JP2817910B2 - 撮像装置 - Google Patents
撮像装置Info
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- JP2817910B2 JP2817910B2 JP62018594A JP1859487A JP2817910B2 JP 2817910 B2 JP2817910 B2 JP 2817910B2 JP 62018594 A JP62018594 A JP 62018594A JP 1859487 A JP1859487 A JP 1859487A JP 2817910 B2 JP2817910 B2 JP 2817910B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- timing
- predetermined time
- circuit
- camera shake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は被写体を撮像する撮像装置に関する。
[従来の技術]
一般に、従来の撮像装置において、手振れを防ぐ方法
としては、フラッシュを用いる方法、ジャイロを用いる
方法あるいは光軸を補正するためにレンズを移動する方
法が提案されている。しかし、フラッシュを用いる方法
は遠い距離の被写体の撮影には手振れ影響を防止できな
いとか、色温度が変わる等の欠点がある。 また、ジャイロを用いる方法に関してはあらかじめジ
ャイロを回転させなければならず、ジャイロ効果によ
り、手振れ防止するが故に逆に構図の変更が容易でなく
なるという欠点がある。 また、レンズを移動する方法は撮影をリアルタイムで
行うときにはレンズの移動の応答が悪く手振れは完全に
吸収できないという欠点がある。 従来から、撮像装置に設けた手振れ防止装置はこのよ
うに種々考えられているが上述のように種々と欠点があ
り、手振れ影響を排除できる環境条件が限定されてい
る。また、このような手振れ防止装置を撮像装置に設け
ることは撮影装置の大型化,重量の増大につながるとい
う問題点があった。 なお、写真露光中に像が移動して劣化した記録画像を
電子計算機により鮮明化することが「光学情報処理」辻
内順平、村田和美編集、昭和49年5月25日初版発行に示
されているように、可能となってきた。しかしながら、
上記刊行物の212ページに記載されているように像が一
定方向への移動(この場合平行移動)する場合と像が回
転する場合とでは、修正のための演算式が異なる。この
ため、手ぶれの種類が分からないと画像の修正が難しく
多大な時間がかかるという問題があった。 [発明が解決しようとする問題点] そこで、本発明の目的は、このような問題点を解決
し、手振れの生じた撮像情報を撮影終了後に画像処理装
置により画像処理可能な撮像装置を提供することにあ
る。 [問題点を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は、所定時
間の撮像の間に蓄積された被写体を示す画像情報を記録
媒体上に一画面の画像として記憶する撮像装置におい
て、前記所定時間の撮像のあいだの最中の互いに異なる
少なくとも第1のタイミングと第2のタイミングそれぞ
れにおける前記被写体を示す画像情報の間の位置変化に
基づいて、前記所定時間の間に発生したぶれの少なくと
も種類を判定する判定手段と、前記判定手段によって判
定されたぶれの種類と前記所定時間の間の被写体を示す
画像情報とを前記記録媒体上に記録する記録手段とを有
することを特徴とする。 本発明は、また前記記録媒体はフィルム面であること
を特徴とする。 本発明は、さらに前記記録媒体はフロッピーディスク
であることを特徴とする。 〔作用〕 本発明は、所定時間の撮像の間に蓄積された被写体を
示す画像情報を記録媒体上に一画の画像として記憶する
撮像装置において、前記所定時間の撮像のあいだの最中
の互いに異なる少なくとも第1のタイミングと第2のタ
イミングそれぞれにおける前記被写体を示す画像情報の
間の位置変化に基づいて、前記所定時間の間に発生した
ぶれの少なくとも種類を判定する判定手段と、前記判定
手段によって判定されたぶれの種類と前記所定時間の間
の被写体を示す画像情報とを前記記録媒体上に記録する
記録手段とを有しているので、一画面の画像情報を記録
するに際して、ぶれの種類をも記録することができるの
で、ぶれの生じた画像を後で、修正するに際しても、ぶ
れの種類を撮影した1画面だけの画像から解析する必要
がなく、画像の明瞭化のための画像処理が容易となる。
また、ぶれの種類を示すデータはたとえば、異なる時点
のラインセンサー等の画像情報をぶれの補正のための情
報として一画面の画像情報と共に記録する場合に比べて
非常に少なくなる。 [実施例] 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。 第2図は本発明実施例における外観の一例を示す。 第2図において、1はカメラ本体である。2は撮像を
指示するシャッターレリーズボタンである。3は電子映
像を受光するための光学系であり、4は電子映像を受光
する受光素子(CCD)である。 5は撮影光学系であり、6はフィルム露光面である。
7はCCD4により撮像された電子映像を表示する表示手段
である。8は写し込み回路であり、写し込み回路8はフ
ィルム面6に後述の手振れデータを写し込む。 第1図は本発明実施例の構成の一例を示す。 第1図において、21はタイミング発生回路であり、本
実施例における各部の作動タイミング信号を作製する。
22はCCD4を駆動制御するCCDドライバーである。23はア
ナログデジタルから(A/D)変換器であり、A/D変換器23
はCCD4から出力される映像データをデジタル値に変換す
る。 24はデジタル変換された映像データを記憶する第1の
記憶回路であり、ランダムアクセスメモリ(RAM)など
を用いることができる。 25は第2の記憶回路であり、第1の記憶回路24の記憶
内容をA/D変換器23の出力データで更新するときに、第
2の記憶回路25は更新前の第1の記憶回路24の記憶内容
を再記憶する。なお、第2の記憶回路25もRAMを用いる
ことが可能である。 26は第1の記憶回路24と第2記憶回路25のそれぞれの
記憶データの差を求めて出力する第1の演算回路であ
る。27は第3の記憶回路であり、やはりRAM等を用いた
前記第3の記憶回路27は第1の演算回路26が演算した演
算結果を記憶する。 28は第2の演算回路であり、第2の演算回路は第3の
記憶回路に記憶された演算結果より手振れの方向および
量を演算する。29は第2の演算回路28の演算結果を記憶
するRAM等を用いた第4の記憶回路である。8は第4の
記憶回路29のデータを記録部材例えばフィルムやディス
クに写し込む写し込み回路である。31は適正露出をフィ
ルムなどに行うための露出制御手段であり、露出制御手
段31はシャッタ動作を行うシャッタ羽根を有する。 このような構成における本発明実施例の動作について
説明する。 撮影者がシャッターレンズボタン2を押して撮影の開
始をカメラ1に指示するとカメラ1は動作を開始する。
露出制御手段31はシャッター羽根を第4図示のタイミン
グ4aの間だけ開いてフィルム面6に露光を行う。 同時にCCDドライバ22はタイミング発生回路21からの
タイミング信号で第4図のタイミング4bでCCD4を駆動さ
せる。CCD4からは所定時間間隔で映像データが出力さ
れ、A/D変換器23によりデジタル値に変換される。 A/D変換された値は順次第1の記憶回路24に1画面分
記憶される。なお、次の画面の映像のデータが第1の記
憶回路24に記憶される前に第1の記憶回路24が記憶して
いたデータはそのまま第2の記憶回路25に転送される。
その後、第4図示のタイミング4cで第1の記憶回路24に
は次の一画面の映像データが記憶される。 第1の記憶回路24および第2の記憶回路25にデータが
記憶されると、1画面毎に第1の演算回路26によって2
枚の画面データの差が演算され、画面のそれぞれのデー
タの差が、第3の記憶回路27に、タイミング4dで記憶さ
れる。 第3の記憶回路27によって記憶された差のデータに基
づいて第2の演算回路28は映像データが時系列に変化し
た方向および量を求め、その演算結果に応じた手振れの
種類を第4の記憶回路29に出力し、第4図示のタイミン
グ4eで記憶回路29に記憶する。この動作は、第4図のタ
イミング4aに示すシャッターが開口中の間続けられる。 第4図の記憶回路29に記憶されたデータは写し込み回
路8によってその手振れ内容に応じた、例えば第3図示
のマークA,B,Cに示すようにフィルム面などの記録手段
に写し込まれる。なお、写し込み回路8は例えば日付情
報をフィルム面6に写し込むことで知られる回路を使用
することができる。 また、本実施例では、第4図のタイミング4fで写し込
まれている例を示したがシャッター開口が終わった後に
まとめて写し込んでもよい。 次に、第2図の演算回路28による手振れの種類を分析
する方法について簡単に述べる。 第3図(A)〜(B)は本発明実施例における手振れ
の種類を示す。 第3図(A)はカメラ本体が位置C1を中心にして回転
方向に手振れを起こしたときの映像の変化を示す。第3
図(A)において、第1のタイミングで撮像された映像
すなわち位置A1と位置E1で結ばれる線分LINE1が、第2
のタイミングでCCD4により撮像されたときには手振れの
ために、位置A1の映像が位置B1へ、位置E1の映像が位置
D1へ移動している。ここで内容をやさしく説明するため
に、位置A1,E1が画面の中で最高輝度を有しているもの
とする。 第1のタイミングから第2のタイミング間隔時間がCC
D駆動のような微少時間のタイミング間隔では第2のタ
イミングにおける位置B1,D1の映像も最高輝度を有して
いる。 このような状態のときに、第1の記憶回路24には第2
のタイミングにおける線分LINE2の画像データが記憶さ
れており、第2の記憶回路25には第1のタイミングにお
ける線分LINE1の画像データが記憶されている。 すると第1の演算回路で2つの画像LINE1とLINE2の差
を取るとA1の位置では例えば輝度KがK→0、B1の位置
では0→Kとなる。したがって任意に定めたウインドウ
領域AA内で最大の輝度変化(差分)を起こした2点A1,B
1の位置および輝度変化量を検出することにより、手振
れ量を求めることができる。なお、最大値を求める回路
や制御手順はよく知られており、詳細な説明を省略す
る。 次に手振れの方向を求める方法について説明する。 第1のタイミングから第2のタイミングに変化したと
きの位置A1における輝度変化は位置A1における輝度の差
分は正の値となる。位置B1における第1のタイミングか
ら第2のタイミングに変化したときの輝度の差分は負の
値となるのでこの正負の符号をコンパレータなどにより
調べることで位置A1から位置B1へ画像が移動したことを
判別することができる。 上述の手順と同様にして、ウインドウBBにおける最大
輝度を持つ画像の変化を持つ画像位置D1,E1を求めるこ
とができる。 このようにして得られた第1のタイミングにおける位
置A1,E1,第2のタイミングにおける位置B1,D1およびそ
の輝度変化を各タイミング毎にフィルムに写し込んでも
よいし、不揮発性メモリなどに記憶してもよい。 次に手振れが回転か平行移動かについての判定につい
て述べる。 上述で得られる第1のタイミングにおける2点A1,E1
とで定まる直線の傾きと第2のタイミングにおける2点
B1,D1とで定まる直線の傾きが第3図に示すように異な
っているとき、この二つの直線は交点を持つので回転に
よる手振れと判断できる。さらには2直線の交叉角度を
求めれば手振れの回転量をも知ることができる。 またこの傾きが一致しているときは、第3図(B),
(C)に示す平行移動による手振れと判断できる。 なお、第3図(B)と第3図(C)に示す移動の種類
の判別は簡単である。第3図(B)における2直線にお
ける切片は異なるが第3図(C)における切片は同一で
ある。この切片についてやはりコンパレータやCPUによ
り比較することにより容易に違いを判定できる。さらに
は平行移動量が求まることは言うまでもない。また第4
図(D)に示すように2つの線分が一致するときは位置
A1,B1が一致し、位置D1,E1が一致するのでこのときは手
振れがないと判定できる。 また、回転手振れと平行手振れが合成されている場
合、第1のタイミングにおける2点A1,E1の距離と第2
のタイミングにおける2点B1,D1の距離とを比べること
により、この距離が変化しているときは回転手振れと平
行手振れの合成によるものと判定できる。回転量は上述
したように2直線の交叉角度から求まり、平行移動量は
第1のタイミングの映像位置において回転補正した後の
映像位置と対応する第2のタイミングの映像位置との距
離であるからこれも容易に求めることができる。 以上のように回転,平行移動等各手振れの種類を演算
回路28により判定したらその種類に応じたマークA,B,C
をフィルム面6に写し込み回路8により写し込むことが
できる。 このように記録した手振れの種類および手振れ量に応
じて画像処理装置により画像を修復すればよい。 なお、本実施例は説明を容易にするために線分の画像
について説明したが、どんな被写体画像であっても撮像
画像面における2つの任意の領域の各々における最高輝
度を持つ位置を抽出し、第1のタイミングと第2のタイ
ミングにおける位置変化を検出すればよいことは言うま
でもない。 また、CCD4による撮影画像をフロッピディスクなどの
記録媒体へ記録する電子カメラにおいては上述検出した
手振れデータを基に、例えば、輪郭補正回路や画像歪修
正回路を用いて撮影画像を修正して再生することも可能
となる。さらにまた、本実施例においてはCCDを用いて
手振れ量を記録する例について示したが、CCDを用いな
い場合でも撮像装置に加わる加速度を計測する加速度セ
ンサーを用いてこの加速度センサーの出力を記録するこ
とも容易である。 [発明の効果] 以上、説明したように、本発明によれば、所定時間の
撮像の間に蓄積された被写体を示す画像情報を記録媒体
上に一画面の画像として記録する撮像装置において、前
記所定時間の撮像のあいだの最中の互いに異なる少なく
とも第1のタイミングと第2のタイミングそれぞれにお
ける前記被写体を示す画像情報の間の位置変化に基づい
て、前記所定時間の間に発生したぶれの少なくとも種類
を判定する判定手段と、前記判定手段によって判定され
たぶれの種類と前記所定時間の間の被写体を示す画像情
報とを前記記録媒体上に記録する記録手段とを有してい
るので、一画面の画像情報を記録するに際して、ぶれの
種類をも記録することができるので、ぶれの生じた画像
を後で、修正するに際しても、ぶれの種類を撮影した一
画面だけの画像から解析する必要がなく、画像の明瞭化
のための画像処理が容易となる。また、ぶれの種類を示
すデータはたとえば、異なる時点のライセンサー等の画
像情報をぶれの補正のための情報として一画面の画像情
報と共に記録する場合に比べて非常に少なくなる。
としては、フラッシュを用いる方法、ジャイロを用いる
方法あるいは光軸を補正するためにレンズを移動する方
法が提案されている。しかし、フラッシュを用いる方法
は遠い距離の被写体の撮影には手振れ影響を防止できな
いとか、色温度が変わる等の欠点がある。 また、ジャイロを用いる方法に関してはあらかじめジ
ャイロを回転させなければならず、ジャイロ効果によ
り、手振れ防止するが故に逆に構図の変更が容易でなく
なるという欠点がある。 また、レンズを移動する方法は撮影をリアルタイムで
行うときにはレンズの移動の応答が悪く手振れは完全に
吸収できないという欠点がある。 従来から、撮像装置に設けた手振れ防止装置はこのよ
うに種々考えられているが上述のように種々と欠点があ
り、手振れ影響を排除できる環境条件が限定されてい
る。また、このような手振れ防止装置を撮像装置に設け
ることは撮影装置の大型化,重量の増大につながるとい
う問題点があった。 なお、写真露光中に像が移動して劣化した記録画像を
電子計算機により鮮明化することが「光学情報処理」辻
内順平、村田和美編集、昭和49年5月25日初版発行に示
されているように、可能となってきた。しかしながら、
上記刊行物の212ページに記載されているように像が一
定方向への移動(この場合平行移動)する場合と像が回
転する場合とでは、修正のための演算式が異なる。この
ため、手ぶれの種類が分からないと画像の修正が難しく
多大な時間がかかるという問題があった。 [発明が解決しようとする問題点] そこで、本発明の目的は、このような問題点を解決
し、手振れの生じた撮像情報を撮影終了後に画像処理装
置により画像処理可能な撮像装置を提供することにあ
る。 [問題点を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は、所定時
間の撮像の間に蓄積された被写体を示す画像情報を記録
媒体上に一画面の画像として記憶する撮像装置におい
て、前記所定時間の撮像のあいだの最中の互いに異なる
少なくとも第1のタイミングと第2のタイミングそれぞ
れにおける前記被写体を示す画像情報の間の位置変化に
基づいて、前記所定時間の間に発生したぶれの少なくと
も種類を判定する判定手段と、前記判定手段によって判
定されたぶれの種類と前記所定時間の間の被写体を示す
画像情報とを前記記録媒体上に記録する記録手段とを有
することを特徴とする。 本発明は、また前記記録媒体はフィルム面であること
を特徴とする。 本発明は、さらに前記記録媒体はフロッピーディスク
であることを特徴とする。 〔作用〕 本発明は、所定時間の撮像の間に蓄積された被写体を
示す画像情報を記録媒体上に一画の画像として記憶する
撮像装置において、前記所定時間の撮像のあいだの最中
の互いに異なる少なくとも第1のタイミングと第2のタ
イミングそれぞれにおける前記被写体を示す画像情報の
間の位置変化に基づいて、前記所定時間の間に発生した
ぶれの少なくとも種類を判定する判定手段と、前記判定
手段によって判定されたぶれの種類と前記所定時間の間
の被写体を示す画像情報とを前記記録媒体上に記録する
記録手段とを有しているので、一画面の画像情報を記録
するに際して、ぶれの種類をも記録することができるの
で、ぶれの生じた画像を後で、修正するに際しても、ぶ
れの種類を撮影した1画面だけの画像から解析する必要
がなく、画像の明瞭化のための画像処理が容易となる。
また、ぶれの種類を示すデータはたとえば、異なる時点
のラインセンサー等の画像情報をぶれの補正のための情
報として一画面の画像情報と共に記録する場合に比べて
非常に少なくなる。 [実施例] 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。 第2図は本発明実施例における外観の一例を示す。 第2図において、1はカメラ本体である。2は撮像を
指示するシャッターレリーズボタンである。3は電子映
像を受光するための光学系であり、4は電子映像を受光
する受光素子(CCD)である。 5は撮影光学系であり、6はフィルム露光面である。
7はCCD4により撮像された電子映像を表示する表示手段
である。8は写し込み回路であり、写し込み回路8はフ
ィルム面6に後述の手振れデータを写し込む。 第1図は本発明実施例の構成の一例を示す。 第1図において、21はタイミング発生回路であり、本
実施例における各部の作動タイミング信号を作製する。
22はCCD4を駆動制御するCCDドライバーである。23はア
ナログデジタルから(A/D)変換器であり、A/D変換器23
はCCD4から出力される映像データをデジタル値に変換す
る。 24はデジタル変換された映像データを記憶する第1の
記憶回路であり、ランダムアクセスメモリ(RAM)など
を用いることができる。 25は第2の記憶回路であり、第1の記憶回路24の記憶
内容をA/D変換器23の出力データで更新するときに、第
2の記憶回路25は更新前の第1の記憶回路24の記憶内容
を再記憶する。なお、第2の記憶回路25もRAMを用いる
ことが可能である。 26は第1の記憶回路24と第2記憶回路25のそれぞれの
記憶データの差を求めて出力する第1の演算回路であ
る。27は第3の記憶回路であり、やはりRAM等を用いた
前記第3の記憶回路27は第1の演算回路26が演算した演
算結果を記憶する。 28は第2の演算回路であり、第2の演算回路は第3の
記憶回路に記憶された演算結果より手振れの方向および
量を演算する。29は第2の演算回路28の演算結果を記憶
するRAM等を用いた第4の記憶回路である。8は第4の
記憶回路29のデータを記録部材例えばフィルムやディス
クに写し込む写し込み回路である。31は適正露出をフィ
ルムなどに行うための露出制御手段であり、露出制御手
段31はシャッタ動作を行うシャッタ羽根を有する。 このような構成における本発明実施例の動作について
説明する。 撮影者がシャッターレンズボタン2を押して撮影の開
始をカメラ1に指示するとカメラ1は動作を開始する。
露出制御手段31はシャッター羽根を第4図示のタイミン
グ4aの間だけ開いてフィルム面6に露光を行う。 同時にCCDドライバ22はタイミング発生回路21からの
タイミング信号で第4図のタイミング4bでCCD4を駆動さ
せる。CCD4からは所定時間間隔で映像データが出力さ
れ、A/D変換器23によりデジタル値に変換される。 A/D変換された値は順次第1の記憶回路24に1画面分
記憶される。なお、次の画面の映像のデータが第1の記
憶回路24に記憶される前に第1の記憶回路24が記憶して
いたデータはそのまま第2の記憶回路25に転送される。
その後、第4図示のタイミング4cで第1の記憶回路24に
は次の一画面の映像データが記憶される。 第1の記憶回路24および第2の記憶回路25にデータが
記憶されると、1画面毎に第1の演算回路26によって2
枚の画面データの差が演算され、画面のそれぞれのデー
タの差が、第3の記憶回路27に、タイミング4dで記憶さ
れる。 第3の記憶回路27によって記憶された差のデータに基
づいて第2の演算回路28は映像データが時系列に変化し
た方向および量を求め、その演算結果に応じた手振れの
種類を第4の記憶回路29に出力し、第4図示のタイミン
グ4eで記憶回路29に記憶する。この動作は、第4図のタ
イミング4aに示すシャッターが開口中の間続けられる。 第4図の記憶回路29に記憶されたデータは写し込み回
路8によってその手振れ内容に応じた、例えば第3図示
のマークA,B,Cに示すようにフィルム面などの記録手段
に写し込まれる。なお、写し込み回路8は例えば日付情
報をフィルム面6に写し込むことで知られる回路を使用
することができる。 また、本実施例では、第4図のタイミング4fで写し込
まれている例を示したがシャッター開口が終わった後に
まとめて写し込んでもよい。 次に、第2図の演算回路28による手振れの種類を分析
する方法について簡単に述べる。 第3図(A)〜(B)は本発明実施例における手振れ
の種類を示す。 第3図(A)はカメラ本体が位置C1を中心にして回転
方向に手振れを起こしたときの映像の変化を示す。第3
図(A)において、第1のタイミングで撮像された映像
すなわち位置A1と位置E1で結ばれる線分LINE1が、第2
のタイミングでCCD4により撮像されたときには手振れの
ために、位置A1の映像が位置B1へ、位置E1の映像が位置
D1へ移動している。ここで内容をやさしく説明するため
に、位置A1,E1が画面の中で最高輝度を有しているもの
とする。 第1のタイミングから第2のタイミング間隔時間がCC
D駆動のような微少時間のタイミング間隔では第2のタ
イミングにおける位置B1,D1の映像も最高輝度を有して
いる。 このような状態のときに、第1の記憶回路24には第2
のタイミングにおける線分LINE2の画像データが記憶さ
れており、第2の記憶回路25には第1のタイミングにお
ける線分LINE1の画像データが記憶されている。 すると第1の演算回路で2つの画像LINE1とLINE2の差
を取るとA1の位置では例えば輝度KがK→0、B1の位置
では0→Kとなる。したがって任意に定めたウインドウ
領域AA内で最大の輝度変化(差分)を起こした2点A1,B
1の位置および輝度変化量を検出することにより、手振
れ量を求めることができる。なお、最大値を求める回路
や制御手順はよく知られており、詳細な説明を省略す
る。 次に手振れの方向を求める方法について説明する。 第1のタイミングから第2のタイミングに変化したと
きの位置A1における輝度変化は位置A1における輝度の差
分は正の値となる。位置B1における第1のタイミングか
ら第2のタイミングに変化したときの輝度の差分は負の
値となるのでこの正負の符号をコンパレータなどにより
調べることで位置A1から位置B1へ画像が移動したことを
判別することができる。 上述の手順と同様にして、ウインドウBBにおける最大
輝度を持つ画像の変化を持つ画像位置D1,E1を求めるこ
とができる。 このようにして得られた第1のタイミングにおける位
置A1,E1,第2のタイミングにおける位置B1,D1およびそ
の輝度変化を各タイミング毎にフィルムに写し込んでも
よいし、不揮発性メモリなどに記憶してもよい。 次に手振れが回転か平行移動かについての判定につい
て述べる。 上述で得られる第1のタイミングにおける2点A1,E1
とで定まる直線の傾きと第2のタイミングにおける2点
B1,D1とで定まる直線の傾きが第3図に示すように異な
っているとき、この二つの直線は交点を持つので回転に
よる手振れと判断できる。さらには2直線の交叉角度を
求めれば手振れの回転量をも知ることができる。 またこの傾きが一致しているときは、第3図(B),
(C)に示す平行移動による手振れと判断できる。 なお、第3図(B)と第3図(C)に示す移動の種類
の判別は簡単である。第3図(B)における2直線にお
ける切片は異なるが第3図(C)における切片は同一で
ある。この切片についてやはりコンパレータやCPUによ
り比較することにより容易に違いを判定できる。さらに
は平行移動量が求まることは言うまでもない。また第4
図(D)に示すように2つの線分が一致するときは位置
A1,B1が一致し、位置D1,E1が一致するのでこのときは手
振れがないと判定できる。 また、回転手振れと平行手振れが合成されている場
合、第1のタイミングにおける2点A1,E1の距離と第2
のタイミングにおける2点B1,D1の距離とを比べること
により、この距離が変化しているときは回転手振れと平
行手振れの合成によるものと判定できる。回転量は上述
したように2直線の交叉角度から求まり、平行移動量は
第1のタイミングの映像位置において回転補正した後の
映像位置と対応する第2のタイミングの映像位置との距
離であるからこれも容易に求めることができる。 以上のように回転,平行移動等各手振れの種類を演算
回路28により判定したらその種類に応じたマークA,B,C
をフィルム面6に写し込み回路8により写し込むことが
できる。 このように記録した手振れの種類および手振れ量に応
じて画像処理装置により画像を修復すればよい。 なお、本実施例は説明を容易にするために線分の画像
について説明したが、どんな被写体画像であっても撮像
画像面における2つの任意の領域の各々における最高輝
度を持つ位置を抽出し、第1のタイミングと第2のタイ
ミングにおける位置変化を検出すればよいことは言うま
でもない。 また、CCD4による撮影画像をフロッピディスクなどの
記録媒体へ記録する電子カメラにおいては上述検出した
手振れデータを基に、例えば、輪郭補正回路や画像歪修
正回路を用いて撮影画像を修正して再生することも可能
となる。さらにまた、本実施例においてはCCDを用いて
手振れ量を記録する例について示したが、CCDを用いな
い場合でも撮像装置に加わる加速度を計測する加速度セ
ンサーを用いてこの加速度センサーの出力を記録するこ
とも容易である。 [発明の効果] 以上、説明したように、本発明によれば、所定時間の
撮像の間に蓄積された被写体を示す画像情報を記録媒体
上に一画面の画像として記録する撮像装置において、前
記所定時間の撮像のあいだの最中の互いに異なる少なく
とも第1のタイミングと第2のタイミングそれぞれにお
ける前記被写体を示す画像情報の間の位置変化に基づい
て、前記所定時間の間に発生したぶれの少なくとも種類
を判定する判定手段と、前記判定手段によって判定され
たぶれの種類と前記所定時間の間の被写体を示す画像情
報とを前記記録媒体上に記録する記録手段とを有してい
るので、一画面の画像情報を記録するに際して、ぶれの
種類をも記録することができるので、ぶれの生じた画像
を後で、修正するに際しても、ぶれの種類を撮影した一
画面だけの画像から解析する必要がなく、画像の明瞭化
のための画像処理が容易となる。また、ぶれの種類を示
すデータはたとえば、異なる時点のライセンサー等の画
像情報をぶれの補正のための情報として一画面の画像情
報と共に記録する場合に比べて非常に少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例における構成の一例を示すブロッ
ク図、 第2図は本発明実施例における外観の一例を示す斜視
図、 第3図は本発明実施例における手振れの方向と量および
記録の種類を示す説明図、 第4図は本発明の実施例における動作タイミングを示す
タイミングチャートである。 1……カメラ本体、 4……CCD、 6……フィルム面、 8……写し込み回路。
ク図、 第2図は本発明実施例における外観の一例を示す斜視
図、 第3図は本発明実施例における手振れの方向と量および
記録の種類を示す説明図、 第4図は本発明の実施例における動作タイミングを示す
タイミングチャートである。 1……カメラ本体、 4……CCD、 6……フィルム面、 8……写し込み回路。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
H04N 5/91 H04N 5/91 Z
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
H04N 5/781
G11B 5/027
H04N 5/91
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.所定時間の撮像の間に蓄積された被写体を示す画像
情報を記録媒体上に一画面の画像として記憶する撮像装
置において、 前記所定時間の撮像のあいだの最中の互いに異なる少な
くとも第1のタイミングと第2のタイミングそれぞれに
おける前記被写体を示す画像情報の間の位置変化に基づ
いて、前記所定時間の間に発生したぶれの少なくとも種
類を判定する判定手段と、 前記判定手段によって判定されたぶれの種類と前記所定
時間の間の被写体を示す画像情報とを前記記録媒体上に
記録する記録手段と を有することを特徴とする撮像装置。 2.前記記録媒体はフィルム面であることを特徴とする
特許請求の範囲第1項に記載の撮像装置。 3.前記記録媒体はフロッピーディスクであることを特
徴とする特許請求の範囲第1項に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62018594A JP2817910B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62018594A JP2817910B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 撮像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63187883A JPS63187883A (ja) | 1988-08-03 |
JP2817910B2 true JP2817910B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=11975964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62018594A Expired - Fee Related JP2817910B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2817910B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5365303A (en) * | 1992-05-21 | 1994-11-15 | Olympus Optical Co., Ltd. | Shake-free image restoration system |
JP3444005B2 (ja) * | 1995-02-24 | 2003-09-08 | ミノルタ株式会社 | 撮像装置 |
EP1577705B1 (en) | 2002-12-25 | 2018-08-01 | Nikon Corporation | Blur correction camera system |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58197972A (ja) * | 1982-05-14 | 1983-11-17 | Hitachi Ltd | 電子カメラの動き補正回路 |
-
1987
- 1987-01-30 JP JP62018594A patent/JP2817910B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63187883A (ja) | 1988-08-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |