JP2818916B2 - 焦電検出器 - Google Patents

焦電検出器

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JP2818916B2
JP2818916B2 JP4118417A JP11841792A JP2818916B2 JP 2818916 B2 JP2818916 B2 JP 2818916B2 JP 4118417 A JP4118417 A JP 4118417A JP 11841792 A JP11841792 A JP 11841792A JP 2818916 B2 JP2818916 B2 JP 2818916B2
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一隆 岡本
浩一 松本
俊之 操谷
秀次 高田
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Horiba Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体などから発せられ
る赤外線を検出するための焦電検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の焦電検出器に備えられる焦電素子
には、赤外検出用の一対の電極を強誘電体の表裏に形成
したシングルタイプのものや、赤外線検出用の第1及び
第2電極を強誘電体の一側面に且つ第3及び第4電極を
強誘電体の他側面に形成したデュアルタイプのもの等が
ある。そして、例えばアルミナ基板などの支持基板に、
アース端子とFETのゲート端子とにわたる高抵抗体に
接続される導体パターンを形成する一方、当該支持基板
の導体パターン上に焦電素子を搭載させ、かつ、シング
ルタイプの焦電素子においては表裏の電極を、デュアル
タイプの焦電素子においては裏面側の電極を、それぞれ
高抵抗体に並列接続させる状態で導体パターンに接続さ
せることによって、赤外検出用の焦電検出器が構成され
るのであって、焦電素子が赤外線(熱)を受けたときの
焦電効果によって焦電素子上の電極に電荷を生じさせ、
この電荷は焦電流として高抵抗体の両端に電圧を発生
し、これをFETがインピーダンス変換するもので、焦
電素子が受光した赤外線の変化を電圧の変化として外部
に信号で取り出すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かゝる従来
の焦電検出器は受光量の割に出力が低く、これまでは、
焦電素子や電極の材質あるいは電極の受光面積などによ
って出力が一義的に決まるもので、いま以上に出力アッ
プを望み得ないものと観念されていた。しかし、本発明
者らは、出力ダウンの原因が他にあるものとして鋭意研
究を重ねたところ、焦電素子から支持基板への放熱が出
力ダウンの一因となっていることを知見するに至ったの
である。
【0004】即ち、焦電検出器を構成する部品のうち、
焦電素子が受光した熱が支持基板に伝達され、これによ
る焦電素子の熱損失が大きいことから、焦電素子が受け
た熱の割に焦電効果による電圧への変換効率が低下し、
出力ダウンの原因となっていることを突き止めるに至っ
たのである。
【0005】更に本発明者らは、焦電素子から支持基板
への熱伝達の状況について考察したところ、厚膜に作製
され且つエッチングにより形成される支持基板上の導体
パターンの厚みが30μm程度しかない場合、焦電素子
と支持基板との間の空隙による断熱の効果が極めて低
く、焦電素子が受光した熱が容易に支持基板に伝達され
ていることを知見するに至ったのである。
【0006】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、特別な構成の変更を必要としない合理的な
改良によって、大幅な出力アップを期するに至った焦電
検出器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、アース端
子とFETのゲート端子間に高抵抗体を電気的に接続
せる導体パターンを支持基板上に形成する一方、前記高
抵抗体に並列接続される表裏に電極が形成された焦電素
子の電極を前記導体パターンに電気的に接続させて成る
焦電検出器において、前記支持基板上に厚さ80μm以
上の導体膜を形成し、当該導体膜のうち少なくとも焦電
素子の裏面電極に対応する膜部分をエッチングにより
去して前記導体パターンを形成し、かつ、前記裏面電極
を、導電性の接着剤を介して前記導体パターンに電気的
に接続させる状態で、焦電素子を支持基板の前記導体パ
ターン上に搭載てある点に特徴を有する。
【0008】
【作用】上記の特徴構成によれば、導体パターンの厚膜
化によって焦電素子と支持基板との間の空隙が大とな
り、この間における断熱の効果が高くなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1,2は所謂デュアルタイプの焦電検出器を示
し、この焦電検出器の等価回路図を図3に示す。これら
の図において、1は金属製のケースで、上面の開口部2
に赤外線透過窓3が設けられている。4は前記ケース1
の下部開口を閉塞するステムで、アース用とソース用と
ドレイン用の端子(リードピン)5a〜5cが貫通保持
されている。6は各端子5a〜5cの上部に保持された
例えばプリント配線板からなる支持基板で、裏面側に
は、導体パターン7,8を介してソース用とドレイン用
の端子5b,5cに電気的に接続されるFET9と、導
体パターン10,11を介して前記FET9のゲート端
子9aとアース端子5aとにわたって電気的に接続され
る高抵抗体12とが設けられている。
【0010】13は前記支持基板6に載置される焦電素
子で、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛系の酸化物
セラミックス)製の強誘電体14の表面側に、第1及び
第2電極15,16を形成すると共に、当該第1及び第
2電極15,16に相対応させて第3及び第4電極1
7,18を裏面側に形成して成り、かつ、前記第3及び
第4電極17,18のそれぞれには信号取り出し用のリ
ード電極a,bが形成されている。
【0011】19,20はリード電極a,bを介して焦
電素子13の第3及び第4電極17,18を前記高抵抗
体12に電気的に並列接続させる導体パターンで、前記
支持基板6の表面側に次のようにして形成されている。
即ち、図4(A)に示すように、前記支持基板6の表面
に厚さ80μm以上の導体膜21を形成すると共に、同
図(B)に示すように、当該導体膜21のうち、少なく
とも焦電素子13裏面側の第3及び第4電極17,18
に対応する膜部分21aをエッチングにより除去して、
支持基板6の表面側に部分的に導体パターン19,20
を形成している。
【0012】一方、支持基板6裏面側の導体パターン
7,8,10,11は、図4(A)に示すように、前記
高抵抗体12やFET9を搭載する上で必要な厚みの導
体膜22を支持基板6の裏面側に形成すると共に、同図
(B)ならびに図2に示すように、必要とする導体パタ
ーン7,8,10,11を残すように、不要な膜部分を
エッチングにより除去して形成されている。
【0013】そして同図(C)に示すように、前記焦電
素子13の第3及び第4電極17,18のリード電極
a,bを、導電性の接着剤cを介して導体パターン1
9,20に電気的に接続させる状態で、当該焦電素子1
3を支持基板6の導体パターン19,20上に搭載し、
また、導体パターン7,8,10,11上に高抵抗体1
2とFET9を搭載し、かつ、これら焦電素子13なら
びに支持基板6を覆うように、前記ステム4に金属製の
ケース1を取り付けることで、図1に示した焦電検出器
が構成される。
【0014】かゝる構成の焦電検出器によれば、前記支
持基板6上に形成される導体パターン19,20の厚膜
化によって、前記焦電素子13とこれを搭載する支持基
板6との間の空隙が大となり、この間における断熱の効
果が高くなって焦電素子13の熱損失が小さくなること
から、焦電素子13が受けた熱の焦電効果による電圧へ
の変換効率が高くなり、焦電検出器の特別な構成の変更
を伴わせないで当該焦電検出器の出力アップが達成され
る。
【0015】因に、導体パターン19,20の厚みを、
従来通りの30μmと、それよりもやゝ厚い80μm、
更に、50μmずつ厚くさせる状態で130μmと18
0μmと230μmの合計5態様の焦電素子13を作製
して、この焦電素子13を備えた焦電検出器の出力計測
を行ったところ、図5に示すように、導体パターンの厚
さを80μmにした場合は、導体パターンの厚さが30
μm程度の従来の焦電検出器における出力に対して相対
感度が30%アップし、180μmにした場合は相対感
度が40%アップすることが判明したのである。このこ
とから、前記導体パターン19,20の厚みを80μm
以上、中でも導体膜21の形成面と膜厚さに対する相対
感度のアツプ面から100μm程度に設定することが好
ましいが、これに特定されるものではない。
【0016】尚、実施例では、焦電検出器として所謂デ
ュアルタイプのものを示したが、一対の電極を強誘電体
14の表裏両面に形成して、その表裏の電極を支持基板
6上の導体パターン19,20に電気的に接続させる所
謂シングルタイプのものを対象にして実施可能であり、
あるいは、前記支持基板6の裏面側にFET9を設け且
つ高抵抗体12を形成しているが、焦電素子13に比べ
て支持基板6が大きく構成される焦電検出器を対象にす
る場合は、前記高抵抗体12を支持基板6の表面に、か
つ、FET9も支持基板6の表面側に設ける形態をとる
ことが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、焦電検出
器の構成変更を一切伴わせないで、支持基板上に形成さ
れる導体パターンの厚膜化のみによって、焦電素子と支
持基板との間の空隙を大にする断熱を図ったものであっ
て、これによって焦電素子の熱損失を効果的に抑止でき
るようになり、延いては、焦電検出器の大幅な出力アッ
プが達成されるに至ったのである。特に、本発明は、焦
電素子から支持基板への熱伝導を防止するにあたり、前
記空隙を確保すべく80μm以上の厚みを持った導体パ
ターンを電気的支持部材として用いているので、本発明
の前記導体パターンの代わりに、例えば、適度な厚みに
仕上げた導電ペーストで形成したパッドを焦電素子と支
持基板との電気的支持部材として用いて前記空隙の確保
を意図する場合に比して以下の利点を有する。 すなわ
ち、適度な厚みに仕上げた前記導電ペーストで形成した
パッドに焦電素子を載置する際、焦電素子搭載のために
支持基板上の例えば4箇所に前記導電ペーストで形成し
たパッドを設けるにしても前記導電ペーストで形成した
パッドの高さ(前記導電ペーストの厚み)を均等に塗布
することは難しく、また、焦電素子を載置する際の押し
圧のばらつきにより、焦電素子と支持基板との間の空隙
に個体差が発生したり、更に、焦電素子と支持基板の平
行度が失われたり、極端な場合焦電素子と支持基板との
間の空隙を前記導電ペーストが埋め尽くすという事態に
陥り、感度の不均一な焦電検出器となってしまうのに対
し、本発明では、焦電素子と支持基板との間の空隙の大
きさの個体差や支持基板内での前記空隙の大きさのばら
つきの発生を抑制でき、均一な感度で個体差が小さい焦
電検出器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デュアルタイプの焦電検出器の断面図である。
【図2】デュアルタイプの焦電検出器の分解斜視図であ
る。
【図3】デュアルタイプの焦電検出器の回路図である。
【図4】(A)〜(C)は支持基板の表裏両面に対する
導体パターンを示す説明図である。
【図5】導体パターンの厚みと相対感度の相関図であ
る。
【符号の説明】
5a…アース端子、6…支持基板、9…FET、9a…
ゲート端子、12…高抵抗体、13…焦電素子、15〜
18…電極、19,20…導体パターン、21…導体
膜、21a…膜部分、c…導電性の接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 秀次 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (56)参考文献 実開 平3−57642(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01J 1/02 G01J 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アース端子とFETのゲート端子間に高
    抵抗体を電気的に接続させる導体パターンを支持基板上
    に形成する一方、前記高抵抗体に並列接続される表裏に
    電極が形成された焦電素子の電極を前記導体パターンに
    電気的に接続させて成る焦電検出器において、前記支持
    基板上に厚さ80μm以上の導体膜を形成し、当該導体
    膜のうち少なくとも焦電素子の裏面電極に対応する膜部
    分をエッチングにより除去して前記導体パターンを形成
    し、かつ、前記裏面電極を、導電性の接着剤を介して前
    記導体パターンに電気的に接続させる状態で、焦電素子
    を支持基板の前記導体パターン上に搭載してあることを
    特徴とする焦電検出器。
JP4118417A 1992-04-11 1992-04-11 焦電検出器 Expired - Lifetime JP2818916B2 (ja)

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