JP2812272B2 - 磁気抵抗効果ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果ヘッド

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JP2812272B2
JP2812272B2 JP7299599A JP29959995A JP2812272B2 JP 2812272 B2 JP2812272 B2 JP 2812272B2 JP 7299599 A JP7299599 A JP 7299599A JP 29959995 A JP29959995 A JP 29959995A JP 2812272 B2 JP2812272 B2 JP 2812272B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極膜および磁気
記録媒体から情報を読み取るための磁気抵抗効果ヘッド
に係り、更に詳しくは比抵抗が小さい電極膜および磁気
抵抗効果によって情報の読み取りを実行する磁気抵抗効
果ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気抵抗効果ヘッド等に装備され
る電極膜としては、金がよく用いられる。金は比抵抗が
2〜3マイクロオーム・センチメートルと非常に小さく
電極膜として適しているが、他の膜との付着性に相性が
あり、金と接触する膜によっては付着力が弱いという欠
点がある。このため、磁気抵抗効果ヘッドの電極膜とし
て金を用いる場合においては、その付着性が問題となり
製造時に金の剥離が生じる。
【0003】その問題を解決するために、付着力強化層
として金の下地に数百オングストロームの膜厚のタンタ
ル層を設ける手法が従来より一般に用いられている。し
かしながら、スパッタ法などを用いて形成される薄膜と
してのタンタルは、一般には正方構造のβ−タンタルと
なり、その比抵抗は約200マイクロオーム・センチメ
ートルと大きい〔例えば、アプライド・フィジクス・レ
ターズ,第7巻,51〜〜52頁,1965年(Appl.Phys.L
ett.Vol.7,p.51 〜52,1965)〕。
【0004】このタンタルは、アルゴンと窒素の混合ガ
スによる反応性スパッタ法を用いて窒化タンタルを形成
することによって、比抵抗を60マイクロオーム・セン
チメートル程度まで下げることができる〔例えば、プロ
シーディング・オブ・ディ・アイ・トリプルイー,第5
2巻,1450〜1462頁,1964年(Proc.IEEE,Vol.
52,p.1450〜1462,1964)〕。しかしながら、形成方
法が難しく安定に形成することが極めて困難である。
【0005】一方、タンタルにモリブデンを加えて合金
化することによっても比抵抗を低減できるが、せいぜい
40マイクロオーム・センチメートルが限界である。
【0006】これとは別に、半導体装置の配線層に用い
ているアルミニュームのボンディングパッド部の腐食を
防止し信頼性を高めるために、モリブデンをボンディン
グパッドに用いる手法が特開昭56−116642号公
報に開示されており、また電極材料としてモリブデンを
用いた磁気抵抗効果型再生ヘッドが、特開平01−17
215号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、素材として
の金は、非常に柔らかいため、エアー・ベアリング面
(ABS)に露出した構造の磁気抵抗効果ヘッドではそ
の摩耗性が問題になる。また、モリブデンについては、
バルクとしての比抵抗は約5マイクロオーム・センチメ
ートルと小さく、電極膜として適していると考えられる
が、薄膜にすることによって比抵抗が増大することが一
般に知られている。また、モリブデンは一般に耐薬品性
および耐食性に劣るが、それらについて改善され電極膜
として適用された公知例は見当たらない。
【0008】特開平01−17215号公報では、モリ
ブデン電極がABSに露出しない構造の磁気抵抗効果型
再生ヘッドとすることによって耐食性に劣るモリブデン
の欠点を回避しているが、モリブデン自体の耐薬品性お
よび耐食性に関して十分な配慮がなされておらず、ま
た、この構造にすることによって、磁気抵抗効果素子か
ら電極までの距離が遠ざかるため、その分の抵抗の増大
による発熱を引き起こし、熱的ノイズが生じやすい。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記従来例による不都合を改
善し、薄膜において比抵抗が小さく且つ耐薬品性および
耐食性に優れ、硬度的にも硬く且つ耐摩耗性にも優れた
電極膜を提供すると共に、それを電極膜として用いるこ
とによって抵抗・発熱・ノイズが小さく且つ信頼性が高
い磁気抵抗効果ヘッドを提供することを、その目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0011】 上記目的を達成するため、 請求項記載の
発明では、基板上に所定形状で膜状にパターニングされ
た磁気抵抗効果センサ部と、この磁気抵抗効果センサ部
を単磁区状態に設定する縦バイアス膜と、前記磁気抵抗
効果センサの層に電気的に接続され且つエアー・ベアリ
ング面に露出された第1の電極膜と、この第1の電極膜
上に電気的に接続された状態で積層され且つ前記エアー
・ベアリング面から離れた位置に配設された第2の電極
膜とを備えている。そして、前述した第1の電極膜を、
体心立方構造を有し且つその(1,1,0)面に垂直方
向の結晶粒の大きさが150オングストローム以上のモ
リブデン膜で構成する、という手法を採っている。
【0012】 この請求項1記載の発明においては、これ
に対応した複数の試料を作成して実験した結果、垂直方
向の結晶粒の大きさD 1.1.0. の増大とともに比抵抗は減
少し、垂直方向の結晶粒の大きさD 1.1.0. が大きいほど
比抵抗を低減できることが明らかとなった。 即ち、垂直
方向の結晶粒の大きさD 1.1.0. を150オングストロー
ム程度に設 定すると比抵抗を25マイクロオーム・セン
チメートル程度まで低減することができ、同結晶粒の大
きさD 1.1.0. を160オングストローム程度に設定する
と、比抵抗を20マイクロオーム・センチメートル程度
まで低減することができ、垂直方向の結晶粒の大きさD
1.1.0. が170オングストローム以上で、比抵抗は16
マイクロオーム・センチメートルの一定値に落ち着いて
いることが判明した。即ち、垂直方向の結晶粒の大きさ
1.1.0. を170オングストローム以上に制御すること
によって比抵抗を16マイクロオーム・センチメートル
まで低減できることが明らかとなった。更に、全体的に
電極膜の耐久性増大を図ることが可能となった。
【0013】 請求項記載の発明では、基板上に所定形
状で膜状にパターニングされた磁気抵抗効果センサ部
と、この磁気抵抗効果センサ部を単磁区状態に設定する
縦バイアス膜と、前記磁気抵抗効果センサの層に電気的
に接続され且つエアー・ベアリング面に露出された第1
の電極膜と、この第1の電極膜上に電気的に接続された
状態で積層され且つ前記エアー・ベアリング面から離れ
た位置に配設された第2の電極膜とを備えている。そし
て、前述した第1の電極膜を、体心立方構造を有し且つ
その(1,1,0)面に垂直方向の結晶粒の大きさが1
50オングストローム以上のモリブデン膜で構成すると
共に、この第1の電極膜を200℃以上の温度で1時間
以上熱処理する、という構成を採っている。
【0014】 このようにしても、前述した請求項記載
の発明と同等の作用効果を得ることができ、且つ全体的
に電極膜の耐久性増大を図ることができ、更に熱処理に
よって第1の電極膜の結晶粒の大きさの増大を図ること
ができる。
【0015】 請求項記載の発明では、基板上に所定形
状で膜状にパターニングされた磁気抵抗効果センサ部
と、この磁気抵抗効果センサ部を単磁区状態に設定する
縦バイアス膜と、前記磁気抵抗効果センサの層に電気的
に接続され且つエアー・ベアリング面に露出された第1
の電極膜と、この第1の電極膜上に電気的に接続された
状態で積層され且つ前記エアー・ベアリング面から離れ
た位置に配設定された第2の電極膜とを備えている。
又、前述した第1の電極膜を、体心立方構造を有し且つ
その(1,1,0)面に垂直方向の結晶粒の大きさが1
50オングストローム以上のモリブデン膜で構成する。
そして、この第1の電極膜を、200℃以上の温度で1
時間以上熱処理すると共に、当該第1の電極膜の膜厚を
100オングストローム以上1000オングストローム
以下の厚さに設定する、という構成を採っている。
【0016】 このようにしても、前述した請求項記載
の発明と同等の作用効果を得ることができ、更に、全体
的に電極膜の耐久性増大を図ることができる。
【0017】 請求項記載の発明では、前述した第2の
電極膜層の素材として、金を使用する、という構成を採
っている。
【0018】 このようにしても、前述した請求項記載
の発明と同等の作用効果を得ることができ、更に、素材
としての金と付着力の強い上記電極膜との2層構造の電
極膜とすることによって、さらに抵抗値の小さい磁気抵
抗効果ヘッドを得ることができる。
【0019】 請求項記載の発明では、前述した第2の
電極膜の厚さを、1000オングストローム以上100
00オングストローム以下に設定する、という構成を採
っている。
【0020】 このようにしても、前述した請求項記載
の発明と同等の作用効果を得ることができ、且つ抵抗値
の小さい磁気抵抗効果ヘッドを得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) 以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図5に基づいて
説明する。まず、図1において、磁気抵抗効果ヘッド
は、基板1上に、絶縁膜2,磁気抵抗(MR)センサ部
3,縦バイアス膜4Aおよび4B,電極膜5Aおよび5
Bが、順次積層された構造となっている。
【0022】 MRセンサ部3の端部は、図1(a)に開
示したように、その両端部がテーパ(傾斜面)加工さ
れ、更に、縦バイアス膜4Aおよび4Bと電極膜5Aお
よび5BがMRセンサ部3のテーパ加工された端部を覆
うようにして形成されている。又、平面的には図1
(b)に示されているように、長方形に形成されたMR
センサ部3の両端部に電極膜5Aおよび5Bが配設さ
れ、エアー・ベアリング面(ABS面))Xで切断され
た構造になっている。
【0023】 基板としては、Al2 3 −TiC系のセ
ラミックが使用されている。絶縁膜2は厚さが1000
オングストロームのAl2 3 からなり、MRセンサ部
3は軟磁性膜として厚さが300オングストロームのコ
バルト・ジルコニウム・モリブデン非晶質合金、非磁性
スペーサ膜として厚さが100オングストロームのタン
タル、磁気抵抗効果膜として厚さ200オングストロー
ムのニッケル・鉄合金を順次積層した3層膜からなり、
縦バイアス膜4Aおよび4Bは厚さ300オングストロ
ームのコバルト・クロム・プラチナ合金からなり、これ
らがスパッタ法により順次積層成膜されて形成されてい
る。
【0024】 次に、上記磁気抵抗効果ヘッドの作製工程
について、図2〜図5に基づいて詳述する。
【0025】 まず、図2(a)(b)に示すように、基
板1上に、絶縁膜2,MRセンサ部3を順次スパッタ法
を用いて積層成膜する。ここで、図2(a)は成膜の状
態を示し、図2(b)は、その平面図を示す。その後、
図3(a)(b)に示すように、画像反転ネガ型のフォ
トレジスト6を、適当な条件によってステンシル形状に
パターン化する。ここで、図3(a)に示された画像反
転ネガ型のフォトレジスト6から形成されるステンシル
は図3の形態のものに限定はされない。又図2(b),
3(b)において、記号XはABS面となる位置を示
す。
【0026】 次に、イオンミリング法を用いて、MRセ
ンサ部をテーパ加工した後、縦バイアス膜4Aおよび4
Bを積層する。更に、電極膜5A,5Bとして、成膜パ
ワー密度2.7〔W/cm2 〕,圧力0.13〔Pa〕
のアルゴンガス雰囲気中で、モリブデンを2000オン
グストロームの膜厚で積層成膜し、アセトンなどの有機
溶剤を用いて、フォトレジスト6を取り除くことによっ
て、図4(a)(b)に示されるような構造にする。記
号XはABS面となる位置を示す。
【0027】 続いて、図5(a)(b)に示すように、
ポジ型フォトレジスト7を適当な条件で露光・現像しパ
ターン化する。記号XはABS面となる位置を示す。し
かる後、イオンミリング法により、ポジ型フォトレジス
ト7によってマスクされていない領域の電極膜5A,5
Bと縦バイアス膜4A,4Bを除去し、ポジ型フォトレ
ジスト7をアセトンなどの有機溶剤を用いて取り除いた
後、7×10-5〔Pa〕に真空排気された熱処理炉で2
00〔℃〕の温度で1.2時間熱処理し、最後に破線X
で示されるABS面Xで切断することにより、図1に示
すような磁気抵抗効果ヘッドを得る。
【0028】 ここで、従来例にあっては、ABS面Xに
露出している電極膜に金などの柔らかい金属を用いたた
め、ABS面Xでの切断に際しては金によるバリが発生
することがしばしばあった。しかしながら、電極膜を硬
いモリブデンにより形成することによ、バリの発生を防
ぐことができた。また、作製工程において、電極膜の腐
食などは発生せず、耐食性は良好であった。
【0029】 次に、本発明の低比抵抗電極膜の諸特性
(性質)について、具体例に基づいて詳述する。
【0030】 最初に、特性評価用試料として、ガラス基
板上にスパッタ法を用いて500オングストロームの厚
さのモリブデンを成膜した試料7点を作成した。使用し
たアルゴンガスのガス圧および成膜パワー密度を図6に
示す。この場合、各試料7点(A,B,C,D,E,
F,G)の比抵抗を測定し、更にその後、200〔℃〕
で1時間,2時間,3時間および25時間熱処理したと
きの比抵抗を測定した。この結果を図7に示す。
【0031】 この図6乃至図7より、成膜パワー密度を
大きくし、アルゴンガス圧を小さくすることによって比
抵抗は減少することが判明した。また、200〔℃〕,
1時間の熱処理を施すことによって、比抵抗は減少し、
その後長時間熱処理を実施しても変化せず安定であるこ
とも判明した。
【0032】 更に、これらの試料に対してディフラクト
メータ法を用いたデバイ・シェラー法によるX線回析を
行ったところ、全て体心立方構造を示すことを確認する
ことができた。更に、Scherrer の式を用いて(1,
1,0)面に垂直方向の結晶粒の大きさD1,1,0.を計算
した。図8にその計算結果を示す。
【0033】 この図8からも明らかのように、熱処理を
施すことによって垂直方向の結晶粒の大きさD1.1.0.
増大することが判明した。
【0034】 図9は、上記図7乃至図8を基にして垂直
方向の結晶粒の大きさD1.1.0.と比抵抗との関係を線図
で表示したものである。
【0035】 この図9を参照すると、垂直方向の結晶粒
の大きさD1.1.0.の増大とともに比抵抗は減少してお
り、垂直方向の結晶粒の大きさD1.1.0.が170オング
ストローム以上で、比抵抗は16マイクロオーム・セン
チメートルの一定値に落ち着いていることがわかる。す
なわち、垂直方向の結晶粒の大きさD1.1.0.を170オ
ングストローム以上に制御することによって比抵抗を1
6マイクロオーム・センチメートルまで低減できること
が明らかとなった。
【0036】 この場合、図9からも明らかのように、垂
直方向の結晶粒の大きさD1.1.0.を150オングストロ
ーム程度に設定すると比抵抗を25マイクロオーム・セ
ンチメートル程度まで低減することができ、同結晶粒の
大きさD1.1.0.を160オングストローム程度に設定す
ると、比抵抗を20マイクロオーム・センチメートル程
度まで低減することができることも、同時に明らかとな
った。
【0037】 次に、熱処理前の試料A,C,E,Gにつ
いて、ヨウ素とヨウ化カリウムと水とから成り重量比が
「1:2:2000」の比率で混合されたエッチング溶
液に浸漬したときの、浸漬時間に対する膜厚抵抗値を測
定してみた。その測定結果を図10に示す。
【0038】 この図10の測定結果によると、試料E,
試料A,試料C,試料Gの順に膜厚の減少が小さく良好
な耐性を示している。このため、これを図7および図8
の結果と突き合わせると、比抵抗が小さく垂直方向の結
晶粒の大きさD1.1.0.が大きいほど、上記のエッチング
溶液に対する耐性が良好であることが判明した。
【0039】 さらに、熱処理前の試料A,試料C,試料
E,試料G(図6参照)について、リン酸塩(NanH
3 −nPO4 )を成分とする現像液に浸漬したときの、
浸漬時間に対する膜厚を測定した。その測定結果を図1
1に示す。
【0040】 この図11の測定結果によると、試料Cお
よび試料Gは10分間の浸漬に対しては膜厚の変化はみ
られないが、試料Aでは膜厚が約100オングストロー
ム減少しており、試料Eについては膜厚が約230オン
グストローム減少する、という結果を得た。即ち、図1
0の結果と同様に、比抵抗が小さく垂直方向の結晶粒の
大きさD1.1.0.が大きいほど上述した現像液に対する耐
性が良好であることが判明した。
【0041】 モリブデン膜においては、比抵抗をより小
さくし且つ垂直方向の結晶粒の大きさD1.1.0.を増大さ
せる方法としては、スパッタ法を用いて作製する場合、
成膜パワー密度を大きくしたり、成膜時に低ガス圧で実
施したりすることが有効であることを実験的に明らかに
する事が出来た。前述した試料A〜試料Gに続き、さら
に評価用試料として、ガラス基板上にスパッタ法を用い
て1500オングストロームの厚さの金を成膜した試料
(試料H)を用意し、試料Gと試料Hのビッカース硬度
を特定したところ、試料Hは約160であったのに対し
て、試料Gは860程度と5倍以上の大きい値を示し、
試料Gのほうが硬いことが判明した。
【0042】 そして、上述した垂直方向の結晶粒の大き
さD1.1.0.を150オングストロームとした場合の電極
膜を利用して作製された磁気抵抗効果ヘッド(図1参
照)の抵抗を測定したところ、常に25オーム前後の小
さい抵抗値を安定して得ることができ、発熱も小さく抑
えられた。また、再生特性としては熱によるノイズの少
ない良好な再生波形が得られた。さらに、浮上および着
地によるヘッドの耐摩耗性を検査するCSS試験を、磁
気記録媒体を10万回回転・停止させることにより実施
したところ、ABS面での電極膜の摩耗はなく、十分な
耐摩耗性が確認された。
【0043】 (第2の実施形態) 次に、本発明の第2の実施形態を図12乃至図17に基
づいて説明する。図12において、磁気抵抗効果ヘッド
は、基板1上に、絶縁膜2,MRセンサ部3,縦バイア
ス膜4Aおよび4B,第1の電極膜10Aおよび10
B,第2の電極膜11Aおよび11Bが順次積層された
構造となっている。また、この磁気抵抗効果ヘッドは、
MRセンサ部3の図12(a)における左右両端部が傾
斜面をなすようにテーパ加工され、更に、前述した縦バ
イアス膜4Aおよび4B,第1の電極膜10Aおよび1
0B,第2の電極膜11Aおよび11Bが、MRセンサ
部3のテーパ加工された端部を覆うようにして形成され
ている。
【0044】 また、平面的には図12(b)に示されて
いるように、長方形に形成されたMRセンサ部3の両端
部に第1の電極膜10Aおよび10Bが配設され、更
に、第2の電極膜11Aおよび11BがMRセンサ部3
の両端部および破線Xで示されているABSから一定の
間隔をもって離れて配設され、破線Xで示されているA
BS面で切断された構造になっている。
【0045】 基板としては、Al2 3 −TiC系のセ
ラミックが使用されている。絶縁膜2は、Al2 3
らなり且つその厚さが約800オングストロームに設定
されている。MRセンサ部3は、コバルト・ジルコニウ
ム・モリブデン非晶質合金からなり、軟磁性膜として厚
さが約300オングストロームに設定されている。非磁
性スペーサ膜としては、タンタルからなり,厚さが約1
00オングストロームに設定されている。
【0046】 磁気抵抗効果膜としては、ニッケル・鉄合
金を順次積層した3層膜からなり,厚さが約200オン
グストロームに設定されている。縦バイアス膜4Aおよ
び4Bは、コバルト・クロム・プラチナ合金からなり、
厚さが約300オングストロームに設定されている。そ
して、これらがスパッタ法により順次積層成膜されて形
成されている。
【0047】 次に、上記磁気抵抗効果ヘッドの作製工程
について、図13〜図17に基づいて詳述する。
【0048】 まず、図13に示すように、基板1上に、
絶縁膜2,MRセンサ部3,金8(膜厚2400オング
ストローム)を順次スパッタ法を用いて積層成膜し、1
ミクロンの厚さのポジ型フォトレジスト9を適当な条件
によりパターン化する。その後、ヨウ素とヨウ化カリウ
ムと水の重量が「1:2:200」の比率で混合された
濃度のエッチング溶液を用いて、図14に示すように金
を素材としてエッチングしパターン化することによっ
て、ステンシル軸部を形成した。
【0049】 次に、イオンミリング法を用いて、MRセ
ンサ部3の両端部をテーパ(傾斜面)加工した後、縦バ
イアス膜4Aおよび4Bを積層する。更に、第1の電極
膜10Aおよび10Bとして、成膜パワー密度2.4
〔W/cm2 〕,圧力0.11〔Pa〕のアルゴンガス
雰囲気中で、モリブデンを500オングストロームの膜
厚で積層成膜し、アセトンなどの有機溶剤を用いて、ポ
ジ型フォトレジスト9を取り除き、引き続いてステンシ
ル軸部を形成していた金をヨウ素とヨウ化カリウムと水
の重量が「1:2:2000」の比率で混合された濃度
のエッチング溶液を用いて除去することによって、図1
5に示されるような構造にする。
【0050】 次に、図16に示すように、ポジ型フォト
レジスト12を適当な条件を用いて露光・現像しパター
ン化する。しかる後、イオンミリング法により、ポジ型
フォトレジスト12によってマスクされていない領域の
第1の電極膜10Aおよび10Bと縦バイアス膜4Aお
よび4Bを除去し、さらにポジ型フォトレジスト12を
アセトンなどの有機溶剤を用いて取り除いた。
【0051】 次に、適当な条件により露光・現像するこ
とによってパターン化されたポジ型フォトレジストを用
いてマスクした後、厚さ1500オングストロームの金
からなる第2の電極膜11Aおよび11Bをスパッタ法
を用いて積層成膜し形成し、マスクしていたポジ型フォ
トレジストをアセトンなどの有機溶剤を用いて取り除く
ことによって図12の形状にした。
【0052】 最後に、7×10-5〔Pa〕に真空排気さ
れた熱処理炉で220〔℃〕の温度で1.5時間熱処理
し、破線Xで示されるABS面で切断することにより、
図12に示すような磁気抵抗効果ヘッドを作製した。こ
こで、前述した第1の実施形態の場合と同様に、従来例
で生じていたABS面での切断時の金によるバリの発生
を、第1の電極膜を硬いモリブデンにより形成すること
によって防ぐことができた。また、作製工程において、
第1の電極膜の腐食などは発生せず、耐食性は良好であ
った。
【0053】 そして、作製された磁気抵抗効果ヘッドの
抵抗を測定したところ、前述した図1の実施形態の場合
と同様に、常に25オーム前後の小さい抵抗値を安定し
て得ることができ、発熱も小さく抑えられた。また、再
生特性としては熱によるノイズの少ない良好な再生波形
が得られた。さらに、10万回のCSS試験を実施した
ところ、ABS面での電極膜の摩耗はなく、十分な耐摩
耗性が確認された。即ち、本発明の磁気抵抗効果ヘッド
は、電極膜は下記のような条件を満たせば同様な結果が
得られる。
【0054】 電極膜は、体心立方構造をもつモリブデン
膜からなり、その体心立方構造の(1,1,0)面に垂
直方向の結晶粒の大きさが150オングストローム以上
であればよく、そのとき電極膜を200〔℃〕以上の温
度で1時間以上熱処理してもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、比抵抗が小さく耐薬品性および耐
食性に優れ、硬度的にも硬く耐摩耗性にも優れた電極膜
を得ることができ、それを磁気抵抗効果ヘッドの電極膜
として用いることによって抵抗値や発熱やノイズ等が小
さく且つ信頼性の高い、更には電極膜をABS面に露出
しても耐食性および耐摩耗性の点で十分に信頼性の高い
磁気抵抗効果ヘッドを提供することができ、更に、素材
としての金と付着力の強い上記電極膜との2層構造の電
極膜とすることによって、さらに抵抗値の小さい磁気抵
抗効果ヘッドを提供できるという従来にない優れた磁
抵抗効果ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図で、図1
(a)はエア・ベアリング面(ABS面)から見た構成
図を示し、図1(b)は基板に対して上から見た場合の
構成図である。
【図2】図1に開示した磁気抵抗効果ヘッドの製造手順
の一部を示す図で、図2(a)は基板上に絶縁膜,MR
センサ部材を順次成膜した後のABS面を想定した面か
ら見た場合の構成図(積層状態)を示し、図2(b)は
図2(a)を基板に対して上から見た場合の構成図を示
す。
【図3】図1に開示した磁気抵抗効果ヘッドの製造手順
の一部を示す図で、図2に工程後のもので、図3(a)
は画像反転ネガ型のフォトレジストをステンシル形状に
パターン化した状態を示すABS面を想定した面から見
た構成図、図3(b)は図3(a)を基板に対して上か
ら見た場合を示す構成図である。
【図4】図1で示される磁気抵抗効果ヘッドの製造手順
の一部を示す図で、図3の工程後のもので、図4(a)
はMRセンサ部を加工後に縦バイアス膜および電極膜を
積層した状態を示すABS面を想定した面から見た構成
図、図4(b)は図4(a)を基板に対して上から見た
場合を示す構成図である。
【図5】図1で示される磁気抵抗効果ヘッドの製造手順
の一部を示す図で、図4に続いてポジ型フォトレジスト
を適当な条件で露光・現像しパターン化した状態を示す
ABS面を想定した面から見た説明図、図5(b)は図
5(a)を基板に対して上から見た場合を示す構成図で
ある。
【図6】図1に開示した磁気抵抗効果ヘッドの実験試料
7点の作成条件を示す図表である。
【図7】図6に示す実験試料7点の熱処理による比抵抗
の変化を示す図表である。
【図8】図6に示す実験試料7点の熱処理による結晶粒
の大きさの変化を示す図表である。
【図9】図7および図8で得られたデータに基づいてま
とめた結晶粒の大きさと比抵抗との関係を示す線図であ
る。
【図10】図6における実験試料の一部についてのエッ
チング溶液に対する耐性試験の結果を示す図表である。
【図11】図6における実験試料の一部についての現像
液に対する耐性試験の結果を示す図表である。
【図12】本発明の第2の実施形態を示す図で、図12
(a)はエア・ベアリング面(ABS面)から見た構成
図を示し、図12(b)は基板に対して上から見た場合
の構成図である。
【図13】図12に開示した磁気抵抗効果ヘッドの製造
手順の一部を示す図で、図13(a)は基板上に絶縁
膜,MRセンサ部材,金を順次成膜した後であってAB
S面を想定した面から見た場合の構成図(積層状態)を
示し、図13(b)は図13(a)を基板に対して上か
ら見た場合の構成図である。
【図14】図12に開示した磁気抵抗効果ヘッドの製造
手順の一部を示す図で、図13の工程後のもので、図1
4(a)は金の膜をエッチングしパターン化してステン
シル軸部を形成した状態であってABS面を想定した面
から見た構成図、図14(b)は図14(a)を基板に
対して上から見た場合を示す構成図である。
【図15】図12に開示した磁気抵抗効果ヘッドの製造
手順の一部を示す図で、図14の工程後のもので、図1
5(a)はMRセンサ部を加工後に縦バイアス膜および
電極膜を積層した状態であってABS面を想定した面か
ら見た構成図、図15(b)は図15(a)を基板に対
して上から見た場合を示す構成図である。
【図16】図12に開示した磁気抵抗効果ヘッドの製造
手順の一部を示す図で、図15の工程後のもので、図1
6(a)はポジ型フォトレジストを適当な条件で露光・
現像しパターン化した状態であってABS面を想定した
面から見た構成図、図16(b)は図16(a)を基板
に対して上から見た場合を示す構成図である。
【図17】図12に開示した磁気抵抗効果ヘッドの製造
手順の一部を示す図で、図16の工程後のもので、図1
7(a)はポジ型フォトレジストを取り除いた状態であ
ってABS面を想定した面から見た構成図、図17
(b)は図17(a)を基板に対して上から見た場合を
示す構成図である。
【符号の説明】
1 基板 2 絶縁膜 3 MRセンサ部 4A,4B 縦バイアス膜 5A,5B 電極膜 6,7,9,12 フォト・レジスト 8 金 10A,10B 第1の電極膜 11A,11B 第2の電極膜 X エア・ベアリング面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に所定形状で膜状にパターニング
    された磁気抵抗効果センサ部と、この磁気抵抗効果セン
    サ部を単磁区状態に設定する縦バイアス膜と、前記磁気
    抵抗効果センサの層に電気的に接続され且つエアー・ベ
    アリング面に露出された第1の電極膜と、この第1の電
    極膜上に電気的に接続された状態で積層され且つ前記エ
    アー・ベアリング面から離れた位置に配設された第2の
    電極膜とを備え、 前記第1の電極膜を、体心立方構造を有し且つその
    (1,1,0)面に垂直方向の結晶粒の大きさが150
    オングストローム以上のモリブデン膜で構成したことを
    特徴とする磁気抵抗効果ヘッド。
  2. 【請求項2】 基板上に所定形状で膜状にパターニング
    された磁気抵抗効果センサ部と、この磁気抵抗効果セン
    サ部を単磁区状態に設定する縦バイアス膜と、前記磁気
    抵抗効果センサの層に電気的に接続され且つエアー・ベ
    アリング面に露出された第1の電極膜と、この第1の電
    極膜上に電気的に接続された状態で積層され且つ前記エ
    アー・ベアリング面から離れた位置に配設された第2の
    電極膜とを備え、 前記第1の電極膜を、体心立方構造を有し且つその
    (1,1,0)面に垂直方向の結晶粒の大きさが150
    オングストローム以上のモリブデン膜で構成し、この第
    1の電極膜を200℃以上の温度で1時間以上熱処理し
    てなることを特徴とした磁気抵抗効果ヘッド。
  3. 【請求項3】 基板上に所定形状で膜状にパターニング
    された磁気抵抗効果センサ部と、この磁気抵抗効果セン
    サ部を単磁区状態に設定する縦バイアス膜と、前記磁気
    抵抗効果センサの層に電気的に接続され且つエアー・ベ
    アリング面に露出された第1の電極膜と、この第1の電
    極膜上に電気的に接続された状態で積層され且つ前記エ
    アー・ベアリング面から離れた位置に配設定された第2
    の電極膜とを備え、 前記第1の電極膜を、体心立方構造を有し且つその
    (1,1,0)面に垂直方向の結晶粒の大きさが150
    オングストローム以上のモリブデン膜で構成し、 この第1の電極膜を、200℃以上の温度で1時間以上
    熱処理すると共に、当該第1の電極膜を100オングス
    トローム以上1000オングストローム以下の厚さに設
    定したことを特徴とする磁気抵抗効果ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第2の電極膜層の素材として、金を
    使用したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の磁
    気抵抗効果ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第2の電極膜の厚さを、1000オ
    ングストローム以上10000オングストローム以下に
    設定したことを特徴とする請求項1,2,3又は4項記
    載の磁気抵抗効果ヘッド。
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