JP4043198B2 - 電子カメラ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子等の撮像素子によって得た画像情報を記録媒体に記録する電子カメラに係り、特に撮影フレーミングおよび構図決定を容易にする電子ファインダ機能を有する電子カメラに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ディジタルカメラ等と称され、被写体像を、例えばＣＣＤ（電荷結合素子）撮像素子等の固体撮像素子により撮像し、被写体の静止画像（スティル画像）または動画像（ムービー画像）の画像データを得て、ＩＣ（集積回路）カードまたはディスク媒体等にディジタル的に記録するタイプのカメラが急速に普及しつつある。この場合、ＩＣカードとしては、スモールカード等と称されるフラッシュメモリを用いたＩＣメモリカード、例えばスマートメディア、コンパクトフラッシュ（ＣＦカード）、メモリスティック、マルチメディアカード（ＭＭＣ）、ＳＤカード等が一般に用いられている。
ところで、写真撮影における撮影結果を決定する要素には、主として、明るさ、ピント、ぶれ具合、ぼけ具合、構図、アングルおよびフレーミング等がある。近年の自動露出（ＡＥ）制御技術の発展により、明るさについては、撮影者の意図に沿った明るさを容易に得ることができるようになった。
【０００３】
また、オートフォーカス（ＡＦ）制御技術の発展により、ピントについても、撮影失敗のおそれが少なくなってきた。このため、動的被写体のぶれ具合は、シャッタスピードによりほぼ決定され、ぼけ具合は、撮影光学系自体の特性とその絞り値、すなわちＦ値によりほぼ決定される。したがって、プロ（プロフェッショナル）の写真家等の専門家のように、写真撮影に習熟した者でなくとも、さほど失敗することなく意図通りの撮影結果を得ることができるようになってきた。
このような、現状において、撮影に不慣れな者と写真撮影に習熟した者との大きな差は、基本的な作画意図の差異以外には、構図、アングルおよびフレーミングにおける差が大きいと考えられる。作画意図自体およびアングルについては、微妙な感性やセンス等の感覚的なものが大きく寄与すると思われるので、工夫の余地はあまりない。これに対して、構図およびフレーミングは、比較的限られた原則が基本となっているので、このような原則に基づく示唆を撮影者に与えるようにすれば、習熟した者でなくとも良好な撮影結果を得ることが容易になると考えられる。
在来の写真フィルム、すなわち銀塩フィルムを用いる銀塩カメラには、光学ファインダの視野内に、構図およびフレーミング等の参考になるような、パターンを表示させるようにしたものがあった。これは、ファインダ光学系の光路途中にパターンを描いた透過型スクリーンを挿入して、パターンを表示させるようにしていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、透過型スクリーンにより、ファインダ視野にパターンを表示させるには、例えば一眼レフ（一眼レフレックス方式）の場合、撮影光学系と干渉しないようにペンタプリズム等の近傍などに透過型スクリーンを設けることになる。このように、ファインダ光学系の光路途中に透過型スクリーンを挿入してファインダ視野にパターンを表示させる場合、透過型スクリーンは、ファインダ光学系の光路途中に挿入することになり、しかも適切な個所にパターンを表示させるためには、透過型スクリーンの挿入個所が限定される。構図およびフレーミング等の参考にする表示パターンは、種々の構図およびフレーミング等に対応するものを複数個用意し、これらのパターンを所望に応じて選択的に使用することが望ましい。
しかしながら、透過型スクリーンは、ファインダ光路上の特定個所に配置されるため、着脱や交換に際してペンタプリズムを取り外すなどの作業を必要とするなど、着脱や交換が容易ではない。
【０００５】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、特に、本発明の請求項１の目的は、証明写真用の人物上半身の撮影に適する構図およびフレーミングを初心者であっても、容易に行なうことを可能とするとともに、撮影結果を写真としてプリントした後には、上半身パターンが切取線として利用し得る電子カメラを提供することにある。
本発明の請求項２の目的は、特に、電子ファインダ上で種々の構図またはフレーミングを適切に且つ容易に決定することを可能とする電子カメラを提供することにある。
【０００６】
本発明の請求項３の目的は、特に、撮影画面の垂直または水平を適切に決定することを可能とする電子カメラを提供することにある。
本発明の請求項４の目的は、特に、構図に黄金分割比を利用した撮影画面を容易に決定することを可能とする電子カメラを提供することにある。
本発明の請求項５の目的は、特に、証明写真用の人物上半身の撮影を一層明確に且つ容易に行なうことを可能とする電子カメラを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載した本発明に係る電子カメラは、上述した目的を達成するために、
被写体を電子的画像として撮像し記録媒体に電子的に記録するとともに、前記電子的画像を表示モニタに表示して電子ファインダとして用いる電子カメラにおいて、
前記電子ファインダの使用時に、証明写真のような人物上半身の撮影の指標となる所定縦横比の矩形状のフレームを示す人物上半身パターンを前記表示モニタ上に表示させるガイド表示手段と、
前記ガイド表示手段から出力される前記矩形状の前記人物上半身パターンを重畳したままの撮影結果としての前記電子的画像情報を前記記録媒体に記録させる記録処理手段とを具備し、
前記記録媒体に記録された前記電子的画像情報に基づきプリントされた写真の前記人物上半身パターンが、所要部分を切り取るための切取線として利用し得るように構成したことを特徴としている。
【０００８】
請求項２に記載した本発明に係る電子カメラは、前記ガイド表示手段が、複数のガイドパターンを選択的に表示させる手段を含んでいることを特徴としている。
請求項３に記載した本発明に係る電子カメラは、前記ガイド表示手段が、互いに平行で且つ等間隔の複数本の横線および互いに平行で且つ等間隔の複数本の縦線からなるグリッドパターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含むことを特徴としている。
請求項４に記載した本発明に係る電子カメラは、前記ガイド表示手段が、画面上で黄金分割比を把握し易くする黄金分割パターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含むことを特徴としている。
請求項５に記載した本発明に係る電子カメラは、前記ガイド表示手段が、画面上でいわゆる証明写真のような人物上半身の撮影の指標となる所定縦横比のフレームの外側をマスクするマスクパターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含むことを特徴としている。
【０００９】
【作用】
すなわち、本発明の請求項１による電子カメラは、被写体を電子的画像として撮像し記録媒体に電子的に記録するとともに、前記電子的画像を表示モニタに表示して電子ファインダとして用いる電子カメラにおいて、前記電子ファインダの使用時に所定のガイドパターンを前記表示モニタ上に重畳表示させるガイド表示手段を具備しており、
前記ガイドパターンは、証明写真のような人物上半身の撮影の指標となる所定の縦横比の矩形状のフレームを示す人物上半身パターンとし、
前記ガイド表示手段から出力される前記矩形状の前記人物上半身パターンを重畳したままの撮影結果としての前記電子的画像情報を電子媒体に記録させるようにし、その記録媒体に記録された前記電子的画像情報に基づきプリントされた写真の前記人物上半身パターンが、所要部分を切り取るための切取線として利用し得るように構成してある。
このような構成により、電子ファインダの特性を活かした簡単な構成で、適正な構図またはフレーミングを初心者であっても容易に得ることを可能とし、電子ファインダ上で構図またはフレーミングを適切に決定することが可能となるとともに撮影結果を写真としてプリントした場合に、上半身パターンが切取線として利用できるようになる。
【００１１】
本発明の請求項２による電子カメラは、前記ガイド表示手段が、複数のガイドパターンを選択的に表示させる手段を含んでいる。
このような構成により、特に、電子ファインダ上で種々の構図またはフレーミングを適切に且つ容易に決定することが可能となる。
本発明の請求項３による電子カメラは、前記ガイド表示手段が、互いに平行で且つ等間隔の複数本の横線および互いに平行で且つ等間隔の複数本の縦線からなるグリッドパターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含んでいる。
このような構成により、特に、撮影画面の垂直または水平を適切に決定することが可能となる。
本発明の請求項４による電子カメラは、前記ガイド表示手段が、画面上で黄金分割比を把握し易くする黄金分割パターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含んでいる。
このような構成により、特に、構図に黄金分割比を利用した撮影画面を容易に決定することが可能となる。
【００１２】
本発明の請求項５による電子カメラは、前記ガイド表示手段が、画面上で、いわゆる証明写真のような人物上半身の撮影の指標となる所定縦横比のフレームの外側をマスクするマスクパターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含んでいる。
このような構成により、特に、証明写真用の人物上半身の撮影を一層明確に且つ容易に行なうことが可能となる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の電子カメラを詳細に説明する。
図１〜図５は、本発明の一つの実施の形態に係る電子カメラの要部の構成を示している。図１は、撮影およびファインダに関連する電子カメラの主要な電子回路系の構成を模式的に示すブロック図、図２は、縦横グリッドパターンからなるガイドパターンが表示されたときの電子ファインダの表示状態の一例を模式的に示す図、図３は、黄金分割パターンからなるガイドパターンが表示されたときの電子ファインダの表示状態の一例を模式的に示す図、図４は、証明写真用の人物上半身パターンからなるガイドパターンが表示されたときの電子ファインダの表示状態の一例を模式的に示す図、そして図５は、証明写真用の人物上半身パターンからなるガイドパターンが表示されたときの電子ファインダの表示状態の他の一例を模式的に示す図である。
図１に示す電子カメラは、撮影制御部１、撮像部２、測光／測距部３、表示ドライバ４、表示部５、記録処理部６、操作部７、記憶部８およびガイド表示制御部１１を具備している。
【００１４】
撮影制御部１は、撮影制御手段を構成し、当該電子カメラ各部を制御して、撮影その他の電子カメラの動作を行なわせる。撮像部２は、撮像手段を構成し、レンズ等の撮像光学系およびＣＣＤ撮像素子等の固体撮像素子を有し、撮像光学系を介して結像された被写体光学像を固体撮像素子により電子的画像情報に変換して撮影制御部１に供給する。撮像部２の固体撮像素子は、撮影制御部１により制御される。測光／測距部３は、被写体輝度および被写体距離を計測して、それぞれ自動露出制御およびオートフォーカス制御のために撮影制御部１に供給する。測光／測距部３は、被写体輝度および被写体距離の計測のためにそれぞれ独立した検出器を有していてもよく、両者の一部または全部に共通の検出器を用いるようにしてもよい。
例えば、撮像部２の固体撮像素子の検出信号を被写体輝度および被写体距離の計測に利用して測光／測距部３を構成してもよい。この測光／測距部３も撮影制御部１により制御され、相互作用により動作する。
【００１５】
表示ドライバ４は、撮影制御部１の制御に応動して表示部５を駆動制御する。表示部５には、表示ドライバ４の制御によって画像／文字情報が表示される。表示部５は、例えば液晶表示（ＬＣＤ）パネル等の表示素子を用いて構成され、撮影画像等の画像情報や撮影に係る各種データを示す文字情報等を表示し得る。表示ドライバ４および表示部５によって表示手段が構成される。記録処理部６は、撮影制御部１により制御され、該撮影制御部１より与えられる撮影画像をスモールメモリカード等の所定の記録媒体に記録させる。操作部７は、操作手段を構成し、撮影タイミングを与えるためのレリーズボタン等を含み、操作者により操作されて、撮影制御部１に撮影その他の各種動作に係る命令等の各種の情報を入力する。記憶部８は、撮影制御部１の各種動作に係る所要の情報および中間データ等を格納する。ガイド表示制御部１１は、ガイド表示手段を構成し、撮影制御部１に設けられて、本発明に係るガイドパターンのテンプレートを表示部５の画面上に重畳表示させるための制御を行なう。このガイド表示制御部１１の詳細については後述する。
【００１６】
撮影制御部１は、操作部７の操作に応答し、各部を動作させて撮影を行なわせる。例えば、操作部７の操作により、電源をオンとし、レリーズボタンの半押し等によって撮影準備状態とし、撮像部２にとらえられている画像情報を、表示ドライバ４を介して表示部５に表示させ、電子ファインダとして使用可能とする。操作者が、表示部５の電子ファインダ画面を見ながら露出およびフォーカシング等の確認を行ないながら、構図およびフレーミング等を決定し、所望の撮影タイミング等において、操作部７のレリーズボタンの全押し等により撮影を行なう。この撮影により取り込まれた画像データは、撮影制御部１により記録処理部６において記録媒体に記録される。なお、図示してはいないが、ストロボが必要なときは、撮影制御部１の制御により内蔵ストロボ等を発光させる。
撮影制御部１が、撮像部２にとらえられている画像情報を、表示ドライバ４を介して表示部５に表示させる際に、ガイド表示制御部１１は、予め準備された補助線としてのガイドパターンのテンプレートを、構図およびフレーミング等の決定に参考とすべく、電子ファインダ表示画面に重畳表示させる。
【００１７】
ガイドパターンのテンプレートは、電子ファインダの表示画像にあまり邪魔にならずに、しかも表示画像とともに明確に認識できることが好ましいので、白色、明灰色、水色、黄色、桃色、黄緑色等の明色の単一色または数色の組み合わせ表示を用いる。
テンプレートに使用されるガイドパターンとしては、例えば図２に示すような縦横グリッドパターンＧＴ１を用いることができる。このような縦横のラインからなるグリッドパターンＧＴ１は、書類等の近接撮影時、風景撮影時等における画面ＤＳの水平／垂直出しあるいは画面ＤＳ内の各種被写体像の相対的な大きさ比較等の把握に効果的に利用することができる。
また、図３に示すように、例えば縦：横が３：５（より厳密には、√５−１：２、即ちほぼ１：１．６１８）の黄金分割による構図を利用した作画のために、縦横比が３：５のグリッドおよび画面ＤＳ中心で交差して縦横比３：５の長方形の頂点位置を通る一対の斜線の組み合わせパターンからなる黄金分割比ガイドパターンＧＴ２を用いることができる。この黄金分割比ガイドパターンＧＴ２を利用すれば、容易に黄金分割比を利用した構図による作画を行なうことができる。
【００１８】
さらに、図４に示すように証明写真用ガイドパターンＧＴ３を用いることができる。このガイドパターンは、図示のように、電子カメラを、いわゆる縦位置で構えたときに、画面ＤＳの周囲にある程度の余白を残して、身分証明書、履歴書、運転免許証およびパスポート等に用いられる証明写真の標準的な縦横比の枠線を表示させるものである。この場合、枠内に人物の上半身が的確に収まるようにフレーミングを行なって撮影を行なえば、証明写真として利用し得る撮影結果を容易に得ることができる。この証明写真用ガイドパターンＧＴ３は、画面周囲の枠外の部分をブルーバックＢＢ等の背景色として、周囲の画像表示をマスクしてしまえば、証明写真としての必要範囲を一層明確にすることができ、初心者でも一層撮影し易くなる。なお、ブルーバックＢＢに代えてグリーンバックや黒バックとしてもよい。
これらのガイドパターンＧＴ１〜ＧＴ３は、テンプレートとして記憶部８に１種以上記憶させておき、必要に応じて操作部７の操作によって、表示部５における電子ファインダの表示画面上に重畳表示できるようにしておけば、必要時に素早く正確に目的の構図およびフレーミングによる画像を得ることができる。
【００１９】
もちろん、これらのような複数種のガイドパターンＧＴ１〜ＧＴ３を、記憶部８に記憶させておき、操作部７の選択操作によって、選択的に所望のパターンを利用できるようにすれば、一層効果的である。
なお、ガイドパターンのテンプレートとしては、上述したものに限らず、種々のパターンのものを用いることができ、また撮影者が、操作部７等の操作により任意に作成することができるようにしてもよい。また、ガイドパターンは、撮影結果には重畳されないようにするが、場合によっては、ガイドパターンを重畳したままの撮影結果を出力可能として利用することができる。
即ち、ガイドパターンＧＴ３を重畳したままの撮影結果としての電子的画像情報は、記録処理部６において記録媒体に記録される。
このようにして、例えば、図４および図５に示した証明写真用ガイドパターンＧＴ３を撮影結果の写真に残しておけば、プリント後に所要部分を切り取るための切取線として利用することもできる。
【００２０】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、電子ファインダの特性を活かした簡単な構成で、適正な構図またはフレーミングを初心者であっても容易に得ることが可能な電子カメラを提供することができる。
特に、本発明の請求項１の電子カメラによれば、被写体を電子的画像として撮像し記録媒体に電子的に記録するとともに、前記電子的画像を表示モニタに表示して電子ファインダとして用いる電子カメラにおいて、
前記電子ファインダの使用時に、いわゆる証明写真のような人物上半身の撮影の指標となる所定縦横比の矩形状のフレームを示す人物上半身パターンを前記表示モニタ上に表示させるガイド表示手段と、
前記ガイド表示手段より出力される前記矩形状の前記人物上半身パターンを重畳したままの撮影結果としての前記電子的画像情報を前記記録媒体に記録させる記録処理手段とを具備し、
前記記録媒体に記録された前記電子的画像情報に基づきプリントされた写真の前記人物上半身パターンが、所要部分を切り取るための切取線として利用し得るように構成することにより、
証明写真用の人物上半身の撮影に適する構図およびフレーミングを容易且つ適切に決定することが可能となるとともに、特に、上記撮影結果を写真としてプリントした場合にその写真の上半身パターンが所要部分を切り取るための切取線として利用できるので、所要サイズの写真を簡便に得ることができる。
【００２２】
本発明の請求項２の電子カメラによれば、前記ガイド表示手段が、複数のガイドパターンを選択的に表示させる手段を含んでいることにより、特に、電子ファインダ上で種々の構図またはフレーミングを適切に且つ容易に決定することが可能となる。
本発明の請求項３の電子カメラによれば、前記ガイド表示手段が、互いに平行で且つ等間隔の複数本の横線および互いに平行で且つ等間隔の複数本の縦線からなるグリッドパターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含んでいることにより、特に、撮影画面の垂直または水平を適切に決定することが可能となる。
本発明の請求項４の電子カメラによれば、前記ガイド表示手段が、画面上で黄金分割比を把握し易くする黄金分割パターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含んでいることにより、特に、構図に黄金分割比を利用した撮影画面を容易に決定することが可能となる。
【００２３】
本発明の請求項５の電子カメラによれば、前記ガイド表示手段が、画面上で、いわゆる証明写真のような人物上半身の撮影の指標となる所定縦横比のフレームの外側をマスクするマスクパターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含んでいることにより、特に、証明写真用の人物上半身の撮影を一層明確に且つ容易に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一つの実施の形態に係る電子カメラの構成を模式的に示すブロック図である。
【図２】 図１の電子カメラの電子ファインダ表示の状態の一例を説明するための模式図である。
【図３】 図１の電子カメラの電子ファインダ表示の状態の他の一例を説明するための模式図である。
【図４】 図１の電子カメラの電子ファインダ表示の状態のその他の一例を説明するための模式図である。
【図５】 図１の電子カメラの電子ファインダ表示の状態のさらにその他の一例を説明するための模式図である。
【符号の説明】
１ 撮影制御部
２ 撮像部
３ 測光／測距部
４ 表示ドライバ
５ 表示部
６ 記録処理部
７ 操作部
８ 記憶部
１１ ガイド表示制御部
ＧＴ１ 縦横グリッドパターン
ＧＴ２ 黄金分割比ガイドパターン
ＧＴ３ 証明写真用ガイドパターン

Claims (5)

1. 被写体を電子的画像として撮像し記録媒体に電子的に記録するとともに、前記電子的画像を表示モニタに表示して電子ファインダとして用いる電子カメラにおいて、
   前記電子ファインダの使用時に、証明写真のような人物上半身の撮影の指標となる所定縦横比の矩形状のフレームを示す人物上半身パターンを前記表示モニタ上に表示させるガイド表示手段と、
   前記ガイド表示手段から出力される前記矩形状の前記人物上半身パターンを重畳したままの撮影結果としての前記電子的画像情報を前記記録媒体に記録させる記録処理手段とを具備し、
   前記記録媒体に記録された前記電子的画像情報に基づきプリントされた写真の前記人物上半身パターンが、所要部分を切り取るための切取線として利用し得るように構成したことを特徴とする電子カメラ。
2. 前記ガイド表示手段は、複数のガイドパターンを選択的に表示させる手段を含むことを特徴とする請求項１に記載の電子カメラ。
3. 前記ガイド表示手段は、互いに平行で且つ等間隔の複数本の横線および互いに平行で且つ等間隔の複数本の縦線からなるグリッドパターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含むことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の電子カメラ。
4. 前記ガイド表示手段は、画面上で黄金分割比を把握し易くする黄金分割パターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含むことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の電子カメラ。
5. 前記ガイド表示手段は、画面上で、いわゆる証明写真のような人物上半身の撮影の指標となる所定縦横比のフレームの外側をマスクするマスクパターンを含むガイドパターンを表示させる手段を含むことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の電子カメラ。

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