JP2002118779A - 撮像装置、撮像素子ユニット、撮像素子本体、及び焦点調節方法 - Google Patents

撮像装置、撮像素子ユニット、撮像素子本体、及び焦点調節方法

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JP2002118779A
JP2002118779A JP2000307730A JP2000307730A JP2002118779A JP 2002118779 A JP2002118779 A JP 2002118779A JP 2000307730 A JP2000307730 A JP 2000307730A JP 2000307730 A JP2000307730 A JP 2000307730A JP 2002118779 A JP2002118779 A JP 2002118779A
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Akira Inoue
晃 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像素子を備える撮像素子ユニットを撮像装
置本体に着脱可能に構成する撮像装置の焦点調節手法を
提供する。 【解決手段】 CCDユニット1のEEPROM6はC
CD4の画素ピッチ情報を記憶する。カメラ本体2は、
フラッシュメモリ26にテーブルA及びテーブルBを記
憶し、テーブルAには画素ピッチ毎のサンプリングピッ
チが示され、テーブルBには画素ピッチ毎の許容デフォ
ーカス値が示されている。カメラ本体2は、EEPRO
M6に記憶される画素ピッチ情報を読み出し、この画素
ピッチ情報に基づいて、テーブルAから対応するサンプ
リングピッチを、またテーブルBから対応する許容デフ
ォーカス値を読み出す。そして、読み出したサンプリン
グピッチに基づいてコントラストAFを行い、また読み
出した許容デフォーカス値に基づいて位相差AFを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子ユニット
を撮像装置本体から着脱可能に構成する撮像装置の焦点
調節技術に関する。
【0002】
【従来の技術】光学レンズなどを用いて結像させた被写
体像をCCD(Charge Coupled Device )などの撮像素
子で電気信号に変換し、記録媒体などに撮像画像として
記録する撮像装置が広く普及している。
【0003】このような撮像装置として、例えば、電子
カメラは、静止画像の記録を主機能とする電子スチルカ
メラ(いわゆるデジタルスチルカメラ)と、動画像の記
録を主機能とするビデオカメラ(デジタルビデオカメ
ラ)とに大別できる。但し、近年においては、動画像の
記録機能を備えた電子スチルカメラや静止画の記録機能
を備えたビデオカメラなどが相次いで市場に投入されて
おり、この両者の境界を見極めるのは難しくなりつつあ
る。
【0004】また、電子カメラには、上述した動画像の
記録機能(以下、単に動画機能という)とは別に連写機
能を備えたものもある。動画機能では、記録する各フレ
ームの画像の解像度を、通常の1コマ毎の撮影(静止画
像の撮影)のものよりも低下させた、多量のフレームの
連続撮像画像を記録媒体に記録するようにしているもの
が多い。これに対し、連写機能は、通常の1コマ毎の撮
影により記録される静止画像とほぼ同程度の解像度の連
続撮像画像を記録媒体に記録するものである。従って、
一般的に動画機能では連写機能に比べて長時間に渡る動
画の収録が可能であり、その一方で連写機能により撮影
されて記録された撮像画像は動画機能によるものよりも
画質が良好である。
【0005】このような機能を最適に実現するため、電
子カメラは、撮影する主用途(主機能)に応じて、最適
な画素数の撮像素子を備えるように構成されている。例
えば、高画質の静止画像の撮影を主用途とする電子カメ
ラでは、画素数の多いCCDを備えるようにし、また高
速連写による撮影を主用途とするものでは、それよりも
少ない画素数のCCDを備えるようにし、また動画像の
撮影を主用途するものでも、更に少ない画素数のCCD
を備えるように構成されている。
【0006】また、電子カメラは、備えるCCDの数に
応じて、それを1つで構成する単板CCD方式のもの
や、それを複数で構成する多板CCD方式のものがあ
る。例えば、多板CCD方式として3板CCD方式で
は、入射した光を光学プリズムを利用して反射・透過さ
せ、光の3原色であるR(赤)・G(緑)・B(青)に
分光し、この分光した光を3つのCCDにそれぞれ結像
させ、得られる画像信号に所定の処理を加えて撮像画像
を得るように構成されている。一般的に、多板CCD方
式は、単板CCD方式に比べ、原色から淡い中間調まで
の微妙な色合いを忠実に再現でき、映像に立体感・奥行
感をもたらす高い解像度を得ることができるものであ
る。
【0007】また、電子カメラには、CCDを有するC
CDユニットを電子カメラ本体から着脱可能に構成する
ものもある。これは、例えばCCDユニットの一部、例
えばCCD自体などが故障したときに、CCDユニット
だけを新品のものに交換して直ぐに再利用可能にし、撮
影者(利用者)の便宜を図ったものである。
【0008】また、特開平8−18839公報には、C
CDが異なる異種類のカメラユニットをカメラコントロ
ールユニットから着脱可能に構成する撮像装置が提案さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電子
カメラでは、一般的にCCDユニットを内部に備えて一
体で構成し、その用途に応じた最適なCCDを備えるも
のであった。従って、1台の電子カメラで用途の異なる
撮影を実現することは難しかった。例えば、動画撮影を
主用途する電子カメラは、静止画像の高画質撮影を主用
途とする電子カメラに比べて画素数の少ないCCDを備
えている。従って、動画撮影を主用途とする電子カメラ
を使用して、静止画像の高画質撮影を行うことは不可能
であった。このため、撮影者は、それぞれの用途に応じ
て個別に電子カメラを用意する必要があった。
【0010】また、CCDユニットをカメラ本体から着
脱可能に構成する電子カメラもあったが、これは同種類
のCCDユニットを着脱可能に構成するものであって、
異種類のCCDユニットを着脱可能に構成するものでは
なかった。また、上記特開平8−18839公報に掲載
される撮像装置は、カメラコントロールユニットに、C
CDの種類が異なる異種類のカメラユニットを装着可能
に構成する撮像装置が提案されているが、その異種類の
カメラユニットを装着したときの焦点調節技術に関して
は、何も提案されていない。
【0011】従って、撮像素子を備える撮像素子ユニッ
トを撮像装置本体に着脱可能に構成する撮像装置の焦点
調節技術は、依然として提案されていないままであり、
用途に応じて撮像装置本体に装着する撮像素子ユニット
を交換し、装着された撮像素子ユニットに適した焦点調
節が行われないままであった。
【0012】本発明の課題は、上記実情に鑑み、撮像素
子を備える撮像素子ユニットを撮像装置本体に着脱可能
に構成する撮像装置の焦点調節手法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様であ
る撮像装置では、撮像素子ユニットを撮像装置本体から
着脱可能に構成する撮像装置であって、前記撮像素子ユ
ニットは、結像される被写体像を光電変換して画像信号
を出力する撮像素子と、該撮像素子の画素に関する情報
を記憶する記憶手段とを備え、前記撮像装置本体は、前
記記憶手段に記憶される前記画素に関する情報に基づき
合焦条件を設定し、該合焦条件に基づき焦点調節を行う
焦点調節手段を備えるように構成する。
【0014】上記の構成によれば、撮像装置本体に装着
される撮像素子ユニットの撮像素子の画素に関する情報
に基づいて合焦条件を設定し、この合焦条件に基づき焦
点調節を行うことができる。尚、上述した本発明の第一
の実施の態様において、前記焦点調節手段は、前記画素
に関する情報に基づき合焦光学系のサンプリング位置を
設定し、該サンプリング位置で得られる前記撮像素子か
ら出力される画像信号に基づき焦点調節を行うようにし
ても良い。
【0015】この構成によれば、合焦条件として合焦光
学系のサンプリング位置を設定し、このサンプリング位
置にて得られる撮像素子の画像信号に基づいて焦点調節
(いわゆるコントラストAF)を行うことができる。ま
た、上述した本発明の第一の実施の態様において、被写
体光束に基づきデフォーカス値を検出する検出手段を更
に備え、前記焦点調節手段は、前記画素に関する情報に
基づき許容デフォーカス値を設定し、該許容デフォーカ
ス値と前記検出手段により検出される前記デフォーカス
値に基づき焦点調節を行うようにしても良い。
【0016】この構成によれば、合焦条件として許容デ
フォーカス値を設定し、この許容デフォーカス値と被写
体光束に基づくデフォーカス値とに基づいて焦点調節
(いわゆる位相差AF)を行うことができる。また、例
えば前記画素に関する情報は、前記撮像素子の画素間の
距離を示す画素ピッチ情報であっても良い。
【0017】この構成によれば、上記合焦条件は、撮像
素子の画素ピッチに基づいて設定することができる。本
発明の第二の実施の態様である撮像素子ユニットは、撮
像装置本体から着脱可能に構成される撮像素子ユニット
であって、結像される被写体像を光電変換して画像信号
を出力する撮像素子と、焦点調節時の合焦条件を設定す
る時に使用される情報として前記撮像素子の画素間の距
離を示す画素ピッチ情報を記憶する記憶手段とを備える
ように構成する。
【0018】上記の構成によれば、この撮像素子ユニッ
トを撮像装置本体に装着したときの合焦条件を、この撮
像素子ユニットに記憶される撮像素子の画素ピッチに基
づいて設定させることができる。本発明の第三の実施の
態様である撮像装置本体は、撮像素子を有する撮像素子
ユニットを着脱可能に構成する撮像装置本体であって、
前記撮像素子ユニットに保持される前記撮像素子の画素
間の距離を示す画素ピッチ情報に基づき合焦条件を設定
し、該合焦条件に基づき焦点調節を行う焦点調節手段を
備えるように構成する。
【0019】上記の構成によれば、この撮像装置本体に
撮像素子ユニットを装着したときの合焦条件は、撮像素
子ユニットに保持される撮像素子の画素ピッチに基づい
て設定することができる。本発明の第四の実施の態様で
ある焦点調節方法は、撮像素子ユニットを撮像装置本体
から着脱可能に構成する撮像装置の焦点調節方法であっ
て、前記撮像素子ユニットに保持されている前記撮像素
子の画素に関する情報に基づき合焦条件を設定し、該合
焦条件に基づき焦点調節を行うようにする。
【0020】上述した方法を使用して焦点調節を行うよ
うにすれば、異種類の撮像素子を備える撮像素子ユニッ
トが撮像装置本体に装着されても、この撮像素子の画素
に関する情報に基づいて最適な合焦条件が設定され、適
切な焦点調節を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形
態を示す電子カメラのシステム構成図である。同図にお
いて、撮像装置である電子カメラは、撮像素子ユニット
であるCCDユニット(又はカメラヘッドとも言う)1
を、撮像装置本体であるカメラ本体2から着脱可能に構
成され、CCDユニット1とカメラ本体2は、電気接点
S1、S2、S3を介してデータの授受を行ように構成
されている。
【0022】また、同図の電子カメラは、位相差検出方
式及びコントラスト検出方式の両方式により焦点調節を
行えるように構成されている。CCDユニット1におい
て、フィルタ3は、撮影光学系を介してCCD4に結像
される被写体像のモアレや偽色の発生を抑制するローパ
スフィルタ、及び被写体光の赤外領域成分をカットする
赤外カットフィルターから成る。
【0023】CCD4は、フィルタ3を介して結像され
た被写体像を光電変換して画像を示す電気信号(以下、
単に画像信号と言う)を出力するエリアセンサーであ
る。撮像回路5は、相関二重サンプリング回路(以下、
単にCDS(Correlated Double Sampling)と言う)、
オートゲインコントロールアンプ(以下、単にAGC
(Automatic Gain Control)という)、及びアナログ/
デジタル変換器(以下、単にA/Dと言う)などを含ん
で構成され、CDSによりCCD4から出力された画像
信号のリセット雑音などを除去し、AGCによりCDS
の出力信号の信号レベルを調節し、A/DによりAGC
出力信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号
(画像データ)を電気接点S1を介してカメラ本体2に
出力する。
【0024】EEPROM6は、CCDユニット1の固
有情報を記憶する記憶部であり、CCD4に関する情報
として、そのイメージサイズ、カラーフィルタ、画素ピ
ッチ、及び感度総画素数などの情報を記憶し、電気接点
S2を介してカメラ本体2により読み出される。
【0025】タイミングジェネレータ(TG)7は、電
気接点S3を介してカメラ本体2から出力される信号に
基づいてCCD4の駆動信号を出力する。一方、カメラ
本体2において、合焦光学系であるフォーカスレンズ8
は、被写体像をCCD4に結像させる。
【0026】ハーフミラー9は、フォーカスレンズ8を
通過した被写体光束を、同図右方向と同図上方向に分光
する。ハーフミラー10は、ピント板11を介して入射
される被写体光束を、同図上方向と同図左方向に分光す
る。
【0027】ペンタプリズム12は、ハーフミラー10
を透過した被写体光束を、内部で反射させ、接眼レンズ
13を介して、撮影者の眼14に導く。ラインセンサー
15は、位相差検出方式による焦点調節(以下、単に位
相差AFと言う)を行うときに、ハーフミラー10によ
り同図左側に反射され、コンデンサーレンズ16及びセ
パレータレンズ(不図示)により分光された被写体像
(被写体光束)を結像し、この結像された2つの被写体
象の像間隔を検出して、この検出値を位相差AF処理部
17へ出力する。
【0028】位相差AF処理部17は、ラインセンサー
15から出力される2つの被写体像の像間隔と、一定値
である合焦時の像間隔から、位相差を検出し、この位相
差をメインCPU18へ出力する。また、電気接点S
1、メインCPU18、コントラストAF処理部19、
画像処理部20、JPEG(Joint Photographic Exper
t Group )処理部21、LCDドライバ(同図 LCD Dri
ver )22、サブCPU23、メモリカード24、SD
RAM(Synchronous DRAM)25、及びフラッシュメモ
リ26は、いずれもバス27に接続されており、このバ
ス27を介して相互にデータの授受が行われる。
【0029】コントラストAF処理部19は、コントラ
スト検出方式による焦点調節(以下、単にコントラスト
AFと言う)を行うときに、CCDユニット1の撮像回
路5から出力される画像データを、電気接点S1及びバ
ス27を介して受信し、内部のバイパスフィルタ(不図
示)により、この画像データの所定エリアを抽出し、こ
の抽出した所定エリアに示される画像データから被写体
像の鮮鋭度を示すコントラスト値を検出し、このコント
ラスト値をメインCPU18へ出力する。
【0030】フラッシュメモリ26は、電子カメラの制
御プログラムであるカメラプログラムを記憶する。ま
た、コントラストAF時のフォーカスレンズ8のサンプ
リングピッチをCCDユニット1毎に示したテーブル
A、及び位相差AF時の許容デフォーカス値をCCDユ
ニット1毎に示したテーブルBなどを記憶する。
【0031】SDRAM25は、CCDユニット1の撮
像回路5から出力される画像データを一時的に記憶する
メモリである。また、JPEG処理部21による画像デ
ータの圧縮・伸張処理における処理中の画像データの一
時記憶用として、また、メインCPU18による制御処
理の実行のためのワークエリアとしても使用される。
【0032】画像処理部20は、SDRAM25に格納
される画像データを再生表示若しくは記録するとき、或
いはメモリカード24に記録されている画像データを再
生表示するときに、画像の明暗・彩度・色合いなどを補
正する、γ補正処理・色処理などを施す。
【0033】JPEG処理部21は、SDRAM25に
格納されている画像データを記録する際のJPEG方式
によるデータ圧縮処理、及びJPEG方式による圧縮処
理が施されてメモリカード24に記録されている画像デ
ータを再生表示する際のデータ伸張処理を行う。
【0034】メモリカード24は、いわゆるICメモリ
カードであり、画像データを記録する記録媒体として用
いられ、カメラ本体2に着脱可能である。LCDドライ
バー22は、LCDディスプレイ(同図 LCD Display)
28を駆動制御する。
【0035】LCDディスプレイ28は、LCDドライ
バー22の制御の基に画像を再生表示する。サブCPU
23は、内蔵する制御プログラムを実行することによ
り、SW部29に対してなされた各種の操作内容を検出
し、検出結果をメインCPU18に通知する処理を行
う。
【0036】SW部29は、撮影者が電子カメラに各種
の指示を与えるために操作されるスイッチ群、例えば、
レリーズボタンによる、焦点調節を指示するファースト
レリーズに対応して動作するスイッチや、CCD4に結
像されている被写体像の記録を指示するセカンドレリー
ズに対応して動作するスイッチや、その他、電子カメラ
のパワー(電源)ボタンや動作モードなどの選択を行う
ボタンに対応して動作するスイッチなどを備えている。
【0037】メインCPU18は、中央演算処理部であ
り、フラッシュメモリ26に格納されているカメラプロ
グラムに従って、SDRAM25をワークエリアとして
使用しながら、電子カメラ全体の動作を制御する。例え
ば、詳細は後述するが、EEPROM6からCCDユニ
ット1の固有情報を読み出し、この固有情報に基づいて
フラッシュメモリ26のテーブルAから所定のサンプリ
ングピッチを読み出し、このサンプリングピッチに基づ
いてコントラストAFによるAF処理を行う。また、読
み出した固有情報に基づいてテーブルBから所定の許容
デフォーカス値を読み出し、この許容デフォーカス値に
基づいて位相差AFによるAF処理を行う。また、その
他、撮影・再生に係る処理なども制御する。
【0038】メインCPU18は、上記AF処理に基づ
いてフォーカスレンズ18の移動位置を設定し、駆動制
御部30に移動方向と移動量を出力し、駆動制御部30
は、駆動部31を駆動制御する。駆動部31は、駆動制
御部30の制御の基にフォーカスレンズ8を駆動する。
【0039】図2は、EEPROM6に記憶されるCC
Dユニット1の固有情報の一例を示す図である。尚、同
図では、3種類のCCDユニット1(タイプA、タイプ
B、タイプC)毎に、EEPROM6に記憶される固有
情報をまとめて示している。同図に示すように、EEP
ROM6は、CCD4のサイズ、カラーフィルタ、画素
ピッチ(Ph:横、Pv:縦)、感度、総画素数などの
固有情報を記憶する。
【0040】すなわち、タイプAのCCDユニット1の
EEPROM6は、CCD4のサイズが" 1/2" 、カ
ラーフィルタが" 補色(Y、M、C)" 画素ピッチがP
h"3μ" Pv" 4μ" 、感度が" ISO50" 、総画
素数が" 330万画素" であるなどの固有情報を記憶す
る。
【0041】タイプBのCCDユニット1のEEPRO
M6は、CCD4のサイズが" 1/2.5" 、カラーフ
ィルタが" 原色(R、G、B)" 画素ピッチがPh" 5
μ"Pv" 5μ" 、感度が" ISO100" 、総画素数
が" 200万画素" であるなどの固有情報を記憶する。
【0042】タイプCのCCDユニット1のEEPRO
M6は、CCD4のサイズが" 1/3" 、カラーフィル
タが" 原色(R、G、B)" 画素ピッチがPh" 7μ"
Pv" 9μ" 、感度が" ISO100" 、総画素数が"
130万画素" であるなどの固有情報を記憶する。
【0043】尚、本実施形態では、EEPROM6は、
CCDユニット1の固有情報としてCCD4に関する情
報を記憶するが、その他の情報を記憶するようにしても
良い。次に、フラッシュメモリ26のテーブルA及びテ
ーブルBについて説明する。
【0044】図3(a) は、テーブルAの内容を示し、同
図(b) は、テーブルBの内容を示す図である。同図(a)
に示すように、テーブルAは、カメラ本体2に着脱可能
に構成されるCCDユニット1毎に、コントラストAF
時のサンプリングピッチを示している。但し、同図に示
したサンプリングピッチは、フォーカスレンズ8を含む
撮影光学系のF値(FNo.)が4で、フォーカスレン
ズ8の駆動可能最小単位が2μの場合の例を示してい
る。
【0045】また、同図に示すサンプリングピッチは、
各CCDユニット1毎に、微細検出用(フォーカスサン
プリングピッチI)と荒検出用(フォーカスサンプリン
グピッチII)に2種類あり、微細検出用及び荒検出用の
それぞれにおいて、更に縦検出用と横検出用に2種類あ
る。尚、縦検出及び横検出とは、コントラスト値検出の
空間周波数の方向を示している。
【0046】また、同図に示すサンプリングピッチは、
各CCDユニット1の画素ピッチ情報に対応して設けら
れ、後に、メインCPU18により、装着されるCCD
ユニット1のEEPROM6に記憶されるCCD4の画
素ピッチ情報に基づいて、対応するサンプリングピッチ
が読み出される。
【0047】これにより、タイプAのCCDユニット1
が装着されたときのサンプリングピッチは、横検出によ
る微細検出時に6μ、縦検出時による微細検出時に8
μ、横検出による荒検出時に12μ、縦検出時による荒
検出時に16μになる。また、タイプBが装着されたと
きのサンプリングピッチは、横検出による微細検出時に
10μ、縦検出による微細検出時に10μ、横検出によ
る荒検出時に20μ、縦検出による荒検出時に20μに
なる。また、タイプCが装着されたときのサンプリング
ピッチは、横検出による微細検出時に14μ、縦検出に
よる微細検出時に18μ、横検出による荒検出時に28
μ、縦検出による荒検出時に36μになる。
【0048】また、図3(b) に示すように、テーブルB
には、カメラ本体2に着脱可能に構成されるCCDユニ
ット1毎に、位相差AF時の許容デフォーカス値が示さ
れている。この許容デフォーカス値は、各CCDユニッ
ト1の画素ピッチ情報に対応して設けられ、後に、メイ
ンCPU18により、装着されるCCDユニット1のE
EPROM6に記憶されるCCD4の画素ピッチ情報に
基づいて、対応する許容デフォーカス値が読み出され
る。尚、同図に示す許容デフォーカス値は、ラインセン
サー15の画素のエレメント単位で示される。
【0049】これにより、タイプAのCCDユニット1
が装着されたときの許容デフォーカス値は1エレメン
ト、タイプBが装着されたときの許容デフォーカス値は
2エレメント、タイプCが装着されたときの許容デフォ
ーカス値は3エレメントになる。
【0050】次に、上記構成の電子カメラにおいて、メ
インCPU18により行われる制御処理の詳細について
説明する。図4は、カメラプログラムを実行することに
よりメインCPU18により行われる制御処理の処理内
容を示すフローチャートであり、本発明に関係する、C
CDユニット1を交換したときの焦点調節(以下、単に
AFと言う)に関する処理の流れについて特に詳細に示
したものである。
【0051】同図に示すフローは、撮影者により、電子
カメラのCCDユニット1が交換され、SW部29に含
まれるパワーボタンが押された後に開始される。まず、
撮影者によりパワーボタンが押されると、このパワーボ
タンに対応するスイッチがONされ、これがサブCPU
23に検出され、サブCPU23からメインCPU18
に通知される。
【0052】メインCPU18は、この通知を受けて、
電子カメラの電源を投入し(ステップ(以下、単にSと
言う)401)、電子カメラの初期動作処理、すなわ
ち、メインCPU18自身及び電子カメラの各構成要素
を初期化する処理を実行する(S402)。
【0053】続いて、カメラ本体2に装着されているC
CDユニット1のEEPROM6から、このCCDユニ
ット1の固有情報を読み出し(S403)、読み出した
固有情報の内のCCD4の画素ピッチ情報と、メインC
PU18が既に前回に記憶している画素ピッチ情報が同
一であるか否かを判断する(S404)。すなわち、こ
こで画素ピッチ情報が異なれば、CCDユニット1が異
種類のものに交換されたことを示し(S404がYe
s)、また、同一であるときは、CCDユニット1は異
種類のものに交換されていないことを示す(S404が
No)。
【0054】S404の処理で、CCDユニットが異種
類のものに交換されたと判断したときには、読み出した
CCDユニット1の固有情報を内部の記憶部(不図示)
に記憶し、後述するサンプリングピッチ算出処理(S4
05)及び許容デフォーカス値算出処理(S406)を
行う。尚、同図に示すフローでは、サンプリングピッチ
の算出処理及び許容デフォーカス値算出処理の両処理を
行っているが、カメラ本体2が位相差AFを行う構成を
有していないときには、許容デフォーカス値算出処理は
行わず、そのままS407の処理に移行する。
【0055】続いて、その他の初期化処理を行って(S
407)撮影準備が終了すると、撮影者に対し、電子カ
メラが撮影可能状態(スタンバイ状態)になった旨を、
LCDディスプレイ28への表示などにより通知する
(S408)。続いて、撮影者により、レリーズボタン
によるAF指示を示すファーストレリーズ操作が行われ
ると、このファーストレリーズ操作に基づいて対応する
スイッチがONされ、これがサブCPU23に検出さ
れ、サブCPU23からメインCPU18に通知され
る。
【0056】メインCPU18は、このAF指示の通知
を受けると(S409)、フォーカスレンズ8を合焦位
置へ駆動すべく、後述するコントラストAF若しくは位
相差AFによるAF処理を実行し(S410)、当該フ
ローを終了する。一方、S404の処理で、CCDユニ
ット1が異種類のものに交換されていないと判断したと
きは(S404がNo)、サンプリングピッチの算出処
理(S405)や許容デフォーカス値算出処理(S40
6)を行わずに、そのままS407の処理へ移行し、前
回に記憶したCCDユニット1の固有情報を使用してA
F処理を行う。
【0057】尚、同図に示すフローにおいて、詳しくは
述べないが、例えば、電源が投入されたままの状態で、
CCDユニット1が交換されたときには、上述のS40
2〜S408と同様の処理を行うようにして、電子カメ
ラを撮影可能状態にする。図5は、図4に示したサンプ
リングピッチ算出処理(S405)の一例を示すフロー
チャートである。図5に示すフローでは、まず、図4の
S403の処理で読み出したCCDユニット1の固有情
報の内、CCD4の画素ピッチ情報(Ph、Pv)を読
み出す(S501)。
【0058】続いて、カメラプログラムに基づく、コン
トラストAF時のコントラスト値の検出方向に基づい
て、読み出す画素ピッチ情報として、横画素ピッチ(P
h)を読み出すか、若しくは縦画素ピッチを読み出すか
を判断する(S502)。すなわち、コントラスト値の
検出方向が横の場合には(S502がYes)、前述の
画素ピッチ情報の内の横画素ピッチ(Ph)を読み出し
(S503)、検出方向が縦の場合には(S502がN
o)、縦画素ピッチ(Pv)を読み出す(S504)。
【0059】続いて、撮影光学系のF値(FNo.)を
読み出す(S505)。尚、このS505の処理は、フ
ォーカスレンズ8を含む撮影光学系をカメラ本体2から
着脱可能に構成する電子カメラの場合にのみ行う処理で
ある。従って、撮影光学系の交換を行わない構成の電子
カメラの場合には、このS505の処理を行わず、その
まま後続の処理に移行する。
【0060】続いて、フラッシュメモリ26のテーブル
Aを参照し、S503若しくはS504の処理で読み出
した画素ピッチ(Ph又はPv)に対応するサンプリン
グピッチが示されているか否かを判断する(S50
6)。ここで、対応するサンプリングピッチがテーブル
Aに示されているときには(S506がYes)、その
対応するサンプリングピッチ(I及びII)を読み出し
(S507)、それが示されていないときには(S50
6がNo)、サンプリングピッチを計算により求める
(S508)。尚、このS508の処理において、サン
プリングピッチは、例えば次式により求める。
【0061】サンプリングピッチ=(FNo.×(2.
5×P))/C但し、FNo.は、撮影光学系のF値
(FNo.)を示し、Pは、S503若しくはS504
の処理で読み出した画素ピッチ(Ph若しくはPV)を
示し、Cは係数を示す。係数Cは、例えば、微細検出用
のサンプリングピッチを算出するときは、C=5であ
り、荒検出用のサンプリングピッチを算出するときは、
C=2.5である。
【0062】例えば、FNo.=4で読み出した画素ピ
ッチPh=3μのとき、微細検出用のサンプリングピッ
チは6μ、荒検出用のサンプリングピッチは12μとな
る。このように、カメラ本体2に、テーブルAに示され
ていないCCDユニット1が装着されたときは、CCD
ユニット1から読み出した画素ピッチに基づいて、サン
プリングピッチを計算により求めるように構成する。
【0063】そして、最後に、S507若しくはS50
8の処理で求めた、微細検出用及び荒検出用のサンプリ
ングピッチを、メインCPU18の内部の記憶部に記憶
し(S509)、当該フローを終了する。図6は、図4
に示した許容デフォーカス値算出処理(S406)の一
例を示すフローチャートである。図6に示すフローで
は、まず、図4のS403の処理で読み出したCCDユ
ニット1の固有情報の内、CCD4の画素ピッチ情報
(Ph)を読み出し(S601)、テーブルBを参照し
て、読み出した画素ピッチに対応するCCDユニット1
の許容デフォーカス値が示されているか否かを判断する
(S602)。ここで、テーブルBに対応する許容デフ
ォーカス値が示されているときには(S602がYe
s)、その許容デフォーカス値を読み出し(S60
3)、それが示されていないときには(S602がN
o)、許容デフォーカス値を計算により求める(S60
4)。尚、このS604の処理において、許容デフォー
カス値は、例えば次式により求める。
【0064】許容デフォーカス値=P/2 但し、PはS601の処理で読み出した画素ピッチ(P
h)である。例えば、読み出した画素ピッチ(Ph)が
3μのときは、許容デフォーカス値は、1.5になる
が、許容デフォーカス値は、ラインセンサー15のエレ
メント単位で行うため、小数点以下を切り捨て、1とな
る。このように、カメラ本体2に、テーブルBに示され
ていないCCDユニット1が装着されたときは、CCD
ユニット1から読み出した画素ピッチに基づいて、許容
デフォーカス値を計算により求めるように構成する。
【0065】そして、最後に、S603若しくはS60
4の処理で求めた許容デフォーカス値を、メインCPU
18の内部の記憶部に記憶し(S605)、当該フロー
を終了する。尚、同図のS601では、横画素ピッチ
(Ph)を読み出しているが、縦画素ピッチ(Pv)を
読み出すようにしても良く、この場合には、S604の
処理において、縦画素ピッチ(Pv)に対応する許容デ
フォーカス値の算出式を準備しておけば良い。
【0066】次に、図4のS410の処理に示したAF
処理について説明する。既に述べたように、本実施形態
に示す電子カメラは、コントラストAF若しくは位相差
AFによりAF処理を行うように構成されている。メイ
ンCPU18は、例えば撮影者によりSW部29に含ま
れる撮影モード選択ボタンが操作され、所定の撮影モー
ドが指定されたときに、その撮影モードに適したAF処
理を行う。この場合、速い合焦速度が要求される撮影モ
ードが指定されたときには合焦速度の速い位相差AFに
よるAF処理を行い、高い合焦精度が要求される撮影モ
ードが指定されたときには合焦精度の高いコントラスト
AFによるAF処理を行うようにする。また、速い合焦
速度及び高い合焦精度が共に要求される撮影モードが指
定されたときには、合焦速度の速い位相差AFによるA
F処理により、ある程度の合焦付近にフォーカスレンズ
8を移動させ、その合焦付近の所定範囲において、合焦
精度の高いコントラストAFによるAF処理を行うよう
にする。
【0067】図7は、コントラストAFによるAF処理
の一例を示すフローチャートである。同図において、メ
インCPU18は、まず、サンプリングピッチを読み出
す(S701)。ここで読み出すサンプリングピッチ
は、図5のS509で記憶したサンプリングピッチ(微
細検出用及び荒検出用)である。ここで、例えば、微細
検出用のサンプリングピッチは高い合焦精度を得るとき
に使用され、荒検出用のサンプリングピッチは、速い合
焦速度を得るときに使用される。
【0068】続いて、フォーカスレンズ8を無限遠
(∞)位置に移動させ(S702)、まずこの位置で撮
影を行い(S703)、先に説明したコントラストAF
処理部19から送られるコントラスト値を受信し(S7
04)、このコントラスト値を内部の記憶部に記憶する
(S705)。
【0069】続いて、現在のフォーカスレンズ8位置が
最至近位置であるか否かを判断し(S706)、最至近
位置でないときには(S706がYes)、次の撮影
(コントラスト値の検出)位置であるサンプリング位置
(フォーカスレンズ8の移動位置)を算出し(S70
7)、このサンプリング位置へフォーカスレンズ8を移
動させる(S708)。尚、S707で算出されるサン
プリング位置は、現在のフォーカスレンズ8の位置に、
先に読み出したサンプリングピッチ(微細検出用又は荒
検出用)分を、最至近方向に加えることにより算出され
る。
【0070】このように、S703〜S708の処理を
繰り返して、無限遠位置から最至近位置までのサンプリ
ング位置におけるコントラスト値を全て求め、フォーカ
スレンズ8が最至近位置までくると(S706がN
o)、サンプリング位置で得られたコントラスト値を比
較してコントラスト値のピーク値を求め、このピーク値
に対応するフォーカスレンズ8の位置、すなわち合焦位
置を求めて(S709)、この合焦位置へフォーカスレ
ンズ8を移動して(S710)、当該フローを終了す
る。
【0071】図8は、図7のフローに示したコントラス
トAFによるAF処理により、サンプリング位置で得ら
れるコントラスト値を示すグラフである。図8におい
て、横軸はフォーカスレンズ8のサンプリング位置を示
し、同図左側から右側にかけて、フォーカスレンズ8の
無限遠位置から最至近位置を示している。また、縦軸
は、コントラスト値を示している。同図において、○は
微細検出用のサンプリングピッチに基づくサンプリング
位置により得られたコントラスト値を示し、×は荒検出
用のサンプリングピッチに基づくサンプリング位置によ
り得られたコントラスト値を示している。尚、荒検出用
のサンプリングピッチは、微細検出用のサンプリングピ
ッチの2倍で示されている。
【0072】同図に示すように、荒検出用のサンプリン
グピッチによるAF処理は、微細検出用のサンプリング
ピッチによるAF処理に比べ、コントラスト値の検出回
数が少なくて済むので(ここでは1/2)、速い合焦速
度を得ることができるが、コントラスト値のピーク値を
検出し難く、合焦精度が低くなる。逆に、微細検出用う
によるものは、荒検出用によるものに比べ、合焦精度は
高いが、検出速度は遅くなる。従って、使用するサンプ
リングピッチは、例えば撮影者による撮影モードの指示
に基づいて、微細検出用のサンプリングピッチを使用す
るか、若しくは荒検出用のサンプリングピッチを使用す
るようにすれば良い。若しくは、始めに荒検出用のサン
プリングピッチを使用して、ある程度の合焦位置を求
め、次に、その合焦位置付近の所定範囲を微細検出用の
サンプリングピッチを使用して合焦位置を求めるように
しても良い。
【0073】図9は、位相差AFによるAF処理の一例
を示すフローチャートである。同図において、メインC
PU18は、まず、許容デフォーカス値を読み出す(S
901)。ここで読み出す許容デフォーカス値は、図6
のS605で記憶した許容デフォーカス値である。
【0074】続いて、フォーカスレンズ8を基準位置に
移動させ(S902)、ラインセンサー15及び位相差
AF処理部17などを介して、ラインセンサー15に結
像する被写体像の像間隔に基づく位相差を検出し(S9
03)、この位相差に基づいてデフォーカス値を算出す
る(S904)。
【0075】続いて、このデフォーカス値に基づいて、
フォーカスレンズ8の合焦位置を算出し(S905)、
この合焦位置へフォーカスレンズ8を移動する(S90
6)。そして、合焦したか否かを判断するため、移動後
再度、位相差を検出して(S907)デフォーカス値を
算出し(S908)、このデフォーカス値が、先のS9
01の処理で読み出した許容デフォーカス値以内に入る
か否かを判断する(S909)。
【0076】このS909の処理で、デフォーカス値が
許容デフォーカス値以内に入らないときは(S909が
No)否合焦と判断し、S905の処理に戻って、デフ
ォーカス値が許容デフォーカス値以内に入るまで、S9
05〜S908の処理を繰り返す。若しくは、所定回数
繰り返した後に、デフォーカス値が許容デフォーカス値
以内に入らないときは、エラー処理を行うようにしても
良い。
【0077】一方、デフォーカス値が許容デフォーカス
値以内に入るときには(S909がYes)合焦と判断
し、当該フローを終了する。図10は、図9に示したS
903及びS907の処理に示した位相差の検出処理を
説明する図である。図10(a) に示すように、コンデン
サーレンズ16を通過した被写体光束は、2つのセパレ
ータレンズ30(30a、30b)により分光され、被
写体像として2つの像をラインセンサー15上に結像す
る。尚、同図では、ラインセンサー15の1つのエリア
31を1エレメントとして示している。
【0078】図10(b) は、2つの像が結像されたライ
ンセンサー15の出力を示している。同図(b) 左は、い
わゆる後ピンの状態(否合焦状態)を示し、同図(b) 中
央は合焦状態を示し、同図(b) 右は、いわゆる前ピンの
状態(否合焦状態)を示している。同図(b) に示すよう
に、合焦時には、2つの像間隔は一定値をとるが、後ピ
ンのときには2つの像間隔は広がり、前ピンのときには
2つの像間隔は縮まる。これにより、検出されるライン
センサー15上の2つの像間隔と一定値となる合焦時の
像間隔の差を求めることにより、位相差を検出すること
ができる。
【0079】尚、AF処理を、本実施形態に示した撮影
光学系を通過する被写体像の光束を利用した位相差AF
の他に、撮影光学系を通過しない被写体像の光束を利用
した位相差AFを適用しても良く、若しくは、被写体に
赤外線などを投光してその反射光を検出し、三角測距法
により被写体までの距離を測定し、この距離に基づいて
フォーカスレンズを合焦位置へ移動して焦点調節を行
う、いわゆるアクティブAFを適用しても良い。
【0080】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、撮像装置本体に着脱可能に構成する撮像素子ユ
ニットの撮像素子の画素に関する情報に基づいて合焦条
件を設定し、この合焦条件に基づいて焦点調節を行うこ
とにより、撮像素子ユニットを撮像装置本体に着脱可能
に構成する撮像装置の焦点調節を実現することが可能に
なる。従って、撮影用途に応じて、その用途に適した撮
像素子を有する撮像素子ユニットを交換して撮影を行う
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電子カメラのシス
テム構成図である。
【図2】EEPROMに記憶されるCCDユニットの固
有情報の一例を示す図である。
【図3】(a) はテーブルAの内容を示し、(b) はテーブ
ルBの内容を示す図である。
【図4】メインCPUにより行われる制御処理の処理内
容を示すフローチャートである。
【図5】サンプリングピッチ算出処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】許容デフォーカス値算出処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図7】コントラストAFによるAF処理の一例を示す
フローチャートである。
【図8】サンプリング位置で得られるコントラスト値を
示すグラフである。
【図9】位相差AFによるAF処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図10】位相差の検出処理を説明する図であり、(a)
はラインセンサーに結像される被写体像の光束を示し、
(b) はラインセンサーの出力を示す図である。
【符号の説明】
1 CCDユニット 2 カメラ本体 3 フィルタ 4 CCD 5 撮像回路 6 EEPROM 7 TG 8 フォーカスレンズ 9 ハーフミラー 10 ハーフミラー 11 ピント板 12 ペンタプリズム 13 接眼レンズ 14 撮影者の眼 15 ラインセンサー 16 コンデンサーレンズ 17 位相差AF処理部 18 メインCPU 19 コントラストAF処理部 20 画像処理部 21 JPEG処理部 22 LCDドライバー 23 サブCPU 24 メモリカード 26 フラッシュメモリ 27 バス 28 LCDディスプレイ 29 SW部 30a、30b セパレータレンズ 31 エレメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 19/02 G02B 7/11 N H04N 5/225 D // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H011 AA03 BA31 BB04 2H051 AA00 BA47 CA04 CA06 CE14 CE27 GB12 2H054 AA01 2H101 FF03 5C022 AA11 AA13 AB26 AC03 AC42 AC54 AC69 AC74

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子ユニットを撮像装置本体から着
    脱可能に構成する撮像装置であって、 前記撮像素子ユニットは、 結像される被写体像を光電変換して画像信号を出力する
    撮像素子と、 該撮像素子の画素に関する情報を記憶する記憶手段と、 を備え、 前記撮像装置本体は、 前記記憶手段に記憶される前記画素に関する情報に基づ
    き合焦条件を設定し、該合焦条件に基づき焦点調節を行
    う焦点調節手段、 を備える、 ことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記焦点調節手段は、 前記画素に関する情報に基づき合焦光学系のサンプリン
    グ位置を設定し、該サンプリング位置で得られる前記撮
    像素子から出力される画像信号に基づき焦点調節を行
    う、 ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 被写体光束に基づきデフォーカス値を検
    出する検出手段を更に備え、 前記焦点調節手段は、 前記画素に関する情報に基づき許容デフォーカス値を設
    定し、該許容デフォーカス値と前記検出手段により検出
    される前記デフォーカス値に基づき焦点調節を行う、 ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記画素に関する情報は、 前記撮像素子の画素間の距離を示す画素ピッチ情報であ
    る、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 撮像装置本体から着脱可能に構成される
    撮像素子ユニットであって、 結像される被写体像を光電変換して画像信号を出力する
    撮像素子と、 焦点調節時の合焦条件を設定する時に使用される情報と
    して前記撮像素子の画素間の距離を示す画素ピッチ情報
    を記憶する記憶手段と、 を備えることを特徴とする撮像素子ユニット。
  6. 【請求項6】 撮像素子を有する撮像素子ユニットを着
    脱可能に構成する撮像装置本体であって、 前記撮像素子ユニットに保持される前記撮像素子の画素
    間の距離を示す画素ピッチ情報に基づき合焦条件を設定
    し、該合焦条件に基づき焦点調節を行う焦点調節手段、 を備えることを特徴とする撮像装置本体。
  7. 【請求項7】 撮像素子ユニットを撮像装置本体から着
    脱可能に構成する撮像装置の焦点調節方法であって、 前記撮像素子ユニットに保持されている前記撮像素子の
    画素に関する情報に基づき合焦条件を設定し、該合焦条
    件に基づき焦点調節を行う、 ことを特徴とする撮像装置の焦点調節方法。
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