JPS6340904Y2 - - Google Patents

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JPS6340904Y2
JPS6340904Y2 JP9095581U JP9095581U JPS6340904Y2 JP S6340904 Y2 JPS6340904 Y2 JP S6340904Y2 JP 9095581 U JP9095581 U JP 9095581U JP 9095581 U JP9095581 U JP 9095581U JP S6340904 Y2 JPS6340904 Y2 JP S6340904Y2
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push
amplifier
distortion
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pull amplifier
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は負帰還回路を用いないで歪みを減少さ
せたプツシユプル増幅回路に関する。
一般に、増幅回路の歪は負帰還を施して除去し
ているが、そのためには一般に負帰還用の増幅回
路を多数接続して多量の負帰還をかけるためにそ
の周波数特性や負帰還信号の時間遅れなどによつ
て回路が発振したり、過渡的な歪が発生してしま
う。
そこで、負帰還構成によらないでも歪を除去で
きる増幅器が考えられている。
第1図はその原理説明図である。1は入力端
子、2は増幅用トランジスタでそのエミツタ側に
得られた信号がエミツタ抵抗器4を介して負荷抵
抗器7に供給される。トランジスタ2の増幅特性
は非直線特性であるので、出力信号は歪んでい
る。
そこで、この歪成分を検出するため、演算増幅
器3が設けられる。この例では差動増幅器3が使
用され、非反転入力端子に入力信号が供給され、
エミツタ側に得られた出力信号が反転入力端子に
供給される。演算増幅器3の出力は加算抵抗器6
を介して上述の出力信号に合成される。
この構成によれば、演算増幅器3で歪成分のみ
が出力され、上記出力信号中の歪と逆相で出力信
号に加えられるため、歪成分が相殺されることと
なる。このことを定量的に説明するならば次のよ
うになる。
即ち、この回路において、入力端子1の電圧を
e1、トランジスタ2のエミツタに得られた電圧を
e2、負荷抵抗器7の両端電圧をe3、演算増幅器3
の出力電圧をe4、トランジスタ2より成る非直線
特性を有する増幅度をAV、演算増幅器3の増幅
度をA′とすれば次の式が成り立つ。
e2=Ave1 ……(1) e4=(e1−e2)A′ =(1−Av)A′e1 ……(2) そして、加算抵抗器4,6を流れる電流i4又は
i6は加算抵抗器4の値をR4、加算抵抗器6の値を
R6とすれば、次式にて表わされる。
i4=e2−e3/R4 ……(3) i6=e4−e3/R6 ……(4) 依つて、出力電圧e3は e3=(i4+i6)R7 =(e2−e3/R4+e4−e3/R6)R7 ={Av/R4+(1−Av)A′/R6}e1R7 −(1/R4+1/R6)e3R7 =(R6−R4A′/R4R6)Ave1R7 +A′/R6e1R7−(1/R4+1/R6)e3R7……(5) 増幅度Avは非直線性なので、(5)式より出力電
圧e3における歪成分を除去するには、
(R6−R4A′/R4R6)Ave1R7の項を零にすれば良い。
即ち、歪のない出力信号を得るには、増幅度
A′を A′=R6/R4 ……(6) に選定すればよい。
このように演算増幅器3の増幅度A′をR6/R4に選 定することにより、増幅回路の増幅度Avに関係
なく無歪出力が得られることになる。従つて、負
帰還構成によらなくても歪を確実に除去すること
ができるから、負帰還構成による欠点がない。
ところで、上述した回路はプツシユプル増幅器
にも適用できる。第2図はその一例である。
この図に於て、2,14は増幅用のトランジス
タ、13,16はエミツタ抵抗器で、その接続中
点が後述する加算抵抗器4を介して負荷抵抗器7
に接続される。そして、上述のようにエミツタ抵
抗器13,16の接続中点から得られる出力信号
と入力信号とが差動増幅されて歪成分が検出され
る。この構成においてもプツシユプル増幅器PA
による歪成分が相殺されることは第1図と同様で
ある。
さて、この回路では、プツシユプル増幅器PA
の出力と演算増幅器3の出力とを合成するため、
図のように一対の加算抵抗器4,6が必要であ
る。この場合、加算抵抗器4の値は小さな値では
あるが、この加算抵抗器4は出力電流の供給路に
挿入されているので、この加算抵抗器4による電
力損失は可成り大きくなる。
そこで、本考案においては第2図のような歪除
去機能を有したプツシユプル増幅回路において加
算抵抗器4による電力損失を少なくできるように
したものである。
第3図はその一例であつて、直列接続された一
対のエミツタ抵抗器13,16と並列に可変抵抗
器17が接続される。この可変抵抗器17の調整
は、無信号時に摺動端子18が接地電位となる様
にすればよい。そして、その摺動端子18がこの
例では差動増幅器で構成された演算増幅器3の反
転入力端子に接続され、入力端子1が演算増幅器
3の非反転入力端子に接続される。尚、19は入
力端子1とトランジスタ2,14の夫々のベース
との間に挿入されたバイアス回路である。
ここで、プツシユプル増幅器PAはバイアスの
設定によりB級動作又はA級動作をさせることが
できる。尚、エミツタ抵抗器13,16は1Ω以
下に選定され、可変抵抗器17は演算増幅器3の
入力インピーダンスよりは小さく、しかしできる
だけ大きな値、例えば数kΩ程度に選定される。
先ず、B級動作ではトランジスタ2及び14が
交互にオンとなるので、例えばトランジスタ2が
オンのときはトランジスタ14がオフだから可変
抵抗器17はエミツタ抵抗器13に並列に接続さ
れたのと略等しい。従つて、この場合は第1図に
おける演算増幅器3の反転入力端子がエミツタ抵
抗器4の中点に接続された場合と略等しい。従つ
て、歪を除去するには演算増幅器3の増幅度
A′を2R6/R13(=2R6/R16)に選定すれば、プツシユ
プ ル増幅器PAの増幅度Avとは無関係に無歪出力が
得られる。
又プツシユプル増幅器PAがA級動作する際に
は、トランジスタ2及び14は常時オンとなるの
で、エミツタ抵抗器13,16の双方の合成抵抗
が第1図の基本回路の抵抗器4と置換えられ、従
つて、演算増幅器3の増幅度A′を2R6/R13(=2R6/R1
6
) に選定すれば、プツシユプル増幅器PAの増幅度
Avとは無関係に無歪出力が得られる。
そして、第3図のように構成した場合には、エ
ミツタ抵抗器13,16が上述した加算抵抗器4
としても作用するから、第2図のように加算抵抗
器4を特に設ける必要はない。尚、エミツタ抵抗
器13,16の値はプツシユプル増幅器PAの定
数として所定の値に設定されるので、歪を除去す
るための増幅度A′は加算抵抗器6の値を適宜に
設定すれば良い。
又、可変抵抗器17の値は上述のように演算増
幅器3の入力インピーダンスを考慮した上ででき
るだけ大きな値に選定されるので、可変抵抗器1
7の影響は無視出来る。なお、増幅器PAをA級
動作させる場合において、入力信号がないときに
はバイアス回路19のバイアス出力をゼロとし、
入力信号が増えるにつれて、この入力信号に比例
してバイアス出力を増大させることにより、常に
必要最少限度のA級バイアスをトランジスタ2及
び14に与うる様にした極めて電力効率の良いA
級増幅器が知られている。この様なA級増幅器に
本考案を用いることも出来る。この場合は第3図
のバイアス回路19としてバイアス出力電圧を外
部制御出来るものを用い、入力端子1又は出力端
子5の信号を検波整流して得た制御信号によりバ
イアス回路19を制御すればよい。この場合も可
変抵抗器18を調整してバランスをとり摺動端子
18に直流バイアス成分が生じない様にしておく
必要がある。このバランスが良くないと上述の様
なバイアス電圧が変動する様な回路方式の場合は
摺動端子18に現われる直流バイアス成分が入力
信号に応じて変動し、出力端子5にこの様な変動
成分が加算されて歪みとなるおそれがある。この
為この様な場合は特に上述の可変抵抗器18の調
整を精度よく行う必要がある。
このように、本考案の構成によれば、負帰還構
成によらないでも歪を除去することができるので
負帰還構成による欠点(発振、過渡的な歪発生な
ど)を一掃できる。即ち、本考案では、入力信号
とプツシユプル増幅器PAで増幅された出力信号
とを差動増幅することにより、プツシユプル増幅
器PAによつて発生した歪成分の逆相成分を取出
し、これをもとの出力信号に加えるようにしたか
ら、歪成分を相殺することができると共に、演算
増幅器3に供給するプツシユプル増幅器PAの出
力信号をエミツタ抵抗器13,16とは別に設け
た可変抵抗器17によつて導出するようにしたの
で、エミツタ抵抗器13,16の接続中点を直接
出力端子5に接続することができ、これ等1対の
エミツタ抵抗器13,16を加算抵抗器としても
使用できるから、電力の損失を大幅に低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は歪除去回路の基本回路図、第2図は第
1図をプツシユプル増幅回路に適用した基本回路
図、第3図は本考案に依るプツシユプル増幅回路
の一実施例の回路図である。 1は入力端子、2,14はトランジスタ、3は
差動増幅器、5は出力端子、13,16はエミツ
タ抵抗器、17は可変抵抗器、PAはプツシユプ
ル増幅器である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プツシユプル増幅器を構成する各トランジスタ
    のエミツタ抵抗器の接続中点より上記プツシユプ
    ル増幅器の出力端子が導出されると共に、上記一
    対のエミツタ抵抗器と並列に可変抵抗器が接続さ
    れ、該可変抵抗器の摺動端子及び上記プツシユプ
    ル増幅器の入力端子とが差動増幅器の入力端子に
    接続され、該差動増幅器の出力端子が上記プツシ
    ユプル増幅器の出力端子に接続されるように成さ
    れたプツシユプル増幅回路。
JP9095581U 1981-06-20 1981-06-20 Expired JPS6340904Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095581U JPS6340904Y2 (ja) 1981-06-20 1981-06-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095581U JPS6340904Y2 (ja) 1981-06-20 1981-06-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57204717U JPS57204717U (ja) 1982-12-27
JPS6340904Y2 true JPS6340904Y2 (ja) 1988-10-26

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ID=29886053

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JP9095581U Expired JPS6340904Y2 (ja) 1981-06-20 1981-06-20

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