JP2831187B2 - ノーリンギング通信対応電話機の着信回路 - Google Patents

ノーリンギング通信対応電話機の着信回路

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JP2831187B2
JP2831187B2 JP33182891A JP33182891A JP2831187B2 JP 2831187 B2 JP2831187 B2 JP 2831187B2 JP 33182891 A JP33182891 A JP 33182891A JP 33182891 A JP33182891 A JP 33182891A JP 2831187 B2 JP2831187 B2 JP 2831187B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話機本来の機能の他
にノーリンギング通信機能を付加することが可能な電話
機に係わり、特にピンク電話機や公衆電話機等の料金徴
収式電話機に適用したノーリンギング通信対応電話機の
着信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ノーリンギング通信システムとは、既設
の電話網を利用してセンタから電話機のベルを鳴らすこ
となく各電話利用者宅に設置したメータ用端末機に着信
させて、検針値をセンタにて収集する通信システムであ
る。
【0003】図2はこのノーリンギング通信システムの
概略構成を示す模式図である。各家庭に配設された電話
機1に並列に電力メータ,ガスメータ,水道メータ等の
検針値を読取って送信する複数のメータ用端末機2が接
続されている。そして、複数のメータ用端末機2が並列
接続された電話機1は電話局の各交換機3,4に接続さ
れている。そして、着信側交換機3にはノーリンギング
トランク(NRT)5が接続されている。さらに、発信
側交換機4には、例えば、電気会社やガス会社や水道供
給企業体等のホストコンピュータ6が接続されている。
【0004】そして、各電話機1は、各メータに対する
検針を実施していない状態においては、全く通常の電話
機として使用される。そして、例えば1ヶ月の予め定め
られた特定の日の深夜にホストコンピュータ6は発信側
交換機4を介して各家庭の電話機1に対して呼出ベルを
鳴らさずに、この電話機1に並列接続された各メータ用
端末機2を呼出して、各メータ用端末機2に各メータに
対する検針を実施させ、読取った各検針値を送信させ
て、着信側交換機3を介して各検針値を収集する。
【0005】このノーリンギング通信は例えば深夜の電
話機1が使用されていない時間帯に実施されるのである
が、ノーリンギング通信中に利用者が発信しようとする
と、利用者を優先して、ノーリンギング通信中を一旦中
断して、利用者の通話を優先するように構成されてい
る。
【0006】このようなノーリンギング通信は一般の加
入者電話機のみならず、加入者が外部の利用者から使用
料金を徴収するピンク電話機にも適用できることが望ま
れている。
【0007】図3は一般的なピンク電話機を示す回路図
である。
【0008】公衆電話回線を介して電話局に接続される
一対の線路端子L1 ,L2 のうち、一方の線路端子L1
はこの電話機が使用されていない状態においては+地気
電位に設定されている。また、他方の線路端子L2 は−
48Vの負の直流電圧が電話局から印加されている。線
路端子L1 ,L2 は信号線7a,7bを介して通話回路
8に接続されている。信号線7aに図示極性のダイオー
ドD1 が介挿され、信号線7bにフックスイッチHS1
,ダイオードD4 ,電源回路9が接続されている。
【0009】信号線7b,7a間には、着信拒否スイッ
チSWとダイオードD2 との直列回路,図示極性のダイ
オードD3 および課金信号受信回路10が接続されてい
る。また、電源回路9には課金信号受信回路10からの
課金信号に応じて料金徴収処理装置11を制御する制御
部12が接続されている。さらに、線路端子L1 ,L2
間にはコンデンサC1 および抵抗R1 を介して整流回路
13が接続されている。この整流回路13の出力端子に
リンガ回路14が接続されている。
【0010】前述したように、この電話機およびこの電
話機に並列接続された各メータ用端末機が非動作期間中
においては、電話局からの制御によって、線路端子L1
は+地気電位に、また線路端子L2 には−48Vの負の
直流電圧が印加されている。
【0011】そして、この状態で電話機を使用する場
合、ハンドセットを取上げるとフックスイッチHS1 ,
HS2 が閉成(オフフック)される。フックスイッチH
S1 が閉じると、線路端子L1 ,ダイオードD1 ,通話
回路8,電源回路9,ダイオードD4 ,フックスイッチ
HS1 ,線路端子L2 からなる基本の直流ループが形成
される。よって電話局はハンドセットが取上げられたこ
とを検出し、通話回線が形成される。
【0012】また、電話局がこの電話機に対して呼出信
号を送信する場合は、先ず、線路端子L1 ,L2 の極性
を反転させて逆極性にする。すなわち、線路端子L1 を
−48Vに設定し、線路端子L2 を+地気電位に設定す
る。そして、+地気電位に設定された線路端子L2 の直
流電圧に交流16Hzの呼出信号を重畳させる。この呼出
信号は整流回路13で直流に整流されてリンガ回路14
へ印加される。よって着信ベルが鳴る。
【0013】次に、ハンドセットを取上げる。この状態
で、着信拒否スイッチSWが閉じていれば、線路端子L
2 ,フックスイッチHS1 ,着信拒否スイッチSW,ダ
イオードD2 ,通話回路8,電源回路9,ダイオードD
3 ,線路端子L1 からなる直流ループが形成される。よ
って、電話局はハンドセットが取上げられたことを検出
し、線路端子L1 ,L2 の極性を元の順極性に戻す(リ
ングトリップ)。すると、上述した基本の直流ループが
形成され、通話回線が形成される。
【0014】なお、着信拒否スイッチSWが開放されて
いれば、最初の直流ループは形成されないので、たとえ
ハンドセットを取上げても通話回線が形成されることは
ない。なお、この着信拒否スイッチは、このピンク電話
機を外部の人が使用する場合は一般の公衆電話機と同様
に発信専用の電話機にする場合に開放される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノーリ
ンギング通信状態においてはまだ解消すべき次のような
問題があった。
【0016】すなわち、例えば深夜にノーリンギング通
信を実施している状態においては、電話機の線路端子L
1 ,L2 は呼出状態を示す逆極性状態となる。すなわ
ち、線路端子L1 に−48Vが印加され、線路端子L2
に+地気電位が印加されている。しかし、交流16Hzの
呼出信号は重畳されていない。よって、リンガ回路14
は動作しないので、着信音は鳴らない。
【0017】そして、この状態で使用者が電話を使用す
るためにハンドセットを取上げると、フックスイッチH
S1 は閉成される。この場合、着信拒否スイッチSWが
閉成されていれば、前述したように、線路端子L2 ,フ
ックスイッチHS1 ,着信拒否スイッチSW,ダイオー
ドD2 ,通話回路8,電源回路9,ダイオードD3 ,線
路端子L1 からなる直流ループが形成される。よって、
電話局はハンドセットが取上げられたことを検出し、ノ
ーリンギング通信を中断して、線路端子L1 ,L2 の極
性を元の順極性に戻す(リングトリップ)。すると、上
述した基本の直流ループが形成され、通話回線が形成さ
れる。
【0018】しかし、着信拒否スイッチSWが開放され
ていれば、たとえハンドセットを取上げてフックスイッ
チHS1 を閉成したとしても、線路端子L2 から線路端
子L1 へ至る直流ループは形成されない。したがって、
通話を行うことはできない。
【0019】このように、着信拒否スイッチSWが開放
されていれば、通常時において着信通話ができないこと
は当然であるが、ノーリンギング通信中においては、こ
の電話機から他の電話機へ電話する発信操作ができない
問題がある。
【0020】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ノーリンギング通信中を検出する検出回路
とこの検出回路の検出信号で形成される逆極性直流ルー
プを設けることによって、たとえ着信拒否スイッチが開
放されていても、ノーリンギング通信中において発信を
行うことができ、利用者の通話を確実に優先して実施で
きるノーリンギング通信対応電話機の着信回路を提供す
ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、局に接続された一対の線路端子を有し、局
が、この一対の線路端子の極性を逆極性に反転した状態
で着信ベルを鳴らすことなく、一対の線路端子に並列接
続された外部のメータ用端末機から各種データを収集可
能としたノーリンギング通信対応電話機の着信回路にお
いて、ノーリンギング通信中におけるオフフック操作に
応じてスイッチング素子を介して形成される逆極性直流
ループと、一対の線路端子の極性が逆極性に反転されて
いることを検出する逆極性検出回路と、この逆極性検出
回路の検出動作に応じてスイッチング素子を導通させる
第1のスイッチング素子駆動回路と、局からの呼出信号
を受信して着信ベルを鳴らす呼出信号受信回路と、この
呼出信号受信回路における受信動作に応じてスイッチン
グ素子を導通させる第2のスイッチング素子駆動回路
と、この第2のスイッチング素子駆動回路の動作を選択
的に禁止させる着信拒否スイッチと、呼出信号受信回路
における受信動作に応じて逆極性検出回路の検出動作を
禁止させる検出動作禁止回路とを備えたものである。
【0022】
【作用】このように構成されたノーリンギング通信対応
電話機の着信回路において、先ず、着信拒否スイッチが
投入されている状態、すなわち着信を受付可能な状態に
おいてノーリンギング通信中以外の場合、局が一対の線
路端子を逆極性に変換すると同時に呼出信号を送信する
と、呼出信号受信回路が動作して着信ベルか鳴る。その
結果、第2のスイッチング素子駆動回路が動作して逆極
性直流ループに介挿されているスイッチング素子が導通
される。この状態でハンドセットが取上げられると、フ
ックスイッチがオン状態へ移行して、前記逆極性直流ル
ープが形成される。よって、局はその逆極性直流ループ
形成を検出して、ノーリンギング通信を一旦中断して、
一対の線路端子を順極性に戻し、通話回線を形成する。
【0023】次に、着信拒否スイッチが開放されている
状態、すなわち着信が受付拒否状態でかつノーリンギン
グ通信中以外の場合、第2のスイッチング素子駆動回路
が動作しないので、スイッチング素子が導通することは
ない。また、検出動作禁止回路が動作して、逆極性検出
回路が逆極性を検出することはない。よって。第1のス
イッチング素子駆動回路が動作することもないので、た
とえ、フックスイッチがオン状態に移行したとしても逆
極性用直流ループが形成されることはない。したがっ
て、通話を行うことはできない。
【0024】さらに、ノーリンギング通信中において
は、一対の線路端子は逆極性状態である。そして、この
逆極性状態は逆極性検出回路で検出されている。したが
って、逆極性直流ループに介挿されているスイッチング
素子は導通している。この状態でハンドセットが取上げ
られると、フックスイッチがオン状態へ移行して、前記
逆極性直流ループが形成される。よって、局はその逆極
性直流ループ形成を検出して、ノーリンギング通信を一
旦中断して、一対の線路端子を順極性に戻し、通話回線
を形成する。
【0025】なお、このノーリンギング通信中において
は呼出信号が入力されないので、逆極性検出回路の検出
動作が禁止されることはない。したがって、着信拒否ス
イッチの状態如何に係わらず、ハンドセットを取上げる
と逆極性直流ループが形成される。
【0026】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0027】図1は実施例の着信回路が組込まれたノー
リンギング通信対応のピンク電話機の回路図である。図
3の従来の回路図と同一部分には同一符号が付してあ
る。したがって、重複する部分の詳細説明は省略されて
いる。
【0028】電話局に接続される線路端子L1 はこの電
話機が使用されていない状態においては+地気電位に設
定されている。また、他方の線路端子L2 は−48Vの
負の直流電圧が電話局から印加されている。線路端子L
1 ,L2 は信号線7a,7bを介して通話回路8に接続
されている。信号線7aに図示極性のダイオードD1が
介挿され、信号線7bにフックスイッチHS1 ,ダイオ
ードD4 ,電源回路9が接続されている。信号線7bは
電源回路9近傍位置で例えば電話機筐体に接地されてい
る。
【0029】信号線7b,7a間にはリレーR1 の切換
接点r1 の常開端子を介してダイオードD2 が接続され
ている。さらに、信号線7b,7a間には、図示極性の
ダイオードD3 および課金信号受信回路10が接続され
ている。また、電源回路9から駆動電圧Vc が例えばマ
イクロコンピュータで構成された制御部12へ供給され
る。この制御部12には料金徴収処理装置11,ダイヤ
ルキー19,ハンドセットの取上げ操作にて閉じるフッ
クスイッチHS2 ,3つの各リレーR1 ,R2,R3 お
よび前記通話回路8が接続されている。
【0030】さらに、前記線路端子L1 ,L2 間にはリ
レーR2 の接点r2 ,コンデンサC1 ,抵抗R1 を介し
て整流回路13が接続されている。この整流回路13の
出力電圧はツェナーダイオードZD1 および平滑コンデ
ンサC2 で一定の直流電圧に変換されて、2個のフォト
カプラの各発光ダイオードLD1 ,LD2 を介してリン
ガ回路14へ入力される。なお、各発光ダイオードLD
1 ,LD2 には並列保護抵抗R2 が接続されている。し
たがって、整流回路13およびリンガ回路14は局から
の交流16Hzの呼出信号を受信して着信ベルを鳴らす呼
出信号受信回路を構成する。
【0031】線路端子L2 と接地間には抵抗R3 とコン
デンサC3 と図示極性のダイオードD5 との直列回路で
構成された逆極性検出回路15が介挿されている。この
逆極性検出回路15の抵抗R3 は例えば1MΩ等の電話
回線の絶縁抵抗以上の値に設定されている。そして、電
話局によって線路端子L1 ,L2 が逆極性に反転された
状態において、48Vの正の直流電圧が印加されている
線路端子L2 から抵抗R3 を介してコンデンサC3 に電
荷が蓄積され、コンデンサC3 の端子電圧が上昇して、
逆極性検出状態となる。
【0032】コンデンサC3 の両端には抵抗R6 を介し
て前記呼出信号受信回路の発光ダイオードLD2 の発光
動作に応じて導通するフォトトランジスタPT2 が接続
されている。フォトトランジスタPT2 が導通すると、
コンデンサC3 に蓄積された電荷が抵抗R6 を介して放
電するので、コンデンサC3 の端子電圧が低下して、逆
極性検出回路15は逆極性検出状態を解除する。
【0033】しかして、発光ダイオードLD2 ,フォト
トランジスタPT2 および抵抗R6は呼出信号受信回路
における受信動作に応じて逆極性検出回路15の検出動
作を禁止させる検出動作禁止回路18を構成する。ま
た、抵抗R6 の一端はリレーR3 の接点r3 を介して信
号線7bに接続されている。
【0034】リレーR1 の切換接点r1 の常閉端子はス
イッチング素子としてのサイリスタSCR,抵抗R7 お
よび前記ダイオードD5 を介して接地されている。した
がって、サイリスタSCRが導通している状態において
は、直列接続されたこれらの各回路素子は逆極性直流ル
ープの一部を構成する。
【0035】また、リレーR1 の切換接点r1 の常閉端
子は抵抗R8 ,ダイオードD6 ,npn型のトランジス
タTR1 およびダイオードD7 を介して抵抗R9 とコン
デンサC4 とからなる充電回路に接続されると共にサイ
リスタSCRのゲート端子に接続されている。トランジ
スタTR1 のベースにはツェナーダイオードZD2 およ
びダイオードD8 を介して前記逆極性検出回路15から
のコンデンサC3 の端子電圧が入力されている。そし
て、逆極性検出回路15の前記端子電圧がツェナーダイ
オードZD2 で定まる規定電圧以上になると、トランジ
スタTR1 が導通して、サイリスタSCRのゲート端子
にゲート電流が流入して、このサイリスタSCRが導通
する。したがって、ダイオードD6 ,D7 ,D8 ,ツェ
ナーダイオードZD2 およびトランジスタTR1 はスイ
ッチング素子としてのサイリスタSCRを導通する第1
のスイッチング素子駆動回路16を構成する。
【0036】さらに、リレーR1 の切換接点r1 の常閉
端子は抵抗R8 ,前記呼出信号受信回路の発光ダイオー
ドLD1 の発光動作に応じて導通するフォトトランジス
タPT1 ,pnp型のトランジスタTR2 およびダイオ
ードD9 を介して抵抗R9 とコンデンサC4 とからなる
前記充電回路に接続されると共に前記サイリスタSCR
のゲート端子に接続されている。トランジスタTR2 の
ベースは抵抗R10,着信拒否スイッチSWおよび前記ダ
イオードD5 を介して接地されている。
【0037】着信拒否スイッチSWが閉成された状態に
おいて、呼出信号受信回路が呼出信号を受信すると、発
光ダイオードLD1 が発光するので、フォトトランジス
タPT1 か導通して、トランジスタTR2 が導通して、
サイリスタSCRのゲート端子にゲート電流が流入し
て、このサイリスタSCRが導通する。
【0038】したがって、フォトトランジスタPT1 ,
トランジスタTR2 ,ダイオードD9 はスイッチング素
子としてのサイリスタSCRを導通する第2のスイッチ
ング素子駆動回路17を構成する。
【0039】次に、このように構成された着信回路の動
作を説明する。
【0040】前述したように、この電話機およびこの電
話機に並列接続された各メータ用端末機が非動作期間中
においては、電話局からの制御によって、線路端子L1
に+地気電位が印加され、また線路端子L2 には−48
Vの負の直流電圧が印加されている。
【0041】(1) 先ず、着信拒否スイッチSWが投入さ
れている状態、すなわち着信を受付可能な状態において
ノーリンギング通信中以外の場合で、かつこの電話機を
用いて発信する場合の動作を説明する。
【0042】使用者がこの電話機を使用するためにハン
ドセットを取上げると、フックスイッチHS1 ,HS2
が閉じる。フックスイッチHS1 が閉じると、線路端子
L1,ダイオードD1 ,通話回路8,電源回路9,ダイ
オードD4 ,フックスイッチHS1 ,線路端子L2 から
なる基本の直流ループが形成される。よって電話局はハ
ンドセットが取上げられたことを検出し、通話回線が形
成される。
【0043】(2) 同一条件で、電話局がこの電話機に対
して呼出信号を送信する場合は、先ず、線路端子L1 ,
L2 の極性を反転させて逆極性にする。線路端子L2 の
正の直流電圧に交流16Hzの呼出信号を重畳させる。こ
の呼出信号は整流回路13で直流に整流されてリンガ回
路14へ印加される。よって着信ベルが鳴る。
【0044】一方、線路端子L1 ,L2 の逆極性は逆極
性検出回路15にて検出されるが、呼出信号受信回路が
動作し、発光ダイオードLD2 が発光するので、検出動
作禁止回路18が作動して、逆極性検出回路15のコン
デンサC3 の端子電圧は規定電圧まで上昇しない。よっ
て、第1のスイッチング素子駆動回路16は動作しな
い。
【0045】また、呼出信号受信回路が動作し、発光ダ
イオードLD1 が発光するので、第2のスイッチング素
子駆動回路17が動作して、サイリスタSCRが導通す
る。この状態でハンドセットが取上げられると、フック
スイッチHS1 が閉じる。その結果、線路端子L2 ,切
換接点r1 の常閉端子、サイリスタSCR,抵抗R7,
ダイオードD5 ,電話筐体アース,信号線7b,ダイオ
ードD3 ,線路端子L1 を通る逆極性直流ループが形成
される。よって、局はその逆極性直流ループ形成を検出
して、線路端子L1 ,L2 を順極性に戻し、通話回線を
形成する。
【0046】(3) 着信拒否スイッチSWが開放されてい
る状態、すなわち着信の受付拒否状態においてノーリン
ギング通信中以外の場合で、かつ発信する場合において
は、(1) の条件と全く同じである。
【0047】(4) 着信拒否スイッチSWが開放されてい
る状態、すなわち着信を受付拒否状態においてノーリン
ギング通信中以外の場合で、かつ受信する場合において
は、(2)の条件において、着信拒否スイッチSWが開放
されているので、たとえ呼出信号受信回路が動作して、
第2のスイッチング素子駆動回路17のフォトトランジ
スタPT2 が導通したとしても、トランジスタTR2 は
導通することはない。前述したように、検出動作禁止回
路18が動作しているので、第1のスイッチング素子駆
動回路16も動作しない。その結果、サイリスタSCR
は導通しない。よって、たとえ、フックスイッチHS1
がオン状態に移行したとしても逆極性用直流ループが形
成されることはない。したがって、通話を行うことはで
きない。
【0048】(5) ノーリンギング通信中において、かつ
この電話で発信を行う場合においては、一対の線路端子
L1 ,L2 は逆極性状態である。そして、この逆極性状
態は逆極性検出回路15で検出されている。この状態に
おいては、局から呼出信号は送信されないので、呼出信
号受信回路は動作しない。よって、検出動作禁止回路1
8も動作しない。したがって、第1のスイッチング素子
駆動回路16が動作して、サイリスタSCRは導通して
いる。
【0049】この状態でハンドセットが取上げられる
と、フックスイッチHS1 がオン状態へ移行して、サイ
リスタSCRを通る前述した逆極性直流ループが形成さ
れる。よって、局はその逆極性直流ループ形成を検出し
て、ノーリンギング通信を一旦中断して、一対の線路端
子L1 ,L2 を順極性状態に戻し、通話回線を形成す
る。
【0050】このように、ノーリンギング通信実行中に
おいては、着信拒否スイッチSWの状態如何に係わら
ず、ハンドセットを取上げると逆極性直流ループが形成
される。
【0051】(6) なお、このノーリンギング通信中にお
いて、外部からこの電話機に対する呼出が局に入力する
と、局はこの電話機に対するノーリンギング通信を一旦
中断して、通常の呼出信号をこの電話機へ送信する。し
たがって、着信拒否スイッチSWの状態により、(1)(2)
で説明したように、逆極性直流ループが形成されたり、
形成されなかったりする。
【0052】そして、一旦、通話回路が形成されると、
電源回路9から駆動電圧Vc が制御部12へ供給され、
制御部12は各リレーR1 ,R2 ,R3 を作動させて、
各接点r2 ,r3 を開放すると共に、切換接点r1 を常
開端子側に切換える。
【0053】このように構成されたノーリンギング通信
対応電話機の着信回路であれば、ノーリンギング通信を
実行していない状態においても、またノーリンギング通
信を実行している期間中においても、さらに、着信拒否
スイッチSWの開閉状態の如何に係わらず、この電話機
を用いて発信を行うことができる。
【0054】また、着信拒否スイッチSWを開放する
と、ノーリンギング通信を実行している状態およびノー
リンギング通信を実行していない状態において、外部か
ら入力された呼出に応じて通話を行うことができない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の着信回路
によれば、ノーリンギング通信中の逆極性状態を検出す
る逆極性検出回路とこの逆極性検出回路の検出信号で形
成される逆極性直流ループを設けている。したがって、
たとえ着信拒否スイッチが開放されていても、ノーリン
ギング通信中において正常に発信を行うことができる。
また、いずれの状態においても、この電話機における発
信操作を確実に優先して実施でき、さらに、いずれの状
態においても、着信拒否動作が確実に実施できるノーリ
ンギング通信対応電話機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる着信回路が組込ま
れたノーリンギング通信対応電話機を示す回路図、
【図2】 一般的なノーリンギング通信システムを示す
模式図、
【図3】 従来の料金徴収式電話機の概略構成を示す回
路図。
【符号の説明】
7a,7b…信号線、8…通話回路、9…電源回路、1
2…制御部、13…整流回路、14…リンガ回路、15
…逆極性検出回路、16…第1のスイッチング素子駆動
回路、17…第2のスイッチング素子駆動回路、18…
検出動作禁止回路、L1 ,L2 …線路端子、SW…着信
拒否スイッチ、SCR…サイリスタ(スイッチング素
子)、HS1 ,HS2 …フックスイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局に接続された一対の線路端子(L1 ,
    L2 )を有し、前記局が、この一対の線路端子の極性を
    逆極性に反転した状態で着信ベルを鳴らすことなく、前
    記一対の線路端子に並列接続された外部のメータ用端末
    機から各種データを収集可能としたノーリンギング通信
    対応電話機の着信回路において、 ノーリンギング通信中におけるオフフック操作に応じて
    スイッチング素子を介して形成される逆極性直流ループ
    と、前記一対の線路端子の極性が逆極性に反転されてい
    ることを検出する逆極性検出回路(15)と、この逆極性検
    出回路の検出動作に応じて前記スイッチング素子を導通
    させる第1のスイッチング素子駆動回路(16)と、局から
    の呼出信号を受信して着信ベルを鳴らす呼出信号受信回
    路(13,14) と、この呼出信号受信回路における受信動作
    に応じて前記スイッチング素子を導通させる第2のスイ
    ッチング素子駆動回路(17)と、この第2のスイッチング
    素子駆動回路の動作を選択的に禁止させる着信拒否スイ
    ッチ(SW)と、前記呼出信号受信回路における受信動
    作に応じて前記逆極性検出回路の検出動作を禁止させる
    検出動作禁止回路(18)とを備えたノーリンギング通信対
    応電話機の着信回路。
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