JP2590914B2 - 歪発生回路 - Google Patents

歪発生回路

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JP2590914B2 JP62205189A JP20518987A JP2590914B2 JP 2590914 B2 JP2590914 B2 JP 2590914B2 JP 62205189 A JP62205189 A JP 62205189A JP 20518987 A JP20518987 A JP 20518987A JP 2590914 B2 JP2590914 B2 JP 2590914B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は増幅器で発生する歪にこれと逆相の歪信号を
加えて歪信号を相殺させる歪補償回路に関し、特に相殺
のための歪信号を発生させる歪発生回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、増幅器における歪補償回路として、増幅器で発
生する歪に、これと逆相の歪信号を加えて相殺させる方
式のものが提案されている。この種の金補償回路におい
て、補償用の歪を発生させる歪発生回路の一例として、
第2図に示すものがある。
第2図において、入力端子1に入力された信号は、ハ
イブリッド3により2つに分岐される。分岐された一方
の信号は非線形素子を有する3次歪発生器5に入力さ
れ、ここで入力信号から3次歪成分のみが取出される。
この取出された3次歪成分は可変位相器6及び可変減衰
器7を通して位相と振幅が変化調整され、前記ハイブリ
ッド3により分岐された他方の信号とハイブリッド4で
合成され、歪のみが出力端子2に出力される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来の歪発生回路では、3次歪発生器5はダ
イオード等の非線形素子を有し、この素子の非線形特性
により歪を発生させる構成とされている。このため、非
線形素子の動作点が温度変化によって変動した場合に
は、これに伴って3次歪発生器5から出力される歪の出
力レベルが変化され、これにより、この歪を用いた増幅
器の歪み補償が不安定なものになり、充分な補償効果が
得られないという問題があった。
本発明は温度補償機能を備えることにより、増幅器の
歪補償を安定して行うことができる歪発生回路を提供す
ることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の歪発生回路は、入力信号を分岐するハイブリ
ッドと、分岐された一方の信号を可変利得増幅する増幅
器と、この信号から3次歪を発生させる非線形素子を有
する歪発生器と、歪の発生された信号の位相,振幅を調
整する可変位相器及び可変減衰器と、この調整された信
号を分岐した他方の信号と合成するハイブリッドと、歪
の発生された信号レベルに基づいて可変利得増幅器をフ
ィードバック制御する自動利得制御回路とを備えた構成
としている。
この自動利得制御回路は、例えば、歪の発生された信
号の直流成分のレベルを検波電圧として検出する検波器
と、検波電圧に対応する制御信号を力する直流反転増幅
器とで構成し、この制御信号により可変利得増幅器の増
幅度を制御するように構成している。
〔実施例〕
次に、本発明を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例のブロック図である。図に
おいて、入力端子1には入力信号を2つに分岐するハイ
ブリッド3を接続し、その一方の出力端には可変利得増
幅器8,非線形素子を有する3次歪発生器5,増幅器9,可変
位相器6及び可変減衰器7を接続し、他のハイブリッド
4の一の入力端に接続している。また、前記ハイブリッ
ド3の他方の出力端はハイブリッド4の他の入力端に接
続し、ここで両信号を合成している。このハイブリッド
4の出力は出力端子2に接続している。
そして、前記増幅器9の出力端には、検波器10と、可
変抵抗器12によって基準レベルが調整される直流反転増
幅器11を接続し、この増幅器11の出力で前記可変利得増
幅器8をフィードバック制御するように構成している。
換言すれば、これらでALC回路(自動利得制御回路)を
構成することになる。
この回路構成によれば、入力端子1に入力された信号
は、ハイブリッド3で2つに分岐される。分岐された一
方の信号は可変利得増幅器8を経て3次歪発生器5に入
力され、ここで3次歪信号が発生される。発生された3
次歪信号は増幅器9,可変位相器6,可変減衰器7を通って
位相成分,振幅成分が変化調整されてハイブリッド4に
入力される。このハイブリッド4には前記ハイブリッド
3において分岐された他方の信号が入力されており、こ
こで両信号が合成されることにより歪のみが出力端子2
に出力される。
このとき、ここでは増幅器9の出力信号を検波器10で
検波し、その検波されたレベル、すなわち歪が発生され
た信号の直流成分の電圧直流反転増幅器11で反転増幅し
た電圧で可変利得増幅器8の利得を制御している。この
ため、3次歪発生器5において温度変化による非線形素
子の動作点の変化が生じ、そこから出力される歪レベル
が変動しても、この歪レベルの変動に対応して3次歪発
生器5の入力レベルを可変することができ、その出力3
次歪信号レベルを一定に保つことができる。
例えば、3次歪発生器5の非線形素子としてダイオー
ドを使用した場合には、温度が低下するとダイオードの
動作点が下がり歪出力レベルが低下する。このとき、AL
C回路により3次歪発生器5の入力レベルを上げ、ダイ
オードの動作点を上げることで出力3次歪レベルを一定
に保つことができる。
これにより、この歪発生回路は温度補償機能を有する
ことになり、温度変化にかかわらず一定レベルの歪を確
保できる。したがって、この歪発生回路を用いて増幅器
の歪補償回路を構成すれば、安定した歪補償を実現する
ことが可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、入力信号から発生され
る歪のレベルを、入力信号のレベルに応じて自動利得制
御回路によりフィードバック制御しているので、歪発生
器における非線形素子の動作点が温度変化によって変動
される場合でも、歪の出力信号レベルを一定に保つこと
ができ、これにより、安定性の高い増幅器の歪補償回路
を構成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の歪発生回路のブロック図、第2図は従
来の歪発生回路のブロック図である。 1……入力端子、2……出力端子、3,4……ハイブリッ
ド、5……3次歪発生回路、6……可変位相器、7……
可変減衰器、8……可変利得増幅器、9……増幅器、10
……検波器、11……直流反転増幅器、12……可変抵抗
器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を分岐するハイブリッドと、分岐
    された一方の信号を可変利得増幅する増幅器と、この信
    号から3次歪を発生させる非線形素子を有する歪発生器
    と、歪の発生された信号の位相,振幅を調整する可変位
    相器及び可変減衰器と、この調整された信号を前記分岐
    した他方の信号と合成するハイブリッドと、前記歪の発
    生された信号レベルに基づいて前記可変利得増幅器をフ
    ィードバック制御する自動利得制御回路とを備え、前記
    自動利得制御回路は、前記歪の発生された信号の直流成
    分のレベルを検出する検波器と、前記レベルに対応する
    制御信号を出力する直流反転増幅器とを備え、この制御
    信号により可変利得増幅器の増幅度を制御することを特
    徴とする歪発生回路。
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