JPH0635540Y2 - 差動増幅器 - Google Patents

差動増幅器

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JPH0635540Y2
JPH0635540Y2 JP10664188U JP10664188U JPH0635540Y2 JP H0635540 Y2 JPH0635540 Y2 JP H0635540Y2 JP 10664188 U JP10664188 U JP 10664188U JP 10664188 U JP10664188 U JP 10664188U JP H0635540 Y2 JPH0635540 Y2 JP H0635540Y2
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amplifier
operational amplifier
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operational
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JP10664188U
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憲男 前田
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Toa Corp
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、差動増幅器に関し、特に同相利得を減少さ
せたものに関する。
〈従来技術〉 従来、差動増幅器の回路には第4図に示すようなものが
あった。同図において、2、4、6は演算増幅器で、演
算増幅器2、4の非反転入力端子には、入力電圧Va、Vb
が供給され、演算増幅器2、4の出力側と非反転入力端
子との間にはそれぞれ抵抗値Rの抵抗器8、10が接続さ
れ、演算増幅器2、4の反転入力端子間には、抵抗値Rx
の抵抗器12が接続されている。これらによってダブルエ
ンドの差動増幅回路が構成されている。
また、演算増幅器6と抵抗器14、16、18、20とによっ
て、演算増幅器2、4の出力V1、V2を差動増幅するシン
グルエンドの差動増幅回路22が形成されている。
このような差動増幅器では、演算増幅器2の反転入力端
子の電圧はイマジナリショートによってVaであり、演算
増幅器4の反転入力端子の電圧もイマジナリショートに
よりVbである。よって、抵抗器8、10を流れる電流は
(Va−Vb)/Rxとなり、演算増幅器2の出力電圧V1はVa
+R・(Va−Vb)/Rxとなり、これを整理すると、 となる。同様に、演算増幅器4の出力電圧V2となる。ここで、両演算増幅器2、4の入力電圧Va、Vb
が同相で値が等しい、即ちVa=Vbとすると、V1=V2=Va
となり、同相利得は1となる。一方、両演算増幅器2、
4の入力電圧Va、Vbが逆相で値が等しい、即ちVa=−Vb
とすると、差動利得は(1+2R/Rx)となる。
〈考案が解決しようとする課題〉 一般に差動増幅器においては、同相信号除去比は差動増
幅器の性能として非常に重要視されている。しかし、上
記の回路では、演算増幅器2、4の回路の同相利得が1
であるので、演算増幅器2、4は同相信号除去比を向上
させるのには貢献してなく、同相信号除去比は、差動増
幅回路22によって決定される。従って、演算増幅器6に
は、同相信号除去比特性が良好なものを使用しなければ
ならず、さらに、演算増幅器6と共に使用する抵抗器1
4、16、18、20には非常に精度の高いものを使用しなけ
れば、たとえ同相信号除去比特性が良好な演算増幅器を
用いても、同相信号除去比を良好にすることができない
という問題点があった。また、上記の回路では、入力電
圧Va、Vbに直流電圧を重畳し、入力電圧Va、Vbの発生源
となるマイクロホン等に電源を供給することがあるが、
そのような場合、演算増幅器2、4の出力にそのまま直
流電圧があらわれ、演算増幅器6の出力、即ち差動出力
電圧の振幅が制限され、ダイナミックレンジが小さくな
るという問題点があった。これは、演算増幅器2、4の
入力側や出力側に直流カット用のコンデンサを設けるこ
とによって阻止できるが、コンデンサを用いている分だ
け、この回路の長寿命を期待できないという新たな問題
が生じる。
この考案は上記の各問題点を解決した差動増幅器を提供
することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成する考案は、第4図に示した従来のダ
ブルエンドの差動増幅回路に、この差動増幅回路の両出
力を加算増幅する加算増幅部を設け、この加算増幅部の
出力をそれぞれ上記の差動増幅回路の入力側に抵抗器を
介して負帰還させたものである。そして、この加算増幅
部の利得を1/2以上に選択してある。
〈作用〉 この考案によれば、ダブルエンドの差動増幅回路の両出
力に同相信号が生じると、これらが加算増幅され、ダブ
ルエンドの差動増幅回路の入力側に負帰還され、同相分
が打ち消される。このとき、ダブルエンドの差動増幅回
路の両出力の同相分を加算しているので、加算増幅部の
利得は1/2以上であれば充分である。また、ダブルエン
ドの両出力に逆相分が生じた場合、加算増幅部で互いに
打ち消しあうので、加算増幅部を設けても、ダブルエン
ドの差動増幅部の差動利得には何等影響を与えない。
〈実施例〉 第1図乃至第3図に一実施例を示す。第1図において、
24、26は演算増幅器で、演算増幅器24の非反転入力端子
には、一方の差動入力電圧Vaが供給され、同じく演算増
幅器26の非反転入力端子には他方の差動入力電圧Vbが供
給される。演算増幅器24の出力端子と反転入力端子との
間には、抵抗値Rの抵抗器28が接続され、演算増幅器26
の出力端子と非反転入力端子との間にも抵抗値Rの抵抗
器30が接続されている。また、演算増幅器24、26の反転
入力端子間には抵抗値Rxの抵抗器32が接続されている。
また、演算増幅器24、26の出力は、加算器34で加算さ
れ、増幅器36で増幅される。この増幅器36の増幅出力
は、抵抗値Rの抵抗器38、40を介してそれぞれ演算増幅
器24、26の反転入力端子側に供給されている。なお、増
幅器36の利得は1/2以上とされている。
また、増幅器24、26の出力は、演算増幅器42の非反転入
力端子と反転入力端子とに抵抗器44、46を介して供給さ
れている。また、演算増幅器42の出力端子と反転入力端
子とは抵抗器48を介して接続され、演算増幅器42の非反
転入力端子は抵抗器50を介して接地されている。なお、
演算増幅器42と抵抗器44、46、48、50とは差動増幅回路
を構成しているので、抵抗器46、48の値は等しく選択さ
れ、抵抗器44、50の抵抗値も等しく選択されている。
ここで、演算増幅器24に供給される電圧をVa、演算増幅
器24の出力電圧をV1、同じく演算増幅器26に供給される
電圧をVb、演算増幅器26の出力電圧をV2、増幅器36の増
幅度をA、増幅器36の出力電圧をV3とすると、V1、V
2は、 となる。ただし、V3はA(V1+V2)である。演算増幅器
24の反転入力端子と非反転入力端子とはイマジナイリシ
ョートしているので、演算増幅器24の反転入力端子の電
圧はVaであり、同じく演算増幅器26の非反転入力端子と
反転入力端子もイマジナリショートしているので、演算
増幅器26の反転入力端子の電圧はVbとなる。これに基づ
いて演算増幅器24の出力電圧V1を求める場合の等価回路
を第2図に示す。第2図から明らかなように、抵抗器32
を流れる電流I1aは、 となる。同様に抵抗器38を流れる電流I2aとなる。抵抗器28に流れる電流IaはI1aとI2aとを加算し
たものであるので、 となる。演算増幅器24の出力電圧V1は、Vaに抵抗器28の
電圧降下(Ia・R)を加算したものであるので、 となり、これを整理すると、(1)式のようになる。同
様にV2を求める等価回路は第3図のようになり、抵抗器
32を流れる電流I1bとなり、抵抗器40を流れる電流I2bとなり、抵抗器30に流れる電流Ibは、I1bとI2bとを加算
したものであり、 となる。演算増幅器26の出力電圧V2は、電圧Vbに抵抗器
30での電圧降下(Ib・R)を加算したものであり、 となり、これを整理すると、(2)式のようになる。
ここで、Va=Vb=Vとすると、即ち同相で、値を等しく
すると、V1、V2は V1=V2=2V−V3……(3) となり、V3は V3=A(V1+V2) =2A(2V−V3) =4AV−2AV3 となる。これより、V3となり、これを(3)式に代入すると、 となる。よって、同相利得Gvcとなる。従って、増幅器36の利得を、この実施例のよう
に1/2以上とすると、同相利得Gvcは、演算増幅器42に入
力される以前に、1以下となっている。しかも、増幅器
36の利得を、この実施例のように1/2以上とすることは
極めて容易に行なえる。また、VaとVbとを逆相で値が等
しい電圧とすると、即ち、Va=V、Vb=−Vとすると、
差動利得Gvdとなり、増幅器36は差動利得には全く影響を与えていな
い。しかも、第4図に示した従来のものの差動利得より
も大きくなる。なお、演算増幅器24、26の出力は、抵抗
器44、46を介して演算増幅器42の反転入力端子及び非反
転入力端子にそれぞれ供給され、差動増幅される。
〈考案の効果〉 以上のように、この考案による差動増幅器によれば、2
つの増幅部の出力を加算する利得が1/2以上の加算増幅
部を設け、この加算増幅部の出力を、2つの増幅部の入
力側に負帰還しているので、同相利得が格段に減少す
る。従って、この差動増幅器の同相信号除去比は格段に
向上し、この差動増幅器を構成する演算増幅器に同相信
号除去比特性が良好なものを使用する必要はなく、ま
た、演算増幅器と共に差動増幅器を構成する抵抗器にさ
して高精度のものを用いる必要もない。さらに、同相信
号除去比を向上させるための調整としては、加算増幅部
の利得を1/2以上とするだけでよく、調整が非常に簡単
となる。また、同相利得を非常に小さくできるので、こ
の差動増幅器の入力端子にマイクロホン等を駆動するた
めの直流電圧を重畳しても、この差動増幅器の出力には
直流電圧は現れないので、この差動増幅器の差動出力が
供給される別の差動増幅器のダイナミックレンジが狭く
なることはなく、この差動増幅器の入力側や出力側に直
流カット用のコンデンサを設ける必要がなく、その分だ
け、この差動増幅器の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による差動増幅器の一実施例の回路
図、第2図は同実施例の演算増幅器24の出力電圧を算出
するための等価回路図、第3図は同実施例の演算増幅器
26の出力電圧を算出するための等価回路図、第4図は従
来の差動増幅器の回路図である。 24……第1の演算増幅器、26……第2の演算増幅器、2
8、30……第1及び第2の帰還抵抗器、32……抵抗器、3
8、40……第3及び第4の抵抗器、34……加算器(加算
増幅部)、36……増幅器(加算増幅部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ非反転入力端子に入力信号が供給
    される第1及び第2の演算増幅器と、これら第1及び第
    2の演算増幅器の出力端子からそれぞれ第1及び第2の
    演算増幅器の反転入力端子に接続された第1及び第2の
    帰還抵抗器と、第1及び第2の演算増幅器の反転入力端
    子間に接続された抵抗器とを、具備する差動増幅器にお
    いて、第1及び第2の演算増幅器の出力信号を加算増幅
    し、この加算増幅出力を第3及び第4の帰還抵抗器を介
    して第1及び第2の演算増幅器の反転入力端子側に帰還
    している加算増幅部を設け、この加算増幅部の利得を1/
    2以上としてなる差動増幅器。
JP10664188U 1988-08-11 1988-08-11 差動増幅器 Expired - Lifetime JPH0635540Y2 (ja)

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WO2000070755A1 (fr) * 1999-05-12 2000-11-23 Lucent Technologies Inc. Amplificateur de signaux et amplificateur differentiel entree/sortie equilibre
US10593920B2 (en) 2018-08-13 2020-03-17 Wisk Aero Llc Capacitance reduction in battery systems

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