JP2810491B2 - 文書ファイリング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 文書の画像情報を記憶保管し、必要に応じて記憶保管
された文書の画像情報を検索する文書ファイリング装置
に関し、 キーワード情報の入力の手間がかからず、記憶するキ
ーワード情報量が少なくて済むことを目的とし、 文書を画像情報として読取る読取手段と、該文書の画
像情報上でのキーワード領域を指定する領域指定手段
と、該文書の画像情報に該キーワード領域の位置情報を
付加して記録し、かつ再生する記録再生手段と、文書を
検索するキーワードを入力するキーワード入力手段と、
該記録再生手段より文書毎に再生される文書画像情報か
ら該位置情報の指示するキーワード領域を取出して文字
認識を行ないキーワード情報の得る文字認識手段と、該
キーワード情報を入力手段で入力されたキーワードと比
較して一致したとき文書の画像情報を取出す比較手段と
を有し構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は文書ファイリング装置に関し、文書の画像情
報を記憶保管し、必要に応じて記憶保管された文書の画
像情報を検索する文書ファイリング装置に関する。

近年、多量に発生する文書を処理する省力化機器とし
て、文書を光学的に走査することによりその画像情報を
取り出し、この画像情報に対応して入力された検索デー
タと共に光ディスク装置等の記憶装置に記憶保管（ファ
イリング）し、必要に応じてそれを検索して読み出しデ
ィスプレイ上に表示したり、もしくは印刷（ハードコピ
ー）する文書ファイリング装置が実用化されている。

〔従来の技術〕

従来装置は、画像情報のファイリング時にそれを検索
するためのキーワード情報をキーボード等から随時入力
し画像情報と共に記憶している。

また、光学的に走査し読み取った画像情報内のキーワ
ード情報として抽出したい部分をマウス等の領域指示機
器により指示し、その部分を文字認識して自動的にキー
ワード情報として画像情報と共に記憶するものがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のキーワード情報をキーボードにより入力する文
書ファイリング装置では、キーワード情報の入力に手間
がかかる。また、キーワード情報を画像情報内から抽出
する従来装置では、文字認識過程で文字の認識を誤った
場合に誤認識文字の修正作業が必要となり、この修正作
業の手間がかかるという問題があった。

更に、いずれの従来装置も文書毎に画像情報とは別に
可変長のキーワード情報を記憶しており、このキーワー
ド情報が長い場合は記憶するキーワード情報量が多くな
るという問題があった。

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、キーワード
情報の入力の手間がかからず、記憶するキーワード情報
量が少なくて済む文書ファイリング装置を提供すること
を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明装置の原理図を示す。

同図中、読取手段１は文書を画像情報として読取る。

領域指定手段２は、文書の画像情報上でのキーワード
領域を指定する。

記録再生手段３は、文書の画像情報にキーワード領域
の位置情報を付加して記録し、かつ再生する。

キーワード入力手段４は、文書を検索するキーワード
を入力する。

文字認識手段５は、記録再生手段３より文書毎に再生
される文書の画像情報から位置情報の指示するキーワー
ド領域を取出して文字認識を行ないキーワード情報を得
る。

比較手段６はキーワード情報をキーワード入力手段４
で入力されたキーワードと比較して一致したとき文書の
画像情報を取出す。

〔作用〕

本発明においてはキーワードそのものではなく、画像
情報上でのキーワード領域の位置情報を画像情報に付加
して記録するため、キーワード情報のデータ長が長くな
っても記録するキーワード情報量が少なくて済み、また
領域指定を行なうだけでキーワード情報を指定でき入力
の手間がかからない。

〔実施例〕

第２図は本発明装置の一実施例のブロック図を示す。

同図中、10はスキャナであり、文書11を読取って画像
情報を得る。この画像情報は制御部12に供給され、ここ
からディスプレイ13に表示される。操作者はディスプレ
イ13に表示される第３図に示す如き文書14を見てマウス
15によりキーワード領域16の始点16a及び終点16bを指定
し、この始点16a及び終点16bの位置情報が制御部12に供
給される。制御部12は第４図に示す如く、スキャナ10よ
り文書の画像情報17に、この画像情報上でのキーワード
領域16の始点及び終点のアドレス18,19を付加して光デ
ィスク装置20に記録する。

キーボード21から検索する文書のキーワードが指示さ
れると、制御部12は光ディスク装置20から再生した各文
書について画像情報上の始点及び終点のアドレス18,19
で指示される文書の画像情報つまりキーワード領域16を
取出す。この各文書のキーワード領域16は文字認識部22
において文字認識されてキーワード情報とされる。制御
部ではこの文書毎のキーワード情報をキーボード入力の
キーワードと比較し、両者が一致したとき、その文書を
ディスプレイ13に表示し、また必要に応じてプリンタ23
より出力する。

第５図は制御部12が実行する検索処理のフローチャー
トを示す。

この処理はキーワードが入力されると開始され、まず
ステップ30で各文書の頭出しが行なわれ、文書が終了し
たかどうかを判別する（ステップ31）。文書があれば頭
出しされた文書の画像情報上の始点及び終点アドレス1
8,19に従って文書の画像情報17よりキーワード領域16を
切出し（ステップ32）、このキーワード領域16の文字認
識を指示する（ステップ33）。この後、認識されたキー
ワード情報をキーボード入力のキーワードと比較し（ス
テップ34）、異なっていればステップ30に戻る。一致し
ていれば上記頭出しされている文書の画像情報をディス
プレイ13に表示し（ステップ35）、検索を継続するかど
うかを判別して（ステップ36）、継続する場合にはステ
ップ30に戻り、継続しない場合には処理を終了する。

このように、キーワードそのものではなく、画像情報
上でのキーワード領域の位置情報を画像情報に付加して
記録するため、キーワード情報のデータ長が長くなって
も記録するキーワード情報量が少なくて済み、また領域
指定を行なうだけでキーワード情報を指定でき入力の手
間がかからない。

なお、上記実施例では１つの文書につき１つのキーワ
ード領域を指定するものとして説明したが、これは１つ
の文書に対して複数のキーワード領域を指定しても良
く、上記実施例に限定されない。

〔発明の効果〕

上述の如く、本発明の文書ファイリング装置によれ
ば、キーワード情報の入力の手間がかからず、記憶する
キーワード情報量が少なくて済み、実用上きわめて有用
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の原理図、 第２図は本発明装置のブロック図、 第３図は文書表示を示す図、 第４図は記録文書フォーマットを示す図、 第５図は検索処理のフローチャートである。 図において、 １は読取手段、 ２は領域指定手段、 ３は記録再生手段、 ４はキーワード入力手段、 ５は文字認識手段、 ６は比較手段、 10はスキャナ、 11は文書、 12は制御部、 13はディスプレイ、 15はマウス、 20は光ディスク装置、 21はキーボード、 23はプリンタ、 30〜36はステップ を示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文書を画像情報として読取る読取手段
   （１）と、 該文書の画像情報上でのキーワード領域を指定する領域
   指定手段（２）と、 該文書の画像情報に該キーワード領域の位置情報を付加
   して記録し、かつ再生する記録再生手段（３）と、 文書を検索するキーワードを入力するキーワード入力手
   段（４）と、 該記録再生手段（３）より文書毎に再生される文書画像
   情報から該位置情報の指示するキーワード領域を取出し
   て文字認識を行ないキーワード情報の得る文字認識手段
   （５）と、 該キーワード情報を入力手段（４）で入力されたキーワ
   ードと比較して一致したとき文書の画像情報を取出す比
   較手段（６）とを有することを特徴とする文書ファイリ
   ング装置。