JP2821297B2 - 料金徴収式電話機の着信回路 - Google Patents

料金徴収式電話機の着信回路

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JP2821297B2
JP2821297B2 JP33182791A JP33182791A JP2821297B2 JP 2821297 B2 JP2821297 B2 JP 2821297B2 JP 33182791 A JP33182791 A JP 33182791A JP 33182791 A JP33182791 A JP 33182791A JP 2821297 B2 JP2821297 B2 JP 2821297B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば公衆電話機やピン
ク電話機等の料金徴収式電話機に係わり、特に、局から
電話回線を介して供給される直流電流にて動作する料金
徴収式電話機の着信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】局から電話回線を介して供給される直流
電流にて動作する公衆電話機やピンク電話機等の料金徴
収式電話機においては、局から着信信号が入力される
と、この着信信号入力に応じて、リンガ回路を駆動して
着信ベルを鳴らせたり、ハンドセットの取上げ操作に応
動して局との間に着信応答用直流ループを形成させた
り、マイクロコンピュータ等で構成された制御部を起動
させる機能を有する着信回路が組込まれている。そし
て、前記制御部は着信を検出し、形成された通話回路が
自己の電話機からの発呼によるものか、相手電話機から
の呼出によるものかを判断すると共に、課金信号に基づ
いて料金徴収処理を実行する。
【0003】このような着信回路は例えば図2に示すよ
うに構成されている(特開平3−211947号公
報)。
【0004】すなわち、局から公衆回線を介して着信信
号が線路端子L1 ,L2 へ入力されると、この着信信号
は切換接点gsを介して整流回路1へ入力されて直流電
圧に変換される。整流回路1から出力される直流電圧に
より充電回路2の各コンデンサは急速に充電される。そ
の結果、充電回路2の出力電圧Vaによりトランジスタ
Q1 が導通して、ラッチングリレーRRが駆動され、接
点rr1 ,rr2 が閉成される。
【0005】また、図示しないリンガ回路によって着信
ベルが鳴って、オフフック操作されると、フックスイッ
チHS1 ,HS2 が閉成され、局との間に、線路端子L
2 ,フックスイッチHS1 ,電源回路3,通話回路4,
線路端子L1 を通る直流ループが形成される。すると、
電源回路3が起動され、この電源回路3から駆動電圧V
dがCPUが内蔵された制御部5へ供給される。同時に
この駆動電圧VdでもってトランジスタQ2 が導通し、
ラッチングリレーGSが駆動され、切換接点gsが電源
回路3側に切換わる。
【0006】また、制御部5は駆動電圧Vd供給に応動
して起動される。起動された制御部5はフックスイッチ
HS2 ,接点rr2 の各状態を調べて、この電話機が局
からの着信に応答したことを確認する。なお、この時点
で接点rr2 が開放状態であれば、この電話機から発信
されたと判断する。
【0007】なお、ラッチングリレーRRは着信応答し
た後、時定数回路6で定まる一定時間が経過するとトラ
ンジスタQ3 により元に復帰される。よって、接点rr
1 ,rr2 は開放される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す料金徴収式電話機の着信回路においてもまだ解消す
べき次のような課題があった。
【0009】すなわち、接点rr1 ,rr2 はラッチン
グリレーRRで動作する。一般にリレーが動作するため
には一定以上の駆動電流が必要である。また、このラッ
チングリレーRRにはトランジスQ1 の導通に応じて駆
動電流が供給される。よって、このラッチングリレーR
Rを正常に動作させるためには、安定した出力電圧Va
が必要である。したがって、充電回路2は十分充電され
ている必要がある。
【0010】一方、例えばハンドセットが取上げられ、
前述した直流ループが形成されると、局はこの直流ルー
プ形成を検出して、ハンドセットが取上げられたと判断
して、着信信号の送信を停止する。すなわち、充電回路
2は局から着信信号が送信されている期間のみ充電され
る。
【0011】したがって、例えば着信ベルが鳴った瞬
間、又はは鳴り始めてから極く短い期間内にハンドセッ
トを取上げると、充電回路2が充分に充電されないうち
に充電動作が停止される。よって、出力電圧Vaが規定
電圧以上に上昇しないので、ラッチングリレーRRは動
作しない。その結果、接点rr1 ,rr2 は開放された
ままである。
【0012】一方、ハンドセットを取上げると、前述し
た直流ループが形成され、電源回路3が動作して制御部
5が起動する。制御部5は、起動されると、フックスイ
ッチHS2 および接点rr2 の状態を調べて、局からの
着信信号にこの電話機が応答したことを検出するが、接
点rr2 が開放されているので、この制御部5はこの着
信状態を検出できない問題が生じる。したがって、その
後における誤動作の発生原因となる。
【0013】また、図2には明記されていないが、着信
ベルを鳴らすリンガ回路が前記充電回路2に並列接続さ
れていると考えられる。この場合、充電回路2の各コン
デンサを短時間で充電させるために充電回路2の入力イ
ンピーダンスを低く設定すれば、リンガ回路に充分な駆
動電流が供給されない。その結果、充電回路2の各コン
デンサが充分に充電されるまで、このリンガ回路が正常
に動作しない懸念がある。よって、着信ベルが鳴らなか
ったり、または小さい音でしか鳴らない事態が発生する
懸念がある。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、着信信号によるコンデンサに対する充電が
充分に行われた後に始めてオフフック操作による着信応
答用直流ループを形成することによって、たとえ着信信
号到着から直ぐにオフフック操作したとしても、制御部
が起動した時点で、着信信号に応答したことを確実に検
出でき、また、確実にリンガ回路を駆動でき、この着信
回路が組込まれた料金徴収式電話機の動作の信頼性を向
上できる。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、局に接続された一対の線路端子を有し、オ
フフック状態時に局から供給される直流電流によって動
作する料金徴収式電話機の着信回路において、オフフッ
ク操作に応じて、一対の線路端子間に受光スイッチング
素子を介して形成される着信応答用直流ループと、局か
らの着信信号を整流する整流回路と、この整流回路にス
イッチング回路を介して接続され、着信ベルを鳴らすリ
ンガ回路と、整流回路の出力電圧で充電されるコンデン
サと、このコンデンサに蓄積された電荷をスイッチング
素子を介して放電する放電回路と、この放電回路の放電
電流にて発光する第1の発光素子と、コンデンサと整流
回路との間に介挿され、コンデンサが規定電圧まで充電
されるまで自己の抵抗値を低くし、コンデンサが規定電
圧まで充電されると、抵抗値を高くするとともにスイッ
チング回路を導通する充電制御回路と、スイッチング回
路とリンガ回路との間に介挿され、発光することによっ
て受光スイッチング素子を導通して着信応答用直流ルー
プを形成させる第2の発光素子と、着信応答用直流ルー
プ形成後に局から供給される直流電流にて起動する電源
回路と、この電源回路から出力される駆動電圧で起動さ
れ、起動後にスイッチング素子を導通し、かつ第1の発
光素子の光を受光する受光素子の受光信号にて局からの
着信を検出する制御部とを備えたものである。
【0016】
【作用】このように構成された料金徴収式電話機の着信
回路において、局からこの電話機に対して着信信号が送
信されると、この着信信号は整流回路で直流に変換され
る。そして、整流回路の出力でもって充電制御回路を介
してコンデンサに電荷が充電される。そして、コンデン
サの充電電圧が規定電圧に達するまでは充電制御回路自
体の抵抗値が小さいので、コンデンサは急激に充電され
る。また、規定電圧に達するまではスイッチング回路が
遮断されているので、リンガ回路に電流は供給されな
い。よって、着信ベルは鳴らない。
【0017】また、この時点においては、リンガ回路の
電流供給路に介挿された第2の発光素子は発光しないの
で、受光スイッチング素子は導通しない。よって、たと
え着信信号が到達してすぐにオフフック操作が実行され
たとしても、着信応答用直流ループは形成されることは
ない。したがって、電源回路も起動されないので、当然
制御部もまだ起動しない。
【0018】コンデンサが規定電圧まで充電されると、
充電制御回路自体の抵抗値が大きくなり、スイッチング
回路が導通する。よって、リンガ回路が動作して着信ベ
ルが鳴る。この状態においては、充電制御回路自体の抵
抗値が大きいので、整流回路の大部分の出力電流はリン
ガ回路に供給される。よって、このリンガ回路は正常に
動作する。
【0019】また、リンガ回路に対する電流供給が開始
されると、第2の発光素子が発光し、受光スイッチング
素子が導通する。すると、この時点でオフフック操作が
実行されていれば、着信応答用直流ループが形成され
る。また、この時点でオフフック操作が実行されていな
ければ、その後オフフック操作が実行されると直ちに着
信応答用直流ループが形成される。
【0020】着信応答用直流ループが形成されると、電
源回路に直流電流が供給され、この電源回路は起動して
駆動電圧を制御部へ送出する。駆動電圧が供給された制
御部は起動され、この制御部の制御動作によって、放電
回路のスイッチング素子が導通されて、コンデンサは放
電を開始する。すると、このコンデンサの放電電流にて
第1の発光素子が発光する。しかして、制御部はこの第
1の発光素子の光を受光素子で受けることによって、局
からの着信を確実に検出できる。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0022】図1は実施例の着信回路が組込まれた料金
徴収式電話機の回路図である。電話局に接続された一対
の線路端子L1 ,L2 のうちの一方の線路端子L1 はこ
の電話機が使用されていない状態においては+地気電位
に設定されている。また、他方の線路端子L2 は−48
Vの負の直流電圧が電話局から印加されている。
【0023】線路端子L1 ,L2 は信号線7a,7bを
介して通話回路8に接続されている。信号線7aに図示
極性のダイオードD1 が介挿され、信号線7bにフック
スイッチHS1 ,ダイオードD4 ,電源回路9が介挿さ
れている。また、信号線7bは電源回路9近傍位置で例
えば電話機筐体に接地されている。
【0024】信号線7b,7a間にはラッチングリレー
RRの切換接点r1 の常開端子を介してダイオードD2
が接続されている。また、信号線7b,7a間には、前
記切換接点r1 の常閉端子を介して受光スイッチング素
子としてのフォトサイリスタPS2 が接続されている。
このフォトサイリスタPS2 のゲート端子と信号線7a
との間には抵抗R1 とコンデンサC1 との並列回路が接
続されている。
【0025】さらに、信号線7b,7a間には、図示極
性のダイオードD3 および課金信号受信回路10が接続
されている。また、電源回路9には、この電源回路9か
ら駆動電圧Vdが供給される例えばマイクロコンピュー
タで構成された制御部12およびリセット回路11が接
続されている。
【0026】この制御部12は、抵抗R2 ,R3 を介し
て前記ラッチングリレーRRをセットしたりリセットす
る一対のトランジスタTR1 ,TR2 のベースに制御信
号を送出してこのラッチングリレーRRの動作状態を制
御する。また、この制御部12はフックスイッチHS2
の状態からハンドセットのオフフック状態又はオンフッ
ク状態を監視する。さらに、必要に応じて発光ダイオー
ドLD3 を発光させる。さらに、受光素子としてのフォ
トトランジスタPT1 の導通状態を読取る。
【0027】さらに、前記線路端子L1 ,L2 間には前
記ラッチングリレーRRの接点r2,コンデンサC2 ,
抵抗R4 を介して整流回路13が接続されている。この
整流回路13の出力電圧はツェナーダイオードZDおよ
びスイッチング回路14を介してリンガ回路15へ供給
されると共に、充電制御回路16を介してコンデンサC
3 へ供給される。
【0028】スイッチング回路14は2個のトランジス
タTR3 ,TR4 、抵抗R5 およびダイオードD7 で構
成されている。npn型のトランジスタTR4 のベース
にハイレベルの導通信号が入力すると、このトランジス
タTR4 が導通し、さらにpnp型のトランジスタTR
3 が導通する。そして、整流回路13の出力電流が第2
の発光素子としての発光ダイオードLD2 を介してリン
ガ回路15へ供給される。なお、スイッチング回路14
の出力端子間に平滑コンデンサC4 が接続されている。
また、発光ダイオードLD2 には抵抗R6 が並列接続さ
れている。
【0029】充電制御回路16において、整流回路13
の出力電流は高い抵抗値を有した抵抗R7 およびダイオ
ードD8 を介してコンデンサC3 へ流入する。抵抗R7
にはpnp型のトランジスタTR5 が並列接続されてい
る。そして、通常時においてはトランジスタTR5 は導
通状態である。
【0030】コンデンサC3 の端子電圧、すなわちコン
デンサC3 の充電電圧は一対の抵抗R8 ,R9 からなる
分圧回路の中点に接続された電圧検出回路17で検出さ
れる。この電圧検出回路17はコンデンサC3 の充電電
圧が規定電圧まで上昇すると、抵抗R10を介してトラン
ジスタTR5 のベースへハイレベルの遮断信号を送出し
て、このトランジスタTR5 を遮断する。同時にハイレ
ベルの導通信号を前記スイッチング回路14のnpn型
のトランジスタTR4 へ送出して、スイッチング回路1
4を導通させる。
【0031】すなわち、この充電制御回路16はコンデ
ンサC3 に対する充電を開始してからコンデンサC3 の
充電電圧が規定電圧まで達するまでは、充電電流の大部
分はトランジスタTR5 を経由してコンデンサC3 に充
電される。すなわち、この充電制御回路16自体の抵抗
値が小さくなる。よって、コンデンサC3 は急激に充電
される。また、この期間スイッチング回路14は遮断状
態である。
【0032】そして、コンデンサC3 の充電電圧が規定
電圧に達すると、トランジスタTR5 が遮断されるの
で、この充電制御回路16自体の抵抗値が大きくなり、
コンデンサC3 に流入する電流値は急激に減少する。ま
た、充電電圧が規定電圧に達すると、スイッチング回路
14か導通する。
【0033】コンデンサC3 の両端には、抵抗R11と、
第1の発光素子としての発光ダイオードLD1 と、スイ
ッチング素子としてフォトサイリスタPS3 との直列回
路で構成された放電回路18が接続されている。そし
て、フォトサイリスタPS3 は前記制御部12に接続さ
れた発光ダイオードLS3 が発光すると導通する。発光
ダイオードLS3 が導通すると、コンデンサC3 に蓄積
されている電荷が放電回路18を流れて放電する。放電
回路18に放電電流が流れると、発光ダイオードLD1
が発光して、制御部12に接続されたフォトトランジス
タPT1 が導通する。
【0034】次に、このように構成された着信回路の動
作を説明する。
【0035】前述したように、この電話機が非動作期間
中においては、電話局からの制御によって、線路端子L
1 は+地気電位に設定され、また線路端子L2 には−4
8Vの負の直流電位が印加されている。
【0036】(1) 先ず、使用者がこの電話機を使用す
るためにハンドセットを取上げると、フックスイッチH
S1 ,HS2 が閉じる。フックスイッチHS1 が閉じる
と、線路端子L1 ,ダイオードD1 ,通話回路8,電源
回路9,ダイオードD4 ,フックスイッチHS1 ,線路
端子L2 からなる順方向の直流ループが形成される。直
流ループが形成されると、電源回路9に直流電流が供給
され、この電源回路9は起動して駆動電圧をリセット回
路11および制御部12へ送出する。リセット回路11
は駆動電圧Vdが所定電圧以上になると、制御部12に
対するリセット状態を解除する。よつて、制御部12が
起動する。
【0037】制御部12は、起動されると、トランジス
タTR1 を導通して、ラッチングリレーRRを駆動す
る。ラッチングリレーRRが動作すると、切換接点r1
が逆方向の直流ループを構成するダイオードD2 側へ切
換わる。また、接点r2 が閉成され、接点r3 が開放さ
れる。また、制御部12は発光ダイオードLD3 を発光
して、放電回路18のフォトサイリスタPS3 を導通さ
せる。この場合、着信信号は入力していないので、コン
デンサC3 には電荷は蓄積されていない。よって、放電
電流は発生しないので、発光ダイオードLD1 は発光し
ない。
【0038】次に、制御部12はフックスイッチHS2
の開閉状態とフォトトランジスタPT1 の導通状態を調
べる。そして、フックスイッチHS2 が閉成され、フォ
トトランジスタPT1 が導通していないことで、制御部
12は今回の通話がこの電話機から発信された通話であ
ること検知する。その後通話回路8と局との間に通話回
路が形成される。そして、図示しないダイヤルキー操作
でもって通話先のダイヤル番号に対応するPB信号を局
へ送信する。
【0039】なお、切換接点r 1をダイオードD2 側へ
切換る理由は、通話中に局から課金信号が送信されて来
るが、このとき線路端子L1 を−48Vにし、線路端子
L2を+地気電位にするので、この課金信号のパルスを
課金信号受信回路10で受信するためには、線路端子L
2 から切換接点r1 ,ダイオードD2 ,通話回路8,電
源回路9,ダイオードD3 ,線路端子L2 へ至る逆方向
の直流ループが形成される必要があるからである。
【0040】(2) 次に、局からこの電話機に対して着
信信号を送信する場合は、先ず、線路端子L1 ,L2 の
極性を反転させて逆極性にする。すなわち、線路端子L
1 に−48Vの負の直流電圧が印加され、線路端子L2
が+地気電位に設定される。そして、線路端子L2 の正
の直流電圧に交流16Hzの呼出信号を重畳させる。この
呼出信号は整流回路13で直流に変換され、スイッチン
グ回路14および充電制御回路16へ印加される。
【0041】コンデンサC3 にはまだ電荷が蓄積されて
いないので、充電電圧は規定電圧に達していない。よっ
て、充電制御回路16自体の抵抗値が小さく、かつスイ
ッチング回路14は遮断状態である。その結果、整流回
路13の出力電流は充電制御回路16を介してコンデン
サC3 に流入し、このコンデンサC3 は急激に充電され
始める。そして、コンデンサC3 の充電電圧が規定電圧
に達するまではトランジスタTR5 は遮断されない。ま
た、コンデンサC3 の充電電圧が規定電圧に達するまで
はスイッチング回路14が遮断されているので、リンガ
回路15へ電流は供給されない。よって、着信ベルは鳴
らない。
【0042】また、この時点においては、リンガ回路1
5の電流供給路に介挿された第2の発光素子としての発
光ダイオードLD2 は発光しないので、受光スイッチン
グ素子としてのフォトサイリスタPS2 は導通しない。
【0043】よって、この時点で、たとえ着信信号が到
達してすぐにオフフック操作が実行されたとしても、切
換接点r1 ,フォトサイリスタPS2 を含む着信応答用
直流ループは形成されることはない。したがって、電源
回路9も起動されないので、当然制御部12もまだ起動
しない。
【0044】コンデンサC3 が規定電圧まで充電される
と、トランジスタTR5 が遮断され、充電制御回路16
自体の抵抗値が大きくなり、スイッチング回路14が導
通する。よって、リンガ回路15が動作して着信ベルが
鳴る。この状態においては、充電制御回路16自体の抵
抗値が大きので、整流回路13の出力電流の大部分はリ
ンガ回路15に供給される。よって、このリンガ回路1
5は正常に動作する。
【0045】また、リンガ回路15に対する電流供給が
開始されると、発光ダイオードLD2 が発光し、前記フ
ォトサイリスタPS2 が導通する。すると、この時点で
オフフック操作が実行されていれば、線路端子L2 から
切換接点r1 ,フォトサイリスタPS2 ,通話回路8,
電源回路9,ダイオードD3 ,線路端子L2 へ至る着信
応答用直流ループが形成される。また、この時点でオフ
フック操作が実行されていなければ、その後オフフック
操作が実行されると直ちにこの着信応答用直流ループが
形成される。
【0046】着信応答用直流ループが形成されると、電
話局はこの着信応答用直流ループ形成を検出して、線路
端子L1 ,L2 の極性を元の順極性に戻す(リングトリ
ップ)。すると、局との間に形成されている直流ループ
が前述した元の順方向の直流ループに戻る。また、局は
着信信号の送信を停止する。よって、リンガ回路15は
動作を停止し、着信ベルは鳴り止む。
【0047】局との間に直流ループが形成されると、電
源回路9に直流電流が供給され、前述した順序に従っ
て、制御部12が起動する。制御部12が起動すると、
ラッチングリレーRRが動作して、各接点r1 ,r2 ,
r3 が動作する。
【0048】また、制御部12は発光ダイオードLD3
を発光して、放電回路18のフォトサイリスタPS3 を
導通させる。この場合、コンデンサC3 は規定電圧まで
充電されているので、放電回路18に放電電流が流れ
る。その結果、発光ダイオードLD1 が発光し、フォト
トランジスタPT1 は導通する。
【0049】次に、制御部12はフックスイッチHS2
の開閉状態とフォトトランジスタTR1 の導通状態を調
べる。そして、フックスイッチHS2 が閉成され、フォ
トトランジスタTR1 が導通していることで、制御部1
2は今回の通話が局からの着信による通話であること検
知する。その後通話回路8と局との間に通話回路が形成
される。
【0050】このように構成された料金徴収式電話機の
着信回路によれば、局から着信信号を受信すると、着信
有り情報を保持するコンデンサC3 が規定電圧まで充電
されない限り、スッチング回路14は導通せず、発光ダ
イオードLD2 が発光しない。よって、着信応答用直流
ループが形成されない。
【0051】したがって、たとえ着信とほぼ同時に、又
は着信から極く短い時間内にオフフック操作されたとし
ても、着信応答用直流ループが形成されないので、局か
ら送信される着信信号が遮断されるとはない。よって、
コンデンサC3 は、必ず規定電圧まで充電される。その
結果、直流ループが形成された後に、制御部12が起動
して、このコンデンサC3 に電荷が蓄積されていること
を放電電流でもって検出することによって着信有を確認
する場合に、誤った判断を行うことはない。
【0052】また、コンデンサC3 が規定電圧まで充電
されるまで、スイッチング回路14は遮断状態を維持
し、コンデンサC3 が規定電圧まで充電されると、充電
制御回路16自体の抵抗値が大きくなり、スイッチング
回路14が導通する。よって、リンガ回路15が動作し
て着信ベルが鳴る。この状態においては、充電制御回路
16自体の抵抗値が大きいので、整流回路13の大部分
の出力電流はリンガ回路15に供給される。よって、こ
のリンガ回路15は正常に動作する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明の着信回路に
よれば、着信信号有りの情報を保持するコンデンサに対
するこの着信信号による充電が充分に行われた後に始め
てオフフック操作による着信応答用直流ループを形成し
ている。したがって、たとえ着信信号到着から直ぐにオ
フフック操作したとしても、制御部が起動した時点で、
着信信号に応答したことを確実に検出できる。また、前
記コンデンサに対する充電が充分行われた後にリンガ回
路へ着信信号の整流出力を印加しているので、確実にリ
ンガ回路を駆動できる。よって、この着信回路が組込ま
れた料金徴収式電話機の着信動作の信頼性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる料金徴収式電話機
の着信回路図、
【図2】 従来の料金徴収式電話機の着信回路図。
【符号の説明】
7a,7b…信号線、8…通話回路、9…電源回路、1
2…制御部、13…整流回路、14…スイッチング回
路、15…リンガ回路、16…充電制御回路、17…電
圧検出回路、18…放電回路、L1 ,L2 …線路端子、
LD1 ,LD2 ,LD3 …発光ダイオード、PS1 ,P
S3 …フォトサイリスタ、PT1 …フォトトランジス
タ、C3 …コンデンサ、HS1 ,HS2 …フックスイッ
チ、r1 …切換接点。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局に接続された一対の線路端子(L1 ,
    L2 )を有し、オフフック状態時に前記局から供給され
    る直流電流によって動作する料金徴収式電話機の着信回
    路において、 オフフック操作に応じて、前記一対の線路端子間に受光
    スイッチング素子(PS2 )を介して形成される着信応
    答用直流ループと、前記局からの着信信号を整流する整
    流回路(13)と、この整流回路にスイッチング回路(14)を
    介して接続され、着信ベルを鳴らすリンガ回路(15)と、
    前記整流回路の出力電圧で充電されるコンデンサ(C3
    )と、このコンデンサに蓄積された電荷をスイッチン
    グ素子(PS3 )を介して放電する放電回路(18)と、こ
    の放電回路の放電電流にて発光する第1の発光素子(L
    D1 )と、前記コンデンサと前記整流回路との間に介挿
    され、前記コンデンサが規定電圧まで充電されるまで自
    己の抵抗値を低くし、前記コンデンサが規定電圧まで充
    電されると、前記抵抗値を高くするとともに前記スイッ
    チング回路を導通する充電制御回路(16)と、前記スイッ
    チング回路と前記リンガ回路との間に介挿され、発光す
    ることによって前記受光スイッチング素子を導通して前
    記着信応答用直流ループを形成させる第2の発光素子
    (LD2 )と、前記着信応答用直流ループ形成後に前記
    局から供給される直流電流にて起動する電源回路(9)
    と、この電源回路から出力される駆動電圧で起動され、
    起動後に前記スイッチング素子を導通し、かつ前記第1
    の発光素子の光を受光する受光素子(PT1 )の受光信
    号にて前記局からの着信を検出する制御部(12)とを備え
    た料金徴収式電話機の着信回路。
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