JP2814938B2 - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JP2814938B2 JP6331581A JP33158194A JP2814938B2 JP 2814938 B2 JP2814938 B2 JP 2814938B2 JP 6331581 A JP6331581 A JP 6331581A JP 33158194 A JP33158194 A JP 33158194A JP 2814938 B2 JP2814938 B2 JP 2814938B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真プロセスを用い
た画像形成システムに係り、特に記録用紙の両面に画像
を形成する方法及び両面画像形成機能を有する画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】省資源やオフィスでのペーパーレスの観
点から、記録用紙の両面に画像を形成できる電子写真プ
リンタあるいは複写機が提案されている。特開昭59−
222860号公報には、1台のプリンタ内に画像形成
部を2つ設け、それぞれが記録用紙の表面及び裏面に画
像を形成する方式が開示されている。しかし、画像形成
部を2つ必要とするために装置が従来の複写機のように
大型となり、コストも高くなる。
【0003】そこで、今日では、まず記録用紙の表面に
画像を形成した後、その記録用紙の表裏をスイッチバッ
クによって反転させてから裏面に画像を形成するスイッ
チバック方式が広く採用されている(特開昭60−11
4876号公報、特開昭63−54060号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイッ
チバック方式は、紙の搬送経路が複雑であり、紙を反転
させるためにかなり広い空間を必要とする。しかも、こ
の必要な空間の大きさは記録用紙の大きさに比例するた
めに、大きな用紙を扱うことができるプリンタは必然的
に大型化せざるを得ない。
【0005】また、記録用紙の表面に画像形成した後、
用紙を反転させ裏面に画像形成するというプロセスであ
るために、記録用紙の搬送経路が長くなり、高速で両面
画像形成を行うことが困難である。
【0006】更に、用紙を複雑に搬送することは紙詰ま
りの原因になり、そのための対策も多く必要となる。
【0007】本発明の目的は、記録用紙の表裏を反転さ
せることなく両面に画像を形成できる両面画像形成方法
を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、スイッチバックを用
いずに高速で両面画像形成が可能な画像形成装置を提供
することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、小型で、かつ片
面及び両面画像形成が可能な画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による画像形成方
法では、先ず、第1画像を第1像担持体に露光及び現像
プロセスにより発生させ、その第1画像を第2像担持体
へ転写プロセスを用いて一旦転写し保持しておく。続い
て、第1像担持体をクリーニングした後で第2画像を同
様に発生させ、その第2画像を記録用紙の一面に転写プ
ロセスにより転写し、定着プロセスにより定着させる。
続いて、第2像担持体に保持されている第1画像を第2
像担持体から記録用紙の他の面に転写し定着する。
【0011】本発明による画像形成装置は、記録用紙を
一方向に搬送する搬送路を有し、その搬送面を挟んだ一
方の側に現像剤画像を繰り返し生成及び消去できる第1
像担持体と、他方の側に第1像担持体に生成された現像
剤画像を転写して保持できる第2像担持体と、を設けて
いる。更に、第1像担持体に生成された現像剤画像を記
録用紙の一面へ転写することができる第1転写部を有
し、この第1転写部は、第2像担持体と連動して移動す
ることで第1像担持体に対向する場所を第2像担持体と
入れ替わることができる。更に、第1転写部の下流には
第1定着部が設けられ、記録用紙の一面に形成された現
像剤画像を定着する。この第1定着部より下流には第2
像担持体に保持された現像剤画像を前記記録用紙の他面
へ転写する第2転写部が設けられ、更に転写された記録
用紙の他面の現像剤画像を定着する第2定着部が設けら
れている。
【0012】
【作用】予め第1画像を第1像担持体から第2像担持体
へ転写して保持しておくことで、第1像担持体及び第1
転写部によって第2画像を記録用紙の一方の面に転写
し、続いて第1画像を保持する第2像担持体と第2転写
部とによって第2画像を同じ記録用紙の他方の面に転写
することができる。記録用紙を一定方向に搬送するだけ
で表裏両面に画像を形成できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例である電子写真プ
リンタの概略的断面構成図である。記録用紙格納部1に
は所定サイズの記録用紙が格納され、給紙ローラによっ
て1枚ずつ搬送路2へ送出される。記録用紙は搬送路2
を通して画像形成部3へ到達し、そこで画像が転写され
る。
【0015】画像形成部3は、感光ドラム3a、現像部
3b、その他クリーニング部及び帯電部からなる。感光
ドラム3a上の静電潜像は、画像データに従って駆動さ
れるレーザ光源4からの光によって形成され、更に現像
部3bのトナーが付着して現像される。なお、転写部7
は、後述するように、中間転写ベルト5の駆動機構に組
み込まれていおり、転写部7が感光ドラム3aと対向し
ている時は感光ドラム3a表面のトナー像が記録用紙に
転写され、中間転写ベルト5が感光ドラム3aに対向し
ている時は中間転写ベルト5へ転写される。
【0016】画像形成部3によって記録用紙の一面に転
写されたトナー像は定着部8によって溶融し記録用紙に
定着する。記録用紙の一面だけの画像形成であれば、搬
送路変更板11によって進路が変更され、記録用紙は搬
送ローラ13及び排出ローラ14によってトレイ15へ
排出される。
【0017】両面画像形成の場合には、搬送路変更板1
1は上方に引き上げられ、定着部8を通過した記録用紙
は転写部9へ搬送される。転写部9によって記録用紙の
他面に中間転写ベルト5上のトナー像が転写され、その
トナー像が定着部10によって定着処理される。そし
て、搬送路12を通して排出ローラによりトレイ15へ
排出される。
【0018】中間転写ベルト5は駆動ローラ5−a及び
5−b、支持ローラ5−c及び5−dによって回転し、
駆動ローラ5−aが感光ドラム3aに対向することで、
感光ドラム3a上の記録用紙一面分の画像が中間転写ベ
ルト5へ転写される。この転写された画像が転写部9に
よって記録用紙に転写される。記録用紙に転写した後、
中間転写ベルト5に残存した現像剤はクリーニング部6
によって除去される。
【0019】中間転写ベルト駆動機構 本実施例における中間転写ベルト駆動機構の構造を図2
を参照しながら更に詳細に説明する。同図において、中
間転写ベルト5に回転を与える駆動ローラ5−a及び5
−bは、それぞれ軸102及び103によって支持さ
れ、軸102及び103は支持アーム104の水平アー
ムによって支持されている。支持ローラ5−cは、支持
アーム104と共に、支持軸101によって支持され、
支持ローラ5−dはプリンタ本体の定位置に回転自在に
支持されている。支持軸101は、更に支持アーム10
4と結合したギヤ107、中間転写ベルト5を回転させ
るためのベルトギア110、111、及び112を支持
している。なお、駆動ローラ5−a及び5−bは、共に
一律同径の円筒形状を有し、それら両端円周上には中間
転写ベルト5を確実に回転させるためのピンが設けられ
ている(詳細は、図5及び図7参照)。
【0020】支持軸101と、ベルトギア110、11
1、及び112とは機械的に結合しおり、モータ113
によってベルトギア110に与えられた回転は支持軸1
01と通してベルトギア111及び112へ伝達され
る。他方、支持ローラ5−c、支持アーム104、及び
ギア107は、ベアリング軸受を介して支持軸101に
支持されているために、独立した回転運動を行う。すな
わち、モータ109がベルトギア108を回転させる
と、ベルトギア108と噛み合ったギア107が回転
し、それに伴って支持アーム104が後述するように回
転する。
【0021】支持アーム104の水平アームは駆動ロー
ラ5−a及び5−bを支持し、その垂直アームは転写部
7を保持したアーム105に余裕を持って連結されてい
る。アーム105はプリンタ本体に固定されたガイドレ
ール106によって水平方向に移動自在に支持されてい
る。転写部7を水平移動させるためのアーム105には
円筒形の突起(スタッド)が設けられ、そのスタッドが
支持アーム104の垂直アームの長穴を貫通している。
この結合とガイドレール106との組み合わせにより、
支持アーム104の回転運動がアーム105の水平運動
に変換される。ただし、支持アーム104とアーム10
5との結合部、及びアーム105とガイドレール106
との摺動面には、潤滑剤が塗布され、摩擦による負荷を
軽減させることが必要である。
【0022】モータ109は支持アーム104を回転駆
動するための動力源であり、左右両方向に回転できるこ
とが必要がある。また、モータ112は中間転写ベルト
5を回転させるための動力源である。中間転写ベルト5
は、一定方向に回転すればよいから、モータ113も一
方向のみ回転するものであればよい。ただし、中間転写
ベルト5の回転距離を制御する必要性から、ステッピン
グモータのように回転数が容易に制御できるものである
ことが必要である。
【0023】支持アームの動作 図3及び図4を参照しながら支持アーム104の動作を
説明する。上述したように、モータ109の回転に従っ
て、支持アーム104は支持軸101を中心とした回転
運動を行う。この回転運動によって、支持アーム104
によって支持されている駆動ローラ5−a及び5−b
は、図3及び図4に示すように上下の位置を変化させ
る。支持ローラ5−c及び5−dの位置は変化しない。
【0024】図3において、モータ109により支持ア
ーム104が図面に向かって左回転すると、駆動ローラ
5−aは感光ドラム3aの下方に離れ、その代わり、ア
ーム105がガイドレール106に沿って引き出されて
感光ドラム3a直下に転写部7が配置される。逆に、駆
動ローラ5−bは上方へ移動し、記録用紙の裏面に画像
を転写するための転写部9直下に配置される。
【0025】図4において、支持アーム104が図面に
向かって右回転すると、アーム105がガイドレール1
06に沿って引き戻され、転写部7が定着部8側へ移動
する。同時に、駆動ローラ5−aは上昇して感光ドラム
3a直下に配置され、逆に駆動ローラ5−bは下方に移
動する。
【0026】プリンタが通常の片面画像形成モードであ
れば、支持アーム104は図3に示す位置に維持され
る。両面画像形成モードになると、支持アーム104が
右回転して、駆動ローラ5−aを図4に示すように感光
ドラム3a直下に配置し、駆動ローラ5−a内に設けら
れた転写手段によって感光ドラム3aから中間転写ベル
ト5へ画像が転写される。続いて、支持アーム104は
左回転して転写部7を感光ドラム3a直下に配置すると
共に、駆動ローラ5−bを転写部9直下に配置する。こ
の状態で、別の画像が感光ドラム3aに形成され、転写
部7によって感光ドラム3aから記録用紙の一面に転写
され、定着部8で定着される。記録用紙は更に搬送され
て、今度は転写部9によって中間転写ベルト5から記録
用紙の他の面に画像が転写される。こうして、記録用紙
に両面に画像を形成することができる。
【0027】駆動ロ−ラ5−a 図5は駆動ロ−ラ5−aの平面図であり、図6はそのA
−A断面図である。駆動ロ−ラ5−aは、一対のベルト
搬送ギア201からなり、その間に後述のローラ基材
設置されている。ベルト搬送ギア201は軸102と結
合し、軸102はベルトギア111と結合しているか
ら、ベルトギア111の回転はベルト搬送ギア201に
伝達される。ベルト搬送ギア201のピンは中間転写ベ
ルト5の両端に設けられたピン穴と噛み合い中間転写ベ
ルト5を確実に回転させる。
【0028】ローラ基材202は円筒形状を有し、支持
アーム104と結合部204で結合しているが、軸10
2とは接触していない。これによって、ローラ基材20
2は軸102の回転には影響されず、支持アーム104
の回転に従って移動する。
【0029】更に、ローラ基材202には長手方向に溝
が設けられ、その溝内には感光ドラム3aから中間転写
ベルト5へ画像を転写させるためのチャージワイヤ20
3が設けられている。感光ドラム3aから中間転写ベル
ト5へ画像を転写する時には、チャージワイヤ203に
高電圧を印加してコロナ放電を発生させ、これにより中
間転写ベルト5表面に静電気を誘導して感光ドラム3a
上の現像剤画像を引きつける。
【0030】なお、駆動ローラ5−bは、駆動ローラ5
−aからチャージワイヤ203を除いた構造を有してい
る。
【0031】中間転写ベルト5 図7に示すように、中間転写ベルト5は転写面205を
外側にしてローラ5−a〜5−dに巻き付けられてい
る。中間転写ベルト5の両側には所定間隔でピン穴が形
成された搬送部206が設けられ、これらのピン穴は、
ローラ5−a〜5−dのベルト搬送ギアのピンと噛み合
い中間転写ベルト5を正確に回転させる。
【0032】中間転写ベルト5の転写面205における
走査方向及び副走査方向の長さは、本プリンタが扱うこ
とのできる最大の記録用紙の走査方向及び副走査方向よ
りも長く設計することが必要である。特に走査方向の長
さは、非転写区間の長さを考慮すべきである。ベルト上
の残存現像剤を完全に除去するためには、中間転写ベル
ト5の転写開始位置より前にクリーニング部6を中間転
写ベルト5の表面に接触させる必要があり、且つ、これ
によって中間転写ベルト5上の未転写画像に影響を与え
てはならない。従って、クリーニング部6が最初にベル
ト表面に接触する位置を中心にして走査方向に適当な長
さの非転写区間を設けることが必要となる。すなわち、
中間転写ベルト5の長さは、転写有効区間の長さに非転
写区間の長さを加えた長さに設計することが望ましい。
【0033】図8は中間転写ベルト5の層構造を示す。
中間転写ベルト5は、転写層301と基材層302とを
接着層303で接着した構造を有する。転写層301は
感光ドラム3aに形成された現像剤画像を転写する層で
あり、材料はポリプチレン等の誘電体である。本実施例
では、接着層303と合わせて約50μmの厚さを有す
る。基材層302はフレキシブルな導電体材料からな
る。本実施例では、厚さ600μm程度の、カーボンブ
ラックを導電性フィラーとして含有したポリスチレンを
用いる。なお、接着層303は基材層302の導電率に
影響を与えないものであればよい。上述したように、中
間転写ベルト5の転写面205には、駆動ローラ5−a
のチャージワイヤ203のコロナ放電によって静電気が
誘導され、感光ドラム3a上の現像剤画像が転写面20
5へ転写される。
【0034】また、中間転写ベルト5の転写層301を
シリコンゴム等で形成し、粘性を利用して感光ドラム3
aから現像剤画像を転写する方式も考えられる。例え
ば、転写層301として、シリコンゴムの他に、天然ゴ
ム、ウレタンゴム、スチレン=ブタジエンゴム、エチレ
ン=プロピレンゴム、フッ素ゴム等を使用することがで
きる。また、基材層302として、ポリイミド等の延伸
鋳造ベルト、あるいはステンレススチール、ニッケル等
の金属ベルト、ポリエステル、ポリイミドアミド、ポリ
アミドポリスルホン、ポリフェニルサルホン等の高分子
フィルムが通常用いられる。
【0035】図9は、支持アーム104に支持される駆
動ローラ5−a、5−b及び支持ローラ5−cと、プリ
ンタ本体に支持される支持ローラ5−dとの配置設計例
を示す。本実施例では、駆動ローラ5−a、5−b、及
び支持5−cの中心が一直線上に存在するように設計さ
れている。この構成は、上述したような支持アーム10
4及び中間転写ベルト5の駆動機構の設計において有効
である。特に、現像剤転写開始位置の制度を確立するた
めに、図中の支持ローラ5−c及び5−dの各径x、支
持ローラ5−c及び5−dから駆動ローラ5−a及び5
−bまでの各水平距離y、そしてベルト駆動用のモータ
113の精度の選定が重要である。なお、駆動ローラ5
−a及び5−bの各径は式2x−2tで算出され、支持
ローラ5−cから駆動ローラ5−a及び5−bまでの垂
直距離は1.5xである。
【0036】図10は、本実施例における制御システム
の概略的構成図である。プリンタ全体の動作は制御部4
01によって制御される。制御部401は、ユーザがモ
ード選択部402によって片面あるいは両面モードのい
ずれかを選択すると、選択されたモードの動作ルーチン
をROM(読み出し専用メモリ)から読み出し、それに
従ってプリンタを動作させる。なお、片面/両面モード
の選択は、ホストコンピュータ側で選択し、その選択信
号を制御部401へ送信してもよい。
【0037】画像入力部404を通してホストコンピュ
ータから入力された画像データはメモリ405に一時的
に格納される。メモリ405に画像データが格納されて
いることで、記録用紙の搬送中に何らかの障害で画像形
成が未完で停止した場合に、障害復旧後、中断された画
像形成処理を即座に再開することができる。なお、メモ
リ405は、本プリンタが扱う最大記録用紙の両面分に
相当するメモリ容量を有することが望ましい。レーザ4
は、メモリ405に格納された画像データに従って駆動
され、画像形成部3の感光ドラム3aに潜像を形成す
る。片面モードの場合は、従来のプロセスと同じである
が、両面モードの場合は、次に詳細に説明するように、
支持アーム駆動用のモータ109、中間転写ベルト5を
回転させるモータ113、搬送路変更板11、駆動ロー
ラ5−a内のチャージワイヤ203、転写部7及び9、
その他必要な部材が制御部401によって制御される。
【0038】両面画像形成プロセス 図11〜図13は、本実施例における両面画像形成プロ
セスの一例を説明するためのプリンタ断面構成図であ
る。
【0039】先ず、初期状態は、図1に示すように中間
転写ベルト5の駆動ローラ5−aが下方へ離れて転写部
7が感光ドラム3a直下に配置されているものとする。
この状態は、片面モードの状態である。
【0040】ホストコンピュータによって両面モードが
選択され、かつ記録用紙両面分の画像データがメモリ4
05に格納されると、制御部401はモータ109を制
御し、図11に示すように中間転写ベルト5の駆動ロー
ラ5−aを矢印Z方向に上昇させ、感光ドラム3a直下
に配置する。同時に、転写部7はアーム105によって
水平方向(矢印R)に逃げて駆動ローラ5−aに場所を
譲る。
【0041】続いて、レーザ4が画像データに従って駆
動され、かつ感光ドラム3aが回転することで、感光ド
ラム3a上に潜像が形成され、更に現像部3bによって
現像される。中間転写ベルト5はモータ113によって
感光ドラム3aと同じ表面速度で回転しながら、駆動ロ
ーラ5−a内のチャージワイヤ203のコロナ放電によ
って感光ドラム3a上の現像剤画像が中間転写ベルト5
に転写される。中間転写ベルト5への転写開始タイミン
グは、制御部401が感光ドラム3aの回転とモータ1
13の回転とを制御することに合致させる。上述したよ
うに、モータ113にステッピングモータを用いれば、
供給されるパルスによってモータ113の回転を容易に
制御することができる。
【0042】記録用紙の一面分の画像が中間転写ベルト
5に転写されると、図12に示すように、制御部401
はモータ109を制御して中間転写ベルト5を矢印Zd
方向に移動させ、画像形成部3及びレーザ4の動作を一
旦停止する。これと同時に、転写部7は矢印L方向に移
動して感光ドラム3a直下に配置され、中間転写ベルト
5の駆動ローラ5−bは転写部9の直下に配置される。
【0043】続いて、メモリ405から残りの画像デー
タが読み出され、画像形成部3及びレーザ4によって画
像形成処理が開始される。これと同時に、記録用紙格納
部1から記録用紙が引き出され、搬送路2を通して搬送
される。そして、所定のタイミングで転写部7によって
感光ドラム3aに形成された現像剤画像が記録用紙の片
面に転写され、更に定着部8によって定着処理される。
【0044】片面に画像形成された記録用紙は、搬送路
変更板11が上がっているために、転写部9側へ搬送さ
れる。この記録用紙の搬送に同調して、モータ113が
駆動され中間転写ベルト5が回転し始める。そして、記
録用紙が転写部9に到達するタイミングと、中間転写ベ
ルト5上に保持された転写現像剤画像の先端が転写部9
直下にくるタイミングとを合致させ、転写部9を駆動す
る。これにより、記録用紙が転写部9を通過する際に、
中間転写ベルト5の転写現像剤画像が記録用紙の他の面
に転写され、定着部10によって定着処理される。こう
して、両面に画像が形成された記録用紙は、搬送路12
を通して、排出ローラ14によりトレイ15上へ排出さ
れる。
【0045】続いて、図13に示すように、中間転写ベ
ルト5の転写現像剤画像の先端が駆動ローラ5−aまで
回転しくると、クリーニング部6が中間転写ベルト5に
接触し、中間転写ベルト5の全周にわたって、何らかの
原因により残存した現像剤を除去する。なお、中間転写
ベルト5のクリーニングが終了すると、クリーニング部
6は駆動ローラ5−aから離れた定位置に戻る。
【0046】このようにして記録用紙の両面に画像が形
成される。両面画像形成が終了して片面モードに戻る
と、図1に示すように、搬送路変更板11は再び下降す
る。片面モードでは、図1に示す状態で、画像形成部3
及び転写部7により記録用紙の片面に画像が形成され
る。そして、定着部8により定着された後、搬送路変更
板11及び搬送ローラ13を通して、排出ローラ14に
よりトレイ15へ排出される。この場合、中間転写ベル
ト5に関係するモータ109及び113、チャージワイ
ヤ203、転写部9、及び定着部10は動作しない。
【0047】なお、上記実施例では電子写真プリンタを
例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
電子写真プロセスを使用する複写機、レーザプリンタ、
その他画像形成装置に適用できることは明白である。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る画像形成方法及び装置は、記録用紙の表裏を反転させ
ることなく両面画像形成が可能であるために、従来のよ
うにスイッチバックのための空間が不要となり、装置の
小型化を容易に達成できる。
【0049】また、記録用紙が通常の片面画像形成と同
様に一方向に搬送されるだけであるために、単純な搬送
経路で高速の両面画像記録が可能となり、更に、記録用
紙のトラブルも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電子写真プリンタの概
略的断面構成図である。
【図2】本実施例における中間転写ベルト駆動機構の構
造を示す斜視図である。
【図3】図2の支持アームの第1状態を示す概略的側面
図である。
【図4】図2の支持アームの第2状態を示す概略的側面
図である。
【図5】図2の駆動ローラ5−aの平面図である。
【図6】図5における駆動ローラ5−aのA−A断面図
である。
【図7】図2における中間転写ベルトの斜視図である。
【図8】図7における中間転写ベルトの断面構成図であ
る。
【図9】本実施例の駆動ローラ及び支持ローラの配置設
計例を示す概略的断面配置図である。
【図10】本実施例における制御システムのブロック構
成図である。
【図11】本実施例における両面画像形成モードの中間
転写動作を示すプリンタの概略的断面構成図である。
【図12】本実施例における両面画像形成モードの両面
転写動作を示すプリンタの概略的断面構成図である。
【図13】本実施例における両面画像形成モードの中間
転写ベルトクリーニング動作を示すプリンタの概略的断
面構成図である。
【符号の説明】
1 記録用紙格納部 2 搬送路 3 画像形成部 4 レーザ光源 5 中間転写ベルト 5−a 駆動ローラ 5−b 駆動ローラ 5−c 支持ローラ 5−d 支持ローラ 6 クリーニング部 7 転写部 8 定着部 9 転写部 10 定着部 11 搬送路変更板 12 搬送路 13 搬送ローラ 14 排出ローラ 15 トレイ 101 支持軸 102 駆動ローラ軸 103 駆動ローラ軸 104 支持アーム 105 アーム 106 ガイドレール 107 支持アームギア 108 ベルトギア 109 支持アーム駆動用モータ 110 ベルトギア 111 ベルトギア 112 ベルトギア 113 中間転写ベルト駆動用モータ 201 ベルト搬送ギア 202 ローラ基材 203 チャージワイヤ 204 結合部 205 転写面 206 搬送部 301 転写層 302 基材層 303 接着層 401 制御部 402 モード選択部 403 ROM 404 画像入力部 405 画像データメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 106 G03G 15/00 510 - 534 G03G 21/00 370 - 540

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真プロセスを用いて、記録用紙の
    両面に第1画像及び第2画像をそれぞれ形成する方法に
    おいて、 現像剤画像の生成及び転写が可能な第1像担持体に第1
    画像を生成し、 現像剤画像の転写及び保持が可能な第2像担持体へ前記
    第1像担持体から前記第1画像を転写し、 前記第1像担持体に第2画像を生成し、 前記第2画像を前記第1像担持体から前記記録用紙の一
    面に転写し、 前記記録用紙の一面に転写された前記第2画像を定着
    し、 前記第1画像を前記第2像担持体から前記記録用紙の他
    の面に転写し、 前記記録用紙の他の面の前記第1画像を定着する画像形
    成方法であって、 前記第1像担持体と第2像担持体とは、前記記録用紙が
    搬送される面を挟んで配置されており、 前記第2像担持体は少なくとも2つの回転体に巻き付け
    られた回転可能なベルトからなり、一方の回転体は前記
    第1画像を前記第1像担持体から前記第2像担持体へ転
    写する時のみ前記第1像担持体へ接近し、他方のロ−ラ
    は前記第1画像を前記記録用紙へ転写する時に前記記録
    用紙の前記他面に接近する、 ことを特徴とする画像形成
    方法。
  2. 【請求項2】 電子写真プロセスを用いて、少なくとも
    記録用紙の両面に画像をそれぞれ形成することができる
    画像形成装置において、 前記記録用紙を一方向に搬送する搬送手段と、 前記搬送手段の搬送面を挟んだ一方の側に設けられ、現
    像剤画像を繰り返し生成及び転写できる第1像担持手段
    と、 前記搬送面を挟んだ他方の側に設けられ、前記第1像担
    持手段に生成された現像剤画像を転写して保持できる第
    2像担持手段と、 前記搬送面を挟んだ他方の側に設けられ、前記第1像担
    持手段に対向する場所を前記第2像担持手段と入れ替わ
    ることができ、前記第1像担持手段に生成された現像剤
    画像を前記記録用紙の一面へ転写する第1転写手段と、 前記第1転写手段より前記記録用紙搬送方向下流に設け
    られ、前記記録用紙の 前記一面に形成された前記現像剤
    画像を定着する第1定着手段と、 前記第1定着手段より前記記録用紙搬送方向下流に設け
    られ、前記第2像担持手段に保持された前記現像剤画像
    を前記記録用紙の他面へ転写する第2転写手段と、 前記第2転写手段より前記記録用紙搬送方向下流に設け
    られ、前記記録用紙の前記他面の現像剤画像を定着する
    第2定着手段と、 からなることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2像担持手段は少なくとも2つの
    回転体に巻き付けられた回転可能なベルトからなり、前
    記ベルトは前記2つの回転体のうち少なくとも1つの回
    転体によって回転が与えられる、ことを特徴とする請求
    項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像材画像を前記第1像担持手段から前
    記第2像担持手段ヘ転写する中間転写手段を更に有し、 前記回転体の一つは同一軸に間隔を保って一対のローラ
    を取り付けた回転体であって、 前記中間転写手段は、前記一対のローラの間に備えられ
    ている ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写手段及び前記一対のロ−ラ
    は前記現像剤画像を前記第1像担持手段から前記第2像
    担持手段へ転写する時のみ前記第1像担持手段へ接近
    し、他の1つの回転体は前記転写された現像剤画像を前
    記第2像担持手段から前記記録用紙へ転写する時に前記
    記録用紙の前記他面に接近する、ことを特徴とする請求
    3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記中間転写手段は、前記一対のローラ
    の間の軸を覆うように設けられた前記ベルトの内面を支
    える支持体内の溝に設けられた静電誘導生成手段からな
    る、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成
    装置。
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