JP2002116370A - 撮像装置、焦点調節装置、電子カメラ、及び焦点調節方法 - Google Patents

撮像装置、焦点調節装置、電子カメラ、及び焦点調節方法

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JP2002116370A
JP2002116370A JP2000307740A JP2000307740A JP2002116370A JP 2002116370 A JP2002116370 A JP 2002116370A JP 2000307740 A JP2000307740 A JP 2000307740A JP 2000307740 A JP2000307740 A JP 2000307740A JP 2002116370 A JP2002116370 A JP 2002116370A
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Akira Inoue
晃 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像素子ユニット交換により生じる誤合焦を
防止する。 【解決手段】 CCDユニット1をカメラ本体2から着
脱可能に構成する電子カメラにおいて、CCDユニット
1が交換されたとき、メインCPU23は、CCD4を
使用して得られる合焦情報(合焦位置)と、ラインセン
サー18を使用して得られる合焦情報(合焦位置)に基
づき合焦補正値を算出する。以後、ラインセンサー18
を使用して焦点調節を行うときは、得られる合焦情報
を、先の合焦補正値により補正し、この補正した合焦情
報に基づいてフォーカスレンズ11を合焦位置へ駆動さ
せる。これにより、補正された合焦情報は、真の合焦情
報であるCCD4を使用して得られる合焦情報と一致す
るようになり、誤合焦を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子ユニット
を撮像装置本体から着脱可能に構成する撮像装置に関
し、特に、撮像素子ユニットを交換することにより生じ
る誤合焦を防止する焦点調節技術に関する。
【0002】
【従来の技術】光学レンズなどを用いて結像させた被写
体像をCCD(Charge Coupled Device )などの撮像素
子で電気信号に変換し、記録媒体などに撮像画像として
記録する撮像装置が広く普及している。このような撮像
装置として、例えば電子カメラがある。
【0003】この電子カメラには、静止画像の記録を主
機能とするものや、動画像の記録を主機能とするものが
ある。また、これらの機能とは別に静止画像の連写機能
を備えるものもある。一般的に、静止画像の記録を主機
能とする電子カメラでは、撮像素子であるCCDを使用
して焦点調節(いわゆるコントラストAF)を行い、こ
の時に得られる合焦情報に基づいてフォーカスレンズを
合焦位置へ移動するように構成されている。このような
構成は、被写体までの距離を検出する専用の測距センサ
ー(ラインセンサーやPSD(Position Sensitive Dev
ice )などの測距素子)を別に備える必要がなく、また
パララックスがないという長所がある反面、測距センサ
ーを用いて焦点調節を行う場合に比べて焦点調節の為の
処理時間が長くなり、1回の撮影時間が長くなるという
短所を有している。
【0004】一方、動画像の記録を主機能とする電子カ
メラや連写機能を備える電子カメラでは、CCDとは別
に上述の専用の測距センサーを設け、この測距センサー
を使用して焦点調節を行いフォーカスレンズを合焦位置
へ移動するように構成されている。このような構成は、
CCDを使用して行う焦点調節の為の処理を、専用の測
距センサーに行わせることにより、1回の撮影に要する
処理時間を短縮化させ、連続的に撮影を繰り返す連続撮
影(動画像の撮影や連写機能による撮影など)に対応さ
せたものである。従って、測距センサーを備える電子カ
メラには、撮影者による撮影モードの指示に基づいて、
例えば、" 静止画モード" が指示されたときは、CCD
を使用したコントラストAF、" 動画モード" 及び" 静
止画連写モード" が指示されたときは、測距センサーを
使用した焦点調節を行うように構成されるものがある。
【0005】また、電子カメラでは、上述の静止画像の
記録機能、動画像の記録機能、及び連写機能などを最適
に実現するため、撮影する主用途(主機能)に応じて、
最適な画素数の撮像素子を備えるように構成されてい
る。例えば、高画質の静止画像の撮影を主用途とする電
子カメラでは、画素数の多いCCDを備えるようにし、
また高速連写による撮影を主用途とするものでは、それ
よりも少ない画素数のCCDを備えるようにし、また動
画像の撮影を主用途するものは、更に少ない画素数のC
CDを備えるように構成されている。
【0006】また、電子カメラには、備えるCCDの数
に応じて、それを1つで構成する単板CCD方式のもの
や、それを複数で構成する多板CCD方式のものがあ
る。一般的に、多板CCD方式は、単板CCD方式に比
べ、原色から淡い中間調までの微妙な色合いを忠実に再
現でき、映像に立体感・奥行感をもたらす高い解像度を
得ることができるものである。
【0007】また、電子カメラには、CCDを有するC
CDユニットを電子カメラ本体から着脱可能に構成する
ものがある。例えば、特開平8−18839公報には、
CCDが異なる異種類のカメラユニットをカメラコント
ロールユニットから着脱可能に構成する撮像装置が提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した、
電子カメラ本体に測距センサーを備えてCCDユニット
を一体で構成する電子カメラでは、通常、工場出荷時
に、CCDから出力される画像信号に基づいて求められ
る合焦情報(合焦位置など)と測距センサーにより検出
される被写体距離に基づいて求められる合焦情報が一致
するように調整(補正)されている。
【0009】しかしながら、CCDユニットを電子カメ
ラ本体から着脱可能に構成する電子カメラでは、交換さ
れるCCDユニット毎に個体差があるために、CCDユ
ニットの交換前後でCCDを使用して得られる合焦情報
が異なり、CCDユニットの互換性が保てないという問
題を生じる。このCCDユニットの個体差は、CCDユ
ニット装着後のCCDユニットと電子カメラ本体との位
置関係のバラツキ、CCDユニットに備えられるCCD
位置のバラツキ、及びCCDユニットに備えられるCC
Dの撮像面位置のバラツキなどにより発生するものであ
る。
【0010】従って、CCDユニットを交換することに
より、CCDを使用して得られる合焦情報と測距センサ
ーを使用して得られる合焦情報も異なることになる。こ
れにより、主として測距センサーを使用して焦点調節が
行われる、例えば動画撮影時などでは、誤った合焦情報
が求められ、この誤った合焦情報に基づいて誤った合焦
位置にフォーカスレンズが移動され、結果として適正な
焦点調節が行われないという問題を生じる。
【0011】図11は、CCDユニットの個体差により
CCDユニッのト交換前後で合焦位置が異なる例を示し
た図である。同図では、CCDユニットを交換したこと
により、交換後のCCD撮像面位置が、交換前のCCD
撮像面位置に対し後方(同図右方向)に距離dズレた例
を示している。
【0012】同図において、位置Cは、CCDユニット
交換前のCCD撮像面の位置を示し、位置Dは、CCD
ユニット交換後のCCD撮像面の位置を示している。こ
れにより、CCDユニットの交換前後で同一被写体に対
し焦点調節を行ったとき、交換前のフォーカスレンズの
合焦位置を位置Aとすると、交換後のフォーカスレンズ
の合焦位置は、前述のCCD撮像面のズレd分だけ、後
方(同図右側)にズレた位置Bになり、交換前後で合焦
位置が異なるという問題を生じる。
【0013】このような問題を解決するため、CCDユ
ニットを選別して個体差のないCCDユニットのみを使
用するようにすることも考えられるが、これでは、選別
に伴う工数の増加やコストアップという新たな問題を生
じてしまう。また使用環境の温度変化に伴う熱膨張/熱
収縮などを考慮すると、個体差のないCCDユニットを
選別、管理することは困難である。
【0014】本発明の課題は、上記実情に鑑み、測距素
子を使用して得られる合焦情報を補正することにより、
撮像素子ユニットを交換することにより生じる誤合焦を
防止する手法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様であ
る撮像装置では、撮像素子ユニットを撮像装置本体から
着脱可能に構成する撮像装置であって、前記撮像素子ユ
ニットは、結像される被写体像を光電変換して画像信号
を出力する撮像素子を備え、前記撮像装置本体は、被写
体までの距離を検出する測距手段と、前記撮像素子から
出力される画像信号に基づき第1の合焦情報を算出する
第1の算出手段と、前記測距手段により検出される被写
体までの距離に基づき第2の合焦情報を算出する第2の
算出手段と、前記第1の合焦情報と前記第2の合焦情報
に基づき合焦補正値を算出する補正値算出手段と、前記
合焦補正値に基づき前記第2の合焦情報を補正する補正
手段とを備えるように構成する。
【0016】上記の構成によれば、例えばラインセンサ
ーやPSDなどの測距素子などの測距手段により検出さ
れる被写体までの距離に基づいて算出される合焦情報
を、合焦補正値により補正することができるので、補正
された合焦情報は、真の合焦情報であるCCD4を使用
して得られる合焦情報と一致するようになり、撮像素子
ユニットを交換することにより生じる、測距手段を使用
して焦点調節を行うときの誤合焦を防止することができ
る。
【0017】尚、上述した本発明の第一の態様におい
て、前記補正値算出手段により合焦補正値が算出される
まで撮影を禁止する撮影禁止手段を更に備えるように構
成しても良い。この構成によれば、合焦補正値が算出さ
れる前に、焦点調節が行われることを防止することがで
きる。
【0018】本発明の第二の態様である焦点調節装置
は、結像される被写体像を光電変換して画像信号を出力
する撮像素子を有する撮像素子ユニットを、被写体まで
の距離を検出する測距手段を有する撮像装置本体から着
脱可能に構成する撮像装置の焦点調節装置であって、前
記撮像素子から出力される画像信号に基づき第1の合焦
情報を算出する第1の算出手段と、前記測距手段により
検出される被写体までの距離に基づき第2の合焦情報を
算出する第2の算出手段と、前記第1の合焦情報と前記
第2の合焦情報に基づき合焦補正値を算出する補正値算
出手段と、前記合焦補正値に基づき前記第2の合焦情報
を補正する補正手段とを備えるように構成する。
【0019】上述した構成の焦点調節装置を撮像装置に
備えるようにすれば、測距手段により検出される被写体
までの距離に基づいて算出される合焦情報を、合焦補正
値により補正することができるので、補正された合焦情
報は、真の合焦情報であるCCD4を使用して得られる
合焦情報と一致するようになり、撮像素子ユニットを交
換することにより生じる、測距手段を使用して焦点調節
を行うときの誤合焦を防止することができる。
【0020】本発明の第三の態様である電子カメラは、
結像される被写体像を光電変換して画像信号を出力する
撮像素子を備え、被写体までの距離を検出する測距手段
を有する電子カメラ本体から着脱可能に構成される撮像
素子ユニットと、前記撮像素子から出力される画像信号
に基づき第1の合焦情報を算出する第1の算出手段と前
記測距手段により検出される被写体までの距離に基づき
第2の合焦情報を算出する第2の算出手段と前記第1の
合焦情報と前記第2の合焦情報に基づき合焦補正値を算
出する補正値算出手段と前記合焦補正値に基づき前記第
2の合焦情報を補正する補正手段とを備える焦点調節装
置と、連続撮影を行う撮影手段とを備え、前記撮影手段
が連続撮影を行うとき、前記補正手段により補正された
前記第2の合焦情報に基づき焦点調節を行うように構成
する。
【0021】上記の構成によれば、撮像素子ユニット交
換後に、撮影速度の高速化が要求される動画撮影や連写
撮影などの連続撮影を行うために測距素子などの測距手
段を使用して焦点調節を行うときに、誤合焦を防止する
ことができる。本発明の第四の態様である焦点調節方法
は、結像される被写体像を光電変換して画像信号を出力
する撮像素子を有する撮像素子ユニットを、被写体まで
の距離を検出する測距手段を有する撮像装置本体から着
脱可能に構成する撮像装置の焦点調節方法であって、前
記撮像素子から出力される画像信号に基づき第1の合焦
情報を算出し、前記測距手段により検出される被写体ま
での距離に基づき第2の合焦情報を算出し、前記第1の
合焦情報と前記第2の合焦情報に基づき合焦補正値を算
出し、前記合焦補正値に基づき前記第2の合焦情報を補
正するようにする。
【0022】上述した方法を使用して焦点調節を行うよ
うにすれば、撮像素子ユニット交換後に測距手段を使用
して焦点調節を行うときに、誤合焦を防止することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形
態を示す電子カメラのシステム構成図である。同図にお
いて、撮像装置である電子カメラは、撮像素子ユニット
であるCCDユニット(又はカメラヘッドとも言う)1
を、撮像装置本体であるカメラ本体2から着脱可能に構
成され、CCDユニット1とカメラ本体2は、電気接点
S1、S2、S3、S4を介してデータの授受を行うよ
うに構成されている。
【0024】また、同図に示す電子カメラは、位相差検
出方式又はコントラスト検出方式により焦点調節を行
い、素子測光方式又はイメージャ測光方式により測光を
行うように構成されている。CCDユニット1におい
て、フィルタ3は、撮影レンズ部8を介してCCD4に
結像される被写体像のモアレや偽色の発生を抑制するロ
ーパスフィルタ、及び被写体光の赤外領域成分をカット
する赤外カットフィルターから成る。
【0025】CCD4は、フィルタ3を介して結像され
た被写体像を光電変換して画像を示す電気信号(以下、
単に画像信号と言う)を出力するエリアセンサーであ
る。撮像回路5は、CCD4から出力される画像信号の
リセット雑音などを除去する相関二重サンプリング回路
(以下、単にCDS(Correlated Double Sampling)と
言う)と、このCDSの出力信号の信号レベルを調節す
るオートゲインコントロールアンプ(以下、単にAGC
(Automatic Gain Control)という)と、このAGC出
力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変
換器(以下、単にA/Dと言う)などを含んで構成さ
れ、このデジタル信号(画像データ)を電気接点S1を
介してカメラ本体2に出力する。また、AGCの信号レ
ベルの設定は、電気接点S2を介して、カメラ本体2の
メインCPU23により設定される露出設定に基づいて
行われる。
【0026】EEPROM6は、CCDユニット1の固
有情報を記憶する記憶部であり、例えば、CCDユニッ
ト1の識別情報、CCD4のイメージサイズ、カラーフ
ィルタ、画素ピッチ、感度、及び総画素数などの情報を
記憶し、電気接点S3を介してカメラ本体2のメインC
PU23により読み出される。
【0027】CCD駆動部7は、電気接点S4を介し
て、カメラ本体2から出力される制御信号に基づいてC
CD4を駆動する。例えば、カメラ本体2のCPU23
により設定される露出設定に基づいてCCD4のシャッ
タースピードを制御する。一方、カメラ本体2におい
て、撮影レンズ部8は、ズームレンズ9、絞り部10、
及び被写体像をCCD4に結像するフォーカスレンズ1
1などを含んで構成される。
【0028】ハーフミラー12は、撮影レンズ部8を通
過した被写体光束を、同図右方向と同図上方向に分光す
る。ハーフミラー13は、ピント板14(上面がマット
面)を介して入射される被写体光束を、同図上方向と同
図左方向に分光する。
【0029】ペンタプリズム15は、ハーフミラー13
を透過した被写体光束を、内部で反射させ、接眼レンズ
16を介して、撮影者の眼17に導く。ラインセンサー
18は、位相差検出方式による焦点調節(以下、単に位
相差AFと言う)を行うときに使用されるセンサーであ
り、ハーフミラー13により同図左側に反射され、コン
デンサーレンズ19及びセパレータレンズ(不図示)に
より分光された被写体像(被写体光束)を結像し、被写
体までの距離に基づいて変化する、この2つの被写体像
の像間隔を検出して、これを位相差AF処理部20へ出
力する測距手段である。
【0030】位相差AF処理部20は、ラインセンサー
18から出力される2つの被写体像の像間隔と予め内部
に記憶する合焦時の像間隔(一定値)に基づき、位相差
を算出し、これをメインCPU23へ出力する。測光素
子21は、素子測光方式による測光(以下、単に素子測
光という)を行うときに使用される測光センサーであ
り、被写体輝度を検出して、この検出値(被写体輝度
値)を素子測光処理部22へ出力する測光手段である。
尚、このときの検出値は、撮像素子への入射光照度とみ
なされる。
【0031】素子測光処理部22は、測光素子21から
出力される検出値に基づきEV値(輝度情報)を算出
し、このEV値をメインCPU23へ出力する。尚、E
V値の算出は、例えば検出値とEV値の相関テーブル若
しくは計算式等に基づき行われる。
【0032】また、電気接点S1、メインCPU23、
SDRAM(Synchronous DRAM)24、画像処理部2
5、JPEG(Joint Photographic Expert Group )処
理部26、メモリカード27、LCDドライバー(同図
LCD Driver )28、サブCPU29、フラッシュメモ
リ30、イメージャ測光処理部31、及びコントラスト
AF処理部32は、いずれもバス33に接続されてお
り、このバス33を介して相互にデータの授受が行われ
る。
【0033】SDRAM24は、CCDユニット1の撮
像回路5から出力される画像データを一時的に記憶する
メモリである。また、JPEG処理部26による画像デ
ータの圧縮・伸張処理における処理中の画像データの一
時記憶用として、また、メインCPU23による制御処
理実行のためのワークエリアとしても使用される。
【0034】画像処理部25は、SDRAM24に格納
される画像データを再生表示若しくは記録するとき、或
いはメモリカード27に記録されている画像データを再
生表示するときに、画像の明暗・彩度・色合いなどを補
正する、γ補正処理・色処理などを施す。
【0035】メモリカード27は、いわゆるICメモリ
カードであり、画像データを記録する記録媒体として用
いられ、カメラ本体2に着脱可能である。LCDドライ
バー28は、LCDディスプレイ(同図 LCD Display)
34を駆動制御する。
【0036】LCDディスプレイ34は、LCDドライ
バー28の制御の基に画像を再生表示する。サブCPU
29は、内蔵する制御プログラムを実行することによ
り、SW部35に対して行われる各種の操作内容を検出
し、検出結果をメインCPU23に通知する。
【0037】SW部35は、撮影者が電子カメラに各種
の指示を与えるために操作されるスイッチ群、例えば、
レリーズボタンによるファーストレリーズに対応して動
作する、焦点調節を指示するスイッチ及び後述するキャ
リブレーションの実行を開始するスイッチ、またセカン
ドレリーズに対応して動作するCCD4に結像されてい
る被写体像の記録を指示するスイッチ、またその他、電
子カメラのパワー(電源)ボタン、動作モードなどの選
択を行うボタンに対応して動作するスイッチ、及び通常
の1画像撮影の他に連続撮影や動画撮影等を行うための
撮影モード切換スイッチなどを備えている。
【0038】フラッシュメモリ26は、電子カメラの制
御プログラムであるカメラプログラムを記憶する。ま
た、CCDユニット交換後に位相差AFによるAF処理
を行うときに使用される合焦補正値、素子測光による測
光処理を行うときに使用される測光補正値を記憶する。
また、その他、プログラム線図や、CCDユニット1の
画素ピッチ毎にコントラストAF時のフォーカスレンズ
11のサンプリングピッチを示したテーブルA、及びC
CDユニット1の画素ピッチ毎に位相差AF時の許容デ
フォーカス値を示したテーブルBなどを記憶する。
【0039】イメージャ測光処理部31は、イメージャ
測光方式による測光(以下、単位イメージャ測光とい
う)を行うときに、CCDユニット1の撮像回路5から
出力される画像データを受信して、内部に備えるバイパ
スフィルタ(不図示)により、この画像データの測光エ
リアのみを抽出し、この抽出した測光エリアに示される
画像データを積分した積分値(被写体輝度値)と上記画
像データを得たときの絞り値とシャッタースピードなど
に基づいてEV値(輝度情報)を算出し、このEV値を
メインCPU23へ出力する。
【0040】コントラストAF処理部32は、コントラ
スト検出方式による焦点調節(以下、単にコントラスト
AFと言う)を行うときに、CCDユニット1の撮像回
路5から出力される画像データを受信して、内部のバイ
パスフィルタ(不図示)により、この画像データの所定
エリアのみを抽出し、この抽出した所定エリアに示され
る画像データから被写体像の鮮鋭度を示すコントラスト
値を検出し、このコントラスト値をメインCPU18へ
出力する。
【0041】メインCPU23は、中央演算処理部であ
り、フラッシュメモリ26に格納されているカメラプロ
グラムに従って、SDRAM25をワークエリアとして
使用しながら、電子カメラ全体の動作を制御する。例え
ば、詳細は後述するが、CCDユニット1が交換された
ときにキャリブレーション処理を行い、イメージャ測光
により得られたEV値(輝度情報)と素子測光により得
られたEV値(輝度情報)に基づき測光補正値を算出
し、またコントラストAFにより得られた合焦情報と位
相差AFにより得られた合焦情報に基づき合焦補正値を
算出する処理を行う。また、キャリブレーション処理後
に素子測光を行うときは、この測光補正値と素子測光に
より得られたEV値とプログラム線図に基づき、露出条
件(絞り、シャッタースピード、AGCなど)を設定
し、また位相差AFを行うときは、この合焦補正値と位
相差AFにより得られる合焦情報に基づき、フォーカス
レンズ11を合焦位置へ移動すべく処理を行う。また、
その他、撮影・再生に係る処理なども行う。尚、同図で
は、説明の理解を早めるため、フラッシュメモリ30、
イメージャ測光処理部31、及びコントラストAF処理
部32からメインCPU23へのデータの流れを点線で
示している。
【0042】フォーカスレンズ駆動部36は、メインC
PU23により設定された停止位置設定に基づいてフォ
ーカスレンズ11を駆動する。絞り駆動部37は、メイ
ンCPU23により設定された露出設定に基づいて絞り
部10を駆動する。
【0043】ストロボ制御部38は、メインCPU23
により設定された露出設定に基づき、ストロボ発光部3
9を制御する。ストロボ発光部39は、ストロボ制御部
38の制御の基にストロボを発光する。
【0044】図2は、カメラプログラムを実行すること
によりメインCPU23により行われる制御処理の処理
内容を示すフローチャートであり、本発明に関係する、
CCDユニット1を交換したときのキャリブレーション
に関する処理の流れについて特に詳細に示したものであ
る。
【0045】尚、同図に示すフローは、撮影者により、
電子カメラのCCDユニット1が交換され、SW部29
に含まれるパワーボタンが押された後に開始される処理
である。まず、撮影者によりパワーボタンが押される
と、このパワーボタンに対応するスイッチがONされ、
これがサブCPU29に検出され、サブCPU29から
メインCPU23に通知される。
【0046】メインCPU23は、この通知を受けて、
電子カメラの電源を投入し(ステップ(以下、単にSと
言う)201)、電子カメラの初期動作処理、すなわ
ち、メインCPU23自身及び電子カメラの各構成要素
を初期化する処理を行う(S202)。また、この時に
CCDユニット1のEEPROM6に記憶されるCCD
ユニット1の固有情報を読み出す処理を行う。
【0047】続いて、読み出した固有情報の内の識別情
報に基づき、CCDユニット1が交換されたか否かを判
断する(S203)。この時、メインCPU23は、前
回に読み出した識別情報を記憶している。従って、前回
に読み出した識別情報と、今回読み出した識別情報を比
較することにより、CCDユニット1が交換されたか否
かを判断することができる。
【0048】S203の処理で、CCDユニット1が交
換された(識別情報が不一致)と判断したときは(S2
03がYes)、キャリブレーション処理を行う為に、
撮影者による撮影指示の受け付けを禁止する(S20
4)。このように撮影を禁止することで、キャリブレー
ション終了前に撮影が行われた為に生じる誤合焦や誤測
光を防止することができる。
【0049】続いて、撮影者にキャリブレーションの実
行を促す旨をLCDディスプレイ34上に表示する(S
205)。本フローでは、キャリブレーションの実行開
始指示は、レリーズボタンのファーストレリーズにより
行われる。すなわち、撮影者により電子カメラが所定の
被写体へ向けられ、そこでレリーズボタンによるファー
ストレリーズが行われることによりキャリブレーション
処理を開始する。
【0050】メインCPU23は、SW部35及びサブ
CPU29を介して、このファーストレリーズが行われ
た旨の通知を受けると、キャリブレーション処理を開始
する(S206)。まず、イメージャ測光を行いイメー
ジャ測光による輝度情報(EV値)を求め(S20
7)、続いて、素子測光を行い素子測光による輝度情報
(EV値)を求める(S208)。そして、イメージャ
測光により求めた輝度情報と、素子測光により求めた輝
度情報に基づき、測光補正値を算出し(S209)、こ
の測光補正値をフラッシュメモリ30に記憶する(S2
10)。例えば、イメージャ測光により求めたEV値が
EV7.7、素子測光により求めたEV値がEV8であ
ったとすると、真のEV値はイメージャ測光により求め
たEV値であるため、測光補正値は7.7−8=−0.
3となり、EV−0.3となる。尚、前述のS207及
びS208の処理は後述する。
【0051】続いて、位相差AFを行い位相差AFによ
る合焦情報(合焦位置)を求め(S211)続いて、コ
ントラストAFを行いコントラストAFによる合焦情報
(合焦位置)を求める(S212)。そして、位相差A
Fにより求めた合焦位置と、コントラストAFにより求
めた合焦位置に基づき、合焦補正値を算出し(S21
3)、この合焦補正値をフラッシュメモリ30に記憶す
る(S214)。例えば、図3に示すように、同一被写
体40に対し、位相差AFにより求めた合焦位置が無限
遠位置からFμの位置、コントラストAFにより求めた
合焦位置がフォーカスレンズ11の無限遠位置からEμ
の位置であったとすると、真の合焦位置はコントラスト
AFにより求めた合焦位置であるため、合焦補正値はE
−Fμとなる。但し、本実施形態に示すフラッシュメモ
リに記憶する合焦補正値は、デフォーカス値に換算した
値を記憶するようにする。尚、前述のS211及びS2
12の処理は後述する。
【0052】このようにして、測光補正値と合焦補正値
をフラッシュメモリ30に記憶すると、キャリブレーシ
ョンが終了した旨を、LCDディスプレイ34に表示す
る(S215)。そして、撮影者による撮影指示の受け
付けを許可し(S216)、通常撮影可能状態として当
該フローを終了する。
【0053】一方、S203の処理で、CCDユニット
が交換されていない(識別情報が一致)と判断したとき
は(S203がNo)、キャリブレーション処理を行う
必要がないので、そのまま当該フローを終了する。尚、
電子カメラの電源がONされている時に、CCDユニッ
ト1が交換された場合も、上記S202〜S216に示
した処理と同様の処理が行われる。
【0054】図4は、図2のイメージャ測光による輝度
情報算出処理(S207)を示すフローチャートであ
る。同図に示すフローでは、まず、図2のS202で読
み出したCCDユニット1の固有情報の内、CCD4の
感度を読み出し(S401)、絞り値、シャッタースピ
ード、及びAGCなどの初期露出条件を設定する(S4
02)。
【0055】続いて、撮影を行い(S403)、イメー
ジャ測光処理部31から、CCD4に結像される被写体
像の画像データに基づいて算出される、測光エリアにお
ける画像データの被写体輝度値(積分値)を取得し(S
404)、この被写体輝度値が適正範囲に入っているか
否かを判断する(S405)。この判断処理は、得られ
る被写体輝度値が適正範囲外にあると、正しい測光補正
値を求めることが出来ない為、これを防止するために行
う処理である。この判断処理で、得られた被写体輝度値
が適正な範囲に入っていないと判断したときは(S40
5がNo)、露出条件を変更して(S406)、S40
3の処理に戻る。
【0056】このように、得られる被写体輝度値が適正
範囲に入るまでS403〜S406の処理を繰り返し、
被写体輝度値が適正な範囲に入ったと判断したときには
(S405がYes)、この時の被写体輝度値に基づい
て算出されるEV値(輝度情報)を、イメージャ測光処
理部31から取得して(S407)、当該フローを終了
する。
【0057】図5は、図2の素子測光による輝度情報算
出処理(S208)を示すフローチャートである。同図
に示すフローでは、まず、図2のS202で読み出した
CCDユニット1の固有情報の内、CCD4の感度を読
み出し(S501)、測光素子21を使用して測光を行
う(S502)。そして、素子測光処理部22から、測
光素子21の検出値(被写体輝度値)に基づいて算出さ
れるEV値(輝度情報)を取得し(S503)、当該フ
ローを終了する。
【0058】図6は、図2の位相差AFによる合焦情報
算出処理(S211)を示すフローチャートである。同
図に示すフローでは、まず、位相差AF処理部20か
ら、ラインセンサー18の検出値(分光された被写体像
の像間隔)に基づいて求められた位相差を取得する(S
601)。
【0059】続いて、この時取得された位相差に基づい
てデフォーカス値を算出し(S602)、このデフォー
カス値に基づいて合焦位置(合焦情報)を算出し(S6
03)、当該フローを終了する。尚、デフォーカス値の
算出は、例えば位相差とデフォーカス値の相関テーブル
若しくは計算式等に基づき行われる。また、合焦位置の
算出は、例えばデフォーカス値と合焦位置の相関テーブ
ル若しくは計算式等に基づき行われる。
【0060】図7は、図2のコントラストAFによる合
焦情報算出処理(S212)を示すフローチャートであ
る。同図に示すフローでは、まず、図2のS202で読
み出したCCDユニット1の固有情報の内、CCD4の
画素ピッチを読み出す(S701)。
【0061】続いて、フラッシュメモリ30のテーブル
Aを参照し、読み出した画素ピッチに対応するサンプリ
ングピッチを読み出し、これを設定する(S702)。
尚、このサンプリングピッチは、読み出した画素ピッチ
に基づいて計算により求めても良い。
【0062】続いて、フォーカスレンズ11を無限遠
(∞)位置に移動させ(S703)、まず、この位置で
撮影(コントラスト値の検出)を行い(S704)、コ
ントラストAF処理部19からコントラスト値を取得し
(S705)、このコントラスト値を内部に備える記憶
部に記憶する(S706)。
【0063】続いて、現在のフォーカスレンズ11位置
が最至近位置であるか否かを判断し(S707)、最至
近位置でないときには(S707がYes)、次の撮影
位置であるサンプリング位置(フォーカスレンズ11の
移動位置)を算出して(S708)このサンプリング位
置へフォーカスレンズ11を移動させる(S709)。
尚、S708で算出されるサンプリング位置は、現在の
フォーカスレンズ11の位置に、先に読み出したサンプ
リングピッチ分を、最至近方向に加えることにより算出
される。
【0064】このように、S704〜S709の処理を
繰り返して、無限遠位置から最至近位置までの各サンプ
リング位置におけるコントラスト値を全て求め、フォー
カスレンズ8が最至近位置までくると(S707がN
o)、各サンプリング位置で得られたコントラスト値を
比較してそのピーク値を求め、コントラスト値のピーク
値に対応するフォーカスレンズ8の位置(合焦位置(合
焦情報))を算出し(S710)、当該フローを終了す
る。
【0065】以上の図2及び図3〜図6に示した処理に
より、CCDユニット1が交換されるときのキャリブレ
ーション処理を終了する。次に、上述のキャリブレーシ
ョン処理が終了した後の通常撮影時に行われる、素子測
光処理及び位相差AF処理について説明する。
【0066】図8は、キャリブレーション処理が終了し
た後の通常撮影時に行われる素子測光処理を示すフロー
チャートである。同図に示すフローでは、まず、図2の
S202で読み出したCCDユニット1の固有情報の
内、CCD4の感度を読み出し(S801)、測光素子
21を使用して測光を行う(S802)。
【0067】続いて、素子測光処理部22から測光素子
21の検出値に基づいて算出されるEV値を取得し(S
803)、このEV値とフラッシュメモリ30に記憶さ
れている測光補正値に基づき、補正EV値を算出する
(S804)。そして、この補正EV値とフラッシュメ
モリ30に記憶されているプログラム線図に基づいて、
絞り、シャッタースピード、AGCなどの露出条件を設
定し、当該フローを終了する。尚、AGCの設定は、絞
り値及びシャッタースピード値固定の場合や、絞り値及
びシャッタースピード値が可変範囲を超える場合などに
設定されるものである。
【0068】例えば、素子測光処理部22により算出さ
れたEV値がEV10、フラッシュメモリ30に記憶さ
れている測光補正値がEV−0.3とすると、補正EV
値は、10+(−0.3)=9.7となる。従って、こ
の例では、EV値を補正せずに露出条件を設定した場合
には、得られる画像が露出オーバーになってしまうが、
上述のS803の補正処理を行うことにより、EV値が
補正され、常に適正な露出が設定されるようになる。
【0069】このように、素子測光にて得られるEV値
を測光補正値により補正することにより、CCDユニッ
ト1が交換されたことにより発生する誤測光を防止する
ことができる。図9は、キャリブレーション処理が終了
した後の通常撮影時に行われる位相差AF処理を示すフ
ローチャートである。同図に示すフローでは、まず、図
2のS202で読み出したCCDユニット1の固有情報
の内、CCD4の画素ピッチを読み出し(S901)、
フラッシュメモリ30のテーブルBを参照し、読み出し
た画素ピッチに対応する許容デフォーカス値を読み出
し、これを設定する(S902)。
【0070】続いて、ラインセンサー18及び位相差A
F処理部20などにより、ラインセンサー18に結像す
る被写体像の像間隔に基づく位相差を検出し(S90
3)、この位相差に基づいてデフォーカス値を算出する
(S904)。続いて、算出されたデフォーカス値とフ
ラッシュメモリ30に記憶されている合焦補正値に基づ
き、補正デフォーカス値を求める(S905)。
【0071】例えば、算出されたデフォーカス値がG、
フラッシュメモリ30に記憶された合焦補正値(デフォ
ーカス値に換算されたもの)がHとすると、補正デフォ
ーカス値はG+Hとなる。続いて、この補正デフォーカ
ス値が、先のS902の処理で設定された許容デフォー
カス値以内(合焦範囲)に入るか否かを判断し(S90
6)、許容デフォーカス値に入らない(否合焦)と判断
したときには(S906がNo)、補正デフォーカス値
に基づいてフォーカスレンズ11の合焦位置を算出し
(S907)、この合焦位置へフォーカスレンズ11を
移動させ(S908)、S903の処理に戻る。
【0072】このようにして、補正デフォーカス値が許
容デフォーカス値以内に入るまで、S903〜S908
の処理を繰り返し、補正デフォーカス値が許容デフォー
カス値以内に入ったと判断したときには(S906がY
es)、合焦とみなし、当該フローを終了する。尚、S
903〜S908の処理を所定回繰り返しても、補正デ
フォーカス値が許容デフォーカス値以内に入らないとき
には、エラー処理を行うようにしても良い。
【0073】このように、位相差AF処理にて得られる
デフォーカス値を補正することにより、正しいデフォー
カス値に基づく正しい合焦位置が求められるようにな
り、CCDユニット1が交換されたことにより発生する
誤合焦を防止することができる。
【0074】尚、本実施形態に示した電子カメラにおい
て、静止画撮影を行うときには、測光をイメージャ測光
により、また焦点調節をコントラストAFにより行うよ
うにし、動画像撮影や連写撮影などの連続撮影を行うと
きには、測光を図8に示した素子測光により、また焦点
調節を図9に示した位相差AFにより行うように構成し
ても良い。このように構成することで、1回の撮影に要
する処理時間の短縮化が要求される連続撮影において
も、CCDユニット1が交換されることにより生じる誤
測光及び誤合焦を防止することができる。
【0075】また、本実施形態では、撮影者がCCDユ
ニット1を交換したときに、キャリブレーション処理を
行う例を示したが、例えば、SW部35にキャリブレー
ションモードSWなどを設け、撮影者が、このSWを操
作することにより、CCDユニット1を交換していない
状態であってもキャリブレーション処理を行うように構
成して良い。このように構成することで、1つのCCD
ユニットを継続的に使用するような場合に、経時変化な
どによりCCD4の位置関係が変化した場合であって
も、素子測光による誤測光及び位相差AFによる誤合焦
を防止することができる。
【0076】また、本実施形態では、輝度情報としてE
V値を適用したが、例えば、輝度情報としてEV値算出
前の被写体輝度値を適用するようにしても良い。また、
本実施形態では、被写体までの距離を測距する測距手段
として、撮影レンズ部8を通る被写体光束を検出する位
相差AF(いわゆるTTL位相差AF)を適用したが、
これの代わりに撮影レンズ部8を通らない被写体光束を
検出する外部位相差AFを適用しても良く、又は三角測
距AF(いわゆるアクティブAF)を適用するようにし
ても良い。
【0077】図10は、三角測距AFを適用した例を示
す図である。尚、同図では、主に三角測距AFを実現す
るための構成を示し、その他の構成については省略して
示している。同図において、発光制御部41は、メイン
CPU23の制御の基に発光部42を制御する。発光部
42は、発光制御部41の制御の基に被写体43に赤外
光を投光する。ラインセンサー44は、被写体43に投
光された赤外光の反射光を、受光レンズを介して受光
し、このときのラインセンサー44上の受光位置に応じ
た検出値を三角測距AF処理部46へ出力する。三角測
距AF処理部46は、得られた検出値に基づき、投光し
た光と反射光との角度に基づく三角測距法を利用して、
被写体43までの距離(被写体距離)を算出し、これを
メインCPU23へ出力する。メインCPU23は、得
られた被写体距離に基づき、フォーカスレンズを合焦位
置へ駆動すべく制御する。この例において、CCDユニ
ット1が交換されたときには、コントラストAFにより
得られた合焦位置と三角測距AFにより得られた合焦位
置に基づき合焦補正値を算出し、以後、三角測距AFを
行うときは、三角測距AFにより得られた合焦位置を合
焦補正値により補正し、補正された合焦位置に基づきフ
ォーカスレンズ11を駆動するように制御する。このよ
うな構成によっても、CCDユニット1が交換されたこ
とにより発生する、三角測距AF時の誤合焦を防止する
ことができる。
【0078】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、撮像素子を使用して得られる合焦情報と測距素
子を使用して得られる合焦情報に基づいて合焦補正値を
算出し、この合焦補正値に基づいて撮影時の測距素子を
使用して得られる合焦情報を補正することにより、補正
後の合焦情報は真の合焦情報であるCCD4を使用して
得られる合焦情報と一致するようになり、撮像素子ユニ
ットを交換することにより生じる誤合焦を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電子カメラのシス
テム構成図である。
【図2】メインCPUにより行われる制御処理の処理内
容を示すフローチャートである。
【図3】合焦補正値の算出例を示した図である。
【図4】イメージャ測光による輝度情報算出処理を示す
フローチャートである。
【図5】素子測光による輝度情報算出処理を示すフロー
チャートである。
【図6】位相差AFによる合焦情報算出処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】コントラストAFによる合焦情報算出処理を示
すフローチャートである。
【図8】キャリブレーション処理が終了した後の通常撮
影時に行われる素子測光処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】キャリブレーション処理が終了した後の通常撮
影時に行われる位相差AF処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】三角測距AFを適用した例を示す図である。
【図11】CCDユニットの個体差によりCCDユニッ
のト交換前後で合焦位置が異なる例を示した図である。
【符号の説明】
1 CCDユニット 2 カメラ本体 3 フィルタ 4 CCD 5 撮像回路 6 EEPROM 7 CCD駆動部 8 撮影レンズ部 9 ズームレンズ 10 絞り部 11 フォーカスレンズ 12 ハーフミラー 13 ハーフミラー 14 ピント板 15 ペンタプリズム 16 接眼レンズ 17 撮影者の眼 18 ラインセンサー 19 コンデンサーレンズ 20 位相差AF処理部 21 測光素子 22 素子測光処理部 23 メインCPU 24 SDRAM 25 画像処理部 26 JPEG処理部 27 メモリカード 28 LCDドライバー 29 サブCPU 30 フラッシュメモリ 31 イメージャ測光処理部 32 コントラストAF処理部 33 バス 34 LCDディスプレイ 35 SW部 36 フォーカスレンズ駆動部 37 絞り駆動部 38 ストロボ制御部 39 ストロボ発光部 40 被写体 41 発光制御部 42 発光部 43 被写体 44 ラインセンサー 45 受光レンズ 46 三角測距AF処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 19/02 G02B 7/11 N H04N 5/225 D 5/232 C // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H011 AA01 BA21 BA25 BA31 BB02 BB04 CA28 2H051 AA00 BA02 BA47 CA06 CA12 CB20 CB22 CB29 CD01 CD30 CE14 CE21 DA02 2H054 AA01 2H100 BB05 CC07 5C022 AA13 AB27 AB28 AC31 AC42 AC54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子ユニットを撮像装置本体から着
    脱可能に構成する撮像装置であって、 前記撮像素子ユニットは、 結像される被写体像を光電変換して画像信号を出力する
    撮像素子、 を備え、 前記撮像装置本体は、 被写体までの距離を検出する測距手段と、 前記撮像素子から出力される画像信号に基づき第1の合
    焦情報を算出する第1の算出手段と、 前記測距手段により検出される被写体までの距離に基づ
    き第2の合焦情報を算出する第2の算出手段と、 前記第1の合焦情報と前記第2の合焦情報に基づき合焦
    補正値を算出する補正値算出手段と、 前記合焦補正値に基づき前記第2の合焦情報を補正する
    補正手段と、 を備える、 ことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記補正値算出手段により合焦補正値が
    算出されるまで撮影を禁止する撮影禁止手段、 を更に備えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置
  3. 【請求項3】 結像される被写体像を光電変換して画像
    信号を出力する撮像素子を有する撮像素子ユニットを、
    被写体までの距離を検出する測距手段を有する撮像装置
    本体から着脱可能に構成する撮像装置の焦点調節装置で
    あって、 前記撮像素子から出力される画像信号に基づき第1の合
    焦情報を算出する第1の算出手段と、 前記測距手段により検出される被写体までの距離に基づ
    き第2の合焦情報を算出する第2の算出手段と、 前記第1の合焦情報と前記第2の合焦情報に基づき合焦
    補正値を算出する補正値算出手段と、 前記合焦補正値に基づき前記第2の合焦情報を補正する
    補正手段と、 を備える、 ことを特徴とする焦点調節装置。
  4. 【請求項4】 結像される被写体像を光電変換して画像
    信号を出力する撮像素子を備え、被写体までの距離を検
    出する測距手段を有する電子カメラ本体から着脱可能に
    構成される撮像素子ユニットと、 前記撮像素子から出力される画像信号に基づき第1の合
    焦情報を算出する第1の算出手段と、前記測距手段によ
    り検出される被写体までの距離に基づき第2の合焦情報
    を算出する第2の算出手段と、前記第1の合焦情報と前
    記第2の合焦情報に基づき合焦補正値を算出する補正値
    算出手段と、前記合焦補正値に基づき前記第2の合焦情
    報を補正する補正手段とを備える焦点調節装置と、 連続撮影を行う撮影手段と、 を備え、 前記撮影手段が連続撮影を行うとき、前記補正手段によ
    り補正された前記第2の合焦情報に基づき焦点調節を行
    う、 ことを特徴とする電子カメラ。
  5. 【請求項5】 結像される被写体像を光電変換して画像
    信号を出力する撮像素子を有する撮像素子ユニットを、
    被写体までの距離を検出する測距手段を有する撮像装置
    本体から着脱可能に構成する撮像装置の焦点調節方法で
    あって、 前記撮像素子から出力される画像信号に基づき第1の合
    焦情報を算出し、 前記測距手段により検出される被写体までの距離に基づ
    き第2の合焦情報を算出し、 前記第1の合焦情報と前記第2の合焦情報に基づき合焦
    補正値を算出し、 前記合焦補正値に基づき前記第2の合焦情報を補正す
    る、 ことを特徴とする焦点調節方法。
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