JP3080282B2 - アミノピリミジン誘導体、その製法及び有害生物防除剤 - Google Patents

アミノピリミジン誘導体、その製法及び有害生物防除剤

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JP3080282B2 JP05038350A JP3835093A JP3080282B2 JP 3080282 B2 JP3080282 B2 JP 3080282B2 JP 05038350 A JP05038350 A JP 05038350A JP 3835093 A JP3835093 A JP 3835093A JP 3080282 B2 JP3080282 B2 JP 3080282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殺虫剤,殺ダニ剤,殺
菌剤,殺センチュウ剤などとして有用である新規なアミ
ノピリミジン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来技術の説明】本発明のアミノピリミジン誘導体
は、新規化合物であることから、その有害生物防除活性
を有することについても知られていない。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、新規なアミ
ノピリミジン誘導体、その製法及びそれを有効成分とす
る殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,殺センチュウ剤などとし
て有用である有害生物防除剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、新規なアミノピリミ
ジン誘導体が殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,殺センチュウ
剤などとして有用な有害生物防除剤として顕著な防除活
性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は次の通りである。第1の発明は、次式
(I):
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1 はハロゲン原子,水酸基,低
級アシルオキシ基又は低級アシルチオ基を表し;R2
トリフルオロメチル又はシクロアルキル基を表し;Aは
直接結合又は低級アルキレン基を表す。)で示されるア
ミノピリミジン誘導体に関するものである。本発明の化
合物(I)において、*印を付した炭素原子及びAが分
岐アルキレンの場合の炭素原子は不斉炭素原子であり、
個々の光学異性体,ラセミ化合物,ジアステレオマー化
合物又はそれらの混合物のいずれも本発明に含まれる。
第2の発明は、次式(II):
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1 は前記の記載と同義であり;
Xはハロゲン原子を表す。)で示されるピリミジン誘導
体と次式(III) :
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R2 及びAは前記の記載と同義で
ある。)で示されるアミン類とを反応させることを特徴
とする前記記載の式(I)で示されるアミノピリミジン
誘導体の製法に関するものである。
【0011】第3の発明は、前記記載の式(I)で示さ
れるアミノピリミジン誘導体を有効成分とする有害生物
防除剤に関するものである。
【0012】以下、本発明について詳細に説明する。前
記の目的化合物である新規なアミノピリミジン誘導体
(I)〔化合物(I-1)〜(I-4) を含む〕、その製造原料
である化合物(II)〜(VIII) におけるR1 ,R2 ,R
3 ,R4 ,A,M及びXは次の通りである。
【0013】R1 としては、ハロゲン原子,水酸基,低
級アシルオキシ基,低級アシルチオ基などを挙げること
ができる。R1 におけるハロゲン原子としては、塩素原
子,ヨウ素原子,臭素原子,フッ素原子などを挙げるこ
とができるが;好ましくは塩素原子,フッ素原子がよ
い。
【0014】R1 における低級アシルオキシ基として
は、直鎖状又は分岐状のアルキル基を有する総炭素原子
数2〜9個のもの(例えば、アセチルオキシ基,プロピ
オニルオキシ基,n−ブチロイルオキシ基,i−ブチロ
イルオキシ基,n−ペンタノイルオキシ基,n−ヘキサ
ノイルオキシ基など)、シクロアルキル基を有する総炭
素原子数4〜9個のもの(例えば、シクロプロパンカル
ボニルオキシ基,シクロペンタンカルボニルオキシ基な
ど)などを挙げることができるが;好ましくは直鎖状又
は分岐状のアルキル基を有する総炭素原子数2〜5個の
もの,シクロアルキル基を有する総炭素原子数4〜7個
のものがよく;さらに好ましくはアセチルオキシ基,プ
ロピオニルオキシ基などを挙げることができる。
【0015】R1 における低級アシルチオ基としては、
直鎖状又は分岐状のアルキル基を有する総炭素原子数2
〜5個のもの(例えば、アセチルチオ基,プロピオニル
チオ基,n−ブチロイルチオ基,i−ブチロイルチオ基
など)などを挙げることができるが;好ましくはアセチ
ルチオ基がよい。R2 としては、トリフルオロメチル
基、シクロアルキル基などを挙げることができる。
【0016】R2 におけるシクロアルキル基としては、
炭素原子数3〜10個のもの(例えば、シクロプロピル
基,シクロブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシ
ル基など)などを挙げることができるが;好ましくは炭
素原子数が3〜8個のものがよく;さらに好ましくは炭
素原子数が3〜6個のもの(例えば、シクロプロピル
基,シクロヘキシル基など)がよい。
【0017】Aとしては、直接結合,低級アルキレン基
などを挙げることができる。Aにおける低級アルキレン
基としては、直鎖状又は分岐状で炭素原子数が1〜6個
のものを挙げることができるが;好ましくは炭素原子数
が1〜4個のものがよく;さらに好ましくは炭素原子数
が1〜3個のもの(例えば、メチレン,エチレン,n−
プロピレン,i−プロピレンなど)がよい。
【0018】R3 及びXは、ハロゲン原子(例えば、R
1 として前記に記載したものなど)を表す。R4 は、R
1 に対応した低級アシルオキシ基(低級脂肪族カルボン
酸残基),低級アシルチオ基(低級脂肪酸チオカルボン
酸残基)などを表す。Mは、アルカリ金属を表す。
【0019】本発明の化合物(I)から理解されるよう
に、化合物(I)はアミノ基を有しており、容易に酸付
加塩を形成することができるので、そのような塩もまた
本発明に含まれる。酸付加塩を形成する酸としては、例
えば、無機酸(塩酸,臭化水素酸,硝酸,硫酸,リン酸
など)、カルボン酸(ギ酸,シュウ酸,フマル酸,アジ
ピン酸,ステアリン酸,オレイン酸,アコニット酸な
ど)、有機スルホン酸(メタンスルホン酸,ベンゼンス
ルホン酸,p−トルエンスルホン酸など)、サッカリン
などを挙げることができる。
【0020】なお、前記記載の式(I)で示されるアミ
ノピリミジン誘導体を製造する好ましい態様としては、
第2の発明として記載した合成法1の他に、次の4種の
製法(合成法2〜5)を挙げることができる。 〔合成法2〕次式(I-1) :
【0021】
【化7】
【0022】(式中、R2 及びAは前記の記載と同義で
あり;R3 はハロゲン原子を表す。)で示されるアミノ
ピリミジン誘導体と次式(IV):
【0023】
【化8】
【0024】(式中、R4 は低級アシルオキシ基又は低
級アシルチオ基を表す。)で示される低級脂肪族カルボ
ン酸類とを反応させることを特徴とする前記記載の式
(I)においてR1 が低級アシルオキシ基又は低級アシ
ルチオ基で示されるアミノピリミジン誘導体の製法に関
するものである。 〔合成法3〕次式(I-2) :
【0025】
【化9】
【0026】(式中、R2 ,R4 及びAは前記の記載と
同義である。)で示されるアミノピリミジン誘導体と次
式(V):
【0027】
【化10】
【0028】(式中、Mはアルカリ金属を表す。)で示
される無機塩基類とを反応させることを特徴とする前記
記載の式(I)においてR1 が水酸基で示されるアミノ
ピリミジン誘導体の製法に関するものである。 〔合成法4〕次式(I-3) :
【0029】
【化11】
【0030】(式中、R2 及びAは前記の記載と同義で
ある。)で示されるアミノピリミジン誘導体とフッ素化
剤とを反応させることを特徴とする前記記載の式(I)
においてR1 がフッ素原子で示されるアミノピリミジン
誘導体の製法に関するものである。 〔合成法5〕前記記載の式(I-1) で示されるアミノピリ
ミジン誘導体と次式(VI):
【0031】
【化12】
【0032】(式中、Mは前記の記載と同義である。)
で示されるフッ素化合物とを反応させることを特徴とす
る前記記載の式(I)においてR1 がフッ素原子で示さ
れるアミノピリミジン誘導体の製法に関するものであ
る。
【0033】本発明の化合物(I)の合成を、次に示す
合成法1〜5によってさらに詳細に述べる。 (合成法1)本発明の化合物(I)の合成は、次に示す
ように、通常、原料の化合物(II)と化合物(III)とを
溶媒中又は無溶媒で反応させることによって行うことが
できるが、反応を促進させるために、塩基の存在下で反
応させることが好ましい。
【0034】
【化13】
【0035】(式中、R1 ,R2 ,A及びXは前記の記
載と同義である。)溶媒としては、本反応に直接関与し
ないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン,
トルエン,キシレン,メチルナフタリン,石油エーテ
ル,リグロイン,ヘキサン,クロルベンゼン,ジクロル
ベンゼン,塩化メチレン,クロロホルム,ジクロロメタ
ン,ジクロルエタン,トリクロルエチレン,シクロヘキ
サンのような塩素化された又はされていない芳香族,脂
肪族,脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル,テトラ
ヒドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル類;ア
セトン,メチルエチルケトンなどのようなケトン類;メ
タノール,エタノール,n−プロパノール,i−プロパ
ノールのようなアルコール類;N,N−ジメチルホルム
アミド,N,N−ジメチルアセトアミドなどのようなア
ミド類;アセトニトリル,プロピオニトリルなどのよう
なニトリル類;トリエチルアミン,ピリジン,N,N−
ジメチルアニリンなどのような有機塩基;1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン;ジメチルスルホキシド;
前記溶媒の混合物などを挙げることができる。
【0036】そして、その溶媒の使用量は、化合物(I
I)の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるようにし
て使用することができるが、好ましくは化合物(II)の
濃度が10〜70重量%になるようにして使用するのが
よい。
【0037】塩基としては、特に限定されず、例えば、
有機塩基(例えば、トリエチルアミン,ピリジン,N,
N−ジメチルアニリン,DBUなど)、アルカリ金属ア
ルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド,ナトリウ
ムエトキシドなど)、無機塩基(例えば、水素化ナトリ
ウム,ナトリウムアミド,水酸化ナトリウム,水酸化カ
リウム,炭酸ナトリウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸カ
リウムなど)などを挙げることができるが;有機塩基が
好ましい。
【0038】そして、その塩基の使用量は、化合物(I
I)に対して0.001〜5倍モルで使用することがで
きるが、好ましくは0.8〜5倍モルであるのがよい。
反応温度は、特に限定されないが、室温から使用する溶
媒の沸点以下の温度範囲内であり、80〜110℃が好
ましい。また、使用するアミンが低沸点であれば、封管
(オートクレーブ)中で反応するのが好ましい。
【0039】反応時間は、前記の濃度,温度によって変
化するが、通常0.3〜2時間で行うことができる。原
料化合物の使用量は、化合物(II)に対して化合物(II
I)が0.5〜2倍モルであるが、好ましくは0.8〜
1.5倍モルであるのがよい。
【0040】本発明で用いる化合物(II)(R1 =Xの
とき)は、次に示すように、通常、原料の化合物(VII-
1) と化合物(VIII-1)とを、溶媒中で反応させることに
よって製造することができる。
【0041】
【化14】
【0042】(式中、R1 =Xの場合で、Xは前記の記
載と同義である。)溶媒としては、前記記載のものを挙
げることができ;その使用量は、化合物(VII-1) の濃度
が5〜80重量%の濃度範囲になるようにして使用する
ことができる。反応温度は、特に限定されないが、室温
から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内で行うことが
できる。反応時間は、前記の濃度,温度によって変化す
るが、通常2〜10時間で行うことができる。
【0043】原料化合物の使用量は、化合物(VII-1) に
対して化合物(VIII-1)が0.5〜3倍モルであるが、好
ましくは0.5〜1.7倍モルであるのがよい。化合物
(VII-3)は、例えば、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソ
サィエティ(J.C.S)3478〜3481(195
5年)に記載の方法に準じて、次式に示すように行うこ
とによって、製造することができる。
【0044】
【化15】
【0045】(式中、Xは前記の記載と同義であり;R
は任意に低級アルキル基,水素原子,水酸基又はハロゲ
ン原子をとることができる。)以上のようにして製造さ
れた目的の化合物(II)は、反応終了後、抽出,濃縮,
濾過などの通常の後処理を行い、必要に応じて再結晶,
各種クロマトグラフィーなどの公知の手段で適宜精製す
ることができる。化合物(II)としては、例えば、表1
中に示した化合物(II-1)〜(II-7)などを挙げることがで
きる。
【0046】本発明で用いる化合物(III)は、例えば、
J.Am.Chem.Soc.,72巻,2786頁
(1950年)又はOrg.Syn.Coll.,2
巻,318に記載の方法に準じて、次式に示すように行
うことによって、製造することができる。
【0047】
【化16】
【0048】(式中、R2 ,A及びXは前記の記載と同
義であり;R5 は水素原子又はメチル基を表し;A’は
メチレン基を表す。)化合物(III)としては、例えば、
表2〜5中に示した化合物1〜32などに対応した各置
換基の種類からなる化合物(III)〔化合物(III)1 〜(I
II)32と称する。例えば、化合物(III)1 は、化合物(I
II)で示される式におけるR2 がトリフルオロメチル
基、Aがメチレン基である。〕を挙げることができる。
【0049】化合物(I)としては、例えば、表2〜5
中に示した化合物1〜32を挙げることができる〔化合
物1は、化合物(I)で示される式におけるR1 が塩素
原子、R2 がトリフルオロメチル基、Aがメチレン基で
ある。〕。
【0050】(合成法2)化合物(I-2) 〔化合物(I)
におけるR1 が低級アシルオキシ基である化合物〕の合
成は、通常、化合物(I-1) と化合物(IV)とを溶媒中又
は無溶媒で反応させることによって行うことができる
が、反応を促進させるために塩基の存在下で反応させる
ことが好ましい。
【0051】
【化17】
【0052】(式中、R2 ,R3 ,R4 及びAは前記の
記載と同義である。)溶媒としては、合成法1に記載の
溶媒の他に、酢酸,プロピオン酸などのような脂肪族カ
ルボン酸,それらの混合物などを挙げることがきるが;
N,N−ジメチルホルムアミド及び導入するアシルオキ
シ基と同一の脂肪族カルボン酸がよい。
【0053】そして、その溶媒の使用量は、化合物(I-
1) の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるようにし
て使用することができるが、好ましくは化合物(I-1) の
濃度が10〜70重量%になるようにして使用するのが
よい。塩基としては、合成法1に記載の塩基を挙げるこ
とができるが;無機塩基が好ましい。
【0054】そして、その塩基の使用量は、化合物(I-
1) に対して1〜5倍モルで使用することができるが、
好ましくは2〜5倍モルであるのがよい。反応温度は、
特に限定されないが、室温から使用する溶媒の沸点以下
の温度範囲内であり、80〜120℃が好ましい。
【0055】反応時間は、前記の濃度,温度によって変
化するが、通常10〜50時間で行うことができる。化
合物(IV)は、市販品を使用することができる。以上の
ようにして製造された目的の化合物(I-2) は、反応終了
後、抽出,濃縮,濾過などの通常の後処理を行い、必要
に応じて再結晶,各種クロマトグラフィーなどの公知の
手段で適宜精製することができる。
【0056】化合物(I-2) としては、例えば、表2〜5
中に示した化合物3,7,10,14,18,22,2
6,27,28などに対応した各置換基の種類からなる
化合物(I-2) 〔化合物(I-2) 3 ,(I-2) 7 ,(I-2) 10
(I-2) 14,(I-2) 18,(I-2) 22,(I-2) 26,(I-2) 27
(I-2) 28などと称する。例えば、化合物(I-2)3は、化合
物(I)で示される式におけるR1 (化合物(I-2) にお
けるR5 )がアセチルオキシ基、R2 がトリフルオロメ
チル基、Aがメチレン基である。〕を挙げることができ
る。
【0057】(合成法3)化合物(I-3) 〔化合物(I)
におけるR1 が水酸基である化合物〕の合成は、通常、
塩基の存在下、化合物(I-2) と化合物(V)とを溶媒中
で反応させることによって行うことができる。
【0058】
【化18】
【0059】(式中、R2 ,R4 ,A及びMは前記の記
載と同義である。)溶媒としては、合成法1に記載のエ
ーテル類,ケトン類,アミド類の他に、アルコール類
(例えば、メタノール,エタノール,プロパノール,ブ
タノールなど)、水、及び前記溶媒の混合物を挙げるこ
とがきるが;好ましくは、アルコール類と水との混合物
がよい。そして、その溶媒の使用量は、化合物(I-2) の
濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるようにして使用
することができるが、好ましくは化合物(I-2) の濃度が
10〜70重量%になるようにして使用するのがよい。
【0060】塩基としては、合成法1に記載の無機塩基
を挙げることができるが;水酸化ナトリウム,水酸化カ
リウムが好ましい。そして、その塩基の使用量は、化合
物(I-2) に対して1〜5倍モルで使用することができる
が、好ましくは2〜5倍モルであるのがよい。
【0061】反応温度は、特に限定されないが、室温か
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、室温〜
50℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度によ
って変化するが、通常0.5〜1時間で行うことができ
る。
【0062】化合物(V)は、市販品を使用することが
できる。以上のようにして製造された目的の化合物(I-
3) は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の後
処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラフ
ィーなどの公知の手段で適宜精製することができる。
【0063】化合物(I-3) としては、例えば、表2〜5
中に示した化合物4,8,11,15,19,23,2
9などに対応した各置換基の種類からなる各化合物(I-
3) 〔化合物(I-3) 4 ,(I-3) 8,(I-3) 11,(I-3) 15,(I
-3) 19,(I-3) 23,(I-3) 29などと称する。例えば、化
合物(I-3)4は、化合物(I)で示される式におけるR1
が水酸基、R2 がトリフルオロメチル基、Aがメチレン
基である。〕を挙げることができる。
【0064】(合成法4)化合物(I-4) 〔化合物(I)
におけるR1 がフッ素原子である化合物〕の合成は、通
常、化合物(I-3) とフッ素化剤とを溶媒中又は無溶媒中
で反応させることによって行うことができる。
【0065】
【化19】
【0066】(式中、R2 及びAは前記の記載と同義で
ある。)溶媒としては、合成法1に記載した塩素化され
た又はされていない芳香族,脂肪族,脂環式の炭化水素
類、エーテル類、及び前記溶媒の混合物を挙げることが
できる。
【0067】そして、その溶媒の使用量は、化合物(I-
3) の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるようにし
て使用することができるが、好ましくは化合物(I-3) の
濃度が10〜70重量%になるようにして使用するのが
よい。フッ素化剤としては、アルキルアミノサルファー
フッ素化物を挙げることができるが、例えば、次式;
【0068】
【化20】
【0069】で示されるジエチルアミノサルファートリ
フルオライド(DAST)などを使用することができ
る。そして、その使用量は、化合物(I-3) に対して1〜
5倍モルで使用することがきるが、好ましくは1〜2倍
モルであるのがよい。
【0070】反応温度は、特に限定されないが、氷冷温
度から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、氷
冷〜室温が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度に
よって変化するが、通常0.3〜2時間で行うことがで
きる。
【0071】(合成法5)化合物(I-4) 〔化合物(I)
におけるR1 がフッ素原子である化合物〕の合成は、合
成法4の他にも、化合物(I-1) と化合物(VI)〔フッ素
化合物〕とを溶媒中又は無溶媒中で反応させることによ
っても行うことができる。
【0072】
【化21】
【0073】(式中、R2 ,R3 ,A及びMは前記の記
載と同義である。)溶媒としては、N,N−ジメチルホ
ルムアミド,N,N−ジメチルアセトアミドのようなア
ミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリン;ジメチ
ルスルホキシド;スルホラン;前記溶媒の混合物などを
挙げることができる。
【0074】そして、その溶媒の使用量は、化合物(I-
1) の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるようにし
て使用することができるが、好ましくは化合物(I-1) の
濃度が10〜70重量%になるようにして使用するのが
よい。化合物(VI)としては、アルカリ金属フッ素化合
物が挙げられるが、好ましくはセシウムフルオライド,
ポタシウムフルオライドなどがよい。
【0075】そして、その使用量は、化合物(I-1) に対
して1〜5倍モルで使用することがきるが、好ましくは
化合物(I-1) に対して1.2〜3倍モルであるのがよ
い。反応温度は、特に限定されないが、室温から使用す
る溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、100〜140
℃が好ましい。
【0076】反応時間は、前記の濃度,温度によって変
化するが、通常1〜8時間で行うことができる。合成法
4及び5によって製造された目的の化合物(I-4) は、反
応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の後処理を行
い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラフィーなど
の公知の手段で適宜精製することができる。
【0077】化合物(I-4)としては、例えば、表2〜5
中に示した化合物2,6,12,16,20,24,3
0,32などに対応した各置換基の種類からなる化合物
(I-4)〔化合物(I-4) 2, (I-4) 6, (I-4) 12, (I-4)
16,(I-4) 20,(I-4)24 ,(I-4) 30,(I-4) 32などと
称する。例えば、化合物(I-4)2とは化合物(I)で示さ
れる式におけるR1 がフッ素原子、R2 がトリフルオロ
メチル基、Aがメチレン基である。〕を挙げることがで
きる。
【0078】本発明の化合物(I)で防除効果が認めら
れる有害生物としては、農園芸害虫〔例えば、半翅目
(ウンカ類,ヨコバイ類,アブラムシ類,コナジラミ類
など)、鱗翅目(ヨトウムシ類,コナガ,ハマキムシ
類,メイガ類,シンクイムシ類,モンシロチョウな
ど)、鞘翅目(ゴミムシダマシ類,ゾウムシ類,ハムシ
類,コガネムシ類など)、ダニ目(ハダニ科のミカンハ
ダニ,ナミハダニなど、フシダニ科のミカンサビダニな
ど)〕、衛生害虫(例えば、ハエ,カ,ゴキブリな
ど)、貯穀害虫(コクストモドキ類,マメゾウムシ類な
ど)、土壌中のネコブセンチュウ、マツノザイセンチュ
ウ、ネダニなどを挙げることができ、また、農園芸病原
菌(例えば、コムギ赤さび病,大麦うどんこ病,キュウ
リべと病、イネいもち病、トマト疫病など)を挙げるこ
とができる。
【0079】本発明の有害生物防除剤は、顕著な殺虫・
殺ダニ・殺菌・殺センチュウ効果を有しており、化合物
(I)の1種以上を有効成分として含有するものであ
る。化合物(I)は、単独で使用することもできるが、
通常は常法によって、担体,界面活性剤,分散剤,補助
剤などを配合(例えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水
和剤,油性の懸濁液,エアゾールなどの組成物として調
製する)して使用することが好ましい。
【0080】担体としては、例えば、タルク,ベントナ
イト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイトカーボ
ン,バーミキュライト,消石灰,ケイ砂,硫安,尿素な
どの固体担体;炭化水素(ケロシン,鉱油など)、芳香
族炭化水素(ベンゼン,トルエン,キシレンなど)、塩
素化炭化水素(クロロホルム,四塩化炭素など)、エー
テル類(ジオキサン,テトラヒドロフランなど)、ケト
ン類(アセトン,シクロヘキサノン,イソホロンな
ど)、エステル類(酢酸エチル,エチレングリコールア
セテート,マレイン酸ジブチルなど)、アルコール類
(メタノール,n−ヘキサノール,エチレングリコール
など)、極性溶媒(ジメチルホルムアミド,ジメチルス
ルホキシドなど)、水などの液体担体;空気,窒素,炭
酸ガス,フレオンなどの気体担体(この場合には、混合
噴射することができる)などを挙げることができる。
【0081】本剤の動植物への付着,吸収の向上,薬剤
の分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用
できる界面活性剤や分散剤としては、例えば、アルコー
ル硫酸エステル類,アルキルスルホン酸塩,リグニンス
ルホン酸塩,ポリオキシエチレングリコールエーテルな
どを挙げることができる。そして、その製剤の性状を改
善するためには、例えば、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。
【0082】本剤の製造では、前記の担体,界面活性
剤,分散剤及び補助剤をそれぞれの目的に応じて、各々
単独で又は適当に組み合わせて使用することができる。
本発明の化合物(I)を製剤化した場合の有効成分濃度
は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤では通常0.3
〜25重量%,水和剤では通常1〜90重量%,粒剤で
は通常0.5〜5重量%,油剤では通常0.5〜5重量
%,エアゾールでは通常0.1〜5重量%である。これ
らの製剤を適当な濃度に希釈して、それぞれの目的に応
じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に散布するか、又は
直接施用することによって各種の用途に供することがで
きる。
【0083】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例によって具
体的に説明する。なお、これらの実施例は、本発明の範
囲を限定するものではない。 参考例1〔化合物(II)の合成〕 (1) 6−(1−クロロエチル)−4,5−ジクロロピリ
ミジン〔化合物(II-1)〕の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(270g)
をジクロロメタン(750ml)に溶解し、30〜35
℃に加温、攪拌下に塩素ガスを2時間吹き込んだ。反応
液に窒素ガスを吹き込み、溶存する過剰の塩素ガスを除
いた。次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣を
減圧蒸留することによって淡黄色の液体である目的物を
240g得た。
【0084】(2) 4,5−ジクロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)ピリミジン〔化合物(II-4)〕の合成 6−(1−ヒドロキシエチル)−4,5−ジクロロピリ
ミジン(2.1g)をジクロロメタン(15ml)に溶
解し、氷冷、攪拌下にジエチルアミノサルファートリフ
ルオライド(2.0g)を滴下し、さらに1時間室温で
攪拌して反応を完結した。反応液に冷水(20ml)を
加え、ジクロロメタン層を分取し、水洗後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、
得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200、クロロホルム溶出)で精製することによっ
て、淡黄色油状の液体である目的物を1.3g得た。
【0085】(物性) ・b.p.229〜231℃ ・ 1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.64〜1.81(d−d,3H)、5.84〜6.
19(d−q,1H)、8.92(s,1H)
【0086】(3) 5−クロロ−4−フルオロ−6−(1
−フルオロエチル)ピリミジン〔化合物(II-5)〕の合成 4,5−ジクロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミ
ジン(1.3g)をN,N−ジメチルホルムアミド(1
0ml)に溶解し、セシウムフルオライド(4.0g)
を加え、室温で1時間半攪拌して反応を完結した。反応
液に冷水(10ml)を加え、分離する油状物をトルエ
ンで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、クロロホ
ルム溶出)で精製することによって、淡黄色油状の液体
である目的物を1.0g得た。
【0087】(物性) ・b.p.192〜194℃ ・ 1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.66〜1.82(d−d,3H)、5.85〜6.
21(d−q,1H)、8.83(s,1H)
【0088】(4) 6−(1−アセトキシエチル)−4,
5−ジクロロピリミジン〔化合物(II-6)〕の合成 6−(1−クロロエチル)−4,5−ジクロロピリミジ
ン(10.2g)をN,N−ジメチルホルムアミド(1
50ml)に溶解し、酢酸カリウム(12.0g)と炭
酸カリウム(3.0g)を加え、約60℃で3時間攪拌
した。反応液に水(200ml)を加え、分離する油状
物をトルエンで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残
渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)で精製する
ことによって、淡黄色の液体である目的物を5.2g得
た。
【0089】(物性) ・ 1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.55〜1.62(d,3H)、2.15(s,3
H)、6.00〜6.12(q,1H)、8.84
(s,1H)
【0090】(5) 4,5−ジクロロ−6−(1−ヒドロ
キシエチル)ピリミジン〔化合物(II-7)〕の合成 6−(1−アセトキシエチル)−4,5−ジクロロピリ
ミジン(4.0g)をテトラヒドロフラン(50ml)
に溶解し、攪拌下に1N−水酸化ナトリウム水溶液(3
0ml)をゆっくりと滴下した。滴下後、更に1時間室
温で攪拌し、反応を完結した。次いで、酢酸エチルで目
的物を抽出し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減
圧下に溶媒を留去した。得られた油状物をカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸
エチル=5:1溶出)で精製することによって、淡黄色
の液体である目的物を2.8g得た。
【0091】(物性) ・ 1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.47〜1.52(d,3H)、3.76〜3.85
(d,1H)、5.17〜5.25(m,1H)、8.
88(s,1H) (6) 前記(1) 〜(5) と同様の方法で化合物(II)を合成
した。
【0092】
【表1】
【0093】実施例1〔化合物(I)の合成〕 参考例1で得た化合物(II)を用いて、目的化合物
(I)を合成した。 (1)5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−
(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)ピリミジン
(化合物1)の合成 2,2,2−トリフルオロエチルアミン(3.0g)と
トリエチルアミン(3.5g)とをエタノール(30m
l)に溶解した溶液と、6−(1−クロロエチル)−
4,5−ジクロロピリミジン(6.3g)を100ml
オートクレーブ中に仕込み、90〜95℃で4時間加熱
反応した。反応終了後、減圧下でエタノールを留去し、
水を加え、酢酸エチルで目的物を抽出し、水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去し
た。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=9:1溶
出)で単離、次いで、n−ヘキサンで再結晶することに
よって、無色板状結晶である目的物を5.4g得た。
【0094】(2)5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)
ピリミジン(化合物2)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−(2,
2,2−トリフルオロエチルアミノ)ピリミジン(1.
4g)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(2
0ml)に溶解し、次いで、セシウムフルオライド
(1.4g)を加え、100〜120℃で6時間攪拌し
た。反応終了後、水を加え、トルエンで目的物を抽出し
た。この抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後に溶媒を減圧下で留去した。得られた油状物をカラ
ムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,トルエ
ン:酢酸エチル=9:1溶出)で精製することによっ
て、無色粉状結晶である目的物を0.4g得た。
【0095】(3)6−(1−アセトキシエチル)−5−
クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエチルアミ
ノ)ピリミジン(化合物3)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−(2,
2,2−トリフルオロエチルアミノ)ピリミジン(2.
7g)をDMF(30ml)に溶解し、次いで酢酸カリ
ウム(1.6g)と炭酸カリウム(1.2g)とを加
え、60℃で4時間攪拌した。反応終了後、水を加え、
次いで、酢酸エチルで目的物を抽出した。この抽出液を
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧
下で留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=
8:2溶出)で精製することによって、無色粉状結晶で
ある目的物を2.2g得た。
【0096】(4)5−クロロ−6−(1−ヒドロキシエ
チル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチルアミ
ノ)ピリミジン(化合物4)の合成 6−(1−アセトキシエチル)−5−クロロ−4−
(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)ピリミジン
(2.0g)をエタノールと10%水酸化ナトリウム水
溶液の1:1混合液(20ml)に溶解し、室温で3時
間攪拌した。反応終了後、減圧下でエタノールを留去
し、酢酸エチルで目的物を抽出した。この抽出液を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で
留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=8:
1溶出)で精製することによって、無色粉状結晶である
目的物を1.6g得た。
【0097】(5)5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルアミ
ノ)ピリミジン(化合物6)の合成 3,3,3−トリフルオロプロピルアミン(1.2g)
とトリエチルアミン(2.5g)をエタノール(30m
l)に溶解した溶液と、6−(1−フルオロエチル)−
4,5−ジクロロピリミジン(1.0g)を100ml
オートクレーブ中に仕込み、90〜95℃で4時間攪拌
した。反応終了後、減圧下にエタノールを留去し、水を
加え、酢酸エチルで目的物を抽出した。この抽出液を水
洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下
で留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200,トルエン溶出)で単離する
ことによって、無色粉状結晶である目的物を0.6g得
た。
【0098】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.55〜1.76(multi,5H)、4.00〜
4.12(multi,2H)、5.72〜6.08
(q−d,1H)、6.62〜6.76(multi,
1H)、8.61(s,1H)
【0099】(6)5−クロロ−6−(1−クロロエチ
ル)−4−(2−トリフルオロメチルプロピルアミノ)
ピリミジン(化合物9)の合成 2−トリフルオロメチルプロピルアミン(1.5g)と
トリエチルアミン(5.0g)をエタノール(30m
l)に溶解した溶液と、6−(1−クロロエチル)−
4,5−ジクロロピリミジン(1.0g)を100ml
オートクレーブ中に仕込み、90〜95℃で4時間加熱
反応した。反応終了後、減圧下でエタノールを留去し、
水を加え、酢酸エチルで目的物を抽出した。この抽出液
を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減
圧下で留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラ
フィー(ワコーゲルC−200,トルエン溶出)で単離
することによって、無色油状液体である目的物を1.9
g得た。
【0100】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.15〜1.20(d,3H)、1.80〜1.86
(d,3H)、2.52〜2.76(multi,1
H)、3.65〜3.80(multi,2H)、5.
35〜5.45(q,1H)、5.62〜5.80(b
road,2H)、8.52(s,1H)
【0101】(7)6−(1−アセトキシエチル)−5−
クロロ−4−(2−トリフルオロメチルプロピルアミ
ノ)ピリミジン(化合物10)の合成 5−クロロ−4−(2−トリフルオロメチルプロピルア
ミノ)ピリミジン(1.8g)をDMF(20ml)に
溶解し、次いで、酢酸カリウム(2.6g)と炭酸カリ
ウム(2.0g)とを加え、60℃で4時間攪拌した。
反応終了後、水を加え、次いで、トルエンで目的物を抽
出した。この抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得られた油状物を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,ト
ルエン:酢酸エチル=9:1溶出)で精製することによ
って、無色粉状結晶である目的物を1.8g得た。
【0102】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.18〜1.22(d,3H)、1.52〜1.60
(multi,3H)、2.15(s,3H)、2.5
5〜2.80(multi,1H)、3.58〜3.8
5(multi,2H)、5.60〜5.75(bro
ad,1H)、5.98〜6.08(q,1H)、8.
50(s,1H)
【0103】(8)5−クロロ−6−(1−ヒドロキシエ
チル)−4−(2−トリフルオロメチルプロピルアミ
ノ)ピリミジン(化合物11)の合成 6−(1−アセトキシエチル)−5−クロロ−4−(2
−トリフルオロメチルプロピルアミノ)ピリミジン
(1.8g)をエタノールと10%水酸化ナトリウム水
溶液の1:1混合液(30ml)に溶解し、室温で1時
間攪拌した。反応終了後、減圧下でエタノールを留去
し、酢酸エチルで目的物を抽出した。この抽出液を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で
留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=9:
1溶出)で精製することによって、無色粉状結晶である
目的物を1.3g得た。
【0104】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.18〜1.22(d,3H)、1.40〜1.44
(d,3H)、2.52〜2.76(multi,1
H)、3.64〜3.82(multi,2H)、4.
08〜4.12(d,1H)、4.92〜5.08(m
ulti,1H)、5.58〜5.72(broad,
1H)、8.49(s,1H)
【0105】(9)5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−(2−トリフルオロメチルプロピルアミノ)
ピリミジン(化合物12)の合成 6−(1−ヒドロキシエチル)−5−クロロ−4−(2
−トリフルオロメチルプロピルアミノ)ピリミジン
(1.0g)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、
氷冷、攪拌下にジエチルアミノサルファートリフルオラ
イド(0.9g)を滴下し、室温で1時間攪拌した。反
応終了後、水(20ml)を滴下し、ジクロロメタン層
を分取した。この抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得られた油状
物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0,トルエン:酢酸エチル=20:1溶出)で精製する
ことによって、無色粉状結晶である目的物を0.85g
得た。
【0106】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.18〜1.22(d,3H)、1.60〜1.76
(d−d,3H)、2.52〜2.78(multi,
1H)、3.62〜3.86(multi,2H)、
5.64〜6.08(multi,2H)、8.57
(s,1H)
【0107】(10) 6−(1−アセトキシエチル)−5
−クロロ−4−(シクロプロピルメチルアミノ)ピリミ
ジン(化合物18)の合成 シクロプロピルメチルアミン塩酸塩(1.1g)とトリ
エチルアミン(2.2g)をトルエン(30ml)に溶
解し、次いで、攪拌下に6−(1−アセトキシエチル)
−4,5−ジクロロピリミジン(2.4g)を加え、5
時間加熱還流した。反応終了後、水を加え、次いで、酢
酸エチルで目的物を抽出した。この抽出液を水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去し
た。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=9:1溶
出)で精製することによって、無色油状液体である目的
物を2.5g得た。
【0108】(11) 5−クロロ−6−(1−ヒドロキシ
エチル)−4−(シクロプロピルメチルアミノ)ピリミ
ジン(化合物19)の合成 シクロプロピルメチルアミン塩酸塩(1.1g)とトリ
エチルアミン(2.2g)をトルエン(30ml)に溶
解し、攪拌下に4,5−ジクロロ−6−(1−ヒドロキ
シエチル)ピリミジン(2.0g)を加え、5時間加熱
還流した。反応終了後、水を加え、次いで、酢酸エチル
で目的物を抽出した。この抽出液を水洗し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得ら
れた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC
−200,トルエン:酢酸エチル=9:1溶出)で単離
することによって、無色油状液体である目的物を2.0
g得た。
【0109】(12) 5−クロロ−6−(1−フルオロエ
チル)−4−(シクロプロピルメチルアミノ)ピリミジ
ン(化合物20)の合成 シクロプロピルメチルアミン塩酸塩(1.1g)とトリ
エチルアミン(2.2g)をトルエン(30ml)に溶
解し、攪拌下に4,5−ジクロロ−6−(1−フルオロ
エチル)ピリミジン(2.0g)を加え、5時間加熱還
流した。反応終了後、水を加え、次いで、酢酸エチルで
目的物を抽出した。この抽出液を水洗し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得られ
た油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−
200,トルエン:酢酸エチル=9:1溶出)で単離す
ることによって、無色油状液体である目的物を2.1g
得た。
【0110】(13) 5−クロロ−6−(1−クロロエチ
ル)−4−(1−シクロプロピルエチルアミノ)ピリミ
ジン(化合物21)の合成 1−シクロプロピルエチルアミン塩酸塩(4.5g)と
トリエチルアミン(10.0g)をエタノール(30m
l)に溶解した溶液に、6−(1−クロロエチル)−
4,5−ジクロロピリミジン(10.0g)を加え、6
0〜65℃で4時間加熱攪拌した。反応終了後、減圧下
にエタノールを留去し、水を加え、次いで、酢酸エチル
で目的物を抽出した。この抽出液を水洗し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得ら
れた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC
−200,トルエン溶出)で単離することによって、無
色油状液体である目的物を5.2g得た。
【0111】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 0.25〜0.45(multi,2H)、0.45〜
0.65(multi,2H)、0.90〜1.02
(multi,1H)、1.15〜1.35(mult
i,3H)、1.80〜1.85(d,1H)、3.6
0〜3.70(q,2H)、5.38〜5.45(q,
1H)、5.45〜5.58(multi,2H)、
8.48(s,1H)
【0112】(14)6−(1−アセトキシエチル)−5−
クロロ−4−(1−シクロプロピルエチルアミノ)ピリ
ミジン(化合物22)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−(1−シ
クロプロピルエチルアミノ)ピリミジン(3.1g)を
DMF(30ml)に溶解し、次いで、酢酸カリウム
(10.0g)と炭酸カリウム(3.0g)を加え、6
0℃で10時間攪拌した。反応終了後、水を加え、次い
で、トルエンで目的物を抽出した。この抽出液を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で
留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=9:
1溶出)で精製することによって、無色油状液体である
目的物を2.5g得た。
【0113】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 0.25〜0.45(multi,2H)、0.45〜
0.65(multi,2H)、0.90〜1.02
(multi,1H)、1.20〜1.35(mult
i,3H)、1.52〜1.56(d,1H)、2.1
2(s,3H)、3.35〜3.75(multi,1
H)、5.42〜5.58(d,2H)、6.00〜
6.10(q,1H)、8.48(s,1H)
【0114】(15) 5−クロロ−6−(1−ヒドロキシ
エチル)−4−(1−シクロプロピルエチルアミノ)ピ
リミジン(化合物23)の合成 6−(1−アセトキシエチル)−5−クロロ−4−(1
−シクロプロピルエチルアミノ)ピリミジン(2.5
g)をエタノールと10%水酸化ナトリウム水溶液の
1:1混合液(30ml)に溶解し、室温で1時間攪拌
した。反応終了後、減圧下でエタノールを留去し、酢酸
エチルで目的物を抽出した。この抽出液を水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去し
た。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=9:1溶
出)で精製することによって、無色油状液体である目的
物を2.0g得た。
【0115】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 0.25〜0.45(multi,2H)、0.45〜
0.65(multi,2H)、0.85〜1.05
(multi,1H)、1.25〜1.35(d−d,
3H)、1.42〜1.48(d,3H)、3.60〜
3.78(multi,1H)、4.00〜4.50
(broad,1H)、4.95〜5.05(q,2
H)、5.42〜5.60(d,1H)、8.42
(s,1H)
【0116】(16) 5−クロロ−6−(1−フルオロエ
チル)−4−(1−シクロプロピルエチルアミノ)ピリ
ミジン(化合物24)の合成 5−クロロ−6−(1−ヒドロキシエチル)−4−(1
−シクロプロピルエチルアミノ)ピリミジン(1.9
g)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、氷冷、攪
拌下にジエチルアミノサルファートリフルオライド
(1.5g)を滴下し、室温で1時間攪拌した。反応終
了後、水(20ml)を滴下し、ジクロロメタン層を分
取した。この抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得られた油状物を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,ト
ルエン:酢酸エチル=20:1溶出)で精製することに
よって、無色油状液体である目的物を0.90g得た。
【0117】(物性)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 0.25〜0.45(multi,2H)、0.45〜
0.65(multi,2H)、0.88〜1.00
(multi,1H)、1.30〜1.35(d,3
H)、1.60〜1.72(d−d,3H)、3.62
〜3.78(multi,1H)、5.45〜5.58
(d,1H)、5.78〜6.06(q,2H)、8.
50(s,1H)
【0118】(17) 6−(1−アセチルチオエチル)−
5−クロロ−4−(シクロヘキシルメチルアミノ)ピリ
ミジン(化合物27)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−(シクロ
ヘキシルメチルアミノ)ピリミジン(1.4g)をDM
F(20ml)に溶解し、次いで、チオ酢酸(0.5
g)と炭酸カリウム(0.6g)を加え、60℃6時間
攪拌した。反応終了後、水を加え、次いで、酢酸エチル
で目的物を抽出した。この抽出液を水洗し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得ら
れた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC
−200,トルエン:酢酸エチル=4:1溶出)で精製
することによって、淡黄赤色油状液体である目的物を
1.0g得た。
【0119】(18) 表2〜5中のその他の目的化合物
(I)の合成 前記(1) 〜(17)に記載の方法に準じて、表2〜5中のそ
の他の目的化合物(I)を合成した。以上のようにして
合成した化合物を表2〜5に示す。
【0120】
【表2】
【0121】
【表3】
【0122】
【表4】
【0123】
【表5】
【0124】実施例2〔製剤の調製〕 (1) 粒剤の調製 化合物1を5重量部,ベントナイト35重量部,タルク
57重量部,ネオペレックスパウダー(商品名;花王株
式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重
量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練し
た後、造粒、乾燥して粒剤を得た。
【0125】(2) 水和剤の調製 化合物1を10重量部,カオリン70重量部,ホワイト
カーボン18重量部,ネオペレックスパウダー(商品
名;花王株式会社製)1.5重量部及びデモール(商品
名;花王株式会社製)0.5重量部とを均一に混合し、
次いで粉砕して水和剤を得た。
【0126】(3) 乳剤の調製 化合物1を20重量部及びキシレン70重量部に、トキ
サノン(商品名;三洋化成工業製)10重量部を加えて
均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
【0127】(4) 粉剤の調製 化合物1を5重量部,タルク50重量部及びカオリン4
5重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0128】実施例3〔効力試験〕 (1) コナガに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表2〜5に示す化合物(I)
の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で30
0ppmに希釈し、これらの各薬液中にキャベツ葉片
(5×5cm)を30秒間浸漬し、各プラスチックカッ
プに一枚づつ入れて風乾した。次に、これらのカップ内
に各々10頭のコナガ(3齢幼虫)を放って蓋をし、2
5℃の定温室に放置し、2日後に各カップの生死虫数を
数えて死虫率を求めた。殺虫効果の評価は、死虫率の範
囲によって、4段階(A:100%,B:99〜80
%,C:79〜60%,D:59%以下)で示した。こ
れらの結果を表6に示す。
【0129】
【表6】
【0130】(2) ツマグロヨコバイに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表2〜5に示す化合物(I)
の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で各々
300ppmに希釈し、これらの各薬液中にイネ稚苗を
30秒間づつ浸漬して風乾後、それぞれのガラス円筒に
挿入した。次に、各円筒にツマグロヨコバイ(4齢幼
虫)を10頭放って多孔質の栓をし、25℃の定温室に
放置し、4日後に生死虫数を数えて殺虫率を求めた。殺
虫効果の評価の結果を、前記の(1) に記載した4段階の
評価方法で表7に示す。
【0131】
【表7】
【0132】(3) サツマイモネコブセンチュウに対する
効力試験 実施例2に準じて調製した表2〜5に示す化合物(I)
の各水和剤を水で20ppmに希釈した。試験管にこの
薬液を0.5ml入れ、さらにサツマイモネコブセンチ
ュウの2期幼虫(孵化24時間以内)を30〜40頭含
む液を0.5ml入れた。次に、25℃の定温室に放置
し、2日後に顕微鏡(40倍視野)で生死虫数を数えて
殺センチュウ率を求めた。殺センチュウ効果の評価の結
果は、殺センチュウ率の範囲によって、4段階(A:1
00%,B:99〜80%,C:79〜60%,D:5
9%以下)で示した。これらの結果を表8に示す。
【0133】
【表8】
【0134】(4) オオムギうどんこ病に対する防除効力
試験(予防効果) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本づ
つオオムギ(品種;黒ムギ)を育成し、1.5葉期の幼
植物体に、実施例2に準じて調製した表2〜5で示した
化合物(I)の各水和剤を、界面活性剤(0.01%)
を含む水で各々500ppmに希釈して、これらの各薬
液を1鉢あたり20mlづつ散布した。これらを2日間
ガラス温室で栽培し、次いで、オオムギうどんこ病菌分
成胞子を罹病葉から集め、これを各植物体の上からまん
べんなく振りかけて接種した。次に、これらを1週間ガ
ラス温室内で育成し、各第一葉に現れたオオムギうどん
こ病病斑の程度を調査した。殺菌効果の評価は、無処理
区の病斑の程度と比較して、6段階(0:全体が罹病、
1:病斑面積が60%程度、2:病斑面積が40%程
度、3:病斑面積が20%程度、4:病斑面積が10%
以下、5:病斑無し)で示した。その結果を表9に示
す。
【0135】
【表9】
【0136】(5) コムギ赤さび病に対する防除効力試験
(予防効果) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本づ
つコムギ(品種;コブシコムギ)を育成し、1.5葉期
の幼植物体に、実施例2に準じて調製した表2〜5で示
した化合物(I)の水和剤を、界面活性剤(0.01
%)を含む水で500ppmに希釈して、1鉢あたり2
0mlで散布した。散布後、2日間ガラス温室で栽培
し、次いで、コムギ赤さび病菌の胞子懸濁液(7×10
4 胞子/ml)を植物体に均一に噴霧接種した。接種
後、1週間ガラス温室内で育成し、第一葉に現れたコム
ギ赤さび病病斑の程度を調査した。その結果を、前記の
(4) に記載した6段階の評価方法で、表10に示す。
【0137】
【表10】
【0138】
【発明の効果】本発明の新規なアミノピリミジン誘導体
は、殺虫,殺ダニ,殺菌,殺センチュウなどの優れた効
果を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−201999(JP,A) 特開 平4−230670(JP,A) 特開 平1−68362(JP,A) 特開 昭63−225364(JP,A) 国際公開92/8704(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 239/42 A01N 43/54 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、R1 はハロゲン原子,水酸基,低級アシルオキ
    シ基又は低級アシルチオ基を表し;R2 はトリフルオロ
    メチル基又はシクロアルキル基を表し;Aは直接結合又
    は低級アルキレン基を表す。)で示されるアミノピリミ
    ジン誘導体。
  2. 【請求項2】 次式: 【化2】 (式中、R1 は請求項1の記載と同義であり;Xはハロ
    ゲン原子を表す。)で示されるピリミジン誘導体と次
    式: 【化3】 (式中、R2 及びAは請求項1の記載と同義である。)
    で示されるアミン類とを反応させることを特徴とする請
    求項1記載の式(I)で示されるアミノピリミジン誘導
    体の製法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式(I)で示されるアミ
    ノピリミジン誘導体を有効成分とする有害生物防除剤。
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JP2006225305A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Ube Ind Ltd 4−置換アミノピリミジン誘導体及び抗菌剤
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