JP2965409B2 - 制御電圧作成回路 - Google Patents

制御電圧作成回路

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JP2965409B2
JP2965409B2 JP31436891A JP31436891A JP2965409B2 JP 2965409 B2 JP2965409 B2 JP 2965409B2 JP 31436891 A JP31436891 A JP 31436891A JP 31436891 A JP31436891 A JP 31436891A JP 2965409 B2 JP2965409 B2 JP 2965409B2
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宏樹 衣川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、S字状の入出力特性を
有する被制御回路において出力電圧レベルの制御に用い
られる制御電圧信号を該被制御回路に対して与えるため
の、D/Aコンバータを利用した制御電圧作成回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の制御電圧作成回路の構成
と、該制御電圧作成回路からの制御電圧信号により出力
電圧レベルが制御される被制御回路とを示すブロック図
である。同図中の制御電圧作成回路10において、1は
ディジタル入力aのためのDからDn-1 までのnビッ
トのディジタル入力端子、2はnビットのディジタル入
力aが表わすデータに比例した電圧レベルのアナログ出
力bを生成するためのnビットのD/Aコンバータ、3
はD/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧レベ
ルを被制御回路5に適した電圧レベルに変換してこれを
制御電圧信号cとして出力するための電圧変換回路、4
は制御電圧信号cを被制御回路5に与えるための制御信
号ラインである。また、6は制御入力信号dを被制御回
路5に与えるための制御信号入力端子、7は被制御出力
電圧信号eを被制御回路5から取り出すための被制御電
圧信号出力端子である。
【0003】被制御回路5は、被制御出力電圧信号eの
電圧レベルが制御電圧信号cの電圧レベルと制御入力信
号dとにより制御されるものであって、制御電圧信号c
が所定の制御可能範囲内すなわち上限値VC(MAX)
と下限値VC(MIN)との間の電圧レベルを有する場
合には該制御電圧信号cの電圧レベルの変化に応じて被
制御出力電圧信号eの電圧レベルを変化させ、かつ制御
電圧信号cが該制御可能範囲外の電圧レベルを有する場
合には制御電圧信号cの電圧レベルにかかわらず被制御
出力電圧信号eの電圧レベルを最大出力レベルVO(M
AX)又は最小出力レベルVO(MIN)に保持する入
出力特性を有する。ただし、被制御出力電圧信号eの最
大出力レベルVO(MAX)と最小出力レベルVO(M
IN)とは、制御入力信号dにより変更可能である。
【0004】次に、上記の構成を有する従来の制御電圧
作成回路10の動作を、図6及び図7を用いて説明す
る。
【0005】図6は、上記制御電圧作成回路10におけ
るディジタル入力aのデータと制御電圧信号cの電圧レ
ベルとの関係を示す入出力特性図である。D/Aコンバ
ータ2には、ディジタル入力aとして、ディジタル入力
端子1を通してnビットの任意のデータが与えられる。
例えば、この任意のデータのうちの最大値はディジタル
入力端子1の全てのビットD〜Dn-1 が“1”(すな
わち“H”レベル)となった場合である。つまり、最大
値データは2n −1である。また、最小値はディジタル
入力端子1の全てのビットD〜Dn-1 が“0”(すな
わち“L”レベル)となった場合であり、最小値データ
は0である。D/Aコンバータ2は以上の最大値及び最
小値を有するnビットのディジタル入力aが表わすデー
タに比例した電圧レベルのアナログ出力bを生成し、電
圧変換回路3は該D/Aコンバータ2からのアナログ出
力bの電圧レベルに比例した電圧レベルを有する制御電
圧信号cを出力するのである。図6中のVC(2n
1)はディジタル入力aの最大値データ2n −1に対応
する制御電圧信号cの電圧レベルを表わし、VC(0)
はディジタル入力aの最小値データ0に対応する制御電
圧信号cの電圧レベルを表わす。電圧変換回路3から出
力される制御電圧信号cの電圧レベルは、ディジタル入
力aの変化に応じて、最大値VC(2n −1)と最小値
VC(0)との間でリニアに変化する。
【0006】ただし、ディジタル入力aとしてnビット
のD/Aコンバータ2に与えられるデータは離散的であ
るので、該D/Aコンバータ2のアナログ出力b、ひい
ては電圧変換回路3から出力される制御電圧信号cは、
いずれも連続的なアナログ信号とはならず、2n 通りの
電圧レベルを有することとなる。つまり、制御電圧信号
cの最小変化幅△Vは、 △V=(VC(2n −1)−VC(0))/(2n −1) ……(1) となる。
【0007】一方、図7は前記被制御回路5の入出力特
性を図示したものである。同図に示すように、被制御回
路5の入出力特性はS字形であって、制御電圧信号cが
上限値VC(MAX)と下限値VC(MIN)との間の
電圧レベルを有する場合には該制御電圧信号cの電圧レ
ベルの変化に比例して被制御出力電圧信号eの電圧レベ
ルが変化し、かつ制御電圧信号cが上限値VC(MA
X)を上回る電圧レベルを有する場合には被制御出力電
圧信号eの電圧レベルが最大出力レベルVO(MAX)
に保持され、制御電圧信号cが下限値VC(MIN)を
下回る電圧レベルを有する場合には被制御出力電圧信号
eの電圧レベルが最小出力レベルVO(MIN)に保持
されるものである。つまり、上限値VC(MAX)より
大きい電圧レベルの制御電圧信号cが入力されても、ま
た下限値VC(MIN)より小さい電圧レベルの制御電
圧信号cが入力されても、いずれの場合も被制御出力電
圧信号eの電圧レベルは変化しない。
【0008】したがって、図7に示した入出力特性を有
する被制御回路5の被制御出力電圧信号eの電圧レベル
を、図6に示した入出力特性を有する制御電圧作成回路
10の制御電圧信号cの電圧レベルにより、D/Aコン
バータ2の分解能を十分に生かしながら極力精密に、か
つ最大出力レベルVO(MAX)から最小出力レベルV
O(MIN)まで有効に制御しようとすると、 VC(MAX)=VC(2n −1) ……(2) かつ VC(MIN)=VC(0) ……(3) と設定する必要がある。
【0009】このように設定すれば、nビットのディジ
タル入力端子1を通して制御電圧作成回路10にディジ
タル入力aを与えるだけで、理論上は、被制御回路5に
おける被制御出力電圧信号eの電圧レベルがディジタル
入力aに応じて精密かつ有効に制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の制御信号作
成回路10は、D/Aコンバータ2のアナログ出力bの
電圧レベルに常に比例した電圧レベルを有する制御電圧
信号cを電圧変換回路3から出力する構成であって、図
6に示すように電圧変換回路3から出力される制御電圧
信号cの電圧レベルが最大値VC(2n −1)から最小
値VC(0)に至るまでリニアであったために上記の式
(2)及び(3)の設定を必要としていたので、実際に
は次のような理由から被制御回路5における被制御出力
電圧信号eの電圧レベルが最大出力レベルVO(MA
X)まで達しない場合や、最小出力レベルVO(MI
N)まで達しない場合があった。
【0011】第1の理由は、実際の被制御回路5の入出
力特性は図7に示した理想的な特性とは違っており、制
御電圧信号cの電圧レベルが上限値VC(MAX)又は
下限値VC(MIN)に近付くと被制御出力電圧信号e
の電圧レベル変化が小さくなり出すことにある。したが
って、VC(MAX)やVC(MIN)の値を正確には
特定できず、上記の式(2)及び(3)の設定が困難と
なる。
【0012】第2の理由は、D/Aコンバータ2と電圧
変換回路3との各々の内部構成素子のばらつきにある。
これらの素子のばらつきのために、制御信号作成回路1
0から出力される制御電圧信号cの電圧レベルの最大値
VC(2n−1)又は最小値VC(0)が変動する。し
たがって、上記式(2)及び(3)の正確な設定が困難
となる。
【0013】第3の理由は、被制御回路5の内部構成素
子のばらつきにある。このばらつきのために、該被制御
回路5の入力としての制御電圧信号cの上限値VC(M
AX)又は下限値VC(MIN)が変動するのである。
したがって、この理由からしても上記の式(2)及び
(3)の正確な設定はやはり困難となる。
【0014】以上の理由から、被制御出力電圧信号eの
電圧レベルを最大出力レベルVO(MAX)から最小出
力レベルVO(MIN)まで有効に変化させ得ない場合
があったのである。そうかといって、最大出力レベルV
O(MAX)から最小出力レベルVO(MIN)までの
電圧レベルを実現するために、 VC(MAX)<VC(2n −1) ……(4) 又は VC(0)<VC(MIN) ……(5) と設定する場合には、VC(2n −1)とVC(2n
2)との間隔等が狭いためにVC(MAX)<VC(2
n −2),VC(MAX)<VC(2n −3)や、VC
(1)<VC(MIN),VC(2)<VC(MIN)
となりやすく、D/Aコンバータ2の分解能を十分に生
かすことができない問題が生じる。
【0015】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であって、D/Aコンバータの分解能を十分に生かしな
がら被制御回路における被制御出力電圧信号の電圧レベ
ルを常に精密に制御し、かつ該被制御出力電圧信号の最
大出力レベルから最小出力レベルまでの有効な出力を常
に実現するように、該被制御回路に対して制御電圧信号
を与えることができる制御電圧作成回路を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、制御電圧作成回路の入出力特性をディジタ
ル入力のうちの最大値データと最小値データとに関する
2点(前記の例ではVC(2n −1),VC(0))に
ついて非リニアとしたものである。
【0017】具体的には、請求項1の発明は、前記従来
例における式(2)の設定すなわちVC(MAX)とV
C(2n −1)とを一致させる設定が困難である場合に
対応したものであって、図1に示すように、与えられた
制御電圧信号cが所定の制御可能範囲(VC(MAX)
〜VC(MIN))内の電圧レベルを有する場合には該
制御電圧信号cの電圧レベルの変化に応じて被制御出力
電圧信号eの電圧レベルを変化させ、かつ前記与えられ
た制御電圧信号cが前記制御可能範囲を上回る電圧レベ
ルを有する場合には該制御電圧信号cの電圧レベルにか
かわらず前記被制御出力電圧信号eの電圧レベルを一定
の電圧レベルに保持する入出力特性を有する被制御回路
5を制御対象とし、該被制御回路5に対して前記制御電
圧信号cを与えるための制御電圧作成回路10におい
て、次のようなD/Aコンバータ2、最大値検出回路8
及び電圧変換回路3を備えた構成を採用したものであ
る。
【0018】すなわち、D/Aコンバータ2は、最大値
と最小値との間の任意のデータを表わした複数ビットの
ディジタル入力aが与えられ、かつ該与えられたディジ
タル入力aを該ディジタル入力aが表わすデータに比例
した電圧レベルのアナログ出力bに変換するものであ
る。最大値検出回路8は、前記D/Aコンバータ2に与
えられた複数ビットのディジタル入力aを検査し、該デ
ィジタル入力aが最大値データを表わしたものである場
合には最大値信号fを出力するものである。また、電圧
変換回路3は、前記D/Aコンバータ2からのアナログ
出力bの電圧レベルを前記被制御回路5に適した電圧レ
ベルに変換し、かつ該変換の結果を該被制御回路5への
制御電圧信号cとして出力するものであって、前記最大
値検出回路8からの最大値信号fを受け取っていない場
合には前記D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの
電圧レベルに比例しかつ前記制御可能範囲に入る電圧レ
ベルを有する制御電圧信号cを出力する一方、前記最大
値検出回路8からの最大値信号fを受け取った場合には
前記D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧レ
ベルにかかわらず前記制御可能範囲を上回る電圧レベル
を有する制御電圧信号cを出力する機能を有することと
したものである。
【0019】また、請求項2の発明は、前記従来例にお
ける式(3)の設定すなわちVC(MIN)とVC
(0)とを一致させる設定が困難である場合に対応した
ものであって、同じく図1に示すように、与えられた制
御電圧信号cが所定の制御可能範囲(VC(MAX)〜
VC(MIN))内の電圧レベルを有する場合には該制
御電圧信号cの電圧レベルの変化に応じて被制御出力電
圧信号eの電圧レベルを変化させ、かつ前記与えられた
制御電圧信号cが前記制御可能範囲を下回る電圧レベル
を有する場合には該制御電圧信号cの電圧レベルにかか
わらず前記被制御出力電圧信号eの電圧レベルを一定の
電圧レベルに保持する入出力特性を有する被制御回路5
を制御対象とし、該被制御回路5に対して前記制御電圧
信号cを与えるための制御電圧作成回路10において、
次のようなD/Aコンバータ2、最小値検出回路9及び
電圧変換回路3を備えた構成を採用したものである。
【0020】すなわち、D/Aコンバータ2は、最大値
と最小値との間の任意のデータを表わした複数ビットの
ディジタル入力aが与えられ、かつ該与えられたディジ
タル入力aを該ディジタル入力aが表わすデータに比例
した電圧レベルのアナログ出力bに変換するものであ
る。最小値検出回路9は、前記D/Aコンバータ2に与
えられた複数ビットのディジタル入力aを検査し、該デ
ィジタル入力aが最小値データを表わしたものである場
合には最小値信号gを出力するものである。また、電圧
変換回路3は、前記D/Aコンバータ2からのアナログ
出力bの電圧レベルを前記被制御回路5に適した電圧レ
ベルに変換し、かつ該変換の結果を該被制御回路5への
制御電圧信号cとして出力するものであって、前記最小
値検出回路9からの最小値信号gを受け取っていない場
合には前記D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの
電圧レベルに比例しかつ前記制御可能範囲に入る電圧レ
ベルを有する制御電圧信号cを出力する一方、前記最小
値検出回路9からの最小値信号gを受け取った場合には
前記D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧レ
ベルにかかわらず前記制御可能範囲を下回る電圧レベル
を有する制御電圧信号cを出力する機能を有することと
したものである。
【0021】また、請求項3の発明は、前記従来例にお
ける式(2)の設定すなわちVC(MAX)とVC(2
n −1)とを一致させる設定と式(3)の設定すなわち
VC(MIN)とVC(0)とを一致させる設定との双
方が困難である場合に対応したものであって、同じく図
1に示すように、与えられた制御電圧信号cが所定の制
御可能範囲(VC(MAX)〜VC(MIN))内の電
圧レベルを有する場合には該制御電圧信号cの電圧レベ
ルの変化に応じて被制御出力電圧信号eの電圧レベルを
変化させ、かつ前記与えられた制御電圧信号cが前記制
御可能範囲外の電圧レベルを有する場合には該制御電圧
信号cの電圧レベルにかかわらず前記被制御出力電圧信
号eの電圧レベルを最大出力レベルVO(MAX)又は
最小出力レベルVO(MIN)に保持する入出力特性を
有する被制御回路5を制御対象とし、該被制御回路5に
対して前記制御電圧信号cを与えるための制御電圧作成
回路10において、次のようなD/Aコンバータ2、最
大値検出回路8、最小値検出回路9及び電圧変換回路3
を備えた構成を採用したものである。
【0022】すなわち、D/Aコンバータ2、最大値検
出回路8及び最小値検出回路9は、上記請求項1又は2
の発明の場合と同一の構成である。ただし、電圧変換回
路3は、前記D/Aコンバータ2からのアナログ出力b
の電圧レベルを前記被制御回路5に適した電圧レベルに
変換し、かつ該変換の結果を該被制御回路5への制御電
圧信号cとして出力するものであって、前記最大値検出
回路8からの最大値信号fと前記最小値検出回路9から
の最小値信号gとのいずれをも受け取っていない場合に
は前記D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧
レベルに比例しかつ前記制御可能範囲に入る電圧レベル
を有する制御電圧信号cを出力する一方、前記最大値検
出回路8からの最大値信号fを受け取った場合には前記
D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧レベル
にかかわらず前記制御可能範囲を上回る電圧レベルを有
する制御電圧信号cを出力し、かつ前記最小値検出回路
9からの最小値信号gを受け取った場合には前記D/A
コンバータ2からのアナログ出力bの電圧レベルにかか
わらず前記制御可能範囲を下回る電圧レベルを有する制
御電圧信号cを出力する機能を有することとしたもので
ある。
【0023】
【作用】請求項1の発明によれば、電圧変換回路3の入
出力特性は、図2に例示するように、ディジタル入力a
のうちの最大値データ2n −1に対する制御電圧信号c
の電圧レベルVC(2n −1)が他のデータの場合の変
化の連続性から外れて跳躍する。電圧変換回路3は、最
大値検出回路8からの最大値信号fを受け取った場合に
は、D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧レ
ベルにとらわれずに大きい電圧レベルを有する制御電圧
信号cを出力するのである。この結果、VC(2n
1)とVC(2n −2)との間隔は、D/Aコンバータ
2の分解能に対応したVC(2n −2)とVC(2n
3)との間隔等より広くなっている。しかも、図3に例
示した被制御回路5の入出力特性図中に示すように、最
大値データ2n −1に対する制御電圧信号cの電圧レベ
ルVC(2n −1)は被制御回路5における制御電圧信
号cの制御可能範囲の上限値VC(MAX)を上回るよ
うに設定され、データ2n −2に対する制御電圧信号c
の電圧レベルVC(2n −2)は該上限値VC(MA
X)を下回るように設定される。この際、前記のとおり
VC(2n −1)とVC(2n −2)との間隔が従来よ
り広くなっているので、このような設定を容易に実現す
ることができる。
【0024】つまり、請求項1の発明によれば、従来と
は違ってVC(2n −1)を上限値VC(MAX)に一
致させる必要はなく、被制御回路5の入出力特性におけ
る理想特性からのずれや、D/Aコンバータ2と電圧変
換回路3と被制御回路5との各々の内部構成素子のばら
つきがあっても、D/Aコンバータ2の分解能を十分に
生かしながら被制御回路5の被制御出力電圧信号eの電
圧レベルを精密に制御することができ、かつ図3に示し
た被制御回路5の入出力特性例の場合には被制御出力電
圧信号eの最大出力レベルVO(MAX)までの出力が
実現できる。このようにして前記式(2)の設定が困難
な場合に対処できるのである。
【0025】また、請求項2の発明によれば、電圧変換
回路3の入出力特性は、図2に例示するように、ディジ
タル入力aのうちの最小値データ0に対する制御電圧信
号cの電圧レベルVC(0)が他のデータの場合の変化
の連続性から外れて跳躍する。電圧変換回路3は、最小
値検出回路9からの最小値信号gを受け取った場合に
は、D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧レ
ベルにとらわれずに小さい電圧レベルを有する制御電圧
信号cを出力するのである。この結果、VC(0)とV
C(1)との間隔は、D/Aコンバータ2の分解能に対
応したVC(1)とVC(2)との間隔等より広くなっ
ている。しかも、図3に例示した被制御回路5の入出力
特性図中に示すように、最小値データ0に対する制御電
圧信号cの電圧レベルVC(0)は被制御回路5におけ
る制御電圧信号cの制御可能範囲の下限値VC(MI
N)を下回るように設定され、データ1に対する制御電
圧信号cの電圧レベルVC(1)は該下限値VC(MI
N)を上回るように設定される。この際、前記のとおり
VC(0)とVC(1)との間隔が従来より広くなって
いるので、このような設定を容易に実現することができ
る。
【0026】つまり、請求項2の発明によれば、従来と
は違ってVC(0)を下限値VC(MIN)に一致させ
る必要はなく、被制御回路5の入出力特性における理想
特性からのずれや、D/Aコンバータ2と電圧変換回路
3と被制御回路5との各々の内部構成素子のばらつきが
あっても、D/Aコンバータ2の分解能を十分に生かし
ながら被制御回路5の被制御出力電圧信号eの電圧レベ
ルを精密に制御することができ、かつ図3に示した被制
御回路5の入出力特性例の場合には被制御出力電圧信号
eの最小出力レベルVO(MIN)までの出力が実現で
きる。このようにして前記式(3)の設定が困難な場合
に対処できるのである。
【0027】また、請求項3の発明によれば、電圧変換
回路3の入出力特性は、図2に例示するように、ディジ
タル入力aのうちの最大値データ2n −1に対する制御
電圧信号cの電圧レベルVC(2n −1)が他のデータ
の場合の変化の連続性から外れて跳躍し、かつ最小値デ
ータ0に対する制御電圧信号cの電圧レベルVC(0)
がやはり変化の連続性から外れて跳躍する。しかも、図
3に例示した被制御回路5の入出力特性図中に示すよう
に、最大値データ2n −1に対する制御電圧信号cの電
圧レベルVC(2n −1)は被制御回路5における制御
電圧信号cの制御可能範囲の上限値VC(MAX)を上
回るように設定され、データ2n −2に対する制御電圧
信号cの電圧レベルVC(2n −2)は該上限値VC
(MAX)を下回るように設定され、かつ最小値データ
0に対する制御電圧信号cの電圧レベルVC(0)は被
制御回路5における制御電圧信号cの制御可能範囲の下
限値VC(MIN)を下回るように設定され、データ1
に対する制御電圧信号cの電圧レベルVC(1)は該下
限値VC(MIN)を上回るように設定される。
【0028】つまり、請求項3の発明によれば、従来と
は違ってVC(2n −1)を上限値VC(MAX)に一
致させる必要も、VC(0)を下限値VC(MIN)に
一致させる必要もなく、被制御回路5の入出力特性にお
ける理想特性からのずれや、D/Aコンバータ2と電圧
変換回路3と被制御回路5との各々の内部構成素子のば
らつきがあっても、D/Aコンバータ2の分解能を十分
に生かしながら被制御回路5の被制御出力電圧信号eの
電圧レベルを精密に制御することができ、かつ被制御回
路5による被制御出力電圧信号eの最大出力レベルVO
(MAX)から最小出力レベルVO(MIN)までの有
効な出力が実現できる。このようにして前記式(2)及
び(3)の双方の設定が困難な場合に対処できるのであ
る。
【0029】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る制御電圧作
成回路の構成と、該制御電圧作成回路からの制御電圧信
号により出力電圧レベルが制御される被制御回路とを示
すブロック図である。ただし、同図中の被制御回路5
は、図5の場合と同一の入出力端子を有し、かつ同一の
入出力特性を有するものとする。
【0030】図1中の制御電圧作成回路10において、
からDn-1 までのnビットのディジタル入力端子1
と、ディジタル入力aからアナログ出力bを生成するた
めのnビットのD/Aコンバータ2とは、図5に示した
従来のものと同一である。本実施例に係る図1の制御電
圧作成回路10は、最大値検出回路8と最小値検出回路
9とを備える。最大値検出回路8は、D/Aコンバータ
2に与えられたnビットのディジタル入力aを検査し、
該ディジタル入力aが最大値データ2n −1を表わした
ものである場合に最大値信号fを出力するものである。
最小値検出回路9は、同じくD/Aコンバータ2に与え
られたnビットのディジタル入力aを検査し、該ディジ
タル入力aが最小値データ0を表わしたものである場合
に最小値信号gを出力するものである。
【0031】また、この制御電圧作成回路10中の電圧
変換回路3は、従来と同様にD/Aコンバータ2からの
アナログ出力bの電圧レベルを被制御回路5に適した電
圧レベルに変換し、これを制御電圧信号cとして制御信
号ライン4上に出力するものである。ただし、本実施例
の電圧変換回路3は、最大値検出回路8からの最大値信
号fと最小値検出回路9からの最小値信号gとのいずれ
をも受け取っていない場合には、D/Aコンバータ2か
らのアナログ出力bの電圧レベルに比例しかつ被制御回
路5の制御可能範囲(VC(MAX)〜VC(MI
N))に入る電圧レベルを有する制御電圧信号cを出力
するものである。しかも、この電圧変換回路3は、最大
値検出回路8からの最大値信号fを受け取った場合には
D/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧レベル
にかかわらず上限値VC(MAX)を上回る電圧レベル
を有する制御電圧信号cを出力し、最小値検出回路9か
らの最小値信号gを受け取った場合にはD/Aコンバー
タ2からのアナログ出力bの電圧レベルにかかわらず下
限値VC(MIN)を下回る電圧レベルを有する制御電
圧信号cを出力するものである。
【0032】次に、以上の構成を有する本実施例に係る
制御電圧作成回路10の動作を、図2及び図3を用いて
説明する。
【0033】ディジタル入力端子1を通して与えられた
ディジタル入力aをD/Aコンバータ2がアナログ出力
bに変換し、このアナログ出力bに基づいて電圧変換回
路3が被制御回路5に適した電圧レベルの制御電圧信号
cを該被制御回路5に与えることにより被制御出力電圧
信号eの電圧レベルを制御するという一連の動作は、従
来と同様である。ただし、制御電圧作成回路10の入出
力特性は、従来とは異なっている。
【0034】図2は、本実施例の制御電圧作成回路10
におけるディジタル入力aのデータと制御電圧信号cの
電圧レベルとの関係を示す入出力特性図である。D/A
コンバータ2に与えられるディジタル入力aが最大値デ
ータ2n −1でも最小値データ0でもない1〜2n −2
の範囲のデータである場合には、最大値信号fと最小値
信号gとのいずれも出力されることはない。この場合に
は、電圧変換回路3は、D/Aコンバータ2からのアナ
ログ出力bの電圧レベルに比例した電圧レベルを有する
制御電圧信号cを出力する。つまり、図2に示すよう
に、制御電圧信号cの電圧レベルは、ディジタル入力a
の変化に応じてVC(2n −2)とVC(1)との間で
リニアに変化する。
【0035】ところが、ディジタル入力端子1の全ての
ビットD〜Dn-1 が“1”(すなわち“H”レベル)
となった場合すなわちディジタル入力aが最大値データ
n −1を表わす場合には、ディジタル入力aの全ビッ
トが“1”に揃ったことを検知した最大値検出回路8が
最大値信号fを出力する。この最大値検出回路8からの
最大値信号fを受け取った電圧変換回路3は、D/Aコ
ンバータ2からのアナログ出力bの電圧レベルにかかわ
りなく、図2に示すように、VC(2n −2)とVC
(1)との間のリニアな入出力特性から上方向に大きく
飛躍した電圧レベルVC(2n −1)を有する制御電圧
信号cを出力する。
【0036】また、ディジタル入力端子1の全てのビッ
トD〜Dn-1 が“0”(すなわち“L”レベル)とな
った場合すなわちディジタル入力aが最小値データ0を
表わす場合には、ディジタル入力aの全ビットが“0”
に揃ったことを検知した最小値検出回路9が最小値信号
gを出力する。この最小値検出回路9からの最小値信号
gを受け取った電圧変換回路3は、D/Aコンバータ2
からのアナログ出力bの電圧レベルにかかわりなく、図
2に示すように、VC(2n −2)とVC(1)との間
のリニアな入出力特性から下方向に大きく飛躍した電圧
レベルVC(0)を有する制御電圧信号cを出力する。
【0037】以上のとおり、本実施例の制御電圧作成回
路10の入出力特性は、ディジタル入力aのうちの最大
値データ2n −1と最小値データ0とに関する2点(V
C(2n −1),VC(0))のみが非リニアとなって
いる。ただし、VC(2n −1)及びVC(0)の各々
における電圧レベルの飛躍量は、被制御回路5の特性に
応じて決定される。
【0038】一方、図3は、図7に示したものと同一の
被制御回路5の入出力特性を図示したものである。ただ
し、図3中には、被制御回路5の入力としての制御電圧
信号cの制御可能範囲を定義付ける上限値VC(MA
X)及び下限値VC(MIN)と、本実施例の制御電圧
作成回路10の出力としての制御電圧信号cの各電圧レ
ベルVC(2n −1),VC(2−2),VC(2
−3),…,VC(2),VC(1),VC(0)との
大小関係を図示してある。
【0039】図3に示すように、VC(2n −1)は制
御可能範囲の上限値VC(MAX)より十分に大きく、
かつVC(2−2)は該上限値VC(MAX)を下回
るように設定される。すなわち、 VC(MAX)<VC(2n −1) ……(6) かつ VC(2n −2)<VC(MAX) ……(7) を上限値VC(MAX)に係る設定条件とする。VC
(2n −1)とVC(2n −2)との間隔は従来に比べ
て大きくなっているので、このような設定を容易に実現
することができる。
【0040】また、VC(0)は下限値VC(MIN)
より十分に小さく、かつVC(1)は該下限値VC(M
IN)を上回るように設定される。すなわち、 VC(0)<VC(MIN) ……(8) かつ VC(MIN)<VC(1) ……(9) を下限値VC(MIN)に係る設定条件とする。VC
(0)とVC(1)との間隔は従来に比べて大きくなっ
ているので、このような設定も容易である。
【0041】以上のように、式(6)〜(9)を満足す
るように上限値VC(MAX)及び下限値VC(MI
N)に対するVC(2n −1)〜VC(0)の設定を行
えば、図3から分かるように、D/Aコンバータ2の分
解能を十分に生かしながら被制御回路5の被制御出力電
圧信号eの電圧レベルを精密に制御することができ、か
つ被制御回路5による被制御出力電圧信号eの最大出力
レベルVO(MAX)から最小出力レベルVO(MI
N)までの有効な出力が実現できる。
【0042】しかも、従来の等号を含む式(2)及び
(3)の設定に比べて本実施例の場合の不等号を含んだ
式(6)〜(9)の設定にはある程度の余裕があるの
で、被制御回路5の入出力特性における理想特性からの
ずれに起因して上限値VC(MAX)や下限値VC(M
IN)の値を正確には特定できない場合や、D/Aコン
バータ2と電圧変換回路3との各々の内部構成素子のば
らつきに起因して制御電圧作成回路10の出力としての
制御電圧信号cの電圧レベルVC(2n −1)〜VC
(0)が変動する場合や、被制御回路5の内部構成素子
のばらつきに起因して該被制御回路5のVC(MAX)
やVC(MIN)が変動する場合でも、式(6)〜
(9)を常に満足させることができる。したがって、D
/Aコンバータ2の分解能を十分に生かした被制御出力
電圧信号eの電圧レベルの精密な制御を常に実現しなが
ら、該被制御出力電圧信号eの最大出力レベルVO(M
AX)から最小出力レベルVO(MIN)までの有効な
出力を常に実現することができる。
【0043】さて、図4は、前記電圧変換回路3、最大
値検出回路8及び最小値検出回路9の各々の具体的な回
路構成を示した回路図である。同図において、電圧変換
回路3は、トランジスタQ1〜Q7、ダイオードD1〜
D2、抵抗R1〜R8、定電流源I1〜I2及びバイア
ス電源Vbiasで構成されている。このうち、トランジス
タQ2〜Q3及び抵抗R2〜R3はカレントミラー回路
を構成するものであり、トランジスタQ5〜Q6、ダイ
オードD1〜D2及び抵抗R7〜R8は差動アンプを構
成するものである。また、最大値検出回路8は、nビッ
トのディジタル入力aが入力側に与えられるn入力のア
ンド回路AND1で構成される。最小値検出回路9は、
n個のインバータINV0〜INVn-1とn入力のアン
ド回路AND2とで構成されている。
【0044】最大値検出回路8を構成するアンド回路A
ND1は、ディジタル入力aの全ビットが“1”(すな
わち“H”レベル)に揃ったときに、電圧変換回路3の
トランジスタQ1をONさせる。このようにしてトラン
ジスタQ1がONすると、トランジスタQ2〜Q3及び
抵抗R2〜R3からなるカレントミラー回路の作用によ
り、抵抗R1で決定される電流がD/Aコンバータ2の
アナログ出力bに加算される。また、最小値検出回路9
を構成するインバータINV0〜INVn-1 とアンド回
路AND2とは、ディジタル入力aの全ビットが“0”
(すなわち“L”レベル)に揃ったときに、電圧変換回
路3のトランジスタQ4をONさせる。このようにして
トランジスタQ4がONすると、抵抗R4で決定される
電流がD/Aコンバータ2のアナログ出力bから差し引
かれる。以上の結果、トランジスタQ5のベース電流
は、ディジタル入力aが最大値データ2n −1と最小値
データ0とを表わす場合にのみ大きく変化させられる。
そして、このトランジスタQ5のベース電流は、トラン
ジスタQ5〜Q6、ダイオードD1〜D2及び抵抗R7
〜R8からなる差動アンプによって電圧に変換され、制
御電圧信号cとして制御ライン4上に出力される。
【0045】なお、被制御回路5が例えばチョッパ型の
回路で構成されている場合には、最大値信号f及び最小
値信号gのうちの少なくとも一方の信号に基づいて被制
御回路5の動作をON/OFFさせる構成を採用するこ
ともできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、請求項1の発
明によれば、D/Aコンバータ2へのディジタル入力a
が最大値データを表わしたものであるか否かを検出する
ための最大値検出回路8を設け、最大値データ以外のデ
ータについてはD/Aコンバータ2からのアナログ出力
bの電圧レベルに比例しかつ被制御回路5の制御可能範
囲(VC(MAX)〜VC(MIN))に入る電圧レベ
ルを有する制御電圧信号cを電圧変換回路3から出力す
る一方、最大値データについてはD/Aコンバータ2か
らのアナログ出力bの電圧レベルにかかわらず該制御可
能範囲を上回る電圧レベルを有する制御電圧信号cを電
圧変換回路3から出力する構成を採用したので、被制御
回路5の入出力特性における理想特性からのずれや、D
/Aコンバータ2と電圧変換回路3と被制御回路5との
各々の内部構成素子のばらつきがあっても、D/Aコン
バータ2の分解能を十分に生かしながら被制御回路5の
被制御出力電圧信号eの電圧レベルを精密に制御するこ
とができ、かつ図3に示した被制御回路5の入出力特性
例の場合には被制御出力電圧信号eの最大出力レベルV
O(MAX)までの出力が実現できる。
【0047】また、請求項2の発明によれば、D/Aコ
ンバータ2へのディジタル入力aが最小値データを表わ
したものであるか否かを検出するための最小値検出回路
9を設け、最小値データ以外のデータについてはD/A
コンバータ2からのアナログ出力bの電圧レベルに比例
しかつ被制御回路5の制御可能範囲(VC(MAX)〜
VC(MIN))に入る電圧レベルを有する制御電圧信
号cを電圧変換回路3から出力する一方、最小値データ
についてはD/Aコンバータ2からのアナログ出力bの
電圧レベルにかかわらず該制御可能範囲を下回る電圧レ
ベルを有する制御電圧信号cを電圧変換回路3から出力
する構成を採用したので、被制御回路5の入出力特性に
おける理想特性からのずれや、D/Aコンバータ2と電
圧変換回路3と被制御回路5との各々の内部構成素子の
ばらつきがあっても、D/Aコンバータ2の分解能を十
分に生かしながら被制御回路5の被制御出力電圧信号e
の電圧レベルを精密に制御することができ、かつ図3に
示した被制御回路5の入出力特性例の場合には被制御出
力電圧信号eの最小出力レベルVO(MIN)までの出
力が実現できる。
【0048】また、請求項3の発明によれば、D/Aコ
ンバータ2へのディジタル入力aが最大値データを表わ
したものであるか否かを検出するための最大値検出回路
8と、該ディジタル入力aが最小値データを表わしたも
のであるか否かを検出するための最小値検出回路9とを
設け、最大値データでも最小値データでもないデータに
ついてはD/Aコンバータ2からのアナログ出力bの電
圧レベルに比例しかつ被制御回路5の制御可能範囲(V
C(MAX)〜VC(MIN))に入る電圧レベルを有
する制御電圧信号cを電圧変換回路3から出力する一
方、最大値データについてはD/Aコンバータ2からの
アナログ出力bの電圧レベルにかかわらず該制御可能範
囲を上回る電圧レベルを有する制御電圧信号cを電圧変
換回路3から出力し、かつ最小値データについてはD/
Aコンバータ2からのアナログ出力bの電圧レベルにか
かわらず該制御可能範囲を下回る電圧レベルを有する制
御電圧信号cを電圧変換回路3から出力する構成を採用
したので、被制御回路5の入出力特性における理想特性
からのずれや、D/Aコンバータ2と電圧変換回路3と
被制御回路5との各々の内部構成素子のばらつきがあっ
ても、D/Aコンバータ2の分解能を十分に生かしなが
ら被制御回路5の被制御出力電圧信号eの電圧レベルを
精密に制御することができ、かつ被制御回路5による被
制御出力電圧信号eの最大出力レベルVO(MAX)か
ら最小出力レベルVO(MIN)までの有効な出力が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る制御電圧作成回路の構
成と、該制御電圧作成回路からの制御電圧信号により出
力電圧レベルが制御される被制御回路とを示すブロック
図である。
【図2】図1中の制御電圧作成回路におけるディジタル
入力データと制御電圧信号の電圧レベルとの関係を示す
入出力特性図である。
【図3】図1中の被制御回路における制御電圧信号の電
圧レベルと被制御出力電圧信号の電圧レベルとの関係を
示す入出力特性図である。
【図4】図1中の電圧変換回路、最大値検出回路及び最
小値検出回路の各々の具体的な回路構成を示した回路図
である。
【図5】従来の制御電圧作成回路の構成と、該制御電圧
作成回路からの制御電圧信号により出力電圧レベルが制
御される被制御回路とを示すブロック図である。
【図6】図5中の制御電圧作成回路におけるディジタル
入力データと制御電圧信号の電圧レベルとの関係を示す
入出力特性図である。
【図7】図5中の被制御回路における制御電圧信号の電
圧レベルと被制御出力電圧信号の電圧レベルとの関係を
示す入出力特性図である。
【符号の説明】
2 D/Aコンバータ 3 電圧変換回路 5 被制御回路 8 最大値検出回路 9 最小値検出回路 10 制御電圧作成回路 a ディジタル入力 b D/Aコンバータのアナログ出力 c 制御電圧信号 d 制御入力信号 e 被制御出力電圧信号 f 最大値信号 g 最小値信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−280532(JP,A) 実開 平3−98534(JP,U) 実開 昭62−170611(JP,U) 実開 平2−6274(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 1/00 - 1/88 G05F 1/00 - 1/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた制御電圧信号が所定の制御可
    能範囲内の電圧レベルを有する場合には該制御電圧信号
    の電圧レベルの変化に応じて被制御出力電圧信号の電圧
    レベルを変化させ、かつ前記与えられた制御電圧信号が
    前記制御可能範囲を上回る電圧レベルを有する場合には
    該制御電圧信号の電圧レベルにかかわらず前記被制御出
    力電圧信号の電圧レベルを一定の電圧レベルに保持する
    入出力特性を有する被制御回路を制御対象とし、該被制
    御回路に対して前記制御電圧信号を与えるための制御電
    圧作成回路であって、 最大値と最小値との間の任意のデータを表わした複数ビ
    ットのディジタル入力が与えられ、かつ該与えられたデ
    ィジタル入力を該ディジタル入力が表わすデータに比例
    した電圧レベルのアナログ出力に変換するD/Aコンバ
    ータと、 前記D/Aコンバータに与えられた複数ビットのディジ
    タル入力を検査し、該ディジタル入力が最大値データを
    表わしたものである場合には最大値信号を出力する最大
    値検出回路と、 前記D/Aコンバータからのアナログ出力の電圧レベル
    を前記被制御回路に適した電圧レベルに変換し、かつ該
    変換の結果を前記制御電圧信号として出力するための電
    圧変換回路とを備え、 前記電圧変換回路は、前記最大値検出回路からの最大値
    信号を受け取っていない場合には前記D/Aコンバータ
    からのアナログ出力の電圧レベルに比例しかつ前記制御
    可能範囲に入る電圧レベルを有する制御電圧信号を出力
    する一方、前記最大値検出回路からの最大値信号を受け
    取った場合には前記D/Aコンバータからのアナログ出
    力の電圧レベルにかかわらず前記制御可能範囲を上回る
    電圧レベルを有する制御電圧信号を出力する機能を有す
    ることを特徴とする制御電圧作成回路。
  2. 【請求項2】 与えられた制御電圧信号が所定の制御可
    能範囲内の電圧レベルを有する場合には該制御電圧信号
    の電圧レベルの変化に応じて被制御出力電圧信号の電圧
    レベルを変化させ、かつ前記与えられた制御電圧信号が
    前記制御可能範囲を下回る電圧レベルを有する場合には
    該制御電圧信号の電圧レベルにかかわらず前記被制御出
    力電圧信号の電圧レベルを一定の電圧レベルに保持する
    入出力特性を有する被制御回路を制御対象とし、該被制
    御回路に対して前記制御電圧信号を与えるための制御電
    圧作成回路であって、 最大値と最小値との間の任意のデータを表わした複数ビ
    ットのディジタル入力が与えられ、かつ該与えられたデ
    ィジタル入力を該ディジタル入力が表わすデータに比例
    した電圧レベルのアナログ出力に変換するD/Aコンバ
    ータと、 前記D/Aコンバータに与えられた複数ビットのディジ
    タル入力を検査し、該ディジタル入力が最小値データを
    表わしたものである場合には最小値信号を出力する最小
    値検出回路と、 前記D/Aコンバータからのアナログ出力の電圧レベル
    を前記被制御回路に適した電圧レベルに変換し、かつ該
    変換の結果を前記制御電圧信号として出力するための電
    圧変換回路とを備え、 前記電圧変換回路は、前記最小値検出回路からの最小値
    信号を受け取っていない場合には前記D/Aコンバータ
    からのアナログ出力の電圧レベルに比例しかつ前記制御
    可能範囲に入る電圧レベルを有する制御電圧信号を出力
    する一方、前記最小値検出回路からの最小値信号を受け
    取った場合には前記D/Aコンバータからのアナログ出
    力の電圧レベルにかかわらず前記制御可能範囲を下回る
    電圧レベルを有する制御電圧信号を出力する機能を有す
    ることを特徴とする制御電圧作成回路。
  3. 【請求項3】 与えられた制御電圧信号が所定の制御可
    能範囲内の電圧レベルを有する場合には該制御電圧信号
    の電圧レベルの変化に応じて被制御出力電圧信号の電圧
    レベルを変化させ、かつ前記与えられた制御電圧信号が
    前記制御可能範囲外の電圧レベルを有する場合には該制
    御電圧信号の電圧レベルにかかわらず前記被制御出力電
    圧信号の電圧レベルを最大出力レベル又は最小出力レベ
    ルに保持する入出力特性を有する被制御回路を制御対象
    とし、該被制御回路に対して前記制御電圧信号を与える
    ための制御電圧作成回路であって、 最大値と最小値との間の任意のデータを表わした複数ビ
    ットのディジタル入力が与えられ、かつ該与えられたデ
    ィジタル入力を該ディジタル入力が表わすデータに比例
    した電圧レベルのアナログ出力に変換するD/Aコンバ
    ータと、 前記D/Aコンバータに与えられた複数ビットのディジ
    タル入力を検査し、該ディジタル入力が最大値データを
    表わしたものである場合には最大値信号を出力する最大
    値検出回路と、 前記D/Aコンバータに与えられた複数ビットのディジ
    タル入力を検査し、該ディジタル入力が最小値データを
    表わしたものである場合には最小値信号を出力する最小
    値検出回路と、 前記D/Aコンバータからのアナログ出力の電圧レベル
    を前記被制御回路に適した電圧レベルに変換し、かつ該
    変換の結果を前記制御電圧信号として出力するための電
    圧変換回路とを備え、 前記電圧変換回路は、前記最大値検出回路からの最大値
    信号と前記最小値検出回路からの最小値信号とのいずれ
    をも受け取っていない場合には前記D/Aコンバータか
    らのアナログ出力の電圧レベルに比例しかつ前記制御可
    能範囲に入る電圧レベルを有する制御電圧信号を出力す
    る一方、前記最大値検出回路からの最大値信号を受け取
    った場合には前記D/Aコンバータからのアナログ出力
    の電圧レベルにかかわらず前記制御可能範囲を上回る電
    圧レベルを有する制御電圧信号を出力し、かつ前記最小
    値検出回路からの最小値信号を受け取った場合には前記
    D/Aコンバータからのアナログ出力の電圧レベルにか
    かわらず前記制御可能範囲を下回る電圧レベルを有する
    制御電圧信号を出力する機能を有することを特徴とする
    制御電圧作成回路。
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