JP3291741B2 - ゲインコントロール装置 - Google Patents

ゲインコントロール装置

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裕 村山
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル的な差動パル
ス信号がアナログ出力信号に変換され、そのレベルがコ
ントロールされるのに好適なゲインコントロール装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】波形発生回路からデジタル的な差動パル
ス出力信号(例えば、PDM;PulseDensity Modulatio
n, PWM;Pulse Width Modulation)が出力されてア
ナログ出力信号に変換され、そのアナログ出力信号レベ
ルがコントロールされる場合、差動パルス出力信号が差
動アンプに入力され、ゲインコントロールアンプにより
その差動アンプの出力信号レベルがコントロールされ
る。
【0003】すなわち、図4から理解されるように、波
形発生回路1から出力される2つの差動パルス信号a,
bは、積分器3に入力されてアナログ波形信号となる。
【0004】そして、積分器3の出力信号は、フルバラ
ンスタイプのゲインコントロールアンプ10に入力さ
れ、その信号レベルはゲインコントロールアンプ10の
コントロール信号VS がコントロールされることにより
コントロールされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回路構成では、ダブルバランス回路10A等が必要
となり、回路構成の規模が大型化するとともに、素子の
バラツキや温度特性の影響を受け易くなる。
【0006】本発明の目的は、回路規模が小型化される
とともに、素子のバラツキや温度特性の影響が小さくで
きるゲインコントロール装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゲインコン
トロール装置は、デューティ比が連続的に変化する差動
パルス信号a,bを出力する波形発生回路1と、 この差
パルス信号a,bが入力されるバッファ5と、バッフ
ァ5に供給される電源電圧V DO を制御する電源電圧制御
手段V S と、 バッファ5から出力される差動出力が入力
され、このデューティ比に応じてレベルが変化する差動
信号I,IIIに変換する差動積分器3と、差動積分器
3から出力される差動信号I,IIIが供給され、この
差動信号I,IIIの差分に比例した出力信号Vを出力
するとともに、バッファ5の電源電圧V DO を制御するこ
とにより、この出力信号Vのレベルが調節される差動ア
ンプ7と、差動アンプ7に接続され、差動アンプ7に入
力される差動信号I,IIIのレベルが一致するときの
差動アンプ7の出力信号Vを所定の直流電位に設定する
直流電位バイアス手段を有するバッファアンプ(差動ア
ンプ7中の抵抗R4及び右端のトランジスタ)とを備え
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係るゲインコントロール装置では、
ューティ比が連続的に変化する差動パルス信号が、電源
電圧を制御されるバッファを介して、差動積分器によ
り、デューティ比に応じてレベルが変化する差動信号に
変換される。そして、差動アンプからこの差動信号の差
分に比例した出力信号が出力されるとともに、バッファ
の電源電圧を制御することにより、この出力信号のレベ
ルが調節される。また、この差動アンプに接続されたバ
ッファアンプにより、この差動信号のレベルが一致する
ときの差動アンプの出力信号が所定の直流電位に設定さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るゲインコントロール装置
の好適な実施例を、図面に基いて説明する。
【0010】図1において、波形発生回路1では、差動
パルス信号a,b(PWMやPDMのように位相変調さ
れている)が出力されて、デジタルバッファ5に入力さ
れる。
【0011】バッファ5の電源電圧VD0は、コントロー
ル信号VS で変化させることが出来るように設定されて
おり、その結果、バッファ5から出力されるパルス信号
の高さは、コントロール信号VS に対応して変化する。
【0012】そして、バッファ5の出力信号は、積分器
3に入力されてアナログ波形の信号となるので、その差
動出力信号レベルは、入力されるパルス信号の高さの変
化に応じて変化する。
【0013】この場合、両差動出力の信号間で、各々振
幅レベルは変化するが、DCレベルについては、両差動
出力信号間での相対関係は変らない。
【0014】すなわち、図2から理解されるように、波
形発生回路1の差動パルス信号のレベルが、VD0からV
D1に変化した場合、バッファ5の差動パルス出力信号
は、I,III から各々II, IVに変化する。
【0015】そして、差動パルス出力信号I,III が積
分器3に入力されると、アナログ差動波形は、各々図3
の波形I,III となる一方、差動パルス出力信号II, IV
は図3の波形II, IVとなる。
【0016】次に、積分器3の出力信号は差動アンプ7
に入力されて、DC電位が設定されるが、差動アンプ7
では、差動入力差が出力となるので、図3の波形I,II
I は波形Vとなる一方、波形II, IVは波形VIとなる。
【0017】この場合、波形I,III 、波形II, IVが各
々交差するポイントP1 ,P2 は、波形V,VIが交差す
るポイントとなり、かつDCも一致している。
【0018】従って、バッファ5の電源電圧を変えて差
動パルスの高さを変化させても、出力されるDCには変
化が生ぜず、振幅のみがコントロールされる。
【0019】以上説明したように、この実施例では、バ
ッファ5の電源電圧がコントロール信号VS でコントロ
ールされることにより、差動アンプ7の出力信号レベル
が変化される。
【0020】従って、従来のようなダブルバランス回路
10A等が不要となるので回路構成の規模が小型化され
るとともに、各素子のバラツキや温度特性の影響が少な
い安定した装置を提供することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で理解されるように、本発明
に係るゲインコントロール装置では、バッファの電源電
を制御することによって差動アンプの出力信号のレベ
ルが調節されるとともに、差動信号のレベルが一致する
ときの差動アンプの出力信号が所定の直流電位に設定さ
れる。
【0022】従って、ダブルバランス回路などが不要と
なるので、回路規模が小型化されるとともに、素子のバ
ラツキや温度特性による影響が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲインコントロール装置の好適な
実施例の回路構成図である。
【図2】波形発生回路の差動出力パルス等の波形図であ
る。
【図3】積分器の出力信号波形図である。
【図4】差動アンプの出力信号波形図である。
【符号の説明】
1 波形発生回路 3 積分器 5 デジタルバッファ 7 差動アンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 悟司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−155303(JP,A) 特開 昭63−121305(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 3/20 - 3/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デューティ比が連続的に変化する差動パ
    ルス信号を出力する波形発生回路と、 上記差動 パルス信号が入力されるバッファと、上記バッファに供給される電源電圧を制御する電源電圧
    制御手段と、 上記バッファから出力される差動出力 が入力され、上記
    デューティ比に応じてレベルが変化する差動信号に変換
    する差動積分器と、上記差動積分器から出力される差動信号が供給され、上
    記差動信号の差分に比例した 出力信号を出力するととも
    に、上記バッファの電源電圧を制御することにより、上
    記出力信号のレベルが調節される差動アンプと、上記差動アンプに接続され、上記差動アンプに入力され
    る上記差動信号のレベルが一致するときの上記差動アン
    プの出力信号を所定の直流電位に設定する直流電位バイ
    アス手段を有するバッファアンプとを備える ことを特徴
    とするゲインコントロール装置。
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