JP2810682B2 - 印刷制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、記録媒体に印刷された印刷情報を読み取
って処理する印刷制御装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、ワードプロセッサ等の文書処理においては、書
式フォーマットに従って編集された印字情報に基づいて
キャリッジを移動させながら、搬送される記録媒体上に
印字を行っていた。

〔発明が解決しようとする課題〕 このように、従来の文書処理は、編集された印字情報
（文字コード，印字制御コード等）に従って印字するだ
けなので、例えば記録媒体が白紙（罫線等が印刷されて
いない無垢状態）状態である場合には、体裁よく印字す
ることができる。

しかしながら、記録媒体等には書き込みのガイド等を
指示するフォーマット（罫線，日付項目ライン、ページ
項目ライン、タイトル項目ライン等）があらかじめ所定
位置に印刷されている場合が多い。従って、文書処理装
置にセットされた記録媒体上の印刷情報が偶然に一致す
るような場合を除いて、記録媒体上の印刷情報を入力で
きないため、通常は印字文字が記録媒体上の印刷情報、
例えば罫線等にかかって、非常に見づらい印字出力とな
ってしまうという問題点があった。

この発明は、上記の問題点を解決するためになされた
もので、市販されている記録媒体に既に印刷されている
印刷情報を読み取り、読み取った印刷情報をテキストデ
ータとして処理することにより、記録媒体上の印刷情報
をテキストデータに自動変換入力することができ、市販
されている記録媒体上に、体裁良く編集した文書情報を
印字可能な印刷制御装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る印刷制御装置は、搬送機構により搬送
される記録媒体上に印刷されている印刷情報を読み取り
イメージ情報として出力する読み取りセンサ手段と、イ
メージ情報を記憶するイメージエリアと、テキストデー
タを記憶するテキストエリアを有する記憶手段と、前記
読み取りセンサ手段が出力する前記イメージ情報を前記
イメージエリアに記憶させる記憶制御手段と、前記イメ
ージエリアに記憶された前記イメージ情報について、罫
線情報が存在するか否かを判断する判断手段とを備え、
前記テキストエリアに記憶されたテキストデータの所定
の内容を前記記録媒体上の所望の個所に印字するように
制御する印刷制御装置であって、前記判断手段によって
罫線情報が存在すると判断された場合は、前記記憶制御
手段は、前記罫線情報をテキストデータとして前記テキ
ストデータエリアに記憶させるとともに前記記録媒体上
の罫線情報が存在しない余白部分に前記所定の内容を印
字するように制御するものである。

〔作用〕

この発明においては、搬送機構が記録媒体をプリスキ
ャンして、その印刷情報を読み取りセンサが読み取り、
記憶制御手段が前記読み取りセンサにより読み取られた
印刷情報に罫線情報が存在するときは、これをテキスト
データとして処理して、記録媒体上の印刷情報をテキス
トデータに変換する処理を自動的に行い、罫線を避けて
印字情報を印字する。

〔実施例〕

第１図はこの発明の一実施例を示す印刷制御装置の構
成を説明するブロック図であり、１は読取りセンサとな
るイメージリーダで、後述するキャリッジの走査に並行
して移動し、記録媒体（既に罫線等のフォーマットが印
刷されている市販用紙）上の用紙イメージ情報を読み取
り、印刷装置３のプリンタ制御部５に出力する。

４はRAMで、例えばワードプロセッサ等のホスト部２
により出力された印字情報を所定量記憶するテキストエ
リアM1と、イメージリーダ１により読み取られた用紙イ
メージ情報を記憶するイメージエリアM2等が確保されて
いる。

６はプリンタ部で、記録用紙を副走査方向に搬送する
搬送機構と、印字部位を副走査方向に直交する方向に走
査するキャリッジ等から構成され、特にこのキャリッジ
の移動に並行してイメージリーダ１が移動される（詳細
は後述する）。

なお、読取りセンサとなるイメージリーダ１が印字処
理前に記録媒体上のプリスキャナンを開始して既印刷フ
ォーマット情報を順次読み取ると、転送手段を兼ねるプ
リンタ制御部５が読み取られた既印刷フォーマット情報
をテキストデータとして文書処理手段を構成するホスト
部２に転送し、編集されている文書情報の印字フォーマ
ット設定を促す。

第２図は、第１図に示したプリンタ部６の構成を説明
する要部斜視図であり、第１図と同一のものには同じ符
号を付してある。

図において、11はプラテンで、図示しないステッピン
グモータ等で構成される駆動手段により矢印方向に回転
され、記録媒体となる用紙12を副走査方向に搬送する。
13はキャリッジガイドで、このキャリッジガイド13に沿
ってキャリッジ14が矢印Ａ方向に走査される。なお、イ
メージリーダ１はキャリッジ14の走査に連動して用紙12
上に印刷されている用紙イメージ情報を読み取り、第３
図に示す手順に従ってプリンタ制御部５に出力する。

以下、本実施例と本発明の各手段との対応及びその作
用について図1,図２等を参照して説明する。

本発明は、搬送機構（図示しないステッピングモータ
等で駆動されるプラテン11）により搬送される記録媒体
（用紙12）上に印刷されている印刷情報を読み取りイメ
ージ情報として出力する読み取りセンサ手段（イメージ
リーダ１）と、イメージ情報を記憶するイメージエリア
と、テキストデータを記憶するテキストエリアを有する
記憶手段（RAM4）と、前記読み取りセンサ手段（イメー
ジリーダ１）が出力する前記イメージ情報を前記イメー
ジエリアに記憶させる記憶制御手段（プリンタ制御部
５）と、前記イメージエリアに記憶された前記イメージ
情報について、罫線情報が存在するか否かを判断する判
断手段（プリンタ制御部５）とを備え、前記テキストエ
リアに記憶されたテキストデータの所定の内容を前記記
録媒体（用紙12）上の所望の個所に印字するように制御
する印刷制御装置であって、前記判断手段によって罫線
情報が存在すると判断された場合は、前記記憶制御手段
は、前記罫線情報をテキストデータとして前記テキスト
データエリアに記憶させるとともに前記記憶媒体上の罫
線情報が存在しない余白部分に前記所定の内容を印字す
るように制御する。

第３図はこの発明による用紙イメージ情報取り込み処
理手順の一例を説明するフローチャートである。なお、
（１）〜（12）は各ステップを示す。

用紙12がセットされて、印刷開始要求がなされると、
本印刷状態に入る前に、イメージリーダ１による読み取
りが開始され、読み取った用紙イメージ情報をプリンタ
制御部５が一旦イメージエリアM2に取り込む（１）。

次いで、RAM4のイメージエリアM2の内容をｍ×ｎのブ
ロックに分割し（２）、RAM4のテキストエリアM1をｐ×
ｑに分割する（３）。

次いで、カウントパラメータPA,PBをそれぞれ「１」
にセットし（４），（５）。

イメージエリアM2のブロック（A,B）に罫線情報が存
在するかどうかを判断し（６）、NOならばステップ
（６）以降に進み、YESならばブロック（A,B）をブロッ
ク（pA,qB）に転送する（７）。

次いで、カウントパラメータPBを「１」インクリメン
トし（８）カウントパラメータPBの内容がｍに一致した
かどうかを判断し（９）、NOならばステップ（６）に戻
り、YESならばカウントパラメータPAを「１」インクリ
メントし（10）、カウントパラメータPAの値がｎに一致
したかどうかを判断し（11）、NOならばステップ（５）
に戻り、YESならばイメージエリアM2のテキストエリアM
1への転送を終了し（12）、処理を終了する。

これにより、用紙イメージ情報のテキストデータ変換
が完了し、テキストエリアM1の内容をホスト部２に対し
てプリンタ制御部５が転送する。続いて、ホスト部２で
は、テキストエリアM1に応じて編集された文書情報の印
字フォーマットを設定し、プリンタ部６の準備が整った
ら（用紙の再セット完了時または用紙の逆転を行い用紙
２をあらかじめ設定されたホームポッジションに位置決
めした時点）、プリンタ部６にセットされた用紙２で印
字を開始する。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明の印刷制御装置は搬送
機構により搬送される記録媒体上に印刷されている印刷
情報を読み取りイメージ情報として出力する読み取りセ
ンサ手段と、イメージ情報を記憶するイメージエリア
と、テキストデータを記憶するテキストエリアを有する
記憶手段と、前記読み取りセンサ手段が出力する前記イ
メージ情報を前記イメージエリアに記憶させる記憶制御
手段と、前記イメージエリアに記憶された前記イメージ
情報について、罫線情報が存在するか否かを判断する判
断手段とを備え、前記テキストエリアに記憶されたテキ
ストデータの所定の内容を前記記憶媒体上の所望の個所
に印字するように制御する印刷制御装置であって、前記
判断手段によって罫線情報が存在すると判断された場合
は、前記記憶制御手段は、前記罫線情報をテキストデー
タとして前記テキストデータエリアに記憶させるととも
に前記記憶媒体上の罫線情報が存在しない余白部分に前
記所定の内容を印字するように制御するので、記録媒体
上の罫線を避けた個所に印字情報を印字することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す印刷制御装置の構成
を説明するブロック図、第２図は、第１図に示したプリ
ンタ部の構成を説明する要部斜視図、第３図はこの発明
による用紙イメージ情報取り込み処理手順の一例を説明
するフローチャートである。 図中、１はイメージリーダ、２はホスト部、３は印刷装
置、４はRAM、５はプリンタ制御部、６はプリンタ部で
ある。

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Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】搬送機構により搬送される記録媒体上に印
   刷されている印刷情報を読み取りイメージ情報として出
   力する読み取りセンサ手段と、 イメージ情報を記憶するイメージエリアと、テキストデ
   ータを記憶するテキストエリアを有する記憶手段と、 前記読み取りセンサ手段が出力する前記イメージ情報を
   前記イメージエリアに記憶させる記憶制御手段と、 前記イメージエリアに記憶された前記イメージ情報につ
   いて、罫線情報が存在するか否かを判断する判断手段と
   を備え、 前記テキストエリアに記憶されたテキストデータの所定
   の内容を前記記憶媒体上の所望の個所に印字するように
   制御する印刷制御装置であって、 前記判断手段によって罫線情報が存在すると判断された
   場合は、前記記憶制御手段は、前記罫線情報をテキスト
   データとして前記テキストデータエリアに記憶させると
   ともに前記記憶媒体上の罫線情報が存在しない余白部分
   に前記所定の内容を印字するように制御することを特徴
   とする印刷制御装置。