JP2765879B2 - パイロット信号除去回路 - Google Patents

パイロット信号除去回路

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JP2765879B2 JP28331988A JP28331988A JP2765879B2 JP 2765879 B2 JP2765879 B2 JP 2765879B2 JP 28331988 A JP28331988 A JP 28331988A JP 28331988 A JP28331988 A JP 28331988A JP 2765879 B2 JP2765879 B2 JP 2765879B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパイロット信号除去回路、特に、ステレオ復
調器のパイロット信号除去回路に関する。
〔従来の技術〕
一般に、FMステレオ放送においては19kHzの正弦波の
パイロット信号が存在する。
このパイロット信号は入力ステレオ信号に含まれてい
るので、単に復調すると復調器出力にも出てくるため、
聴覚上問題となる。
そこで、このパイロット信号の除去が必要である。
従来のパイロット信号除去回路について図面を参照し
て詳細に説明する。
第2図は従来のパイロット信号除去回路の一例を示す
ブロック図である。
第2図に示すパイロット信号除去回路は、 (A)方形波信号aをパイロット信号に対し180°の位
相差を有する三角波信号bに変換する三角波変換器2、 (B)増幅率がレベル検波信号eにより制御され、三角
波信号bを増幅し、増幅信号cを出力する可変利得増幅
器4、 (C)入力ステレオ信号hと増幅信号cを加算し、加算
信号dを出力する加算器12、 (D)入力ステレオ信号hにもとづいて、レベル検波信
号eを可変利得増幅器4に送出するレベル検波器13、 とを含んで構成される。
加算器12においてパイロット信号と逆位相の三角波信
号bと(正絃波の)パイロット信号との加算が行なわ
れ、パイロット信号を除去が行なわれる。
パイロット信号と90°の位相差のある方形波信号aを
三角波変換器2に供給し、三角波変換器2に設けられた
(図示しない)キャパシタの充放電により三角波に変換
と、三角波変換器2内でさらに90°の位相差が生じるの
で、パイロット信号との位相差が180°の三角波信号b
が得られる。
三角波信号bのレベルを入力ステレオ信号hに含まれ
るパイロット信号に一致させるために、レベル検波器13
によりパイロット信号のレベルを検波し、レベル検波信
号eにより可変利得増幅器4の増幅率を変化させる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のパイロット信号除去回路は、レベル検
波器の利得等のバラツキがあるので、これを調整するた
めの端子と外付け部品(通常は可変抵抗器)が必要とな
るという欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のパイロット信号除去回路は、 (A)方形波信号をパイロット信号に対し180°の位相
差を有する三角波信号に変換する三角波変換器、 (B)増幅率がレベル検波信号により制御され、前記三
角波信号を増幅し、第1の増幅信号を出力する可変利得
増幅器、 (C)入力ステレオ信号と前記第1の増幅信号を加算
し、第1の加算信号を出力する第1の加算器、 (D)前記第1の加算信号にもとづいて、前記レベル検
波信号を前記可変利得増幅器に送出するレベル検波器、 (E)前記第1の増幅信号を増幅し、第2の増幅信号を
出力する増幅器、 (F)前記入力ステレオ信号と前記第2の増幅信号とを
加算し、出力信号となる第2の加算信号を出力する第2
の加算器、 とを含んで構成される。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図である。
第1図に示すパイロット信号除去回路は、 (A)方形波信号aをパイロット信号に対し180°の位
相差を有する三角波信号bに変換する三角波変換器2、 (B)増幅率がレベル検波信号eにより制御され、三角
波信号bを増幅し、第1の増幅信号cを出力する可変利
得増幅器4、 (C)入力ステレオ信号hと増幅信号cを加算し、第1
の加算信号dを出力する第1の加算器12、 (D)加算信号dにもとづいて、レベル検波信号eを可
変利得増幅器4に送出するレベル検波器13、 (E)増幅信号cを増幅し、第2の増幅信号fを出力す
る増幅器6、 (F)入力ステレオ信号hと増幅信号fとを加算し、出
力信号となる第2の加算信号gを出力す第2の加算器
8、 とを含んで構成される。
増幅信号cと入力ステレオ信号h中のパイロット信号
とのレベル差を加算器12で求め、このレベル差をレベル
検波器13により直流化し、可変利得増幅器4を制御する
ことにより(すなわちフィードバックループを設けるこ
とにより)、三角波信号bとパイロット信号とが常に同
一になる。
増幅器6は前述のフィードバックループの減衰を補正
し、パイロット信号と同一レベルで逆位相の三角波を増
幅信号fとして加算器8に供給する。
本発明は、パイロット信号を完全に除去でき、調整作
業が削除できる。
〔発明の効果〕
本発明のパイロット信号除去回路は、増幅器と加算器
とを追加することにより、レベル検波器の利得等のバラ
ツキを調整するための端子と外付け部品が省略できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
従来の一例を示すブロック図である。 2……三角波変換器、4……可変利得増幅器、6……増
幅器、8……加算器、12……加算器、13……レベル検波
器、a……方形波信号、b……三角波信号、c……増幅
信号、d……加算信号、e……レベル検波信号、f……
増幅信号、g……加算信号、h……入力ステレオ信号。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)方形波信号をパイロット信号に対し
    180°の位相差を有する三角波信号に変換する三角波変
    換器、 (B)増幅率がレベル検波信号により制御され、前記三
    角波信号を増幅し、第1の増幅信号を出力する可変利得
    増幅器、 (C)入力ステレオ信号と前記第1の増幅信号を加算
    し、第1の加算信号を出力する第1の加算器、 (D)前記第1の加算信号にもとづいて、前記レベル検
    波信号を前記可変利得増幅器に送出するレベル検波器、 (E)前記第1の増幅信号を増幅し、第2の増幅信号を
    出力する増幅器、 (F)前記入力ステレオ信号と前記第2の増幅信号とを
    加算し、出力信号となる第2の加算信号を出力する第2
    の加算器、 とを含むことを特徴とするパイロット信号除去回路。
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