JPH062334Y2 - 平衡増幅器 - Google Patents

平衡増幅器

Info

Publication number
JPH062334Y2
JPH062334Y2 JP1986099473U JP9947386U JPH062334Y2 JP H062334 Y2 JPH062334 Y2 JP H062334Y2 JP 1986099473 U JP1986099473 U JP 1986099473U JP 9947386 U JP9947386 U JP 9947386U JP H062334 Y2 JPH062334 Y2 JP H062334Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential amplifier
output
input
inverting input
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986099473U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS635716U (ja
Inventor
讓治 笠井
Original Assignee
オンキヨ−株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オンキヨ−株式会社 filed Critical オンキヨ−株式会社
Priority to JP1986099473U priority Critical patent/JPH062334Y2/ja
Publication of JPS635716U publication Critical patent/JPS635716U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH062334Y2 publication Critical patent/JPH062334Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はオーディオ用などの平衡増幅器に関する。
[従来の技術] 従来の平衡増幅器は、第3図に示すような構成である。
第1の入力を第1の入力抵抗1を介して第1の差動型増
幅器2の非反転入力端子に入力し、その増幅出力を第1
の出力端子3から出力するとともに、この出力を第1の
帰還抵抗4を介して上記第1の差動型増幅器2の反転入
力端子に負帰還する。また、第2の入力を第2の入力抵
抗5を介して第2の差動型増幅器6の非反転入力端子に
入力し、その増幅出力を第2の出力端子7から出力する
とともに、この出力を第2の帰還抵抗8を介して上記第
2の差動型増幅器6の反転入力端子に負帰還する。
そして、上記第1の差動型増幅器2の反転入力端子を上
記第2の差動型増幅器6の非反転入力端子に接続し、上
記第2の差動型増幅器6の反転入力端子を第1の差動型
増幅器2の非反転入力端子に接続する。
また、9は正、負の電源電圧VA,VBを出力し、この正、
負の電源電圧VA,VBを上記第1、第2の差動型増幅器
2,6にそれぞれ供給する電源回路である。
ここで、第1の入力抵抗1と第2の入力抵抗5とは同一
抵抗値R、第1の帰還抵抗4と第2の帰還抵抗8とは
同一の抵抗値R2にそれぞれ設定される。
このような構成において、第4図に示すように、第1の
入力電圧をe1、第2の入力電圧をe2、第1の出力端子3
の出力電圧をV1、第2の出力端子7の出力電圧をV2、第
1、第2の差動増幅器2,6の裸利得をそれぞれA1,A2
とし、上記第1、第2の差動増幅器2,6の非反転入力
端子の電圧をそれぞれv3,v4とすると、それぞれ次式が
導かれる。
V1=A1(v3-v4) …(1) V2=A2(v4-v3)=-A2(v3-v4) …(2) (1),(2)式より、 V1-V2=(A1+A2)(v3-v4) …(5) (3),(4)式より、 (6)式を(5)式に代入すると、 となる。これを整理すると、 となる。ここで、A1,A2は10のオーダーであり、R2/
R1は高々数十程度であるので、 (A1+A2)R1》R1+R2 とすると、上式は、 ただし、e1:第1の入力電圧 e2:第2の入力電圧 R1:第1、第2の入力抵抗 R2:第1、第2の帰還抵抗 となる。
すなわち、このような構成の平衡増幅器においては、第
1、第2の入力が同相入力の場合、第1、第2の出力端
子3,7間にはその出力は現れない。
したがって、オーディオ用増幅器として使用される場合
には、第1の差動型増幅器2と第2の差動型増幅器6と
が逆相入力で動作するように構成される。
[考案が解決しようとする問題点] このような構成において、第5図に示すように、入力端
を接地し、第1、第2の差動増幅器2,6の入力換算オ
フセット電圧をそれぞれΔe1,Δe2とし、第1、第2の
出力端子3,7における、対アースに対する出力オフセ
ット電圧V10,V20を求める。
同図からそれぞれ次式が導かれる。
V10=A1(v3-v4+Δe1) =A1(v3-v4)+A1Δe1 …(7) V20=A2(v4-v3+Δe2) =-A2(v3-v4)+A2Δe2 …(8) (9),(10)式より、 (7),(8)式より、 V10-V20=(A1+A2)(v3-v4) +A1Δe1-A2Δe2 …(12) (11)を(12)式に代入すると、 これを整理すると、 となる。ここで、同様に、 (A1+A2)R1》R1+R2 とすると、上式は、 となる。
また、(7),(8)式より、 V10+V20=(A1-A2)(v3-v4) +A1Δe1+A2Δe2 …(14) この(14)式に(11)式を代入すると、 この(15)式に(13)式を代入すると、 これを整理すると、 ここで、同様に、 2A2R1》R1+R2 2A1R1》R1+R2 (A1+A2)R1》R1+R2 とすると、上式は、 となる。
また、(13),(16)式により ゆえに、 同様にして、 となる。
すなわち、出力オフセット電圧V10,V20は、ほぼ同じ値
をもち、第1、第2の差動増幅器2,6の入力換算オフ
セット電圧Δe1,Δe2の和の電圧(Δe1+Δe2)を(A1
A2/(A1+A2))倍したものとなる。
ここで、一般に、A1,A2は10程度のオーダーである
から、(A1A2/(A1+A2))も10程度のオーダーとなる
ため、|Δe1+Δe2|が数mVだとしても、出力オフセッ
ト電圧|V10|,|V20|は理論上数10〜数100V
の値となり、この値は一般に電源電圧|VA|,|V
よりも高い。
したがって、(Δe1+Δe2)>0であれば、出力オフセ
ット電圧V10,V20は正の電源電圧VAによって制限され、
いずれも電圧VAに固定される。逆に、(Δe1+Δe2)<
0であれば、出力オフセット電圧V10,V20は負の電源電
圧Vによって制限され、いずれも電圧VBに固定される
ことになる。そして、これらの状態が無信号時の出力バ
イアス電圧となる。
この状態で(V10,V20=VA((Δe1+Δe2)>0)で、第
1、第2の入力に信号e1(第1の入力電圧e1)、e2(第
2の入力電圧e2)を入力した場合について考える。
この場合においても、上記した下記の関係式が成立す
る。
たとえば、(e1-e2)>0のとき、正常な動作であれば、
出力電圧V1は正方向に、出力電圧V2は負方向に動作する
はずであるが、出力電圧V1は正の電源電圧VAよりは大き
くならず固定されるので、上式から、 となり、結局出力電圧V2のみが動作することになる。
逆に、(e1-e2)<0のときは、出力電圧V2は正の電源電
圧VAよりは大きくならず固定されているので、上式か
ら、 となり、結局出力電圧V1のみが動作することになる。
すなわち、第1の差動型増幅器2と第2の差動型増幅器
6とが逆相で同時に動作するように構成されているにも
かかわらず、入力信号の正、負の半サイクルをそれぞれ
第1、第2の差動型増幅器2,6が交互に増幅動作を行
うことになり、したがって、対称的な増幅動作ではない
ので、バランスが悪く、かつ歪みも増大する。
実際上、一方で、出力オフセット電圧を(V10+V20)=0
すなわちΔe1=−Δe2となるように補償したとしても、
他方では、 となり、差動オフセット電圧を生じる。なお、(Δe1−
Δe2)に対する利得は、入力信号(e1-e2)に対する利得
とほぼ等しい。
また、Δe1=Δe2=0となるように補償できたとして
も、(v10+v20)の(Δe1+Δe2)に対する利得が非常に
大きいので、温度変化や経時変化に対して、常にΔe1=
Δe2=0に保持することは極めて困難である。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、 第1の入力を増幅する第1の増幅器2と、 第2の入力を増幅する第2の増幅器6と を具備し、 上記第1の増幅器2の第1の出力端子3と、第2の増幅
器6の出力端子7との間から出力を取り出すようにした
平衡増幅器において、 上記第1の出力端子3を第1の積分抵抗11を介して第
3の差動型増幅器13の反転入力端子に接続し、この反
転入力端子を第1の積分コンデンサ12を介して上記第
3の差動型増幅器13の出力に接続し、この第3の差動
型増幅器13の非反転入力端子に電源電圧を等分した電
圧を供給して第1のミラー積分回路10を構成し、 この第1のミラー積分回路10によって検出、増幅され
た所定の周波数以下の超低周波成分および直流成分を上
記第1の差動型増幅器2の入力側へ負帰還して第1の増
幅型負帰還ループを構成し、 上記第2の出力端子7を第2の積分抵抗21を介して第
4の差動型増幅器23の反転入力端子に接続し、この反
転入力端子を第2の積分コンデンサ22を介して上記第
4の差動型増幅器23の出力に接続し、この第4の差動
型増幅器23の非反転入力端子に電源電圧を等分した電
圧を供給して第2のミラー積分回路20を構成し、 この第2のミラー積分回路20によって検出、増幅され
た所定の周波数以下の超低周波成分および直流成分を上
記第2の差動型増幅器6の入力側へ負帰還して第2の増
幅型負帰還ループを構成した、 ことを特徴とするものである。
[作用] 以上の構成によれば、 所定の周波数以下の超低周波領域から直流領域では、第
1、第2の増幅型負帰還ループによる帰還量βsが第
1、第2の差動型増幅器2,6の負帰還増幅器としての
帰還量βfよりはるかに大きくなる。
したがって、総合帰還量は上記帰還量βsと帰還量βf
とを総合したものとなり、上記所定の周波数以下の超低
周波領域から直流領域にかけて急激に増大し、総合利得
は上記所定の周波数以下の超低周波領域から直流領域に
おいて著しく小さくなる。
そのため、第1、第2の差動型増幅器2,6の入力換算
オフセット電圧Δe1,Δe2は著しく減衰されて実際上無
視しうる程度まで小さくなり、第1、第2の出力端子
3,7には第3、第4の差動型増幅器13,23の入力
換算オフセット電圧Δe3,Δe4がそのまま出力されるに
過ぎない。(第3、第4の差動型増幅器13,23の裸
利得が充分大きい場合) そして、正、負の電源電圧VA,VBを等分した電位 を基準として、第1、第2の差動型増幅器2,6の出力
から所定の周波数以下の超低周波成分および直流成分の
検出、増幅が行われ、この成分が上記第1、第2の差動
型増幅器2,6の入力側へそれぞれ負帰還されるため、
第1、第2の出力端子3,7の出力電圧V1,V2は、超低
周波領域から直流領域では、 となる。
すなわち、出力電圧V1,V2は正、負の電源電圧VA,VBのセ
ンターに固定されるため、第1、第2の差動型増幅器
2,6はバランスのとれた対称的な増幅動作をする。
また、第1、第2の出力端子3,7間の差動オフセット
電位は、 V1−V2=Δe3−Δe4 で近似でき、その値は非常に小さいので、負荷に供給さ
れる直流成分も非常に小さなものとなる。
さらに、総合帰還量は上記所定の周波数以下の超低周波
領域から直流領域にかけて急激に増大し、総合利得は上
記所定の周波数以下の超低周波領域から直流領域におい
て著しく小さくなるので、超低周波および直流領域のノ
イズなどの影響が抑圧された理想的な交流増幅を行うこ
とができる。
[実施例] (実施例I) 第1図において説明する。図中、第3図の従来例と同等
部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
第1の出力端子3を第1の積分抵抗11を介して第3の
差動型増幅器13の反転入力端子に接続し、この反転入
力端子を第1の積分コンデンサ12を介して上記第3の
差動型増幅器13の出力に接続し、そして、正、負の電
源電圧VA,VBが供給される正、負の電源供給端子14,
15間に直列接続した第1、第2の抵抗16,17(等
しい抵抗値を有する)を接続し、この第1、第2の抵抗
16,17の接続中点を上記第3の差動型増幅器13の
非反転入力端子に接続してミラー積分回路10を構成す
る。
このミラー積分回路10は、6dB/octで増強する低減増
強特性を持つから、上記第1の差動型増幅器2の出力か
らは所定の周波数以下の超低周波成分および直流成分が
検出され、増幅される。
このミラー積分回路10によって検出、増幅された超低
周波成分および直流成分を第3の抵抗18を介して上記
第1の差動型増幅器2の非反転入力端子に負帰還し、こ
の非反転入力端子と第1の入力端子1との間に第4の抵
抗19を接続して、第1の増幅型負帰還ループを形成す
る。
20は第2のミラー積分回路で、第1のミラー積分回路
10と同一の構成を有し、その周辺回路の構成は上記の
構成と対称的に構成され、同様にして、第2の増幅型負
帰還ループが形成される。
21は第2の積分抵抗、22は第2の積分コンデンサ、
23は第4の差動型増幅器、24は第5の抵抗、25は
第6の抵抗である。
ここで、第1の積分抵抗11と第2の積分抵抗21とは
同一の抵抗値R、第1の積分コンデンサ12と第2の積
分コンデンサ22とは同一のキャパシタンスC、第1の
抵抗16と第2の抵抗17とは同一の抵抗値R5、第3の
抵抗18と第5の抵抗24とは同一の抵抗値R3、第4の
抵抗19と第6の抵抗25とは同一の抵抗値R4にそれぞ
れ設定される。
つぎに、動作を説明する。
数Hz以下の超低周波領域から直流領域において、第1、
第2のミラー積分回路10,20によって、第1、第2
の差動型増幅器2,6の正、負の電源電圧VA,VBを等分
した電位 を基準として、所定の周波数以下の超低周波成分および
直流成分が検出、増幅される。
そして、この成分が上記第1、第2の差動型増幅器2,
6の入力側へそれぞれ負帰還されるから、超低周波領域
から直流領域では、第1、第2の増幅型負帰還ループに
よる帰還量βsが第1、第2の帰還抵抗4,8による帰
還量βfよりはるかに大きくなる。そして、総合帰還量
は上記帰還量βsと帰還量βfとを総合したものとなり、
超低周波領域から直流領域にかけて急激に増大する。
したがって、総合利得は超低周波領域から直流領域にお
いて著しく小さくなる。
超低周波領域において、総合帰還量が増大し、総合利得
が減衰し始めるターンオーバー周波数ωc,ωdは次のよ
うになる。
ここで、ωdは差動入力(e1−e2)、差動入力オフ
セット(Δe1−Δe2)に対するターンオーバー周波
数、ωcは同相入力(e1+e2)、同相入力オフセッ
ト(Δe1+Δe2)に対するターンオーバー周波数で
ある。
以下、差動入力(e1−e2)、差動入力オフセット
(Δe1−Δe2)に対する第1、第2の出力端子3,
7の端子間電圧(V1-V2)、同相入力(e1+e2)、同
相入力オフセット(Δe1+Δe2)に対する第1、第
2の出力端子3,7の端子間電圧(V1+V2)を求めること
により、上記の特性を簡単に説明する。
第6図において、第1、第2の入力電圧をそれぞれe1,e
2、第1、第2の出力端子3,7の出力電圧をそれぞれV
1,V2、第1、第2の差動増幅器2,6の非反転入力端子
の電圧をそれぞれv3,v4、第1、第2のミラー積分回路
10,20の出力電圧をそれぞれv5,v6、第1、第2の
ミラー積分回路10,20を構成する第3、第4の差動
型増幅器13,23の非反転入力端子の接続点の電圧を
Vcとする。
また、第1、第2、第3、第4の差動型増幅器2,6,
13,23の入力換算オフセット電圧(若しくは入力換
算ノイズ)をそれぞれΔe1,Δe2,Δe3,Δe4とする。
各部の電圧を上記のように定めると、それぞれ次の関係
式が導かれる。
なお、上記第1、第2の差動増幅器2,6の裸利得はA
1,A2は十分大きく、かつ、式およびその式展開も相当複
雑になるので、これらの裸利得はA1,A2は他の定数関係
から(∞)として取り扱うことにする。
Vc=VA+VB/2 以上の各式から、途中の計算は省略するが、(V1+V2)、
(V1-V2)を求めると、 ただし、ω0=1/CR ただし、 となる。
以上のように、同相入力(e1+e2)、同相入力オフ
セット(Δe1+Δe2)については、(23)式から、超
低周波領域において総合帰還量が増大し、ターンオーバ
ー周波数ωcから総合利得が減衰し始めるハイパス特性
となる特性となる。また、差動入力(e1−e2)、差
動入力オフセット(Δe1−Δe2)については、(24)
式から、超低周波領域において総合帰還量が増大し、タ
ーンオーバー周波数ωdから総合利得が減衰し始めるハ
イパス特性となる。
また、出力直流オフセット電圧V10,V20については、(2
3),(24)式において、 ω=0 とすることにより求められ、 V10+V20=2Vc-(Δe3+Δe4) V10-V20=-(Δe3-Δe4) となる。
したがって、これらの2式から、出力直流オフセット電
圧V10,V20は次のようになる。
となる。
そのため、第1、第2の差動型増幅器2,6の入力換算
オフセット電圧Δe1,Δe2は著しく減衰されて実際上無
視しうる程度まで小さくなり、第1、第2の出力端子
3,7には第3、第4の差動型増幅器13,23の入力
換算オフセット電圧Δe3,Δe4がそのまま出力されるに
過ぎない。(第3、第4の差動型増幅器13,23の裸
利得が充分大きい場合) したがって、第1、第2の出力端子3,7の出力電圧V
1,V2は、超低周波領域から直流領域において、 となる。
すなわち、出力電圧V1,V2は直流的には正、負の直流電
圧VA,VBのセンターに固定されるため、第1、第2の差
動型増幅器2,6はバランスのとれた対称的な増幅動作
をする。すなわち、第1の入力、第2の入力が逆相入力
である場合、第1の差動型増幅器2が正の半サイクルで
増幅動作をしているときに、その間第2の差動型増幅器
6は負の半サイクルで増幅動作をしている。
また、第1、第2の出力端子3,7間の差動オフセット
電位は、 V1−V2=Δe3−Δe4 で近似でき、第3、第4の差動型増幅器13,23の入
力換算オフセット電圧成分Δe3、Δe4のみであるので、
その値は非常に小さく、負荷に供給される直流成分も非
常に小さくなる。
さらに、総合帰還量は上記カットオフ周波数ω2以下の
超低周波領域から直流領域にかけて急激に増大し、総合
利得は超低周波領域から直流領域において著しく小さく
なるので、超低周波成分および直流領域のノイズなどの
影響が抑圧された理想的な交流増幅を行うことができ
る。
(実施例II) 第2図に示すように、本実施例は、第1、第2の差動型
増幅器2,6部分を半導体増幅素子をデイスクリートに
組み込んだ他の実施例を示すもので、その作用、効果に
ついては(実施例I)と同等である。
なお、(実施例I)、(実施例II)において、第1、第
2の増幅型負帰還ループにおいて、第1、第2の差動型
増幅器2,6の入力側へ負帰還する箇所は実施例のみに
限定されるものではなく、出力同相電位が可変できる箇
所であって、回路構成上対称な箇所であればよい。
[考案の効果] 本考案は、所定の周波数以下の超低周波領域から直流領
域において、(1)第1、第2の差動型増幅器2,6の第
1、第2の出力端子3,7の出力電圧V1,V2に関して、
第1、第2の差動型増幅器2,6の入力換算オフセット
電圧Δe1,Δe2が著しく減衰されて実際上無視し得る程
度まで小さくなり、また、上記出力電圧V1,V2の直流オ
フセット電圧は、正、負の電源電圧VA,VBを等分した電
圧Vc、第3、第4の差動型増幅器13、23の入力換算
オフセット電圧Δe3,Δe4の関数になり、これらの入力
換算オフセット電圧Δe3,Δe4は著しく小さいので、上
記出力電圧V1,V2は、直流的には正、負の直流電圧VA,VB
のセンターに固定され、そのため第1、第2の差動型増
幅器2,6はバランスのとれた対称的な増幅動作をす
る、(2)上記出力電圧V1,V2の差動オフセット電位は、第
3、第4の差動型増幅器13,23の入力換算オフセッ
ト電圧Δe3,Δe4の差で近似できるから、その値は非常
に小さく、負荷に供給される直流成分も非常に小さなも
のとなる、(3)総合利得は上記超低周波領域から直流領
域にかけて著しく小さくなるので、超低周波領域から直
流領域のノイズなどの影響が抑圧された理想的な交流増
幅を行うことができる、効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1は本考案の平衡増幅器の構成を示す図、第2図は
同、他の実施例の構成を示す図、第3図は従来の平衡増
幅器の構成を示す図、第4図および第5図は従来の平衡
増幅器の特性を解析するための図、第6図は本考案の平
衡増幅器の特性を解析するための図である。 1……第1の入力抵抗、2……第1の差動型増幅器、3
……第1の出力端子、4……第1の帰還抵抗、5……第
2の入力抵抗、6……第2の差動型増幅器、7……第2
の出力端子、8……第2の帰還抵抗、9……電源回路、
10……第1のミラー積分回路、11……第1の積分抵
抗、12……第1の積分コンデンサ、13……第3の差
動型増幅器、14,15…正、負の電源供給端子、16
……第1の抵抗、17……第2の抵抗、18……第3の
抵抗、19……第4の抵抗、20……第2のミラー積分
回路、21……第2の積分抵抗、22……第2の積分コ
ンデンサ、23……第4の差動型増幅器、24……第5
の抵抗、25……第6の抵抗。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の入力を第1の差動型増幅器2の非反
    転入力に入力し、当該増幅出力を第1の出力端子(3)
    から出力するとともに、第1の帰還抵抗(4)を介して
    上記第1の差動型増幅器(2)の反転入力端子へ負帰還
    して第1の負帰還ループを構成し、上記第1の入力と逆
    位相の第2の入力を第2の差動型増幅器(6)の非反転
    入力に入力し、当該増幅出力を第2の出力端子(7)か
    ら出力するとともに、第2の帰還抵抗(8)を介して上
    記第2の差動型増幅器(6)の反転入力端子へ負帰還し
    て第2の負帰還ループを構成し、上記第1の入力を上記
    第2の差動型増幅器(6)の反転入力端子へ入力すると
    ともに、上記第2の入力を上記第1の差動型増幅器
    (2)の反転入力端子へ入力し、上記第1の差動型増幅
    器(2)の第1の出力端子(3)と第2の差動型増幅器
    (6)の第2の出力端子(7)との間から出力を取り出
    すようにした平衡増幅器において、上記第1の出力端子
    (3)を第1の積分抵抗(11)を介して第3の差動型
    増幅器(13)の反転入力端子に接続し、当該反転入力
    端子を第1の積分コンデンサ(12)を介して上記第3
    の差動型増幅器(13)の出力に接続するとともに、当
    該第3の差動型増幅器(13)の非反転入力端子に電源
    電圧を等分した電圧を供給して第1のミラー積分回路
    (10)を構成し、当該第1のミラー積分回路(10)
    によって検出、増幅された所定の周波数以下の超低周波
    成分および直流成分を上記第1の差動型増幅器(2)の
    第1の入力側へ負帰還することにより、上記所定の周波
    数以下の超低周波領域および直流領域において上記第1
    の帰還ループに比べて十分大きい帰還量を有する第1の
    増幅型負帰還ループを構成し、上記第2の出力端子
    (7)を第2の積分抵抗(21)を介して第4の差動型
    増幅器(23)の反転入力端子に接続し、当該反転入力
    端子を第2の積分コンデンサ(22)を介して上記第4
    の差動型増幅器(23)の出力に接続するとともに、当
    該第4の差動型増幅器(23)の非反転入力端子に電源
    電圧を等分した電圧を供給して第2のミラー積分回路
    (20)を構成し、当該第2のミラー積分回路(20)
    によって検出、増幅された所定の周波数以下の超低周波
    成分および直流成分を上記第2の差動型増幅器(6)の
    第2の入力側へ負帰還することにより、上記所定の周波
    数以下の超低周波領域および直流領域において上記第2
    の負帰還ループに比べて十分大きい帰還量を有する第2
    の増幅型負帰還ループを構成したことを特徴とする平衡
    増幅器。
JP1986099473U 1986-06-27 1986-06-27 平衡増幅器 Expired - Lifetime JPH062334Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986099473U JPH062334Y2 (ja) 1986-06-27 1986-06-27 平衡増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986099473U JPH062334Y2 (ja) 1986-06-27 1986-06-27 平衡増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS635716U JPS635716U (ja) 1988-01-14
JPH062334Y2 true JPH062334Y2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=30968378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986099473U Expired - Lifetime JPH062334Y2 (ja) 1986-06-27 1986-06-27 平衡増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062334Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007516636A (ja) * 2003-07-17 2007-06-21 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 低消費電力型電圧増幅器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53129569A (en) * 1977-04-18 1978-11-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd Power amplifier circuit
JPS5642016U (ja) * 1979-09-10 1981-04-17

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007516636A (ja) * 2003-07-17 2007-06-21 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 低消費電力型電圧増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS635716U (ja) 1988-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62200808A (ja) トランスコンダクタンス増幅器
JP2001223546A (ja) 多段信号増幅回路
KR890001892B1 (ko) 전압가산회로
US6396343B2 (en) Low-frequency, high-gain amplifier with high DC-offset voltage tolerance
US3908173A (en) Differential amplifying system with forced differential feedback
JPH062334Y2 (ja) 平衡増幅器
US20100128912A1 (en) Logarithmic Compression Systems and Methods for Hearing Amplification
JPH062335Y2 (ja) 平衡増幅器
JPH0635540Y2 (ja) 差動増幅器
JPH0324814B2 (ja)
JP3179838B2 (ja) ノイズ検出回路
CN210578439U (zh) 信号放大电路、信号放大器及信号放大器芯片
JPH04304008A (ja) 電荷増幅器
JP2993532B2 (ja) ホイートストンブリッジ型ロードセルの励振回路
JPS6340902Y2 (ja)
JPS6117619Y2 (ja)
JPH0625059Y2 (ja) 識別点補償回路
JP2529354B2 (ja) 電圧変換回路
JP2507029B2 (ja) 増幅器
JP2000031758A (ja) 平衡増幅回路
JP3018392B2 (ja) 帰還増幅器
JPS584327Y2 (ja) 増幅回路
JPH0124363B2 (ja)
JPH018004Y2 (ja)
JPS6117618Y2 (ja)