JP4810879B2 - 電子カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、被写界を撮像して画像を生成する電子カメラに関する。
従来より、電子カメラでは、被写界の輝度を測光素子などにより検出し、その結果に基づいて撮影時の露出、絞りなどの条件を決定している。そして、決定した条件を実現するように電子カメラの各部が制御される。ところが、このような制御は誤差を生じることがあり、決定した条件どおりに制御されないことがある。
条件どおりに制御されないと、適正な露出の画像が得られない。
特許文献1の発明では、このような問題を解決するために、撮像された画像のうち、測光領域に対応する部分の輝度値と、所定の目標輝度値との比に基づいて、画像を補正している。
特開2005−57358号公報
しかし、前述した方法では、撮像により生成された画像に飽和レベルに達している部分がある場合には、その部分の正確な輝度が不明なため、正確な補正値を求めることができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、撮像により生成された画像に飽和レベルに達している部分がある場合でも、適正な露出の画像を得るための補正を可能とすることができる電子カメラを提供することを目的とする。
本発明の電子カメラは、被写界を測光する測光部と、撮像素子により前記被写界を撮像して画像を生成する撮像部と、前記測光部による測光値に基づいて、露出制御値を算出する第1の演算部と、前記被写界のうち、補正の参照とする所定の参照領域を設定し、前記参照領域における前記測光値を所定の上限値で制限した値に基づいて、前記参照領域に関する代表値を算出する第2の演算部と、前記露出制御値と前記代表値とに基づいて、前記参照領域において前記撮像部により生成される前記画像の目標画像出力値を算出する第3の演算部と、前記目標画像出力値と、前記撮像部により生成された前記画像のうち前記参照領域に対応する部分の画像出力値との比に基づいて、前記画像を補正する際に用いる補正値を算出する第4の演算部と、前記第4の演算部により演算された前記補正値に基づいて、前記撮像部により生成された前記画像を補正する補正部とを備える。
なお、好ましくは、前記演算部は、前記撮像素子の飽和出力レベルに基づいて、前記上限値を算出するようにしても良い。
本発明の電子カメラによれば、撮像により生成された画像に飽和レベルに達している部分がある場合でも、適正な露出の画像を得るための補正を可能とすることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の電子カメラ100の概略構成図である。
電子カメラ100は、カメラ本体101、撮影レンズ102からなる。撮影レンズ102は、カメラ本体101に対し着脱可能であり、内部にレンズ1および開口絞り2を備える。なお、カメラ本体101は、撮影レンズ102以外の撮影レンズも着脱可能である。
カメラ本体101は、一眼レフレックスカメラであり、クイックリターンミラー3、拡散スクリーン(焦点板)4、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6、接眼レンズ7、測光用プリズム8、測光用レンズ9、測光素子10、シャッタ11、撮像素子12を備える。
非撮影時、すなわち撮影を行わない場合には、クイックリターンミラー3は、図1に示すように、光軸に対して45°の角度に配置される。そして、撮影レンズ102がカメラ本体101に装着された状態で、レンズ1および開口絞り2を通過した光束は、クイックリターンミラー3で反射され、拡散スクリーン4、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6を介して接眼レンズ7に導かれる。また、拡散スクリーン4によって拡散された光束の一部は、コンデンサレンズ5、ペンタプリズム6、測光用プリズム8、測光用レンズ9を介して測光素子10に導かれる。
一方、撮影時には、クイックリターンミラー3が、破線で示す位置に待避してシャッタ11が開放し、撮影レンズ102からの光束は撮像素子12に導かれる。撮像素子12は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの感度が可変である受光素子である。
図2は、電子カメラ100の機能ブロック図である。
電子カメラ100は、測光部13、演算部14、制御部15、操作部16、撮像部17、画像補正部18、メモリ部19を備える。
測光部13は、図1の測光用プリズム8、測光用レンズ9、測光素子10を備え、被写界の輝度を検出して演算部14に出力する。演算部14は、測光部13および後述する撮像部17からの出力に基づいて、各部を制御するためのパラメータなどを算出し(詳細は後述する)、測光部13、制御部15および画像補正部18に演算結果を出力する。
また、制御部15は、演算部14の演算結果に応じて、開口絞り2、クイックリターンミラー3、シャッタ11をそれぞれ駆動する。操作部16は、不図示のレリーズボタンやユーザによる露出補正値の設定(詳細は後述する)のための設定ボタン(露出補正ボタンや露出値を固定するためのAEロックボタンなど)などを備え、操作部16の出力は演算部14に接続される。
また、撮像部17は、図1の撮像素子12を備え、撮影レンズ102を介した被写界を撮像し、画像データを画像補正部18に出力する。また、撮像部17は、撮像により得た画像データを、演算部14にも出力する。画像補正部18は、演算部14の演算結果に応じて、撮像部17から出力された画像データを補正し(詳細は後述する)、メモリ部19に出力する。
メモリ部19は、メモリカード(カード状のリムーバブルメモリ)などの記録媒体であり、画像補正部18により補正された画像データを記録する。なお、メモリ部19は、内蔵メモリであっても良い。
ところで、測光部13に含まれる測光素子10は、SPD(Silicon Photo Diode)やCCDなどの受光素子であり、図3に示す分割測光センサである。測光素子10は、被写界の略全面を25個の領域に分割して測光し、それぞれの領域の輝度値BV(1)〜BV(25)を検出する。電子カメラ100は、このような測光素子10を用いた測光に関して、3つの測光モードを有する。3つの測光モードとは、中央部分測光モード、スポット測光モード、多分割測光モードである。これらの測光モードは、操作部16を介して、ユーザにより設定される。
以上説明した構成の電子カメラ100の撮影時の動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図4のフローチャートの一連の動作は、不図示のレリーズボタンが半押し(半分まで押圧されること)された場合に開始される。
ユーザにより、不図示のレリーズボタンが半押しされると、ステップS1において、電子カメラ100は、測光部13の測光素子10の電源をONし、所定の初期化動作を行う。
ステップS2において、測光部13の測光素子10は、測光用プリズム8、測光用レンズ9を介して被写界を測光し、輝度を検出する。このとき、測光部13は、ユーザにより設定された測光モードに対応する領域および後述する補正参照領域の測光を行う。
ユーザにより、中央部分測光モードが設定された場合、測光部13の測光素子10は、図3のほぼ中央に当たる領域1〜9を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(9)を検出する。また、ユーザにより、スポット測光モードが設定された場合、測光部13は、図3の中心のスポット領域5を測光対象とし、輝度値BV(5)を検出する。さらに、ユーザにより、多分割測光モードが設定された場合、測光部13の測光素子10は、図3の全面の領域1〜25を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(25)を検出する。
さらに、測光部13の測光素子10は、前述した補正参照領域として、図3の領域1〜9、13、14、17、18、21、22を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(9)、BV(13)、BV(14)、BV(17)、BV(18)、BV(21)、BV(22)を検出する。なお、各測光モードが設定された場合に、それぞれどの領域を測光対象とするか、および補正参照領域をどの領域にするかはこの例に限定されない。
ステップS3において、演算部14は、測光部13により測光モードに応じて検出された輝度値およびユーザによって操作部16に設定された露出補正値やブラケティング値に基づいて、露出制御輝度値BVexpを算出する。
つまり、ユーザにより中央部分測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(1)〜BV(9)に基づいて、中央部分測光モードにおける露出制御輝度値BVcwを算出する。また、スポット測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(5)に基づいて、スポット測光モードにおける露出制御輝度値BVspを算出する。さらに、多分割測光モードが設定された場合、演算部14は、輝度値BV(1)〜BV(25)に基づいて、多分割測光モードにおける露出制御輝度値BVaを算出する。すなわち、ユーザにより、中央部分測光モードが設定された場合は、露出制御輝度値BVexp=BVcw−(BVec+BVbkt)となり、スポット測光モードが設定された場合は、露出制御輝度値BVexp=BVsp−(BVec+BVbkt)となり、多分割測光モードが設定された場合は、露出制御輝度値BVexp=BVa−(BVec+BVbkt)となる。
なお、BVecは、操作部16を介してユーザにより設定された手動露出補正値である。ユーザは、この手動露出補正値BVecを例えば+1、−2のように設定することにより、明るめ、暗めなど、適正な露出から意図してずらした露出補正を行うことができる。また、BVbktは、操作部16を介してユーザにより設定されたブラケティング値である。ユーザは、このブラケティング値BVbktを、例えば「1刻みに3枚」と設定して連写を実行することにより、1回の撮影について、「適正」、「所定量暗め」、「所定量明るめ」と段階的に露出を変えて撮影を行うことができる。
これらの代表輝度値(BVcw,BVsp,BVa)の具体的な算出方法については、例えば、特開平9−281543号公報や特開昭63−170628号公報に開示される方法と同様に行われるので、詳細な説明を省略する。
ステップS4において、演算部14は、補正参照領域輝度値BVrefを算出する。演算部14は、まず次式を用いて露出基準レベルVbaseを求める。
Vbase=2^(BVexp−Ofs)・・・(式1)
露出基準レベルVbaseは、輝度が露出制御輝度値BVexpと同じで、分布が一様な被写体を測光した場合に得られる測光素子出力である。また、Ofsは、測光素子のアンプゲインや蓄積時間やレンズの絞り開口値等の測光条件の違いを補正する値である。
次に、演算部14は、仮想飽和レベルSatClipを、次式を用いて求める。
SatClip=(Vsat/TgS)×Vbase・・・(式2)
Vsatは、撮像素子出力の飽和レベルである。また、TgSは、基準目標値であり詳細については後述する。
続いて、演算部14は、補正参照領域の測光素子出力が仮想飽和レベルで飽和したと仮定して輝度を算出する。まず、演算部14は、次式を用いて参照領域の平均出力を求める。
Mr=ΣV(i)/n・・・(式3)
ただしV(i)がSatClipより大きい場合は、V(i)=SatClipとし、V(i)を上限値で制限する。
ここでiは、図3のうち参照領域に含まれる領域の番号、つまりi=1〜9、13、14、17、18、21、22であり、nはその領域の数、つまりn=15である。また、V(i)は、領域iの測光素子出力であり、領域の輝度値BV(i)と次式の関係がある。
BV(i)=Log2(V(i))+Ofs・・・(式4)
ここで、Log2は、底が2の対数である。
こうして補正参照領域の平均出力を求めると、演算部14は、次式を用いて補正参照領域輝度値BVrefを算出する。
BVref=Log2(Mr)+Ofs・・・(式5)
ここで、式2のTgSは、一様にグレー(中間調)な被写体を撮像した画像が好ましいグレーとして見える(中間調として再現される)ように定められた撮像素子出力の基準目標値である。ただし、基準目標値TgSを定める際には、被写体は一様な輝度なので撮像素子出力の飽和を考慮する必要が無く、補正参照領域輝度値BVrefの算出においてもV(i)を上限値(SatClip)で制限する必要は無い。
式2より明らかなように、測光素子出力における露出基準レベルVbaseと仮想飽和レベルSatClipとの比は、撮像素子出力における基準目標値TgSと撮像素子出力の飽和レベルVsatとの比と同じである。したがって、測光素子出力を仮想飽和レベルSatClipで制限した出力から求めた露出レベルは、撮像素子出力から求めた露出レベルと同じになる。つまり、撮像データが飽和していた場合でも適切に補正された画像を得ることができるのである。
そして、ステップS5において、演算部14は、露出制御パラメータを算出する。露出制御パラメータとは、シャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度を指す。演算部14は、ステップS3で算出した露出制御輝度値BVexpに基づいて露出制御パラメータを算出する。演算部14には、露出制御輝度値BVexpに基づいてシャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度を算出するための演算式が予め用意されている。そして、演算部14は、算出したシャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度を、露出制御パラメータとして、制御部15に出力する。
ステップS6において、演算部14は、ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押し(完全に押圧されること)されたか否かを判定し、全押しされていない場合にはステップS7に進み、全押しされた場合にはステップS11に進む。
ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされていない場合、ステップS7において、演算部14は、測光部制御パラメータを算出する。
測光部制御パラメータとは、測光部13における測光条件のことであり、測光部13の測光素子10がSPDの場合にはアンプゲイン、CCDの場合にはアンプゲインおよび蓄積時間を指す。演算部14は、測光部制御パラメータを算出すると、算出した測光部制御パラメータを測光部13に出力する。
ステップS7において、演算部14は、ステップS2の測光結果に基づいて、次の測光における測光条件を決定する。そのため、測光部13は、より状況に即した最適な測光を行うことができる。
ステップS8において、演算部14は、ユーザにより操作部16の不図示のAEロックボタンがONに設定されているか否かを判定し、ONに設定されている場合にはステップS9に進む。一方、AEロックボタンがONに設定されていない場合には、ステップS2に戻り、ステップS2以降の処理を再び行う。
ユーザにより不図示のAEロックボタンがONに設定されている場合、ステップS9において、測光部13の測光素子10は、ステップS2と同様に被写界を測光し、輝度を検出する。ただし、ステップS9においては、測光部13の測光素子10は、前述した補正参照領域を測光対象とし、輝度値BV(1)〜BV(9)、BV(13)、BV(14)、BV(17)、BV(18)、BV(21)、BV(22)を検出する。
そして、ステップS10において、演算部14は、ステップS4と同様に、測光部13により検出された補正参照領域の輝度値に基づいて、補正参照領域輝度値BVrefを算出する。そして、補正参照領域輝度値BVrefを算出すると、ステップS6に戻り、ステップS6以降の処理を再び行う。
電子カメラ100は、ユーザにより不図示のAEロックボタンがONに設定されている場合(ステップS8YES)には、レリーズボタンが全押しされる(ステップS6YES)まで、補正参照領域の測光と補正参照領域輝度値BVrefの算出と測光部制御パラメータの算出とを繰り返す。また、ユーザにより不図示のAEロックボタンがONに設定されていない場合(ステップS8NO)には、レリーズボタンが全押しされる(ステップS6YES)まで、測光と露出制御輝度値BVexpの算出と補正参照領域輝度値BVrefの算出と露出制御パラメータの算出と測光部制御パラメータの算出とを繰り返す。そして、ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされると、ステップS11に進む。
ユーザにより不図示のレリーズボタンが全押しされた場合、ステップS11において、制御部15および撮像部17は、被写界の撮像を行う。
制御部15は、演算部14によって算出されたシャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度に基づいて、開口絞り2、シャッタ11、クイックリターンミラー3、撮像部17を制御し、撮像部17は、被写界を撮像する。
ここで、制御部15による開口絞り2およびシャッタ11の制御には、誤差が生じていると考えられる。そのため、この誤差を改善するために、ステップS12において、演算部14および画像補正部18は、デジタルゲイン処理を行う。
図5は、撮像部17の撮像素子12を示す図である。図5の一つ一つのマスは、撮像素子12の画素に対応する。そして、各画素から赤成分(R成分)、緑成分(G成分)、青成分(B成分)の画像データを画像補正部18へ出力する。
まず、演算部14は、各画素の輝度値Yを、次式を用いて求める。
Y[i,j]=Kr×Dr[i,j]+Kg×Dg[i,j]+Kb×Db[i,j]・・・(式6)
式6において、i,jは画素番号を示し、DrはR成分の画像データ、DgはG成分の画像データ、DbはB成分の画像データを示す。また、Kr,Kg,Kbは画像データから輝度値を求めるための所定の係数である。
次に、演算部14は、目標輝度出力補正係数HTを、次式を用いて求める。
HT=2^(BVref−BVexp)・・・(式7)
次に、演算部14は、撮影時目標値TgYを、次式を用いて求める。
TgY=TgS×HT・・・(式8)
式8において、撮影時目標値TgYは、制御部15による開口絞り2およびシャッタ11の制御誤差が無い場合に撮像部17により出力される画像データのうち、測光部13の補正参照領域に対応する部分の画像データの平均輝度出力に相当する。
そして、演算部14は、露出誤差量ExpErrを、次式を用いて求める。
ExpErr=TgY/AveYref・・・(式9)
式9において、AveYrefは、撮像部17により出力された画像データのうち、測光部13の補正参照領域に対応する部分の画像データの平均輝度出力であり、次式を用いて求める。
AveYref=(ΣY[i,j])/[(x2−x1+1)×(y2−y1+1)]・・・(式10)
ただし、式10において、i=x1〜x2であり、j=y1〜y2である。i=x1〜x2、j=y1〜y2の部分は、撮像部17により出力された画像データのうち、補正参照領域(図3領域1〜9、13、14、17、18、21、22)に略対応する部分であり、式10により、この部分の画像データの輝度出力の平均が算出される。
次に、演算部14は、デジタルゲイン補正係数CTを、次式を用いて求める。
CT=[(ExpErr−1)×AP+1]・・・(式11)
式11において、APは補正寄与率を示し、0〜1の値を取る(詳細は後述する)。
そして、演算部14は、次式を用いて、撮像部17から出力された画像データを補正する。
DA=DB×CT・・・(式12)
式12において、DAは補正後の画像データを示し、DBは撮像部17から出力された(補正前の)画像データを示す。
補正寄与率APが0より大きい場合に式12を用いて補正を行うと、露出誤差量ExpErrが1よりも大きい、つまりデジタルゲイン補正係数CTが1よりも大きい場合には、画像全体を明るくする方向(画像における出力レベルを増大させる方向)に補正することができる。一方、露出誤差量ExpErrが1よりも小さい、つまりデジタルゲイン補正係数CTが1よりも小さい場合には、画像全体を暗くする方向(画像における出力レベルを低減する方向)に補正することができる。
ただし、デジタルゲイン補正係数CTがあまりに大きいと、補正前の画像データDBに含まれるノイズ成分も増幅させてしまうので、結果として補正後の画像はノイズの目立つ画像になってしまう。したがって、デジタルゲイン補正係数CTに対して制限値αを設けて、デジタルゲイン補正係数CT≦αとしても良い。なお、制限値αは、ノイズを許容可能なデジタルゲイン値であり、予め実験等で求める。
また、画像データDr、Dg、Dbがダイナミックレンジに達していた場合に、1より小さい露出誤差量ExpErrに基づいた補正を行うと、補正後の画像に偽色が発生する場合がある。例えば、赤い花を被写体として撮影を行い、露出オーバーのために画像の一部に白飛びが発生した場合、この白飛びの部分に対応する全ての画像データDr、Dg、Dbがダイナミックレンジに達している。そして、この画像データに対して、1より小さい露出誤差量ExpErrに基づく補正(すなわち、画像における出力レベルを低減する方向の補正)を行うと、補正後の全ての画像データDr、Dg、Dbがダイナミックレンジよりも同じだけ小さい値になる。これはつまりライトグレーに補正されるということであり、赤い花の一部がライトグレーに補正されてしまうことになる。したがって、補正対象の画像にダイナミックレンジに達した画像データがあるか否かを検出して、ダイナミックレンジに達した画像データがあり、かつ、露出誤差量ExpErrが1より小さい場合(画像における出力レベルを低減する方向の補正である場合)は、補正寄与率AP=0とする(すなわち補正を禁止する)ようにしても良い。また、単純に、露出誤差量ExpErrが1より小さい場合は補正寄与率AP=0とする(補正を禁止する)ことにより、処理を簡略化し、制御部15および演算部14の負荷を軽減するとともに処理時間を短縮するようにしても良い。
また、閃光装置を使用して撮影を行う場合は、撮影前に閃光装置が消灯している状態で露出制御輝度値BVexpや補正参照領域輝度値BVrefを取得し、撮影時に閃光装置が発光している状態で平均輝度出力AveYrefを取得する。したがって、適正な露出誤差量ExpErrを求められない場合がある。このような場合を考慮して、閃光装置の使用時は、補正寄与率AP=0とすれば(補正を禁止すれば)良い。
なお、ここまでに説明した各方法を組み合わせて、補正寄与率APの値を設定するようにしても良い。以上のように撮影状況に応じて補正寄与率APを設定することにより、最適なデジタルゲイン処理を行うことができる。
以上説明したように画像データの補正が行われると、ステップS13において、メモリ部19は、画像補正部18によって補正された画像データを記録し、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、被写界を測光して得た測光値を所定の上限値で制限した値に基づいて、被写界の所定領域の目標画像出力値を算出し、目標画像出力値と、撮像により生成された画像のうち所定領域に対応する部分の画像出力値との比に基づいて、画像を補正する際に用いる補正値を算出し、算出した補正値に基づいて画像を補正する。したがって、撮像により生成された画像に飽和レベルに達している部分がある場合でも、適正な露出の画像を得るための補正を可能とすることができる。
また、本実施形態によれば、撮像素子の飽和出力レベルに基づいて、上述した上限値を算出する。したがって、撮像素子の飽和出力レベルに応じた補正を可能とすることができる。
なお、本実施形態では、固定の基準目標値TgSを用いる例を示したが、例えば、ホワイトバランスのモードなどに応じて、基準目標値TgSを適宜変更するようにしても良い。このように基準目標値TgSを適宜変更することにより、より適切な補正を行うことができる。また、本実施形態で例に挙げた各式は、この例に限定されない。例えば、式2を用いてSatClipを算出する際に、個々のばらつきを加味して(Vsat/TgS)の値を調整するようにしても良い。
また、本実施形態では、露出制御を電子カメラ100が自動的に行ういわゆる自動露出モードを例に説明を行ったが、ユーザが露出設定を行ういわゆるマニュアル露出モードの場合にも同様に本発明を適用することができる。マニュアル露出モードの場合は、露出制御輝度値BVexpは測光部13によって得られた輝度値BV(1)〜BV(25)に基づいて算出するのではなく、ユーザの選択したシャッタ速度、絞り値および撮像素子12の感度から算出すれば良い。このように露出制御輝度値BVexpを算出することにより、ユーザの意図を反映しつつ、簡単に、適切な明るさの画像を得ることができる。ただし、バルブモードの場合には、事前にシャッタ速度がわからないので、露出制御輝度値BVexpを算出することができない。したがって、補正寄与率AP=0として補正を禁止すれば良い。
また、本実施形態で、電子カメラ100が行った処理の一部をコンピュータで実現するようにしても良い。すなわち、画像データを取得し、図4を参照して説明した手順で画像データを補正するようにしても良い。ただし、コンピュータで実現する場合には、画像データ(処理対象の画像)とともに、本実施形態の図4で説明した補正と同様の補正ができる撮像条件を取得する。なお、撮像条件は例えばEXIFなどのファイルフォーマットを用いて、画像データの付帯情報として記録しておいても良い。
本実施形態の電子カメラの概略構成図である。 本実施形態の電子カメラの機能ブロック図である。 測光素子を説明する図である 本実施形態の電子カメラの動作を示すフローチャートである。 撮像素子を説明する図である
符号の説明
10,測光素子 12,撮像素子 13,測光部 14,演算部 15,制御部 16,操作部 17,撮像部 18,画像補正部 100,電子カメラ 101,カメラ本体

Claims (2)

  1. 被写界を測光する測光部と、
    撮像素子により前記被写界を撮像して画像を生成する撮像部と、
    前記測光部による測光値に基づいて、露出制御値を算出する第1の演算部と、
    前記被写界のうち、補正の参照とする所定の参照領域を設定し、前記参照領域における前記測光値を所定の上限値で制限した値に基づいて、前記参照領域に関する代表値を算出する第2の演算部と、
    前記露出制御値と前記代表値とに基づいて、前記参照領域において前記撮像部により生成される前記画像の目標画像出力値を算出する第3の演算部と、
    前記目標画像出力値と、前記撮像部により生成された前記画像のうち前記参照領域に対応する部分の画像出力値との比に基づいて、前記画像を補正する際に用いる補正値を算出する第4の演算部と、
    前記第4の演算部により演算された前記補正値に基づいて、前記撮像部により生成された前記画像を補正する補正部と
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記演算部は、前記撮像素子の飽和出力レベルに基づいて、前記上限値を算出する
    ことを特徴とする電子カメラ。
JP2005136232A 2005-05-09 2005-05-09 電子カメラ Expired - Fee Related JP4810879B2 (ja)

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