JP2816343B2 - 容量マルチプライヤ回路 - Google Patents
容量マルチプライヤ回路Info
- Publication number
- JP2816343B2 JP2816343B2 JP29371788A JP29371788A JP2816343B2 JP 2816343 B2 JP2816343 B2 JP 2816343B2 JP 29371788 A JP29371788 A JP 29371788A JP 29371788 A JP29371788 A JP 29371788A JP 2816343 B2 JP2816343 B2 JP 2816343B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amplifier
- input terminal
- circuit
- stage
- inverting input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Networks Using Active Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンデンサや抵抗を使用したアクティブ回
路の中でコンデンサ容量を見掛け上変化させる容量マル
チプライヤ回路に関する。
路の中でコンデンサ容量を見掛け上変化させる容量マル
チプライヤ回路に関する。
この種の回路として、第3図に示す回路がある。この
回路は、オペアンプ1を使用した回路であり、コンデン
サCの見掛け上の容量を変化させるようにした回路であ
る。R1、R2は抵抗である。
回路は、オペアンプ1を使用した回路であり、コンデン
サCの見掛け上の容量を変化させるようにした回路であ
る。R1、R2は抵抗である。
いま、入力端子2からみた容量を計算してみる。イマ
ジナリーショート成立とすると、抵抗R1に流入する電流
iaは、viを入力電圧とすれば、 ia=vi/R1 ……(1) また、コンデンサCに流入する電流ibは、voを出力電圧
とすると、 ここで、入力端子2に流入する電流iiは、 ii=ia+ib であるので、 入力インピーダンスZiは、 となる。この式(5)より明らかなように、コンデンサ
Cの容量が(1+R2/R1)倍され、それに並列に抵抗R1
が接続された第4図に示す回路と等価になる。
ジナリーショート成立とすると、抵抗R1に流入する電流
iaは、viを入力電圧とすれば、 ia=vi/R1 ……(1) また、コンデンサCに流入する電流ibは、voを出力電圧
とすると、 ここで、入力端子2に流入する電流iiは、 ii=ia+ib であるので、 入力インピーダンスZiは、 となる。この式(5)より明らかなように、コンデンサ
Cの容量が(1+R2/R1)倍され、それに並列に抵抗R1
が接続された第4図に示す回路と等価になる。
ところが、この容量マルチプライヤ回路では、見掛け
上の容量と並列に入る抵抗R1を1〜10MΩ程度に大きく
しなければならないという問題があり、集積回路内に組
み込む点で不利であった。
上の容量と並列に入る抵抗R1を1〜10MΩ程度に大きく
しなければならないという問題があり、集積回路内に組
み込む点で不利であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的は、大きな値の抵抗を無くして、集積回路内に
組み込み易くした容量マルチプライヤ回路を提供するこ
とである。
その目的は、大きな値の抵抗を無くして、集積回路内に
組み込み易くした容量マルチプライヤ回路を提供するこ
とである。
このために本発明は、前段gm増幅器の反転入力端子と
第1の出力端子とをコンデンサを介して接地し、上記前
段gm増幅器の第2の出力端子を後段gm増幅器の反転入力
端子に接続し、該後段gm増幅器の出力端子を上記前段gm
増幅器の非反転入力端子に接続し、上記後段gm増幅器の
反転入力端子と接地間に抵抗を接続して構成した。
第1の出力端子とをコンデンサを介して接地し、上記前
段gm増幅器の第2の出力端子を後段gm増幅器の反転入力
端子に接続し、該後段gm増幅器の出力端子を上記前段gm
増幅器の非反転入力端子に接続し、上記後段gm増幅器の
反転入力端子と接地間に抵抗を接続して構成した。
以下、本発明の実施例について説明する。第1図はそ
の一実施例の原理を示す図である。11、12は電圧/電流
変換増幅器、つまりgm増幅器であり、内部の差動増幅器
に印加する電圧信号を増幅して電流信号として出力す
る。この内、前段のgm増幅器11は非反転入力端子11aに
入力端子13が接続され、反転入力端子11bはコンデンサ
Cを介して接地されている。また、このgm増幅器11は2
系統の同相電流出力端子11c、11dを有し、その内の端子
11cは抵抗R及び後段のgm増幅器12の反転入力端子12aに
接続され、他方の端子11dはコンデンサCに接続されて
いる。また後段のgm増幅器12の非反転入力端子12bは接
地され、出力端子12cは前段のgm増幅器11の非反転入力
端子11aに接続されている。
の一実施例の原理を示す図である。11、12は電圧/電流
変換増幅器、つまりgm増幅器であり、内部の差動増幅器
に印加する電圧信号を増幅して電流信号として出力す
る。この内、前段のgm増幅器11は非反転入力端子11aに
入力端子13が接続され、反転入力端子11bはコンデンサ
Cを介して接地されている。また、このgm増幅器11は2
系統の同相電流出力端子11c、11dを有し、その内の端子
11cは抵抗R及び後段のgm増幅器12の反転入力端子12aに
接続され、他方の端子11dはコンデンサCに接続されて
いる。また後段のgm増幅器12の非反転入力端子12bは接
地され、出力端子12cは前段のgm増幅器11の非反転入力
端子11aに接続されている。
この回路では、入力容量と並列に入る抵抗は、gm増幅
器11の入力インピーダンスとgmの増幅器12の出力インピ
ーダンスとなり、従来のような大きな値の抵抗を必要と
しない。
器11の入力インピーダンスとgmの増幅器12の出力インピ
ーダンスとなり、従来のような大きな値の抵抗を必要と
しない。
第2図は第1図に示した回路を具体化した回路であ
る。ここでは、カレントミラー回路にウイルソン形のも
のを使用している。両gm増幅器11、12共に、出力部が1
系統か2系統かを除けば、同一構成である。
る。ここでは、カレントミラー回路にウイルソン形のも
のを使用している。両gm増幅器11、12共に、出力部が1
系統か2系統かを除けば、同一構成である。
さて、第1図及び第2図において、交流で考える。
いま、入力端子13に電圧viを印加すると、出力端子11
dに流れる電流i11dは、このgm増幅器11の相互コンダク
タンスをgm1、コンデンサCに発生する電圧のvcとする
と、 i11d=gm1(vi−vc) ……(6) となる。第2図において、トランジスタQ1とQ2でなる作
動アンプの交流変化分は等しいため、 i1+i2=0 ……(7) i11d=i1−i2 ……(8) となる。そして、コンデンサCに発生する電圧vcは、 であるので、式(6)、(9)から、 となり、よって、 となる。この式(11)から、 とすれば、つまり容量負荷時のゲインが1より充大きい
とすれば、式(11)は、 i11d=jωC・vi ……(12) となる。そして、式(7)、(8)、(12)から、 i1=i3/2 ……(13) ∴ i1=1/2・jωC・vi ……(14) i1=i11c ……(15) であるので、 i11c=1/2・jωC・vi ……(16) 電流が抵抗Rに流れると、そこに電圧VRが発生する。
dに流れる電流i11dは、このgm増幅器11の相互コンダク
タンスをgm1、コンデンサCに発生する電圧のvcとする
と、 i11d=gm1(vi−vc) ……(6) となる。第2図において、トランジスタQ1とQ2でなる作
動アンプの交流変化分は等しいため、 i1+i2=0 ……(7) i11d=i1−i2 ……(8) となる。そして、コンデンサCに発生する電圧vcは、 であるので、式(6)、(9)から、 となり、よって、 となる。この式(11)から、 とすれば、つまり容量負荷時のゲインが1より充大きい
とすれば、式(11)は、 i11d=jωC・vi ……(12) となる。そして、式(7)、(8)、(12)から、 i1=i3/2 ……(13) ∴ i1=1/2・jωC・vi ……(14) i1=i11c ……(15) であるので、 i11c=1/2・jωC・vi ……(16) 電流が抵抗Rに流れると、そこに電圧VRが発生する。
VR=1/2・jωC・vi・R ……(17) よって、後段のgm増幅器12の出力端子12cに流れる電
流i12Cは、 i12C=1/2・jωC・vi・R・gm2 ……(18) 前段の入力インピーダンスは高いので、入力端子13か
ら流れ込む電流iiは、 ii=i12C ……(19) 入力インピーダンスZiは、 となる。
流i12Cは、 i12C=1/2・jωC・vi・R・gm2 ……(18) 前段の入力インピーダンスは高いので、入力端子13か
ら流れ込む電流iiは、 ii=i12C ……(19) 入力インピーダンスZiは、 となる。
このように、コンデンサCの容量が『R・gm2』倍さ
れて得られる。このとき、抵抗Rに大きな値のものは要
求されない。
れて得られる。このとき、抵抗Rに大きな値のものは要
求されない。
以上のように本発明によれば、大きな値の抵抗を使用
する必要がないので、集積回路内にこの回路を組み込む
に際して何等の支障も無くなるという利点がある。
する必要がないので、集積回路内にこの回路を組み込む
に際して何等の支障も無くなるという利点がある。
第1図は本発明の容量マルチプライヤ回路の原理を示す
ブロック図、第2図はその詳細な回路図、第3図は従来
の容量マルチプライヤ回路の回路図、第4図は第3図の
等価回路図である。 11……前段のgm増幅器、12……後段のgm増幅器、13……
入力端子。
ブロック図、第2図はその詳細な回路図、第3図は従来
の容量マルチプライヤ回路の回路図、第4図は第3図の
等価回路図である。 11……前段のgm増幅器、12……後段のgm増幅器、13……
入力端子。
Claims (1)
- 【請求項1】前段gm増幅器の反転入力端子と第1の出力
端子とをコンデンサを介して接地し、上記前段gm増幅器
の第2の出力端子を後段gm増幅器の反転入力端子に接続
し、該後段gm増幅器の出力端子を上記前段gm増幅器の非
反転入力端子に接続し、上記後段gm増幅器の反転入力端
子と接地間に抵抗を接続したことを特徴とする容量マル
チプライヤ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29371788A JP2816343B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 容量マルチプライヤ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29371788A JP2816343B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 容量マルチプライヤ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02141115A JPH02141115A (ja) | 1990-05-30 |
JP2816343B2 true JP2816343B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=17798331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29371788A Expired - Fee Related JP2816343B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 容量マルチプライヤ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816343B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007059982A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Tokyo Institute Of Technology | ミラー容量回路 |
-
1988
- 1988-11-22 JP JP29371788A patent/JP2816343B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02141115A (ja) | 1990-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4320351A (en) | Differential amplifying system with bootstrapping | |
JPH09501798A (ja) | 電荷移送装置 | |
US6538503B2 (en) | Instrumentation amplifier and method for obtaining high common mode rejection | |
JPH0354387B2 (ja) | ||
JPS626722Y2 (ja) | ||
JPH0474882B2 (ja) | ||
JPH0828644B2 (ja) | アクテイブ型位相等化器 | |
US4162456A (en) | Differential amplifying system | |
JP2816343B2 (ja) | 容量マルチプライヤ回路 | |
US4782305A (en) | Differential input-single output two pole filter implemented by a single amplifier | |
US4511853A (en) | Differential amplifier circuit having improved control signal filtering | |
US5394113A (en) | High impedance low-distortion linear amplifier | |
CN1074612C (zh) | 包括差分放大器的电路装置 | |
JP3005413B2 (ja) | フィルタ回路 | |
JPH0635540Y2 (ja) | 差動増幅器 | |
JPH0620168B2 (ja) | 差動増幅器 | |
JP2546057B2 (ja) | 振幅検波回路 | |
JP2901248B2 (ja) | 可変リアクタンス回路 | |
JP2515821B2 (ja) | 制御増幅器 | |
JPS5877312A (ja) | 倍率回路 | |
JP2841563B2 (ja) | 可変インピーダンス回路 | |
US20060044058A1 (en) | Method and circuit for facilitating control of AC coupling in an amplifier circuit | |
JPH0227620Y2 (ja) | ||
JPS584327Y2 (ja) | 増幅回路 | |
JP3148458B2 (ja) | アクティブフィルタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |