称
す)に1mgのN−エチル−N−β−メタンスルホンアミ
ドエチル−3−メチル−4−アミノアニリン3/2硫酸1
水塩を加え、更に3%過酸化水素20μを加えたものを
用いた。
比較のフィルムは、フィルム1から前記発光基質、及
びトルクレジルリン酸エステルを除き、代りに酸化剤溶
液に前記発光基質0.018ミリモル(11.06mg)をDMF1mlを
溶解した液を添加した比較酸化剤溶液を用いた。
(化学発光による検出) 上記フィルターを本発明に用いる酸化剤溶液に浸漬し
た後、暗室で、本発明のフィルム5〜8と重ね合せ、カ
セッテに装置し、20分間露光を行った。
また、比較フィルムは、フィルターを比較酸化剤溶液
に浸漬した後、暗室で透明なポリエチレンバックにこの
フィルターを入れ、比較フィルムと重ね合せ、カセッテ
に装着し、同様に20分間露光を行った。
各フィルムは常法に従い、現像、定着を行った。
比較フィルムでは0.5pgのヤギIgGが銀画像として検出
可能であったのに対し、本発明のフィルム5〜8では0.
2pgまでの検出が可能であった。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明のハロゲン化銀写
真感光材料を使用すれば、従来より簡単な操作により、
更に高感度の検出を行うことができる点で優れた効果が
奏せられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−219563(JP,A) 特開 平3−35147(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/43 G03C 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の少なくとも一方の側に、感光性ハ
    ロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層有するハロゲン化銀
    写真感光材料において、その親水性コロイド層の少なく
    とも1層に、化学発光基質の少なくとも1種を含有して
    いることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
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