JP2821075B2 - 芳香族炭化水素の気相接触酸化用流動層触媒 - Google Patents

芳香族炭化水素の気相接触酸化用流動層触媒

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香族カルボン酸無水
物の製造に際して、より詳しくは、o−キシレン、ナフ
タレンおよびデュレンなどの芳香族炭化水素を気相接触
酸化して、無水フタル酸および無水ピロメリット酸など
の芳香族カルボン酸無水物を製造する際に用いる流動層
触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族カルボン酸無水物は芳香族炭化水
素原料の気相接触酸化により製造され、例えばo−キシ
レン、ナフタレンおよびデュレンの気相接触酸化による
無水フタル酸および無水ピロメリット酸の製造例を挙げ
ることができる。o−キシレンを気相酸化して無水フタ
ル酸を製造する際に用いる流動層触媒としては、ナフタ
レンを原料とする場合と同じく、シリカを担体とし、五
酸化バナジウム、硫酸カリウムを、さらには三酸化モリ
ブテン、三酸化タングステン、酸化リン、酸化ホウ素な
どを担持させた触媒が提案されている(例えば英国特許
第941,293号(1963)、米国特許第3,23
2,955号(1966)参照)。しかし、シリカを担
持した前記触媒を用いると、COやCO2 を生成する過
剰酸化反応や副反応(トルアルデヒド、安息香酸の生
成)のために高収率で無水フタル酸を得ることは困難で
ある。収率を向上させるために反応ガス中に臭素(Br
2 )のようなハロゲンガスを混合する試みも行なわれて
いるが、ハロゲンガスを共存させると、腐触による装置
トラブルを頻発する問題があった(オランダ国特許第
1,144,709号(1963)、米国特許第3,4
55,962号(1969)参照)。
【0003】酸化チタンを担体として用い、これに五酸
化バナジウムを担持させた触媒もいくつか提案されてい
る(例えば英国特許第1,067,726号(196
7);フランス国特許第1,537,351号(196
8)参照)。しかし、これらの方法で得られる触媒は全
く流動層触媒としての特性が記載されておらず、流動
性、摩耗強度については不明である。かつ、比表面積、
細孔容積が著しく小さいので、活性が低くなるため、高
い反応温度を必要とし、その結果過剰酸化や副反応を併
発する。従って、この方法で得られる触媒を用い、収率
よく無水フタル酸を得ることは困難である。これらの理
由により流動層を用いたo−キシレンの気相酸化による
無水フタル酸の製造は実用化に至っていない。
【0004】デュレンを気相酸化して無水ピロメリット
酸を製造する触媒としては、α−アルミナのような低比
表面積の不活性担体に五酸化バナジウムを主成分とする
触媒成分を担持した固定床触媒が従来より提案されてい
る(例えば、特開昭61−28456号、特開平1−2
94679号など)。しかし無水ピロメリット酸製造用
として流動層触媒の開発例はこれまでに報告されていな
い。
【0005】本発明者らは、酸化チタンを担体として用
い、五酸化バナジウム、アルカリ金属酸化物および硫酸
化合物を含有する流動層触媒(特開平2−9447
号)、酸化チタンを担体として用い、五酸化バナジウ
ム、アルカリ金属酸化物、硫酸化合物および周期律表II
I B族金属酸化物を含有する流動層触媒(特開平2−2
61543号)であって、それぞれ、十分な強度と適度
なかさ比重を有する高活性・高選択性の流動層触媒をす
でに提案した。しかし、これらの触媒は反応初期におい
ては、活性・選択性に優れ、無水フタル酸を高収率で得
ることができるものの、長時間使用すると活性・選択率
が徐々に低下するという問題があった。更に長時間使用
しても活性低下の少ない流動層触媒を提案した(特願平
3−64421号)。しかし、この触媒は過剰酸化反応
の抑制が十分でなく、CO、CO2 の生成による選択性
の低下という新たな問題が発生した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、o−キシレ
ン、ナフタレンおよびデュレンなどの芳香族炭化水素原
料を気相酸化して無水フタル酸および無水ピロメリット
酸などの芳香族カルボン酸無水物を製造する反応におい
て長時間使用しても活性低下の無い流動層触媒を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは酸化チタン
を担体とする無水フタル酸製造用流動層触媒について鋭
意研究の結果、本発明を成すに至った。すなわち、本発
明は、酸化物基準で、酸化チタンとして40〜90重量
、バナジウム化合物として5〜13重量%、アルカリ
金属化合物として2.7〜4.3重量%および硫酸化合
として1.5〜4.5重量%を必須成分とし、ニオブ
(Nb)を酸化物として0.5〜15重量%含有するこ
とを特徴とする芳香族炭化水素の気相接触酸化用流動層
触媒を提供するものである。
【0008】さらに、この触媒は、シリカ、酸化ホウ
素、リン化合物および希土類金属の酸化物から選ばれた
1種以上の成分を含有していてもよい。
【0009】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本発明
の触媒は、酸化物基準で、酸化チタン(TiO2 )とし
て40〜90重量%、バナジウム化合物として5〜13
重量%、アルカリ金属化合物として2.7〜4.3重量
%、硫酸化合物(SO3 )として1.5〜4.5重量%
の範囲であることが望ましく、さらにNbを酸化物とし
て0.5〜15重量%の範囲に含有することが望まし
い。特にNbが酸化物として0.5重量%より少ない場
合は、過剰酸化の抑制効果が得られず、また15重量%
より多い場合は、反応活性の抑制効果が大きすぎ、活性
が著しく低下するので好ましくない。
【0010】Nbは酸化チタン、バナジウム化合物、ア
ルカリ金属化合物、硫酸化合物の中にあって酸化チタン
の結晶成長を著しく抑制すると同時にバナジウムの価数
制御に係わり、これらの過剰酸化反応によるCO、CO
2 、無水マレイン酸の生成を強く抑制する効果がある。
また活性向上と選択率の維持の面でも優れた効果を発揮
する。またNbは単独であってもPとの併用使用するこ
とでもよい。
【0011】本発明の触媒は酸化チタン、バナジウム化
合物、アルカリ金属化合物、硫酸化合物およびNb化合
物に加えて、P化合物、シリカ(SiO2 )、酸化ホウ
素(B23 )、希土類元素の化合物(La23 、C
eO2 )などの第3成分を含有することもできる。
【0012】本発明で得られる触媒は芳香族炭化水素を
気相接触酸化して、対応する無水カルボン酸を得るため
に好適に使用できる。適切な芳香族炭化水素の代表例と
しては、ベンゼン、キシレン、ナフタレン、クメン、プ
ソイドクメン、デュレン、テトラエチルベンゼンおよび
これらの混合物を含有する。かくして本発明で得られる
触媒は、ベンゼンを無水マレイン酸に、o−キシレンお
よびナフタレンを無水フタル酸に、プソイドクメンを無
水トリメリット酸に並びにデュレンおよびテトラエチル
ベンゼンを無水ピロメリット酸に酸化するのに使用でき
る。
【0013】本発明の触媒を用いて無水フタル酸を製造
するために炭化水素の供給源はo−キシレン、ナフタレ
ン等が用いられる。それゆえ、以下にo−キシレンから
無水フタル酸を、本発明の触媒を用いて製造する方法を
代表的な1例として説明する。本発明の触媒の使用方法
はこれに限定されるものではない。
【0014】o−キシレンあるいはナフタレンの無水フ
タル酸への酸化において酸素の供給源としては、種々の
条件を考えて空気が好ましいが、これに限定されるもの
ではなく、酸素と窒素または炭酸ガスなどの希釈ガスと
の混合物もまた使用できる。酸素に富んだ空気も使用で
きる。該酸素含有ガス供給源(例えば空気)は、それが
反応器に導入される前に好ましくは、予備加熱(例えば
100〜200℃)される。
【0015】該酸化反応は、大気圧、大気圧以上、また
は大気圧以下でも実施できる。一般には、0.5〜3.
0気圧が好適である。反応温度は好ましくは300〜4
50℃、触媒の使用量としては好ましくは10〜30kg
/(kg−原料ガス/hr)であり、反応ガス混合物中の原
料ガスに対する空気比は5〜15kg/kg とするのが好ま
しい。
【0016】無水ピロメリット酸製造においては、炭化
水素供給源としてデュレンまたはテトラエチルベンゼン
が使用できる。酸素の供給源およびその予備加熱は無水
フタル酸の製造と同様でよく、酸化条件としては、好ま
しくは、 反応圧力 0.5〜3.0気圧 反応温度 280〜380℃ 触媒使用量 10〜40kg/kg・原料/hr 空気/原料比 10〜20kg/kg である。
【0017】本発明の触媒を使用して、その他の芳香族
炭化水素を流動層反応器中において気相酸化して、対応
する無水カルボン酸を製造する場合の諸条件は上記の件
に準じて決めることができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき、具体的に説
明する。下記実施例は、特許請求の範囲に記載の発明の
特定の説明を与えるものであるが、本発明は実施例に記
載された特定の詳細事項に限定されるものではない。
【0019】(実施例1)TiO2 として5重量%を含
有する硫酸チタニル水溶液800kgを2m3のステンレス
槽で、よく撹拌しながら、15重量%アンモニア水1
5.5kgを4時間で注加して中和し、水酸化チタンのゲ
ルを得た。このゲルのpHは7.1、温度は32℃であ
った。このゲルのスラリー40kgを採り平板フィルター
により減圧脱水して得られたゲルに、200Lの60℃
温水を徐々に注ぎ、中和により生成した硫酸アンモニウ
ムを除いた。洗浄を繰り返して得た水酸化チタンゲルに
純水を加え、撹拌してTiO2 濃度9.3重量%のゲル
を調製した。このゲルを300℃で乾燥して得られた粉
末のX線回折図の2θ=25.3°における回折ピーク
より求めたアナターゼ型酸化チタンの結晶子径は52Å
であった。
【0020】上記ゲル134kgを採り、スチームジャケ
ット付の300Lステンレス槽に入れ、純水30kgを加
えて、よく撹拌し、TiO2 濃度が7.6重量%の水酸
化チタンゲルとした。撹拌を続けながら、硫酸アンモニ
ウム結晶0.58kg、蓚酸ニオブ結晶(Nb25
度;20.5重量%)0.35kg、硫酸バナジル水溶液
(V25 濃度;19.5重量%)4.2kg、硫酸セシ
ウム水溶液(Cs2 SO 4 濃度;50.0重量%)1.
30kgを順次添加した。この時のpHは1.6であっ
た。得られたスラリーを十分に撹拌しながら、加熱して
水分を蒸発させ、(TiO2 +V25 +Cs2 SO4
+SO3 +Nb25 )として15重量%の濃度に濃縮
した。このスラリーをホモジナイザーにより、よりよく
分散したのち、ディスク式スプレードライヤーにて噴霧
乾燥して得た粉末を、150℃で一昼夜乾燥したのち5
50℃にて焼成して触媒Bを得た。
【0021】(実施例2〜3、比較例1〜2) 触媒Bと同様の方法で蓚酸ニオブの添加量を変えて表1
に示すように触媒組成中のNb2 5 (五酸化ニオブ)
の含有量を変えた触媒A、C、D、Eを調製した。触媒
AはNb2 5 を含有しない。触媒EはNb2 5 含有
量の多い参照触媒である。触媒A〜Eの化学組成と物理
性状を表1に示す。
【0022】(実施例) 300Lスチームジャケット付のステンレス槽に実施例
1で得られた9.3重量%の水酸化チタンゲル91kg
(TiO2 8.46kg)と純水20kgを加えて、よく撹
拌しTiO2 濃度7.6重量%のスラリーとした。タン
クを密封し、60℃で2hr加温撹拌を行い水酸化チタ
ンを十分、分散させた。pHは7.3で、これに63%
硝酸を加えてpH2.1に調製した。SiO2 濃度1
5.1重量%の脱Naシリカゾル47.8kg(SiO2
7.22kg)、硫酸アンモン結晶0.7kg、(SO
3 0.42kg)、ホウ酸水溶液(H3 BO3 濃度;2.
0重量%)80kg(B2 3 0.98kg)を添加した。
次いで硝酸ランタン結晶(La2 3 濃度;37.6重
量%)1.35kg(La2 3 0.51kg),85%リ
ン酸水溶液0.63kg(P2 5 0.39kg)、蓚酸ニ
オブ結晶(Nb2 5 ;20.5重量%)0.78kg
(Nb2 5 0.16kg)、硫酸バナジル水溶液(V2
5 濃度;19.75重量%)5.5kg(V2 5 1.
09kg)を添加して最後に硫酸セシウム水溶液(Cs2
SO4 濃度;50重量%)1.7kg(Cs2 SO4 0.
85kg)を加えた。得られたスラリーを十分に撹拌しな
がら、加熱して水分を蒸発させ、(TiO2 +SiO2
+V2 5 +Cs2 SO4 +SO3 +B23 +La2
3 +P2 5 +Nb2 5 )として18.6重量%の
濃度に濃縮した。このスラリーをホモジナイザーにより
分散したのちスプレードライヤーにて噴霧乾燥して得た
粉末を、150℃で一昼夜乾燥後、焼成して触媒Fを得
た。触媒Fの化学組成と物理性状を表1に示す。
【0023】(比較例) TiO2 として5重量%含有する硫酸チタニル水溶液6
00kgを12℃に冷却したのち、これに85%リン酸水
溶液1.35kgを添加し、硫酸チタニル−リン酸混合溶
液を調製した。この時のpHは0.92であった。上記
溶液を十分に撹拌しながら15重量%アンモニア水14
0kgを約10分で注加して中和し、水酸化チタン−リン
の共沈ゲルを得た。このゲルのpHは8.6、温度27
℃であった。このゲルでスラリーを実施例1と同様に平
板式フィルターを用いて洗浄し、ゲル濃度が11.8重
量%の水酸化チタン−リン共沈ゲルを得た。この共沈ゲ
ルの一部を採り、300℃で乾燥して得られた粉末の結
晶子径は41Åであった。300L槽に上記ゲル100
kgを採り、よく撹拌しながら純水35kgを加え、TiO
2 −P2 5 濃度8.7重量%のスラリーとした。これ
に平均粒径5nmの脱Naシリカゾル(SiO2 濃度;
15重量%)69kgを加え、次いで硫酸アンモニウム結
晶、ホウ酸結晶、硫酸バナジル水溶液(V2 5 濃度;
19.5重量%)、硫酸セシウム水溶液(Cs2 SO4
濃度;50重量%)を順次添加した。以後実施例1と同
様の方法で噴霧乾燥したのち、550℃で焼成して触媒
Gを得た。触媒Gの化学組成と物理性状を表1に示す。
【0024】(実施例) 実施例1にて得られた水酸化チタンゲル(TiO2
度;9.3重量%)44kgを200Lスチームジャケッ
ト付ステンレス槽に投入し、等量の純水を加えた。さら
に脱Naシリカゾル(SiO2 濃度;15.1重量%)
23kg、硫酸アンモニウム結晶(SO3 濃度;60重量
%)0.33kg、ホウ酸水溶液(H3 BO3 濃度;2.
8重量%)27.7kg、硝酸ランタン結晶(La2 3
濃度;37.6重量%)0.66kg、リン酸溶液(H3
PO4 濃度;85重量%)0.31kg、蓚酸ニオブ結晶
(Nb2 5 濃度;20.5重量%)1.95kg、硫酸
バナジル水溶液(V2 5 濃度;19.75重量%)
2.65kg、硫酸セシウム水溶液(Cs2 SO4 濃度;
50重量%)0.82kgを順次添加した。以後実施例1
と同様の方法で(TiO2 +SiO2 +V2 5 +Cs
2 SO4 +SO3 +La2 3 +B2 3 +P2 5
Nb2 5 )を含有する粉末を得たのち560℃にて焼
成して触媒Hを得た。触媒Hの化学組成と物理性状を表
1に示す。
【0025】(実施例) 実施例1〜、比較例1〜3において得られた触媒A〜
Hについて流動層反応器(SUS−304製、83mmφ
×3400mmL)を用いてo−キシレンの気相接触酸化
による無水フタル酸の製造実験を行った時の反応開始後
2000時間における結果を表2に示す。反応条件は下
記の通りである。 o−キシレン供給速度 230g/hr (含硫黄濃度1000ppm 、含窒素濃度500ppm) 空気量 2200Nl/hr 線速度(空塔基準) 17cm/sec 空気/o−キシレン比 12.2kg/kg 圧力 1.0kg/cm2-G 反応温度 340℃ 触媒量 5 l
【0026】(実施例) 実施例と同一の流動層反応器を用い、ナフタリンの気
相接触酸化による無水フタル酸の製造実験を行った時の
反応開始後2000時間における結果を表3に示す。反
応条件は下記の通りである。 ナフタリン供給速度 275g/hr (含硫黄濃度1000ppm 、含窒素濃度500ppm) 空気量 2200Nl/hr 線速度(空塔基準) 16cm/sec 空気/ナフタリン比 10.3kg/kg 圧力 1.0kg/cm2-G 反応温度 330℃ 触媒量 5 l
【0027】(実施例) 実施例と同一の流動層反応器を用い、デュレンの気相
接触酸化による無水ピロメリット酸の製造実験を行った
時の反応開始後2000時間における結果を表4に示
す。反応条件は下記の通りである。 デュレン供給速度 160g/hr 空気量 2200Nl/hr 線速度(空塔基準) 16cm/sec 空気/デュレン比 17.7kg/kg 圧力 1.0kg/cm2-G 反応温度 300℃ 触媒量 5 l
【0028】
【表1】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の効果】本発明の触媒は流動層によるo−キシレ
ン、ナフタリンおよびデュレンのような芳香族炭化水素
類の気相接触酸化により無水フタル酸および無水ピロメ
リット酸のような芳香族カルボン酸無水物を製造するに
当たり、従来の触媒では満足し得なかった高活性・高選
択性および高強度(耐摩耗性)を満足すると同時に流動
化に適当な嵩比重を有し工業的に意義が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広 岡 昇 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 藤 井 進 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触 媒化成工業株式会社若松工場内 (72)発明者 竹 内 一 夫 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触 媒化成工業株式会社若松工場内 (56)参考文献 特開 平4−114745(JP,A) 特開 平2−261543(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 21/00 - 38/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物基準で、酸化チタンとして40〜9
    0重量%、バナジウム化合物として5〜13重量%、ア
    ルカリ金属化合物として2.7〜4.3重量%および硫
    酸化合物として1.5〜4.5重量%を必須成分とし、
    ニオブ(Nb)を酸化物として0.5〜15重量%含有
    することを特徴とする芳香族炭化水素の気相接触酸化用
    流動層触媒。
  2. 【請求項2】さらに、シリカ、酸化ホウ素、リン化合物
    および希土類金属の酸化物から選ばれた少なくとも1種
    の成分を含有する請求項1に記載の芳香族炭化水素の気
    相接触酸化用流動層触媒。
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