JP2005057358A - 電子カメラおよび画像処理プログラム - Google Patents

電子カメラおよび画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005057358A
JP2005057358A JP2003206364A JP2003206364A JP2005057358A JP 2005057358 A JP2005057358 A JP 2005057358A JP 2003206364 A JP2003206364 A JP 2003206364A JP 2003206364 A JP2003206364 A JP 2003206364A JP 2005057358 A JP2005057358 A JP 2005057358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
luminance
unit
luminance value
image
photometry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003206364A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiko Aoyanagi
英彦 青柳
Masaru Muramatsu
勝 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2003206364A priority Critical patent/JP2005057358A/ja
Priority to US10/902,180 priority patent/US20050030411A1/en
Priority to US11/047,610 priority patent/US7777806B2/en
Publication of JP2005057358A publication Critical patent/JP2005057358A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/71Circuitry for evaluating the brightness variation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得る。
【解決手段】被写界を撮像して画像を生成する撮像部と、被写界のうち、所定の領域に関する輝度を検出する測光部と、測光部によって検出された輝度に基づいて撮像された画像のうち、所定の領域に対応する部分の輝度値と、所定の目標輝度値との比を算出する演算部と、比に基づいて、撮像部により生成された画像を補正する補正部とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写界を撮像して画像を生成する電子カメラ、および処理対象の画像に対して画像処理を施すための画像処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子カメラでは、被写界の輝度を測光素子などにより検出し、その結果に基づいて撮影時の露出、絞りなどの条件を決定している。そして、決定した条件を実現するように電子カメラの各部が制御される。ところが、このような制御は誤差を生じることがあり、決定した条件どおりに制御されないことがある。
【0003】
条件どおりに制御されないと、得られる画像に白飛びや黒潰れなどが発生する。
特許文献1の発明では、このような問題を解決するために、想定される絞り値ごとに誤差量を予め測定して記憶しておき、制御時に絞り値ごとの誤差量を読み出し、誤差量に応じてシャッタスピードや撮像素子におけるゲインなどを補正している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−330334号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したように絞り値ごとに誤差量を記憶しておくには、予め誤差量を測定する手間が掛かり、また、記憶しておくメモリも必要である。また、この場合、絞り機構部の各部は摩耗等によって経時変化するため、記憶した誤差量も変化してしまい、無意味なものとなる。
【0006】
また、レンズ交換式の電子カメラに前述した特許文献1の発明を適用する場合には、各レンズ、各絞り値ごとに誤差量を予め測定して記憶しておかなければならない。この場合、想定される全ての交換レンズについて、予め測定して記憶しておくには、前述した手間がさらに掛かり、また、記憶しておくメモリの容量も大きくなる。さらに、交換レンズがCPUを備えない場合には、電子カメラは装着された交換レンズがどのような交換レンズであるかを認識することができない。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる電子カメラおよび画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の電子カメラは、被写界を撮像して画像を生成する撮像部と、前記被写界のうち、所定の領域に関する輝度を検出する測光部と、前記測光部によって検出された輝度に基づいて撮像された前記画像のうち、前記所定の領域に対応する部分の輝度値と、所定の目標輝度値との比を算出する演算部と、前記比に基づいて、前記撮像部により生成された画像を補正する補正部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の電子カメラは、請求項1に記載の電子カメラにおいて、前記演算部は、前記測光部によって検出された前記被写界の第1領域の輝度と、前記第1領域と異なる第2領域の輝度とに基づいて前記目標輝度値を決定し、前記画像のうち前記第1領域に対応する部分の輝度値と、決定した前記目標輝度値との比を算出することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の電子カメラは、請求項1に記載の電子カメラにおいて、前記測光部は、前記被写界を複数領域に分割して測光し、前記複数領域ごとの輝度を検出し、前記演算部は、前記測光部によって検出された前記複数領域ごとの輝度に基づく代表値と、前記測光部によって検出された前記所定の領域に関する輝度とに基づいて前記目標輝度値を決定し、前記画像のうち前記所定の領域に対応する部分の輝度値と、決定した前記目標輝度値との比を算出することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の電子カメラは、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電子カメラにおいて、前記撮像部による撮像時の露出補正条件を設定する設定部を備え、前記演算部は、前記露出補正条件に基づいて前記目標輝度値を決定することを特徴とする。
請求項5に記載の画像処理プログラムは、処理対象の画像とともに、前記画像が撮像された際の撮像条件として被写界における測光領域を取得する領域取得手順と、前記処理対象の画像のうち前記測光領域に対応する部分の輝度値と、所定の目標輝度値との比を算出する演算手順と、前記比に基づいて、前記処理対象の画像を補正する補正手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の画像処理プログラムは、請求項5に記載の画像処理プログラムにおいて、前記測光領域に関する輝度を前記撮像条件として取得する輝度取得手順を有し、前記演算手順では、前記被写界の第1領域の輝度と、前記第1領域と異なる第2領域の輝度とに基づいて前記目標輝度値を決定し、前記処理対象の画像のうち前記第1領域に対応する部分の輝度値と、決定した前記目標輝度値との比を算出することを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の画像処理プログラムは、請求項5に記載の画像処理プログラムにおいて、前記処理対象の画像の撮像時に前記被写界を複数領域に分割して測光し、前記複数領域ごとに検出された輝度を前記撮像条件として取得する輝度取得手順を有し、前記演算手順では、前記複数領域ごとの輝度に基づく代表値と前記領域取得手順で取得した測光領域の輝度とに基づいて前記目標輝度値を決定し、前記処理対象の画像のうち前記領域取得手順で取得した測光領域に対応する部分の輝度値と、決定した前記目標輝度値との比を算出することを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の画像処理プログラムは、 請求項5から請求項7の何れか1項に記載の画像処理プログラムにおいて、露出補正条件を前記撮像条件として取得する露出補正条件取得手順を有し、前記演算手順では、前記露出補正条件に基づいて前記目標輝度値を決定することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
《第1実施形態》
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態について説明する。
【0016】
図1は、第1実施形態の電子カメラ100の概略構成図である。
電子カメラ100は、カメラ本体101、撮影レンズ102からなる。撮影レンズ102は、カメラ本体101に対し着脱可能であり、内部にレンズ1および開口絞り2を備える。なお、カメラ本体101は、撮影レンズ102以外の撮影レンズも着脱可能である。
【0017】
カメラ本体101は、一眼レフレックスカメラであり、クイックリターンミラー3、拡散スクリーン4、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6、接眼レンズ7、測光用プリズム8、測光用レンズ9、測光素子10、シャッタ11、撮像素子12を備える。
非撮影時、すなわち撮影を行わない場合には、クイックリターンミラー3は、図1に示すように、45°の角度に配置される。そして、撮影レンズ102がカメラ本体101に装着された状態で、レンズ1および開口絞り2を通過した光束は、クイックリターンミラー3で反射され、拡散スクリーン4、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6を介して接眼レンズ7に導かれる。また、拡散スクリーン4によって拡散された光束の一部は、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6、測光用プリズム8、測光用レンズ9を介して測光素子10に導かれる。
【0018】
一方、撮影時には、クイックリターンミラー3が、破線で示す位置に待避してシャッタ11が開放し、撮影レンズ102からの光束は撮像素子12に導かれる。撮像素子12は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの受光素子である。
図2は、電子カメラ100の機能ブロック図である。
電子カメラ100は、測光部13、演算部14、制御部15、操作部16、撮像部17、画像補正部18、メモリ部19を備える。
【0019】
測光部13は、図1の測光用プリズム8、測光用レンズ9、測光素子10を備え、被写界の輝度を検出して演算部14に出力する。演算部14は、測光部13および後述する撮像部17からの出力に基づいて、各部を制御するためのパラメータなどを算出し(詳細は後述する)、制御部15および画像補正部18に演算結果を出力する。
【0020】
また、制御部15は、演算部14の演算結果に応じて、開口絞り2、クイックリターンミラー3、シャッタ11をそれぞれ駆動する。操作部16は、不図示のレリーズボタンやユーザによる露出補正値の設定(詳細は後述する)のための設定ボタンなどを備え、操作部16の出力は制御部15に接続される。
また、撮像部17は、図1の撮像素子12を備え、撮影レンズ102を介した被写界を撮像し、画像データを画像補正部18に出力する。また、撮像部17は、撮像により得た画像データを、演算部14にも出力する。画像補正部18は、演算部14の演算結果に応じて、撮像部17から出力された画像データを補正し(詳細は後述する)、メモリ部19に出力する。
【0021】
メモリ部19は、メモリカード(カード状のリムーバブルメモリ)などの記録媒体であり、画像補正部18により補正された画像データを記録する。なお、メモリ部19は、内蔵メモリであっても良い。
ところで、測光部13に含まれる測光素子10は、SPD(Silicon Photo Diode)やCCDなどの受光素子であり、図3に示す分割測光センサである。測光素子10は、被写界の略全面を25個の領域に分割して測光し、それぞれの領域の輝度BV(1)〜BV(25)を検出する。電子カメラ100は、このような測光素子10を用いた測光に関して、3つの測光モードを有する。3つの測光モードとは、中央部分測光モード、スポット測光モード、多分割測光モードである。これらの測光モードは、操作部16を介して、ユーザにより設定される。
【0022】
なお、レンズ1、開口絞り2、クイックリターンミラー3、シャッタ11、撮像素子12、制御部15は、請求項の「撮像部」に対応する。また、測光用プリズム8、測光用レンズ9、測光素子10および測光部13は、請求項の「測光部」に対応する。また、演算部14は、請求項の「演算部」に対応し、画像補正部18は、請求項の「補正部」に対応する。また、制御部15および操作部16は、請求項の「設定部」に対応する。また、図3における測光素子10の各領域は、請求項の「複数領域」に対応する。
【0023】
以上説明した構成の電子カメラ100の撮影時の動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図4のフローチャートの一連の動作は、不図示のレリーズボタンが半押し(半分まで押圧されること)された場合に開始される。
ユーザにより、不図示のレリーズボタンが半押しされると、ステップS1において、電子カメラ100は、測光部13の測光素子10の電源をONし、所定の初期化動作を行う。
【0024】
ステップS2において、測光部13の測光素子10は、測光用プリズム8、測光用レンズ9を介して被写界を測光し、輝度を検出する。このとき、測光部13は、ユーザにより設定された測光モードに応じた測光を行う。
ユーザにより、中央部分測光モードが設定された場合、測光部13の測光素子10は、図3のほぼ中央に当たる領域1〜9を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(9)を検出する。また、ユーザにより、スポット測光モードが設定された場合、測光部13は、図3の中心のスポット領域5を測光対象とし、輝度値BV(5)を検出する。さらに、ユーザにより、多分割測光モードが設定された場合、測光部13の測光素子10は、図3の全面の領域1〜25を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(25)を検出する。各測光モードにおける測光対象の領域は、請求項の「所定の領域」に対応する。なお、各測光モードが設定された場合に、それぞれどの領域を測光対象とするかはこの例に限定されない。
【0025】
ステップS3において、制御部15は、ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押し(完全に押圧されること)されたか否かを判定し、全押しされていない場合にはステップS4に進み、全押しされた場合にはステップS5に進む。
【0026】
ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされていない場合、ステップS4において、演算部14は、測光部制御パラメータを算出する。
測光部制御パラメータとは、測光部13の測光素子10がSPDの場合にはアンプゲイン、CCDの場合にはアンプゲインおよび蓄積時間を指し、測光部13における測光条件のことである。演算部14は、測光部制御パラメータを算出すると、算出した測光部制御パラメータを測光部13に出力する。
【0027】
ステップS4において、演算部14は、ステップS2の測光結果に基づいて、次の測光における測光条件を決定する。そのため、測光部13は、より状況に即した最適な測光を行うことができる。
電子カメラ100は、ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされる(ステップS3YES)まで、測光と測光部制御パラメータの算出を繰り返し、ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされると、ステップS5に進む。
【0028】
一方、ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされた場合、ステップS5において、演算部14は、露出制御パラメータを算出する。露出制御パラメータとは、シャッタ速度および絞り値を指す。演算部14は、まず、測光部13により検出された輝度値に基づいて代表輝度値を算出し、その代表輝度値に基づいて露出制御パラメータを算出する。なお、代表輝度値とは、測光部13により検出された各輝度値を考慮して、全ての測光領域を代表する値として求められる値である。
【0029】
演算部14は、まず、測光モードに応じて、測光部13により検出された輝度値に基づく代表輝度値を算出する。ユーザにより、中央部分測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(1)〜BV(9)に基づいて、中央部分測光モードにおける代表輝度値BVcwを算出する。また、スポット測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(5)に基づいて、スポット測光モードにおける代表輝度値BVspを算出する。さらに、多分割測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(1)〜BV(25)に基づいて、多分割測光モードにおける代表輝度値BVaを算出するとともに、輝度値BV(1)〜BV(9)に基づいて、代表輝度値BVcwも算出する。
【0030】
これらの代表輝度値(BVcw,BVsp,BVa)の具体的な算出方法については、例えば、特開平9−2814543号公報や特開平11−12556号公報に開示される方法と同様に行われるので、詳細な説明を省略する。
次に、演算部14は、算出した代表輝度値に基づいて、露出制御パラメータとしてシャッタ速度および絞り値を算出する。演算部14には、代表輝度値に基づいてシャッタ速度および絞り値を算出するための演算式が予め用意されている。そして、演算部14は、算出したシャッタ速度および絞り値を、露出制御パラメータとして、制御部15に出力する。
【0031】
ステップS6において、制御部15および撮像部17は、被写界の撮像を行う。
制御部15は、演算部14によって算出されたシャッタ速度および絞り値に基づいて、開口絞り2、シャッタ11、クイックリターンミラー3を制御し、撮像部17は、被写界を撮像する。
ここで、制御部15による開口絞り2およびシャッタ11の制御には、誤差が生じていると考えられる。そのため、この誤差を改善するために、ステップS7において、演算部14および画像補正部18は、デジタルゲイン処理を行う。
【0032】
図5は、撮像部17により撮像され、画像補正部18に出力された画像データを説明する図である。図5の一つ一つのマスは、撮像素子12の画素に対応する。そして、各画素には赤成分(R成分)、緑成分(G成分)、青成分(B成分)の画像データがそれぞれ含まれている。
まず、演算部14は、各画素の輝度値Yを、次式を用いて求める。
【0033】
Y[i,j]=Kr×Dr[i,j]+Kg×Dg[i,j]+Kb×Db[i,j]・・・(式1)
式1において、i,jは画素番号を示し、DrはR成分の画像データ、DgはG成分の画像データ、DbはB成分の画像データを示す。また、Kr,Kg,Kbは画像データから輝度値を求めるための所定の係数である。
【0034】
次に、演算部14および画像補正部18は、ユーザにより設定された測光モードごとに画像データの補正を行う。
(1)中央部分測光モードの場合
演算部14は、次式を用いて撮像部17から出力された画像データを補正する。
DA=DB×[(TgY×2)/AveYcw]・・・(式2)
式2において、DAは補正後の画像データを示し、DBは撮像部17から出力された(補正前の)画像データを示す。また、TgYは後述する目標輝度値の基となる予め定められた輝度値(詳細は後述する)を示し、Hは露出補正値を示す。また、AveYcwは、撮像部17により出力された画像データのうち、測光部13による測光対象の領域に対応する部分の画像の輝度値の平均であり、次式を用いて算出される。
【0035】
AveYcw=(ΣY[i,j])/[(x4−x1+1)×(y4−y1+1)]・・・(式3)
ただし、式3において、i=x1〜x4であり、j=y1〜y4である。i=x1〜x4、j=y1〜y4の部分は、撮像部17により出力された画像データのうち、中央部分測光モードにおける測光対象の領域(図3領域1〜9)に対応する部分であり、式3により、画像データのこの部分の輝度値の平均が算出される。
【0036】
また、式2のTgYは、一様にグレー(中間調)の被写体を予め撮像し、この撮像により得られる画像データが好ましいグレーになる(中間調として再現される)ように予め定められた輝度値である。また、露出補正値Hは、操作部16を介してユーザにより設定された値である。ユーザは、この補正値を例えば+1、−2のように設定することにより、明るめ、暗めなど、適正な露出から意図してずらした露出補正を行うことができる。この露出補正値は、請求項の「露出補正条件」に対応する。
【0037】
なお、式2の(TgY×2)は、請求項の「目標輝度値」に対応する。式2において、TgYに2を乗じるのは、ユーザの露出に対する意図を反映しつつ、補正を行うためである。
式2を用いて補正を行うことにより、画像データに基づく輝度値(AveYcw)が(TgY×2)よりも小さい場合には、画像全体を明るくする方向に補正することができ、画像データに基づく輝度値(AveYcw)が(TgY×2)よりも大きい場合には、画像全体を暗くする方向に補正することができる。
【0038】
(2)スポット測光モードの場合
演算部14は、次式を用いて撮像部17から出力された画像データを補正する。
DA=DB×[(TgY×2)/AveYsp]・・・(式4)
式4において、DAは補正後の画像データを示し、DBは撮像部17から出力された(補正前の)画像データを示す。また、TgYおよびHは(1)の場合と同様である。また、AveYspは、撮像部17により出力された画像データのうち、測光部13による測光対象の領域に対応する部分の画像の輝度値の平均であり、次式を用いて算出される。
【0039】
AveYsp=(ΣY[i,j])/[(x3−x2+1)×(y3−y2+1)]・・・(式5)
ただし、式5において、i=x2〜x3であり、j=y2〜y3である。i=x2〜x3、j=y2〜y3の部分は、撮像部17により出力された画像データのうち、スポット測光モードにおける測光対象の領域(図3領域5)に対応する部分であり、式5により、画像データのこの部分の輝度値の平均が算出される。
【0040】
なお、式4の(TgY×2)は、請求項の「目標輝度値」に対応する。式4において、TgYに2を乗じるのは、(1)での説明と同様の理由からである。
式4を用いて補正を行うことにより、画像データに基づく輝度値(AveYsp)が(TgY×2)よりも小さい場合には、画像全体を明るくする方向に補正することができ、画像データに基づく輝度値(AveYsp)が(TgY×2)よりも大きい場合には、画像全体を暗くする方向に補正することができる。
【0041】
(3)多分割測光モードの場合
演算部14は、次式を用いて撮像部17から出力された画像データを補正する。
DA=DB×[(TgM×2)/AveYcw]・・・(式6)
式6において、DAは補正後の画像データを示し、DBは撮像部17から出力された(補正前の)画像データを示す。また、Hは(1)の場合と同様である。また、多分割測光モードの場合には、測光部13による測光対象の領域に対応する部分の画像とは、画像全体である。しかし、補正の際には、式6に示すように、画像データ全体の輝度値の平均ではなく、(1)式3で説明したAveYcwを用いる。
【0042】
また、TgMは、後述する多分割測光モードの場合の目標輝度値の基となる輝度値であり、次式を用いて算出される。
TgM=TgY×2(BVcw−BVa)・・・(式7)
ただし、式7において、TgYは、(1)および(2)で説明したものと同様である。また、BVcwは中央部分測光モードにおける代表輝度値と同じ輝度値であり、BVaは、多分割測光モードにおける代表輝度値である。BVcwは、請求項の「第1の領域の輝度」に対応し、BVaは、請求項の「第2の領域の輝度」に対応する。
【0043】
なお、式6の(TgM×2)は、請求項の「目標輝度値」に対応する。式6において、TgMに2を乗じるのは、(1)での説明と同様の理由からである。
式6を用いて補正を行うことにより、画像データに基づく輝度値(AveYcw)が(TgM×2)よりも小さい場合には、画像全体を明るくする方向に補正することができ、画像データに基づく輝度値(AveYcw)が目標輝度値(TgM×2)よりも大きい場合には、画像全体を暗くする方向に補正することができる。
【0044】
以上説明したように画像データの補正が行われると、ステップS8において、メモリ部19は、画像補正部18によって補正された画像データを記録し、一連の処理を終了する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、被写界のうち、測光モードに応じた領域(請求項の「所定の領域」)に関する輝度を検出し、撮像部17により出力された画像のうち所定の領域に対応する部分の輝度値と、所定の目標輝度値との比を算出し、その比に基づいて、撮像部17により出力された画像データを補正する。
【0045】
そのため、予め誤差量を測定して記憶しておく必要がないので、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
また、第1実施形態で説明したようにレンズ交換式のカメラであっても、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
また、第1実施形態によれば、多分割測光モードの場合には、中央部分測光モードにおける代表輝度値BVcw(被写界の第1領域の輝度)と、多分割測光モードにおける代表輝度値BVa(第2領域の輝度)とに基づいてTgM(目標輝度値の基になる輝度値)を決定する(式7参照)。そして、この目標輝度値を用いて補正を行うことにより、適切な明るさの画像を得ることができる。
【0046】
また、第1実施形態によれば、多分割測光モードの場合には、複数領域ごとの輝度に基づく代表値である輝度値BVaに基づいて目標輝度値を決定するので、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
また、第1実施形態によれば、ユーザにより設定された露出値(露出補正条件)に基づいて目標輝度値を決定する。そのため、ユーザの意図を反映しつつ、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
【0047】
なお、第1実施形態では、中央部分測光モードおよびスポット測光モードでは、目標輝度値の基になる輝度値として固定の輝度値TgYを用いる例を示したが、例えば、ホワイトバランスのモードなどに応じて、輝度値を適宜変更するようにしても良い。
《第2実施形態》
以下、図面を用いて本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の機能ブロックについては、以下では、第1実施形態と同様の符号を用いて説明を行う。
【0048】
図2は、第2実施形態のコンピュータ200の機能ブロック図である。
コンピュータ200は、図6に示すように、画像補正部20、表示部21を備えるとともに、外部からデータなどを受け取り可能な読み出し部22を備える。コンピュータ200には、本発明の画像処理プログラムが予め記録されている。コンピュータ200は、この画像処理プログラムにしたがって、画像の補正を行う。
【0049】
図6において、コンピュータ200は、外部の電子カメラ300と、読み出し部22を介して接続されている。
コンピュータ200は、電子カメラ300から、撮像により得られた画像データを取得し、画像補正部20において、図4で説明した手順で画像データを補正して、表示部21に表示する。補正の具体的な方法については第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0050】
ただし、コンピュータ200は、撮像により得られた画像データ(処理対象の画像)とともに、その画像が撮像された際の撮像条件として被写界における測光領域など、第1実施形態の図4で説明した補正と同様の補正ができる撮像条件を取得する。
なお、撮像条件は例えばEXIFなどのファイルフォーマットを用いて、画像データの付帯情報として記録しておいても良い。また、コンピュータ200は、処理対象の画像を電子カメラ300からではなく、メモリカードなどの記録媒体から取得するようにしても良い。
【0051】
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態では、第1実施形態の図4のフローチャートと同様の補正を行う例を示したが、図4のフローチャートの各ステップの一部のみをコンピュータ200で行うようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子カメラおよび画像処理装置によれば、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電子カメラの概略構成図である。
【図2】第1実施形態の電子カメラの機能ブロック図である。
【図3】測光素子を説明する図である。
【図4】第1実施形態の電子カメラの動作を示すフローチャートである。
【図5】撮像部により撮像され、画像補正部に出力された画像データを説明する図である。
【図6】第2実施形態のコンピュータの機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 レンズ
2 開口絞り
3 クイックリターンミラー
4 拡散スクリーン
5 コンデンサレンズ
6 ペンタプリズム
7 接眼レンズ
8 測光用プリズム
9 測光用レンズ
10 測光素子
11 シャッタ
12 撮像素子
13 測光部
14 演算部
15 制御部
16 操作部
17 撮像部
18,20 画像補正部
19 メモリ部
21 表示部
22 読み出し部
100,300 電子カメラ
101 カメラ本体
102 撮影レンズ
200 コンピュータ

Claims (8)

  1. 被写界を撮像して画像を生成する撮像部と、
    前記被写界のうち、所定の領域に関する輝度を検出する測光部と、
    前記測光部によって検出された輝度に基づいて撮像された前記画像のうち、前記所定の領域に対応する部分の輝度値と、所定の目標輝度値との比を算出する演算部と、
    前記比に基づいて、前記撮像部により生成された画像を補正する補正部と
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記演算部は、前記測光部によって検出された前記被写界の第1領域の輝度と、前記第1領域と異なる第2領域の輝度とに基づいて前記目標輝度値を決定し、前記画像のうち前記第1領域に対応する部分の輝度値と、決定した前記目標輝度値との比を算出する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記測光部は、前記被写界を複数領域に分割して測光し、前記複数領域ごとの輝度を検出し、
    前記演算部は、前記測光部によって検出された前記複数領域ごとの輝度に基づく代表値と、前記測光部によって検出された前記所定の領域に関する輝度とに基づいて前記目標輝度値を決定し、前記画像のうち前記所定の領域に対応する部分の輝度値と、決定した前記目標輝度値との比を算出する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電子カメラにおいて、
    前記撮像部による撮像時の露出補正条件を設定する設定部を備え、
    前記演算部は、前記露出補正条件に基づいて前記目標輝度値を決定する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  5. 処理対象の画像とともに、前記画像が撮像された際の撮像条件として被写界における測光領域を取得する領域取得手順と、
    前記処理対象の画像のうち前記測光領域に対応する部分の輝度値と、所定の目標輝度値との比を算出する演算手順と、
    前記比に基づいて、前記処理対象の画像を補正する補正手順と
    をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
  6. 請求項5に記載の画像処理プログラムにおいて、
    前記測光領域に関する輝度を前記撮像条件として取得する輝度取得手順を有し、
    前記演算手順では、前記被写界の第1領域の輝度と、前記第1領域と異なる第2領域の輝度とに基づいて前記目標輝度値を決定し、前記処理対象の画像のうち前記第1領域に対応する部分の輝度値と、決定した前記目標輝度値との比を算出する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  7. 請求項5に記載の画像処理プログラムにおいて、
    前記処理対象の画像の撮像時に前記被写界を複数領域に分割して測光し、前記複数領域ごとに検出された輝度を前記撮像条件として取得する輝度取得手順を有し、
    前記演算手順では、前記複数領域ごとの輝度に基づく代表値と前記輝度取得手順で取得した測光領域の輝度とに基づいて前記目標輝度値を決定し、前記処理対象の画像のうち前記領域取得手順で取得した測光領域に対応する部分の輝度値と、決定した前記目標輝度値との比を算出する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  8. 請求項5から請求項7の何れか1項に記載の画像処理プログラムにおいて、
    露出補正条件を前記撮像条件として取得する露出補正条件取得手順を有し、
    前記演算手順では、前記露出補正条件に基づいて前記目標輝度値を決定する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
JP2003206364A 2003-08-06 2003-08-06 電子カメラおよび画像処理プログラム Pending JP2005057358A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003206364A JP2005057358A (ja) 2003-08-06 2003-08-06 電子カメラおよび画像処理プログラム
US10/902,180 US20050030411A1 (en) 2003-08-06 2004-07-30 Digital still camera and image processing program
US11/047,610 US7777806B2 (en) 2003-08-06 2005-02-02 Camera, method, and program which captures a field of an object to generate an image, and image processing program and imaging device for applying image processing to an image

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003206364A JP2005057358A (ja) 2003-08-06 2003-08-06 電子カメラおよび画像処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005057358A true JP2005057358A (ja) 2005-03-03

Family

ID=34113711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003206364A Pending JP2005057358A (ja) 2003-08-06 2003-08-06 電子カメラおよび画像処理プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20050030411A1 (ja)
JP (1) JP2005057358A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314038A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Nikon Corp 電子カメラ
JP2006319901A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Nikon Corp 電子カメラおよび画像処理プログラム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100639111B1 (ko) * 2005-03-14 2006-10-30 주식회사 코아로직 이미지 센서의 노출 조절 장치 및 그의 조절 방법
WO2006098358A1 (ja) * 2005-03-15 2006-09-21 Omron Corporation 画像処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
JP4120844B2 (ja) * 2006-08-31 2008-07-16 ソニー株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法及び撮像装置の制御方法のプログラム
JP5094607B2 (ja) * 2008-07-16 2012-12-12 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法及びプログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000152072A (ja) * 1998-11-11 2000-05-30 Minolta Co Ltd デジタルカメラ
US6859621B2 (en) * 2002-03-15 2005-02-22 Canon Kabushiki Kaisha Camera, control method therefor, recording medium, and program

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314038A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Nikon Corp 電子カメラ
JP2006319901A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Nikon Corp 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP4622668B2 (ja) * 2005-05-16 2011-02-02 株式会社ニコン 電子カメラおよび画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20050030411A1 (en) 2005-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3635282B2 (ja) ブレ補正カメラ
KR20070086061A (ko) 카메라 및 카메라의 화상처리방법
JP2009044221A (ja) 撮像装置
JP2003348438A (ja) 画像撮影方法および装置、画像選択方法および装置並びにプログラム
JP2010072619A (ja) 露出演算装置およびカメラ
JP2008301371A (ja) 撮像装置および画像処理プログラム
JP4622668B2 (ja) 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP2013141105A (ja) 画像処理装置および電子カメラ、並びに画像処理プログラム
JP2006157348A (ja) デジタルスチルカメラ
JP2005057358A (ja) 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP2009027622A (ja) 露出量算出装置、撮像装置および露出量算出プログラム
JP2008118389A (ja) 撮像装置、画像処理装置、及び画像処理方法
JP2017118342A (ja) 撮影装置
JP5120414B2 (ja) 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP4810879B2 (ja) 電子カメラ
JP5747595B2 (ja) 露出制御装置及びカメラ
JP4539254B2 (ja) 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP4311285B2 (ja) 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP2006050139A (ja) 光学機器
JP2006295708A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP5239687B2 (ja) 撮像装置
JP2007057704A (ja) カメラ
JP2006325067A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法
JP2002057933A (ja) 撮像装置
JP2006041796A (ja) 撮影装置