JP2817863B2 - 含フッ素ピラゾール化合物、その製法及び有害生物防除剤 - Google Patents

含フッ素ピラゾール化合物、その製法及び有害生物防除剤

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JP2817863B2
JP2817863B2 JP4082595A JP8259592A JP2817863B2 JP 2817863 B2 JP2817863 B2 JP 2817863B2 JP 4082595 A JP4082595 A JP 4082595A JP 8259592 A JP8259592 A JP 8259592A JP 2817863 B2 JP2817863 B2 JP 2817863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殺虫剤、殺菌剤などの
有害生物防除剤として有用である新規な含フッ素ピラゾ
ール化合物に関するものである。
【0002】
【従来技術の説明】含フッ素ピラゾール化合物として
は、5−アミノ−1−フェニル−3−ペンタフルオロエ
チル−4−トリフルオロメチルピラゾール類が知られて
いるが、1位のフェニル基については非置換体のみであ
り、又その生物活性については何らの開示もない〔Iz
v.Akad.Nauk SSSR,Ser.Khi
m.,(11)1990年,2583頁〕。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、新規な含フ
ッ素ピラゾール化合物、その製法もしくはその合成中間
体及びそれを有効成分とする有害生物防除剤を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、新規な含フッ素ピラ
ゾール化合物が有害生物に対して顕著な防除活性を有
し、又、新規な3−ペンタフルオロエチル−4−トリフ
ルオロメチル−5−フルオロピラゾール類が前記化合物
の製造原料として有用であることを見出し、本発明を完
成するに至った。即ち、本発明は次の通りである。第1
の発明は、次式(I):
【0005】
【化9】
【0006】(式中、Rは水素原子,低級アルキル
基,ベンジル基,アミノ基,アルキルスルホニル基,フ
ェノキシアルキル基,ピリジルアルキル基,アルコキシ
基,アルコキシアルキル基,低級シクロアルキル基,ア
ミノアルキル基,低級アルキニル基,低級ハロアルキル
基,アルキルチオアルキル基,又はアシル基を表し;R
は水素原子、又は低級アルキル基を表し;或いはR
とRとが結合、環化した含窒素複素環を表し;Qはピ
リジル基,チエノピリミジル基,又は置換フェニル基を
表す。)で示される含フッ素ピラゾール化合物に関する
ものである。第2の発明は、次式(II):
【0007】
【化10】
【0008】(式中、Qは前記の記載と同義である。)
で示される3−ペンタフルオロエチル−4−トリフルオ
ロメチル−5−フルオロピラゾール類に関するものであ
る。第3の発明は、前記に記載の式(II)で示される
3−ペンタフルオロエチル−4−トリフルオロメチル−
5−フルオロピラゾール類と次式(III):
【0009】
【化11】
【0010】(式中、Rは請求項1の記載と同義であ
り;Rは水素原子,低級アルキル基,ベンジル基,ア
ミノ基,アルキルスルホニル基,フェノキシアルキル
基,ピリジルアルキル基,アルコキシ基,アルコキシア
ルキル基,低級シクロアルキル基,アミノアルキル基,
低級アルキニル基,低級ハロアルキル基,又はアルキル
チオアルキル基を表し;或いはRとRとが結合、環
化した含窒素複素環を表す。)で示される求核剤を反応
させることを特徴とする前記に記載の式(I)において
次式(IV):
【0011】
【化12】
【0012】(式中、R,R及びQは前記の記載と
同義である。)で示される含フッ素ピラゾール化合物の
製法に関するものである。第4の発明は、次式(V):
【0013】
【化13】
【0014】(式中、Qは前記の記載と同義である。)
で示される3−ペンタフルオロエチル−4−トリフルオ
ロメチル−5−アミノピラゾール類と次式(VI):
【0015】
【化14】
【0016】(式中、Rはアシル基を表す。)で示さ
れる化合物とを反応させることを特徴とする前記の式
(I)において次式(VII):
【0017】
【化15】
【0018】(式中、R及びQは前記の記載と同義で
ある。)で示される含フッ素ピラゾール化合物の製法に
関するものである。第5の発明は前記の式(I)で示さ
れる含フッ素ピラゾール化合物を有効成分とする有害生
物防除剤に関するものである。
【0019】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の目的化合物である新規な含フッ素ピラゾール化合
物〔化合物(I){化合物(IV)、化合物(VI
I)}〕、その製造原料である新規な3−ペンタフルオ
ロエチル−4−トリフルオロメチル−5−フルオロピラ
ゾール類〔中間体化合物(II)〕、求核剤〔化合物
(III)〕、3−ペンタフルオロエチル−4−トリフ
ルオロメチル−5−アミノピラゾール類〔化合物
(V)〕、化合物(VI)〔例えば、カルボン類又はそ
の反応性化合物など〕におけるR、R、R、R
及びQは次の通りである。
【0020】Rとしては、水素原子,低級アルキル
基,ベンジル基,アミノ基,アルキルスルホニル基,フ
ェノキシアルキル基,ピリジルアルキル基,アルコキシ
基,アルコキシアルキル基,低級シクロアルキル基,ア
ミノアルキル基,低級アルキニル基,低級ハロアルキル
基,アルキルチオアルキル基,アシル基などを挙げるこ
とができ、次に、これらの好ましい例を挙げる。
【0021】低級アルキル基(例えば、炭素原子数1〜
6個の直鎖状又は分岐状のもの)では、好ましくは炭素
原子数1〜4個の直鎖状又は分岐状のものがよく;さら
に好ましくは炭素原子数1〜3個の直鎖状又は分岐状の
もの(例えば、メチル基,エチル基,プロピル基など)
がよい。
【0022】ベンジル基では、置換又は非置換フェニル
のものを挙げることができるが;好ましくは置換フェニ
ルがよく;この置換基としては、ハロゲン原子(例え
ば、塩素原子,臭素原子,フッ素原子,ヨウ素原子な
ど)が好ましく;この置換基の位置は、好ましくは4位
がよい;そして、さらに好ましいベンジル基としては、
4−フルオロベンジル基などを挙げることができる。
【0023】アルキルスルホニル基では、アルキルは前
記の低級アルキル基として記載したものを挙げることが
できる。
【0024】フェノキシアルキル基では、置換又は非置
換フェニルのものを挙げることができ;この置換基とし
ては前記の低級アルキル基として記載したものを挙げる
ことができ、この置換基の位置は2位及び/又は4位が
好ましい;一方、アルキルにおいても前記の低級アルキ
ル基として記載したものを挙げることができる;そし
て、さらに好ましいフェノキシアルキル基としては、フ
ェノキシエチル基、2,4−ジメチルフェノキシエチル
基などを挙げることができる。
【0025】ピリジルアルキル基では、置換又は非置換
ピリジルのものを挙げることができ;一方、アルキルに
おいては前記の低級アルキル基として記載したものを挙
げることができる;そして、さらに好ましいピリジルア
ルキル基としては、3−ピリジルメチル基などを挙げる
ことができる。
【0026】アルコキシ基では、例えば、炭素原子数1
〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙げることができる
が;好ましくは炭素原子数1〜4個の直鎖状又は分岐状
のものがよく;さらに好ましくは炭素原子数1〜3個の
直鎖状又は分岐状のもの(例えば、メトキシ基,エトキ
シ基,プロポキシ基など)がよい。
【0027】アルコキシアルキル基では、アルコキシは
前記のアルコキシ基として記載したものを挙げることが
でき;一方、アルキルにおいては前記の低級アルキル基
として記載したものを挙げることができる;そして、さ
らに好ましいアルコキシアルキル基としては、エトキシ
エチル基,メトキシプロピル基などを挙げることができ
る。
【0028】低級シクロアルキル基では、炭素原子数3
〜6個のもの(例えば、シクロプロピル基,2−メチル
シクロプロピル基,シクロブチル基,シクロペンチル
基,シクロヘキシル基など)を挙げることができるが;
好ましくはシクロプロピル基がよい。
【0029】アミノアルキル基では、アミノは窒素原子
が水素原子,炭素原子数1〜6個の直鎖状又は分岐状の
アルキル基(好ましくは炭素原子数1〜3個、さらに好
ましくはメチル基がよい。),炭素原子数1〜6個の直
鎖状又は分岐状のアルキルスルホニル基(好ましくは炭
素原子数1〜3個、さらに好ましくはメチル基がよ
い。)で置換されたものを挙げることができ;一方、ア
ルキルにおいては前記の低級アルキル基として記載した
ものを挙げることができる;そして、さらに好ましいア
ミノアルキル基としては、2−アミノエチル基,2−
(N,N−ジメチルアミノ)エチル基,N−(メタンス
ルフォニル)アミノエチル基などを挙げることができ
る。
【0030】低級アルキニル基では、例えば、炭素原子
数2〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙げることがで
きるが;好ましくは、炭素原子数2〜4のものがよく;
さらに好ましくはプロパルギル基などがよい。
【0031】低級ハロアルキル基では、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子,臭素原子,フッ素原子,ヨウ素原
子など)としては、好ましくは塩素原子,フッ素原子が
よく;一方、アルキルにおいては前記の低級アルキル基
として記載したものを挙げることができる;そして、さ
らに好ましい低級ハロアルキル基としては、2−クロロ
エチル基,2,2,2−トリフルオロエチル基などを挙
げることができる。
【0032】アルキルチオアルキル基では、アルキル及
びアルキルチオのアルキルは前記のRにおける低級ア
ルキル基として記載したものを挙げることができる;そ
して、さらに好ましいアルキルチオアルキル基として
は、メチルチオエチル基などを挙げることができる。
【0033】アシル基では、低級シクロアルキルカルボ
ニル基(炭素原子数4〜7個のもの)、置換されてもよ
いベンゾイル基、置換されてもよいピラゾールカルボニ
ル基(置換基としては、例えば、前記の低級アルキル基
として記載したもの、前記のハロゲン原子として記載し
たものなどを挙げることができる。)、低級アルキルカ
ルボニル基(低級アルキル基としては、前記の低級アル
キル基として記載したものなどを挙げることができ
る。)などが挙げられる;そして、さらに好ましいアシ
ル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、シクロプロパンカルボニル基、ベンゾイル基、1、
3−ジメチル−4−クロロピラゾール−5−カルボニル
基などを挙げることがでる。
【0034】Rとしては、水素原子,低級アルキル基
などを挙げることができ;低級アルキル基としては、前
記の低級アルキル基として記載したものなどを挙げるこ
とができる。
【0035】RとR、又はRとRとが互いに結
合環化する含窒素複素環としては、イミダゾール基が好
ましく;さらに好ましくは1−イミダゾリル基がよい。
【0036】Qとしては、置換又は非置換のピリジル基
(置換基としては、例えば、前記に記載したハロゲン原
子又は低級ハロアルキル基を挙げることができる。そし
て、ハロゲン原子としては好ましくは塩素原子がよく、
低級ハロアルキル基としてはトリフルオロメチル基がよ
い。)、チエノピリミジル基(4−ピリミジルのものが
好ましい。)、置換フェニル基(置換基としては、例え
ば、前記に記載したハロゲン原子又は低級ハロアルキル
基を挙げることができる。そして、ハロゲン原子として
は好ましくは塩素原子がよく、低級ハロアルキル基とし
てはトリフルオロメチル基がよい。)を挙げることがで
きる;好ましいピリジル基としては、3−クロロ−5−
トリフルオロメチルピリジン−2−イル基などを挙げる
ことができ;好ましいチエノピリミジル基としては、チ
エノ(2,3−d)ピリミジン−4−イル基などを挙げ
ることができ;好ましい置換のフェニル基としては、2
−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル基、2,6
−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル基などを
挙げることができる。
【0037】本発明の目的化合物(I)を製造するため
に用いる原料の化合物(VI)である脂肪族カルボン酸
類の反応性化合物としては、例えば、脂肪族カルボン酸
類に対応するカルボン酸の酸無水物,酸塩化物もしくは
酸臭化物、又はカルボン酸エステル類(カルボン酸メチ
ルエステル,カルボン酸エチルエステル,カルボン酸フ
ェニルエステルなど)を挙げることができるが;好まし
くはカルボン酸の酸無水物又は酸塩化物がよい。化合物
(I)の合成は、次に示す合成法1及び合成法2によっ
て行うことができる。
【0038】(合成法1)本発明の目的化合物(I)に
おける化合物(IV)の合成は、通常、原料の中間体化
合物(II)と求核剤である化合物(III)とを溶媒
中で、好ましくは塩基存在下に反応させることによって
行うことができる。
【0039】溶媒としては、本反応に直接関与しないも
のであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン,トルエ
ン,キシレン,メチルナフタリン,石油エーテル,リグ
ロイン,ヘキサン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼ
ン,塩化メチレン,クロロホルム,ジクロロメタン,ジ
クロルエタン,トリクロルエチレン,シクロヘキサンの
ような塩素化された又はされていない芳香族,脂肪族,
脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル,テトラヒドロ
フラン,ジオキサンなどのようなエーテル類;メタノー
ル,エタノール,エチレングリコールなどのようなアル
コール類又はその含水物;N,N−ジメチルホルムアミ
ド,N,N−ジメチルアセトアミドなどのようなアミド
類;トリエチルアミン,ピリジン,N,N−ジメチルア
ニリンなどのような有機塩基;1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン;ジメチルスルホキシド;前記溶媒の
混合物などを挙げることができる。
【0040】そして、その溶媒の使用量は、中間体化合
物(II)の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるよ
うにして使用することができるが、好ましくは中間体化
合物(II)の濃度が10〜70重量%になるようにし
て使用するのがよい。
【0041】塩基としては、例えば、トリエチルアミ
ン,ピリジン,4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジ
ン,N,N−ジメチルアニリンなどのような有機塩基;
ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシドなどのよ
うなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムアミド,
水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸カリウム,炭
酸ナトリウム,水素化ナトリウムなどの無機塩基などを
挙げることができる。
【0042】そして、その塩基の使用量は、中間体化合
物(II)に対して0.001〜5倍モルで使用するこ
とができる。
【0043】反応温度は、特に限定されないが、通常は
室温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内である。
反応時間は、前記の濃度,温度によって変化するが、通
常0.1〜24時間、好ましくは0.1から8時間であ
る。
【0044】原料化合物の使用量は、中間体化合物(I
I)に対して求核剤である化合物(III)が0.5〜
2倍モルであるが、好ましくは0.8〜1.5倍モルで
あるのがよい。
【0045】本発明の目的化合物(I)の中間体化合物
(II)である3−ペンタフルオロエチル−4−トリフ
ルオロメチル−5−フルオロピラゾール類は、例えば、
次のように、パーフルオロ−2−メチル−2−ペンテン
などとアリールヒドラジンとを、トリエチルアミンなど
の塩基存在下で反応させることによって製造することが
できる。
【0046】
【化16】
【0047】(式中、Qは前記の記載と同義である。)
【0048】中間体化合物(II)としては、例えば、
表1〜4中に示した化合物1〜27に対応した各置換基
の種類からなる各中間体化合物(II)〔中間体化合物
(II)〜(II)27と称する。そして、例えば、
中間体化合物(II)とは中間体化合物(II)で示
される式におけるQが3−クロロ−5−トリフルオロメ
チルピリジン−2−イル基であることを意味する。〕を
挙げることができる。
【0049】化合物(III)で、市販品として入手で
きないものについては、Org.Syn.Coll.,
1巻,119頁に記載の方法に準じて、容易に合成する
ことができる。
【0050】化合物(III)としては、例えば、表1
〜4中に示した化合物1〜27に対応した各置換基の種
類からなる各化合物(III)〔化合物(III)
(III)27と称する。例えば、この化合物(II
I)とは化合物(III)で示される式における
,Rが共に水素原子であることを意味する。〕を
挙げることができる。
【0051】(合成法2)本発明の目的化合物(I)に
おける化合物(VII)の合成は、通常、原料の化合物
(V)と化合物(VI)とを溶媒中で塩基存在下に反応
させることによって行うことができる。
【0052】溶媒としては、本反応に直接関与しないも
のであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン,トルエ
ン,キシレン,メチルナフタリン,石油エーテル,リグ
ロイン,ヘキサン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼ
ン,塩化メチレン,クロロホルム,ジクロロメタン,ジ
クロルエタン,トリクロルエチレン,シクロヘキサンの
ような塩素化された又はされていない芳香族,脂肪族,
脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル,テトラヒドロ
フラン,ジオキサンなどのようなエーテル類;N,N−
ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセトアミド
などのようなアミド類;トリエチルアミン,ピリジン,
N,N−ジメチルアニリンなどのような有機塩基;1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン;ジメチルスルホ
キシド;前記溶媒の混合物などを挙げることができる。
【0053】そして、その溶媒の使用量は、化合物
(V)の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるように
して使用することができるが、好ましくは化合物(V)
の濃度が10〜70重量%になるようにして使用するの
がよい。
【0054】塩基としては、例えば、トリエチルアミ
ン,ピリジン,4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジ
ン,N,N−ジメチルアニリンなどのような有機塩基;
ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシドなどのよ
うなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムアミド,
水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸カリウム,炭
酸ナトリウム,水素化ナトリウムなどの無機塩基などを
挙げることができる。
【0055】そして、その塩基の使用量は、化合物
(V)に対して0.001〜5倍モルで使用することが
できる。
【0056】反応温度は、特に限定されないが、通常は
室温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、
沸点以下の温度範囲内で加温することが好ましい。反応
時間は、前記の濃度,温度によって変化するが、通常
0.1〜24時間で行うことができる。
【0057】原料化合物の使用量は、化合物(V)に対
して化合物(VI)が0.5〜2倍モルであるが、好ま
しくは0.8〜1.5倍モルであるのがよい。
【0058】化合物(V)は、合成法1によって合成す
ることができる。
【0059】化合物(V)としては、例えば、表4〜5
中に示した化合物28〜33に対応した各置換基の種類
からなる各化合物(V)〔化合物(V)28〜(V)
33と称する。そして、例えば、化合物(V)28とは
化合物(V)で示される式におけるQが2,6−ジクロ
ロ−5−トリフルオロメチルフェニル基であることを意
味する。〕を挙げることができる。
【0060】化合物(VI)は、例えば、脂肪族カルボ
ン酸類に対応するカルボン酸の酸塩化物の場合では、O
rg.Syn.Coll.,3巻,169頁(1955
年)などに記載の方法に準じて製造することができる。
【0061】化合物(VI)としては、例えば、表4〜
5中に示した化合物28〜33に対応した各置換基の種
類からなる各化合物(VI)〔化合物(VI)28
(VI)33と称する。そして、例えば、この化合物
(VI)28とは化合物(VI)で示される式における
がアセチル基であることを意味する。〕を挙げるこ
とができる。
【0062】以上のようにして製造された目的の化合物
(I)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の
後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラ
フィーなどの公知の手段で適宜精製することができる。
【0063】化合物(I)としては、例えば、表1〜5
中に示した化合物1〜33に対応した各置換基の種類か
らなる各化合物(I)〔化合物1〜33と称する。例え
ば、この化合物1とは化合物(I)で示される式におけ
るR及びRが水素原子、Qが3−クロロ−5−トリ
フルオロメチルピリジン−2−イル基であることを意味
する。〕を挙げることができる。
【0064】本発明の化合物(I)で防除効果が認めら
れる有害生物としては、農園芸害虫〔例えば、半翅目
(ウンカ類,ヨコバイ類,アブラムシ類,コナジラミ類
など)、鱗翅目(ヨトウムシ類,コナガ,ハマキムシ
類,メイガ類,シンクイムシ類,モンシロチョウな
ど)、鞘翅目(ゴミムシダマシ類,ゾウムシ類,ハムシ
類,コガネムシ類など)、ダニ目(ハダニ科のミカンハ
ダニ,ナミハダニなど、フシダニ科のミカンサビダニな
ど)〕、衛生害虫(例えば、ハエ,カ,ゴキブリな
ど)、貯穀害虫(コクストモドキ類,マメゾウムシ類な
ど)、土壌中のネコブセンチュウ、マツノザイセンチュ
ウ、ネダニなどを挙げることができ、また、農園芸病原
菌(例えば、コムギ赤さび病,大麦うどんこ病,キュウ
リベと病、イネいもち病、トマト疫病など)を挙げるこ
とができる。
【0065】本発明の有害生物防除剤は、顕著な殺虫・
殺ダニ・殺菌効果を有しており、化合物(I)の1種以
上を有効成分として含有するものである。化合物(I)
は、単独で使用することもできるが、通常は常法によっ
て、担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などを配合(例
えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水和剤,油性の懸濁
液,エアゾールなどの組成物として調製する)して使用
することが好ましい。
【0066】担体としては、例えば、タルク,ベントナ
イト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイトカーボ
ン,バーミキュライト,消石灰,ケイ砂,硫安,尿素な
どの固体担体;炭化水素(ケロシン,鉱油など)、芳香
族炭化水素(ベンゼン,トルエン,キシレンなど)、塩
素化炭化水素(クロロホルム,四塩化炭素など)、エー
テル類(ジオキサン,テトラヒドロフランなど)、ケト
ン類(アセトン,シクロヘキサノン,イソホロンな
ど)、エステル類(酢酸エチル,エチレングリコールア
セテート,マレイン酸ジブチルなど)、アルコール類
(メタノール,n−ヘキサノール,エチレングリコール
など)、極性溶媒(ジメチルホルムアミド,ジメチルス
ルホキシドなど)、水などの液体担体;空気,窒素,炭
酸ガス,フレオンなどの気体担体(この場合には、混合
噴射することができる)などを挙げることがでる。
【0067】本剤の動植物への付着,吸収の向上,薬剤
の分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用
できる界面活性剤や分散剤としては、例えば、アルコー
ル硫酸エステル類,アルキルスルホン酸塩,リグニンス
ルホン酸塩,ポリオキシエチレングリコールエーテルな
どを挙げることができる。そして、その製剤の性状を改
善するためには、例えば、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。
【0068】本剤の製造では、前記の担体,界面活性
剤,分散剤及び補助剤をそれぞれの目的に応じて、各々
単独で又は適当に組み合わせて使用することができる。
本発明の化合物(I)を製剤化した場合の有効成分濃度
は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤では通常0.3
〜25重量%,水和剤では通常1〜90重量%,粒剤で
は通常0.5〜5重量%,油剤では通常0.5〜5重量
%,エアゾールでは通常0.1〜5重量%である。
【0069】これらの製剤を適当な濃度に希釈して、そ
れぞれの目的に応じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に
散布するか、又は直接施用することによって各種の用途
に供することができる。
【0070】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定するもの
ではない。 実施例1〔中間体化合物(II)の合成〕
【0071】(1)1−(2,6−ジクロロ−4−トリ
フルオロメチルフェニル)−5−フルオロ−3−ペンタ
フルオロエチル−4−トリフルオロメチルピラゾール
〔中間体化合物(II)〕の合成 パーフルオロ−2−メチル−2−ペンテン(42.9
g)をN,N−ジメチルホルムアミド(350ml)に
溶解し、ドライアイス−アセトン浴で冷却下、2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン
(35g)を加え、さらに、トリエチルアミン(66.
5ml)を滴下した。15分反応後、さらに、室温で1
時間撹拌した。反応後、反応混合物を水中に注ぎ、トル
エンで抽出した。トルエン層を、水洗後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC200、ヘキサン溶
出)に処し、得られた油状物を減圧蒸留し、目的物を1
2g得た。
【0072】無色油状物 b.p.104〜106°C/4mmHg CI− Mass(m/z)485(M+1)、41
5(M−69)
【0073】(2)前記(1)と同様の方法に準じて、
中間体化合物(II)を得た。 1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−5−フルオロ−3−ペンタフルオロエチル−4−
トリフルオロメチルピラゾール〔中間体化合物(II)
19
【0074】無色油状物 CI− Mass(m/z)451(M+1)、19
5(M−255)
【0075】1−(3−クロロ−5−トリフルオロメ
チルピリジン−2−イル)−5−フルオロ−3−ペンタ
フルオロエチル−4−トリフルオロメチルピラゾール 〔中間体化合物(II)
【0076】無色油状物 CI− Mass(m/z)452(M+1)、38
2(M−69)
【0077】1−[チエノ(2,3−d)ピリミジン
−4−イル]−5−フルオロ−3−ペンタフルオロエチ
ル−4−トリフルオロメチルピラゾール〔中間体化合物
(II)
【0078】無色油状物 CI− Mass(m/z)407(M+1)
【0079】実施例2〔化合物(I)の合成〕 (1)5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリ
フルオロメチルフェニル)−3−ペンタフルオロエチル
−4−トリフルオロメチルピラゾール(化合物3)の合
成 合成法1によって、目的化合物(IV)を合成した。1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−5−フルオロ−3−ペンタフルオロエチル−4−
トリフルオロメチルピラゾール(3g)をテトラハイド
ロフラン(20ml)に溶解し、28%アンモニア水
(5ml)を加えた。この混合物を封管中、約80°C
で3時間加熱した。反応後、この反応混合物から、目的
化合物をトルエンで抽出し、水洗し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得られた油
状物をヘキサンより結晶化し、無色結晶の目的化合物を
1.5g得た。
【0080】(2)5−エチルアミノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ペ
ンタフルオロエチル−4−トリフルオロメチルピラゾー
ル(化合物14)の合成 合成法1によって、目的化合物(IV)を合成した。1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−5−フルオロ−3−ペンタフルオロエチル−4−
トリフルオロメチルピラゾール(0.7g)、エチルア
ミン塩酸塩(0.2g)、トリエチルアミン(1ml)
をN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に懸濁し、
室温下、1時間撹拌した。反応後、この反応混合物か
ら、目的化合物をトルエンで抽出し、水洗し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得
られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200,ヘキサン:トルエン=1:1溶出)で精製
することによって、無色結晶の目的化合物を0.4g得
た。
【0081】(3)5−プロピオニルアミノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−ペンタフルオロエチル−4−トリフルオロメ
チルピラゾール(化合物31)の合成 合成法2によって、目的化合物(VII)を合成した。
5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェニル)−3−ペンタフルオロエチル−4−
トリフルオロメチルピラゾール(0.7g)、トリエチ
ルアミン(1ml)をトルエンに溶解し、室温撹拌下、
プロピオニルクロライド(0.3g)のトルエン溶液
(3ml)を徐々に加えた。この溶液に、触媒量の4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンを加え、約50°
Cで3時間撹拌した。反応後、この反応混合物から、目
的化合物をトルエンで抽出し、水洗し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得られた
油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−2
00,トルエン:AcOEt=15:1溶出)で精製す
ることによって、無色結晶の目的化合物を0.3g得
た。
【0082】(4)前記の(1)〜(3)の合成方法に
準じて、表1〜5に記載したその他の化合物を合成し
た。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】実施例3〔製剤の調製〕 (1)粒剤の調製 化合物1を5重量部,ベントナイト35重量部,タルク
57重量部,ネオペレックスパウダー(商品名;花王株
式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重
量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練し
た後、造粒、乾燥して粒剤を得た。
【0089】(2)水和剤の調製 化合物1を10重量部,カオリン70重量部,ホワイト
カーボン18重量部,ネオペレックスパウダー(商品
名;花王株式会社製)1.5重量部及びデモール(商品
名;花王株式会社製)0.5重量部とを均一に混合し、
次いで粉砕して水和剤を得た。
【0090】(3)乳剤の調製 化合物1を20重量部及びキシレン70重量部に、トキ
サノン(商品名;三洋化成工業製)10重量部を加えて
均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
【0091】(4)粉剤の調製 化合物1を5重量部,タルク50重量部及びカオリン4
5重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0092】実施例4〔効力試験〕 (1)トビイロウンカに対する効力試験 実施例3に準じて調製した表1〜5に示す化合物(I)
の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で30
0ppmに希釈し、これらの各薬液中にイネ稚苗を30
秒間浸漬し、風乾後、それぞれのガラス円筒に挿入し
た。次に、これらのガラス円筒に各々10頭のトビイロ
ウンカ3齢幼虫を放ち、多孔質の蓋をし、25℃の定温
室に放置し、4日後に各ガラス円筒の生死虫数を数えて
死虫率を求めた。
【0093】殺虫効果の評価は、死虫率の範囲によっ
て、4段階(A:100%,B:99〜80%,C:7
9〜60%,D:59%以下)で示した。なお、Iz
v.Akad.Nauk SSSR,Ser.Khi
m.,(11)1990年,2583頁に記載された下
記の化合物(X)
【0094】
【化17】
【0095】を前記と同様の製剤とした比較製剤を用い
て、同様の効力試験を検討して得られた結果を比較例と
した。これらの結果を表6に示す。
【0096】
【表6】
【0097】(2)ヒラタコクヌストモドキに対する効
力試験 実施例3に準じて調製した表1〜5に示す化合物(I)
の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で各々
500ppmに希釈し、これらの各薬液1mlを各プラ
スチックカップ内の濾紙(直径7.8cm,1枚)にま
んべんに滴下して風乾した。これらのカップ内に各々1
0頭のヒラタコクヌストモドキ(成虫)を放って蓋を
し、25℃の定温室に放置し、5日後に各カップ内の生
死虫数を数えて死虫率を求めた。殺虫効果の評価の結果
を、前記の(1)に記載した比較製剤を用いて得られた
比較例と共に、前記の(1)に記載した4段階の評価方
法で表7に示す。
【0098】
【表7】
【0099】(3)キュウリベと病に対する防除効力試
験(予防効果) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり1本のキ
ュウリ(品種;相模半白)を育成し、1.5葉期の幼植
物体に、表1〜5に示した化合物(I)から実施例3に
準じて調製した水和剤を、界面活性剤(0.01%)を
含む水で500ppmに希釈して、1鉢あたり20ml
で散布した。散布後、2日間ガラス温室で栽培し、次い
で、キュウリベと病菌(Pseudoperonosp
ora cubensis)の遊走子嚢を罹病葉から調
製し、これを植物葉の裏面にまんべんなく噴霧接種し
た。接種後、2日間20℃で暗黒下に保った後、5日間
ガラス温室内で育成し、第一葉に現れたキュウリベと病
病斑の程度を調査した。
【0100】殺菌効果の評価は、無処理区の病斑の程度
と比較して、6段階(0:全体が罹病、1:病斑面積が
60%程度、2:病斑面積が40%程度、3:病斑面積
が20%程度、4:病斑面積が10%以下、5:病斑無
し)で示した。その結果を表8に示す。これらの結果を
表8に示す。
【0101】
【表8】
【0102】
【発明の効果】本発明の新規な含フッ素ピラゾール化合
物は、有害生物防除剤として有用な農薬である。
【化8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 495/04 105 C07D 495/04 105Z (56)参考文献 特開 昭62−230769(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 231/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、Rは水素原子,低級アルキル基,ベンジル
    基,アミノ基,アルキルスルホニル基,フェノキシアル
    キル基,ピリジルアルキル基,アルコキシ基,アルコキ
    シアルキル基,低級シクロアルキル基,アミノアルキル
    基,低級アルキニル基,低級ハロアルキル基,アルキル
    チオアルキル基,又はアシル基を表し;Rは水素原
    子、又は低級アルキル基を表し;或いはRとRとが
    結合、環化した含窒素複素環を表し;Qはピリジル基,
    チエノピリミジル基,又は置換フェニル基を表す。)で
    示される含フッ素ピラゾール化合物。
  2. 【請求項2】 【化2】 (式中、Qは請求項1の記載と同義である。)で示され
    る3−ペンタフルオロエチル−4−トリフルオロメチル
    −5−フルオロピラゾール類。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の式(II)で示される3
    −ペンタフルオロエチル−4−トリフルオロメチル−5
    −フルオロピラゾール類と次式: 【化3】 (式中、Rは請求項1の記載と同義であり;Rは水
    素原子,低級アルキル基,ベンジル基,アミノ基,アル
    キルスルホニル基,フェノキシアルキル基,ピリジルア
    ルキル基,アルコキシ基,アルコキシアルキル基,低級
    シクロアルキル基,アミノアルキル基,低級アルキニル
    基,低級ハロアルキル基,又はアルキルチオアルキル基
    を表し;或いはRとRとが結合、環化した含窒素複
    素環を表す。)で示される求核剤を反応させることを特
    徴とする請求項1記載の式(I)において、次式: 【化4】 (式中、R及びQは請求項1の記載と同義であり;R
    は前記の記載と同義である。)で示される含フッ素ピ
    ラゾール化合物の製法。
  4. 【請求項4】 次式: 【化5】 (式中、Qは請求項1の記載と同義である。)で示され
    る3−ペンタフルオロエチル−4−トリフルオロメチル
    −5−アミノピラゾール類と次式: 【化6】 (式中、Rはアシル基を表す。)で示される化合物と
    を反応させることを特徴とする請求項記載の式(I)に
    おいて、次式: 【化7】 (Qは請求項1の記載と同義であり;Rは前記の記載
    と同義である。)で示される含フッ素ピラゾール化合物
    の製法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の式(I)で示される含フ
    ッ素ピラゾール化合物を有効成分とする有害生物防除
    剤。
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