JP3710006B2 - 電話回線の極性検出回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、着信の際に交換機から電話回線によって送出される極性反転情報を検出するための極性検出回路に関するものであり、更に詳しくは、電話回線の直流回路が開いている待機状態で、極性を検出する電話回線の極性検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電話回線の着信信号検出には、図7に示すような16Hzの呼出信号を検出する着信信号検出回路100が知られている。この着信信号検出回路100は、電話回線L1、L2間に、直流遮断用コンデンサ101と抵抗102と全波整流用ダイオードブリッジ103が直列に接続されている。
【0003】
全波整流用ダイオードブリッジの出力側には、アイソレータ電流検出素子であるフォトカプラPC100が接続され、このフォトカプラPC100は、発光ダイオード105とフォトトランジスタ106によって構成されている。また、上記直流遮断用コンデンサ101と抵抗102は、16Hzの呼出信号の検出感度及び待機状態でのインピーダンスを決定するようにその値が定められている。
【0004】
従って、このように構成された着信信号検出回路100の電話回線L1、L2間に交換機から呼出信号が出力されると、フォトカプラPC100から制御部107に呼出信号が出力され、この呼出信号を着信信号として検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図4(b)に示すように、着信の際には、交換機から呼出信号が送出される前のt11で電話回線L1、L2の転極が行われ、この着信信号検出回路100では、転極が行われるt11から呼出信号が送出されるt12までの間の着信が検出できない。従って、この間に、発信のため直流ループを形成しようとすると、発着信が衝突して正常な動作ができないという問題があった。特に自動発信機能を有するファクシミリ送信機やLCRアダプタなどの回線制御装置においては、電話回線の極性を判別して、極性が反転しているときには着信の可能性があると判断して直流ループの作製動作を中止する必要があるが、この回路では、中止できない。
【0007】
極性反転を検出するためには、電話回線L1、L2間に直流ループが形成される以前のスタティックな待機状態で、常時電話回線の極性を監視しなければならない。一方、この待機状態においては、電話回線に電流が流れ交換機で誤ってオフフックと判断することがないように、電話回線L1、L2間の直流抵抗は、例えば1MΩ以上であることが要求されている。従って、極性の検出の為に電話回線に直接負荷を接続することはできず、また、極性の反転を検出しても、電話回線L1、L2間の負荷となるフォトカプラ、リレー等を直接接続させることができないために、この極性反転情報を着信信号として回線制御回路などの処理回路に伝達することができないという問題があった。
【0008】
図8に示す回路は、この問題を解決することができる極性検出回路110である。この回路110は、電話回線L1、L2の電圧を比較するコンパレータ111とコンパレータ111の出力によって動作するLED112とを備え、仮に待機状態で、電話回線L1が正極性側、L2が負極性側であるとすれば、LED112が点灯し、フォトトランジスタ114に待機状態を示す電流が流れ、着信により電話回線が転極すると、LED112は消灯し、フォトトランジスタ114に流れていた電流が停止するものである。すなわち、LED112とフォトトランジスタ114からなるフォトカプラの動作状態によって、電話回線の転極情報を出力するものである。
【0009】
この極性検出回路110のコンパレータ111とLED112は、いずれも別電源の電源供給回路113から電源を受けて駆動するので、電話回線から電流を引き込むことがなく、上述の問題を解決することができる。
【0010】
しかしながら、この極性検出回路110においても、コンパレータ111、LED112を駆動させる電源供給回路113を用いる必要があり、部品点数が増加し、回路構成が複雑になるという問題があった。
【0011】
特に、複数チャンネルの電話回線を制御する回線制御回路を備えたLCRアダプタを介在させる場合には、同図に示すように、電話回線のチャンネル数分の電源供給回路を用意する必要があるという問題があった。すなわち、チャンネル毎に電話回線の電位が異なることとなる為に、例えば各極性検出回路110、120、130・・のコンパレータ111、121、131・・に共通の電源供給回路113から電源を供給することができず、図中破線で示す電源供給回路123、133・・を個別に設ける必要があった。
【0012】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電話回線の極性を待機状態で検出することができ、しかも検出した極性反転情報を、直接電話回線間に負荷を接続させず、また別電源を用いることなく出力することができる極性検出回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の電話回線の極性検出回路は、一対の第1,第2の電話回線の極性反転情報を検出するための極性検出回路において、第1,第2の電話回線との間に接続され、充電用コンデンサと抵抗が直列に接続された充電回路と、充電用コンデンサの両端に接続し、第1逆方向電流防止ダイオードと第1アイソレートスイッチング素子とアイソレート電流検出素子とが直列に接続され、第1逆方向電流防止ダイオードによって、充電用コンデンサに蓄積された電荷を一方向にのみ放電させる第1放電回路と、充電用コンデンサの両端に接続し、第2逆方向電流防止ダイオードと第2アイソレートスイッチング素子とアイソレート電流検出素子とが直列に接続され、第2逆方向電流防止ダイオードによって、充電用コンデンサに蓄積された電荷を前記第1放電回路と逆方向にのみ放電させる第2放電回路とからなり、
第1アイソレートスイッチング素子と第2アイソレートスイッチング素子とを交互に制御して第1放電回路と第2放電回路を交互に閉回路とし、いずれのアイソレートスイッチング素子を制御したときに、充電用コンデンサからの放電電流がアイソレート電流検出素子によって検出されたかによって、一対の第1,第2の電話回線の極性を判別することを特徴とする。
【0014】
充電用コンデンサは、抵抗を介して第1,第2の電話回線間に接続されているので、第1,第2の電話回線の極性に従っていずれか一方向に充電される。充電用コンデンサの両端には、第1放電回路と第2放電回路が並列に接続されているが、充電中は第1アイソレートスイッチング素子と第2アイソレートスイッチング素子が開放しているため、これらの放電回路によって放電することはない。
【0015】
第1放電回路と第2放電回路は、第1逆方向電流防止ダイオードと第2逆方向電流防止ダイオードとによって互いに逆方向にのみ充電用コンデンサの放電電流を流すので、第1アイソレートスイッチング素子と第2アイソレートスイッチング素子とが交互に制御されて、第1放電回路と第2放電回路が交互に閉回路となると、充電方向と逆方向のいずれか一方の放電回路に放電電流が流れる。
【0016】
放電電流は、アイソレート電流検出素子によって検出することができるので、いずれのアイソレートスイッチング素子を制御したときに放電電流を検出したかによって、充電用コンデンサの充電方向、すなわち電話回線の極性を判別することができる。
【0017】
従って、電話回線の直流回路が開いている状態で、電話回線の極性を監視することができる。この状態で、電話回線間は、充電用コンデンサによって絶縁されているので、例えば直流抵抗値は1MΩ以上という電話回線接続条件を満たすことができる。
【0018】
また、アイソレート電流検出素子は、充電用コンデンサの放電電流を利用して駆動するので、電話回線間に直接負荷を接続したり別電源を用いることなく、検出した電話回線の極性情報を極性検出回路から出力することができる。
【0019】
請求項2の電話回線の極性検出回路は、一対の第1,第2の電話回線の極性反転情報を検出するための極性検出回路において、第1,第2の電話回線との間に接続され、充電用コンデンサと抵抗が直列に接続された充電回路と、充電用コンデンサの両端に接続し、第1逆方向電流防止ダイオードとアイソレートスイッチング素子と第1アイソレート電流検出素子とが直列に接続され、第1逆方向電流防止ダイオードによって、充電用コンデンサに蓄積された電荷を一方向にのみ放電させる第1放電回路と、充電用コンデンサの両端に接続し、第2逆方向電流防止ダイオードとアイソレートスイッチング素子と第2アイソレート電流検出素子とが直列に接続され、第2逆方向電流防止ダイオードによって、充電用コンデンサに蓄積された電荷を前記第1放電回路と逆方向にのみ放電させる第2放電回路とからなり、
アイソレートスイッチング素子を一定周期で制御して第1放電回路と第2放電回路を閉回路とし、充電用コンデンサからの放電電流が第1アイソレート電流検出素子と第2アイソレート電流検出素子のいずれで検出されたかによって、一対の第1,第2の電話回線の極性を判別することを特徴とする。
【0020】
充電用コンデンサは、抵抗を介して第1,第2の電話回線間に接続されているので、第1,第2の電話回線の極性に従っていずれか一方向に充電される。充電用コンデンサの両端には、第1放電回路と第2放電回路が並列に接続されているが、充電中はアイソレートスイッチング素子が開放しているため、これらの放電回路によって放電することはない。
【0021】
第1放電回路と第2放電回路は、第1逆方向電流防止ダイオードと第2逆方向電流防止ダイオードとによって互いに逆方向にのみ充電用コンデンサの放電電流を流すので、アイソレートスイッチング素子を制御して、第1放電回路と第2放電回路を閉回路とすると、充電方向と逆方向のいずれか一方の放電回路に放電電流が流れる。
【0022】
放電電流は、それぞれの放電回路に備えられた第1アイソレート電流検出素子若しくは第2アイソレート電流検出素子のいずれかによって検出することができるので、いずれのアイソレート電流検出素子で放電電流を検出したかによって、充電用コンデンサの充電方向、すなわち電話回線の極性を判別することができる。
【0023】
従って、電話回線の直流回路が開いている状態で、電話回線の極性を監視することができる。この状態で、電話回線間は、充電用コンデンサによって絶縁されているので、例えば直流抵抗値は1MΩ以上という電話回線接続条件を満たすことができる。
【0024】
また、アイソレート電流検出素子は、充電用コンデンサの放電電流を利用して駆動するので、電話回線間に直接負荷を接続したり別電源を用いることなく、検出した電話回線の極性情報を極性検出回路から出力することができる。
【0025】
請求項3の電話回線の極性検出回路は、アイソレートスイッチング素子とアイソレート電流検出素子のいずれか若しくは全てがフォトカプラであることを特徴とする。
【0026】
アイソレートスイッチング素子とアイソレート電流検出素子のいずれかをフォトカプラとすると、外部回路と極性検出回路が電気的に絶縁されるので、外部の回路が極性検出回路を介して、電話回線に電気的な影響を与えることがなく、また、電話回線から極性検出回路を介して電流がリークすることがない。
【0027】
請求項4の電話回線の極性検出回路は、アイソレートスイッチング素子とアイソレート電流検出素子のいずれか若しくは全てが半導体継電器であることを特徴とすることを特徴とする。
【0028】
アイソレートスイッチング素子とアイソレート電流検出素子のいずれかを半導体継電器とすると、入出力間が電気的に絶縁されるので、外部の回路が極性検出回路を介して、電話回線に電気的な影響を与えることがなく、また、電話回線から極性検出回路を介して電流がリークすることがない。
【0029】
請求項5の電話回線の極性検出回路は、第1アイソレート電流検出素子と第2アイソレート電流検出素子とがフォトカプラであり、第1アイソレート電流検出素子と第2アイソレート電流検出素子のフォトカプラを構成する発光ダイオードが、それぞれ第1逆方向電流防止ダイオードと第2逆方向電流防止ダイオードであることを特徴とする。
【0030】
第1アイソレート電流検出素子を構成する発光ダイオードと、第2アイソレート電流検出素子を構成する発光ダイオードとで、それぞれ第1逆方向電流防止ダイオードと第2逆方向電流防止ダイオードを兼ねたので、逆方向電流防止ダイオードをアイソレート電流検出素子の他に各放電回路に設けなくても、各放電回路には互いに逆方向の放電電流のみが流れる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施の形態に係る電話回線の極性検出回路1を図面に基づいて説明する。図1は、第1実施の形態に係る電話回線の極性検出回路1の回路構成を示す回路図であり、一対の電話回線L1、L2間に充電用コンデンサC1と充電抵抗R1が直列に接続されている。従って、充電用コンデンサC1には、充電用コンデンサC1の容量値c1と充電抵抗R1の抵抗値r1で定まる時定数によって、電荷が充電される。
【0032】
充電用コンデンサC1の一端で充電抵抗R1との間の接続部J1には、ダイオードD1のアノードと第2逆方向電流防止ダイオードであるダイオードD4のカソードが接続している。また、充電用コンデンサC1の他端の接続部J2には、前記接続と対称形にダイオードD2のアノードと第1逆方向電流防止ダイオードであるダイオードD3のカソードが接続している。
【0033】
ダイオードD1とダイオードD2の出力側であるカソードは互いに接続されて、放電抵抗R2を介して発光ダイオード2のアノードに接続している。この発光ダイオード2は、フォトトランジスタ3とともにアイソレート電流検出素子であるフォトカプラPC3を構成する。フォトトランジスタ3のエミッタは、接地され、コレクタは、RSフリップフロップ4のセット入力端子とプルアップ抵抗R3を介して5Vの電源と接続している。RSフリップフロップ4のリセット入力端子には、回線制御回路11の出力ポートP2と接続し、出力ポートP2から周期的に出力されるリセット信号CLRを入力するようにしている。また、RSフリップフロップ4のセット出力端子は、回線制御回路11の入力ポートP1と接続し、放電電流検出信号Yを回線制御回路11へ出力するようにしている。
【0034】
発光ダイオード2のカソード側は分岐して、一方がフォトトランジスタ4を介してダイオードD3のアノードと、他方がフォトトランジスタ5を介してダイオードD4のアノードと接続し、発光ダイオードを流れる放電電流が、いずれのダイオードD3、D4へも流れるようになっている。
【0035】
フォトトランジスタ4は、発光ダイオード6とともに第1アイソレートスイッチング素子PC1を構成し、また、フォトトランジスタ5は、発光ダイオード7とともに第2アイソレートスイッチング素子PC2を構成している。発光ダイオード6、7のアノードは、プルアップ抵抗R4を介して5Vの電源と接続し、他方のカソードは、それぞれ図に示すように回線制御回路11の出力ポートP4、P3に接続し、回線制御回路11から出力される制御信号SL1、SL2によって発光ダイオード6、7が点灯制御される。
【0036】
極性検出回路1は、このように構成されているので、充電用コンデンサC1の両端J1、J2には、J1、ダイオードD1、放電抵抗R2、フォトカプラPC3、フォトカプラPC1、ダイオードD3、J2の順に放電電流が流れる第1放電回路と、J2、ダイオードD2、放電抵抗R2、フォトカプラPC3、フォトカプラPC2、ダイオードD4、J1の順に放電電流が流れる第2放電回路とが接続されることとなる。
【0037】
この電話回線の極性検出回路1によって、電話回線L1、L2の極性を検出する作用を図1と図2で説明する。
【0038】
電流ループが形成されていない待機状態において、電話回線L1の電位がGND、L2の電位が−48Vであるとすると、L1、L2の電位差(L1−L2)は、+48Vであり、充電抵抗R1を通して充電用コンデンサC1に充電電流が流れ込み、図2に示すように、電荷が蓄積される。
【0039】
本実施の形態においては、回線制御回路11から10msecの周期で、フォトカプラPC1の発光ダイオード6を点灯させる制御信号SL1が出力され、また、同様にこの制御信号SL1と交互に10msecの周期で、フォトカプラPC2の発光ダイオード7を点灯させる制御信号SL2が出力されている。
【0040】
図のように、充電開始後、制御信号SL2が流れて発光ダイオード7が点灯すると、フォトトランジスタ5が応動し第2の放電回路が閉回路となるが、充電方向と逆に接続部J1から流れようとする放電電流は、ダイオードD4、D2によって逆流が阻止され、第2の放電回路には流れない。
【0041】
一方、5msec後に制御信号SL1が流れて発光ダイオード6が点灯すると、第1の放電回路が閉回路となり、第1の放電回路は放電方向と一致するので、充電用コンデンサC1の接続部J1側から1ショットパルスの放電電流が流れる。放電電流が流れるとアイソレート電流検出素子PC3の発光ダイオード2が放電電流によって点灯し、フォトトランジスタ3が応動し、RSフリップフロップ4のセット入力端子に電流検出パルスを出力する。
【0042】
尚、本実施の形態では、充電用コンデンサの容量値c1を0.0047μF、充電抵抗R1の抵抗値r1を2.2MΩとしているので、50msecでほぼ充電されるが、充電が開始されてからこのように10msecの周期で放電しても、アイソレート電流検出素子の発光ダイオード2を駆動するだけの放電電流は充分に得られる。一方、後述するようにこの10msecで電話回線の極性が判別できるので、16Hz、62.5msec周期の呼出信号を受けた後も極性を判別できる。
【0043】
RSフリップフロップ4のリセット入力端子には、回線制御回路11から各制御信号SL1、SL2が出力される直前に、すなわち5msecの周期でリセット信号CLRが入力されていので、セット出力端子から出力される放電電流検出信号Yは、制御信号SL1が出力される毎に立ち上がり、次のリセット信号CLRで立ち下がる図に示すようなパルス波形となる。
【0044】
この待機状態で、電話回線に着信があり交換機からの制御で転極が行われると、図のようにL1、L2の電位差(L1−L2)は、−48Vとなり、充電用コンデンサC1には、前述と逆方向から充電電流が流れ込み、電荷が蓄積される。
【0045】
この為、放電電流は接続部J2側から流れようとするので、前述と逆に第2の放電回路が閉回路となったときにのみ、放電電流が流れる。従って、制御信号SL2を出力したときにのみ、フォトカプラPC3が動作し、電流検出パルスを出力する。
【0046】
この状態でRSフリップフロップ4のセット出力端子から出力される放電電流検出信号Yは、制御信号SL2が出力される毎に立ち上がり、次のリセット信号CLRで立ち下がる図に示すようなパルス波形となる。
【0047】
回線制御回路11は、図中上向き矢印で示すように、各制御信号SL1、SL2が出力された後のタイミングで、放電電流検出信号Yを読み取り、放電電流検出信号YがHレベルとなったときに、直前に出力された制御信号がSL1とSL2のいずれかであるかによって、電話回線の極性を検出する。つまり、直前に出力された制御信号がSL1である場合には、L1が正極性側、L2が負極性側であり、SL2である場合には、L2が正極性側、L1が負極性側であることが検出できる。
【0048】
更に、直流回路が開いている待機状態で、制御信号がSL1、SL2を交互に出力しても、放電電流検出信号Yが一定期間以上Hレベルとならない場合には、電話回線の断線、極性検出回路1の異常と判断することができる。
【0049】
次に、上記本発明に係る電話回線の極性検出回路1をLCR(Least Cost Routing)アダプタ10に用いた例を説明する。図3は、LCR(Least Cost Routing)アダプタ10のブロック図である。
【0050】
LCRアダプタ10は、電話回線L1、L2、・・と電話機T1、T2、・・との間に設置し、通話先、通話時間帯から最も安価な通話料金となる回線ルートを回線制御回路11で選択し、自動的に番号変換を行って、この選択したルートのダイヤルを送出するものである。
【0051】
このLCRアダプタ10は、4チャンネルの電話回線について回線制御回路11によって上記番号変換処理を行うもので、従って、4対の電話回線L1、L2、・・L8と、4対の電話機接続線T1、T2、・・T8が保護回路13、13・・を介して接続されている。これらの保護回路13は、雷過電圧、遮断サージ等の過電圧からLCRアダプタ10内の回路部品を保護するものである。
【0052】
図のように、LCRアダプタ10内の各チャンネルの極性検出回路1には、電話回線に直接接続するコンパレータなどの電子部品が含まれていないので、共通の電源供給回路17から電源を供給することができる。
【0053】
以下、各チャンネルの回路構成は同一であるため、CH1について説明する。
【0054】
CH1の電話回線L1、L2には、上述の本発明に係る極性検出回路1が接続され、電話機のオフフックによって直流ループが形成される前の待機状態で、周期的に電話回線L1、L2の極性を検出している。
【0055】
一方の電話回線L1の保護回路13の出力側と極性検出回路1との間には、電流検出回路14が接続されている。この電流検出回路14は、互いに逆向きで、それぞれ電話回線L1に対して並列に接続された一対のフォトカプラ(図示せず)を備え、いずれかのフォトカプラが動作したときに、直流ループが形成されたものとして、直流ループ検出情報を回線制御回路11へ出力する。また、いずれのフォトカプラが動作したかによって、電話回線L1に流れる電流の方向を検出し、電話回線L1、L2の極性情報を併せて回線制御回路11へ出力している。
【0056】
電話回線L1、L2間には、待機状態では通常48Vの電位が生じているが、オフフックにより直流ループが形成されると数V程度と電位が降下し、上述の極性検出回路1では動作の保証ができない。従って、直流ループが形成された後の電話回線の極性情報は、この電流検出回路14より得ている。このように、直流ループが形成された後は、直接電話回線に流れる電流を利用して、電話回線の極性情報を出力することができる。
【0057】
極性検出回路1の出力側の電話回線L1、L2は、分岐して一方は、全波整流用ダイオードブリッジを介して、回線制御回路11に接続し、他方は、バイパスリレー12の常閉接点12NC側に接続している。バイパスリレー12の他方の接点である常開接点12NOは、転極リレー16を介して回線制御回路11に接続している。
【0058】
この転極リレー16は、後述するように回線制御回路11を介して電話機へCPT信号等を送出することがあるので、LCRアダプタ10を介在させることによって、電話回線L1、L2と電話機接続線T1、T2が逆極性で接続された場合に、自動的に修正するものである。すなわち待機状態において、本発明に係る極位検出回路1で電話回線L1、L2の極性を検出し、回線制御回路11から制御信号LPDを出力することによって、この検出した極性と一致するように、転極リレー16を切り換えて、電話機接続線T1、T2を接続させるものである。
【0059】
バイパスリレー12は、保護回路13を介して接続された電話機接続線T1、T2を、それぞれ、常開接点12NOと常閉接点12NCのいずれかに選択的に接続させる。すなわち、電話機から発信する際には、常開接点12NO側に接続して回線制御回路11を経由して電話回線と接続させることによって上記番号変換の処理を行なうとともに、電話回線からの着信の際には、常閉接点12NC側に接続し、電話回線と電話機とを直接接続するものである。
【0060】
この為、LCRアダプタ10では、電流検出回路14と極性検出回路1によって電話回線L1、L2の極性と直流ループの形成有無を監視し、回線制御回路11において発信か着信かを判別することによって、回線制御回路11からバイパスリレー制御信号LPSを出力し、電話機接続線T1、T2の接続を上記のように切り換えている。
【0061】
この電話回線L1、L2の極性と直流ループの形成有無から、電話回線の使用状況を判別し、バイパスリレー12を切り換える手順を図3と図4で説明する。図4(a)は、送信の際の、同図(b)は、着信の際の電話回線の信号波形を示したものである。
【0062】
送信前の待機状態において、バイパスリレー12は常閉接点12NCに接続し、電話回線と電話機とは直接接続し、電話回線L1、L2間の電位差は+48Vとなっている。この待機状態での電話回線の極性は、上述の通り本発明に係る極性検出回路1で周期的に検出することによって監視している。
【0063】
図4(a)に示すように、t1で、電話機を送信のためにオフフックとすると、電話回線L1、L2間に直流ループが形成され、電話回線L1、L2間の電位差は数Vに降下し、交換機側では、この直流ループ形成を検出して、400HzのCPT(Call Progress Tone)信号を重畳させる。
【0064】
このとき、電流検出回路14では、直流ループが形成されることによって、図示しないいずれか一方のフォトカプラが動作し、直流ループ検出情報を回線制御回路11へ出力する。回線制御回路11では、極性検出回路1で転極を検出する前に、電流検出回路14から直流ループ検出情報を入力したときには、転極が行われる前に、電話機がオフフックされたものとみなして送信と判定する。
【0065】
送信の際には、回線制御回路11においてダイヤル番号の番号変換の処理を行なう為に、回線制御回路11からバイパスリレー制御信号LPSを出力してバイパスリレー12を常開接点12NO側に切り換え、電話機接続線T1、T2を回線制御回路11側へ接続する。従って、交換機から出力されるCPT信号は、回線制御回路11を経由して電話機へ送出され、電話機から選択信号が発信されると、回線制御回路11において番号変換の処理が行われ、t2において、電話回線L1、L2へ変換された選択信号(PB信号若しくはDP信号)が出力される。
【0066】
続いて、t3からt4の間に、交換機から3秒間隔で16Hzの呼出信号を受け、通話相手電話機がオフフックとなると電話回線が接続され、t4で転極し、通話が終了した後、t5で電話機をオフフックとすることにより、電話回線は更に転極し、待機状態に復帰する。これらのt4、t5での転極は、上述の通り、電流検出回路14で検出することができる。
【0067】
回線制御回路11は、直流ループ検出情報によって待機状態に復帰したことを検出すると、バイパスリレー12を常閉接点12NC側へ接続して、電話回線と電話機とを直接接続する。
【0068】
受信の際には、交換機からの制御によって電話回線L1、L2は、待機状態からt11において転極が行われる。この転極は、極性検出回路1において検出され、回線制御回路11は、直流ループが形成される前に転極が行われたことによって、受信と判定する。従って、この後のt12より、16Hzの呼出信号が交換機から入力されるが、呼出信号を受ける前に着信を検出できる。t11とt12間に電流検出回路14で直流ループを検出した場合には、受信直後に電話機をオフフックとして発信しようとしたものとみなすことができ、発着信の衝突を防止するため、受信を優先させる。すなわち、前述したような発信とみなした後のバイパスリレー12の切り換えは行わない。
【0069】
t13において、電話機がオフフックされると、電話回線に直流ループが形成されるとともに転極が行われる。この直流ループの形成と転極は、電流検出回路14で検出される。
【0070】
通話が終了し、t14でオンフックとすると、電話回線は、図のように待機状態に復帰する。このように、受信中には通常回線制御回路が働くことはなく、バイパスリレー12も動作しない。
【0071】
図5は、本発明の第2実施の形態に係る極性検出回路20の構成を示す回路図である。
【0072】
同図に示すように、第1実施の形態と同様に、一対の電話回線L1、L2間に充電用コンデンサC11と充電抵抗R11が直列に接続され、待機状態において電話回線L1、L2に印加された電圧によって、充電用コンデンサC11に電荷が充電される。
【0073】
充電用コンデンサC11の一端で充電抵抗R11との間の接続部J11には、発光ダイオード22のアノードと第2逆方向電流防止ダイオードであるダイオードD14のカソードが接続している。発光ダイオード22は、フォトトランジスタ23とともに第1アイソレート電流検出素子であるフォトカプラPC11を構成する。フォトトランジスタ23のエミッタは、接地され、コレクタは、プルアップ抵抗R13を介して5Vの電源に接続されるとともに、回線制御回路11の入力ポートP12と接続され、第1放電電流検出信号Y1を回線制御回路11へ出力するようにしている。
【0074】
また、充電用コンデンサC11の他端の接続部J2には、前記接続と対称形に発光ダイオード24のアノードと第1逆方向電流防止ダイオードであるダイオードD13のカソードが接続している。発光ダイオード24は、フォトトランジスタ25とともに第2アイソレート電流検出素子であるフォトカプラPC12を構成する。フォトトランジスタ25のエミッタは、接地され、コレクタは、プルアップ抵抗R12を介して5Vの電源に接続されるとともに、回線制御回路11の入力ポートP11と接続され、第2放電電流検出信号Y2を回線制御回路11へ出力するようにしている。
【0075】
発光ダイオード22、24の出力側であるカソードは互いに接続されて、放電抵抗R15を介してフォトトランジスタ26のコレクタに接続している。このフォトトランジスタ26は、発光ダイオード27とともにアイソレートスイッチング素子であるフォトカプラPC13を構成する。発光ダイオード27のアノードは、プルアップ抵抗R14を介して5Vの電源と接続し、他方のカソードは、回線制御回路11の出力ポートP13に接続して、回線制御回路11から出力される制御信号SLによって発光ダイオード27を点灯制御するようにしている。
【0076】
フォトトランジスタ26のエミッタ側は分岐して、一方がダイオードD13のアノードと、他方がダイオードD14のアノードと接続し、エミッタから流れる放電電流が、いずれのダイオードD13、D14へも流れるようにしている。
【0077】
極性検出回路20は、このように構成されているので、充電用コンデンサC11の両端J11、J12には、J11、フォトカプラPC11、放電抵抗R15、フォトカプラPC13、ダイオードD13、J12の順に放電電流が流れる第1放電回路と、J12、フォトカプラPC12、放電抵抗R15、フォトカプラPC13、ダイオードD14、J11の順に放電電流が流れる第2放電回路とが接続されることとなる。
【0078】
この様に構成された電話回線の極性検出回路20によれば、回線制御回路11から、制御信号SLを出力する毎に、いずれのアイソレート電流検出素子PC11、PC12で放電電流を検出したかによって、電話回線L1、L2の極性を検出することができる。
【0079】
すなわち、充電用コンデンサC11が充電された後に、制御信号SLを出力すると、発光ダイオード27が発光することによって、フォトトランジスタ26が応動し、第1放電回路と第2放電回路のいずれもが閉回路となる。
【0080】
従って、仮にL1、L2の電位差(L1−L2)が、+48Vであれば、接続部J11から流れようとする1ショットパルスの放電電流は、第1の放電回路に流れる。一方、ダイオードD14によって逆流が阻止される第2の放電回路に、放電電流が流れることはない。
【0081】
第1の放電回路に、放電電流が流れるとアイソレート電流検出素子PC11の発光ダイオード22が放電電流によって点灯し、フォトトランジスタ23が応動して入力ポートP12に第1電流検出パルスY1を出力する。
【0082】
また、転極してL1、L2の電位差(L1−L2)が−48Vとなったときには、逆方向に充電されるために放電電流の流れる方向も前述と逆方向のJ12側から流れようとする。従って、同様に制御信号SLを出力して第1放電回路と第2放電回路を閉回路とすると、第2の放電回路のみに1ショットパルスの放電電流が流れ、フォトトランジスタ25が、発光ダイオード24の点灯によって応動し、入力ポートP11に第2電流検出パルスY2を出力する。
【0083】
すなわち、回線制御回路11で、制御信号SLを出力した後、第1電流検出パルスY1と第2電流検出パルスY2のいずれを入力したかによって、電話回線L1、L2の極性を検出できる。
【0084】
つまり、制御信号SLを出力した後、第1電流検出パルスY1を入力した場合には、L1が正極性側、L2が負極性側であり、第2電流検出パルスY2を入力しした場合には、L2が正極性側、L1が負極性側であると判別することができる。
【0085】
更に、直流回路が開いている待機状態で、複数回、制御信号SLを出力しても、第1電流検出パルスY1と第2電流検出パルスY2のいずれも入力されない場合には、電話回線の断線、極性検出回路20の異常と判断することができる。
【0086】
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る電話回線の極性検出回路30を示すものであり、上記第2の実施の形態における第1逆方向電流防止ダイオードD13と第2逆方向電流防止ダイオードD14を省略したものである。
【0087】
同図に示すように、接続部J11と放電抵抗R15との間には、第1アイソレート電流検出素子であるフォトカプラPC21と第2アイソレート電流検出素子であるフォトカプラPC22が並列に接続されている。
【0088】
フォトカプラPC21は、アノード側が接続部J11と接続する発光ダイオード31とフォトトランジスタ33とからなり、フォトカプラPC22は、アノード側が放電抵抗R15と接続する発光ダイオード32とフォトトランジスタ34とからなっている。
【0089】
放電抵抗R15の他端は、アイソレートスイッチング素子PF1を介して、接続部J12と接続している。このアイソレートスイッチング素子は、双方向フォトカプラであり、制御信号SLにより発光ダイオード35を点灯させると応動し、双方向に電流を流すものである。本実施の形態におけるアイソレートスイッチング素子としては、この他に、光MOSリレーなど双方向に電流を流すものであれば採用することができる。その他の回路構成は、第2の実施の形態と同一であるので、重複説明は省略する。
【0090】
このように構成された極性検出回路は、制御信号SLによってアイソレートスイッチング素子PF1を制御すると、充電用コンデンサC11の充電方向によって、フォトカプラPC21とフォトカプラPC22のいずれかが動作する。すなわち、発光ダイオード31は第1逆方向電流防止ダイオードを、発光ダイオード32は第2逆方向電流防止ダイオードを兼ね、接続部11とアイソレートスイッチング素子PF1の間で、第1逆方向電流防止ダイオード31と第2逆方向電流防止ダイオード32とが並列で互いに逆方向に接続しているので、いずれか一方にのみ放電電流が流れる。
【0091】
従って、第2の実施の形態と同様に、いずれのフォトカプラPC21とフォトカプラPC22が動作するかによって、電話回線の極性が検出でき、しかも図5と比較して明らかなように、回路構成が簡略化し、各放電回路からダイオードを一個づつ省略することができる。
【0092】
本発明は、上述の実施の形態に限らず、種々の変更が可能である。
【0093】
例えば、本発明に係る極性検出回路1、20は、LCRアダプタ内に設けた例で説明したが、電話機内に備えてもよいものである。
【0094】
また、アイソレート電流検出素子とアイソレートスイッチング素子には、極性検出回路側と外部回路が絶縁できるものであれば、トランジスタリレー、SCRリレー等の半導体継電器や電磁継電器を用いてもよい。
【0095】
第1の実施の形態では、第1の放電回路と第2の放電回路のアイソレート電流検出素子を一つの素子で共用したが、個別に独立の放電回路を設けてそれぞれにアイソレート電流素子を介在させてもよい。
【0096】
同様に、第2の実施の形態では、第1の放電回路と第2の放電回路のアイソレートスイッチング素子を一つの素子で共用したが、個別に放電回路毎に設けて、それぞれにアイソレートスイッチング素子を介在させてもよい。
【0097】
尚、第1の実施例では、RSフリップフロップ4を用いているが、これは、極性の検出を容易にする為であり、第2の実施の形態のように、電流検出パルスの受信タイミングを、アイソレートスイッチング素子を制御した後と予測できるので、必ずしも備える必要はない。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、電話回線の直流回路が開いている待機状態で、電話回線の極性を監視することができる。従って、呼出信号が送出される前の転極情報を得て、着信を検出できるので、呼出信号を受ける前に誤って、発信のため直流ループを形成して発着信が衝突するということがない。特にダイヤルイン交換機に接続されたLCRアダプタ等、転極のみで着信を判断する必要がある機器に用いることができる。
【0099】
また、直流ループが形成される前の段階で、電話回線の極性を検出することができるので、LCRアダプタ等を電話回線と電話機との間に逆極性で接続しても、検出して多極性に合わせて転極リレーなどを動作することによって修正できるので、誤動作することがない。従って、LCRアダプタ等の取付の際に極性を考慮せずに接続することができ、取付作業性が向上する。
【0100】
更に、直流回路が開いている状態で、電話回線間は、充電用コンデンサによって絶縁されているので、例えば直流抵抗値は1MΩ以上という電話回線接続条件を満たすことができ、電話回線間に電流が流れることによって交換機が誤ってオフフックと判断することがない。
【0101】
直流回路が開いている状態で電話回線の極性の検出と検出した極性情報の出力には、電話回線から充電した充電用コンデンサからの放電電流を利用して出力するので、この為に電源供給回路を用意する必要がなく、回路構成が簡略化し、部品点数も減少する。特に、複数チャンネルの電話回線を制御するLCRアダプタ等に本発明の極性検出回路を用いると、各チャンネル毎に極性検出回路が絶縁されているので、電話回線のチャンネル数分の電源供給回路を用意することなく、各チャンネル毎に極性が検出できる。
【0102】
アイソレート電流検出素子を駆動するだけの放電電流が得られれば、任意のタイミングで、アイソレートスイッチング素子を制御し、電話回線の極性を検出できるので、極性検出情報の出力検出が容易である。
【0103】
請求項5の発明によれば、請求項2の発明に加えて、アイソレート電流検出素子の他に別に逆方向電流防止ダイオードを放電回路に設けなくても、第1、第2放電回路には互いに逆方向の放電電流のみが流れる。従って、回路構成が単純化するとともに、回路を構成する部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
【0104】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る電話回線の極性検出回路1の回路図である。
【図2】図1の回路において、電話回線間の電圧と制御信号SL1、SL2及び放電電流検出信号Yの関係を示す波形図である。
【図3】LCRアダプタ10のブロック図である。
【図4】電話回線の信号波形を示したものであり、
(a)は、送信の際の、
(b)は、着信の際の、
波形図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る電話回線の極性検出回路20の回路図である。
【図6】本発明の第3実施の形態に係る電話回線の極性検出回路30の回路図である。
【図7】従来の電話回線の着信信号検出回路100を示す回路図である。
【図8】従来の電話回線の極性検出回路110、120、130を示す回路図である。
【符号の説明】
L1 第1の電話回線
L2 第2の電話回線
C1、C11 充電用コンデンサ
R1、R11 抵抗
D3、D13、31 第1逆方向電流防止ダイオード
D4、D14、32 第2逆方向電流防止ダイオード
PC1 第1アイソレートスイッチング素子
PC2 第2アイソレートスイッチング素子
PC3 アイソレート電流検出素子
PC11、PC21 第1アイソレート電流検出素子
PC12、PC22 第2アイソレート電流検出素子
PC13 アイソレートスイッチング素子
Claims (5)
- 一対の第1,第2の電話回線(L1)(L2)の極性反転情報を検出するための極性検出回路において、
前記第1,第2の電話回線(L1)(L2)との間に接続され、充電用コンデンサ(C1)と抵抗(R1)が直列に接続された充電回路と、
前記充電用コンデンサ(C1)の両端に接続し、第1逆方向電流防止ダイオード(D3)と第1アイソレートスイッチング素子(PC1)とアイソレート電流検出素子(PC3)とが直列に接続され、前記第1逆方向電流防止ダイオード(D3)によって、前記充電用コンデンサ(C1)に蓄積された電荷を一方向にのみ放電させる第1放電回路と、
前記充電用コンデンサ(C1)の両端に接続し、第2逆方向電流防止ダイオード(D4)と第2アイソレートスイッチング素子(PC2)と前記アイソレート電流検出素子(PC3)とが直列に接続され、前記第2逆方向電流防止ダイオード(D4)によって、前記充電用コンデンサ(C1)に蓄積された電荷を前記第1放電回路と逆方向にのみ放電させる第2放電回路とからなり、
前記第1アイソレートスイッチング素子(PC1)と前記第2アイソレートスイッチング素子(PC2)とを交互に制御して前記第1放電回路と前記第2放電回路を交互に閉回路とし、いずれの前記アイソレートスイッチング素子(PC1)(PC2)を制御したときに、前記充電用コンデンサ(C1)からの放電電流が前記アイソレート電流検出素子(PC3)によって検出されたかによって、前記一対の第1,第2の電話回線(L1)(L2)の極性を判別することを特徴とする電話回線の極性検出回路。 - 一対の第1,第2の電話回線(L1)(L2)の極性反転情報を検出するための極性検出回路において、
前記第1,第2の電話回線(L1)(L2)との間に接続され、充電用コンデンサ(C11)と抵抗(R11)が直列に接続された充電回路と、
前記充電用コンデンサ(C11)の両端に接続し、第1逆方向電流防止ダイオード(D13)とアイソレートスイッチング素子(PC13)と第1アイソレート電流検出素子(PC11)とが直列に接続され、前記第1逆方向電流防止ダイオード(D13)によって、前記充電用コンデンサ(C11)に蓄積された電荷を一方向にのみ放電させる第1放電回路と、
前記充電用コンデンサ(C11)の両端に接続し、第2逆方向電流防止ダイオード(D14)と前記アイソレートスイッチング素子(PC13)と第2アイソレート電流検出素子(PC12)とが直列に接続され、前記第2逆方向電流防止ダイオード(D14)によって、前記充電用コンデンサ(C11)に蓄積された電荷を前記第1放電回路と逆方向にのみ放電させる第2放電回路とからなり、
前記アイソレートスイッチング素子(PC13)を一定周期で制御して前記第1放電回路と前記第2放電回路を閉回路とし、前記充電用コンデンサ(C11)からの放電電流が前記第1アイソレート電流検出素子(PC11)と前記第2アイソレート電流検出素子(PC12)のいずれで検出されたかによって、前記一対の第1,第2の電話回線(L1)(L2)の極性を判別することを特徴とする電話回線の極性検出回路。 - 前記アイソレートスイッチング素子(PC1)(PC2)(PC13)と前記アイソレート電流検出素子(PC3)(PC11)(PC12)のいずれか若しくは全てがフォトカプラであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電話回線の極性検出回路。
- 前記アイソレートスイッチング素子(PC1)(PC2)(PC13)と前記アイソレート電流検出素子(PC3)(PC11)(PC12)のいずれか若しくは全てが半導体継電器であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電話回線の極性検出回路。
- 前記第1アイソレート電流検出素子(PC21)と前記第2アイソレート電流検出素子(PC22)とがフォトカプラであり、前記第1アイソレート電流検出素子(PC21)と前記第2アイソレート電流検出素子(PC22)の前記フォトカプラを構成する発光ダイオード(31)(32)が、それぞれ前記第1逆方向電流防止ダイオード(31)と前記第2逆方向電流防止ダイオード(32)であることを特徴とする請求項2記載の電話回線の極性検出回路。
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