JP2812882B2 - ホタルイカの醤油漬けの製造方法 - Google Patents
ホタルイカの醤油漬けの製造方法Info
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- JP2812882B2 JP2812882B2 JP6182924A JP18292494A JP2812882B2 JP 2812882 B2 JP2812882 B2 JP 2812882B2 JP 6182924 A JP6182924 A JP 6182924A JP 18292494 A JP18292494 A JP 18292494A JP 2812882 B2 JP2812882 B2 JP 2812882B2
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- soy sauce
- firefly squid
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホタルイカを生のまま
食することができるホタルイカの醤油漬けの製造方法に
関する。
食することができるホタルイカの醤油漬けの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ホタルイカは、漁獲地域と漁獲期が限ら
れる珍重な海産物の一つで、塩から、和え物など様々な
調理法で賞味されているが、中でも内臓とともに生で食
する刺身が珍味とされている。ところが、ホタルイカの
内臓には、旋尾線虫が寄生しているため、生ホタルイカ
を食することによって旋尾線虫が人間の体内に入り、胃
腸や皮膚に異常を引き起こす例が複数発生し問題となっ
ている。そこで、旋尾線虫による被害を防止するため
に、内臓を取り除いて旋尾線虫を取り除く方法や、ゆで
たり冷凍したりして旋尾線虫を死滅させる方法がとられ
ていた。
れる珍重な海産物の一つで、塩から、和え物など様々な
調理法で賞味されているが、中でも内臓とともに生で食
する刺身が珍味とされている。ところが、ホタルイカの
内臓には、旋尾線虫が寄生しているため、生ホタルイカ
を食することによって旋尾線虫が人間の体内に入り、胃
腸や皮膚に異常を引き起こす例が複数発生し問題となっ
ている。そこで、旋尾線虫による被害を防止するため
に、内臓を取り除いて旋尾線虫を取り除く方法や、ゆで
たり冷凍したりして旋尾線虫を死滅させる方法がとられ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内臓を
取り除いてしまうとホタルイカ特有の風味が失われ、珍
味とはほど遠いものとなってしまうし、ゆでてしまうと
生ホタルイカとして賞味することができない。また、冷
凍すると肉から透明感がなくなり白濁するばかりか、生
のホタルイカ独特の歯ざわりが失われてしまう。
取り除いてしまうとホタルイカ特有の風味が失われ、珍
味とはほど遠いものとなってしまうし、ゆでてしまうと
生ホタルイカとして賞味することができない。また、冷
凍すると肉から透明感がなくなり白濁するばかりか、生
のホタルイカ独特の歯ざわりが失われてしまう。
【0004】本発明は、上記実情に鑑み、生の風味や歯
ざわりを損なうこと無く旋尾線虫の害を取り除き、生の
ホタルイカとして、また、様々なホタルイカ料理の素材
として食することができるホタルイカの醤油漬けの製造
方法の提供を目的とする。
ざわりを損なうこと無く旋尾線虫の害を取り除き、生の
ホタルイカとして、また、様々なホタルイカ料理の素材
として食することができるホタルイカの醤油漬けの製造
方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に成された本発明によるホタルイカの醤油漬けの製造方
法は、生きたホタルイカを、約0℃〜−5℃下で醤油に
一昼夜浸漬し、新たな醤油と共に密封容器に充填して−
20℃〜−25℃下で2日間以上冷凍し、その後、約0
℃〜−5℃下で解凍保存することを特徴とする。
に成された本発明によるホタルイカの醤油漬けの製造方
法は、生きたホタルイカを、約0℃〜−5℃下で醤油に
一昼夜浸漬し、新たな醤油と共に密封容器に充填して−
20℃〜−25℃下で2日間以上冷凍し、その後、約0
℃〜−5℃下で解凍保存することを特徴とする。
【0006】
【作用】醤油に一昼夜漬ける工程には、浸透圧でホタル
イカ体内の不要な水分を醤油中に排出させることによっ
て、肉を締めると同時に防腐効果を高める作用があり、
ホタルイカ体内から排出された液体を含む醤油に一昼夜
浸漬するため、ホタルイカの風味が十分保持される。
イカ体内の不要な水分を醤油中に排出させることによっ
て、肉を締めると同時に防腐効果を高める作用があり、
ホタルイカ体内から排出された液体を含む醤油に一昼夜
浸漬するため、ホタルイカの風味が十分保持される。
【0007】続いて急速冷凍し、そのまま−20℃〜−
25℃下に2日間以上保存することによって、肉組織の
破壊を最小限に止めつつ旋尾線虫を死滅させ、該冷凍処
理工程の前に、浸漬する醤油を新しいものと交換するこ
とによって、防腐効果をより高め、しかもさっぱりした
味に仕上げる。
25℃下に2日間以上保存することによって、肉組織の
破壊を最小限に止めつつ旋尾線虫を死滅させ、該冷凍処
理工程の前に、浸漬する醤油を新しいものと交換するこ
とによって、防腐効果をより高め、しかもさっぱりした
味に仕上げる。
【0008】また、前記約10日間の冷凍処理の後、約
0℃〜−5℃下で保存することによって、長期間の保存
による肉組織の細胞破壊及び発酵を抑制し、ホタルイカ
独特の新鮮な歯ざわりや色調を長期間に亘って確保す
る。
0℃〜−5℃下で保存することによって、長期間の保存
による肉組織の細胞破壊及び発酵を抑制し、ホタルイカ
独特の新鮮な歯ざわりや色調を長期間に亘って確保す
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明によるホタルイカの醤油漬けの
製造方法を詳細に説明する。軽く食塩水で洗浄した生の
ホタルイカを、樽などの容器で醤油に浸漬し、室温にて
約一昼夜保存する。続いて、樽に漬け込んでおいたホタ
ルイカを、新たな醤油とともに小瓶に充填し、急速に冷
凍し、約−20℃〜−25℃下に約10日間保存する。
その後、保存温度を約0℃〜−5℃に上げ、解凍状態で
保存する。
製造方法を詳細に説明する。軽く食塩水で洗浄した生の
ホタルイカを、樽などの容器で醤油に浸漬し、室温にて
約一昼夜保存する。続いて、樽に漬け込んでおいたホタ
ルイカを、新たな醤油とともに小瓶に充填し、急速に冷
凍し、約−20℃〜−25℃下に約10日間保存する。
その後、保存温度を約0℃〜−5℃に上げ、解凍状態で
保存する。
【0010】以上のごとく製造されたホタルイカの醤油
漬けは、約−20℃〜−25℃約10日間の冷凍にもか
かわらず、従来の冷凍ホタルイカに生じた白濁は見られ
ず、肉の透明感や生のホタルイカ独特のコリコリした歯
ざわりによって、取り立てのホタルイカに劣らない鮮度
を感じとることができる。しかも、この冷凍で2日間に
より寄生虫が死滅するため、ホタルイカの風味の源であ
る内臓を残したまま食することができ、特有の風味を味
わうことができる。
漬けは、約−20℃〜−25℃約10日間の冷凍にもか
かわらず、従来の冷凍ホタルイカに生じた白濁は見られ
ず、肉の透明感や生のホタルイカ独特のコリコリした歯
ざわりによって、取り立てのホタルイカに劣らない鮮度
を感じとることができる。しかも、この冷凍で2日間に
より寄生虫が死滅するため、ホタルイカの風味の源であ
る内臓を残したまま食することができ、特有の風味を味
わうことができる。
【0011】また、ホタルイカを漬け込む醤油に、他の
調味料が添加されていない無添加の醤油を用いれば、不
自然な味や臭いが無く、様々な料理の素材として用いる
ことができる。例えば、刺身として食しても従来の刺身
に劣らない風味や歯ざわりを味わうことができ、また、
これをしゃぶしゃぶや酢の物にすれば、ホタルイカの肉
に浸透した醤油の僅かな風味によって、その味がより深
いものとなる。
調味料が添加されていない無添加の醤油を用いれば、不
自然な味や臭いが無く、様々な料理の素材として用いる
ことができる。例えば、刺身として食しても従来の刺身
に劣らない風味や歯ざわりを味わうことができ、また、
これをしゃぶしゃぶや酢の物にすれば、ホタルイカの肉
に浸透した醤油の僅かな風味によって、その味がより深
いものとなる。
【0012】尚、本発明によるホタルイカの醤油漬け
に、生きたホタルイカと死んだホタルイカのいずれを用
いても良いが、肉の新鮮な歯ざわりを重視するうえで生
きたホタルイカがより望ましいことは言うまでもない。
に、生きたホタルイカと死んだホタルイカのいずれを用
いても良いが、肉の新鮮な歯ざわりを重視するうえで生
きたホタルイカがより望ましいことは言うまでもない。
【0013】
【発明の効果】以上の如く本発明によるホタルイカの醤
油漬けの製造方法によれば、そのまま食すれば新規な風
味を有する珍味として、また、刺身として、生のホタル
イカを旋尾線虫等の寄生虫による害を心配することなく
味わうことができると共に、ホタルイカ料理の素材とし
て用いても、ホタルイカにしみこんだ醤油の風味が様々
な味付けに違和感無く溶け込むホタルイカの醤油漬けを
得ることができ、更に、その製造法により冷凍保存を経
ても肉が白濁することがなく、従来の生のホタルイカよ
りも長期間に亘って、肉質を新鮮な状態に保つホタルイ
カの醤油漬けを得ることができるという効果もある。
油漬けの製造方法によれば、そのまま食すれば新規な風
味を有する珍味として、また、刺身として、生のホタル
イカを旋尾線虫等の寄生虫による害を心配することなく
味わうことができると共に、ホタルイカ料理の素材とし
て用いても、ホタルイカにしみこんだ醤油の風味が様々
な味付けに違和感無く溶け込むホタルイカの醤油漬けを
得ることができ、更に、その製造法により冷凍保存を経
ても肉が白濁することがなく、従来の生のホタルイカよ
りも長期間に亘って、肉質を新鮮な状態に保つホタルイ
カの醤油漬けを得ることができるという効果もある。
Claims (1)
- 【請求項1】 生きたホタルイカを、約0℃〜−5℃下
で醤油に一昼夜浸漬し、新たな醤油と共に密封容器に充
填して−20℃〜−25℃下で2日間以上冷凍し、その
後、約0℃〜−5℃下で解凍保存することを特徴とする
ホタルイカの醤油漬けの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6182924A JP2812882B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | ホタルイカの醤油漬けの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6182924A JP2812882B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | ホタルイカの醤油漬けの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0823932A JPH0823932A (ja) | 1996-01-30 |
JP2812882B2 true JP2812882B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=16126762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6182924A Expired - Fee Related JP2812882B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | ホタルイカの醤油漬けの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2812882B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6345795A (ja) * | 1986-08-12 | 1988-02-26 | 株式会社日立ホームテック | 高周波加熱装置 |
-
1994
- 1994-07-11 JP JP6182924A patent/JP2812882B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0823932A (ja) | 1996-01-30 |
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