JP4539254B2 - 電子カメラおよび画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、被写界を撮像して画像を生成する電子カメラ、および処理対象の画像に対して画像処理を施すための画像処理プログラムに関する。
従来より、電子カメラでは、被写界の輝度を測光素子などにより検出し、その結果に基づいて撮影時の露出、絞りなどの条件を決定している。そして、決定した条件を実現するように電子カメラの各部が制御される。ところが、このような制御は誤差を生じることがあり、決定した条件どおりに制御されないことがある。
条件どおりに制御されないと、得られる画像に白飛びや黒潰れなどが発生する。
特許文献1の発明では、このような問題を解決するために、想定される絞り値ごとに誤差量を予め測定して記憶しておき、制御時に絞り値ごとの誤差量を読み出し、誤差量に応じてシャッタスピードや撮像素子におけるゲインなどを補正している。
特開2002−330334号公報
しかし、前述したように絞り値ごとに誤差量を記憶しておくには、予め誤差量を測定する手間がかかり、また、記憶しておくメモリも必要である。また、この場合、絞り機構部の各部は摩耗等によって経時変化するため、記憶した誤差量も変化してしまい、無意味なものとなる。
また、レンズ交換式の電子カメラに前述した特許文献1の発明を適用する場合には、各レンズ、各絞り値ごとに誤差量を予め測定して記憶しておかなければならない。この場合、想定される全ての交換レンズについて、予め測定して記憶しておくには、前述した手間がさらにかかり、また、記憶しておくメモリの容量も大きくなる。さらに、交換レンズがCPUを備えない場合には、電子カメラは装着された交換レンズがどのような交換レンズであるかを認識することができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる電子カメラおよび画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の電子カメラは、被写界の一部に対応する第1領域、および、前記第1領域とは異なる第2領域の輝度値を検出する測光部と、前記第1領域と対応する位置に配置された複数の第1撮像素子と、前記第2領域と対応する位置に配置された複数の第2撮像素子とを有し、前記測光部の前記第1領域および前記第2領域で検出された前記輝度値に基づいた設定で前記被写界を撮像し、前記複数の第1撮像素子から複数の第1画像信号を出力するとともに前記複数の第2撮像素子から複数の第2画像信号を出力することにより前記被写界に対応する画像を生成する撮像部と、前記複数の第1画像信号を用いて求められた第1領域輝度値と、前記第1領域輝度値の目標値である第1領域目標輝度値との比に基づいて補正値を演算する演算部と、前記演算部により演算された前記補正値に基づいて前記複数の第1画像信号および前記複数の第2画像信号のゲインを補正する補正部とを備え、前記演算部は、前記複数の第1画像信号のうち、飽和レベルに達した前記第1画像信号の数が多いほど、前記補正部による補正の度合が小さくなるように前記補正値を演算することを特徴とする。
なお、前記第1領域は、前記第2領域の内側の領域であっても良い。
本発明の画像処理プログラムは、被写界の一部に対応する第1領域、および、前記第1領域とは異なる第2領域の輝度値を検出する測光部と、前記第1領域と対応する位置に配置された複数の第1撮像素子と、前記第2領域と対応する位置に配置された複数の第2撮像素子とを有し、前記測光部の前記第1領域および前記第2領域で検出された前記輝度値に基づいた設定で前記被写界を撮像し、前記複数の第1撮像素子から複数の第1画像信号を出力するとともに前記複数の第2撮像素子から複数の第2画像信号を出力することにより前記被写界に対応する画像を生成する撮像部とを備えた撮像装置により生成された前記画像を取得する取得手順と、前記複数の第1画像信号を用いて求められた第1領域輝度値と、前記第1領域輝度値の目標値である第1領域目標輝度値との比に基づいて補正値を演算する演算手順と、前記演算手順で演算された前記補正値に基づいて前記複数の第1画像信号および前記複数の第2画像信号のゲインを補正する補正手順とをコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、前記演算手順では、前記複数の第1画像信号のうち、飽和レベルに達した前記第1画像信号の数が多いほど、補正の度合が小さくなるように前記補正値を演算することを特徴とする。
なお、前記第1領域は、前記第2領域の内側の領域であっても良い。
本発明の電子カメラおよび画像処理装置によれば、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
《第1実施形態》
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の電子カメラ100の概略構成図である。
電子カメラ100は、カメラ本体101、撮影レンズ102からなる。撮影レンズ102は、カメラ本体101に対し着脱可能であり、内部にレンズ1および開口絞り2を備える。なお、カメラ本体101は、撮影レンズ102以外の撮影レンズも着脱可能である。
カメラ本体101は、一眼レフレックスカメラであり、クイックリターンミラー3、拡散スクリーン(焦点板)4、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6、接眼レンズ7、測光用プリズム8、測光用レンズ9、測光素子10、シャッタ11、撮像素子12を備える。
非撮影時、すなわち撮影を行わない場合には、クイックリターンミラー3は、図1に示すように、光軸に対して45°の角度に配置される。そして、撮影レンズ102がカメラ本体101に装着された状態で、レンズ1および開口絞り2を通過した光束は、クイックリターンミラー3で反射され、拡散スクリーン4、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6を介して接眼レンズ7に導かれる。また、拡散スクリーン4によって拡散された光束の一部は、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6、測光用プリズム8、測光用レンズ9を介して測光素子10に導かれる。
一方、撮影時には、クイックリターンミラー3が、破線で示す位置に待避してシャッタ11が開放し、撮影レンズ102からの光束は撮像素子12に導かれる。撮像素子12は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの感度が可変である受光素子である。
図2は、電子カメラ100の機能ブロック図である。
電子カメラ100は、測光部13、演算部14、制御部15、操作部16、撮像部17、画像補正部18、メモリ部19を備える。
測光部13は、図1の測光用プリズム8、測光用レンズ9、測光素子10を備え、被写界の輝度を検出して演算部14に出力する。演算部14は、測光部13および後述する撮像部17からの出力に基づいて、各部を制御するためのパラメータなどを算出し(詳細は後述する)、測光部13、制御部15および画像補正部18に演算結果を出力する。
また、制御部15は、演算部14の演算結果に応じて、開口絞り2、クイックリターンミラー3、シャッタ11をそれぞれ駆動する。操作部16は、不図示のレリーズボタンやユーザによる露出補正値の設定(詳細は後述する)のための設定ボタン(露出補正ボタンや露出値を固定するためのAEロックボタンなど)などを備え、操作部16の出力は演算部14に接続される。
また、撮像部17は、図1の撮像素子12を備え、撮影レンズ102を介した被写界を撮像し、画像データを画像補正部18に出力する。また、撮像部17は、撮像により得た画像データを、演算部14にも出力する。画像補正部18は、演算部14の演算結果に応じて、撮像部17から出力された画像データを補正し(詳細は後述する)、メモリ部19に出力する。
メモリ部19は、メモリカード(カード状のリムーバブルメモリ)などの記録媒体であり、画像補正部18により補正された画像データを記録する。なお、メモリ部19は、内蔵メモリであっても良い。
ところで、測光部13に含まれる測光素子10は、SPD(Silicon Photo Diode)やCCDなどの受光素子であり、図3に示す分割測光センサである。測光素子10は、被写界の略全面を25個の領域に分割して測光し、それぞれの領域の輝度値BV(1)〜BV(25)を検出する。電子カメラ100は、このような測光素子10を用いた測光に関して、3つの測光モードを有する。3つの測光モードとは、中央部分測光モード、スポット測光モード、多分割測光モードである。これらの測光モードは、操作部16を介して、ユーザにより設定される。
以上説明した構成の電子カメラ100の撮影時の動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図4のフローチャートの一連の動作は、不図示のレリーズボタンが半押し(半分まで押圧されること)された場合に開始される。
ユーザにより、不図示のレリーズボタンが半押しされると、ステップS1において、電子カメラ100は、測光部13の測光素子10の電源をONし、所定の初期化動作を行う。
ステップS2において、測光部13の測光素子10は、測光用プリズム8、測光用レンズ9を介して被写界を測光し、輝度を検出する。このとき、測光部13は、ユーザにより設定された測光モードに対応する領域および後述する補正参照領域の測光を行う。
ユーザにより、中央部分測光モードが設定された場合、測光部13の測光素子10は、図3のほぼ中央に当たる領域1〜9を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(9)を検出する。また、ユーザにより、スポット測光モードが設定された場合、測光部13は、図3の中心のスポット領域5を測光対象とし、輝度値BV(5)を検出する。さらに、ユーザにより、多分割測光モードが設定された場合、測光部13の測光素子10は、図3の全面の領域1〜25を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(25)を検出する。
さらに、測光部13の測光素子10は、前述した補正参照領域として、図3の領域1〜9、13、14、17、18、21、22を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(9)、BV(13)、BV(14)、BV(17)、BV(18)、BV(21)、BV(22)を検出する。なお、各測光モードが設定された場合に、それぞれどの領域を測光対象とするか、および補正参照領域をどの領域にするかはこの例に限定されない
ステップS3において、演算部14は、測光部13により測光モードに応じて検出された輝度値に基づいて、代表輝度値BVexpを算出する。なお、代表輝度値BVexpとは、測光部13により検出された各輝度値を考慮して、全ての測光領域を代表する値として求められる値である。
つまり、ユーザにより中央部分測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(1)〜BV(9)に基づいて、中央部分測光モードにおける代表輝度値BVcwを算出する。また、スポット測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(5)に基づいて、スポット測光モードにおける代表輝度値BVspを算出する。さらに、多分割測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(1)〜BV(25)に基づいて、多分割測光モードにおける代表輝度値BVaを算出する。すなわち、ユーザにより、中央部分測光モードが設定された場合は、代表輝度値BVexp=BVcwとなり、スポット測光モードが設定された場合は、代表輝度値BVexp=BVspとなり、多分割測光モードが設定された場合は、代表輝度値BVexp=BVaとなる。
これらの代表輝度値(BVcw,BVsp,BVa)の具体的な算出方法については、例えば、特開平9−281543号公報や特開昭63−170628号公報に開示される方法と同様に行われるので、詳細な説明を省略する。
ステップS4において、演算部14は、測光部13により検出された補正参照領域の輝度値に基づいて、平均輝度値BVshtを算出する。
そして、ステップS5において、演算部14は、露出制御パラメータを算出する。露出制御パラメータとは、シャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度を指す。演算部14は、ステップS3で算出した代表輝度値BVexpと、操作部16により設定された露出補正値およびブラケティング値とに基づいて露出制御パラメータを算出する。演算部14には、代表輝度値BVexpと露出補正値およびブラケティング値とに基づいてシャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度を算出するための演算式が予め用意されている。そして、演算部14は、算出したシャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度を、露出制御パラメータとして、制御部15に出力する。
ステップS6において、演算部14は、ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押し(完全に押圧されること)されたか否かを判定し、全押しされていない場合にはステップS7に進み、全押しされた場合にはステップS11に進む。
ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされていない場合、ステップS7において、演算部14は、測光部制御パラメータを算出する。
測光部制御パラメータとは、測光部13の測光素子10がSPDの場合にはアンプゲイン、CCDの場合にはアンプゲインおよび蓄積時間を指し、測光部13における測光条件のことである。演算部14は、測光部制御パラメータを算出すると、算出した測光部制御パラメータを測光部13に出力する。
ステップS7において、演算部14は、ステップS2の測光結果に基づいて、次の測光における測光条件を決定する。そのため、測光部13は、より状況に即した最適な測光を行うことができる。
ステップS8において、演算部14は、ユーザにより操作部16の不図示のAEロックボタンがONに設定されているか否かを判定し、ONに設定されている場合にはステップS9に進む。一方、AEロックボタンがONに設定されていない場合には、ステップS2に戻り、ステップS2以降の処理を再び行う。
ユーザにより不図示のAEロックボタンがONに設定されている場合、ステップS9において、測光部13の測光素子10は、ステップS2と同様に被写界を測光し、輝度を検出する。ただし、ステップS9においては、測光部13の測光素子10は、前述した補正参照領域を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(9)、BV(13)、BV(14)、BV(17)、BV(18)、BV(21)、BV(22)を検出する。
そして、ステップS10において、演算部14は、ステップS4と同様に、測光部13により検出された補正参照領域の輝度値に基づいて、平均輝度値BVshtを算出する。そして、平均輝度値BVshtを算出すると、ステップS6に戻り、ステップS6以降の処理を再び行う。
電子カメラ100は、ユーザにより不図示のAEロックボタンがONに設定されている場合(ステップS8YES)には、レリーズボタンが全押しされる(ステップS6YES)まで、補正参照領域の測光と平均輝度値BVshtの算出と測光部制御パラメータの算出とを繰り返す。また、ユーザにより不図示のAEロックボタンがONに設定されていない場合(ステップS8NO)には、レリーズボタンが全押しされる(ステップS6YES)まで、測光と代表輝度値BVexpの算出と平均輝度値BVshtの算出と露出制御パラメータの算出と測光部制御パラメータの算出とを繰り返す。そして、ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされると、ステップS11に進む。
ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされた場合、ステップS11において、制御部15および撮像部17は、被写界の撮像を行う。
制御部15は、演算部14によって算出されたシャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度に基づいて、開口絞り2、シャッタ11、クイックリターンミラー3、撮像部17を制御し、撮像部17は、被写界を撮像する。
ここで、制御部15による開口絞り2およびシャッタ11の制御には、誤差が生じていると考えられる。そのため、この誤差を改善するために、ステップS12において、演算部14および画像補正部18は、後述するデジタルゲイン処理を行う。
そして、デジタルゲイン処理が行われると、ステップS13において、メモリ部19は、画像補正部18によって補正された画像データを記録し、一連の処理を終了する。
以下、本発明の特徴であるデジタルゲイン処理について図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS21において、演算部14は、まず、露出誤差量ExpErrを求める。
図6は、撮像部17の撮像素子12を示す図である。図6の一つ一つのマスは、撮像素子12の画素に対応する。そして、各画素から赤成分(R成分)、緑成分(G成分)、青成分(B成分)の画像データを画像補正部18へ出力する。
まず、演算部14は、各画素の輝度値Yを、次式を用いて求める。
Y[i,j]=Kr×Dr[i,j]+Kg×Dg[i,j]+Kb×Db[i,j]・・・(式1)
式1において、i,jは画素番号を示し、DrはR成分の画像データ、DgはG成分の画像データ、DbはB成分の画像データを示す。また、Kr,Kg,Kbは画像データから輝度値を求めるための所定の係数である。
次に、演算部14は、目標輝度出力補正係数HTを、次式を用いて求める。
HT=2^(BVsht−BVexp+BVec+BVbkt)・・・(式2)
式2において、BVecは、操作部16を介してユーザにより設定された手動露出補正値である。ユーザは、この手動露出補正値BVecを例えば+1、−2のように設定することにより、明るめ、暗めなど、適正な露出から意図してずらした露出補正を行うことができる。また、式2において、BVbktは、操作部16を介してユーザにより設定されたブラケティング値である。ユーザは、このブラケティング値BVbktを、例えば「1刻みに3枚」と設定して連写を実行することにより、1回の撮影について、「適正」、「所定量暗め」、「所定量明るめ」と段階的に露出を変えて撮影を行うことができる。式2で説明したように、手動露出補正値BVecおよびブラケティング値BVbktを考慮して目標輝度出力補正係数HTを決めることにより、ユーザの意図を後述する補正に反映させることができる。
なお、目標輝度出力補正係数HTは式2から明らかなように、代表輝度値BVexpと平均輝度値BVshtとに基づいて算出される。
次に、演算部14は、撮影時目標輝度出力TgYを、次式を用いて求める。
TgY=TgS×HT・・・(式3)
式3において、撮影時目標輝度出力TgYは、制御部15による開口絞り2およびシャッタ11の制御誤差がない場合に撮像部17により出力される画像データのうち、測光部13の補正参照領域に対応する部分の画像データの平均輝度出力に相当する。また、TgSは、一様にグレー(中間調)の被写体を予め撮像し、この撮像により得られる画像データが好ましいグレーになる(中間調として再現される)ように予め定められた基準目標輝度出力である。ただし、この基準目標輝度出力TgSは、制御部15による開口絞り2およびシャッタ11の制御誤差がなく、手動露出補正値BVec=0かつ代表輝度値BVexp=平均輝度値BVshtの条件下でグレーの被写体を撮像し、本発明によるデジタルゲイン補正を行わない場合に得られる画像データが好ましいグレーになるように定める。つまり、制御誤差がなくデジタルゲイン補正を行わない状態での平均測光撮影結果がグレーになるように基準目標輝度出力TgSを定める。
そして、演算部14は、露出誤差量ExpErrを、次式を用いて求める。
ExpErr=TgY/AveYref・・・(式4)
式4において、AveYrefは、撮像部17により出力された画像データのうち、測光部13の補正参照領域に対応する部分の画像データの平均輝度出力であり、次式を用いて求める。
AveYref=(ΣY[i,j])/[(x2−x1+1)×(y2−y1+1)]・・・(式5)
ただし、式5において、i=x1〜x2であり、j=y1〜y2である。i=x1〜x2、j=y1〜y2の部分は、撮像部17により出力された画像データのうち、補正参照領域(図3領域1〜9、13、14、17、18、21、22)に略対応する部分であり、式5により、この部分の画像データの輝度出力の平均が算出される。なお、前述した基準目標輝度出力TgSは、制御部15による開口絞り2およびシャッタ11の制御誤差がない場合の平均輝度出力AveYrefと等しい。
次に、演算部14は、ステップS22において、デジタルゲイン補正係数CTを、次式を用いて求める。
CT=[(ExpErr−1)×AP+1]・・・(式6)
式6において、APは補正寄与率を示し、0〜1の値を取る(詳細は後述する)。なお、デジタルゲイン補正係数CTは式4および式6から明らかなように、平均輝度出力AveYrefと撮影時目標輝度出力TgYとの比に基づいて算出される。
そして、演算部14は、ステップS23において、次式を用いて撮像部17から出力された画像データを補正する。
DA=DB×CT・・・(式7)
式7において、DAは補正後の画像データを示し、DBは撮像部17から出力された(補正前の)画像データを示す。
補正寄与率APが0より大きい場合に式7を用いて補正を行うと、露出誤差量ExpErrが1よりも大きい、つまりデジタルゲイン補正係数CTが1よりも大きい場合には、画像全体を明るくする方向(画像における出力レベルを増大させる方向)に補正することができる。一方、露出誤差量ExpErrが1よりも小さい、つまりデジタルゲイン補正係数CTが1よりも小さい場合には、画像全体を暗くする方向(画像における出力レベルを低減する方向)に補正することができる。
ただし、デジタルゲイン補正係数CTがあまりに大きいと、補正前の画像データDBに含まれるノイズ成分も増幅させてしまうので、結果として補正後の画像はノイズの目立つ画像になってしまう。したがって、デジタルゲイン補正係数CTに対して制限値αを設けて、デジタルゲイン補正係数CT≦αとしても良い。なお、制限値αは、ノイズを許容可能なデジタルゲイン値であり、予め実験等で求める。
また、画像データDr、Dg、Dbがダイナミックレンジに達していた場合に、1より小さい露出誤差量ExpErrに基づいた補正を行うと、補正後の画像に偽色が発生する場合がある。例えば、赤い花を被写体として撮影を行い、露出オーバーのために画像の一部に白飛びが発生した場合、この白飛びの部分に対応する全ての画像データDr、Dg、Dbがダイナミックレンジに達している。そして、この画像データに対して、1より小さい露出誤差量ExpErrに基づく補正を行うと、補正後の全ての画像データDr、Dg、Dbがダイナミックレンジよりも同じだけ小さい値になる。これはつまりライトグレーに補正されるということであり、赤い花の一部がライトグレーに補正されてしまうことになる。したがって、例えば、補正対象の画像にダイナミックレンジに達した画像データがあり、かつ、露出誤差量ExpErrが1より小さい場合は、補正寄与率AP=0とするようにしても良い。また、単純に、露出誤差量ExpErrが1より小さい場合は補正寄与率AP=0とすることにより、処理を簡略化し、制御部15および演算部14の負荷を軽減するとともに処理時間を短縮するようにしても良い。
以下、補正寄与率APの値を設定する方法について説明する。なお、以下に説明する各方法を組み合わせて、補正寄与率APの値を設定するようにしても良い。このように撮影状況に応じて補正寄与率APを設定することにより、最適なデジタルゲイン処理を行うことができる。
補正参照領域内にダイナミックレンジに達した画像データがある場合、平均輝度出力AveYrefは、被写体の本来の輝度よりも小さい値になる。したがって、デジタルゲイン補正係数CTは適切な値よりも大きくなってしまう。このような場合には、補正寄与率APを逆に小さくすれば良い。例えば、補正寄与率APを、次式に示すように、補正参照領域内のダイナミックレンジに達した画像データの関数にする。
AP=1−β×countDY・・・(式8)
式8において、countDYは補正参照領域内のダイナミックレンジに達した画像データ数である。また、βは予め実験等で求めた正の小数である。ただし、1<β×countDYの場合は補正寄与率AP=0とする。式8を用いて補正寄与率APを設定することにより、補正参照領域内(被写界の所定領域に対応する部分)において、ダイナミックレンジに達した画像データ(飽和レベルに達した画像データ)の数が多いほど、補正の度合が小さくなるようにデジタルゲイン補正係数CTを求めることができる。
また、同一画面内に輝度差の大きい被写体が混在している場合には、最適な露出で撮影を行っても輝度値の大きい部分の画像データはダイナミックレンジを超えている場合が多い。したがって、例えば、補正寄与率APを、次式に示すように補正参照領域内の画像データの最大値と最小値との差の関数にしても良い。
AP=1−γ×difY・・・(式9)
式9において、difYは、補正参照領域内の画像データの最大値と最小値との差である。また、γは、予め実験等で求めた正の小数である。ただし、1<γ×difYの場合は、補正寄与率AP=0とする。式9を用いて補正寄与率APを設定することにより、補正参照領域内(被写界の所定領域に対応する部分)の最大輝度値と最小輝度値との差が大きいほど、補正の度合が小さくなるようにデジタルゲイン補正係数CTを求めることができる。
また、処理を簡略化し、制御部15および演算部14の負荷を軽減するとともに処理時間を短縮するために、測光部13によって検出されたデータに基づいて補正寄与率APを求めても良い。一般に、測光部13のほうが撮像部17よりもデータ数が少ないので、演算部14の負荷は小さく、結果として処理時間も短縮することが可能である。以下に、具体的な方法について説明する。
例えば、補正寄与率APを、露出制御パラメータを求める際の代表輝度値BVexpの関数とする。例えば夜景を撮影する場合には、最適な露出で撮影を行っても、街灯などの光源部分の画像データはダイナミックレンジを遙かに超えている場合が多い。そして、夜景を撮影する場合には、一般に代表輝度値BVexpは小さく(暗く)なる。したがって、代表輝度値BVexpが小さくなると補正寄与率APも小さくなるような関数とすれば良い。このように補正寄与率APを設定することにより、代表輝度値BVexp(測光部13によって検出された輝度のうち、所定領域における輝度)が低いほど、補正の度合が小さくなるようにデジタルゲイン補正係数CTを求めることができる。
また、例えば補正寄与率APを、測光部13によって検出された補正参照領域内の輝度値BV(1)〜BV(9)、BV(13)、BV(14)、BV(17)、BV(18)、BV(21)、BV(22)の最大値と最小値との差分の関数とする。同一画面内に輝度差の大きい被写体が混在している場合には、最適な露出で撮影を行っても、輝度値の大きい部分の画像データはダイナミックレンジを超えている場合が多い。したがって補正参照領域内の輝度値BV(1)〜BV(9)、BV(13)、BV(14)、BV(17)、BV(18)、BV(21)、BV(22)の最大値と最小値との差分が大きくなると、補正寄与率APが小さくなるような関数とすれば良い。すなわち、式9を用いて説明した補正寄与率APを補正参照領域内の画像データの最大値と最小値との差の関数にしたのと同様に、補正参照領域内の輝度値の最大値と最小値との差の関数にすれば良い。このように補正寄与率APを設定することにより、補正参照領域内の輝度値の最大値と最小値との差分(測光部によって検出された複数領域ごとの輝度のうち、最大輝度値と最小輝度値との差)が大きいほど、補正の度合が小さくなるようにデジタルゲイン補正係数CTを求めることができる。
また、例えば、補正寄与率APを、測光部13によって検出された補正参照領域内の輝度値BV(1)〜BV(9)、BV(13)、BV(14)、BV(17)、BV(18)、BV(21)、BV(22)の最大値としても良い。太陽のような高輝度の被写体が写り込んでいる場合には、最適な露出で撮影を行っても、高輝度被写体部分の画像データはダイナミックレンジを遙かに超えている場合が多い。そのような高輝度被写体に相当する測光領域の輝度値は非常に大きいので、補正参照領域内の輝度値BV(1)〜BV(9)、BV(13)、BV(14)、BV(17)、BV(18)、BV(21)、BV(22)の最大値が大きくなると、補正寄与率APが小さくなるような関数とすれば良い。このように補正寄与率APを設定することにより、補正参照領域内の輝度値の最大値(測光部によって検出された複数領域ごとの輝度の最大輝度値)が大きいほど、補正の度合が小さくなるようにデジタルゲイン補正係数CTを求めることができる。
また、ポートレートや風景など予め電子カメラに用意された撮影シーンのうち、1つの撮影シーンを選択することにより、その撮影シーンに最適な露出制御パラメータの組み合わせを電子カメラが自動的に選択するような、いわゆるシーンモードを備えている電子カメラに本発明を適用する場合には、ユーザにより選択された撮影シーンに応じて、補正寄与率APの値を設定しても良い。すなわち、撮影シーンに応じて補正寄与率APを設定することにより、平均輝度出力AveYrefと撮影時目標輝度出力TgYとの比(露出誤差量ExpErr)および撮影シーンに基づいてデジタルゲイン補正係数CTを求めることができる(式5参照)。
また、例えば、夜景や花火モードが選択された場合には、上記と同様の理由から、補正寄与率AP=0としても良い。なお、前述した1つの撮影シーンは、操作部16を介したユーザ操作により選択するようにしても良いし、電子カメラが周波数解析を行って自動的に選択するようにしても良い。
また、閃光装置を使用して撮影を行う場合は、撮影前に閃光装置が消灯している状態で代表輝度値BVexpや平均輝度値BVshtを取得し、撮影時に閃光装置が発光している状態で平均輝度出力AveYrefを取得する。したがって、適正な露出誤差量ExpErrを求められない場合がある。このような場合を考慮して、閃光装置の使用時は、補正寄与率AP=0とすれば良い。
以上説明したように、第1実施形態によれば、被写界を撮像して生成した画像のうち、被写界の所定領域に対応する部分の輝度値(平均輝度出力AveYref)と、所定領域の目標輝度値(撮影時目標輝度出力TgY)との比に基づいて、画像を補正する際に用いる補正値(デジタルゲイン補正係数CT)を算出して補正を行い、撮像により得られた画像のうち、被写界の所定領域に対応する部分(補正参照領域内)において、飽和レベルに達した画像データの数が多いほど、補正の度合が小さくなるように補正値(デジタルゲイン補正係数CT)を算出する。そのため、予め誤差量を測定して記憶しておく必要がないので、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。特に、撮像により得られた画像の画像データにおいて、飽和レベルに達した画像データの数が多いほど、補正の度合が小さくなるように補正値を算出するので、平均輝度出力AveYrefが被写体の本来の輝度よりも小さい値になってしまうのを防ぐことができる。したがって、露出オーバーのために画像の一部に白飛びが発生した場合などに、補正後の画像に偽色が発生してしまうのを抑制することができる。
また、第1実施形態によれば、被写界の所定領域に対応する部分の最大輝度値と最小輝度値との差が大きいほど、補正の度合が小さくなるように補正値を算出する。したがって、同一画面内に輝度差の大きい被写体が混在している場合において、最適な露出で撮影を行った結果としてダイナミックレンジを超えている画像が得られた場合にも、補正後の画像に偽色が発生してしまうのを抑制することができる。
また、第1実施形態によれば、被写界の所定領域に対応する部分の輝度値と、所定領域の目標輝度値との比および選択された1つの撮影シーンに基づいて、補正値を算出する。したがって、撮影シーンに応じて、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
また、第1実施形態によれば、測光部によって検出された輝度のうち、所定領域における輝度が低いほど、補正の度合が小さくなるように補正値を算出する。したがって、例えば夜景などを撮影する場合において、最適な露出で撮影を行った結果として一部の画像データがダイナミックレンジを遙かに超えている画像が得られた場合にも、補正後の画像に偽色が発生してしまうのを抑制することができる。
また、第1実施形態によれば、測光部によって検出された複数領域ごとの輝度のうち、最大輝度値と最小輝度値との差が大きいほど、補正の度合が小さくなるように補正値を算出する。したがって、同一画面内に輝度差の大きい被写体が混在している場合において、最適な露出で撮影を行った結果としてダイナミックレンジを超えている画像が得られた場合にも、補正後の画像に偽色が発生してしまうのを抑制することができる。
また、第1実施形態によれば、測光部によって検出された複数領域ごとの輝度の最大輝度値が大きいほど、補正の度合が小さくなるように補正値を算出する。したがって、高輝度の被写体が写り込んでいる場合において、最適な露出で撮影を行った結果として高輝度被写体部分の画像データがダイナミックレンジを遙かに超えている画像が得られた場合にも、補正後の画像に偽色が発生してしまうのを抑制することができる。
また、第1実施形態で説明したようにレンズ交換式のカメラであっても、メモリの容量を増やさずに、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
また、第1実施形態によれば、被写界の第一領域および第二領域に関する輝度を検出し、第一領域の輝度(代表輝度値BVexp)と、第二領域の輝度(平均輝度値BVsht)とに基づいて目標輝度値(目標輝度出力補正係数HT)を算出する。したがって、画像に適した目標輝度値をもとに補正値を算出して補正を行うので、適切な明るさの画像を得ることができる。
また、第1実施形態によれば、多分割測光モードの場合には、複数領域ごとに検出した輝度に基づく代表値に基づいて、目標輝度値を算出するので、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。
なお、第1実施形態では、固定の基準目標輝度出力TgSを用いる例を示したが、例えば、ホワイトバランスのモードなどに応じて、基準目標輝度出力TgSを適宜変更するようにしても良い。このように基準目標輝度出力TgSを適宜変更することにより、より適切な補正を行うことができる。
また、第1実施形態では、露出制御を電子カメラ100が自動的に行ういわゆる自動露出モードを例に説明を行ったが、ユーザが露出設定を行ういわゆるマニュアル露出モードの場合にも同様に本発明を適用することができる。マニュアル露出モードの場合は、代表輝度値BVexpは測光部13によって得られた輝度値BV(1)〜BV(25)に基づいて算出するのではなく、ユーザの選択したシャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度から算出すれば良い。このように代表輝度値BVexpを算出することにより、ユーザの意図を反映しつつ、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。ただし、バルブモードの場合には、事前にシャッタ速度がわからないので、代表輝度値BVexpを算出することができない。したがって、補正寄与率AP=0として補正を禁止すれば良い。
《第2実施形態》
以下、図面を用いて本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の機能ブロックについては、以下では、第1実施形態と同様の符号を用いて説明を行う。
図7は、第2実施形態のコンピュータ200の機能ブロック図である。
コンピュータ200は、図7に示すように、画像補正部20、表示部21を備えるとともに、外部からデータなどを受け取り可能な読み出し部22を備える。コンピュータ200には、本発明の画像処理プログラムが予め記録されている。コンピュータ200は、この画像処理プログラムにしたがって、画像の補正を行う。
図7において、コンピュータ200は、外部の電子カメラ300と、読み出し部22を介して接続されている。
コンピュータ200は、電子カメラ300から、撮像により得られた画像データを取得し、画像補正部20において、図4および図5で説明した手順で画像データを補正して、表示部21に表示する。補正の具体的な方法については第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
ただし、コンピュータ200は、撮像により得られた画像データ(処理対象の画像)とともに、その画像が撮像された際の撮像条件として被写界における測光領域など、第1実施形態の図4および図5で説明した補正と同様の補正ができる撮像条件を取得する。
なお、撮像条件は例えばEXIFなどのファイルフォーマットを用いて、画像データの付帯情報として記録しておいても良い。また、コンピュータ200は、処理対象の画像を電子カメラ300からではなく、メモリカードなどの記録媒体から取得するようにしても良い。
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態では、第1実施形態の図4および図5のフローチャートと同様の補正を行う例を示したが、図4および図5のフローチャートの各ステップの一部のみをコンピュータ200で行うようにしても良い。
第1実施形態の電子カメラの概略構成図である。 第1実施形態の電子カメラの機能ブロック図である。 測光素子を説明する図である。 第1実施形態の電子カメラの動作を示すフローチャートである。 第1実施形態の電子カメラの動作を示すフローチャートである。 撮像部の撮像素子を示す図である。 第2実施形態のコンピュータの機能ブロック図である。
符号の説明
1 レンズ
2 開口絞り
3 クイックリターンミラー
4 拡散スクリーン
5 コンデンサレンズ
6 ペンタプリズム
7 接眼レンズ
8 測光用プリズム
9 測光用レンズ
10 測光素子
11 シャッタ
12 撮像素子
13 測光部
14 演算部
15 制御部
16 操作部
17 撮像部
18,20 画像補正部
19 メモリ部
21 表示部
22 読み出し部
100,300 電子カメラ
101 カメラ本体
102 撮影レンズ
200 コンピュータ

Claims (4)

  1. 被写界の一部に対応する第1領域、および、前記第1領域とは異なる第2領域の輝度値を検出する測光部と、
    前記第1領域と対応する位置に配置された複数の第1撮像素子と、前記第2領域と対応する位置に配置された複数の第2撮像素子とを有し、前記測光部の前記第1領域および前記第2領域で検出された前記輝度値に基づいた設定で前記被写界を撮像し、前記複数の第1撮像素子から複数の第1画像信号を出力するとともに前記複数の第2撮像素子から複数の第2画像信号を出力することにより前記被写界に対応する画像を生成する撮像部と、
    前記複数の第1画像信号を用いて求められた第1領域輝度値と、前記第1領域輝度値の目標値である第1領域目標輝度値との比に基づいて補正値を演算する演算部と、
    前記演算部により演算された前記補正値に基づいて前記複数の第1画像信号および前記複数の第2画像信号のゲインを補正する補正部とを備え、
    前記演算部は、前記複数の第1画像信号のうち、飽和レベルに達した前記第1画像信号の数が多いほど、前記補正部による補正の度合が小さくなるように前記補正値を演算する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記第1領域は、前記第2領域の内側の領域である
    ことを特徴とする電子カメラ。
  3. 被写界の一部に対応する第1領域、および、前記第1領域とは異なる第2領域の輝度値を検出する測光部と、前記第1領域と対応する位置に配置された複数の第1撮像素子と、前記第2領域と対応する位置に配置された複数の第2撮像素子とを有し、前記測光部の前記第1領域および前記第2領域で検出された前記輝度値に基づいた設定で前記被写界を撮像し、前記複数の第1撮像素子から複数の第1画像信号を出力するとともに前記複数の第2撮像素子から複数の第2画像信号を出力することにより前記被写界に対応する画像を生成する撮像部とを備えた撮像装置により生成された前記画像を取得する取得手順と、
    前記複数の第1画像信号を用いて求められた第1領域輝度値と、前記第1領域輝度値の目標値である第1領域目標輝度値との比に基づいて補正値を演算する演算手順と、
    前記演算手順で演算された前記補正値に基づいて前記複数の第1画像信号および前記複数の第2画像信号のゲインを補正する補正手順とをコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記演算手順では、前記複数の第1画像信号のうち、飽和レベルに達した前記第1画像信号の数が多いほど、補正の度合が小さくなるように前記補正値を演算する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  4. 請求項3に記載の画像処理プログラムにおいて、
    前記第1領域は、前記第2領域の内側の領域である
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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