JP2819331B2 - コイル装置の製造方法 - Google Patents

コイル装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電子機器等に用いられるコイル装置の製造
方法に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の技術に用いられるインダクタとして第
8図(a),(b)に示す構成を備えたものがある。
同図に示すインダクタ1は、両端鍔部2b,2bと中間鍔
部2aとを備えたドラム型コア2と、各鍔部2a,2b間の巻
回部2c,2cに分割巻きされ、中間鍔部2a部分で中間タッ
プ3aが形成されてなるコイル3とを有するものである。
尚、図中4はドラム型コア2の両端面に形成され、コイ
ル線の両端末3bが導通接続される電極であり、7は前記
電極4に導通接続された板状リード端子である。
このような構成を備えたインダクタ1は、第9図に示
す基板上に搭載されコイル装置を形成する。
同図に示す基板5は、一対のインダクタ接続用電極5
a,5b、5b,5c等(5a乃至5e)が所定間隔を保って形成さ
れ、この各一対の電極間5a乃至5eを結ぶ線上に交差しな
い位置に中間タップ接続用電極6a乃至6cが形成されてい
る。そして、インダクタ1は前記板状リード端子7によ
って2点支持にて、前記各電極間5a乃至5eに渡るように
搭載されるとともに、中間タップ3aは中間タップ接続用
電極6a乃至6cに導通接続して、コイル装置を製造してい
る。
(発明が解決しよううとする課題) ところが、上述したように前記インダクタ1を前記板
状リード端子7によって、前記基板5の前記各電極間5a
乃至5eに2点支持にて搭載する時、前記中間タップ3aは
単にコイル3の中間部を引き出しただけであるから、そ
の位置が不安定であるとともに、その精度に起因して第
10図に示すように前記基板5と中間タップ3aとが離間
し、ギャップGが生ずる場合があり、その結果前記イン
ダクタ1を基板5に安定して搭載できないという問題が
ある。
そして、この状態で中間タップ3aと中間タップ用電極
6a乃至6cとを半田付けしようとしても中間タップ3aが不
安定であるため組立工程が煩雑となり、しかも良好な半
田付けを行えない虞れがあり、接続不良を招くという問
題があった。
そこで本発明は、インダクタを基板に安定して搭載で
き、前記基板と中間タップとの間にギャップGが生ずる
ことなく、かつ、接続不良を防止し、組立工程を容易化
を図ったコイル装置の製造方法の提供を目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、誘電体基板上
に、両端鍔部と中間鍔部とを備えたドラム型コアと、各
鍔部間の巻回部に分割巻きされ、中間鍔部部分で中間タ
ップが形成されてなるコイルと、両端鍔部に形成された
リード端子とを有するインダクタを具備したコイル装置
の製造方法において、前記中間タップと、前記リード端
子とにより、前記インダクタを前記誘電体基板上に三点
支持にて搭載する工程を含むことを特徴とするものであ
る。
(作 用) 中間タップと、リード端子により、インダクタを誘電
体基板上に三点支持にて搭載する工程を含むことによ
り、インダクタを基板に安定して搭載でき、前記基板と
中間タップとの間にギャップGが生じなくなる。
(実施例) 以下、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例によるコイル装置を示す斜
視図、第2図乃至6図は本発明の一実施例のコイル装置
の製造方法を説明するための図であり、第2図(a),
(b)はインダクタ本体の断面図,側面図、第3図
(a),(b)はリード端子の正面図,側面図、第4図
はインダクタ本体にリード端子取付けた状態を示す断面
図,側面図、第5図はインダクタを基板に搭載した状態
を示す断面図,側面図、第6図はインダクタを基板に導
通接続した状態を示す断面図,側面図である。
第1図に示すコイル装置10は、後述するインダクタ11
を、例えばセラミック部材よりなる誘電体基板15上に搭
載し導通接続してなる。
前記基板15は、一対のインダクタ接続用電極15a,15
b、15b,15c等(15a乃至15e)が所定間隔を保って形成さ
れ、この各一対の電極間15a乃至15eを結ぶ線上に交差し
ない位置に中間タップ接続用電極16a乃至16cが形成され
ている。そして、インダクタ11はリード端子17,17と前
記各電極間5a乃至5eに渡るように搭載され、中間タップ
13aは中間タップ接続用電極16a乃至16cに搭載され前記
インダクタ11は前記リード端子17,17と中間タップ13aと
によって3点支持にて搭載され、各リード端子17,17及
び中間タップ13aは、その端部において前記基板15のそ
れぞれの対応する接続用電極に半田付等により電気的に
接続されている。
次に第2図乃至第6図をも参照して本発明の一実施例
のコイル装置の製造方法を説明する。
まず、両端鍔部12bと中間鍔部12aとを備え、前記両端
鍔部12bの両端面に例えば銅などよりなる電極14が形成
されたドラム型コア12を、自動巻線機(図示しない)に
取付け各鍔部12a,12b間の巻回部12c,12cにコイル線を所
定回数分割巻し、中間鍔部12a部分でコイル線を数回捩
りを作ってを中間タップ13aを形成し、コイル線の両端
末13b,13bを前記電極14に導通接続しインダクタ本体11a
を得る。尚、本実施例では中間タップ13aに半田等で外
装被覆13cを施しているが、この外装被覆13cは必ずしも
施さなくてもよい。
次に第3図に示すような開放自由端部を押し潰し平坦
に形成された接続部17bを有する例えば円柱状リード端
子部材17aを用意する。このリード端子部材17aは搬送等
の便利性を考慮して絶縁シート18aと接着シート18bとの
間に挾持されている。
そして、前記リード端子部材17aの前記接続部17bの間
に前記インダクタ本体11aを配置して両端末13b,13bを含
み前記接続部17bと前記電極14を半田付け等により導通
接続し、前記リード端子部材17aの余剰部分を切断し、
リード端子17が形成されたインダクタ11を得る(第4図
参照)。また前記リード端子部材17aは円柱状に形成さ
れているので、前記インダクタ本体11aを他の形状のも
のより強く挾持できる。
その後、前記リード端子17,17は前記各電極間5a乃至5
eに渡るように搭載され、中間タップ13aは中間タップ接
続用電極16a乃至16cに搭載される。これにより第5図に
示すように前記インダクタ11は、3点支持にて安定して
前記基板15に搭載される。
この様に前記リード端子17,17と前記中間タップ13aを
も用いて前記インダクタ11を3点支持したことにより、
前記基板15と中間タップ13aとの間にギャップGを生ず
ることなく、かつ、安定して搭載することができる。
そして、第6図に示すように前記リード端子17,17は
前記各電極間5a乃至5eに、中間タップ13aは中間タップ
接続用電極16a乃至16cに半田付け等により導通接続さ
れ、コイル装置10を得る。
上述したように本実施例製造方法によれば、インダク
タを基板に安定して搭載でき、前記基板15と中間タップ
13aとの間にギャップGを生ずることがなくなるので中
間タップ13aの接続不良を防止し、組立工程の容易化を
図ったコイル装置の製造方法を提供できる。
尚、本発明は前記一次指令に限定されるものではな
く、その要旨の範囲内において様々に変形実施が可能で
あることは言うまでもないことである。
例えばリード端子部材の形状は、第7図(a)に示す
ように接続部17dを有する板状リード端子部材17cを用い
て、同図(b)に示すようにインダクタを基板に導通接
続してもよい。
[発明の効果] 以上詳述した本発明によれば、インダクタを基板に安
定して搭載でき、基板の中間タップとの間にギャップG
を生ずることなく、かつ、接続不良を防止し、組立工程
の容易化を図ったコイル装置の製造方法の提供ができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるコイル装置を示す斜視
図、第2図乃至第6図は本発明の一実施例のコイル装置
の製造方法を説明するための図であり、第2図(a),
(b)はインダクタ本体の断面図,側面図、第3図
(a),(b)はリード端子の正面図,側面図、第4図
(a),(b)はインダクタ本体にリード端子を取付け
た状態を示す断面図,側面図、第5図(a),(b)は
インダクタを基板に搭載した状態を示す断面図,側面
図、第6図(a),(b)はインダクタを基板に導通接
続した状態を示す断面図,側面図、第7図はリード端子
部材の変形例を示す図であり、同図(a)は概略斜視
図、同図(b)は同図(a)に示したリード端子部材を
用いてインダクタを基板に導通接続した状態を示す図、
第8図(a),(b)は従来のインダクタの断面図,側
面図、第9図は従来のコイル装置の外観斜視図、第10図
は従来のインダクタを基板に搭載した状態を示す側面図
である。 10……コイル装置、11……インダクタ、 12……ドラム型コア、12b……両端鍔部、 12a……中間鍔部、13a……中間タップ、 17……リード端子。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−147309(JP,A) 実開 昭62−109412(JP,U) 実開 平3−36009(JP,U) 実開 昭57−6212(JP,U) 実開 昭57−6211(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 27/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板上に、両端鍔部と中間鍔部とを
    備えたドラム型コアと、各鍔部間の巻回部に分割巻きさ
    れ、中間鍔部部分で中間タップが形成されてなるコイル
    と、両端鍔部に形成されたリード端子とを有するインダ
    クタを具備したコイル装置の製造方法において、前記中
    間タップと、前記リード端子とにより、前記インダクタ
    を前記誘電体基板上に三点支持にて搭載する工程を含む
    ことを特徴とするコイル装置の製造方法。
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