JP2810377B2 - 電子写真感光体の疲労回復方法 - Google Patents

電子写真感光体の疲労回復方法

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JP2810377B2
JP2810377B2 JP63120144A JP12014488A JP2810377B2 JP 2810377 B2 JP2810377 B2 JP 2810377B2 JP 63120144 A JP63120144 A JP 63120144A JP 12014488 A JP12014488 A JP 12014488A JP 2810377 B2 JP2810377 B2 JP 2810377B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は特定のアゾ系電荷発生物質を用いた有機系電
子写真感光体の疲労回復方法に関する。
従来技術 電子写真用感光体として近年、セレン感光体のような
無機系感光体に比べて価格、生産性及び公害上の点で有
利な有機系感光体が使用され始めている。有機系感光体
は基本的には支持体上に有機光導伝層を設けたもので、
その種類としてはPVK(ポリビニルカルバゾール)のよ
うな有機光導電体単独型;PVK−TNF(2,4,7−トリニトロ
フルオレノン)のような電荷移動錯体型;フタロシアニ
ン顔料のような有機光導電体〜樹脂分散型;電荷発生層
電荷移動層の機能分離型などが知られているが、中でも
機能分離型のものが注目されている。しかし従来の有機
系感光体は前露光疲労が大きいため、帯電性が低く、ま
た暗中での電荷保持性が悪い(暗減衰が大きい)上、繰
返し使用による、これら特性の劣化、即ち疲労が大き
く、次第に残留電位が蓄積して画像上に、濃度ムラ、カ
ブリ、または反転現像の場合、地汚れを生じるという欠
点を有している。それでこれらの欠点を解消するために
例えば機能分離型のものでは支持体と電荷発生層との間
にSiO、A′2O3等の無機材料層を設けたり、電荷発生
層中にA′2O3(特開昭55−142354号公報)や金属粉末
(特開昭60−214364号公報)を含有させることが知られ
ている。
また機能分離型に限らず、一般の有機系感光体に下引
層としてポリアミド樹脂(特開昭58−30757号公報、特
開昭58−98739号公報)、アルコール可溶性ポリアミド
樹脂(特開昭60−196766号公報)、水溶性ポリビニルブ
チラール樹脂(特開昭60−232553号公報)、ポリビニル
ブチラール樹脂(特開昭58−106549号公報)などの樹脂
層を設けることが提案されている。
しかし以上のような有機系感光体は繰返し使用による
帯電性及び電荷保持性の低下防止については未だ不充分
であり、いっそうの改善が望まれていた。
一方、複写装置の使用環境においては、感光体の種類
を問わず、高温高湿下では画像ボケ、画像濃度低下等を
生じ、また、低温時においては感光体の結露、地汚れ等
の問題を有している。
このような感光体の環境依存性に関しては特開昭61−
7843号公報では感光層下の支持体を面状発熱体として比
較的低温に加熱することにより高温高湿下における感光
体の相対湿度を減少できることが開示されている。特開
昭62−121482号公報には感光体に温風又は冷風を吹きつ
ける方法が開示されており、低温時の感光体への結露や
高温時の感光体の劣化が防止できるとある。
目的 本発明の目的は繰返し使用により疲労した特定の有機
系感光体を熱処理することにより疲労を回復すると共
に、環境依存性を改善し得る電子写真感光体の疲労回復
方法を提供することである。
構成 本発明による電子写真感光体の疲労回復方法は導電性
支持体上に電荷発熱物質として下記一般式(I)〜(II
I)で示されるアゾ顔料の少くとも1種と、電荷輸送物
質とを主成分とする感光層を設けてなり、少くとも帯電
及び露光の工程を繰返して使用する有機系電子写真感光
体を加熱処理することを特徴とするものである。
(式中Cpはカップラー残基を表わす。) 前述のように電子写真感光体は無機系、有機系に限ら
ず、繰返し使用、即ち少くとも帯電及び露光の工程を繰
返すことにより帯電性、電荷保持性等の特性劣化、即ち
疲労を生じる。本発明者らは特定の有機系感光体に生じ
た疲労が加熱処理(暗中で行なう)により回復できるこ
とを見出し、本発明に到達した。
本発明方法で用いられる有機系電子感光体自体の構造
は従来と全く同じである。構造例としては第1〜4図に
示すものが挙げられる。即ち、第1図の感光体は導電性
支持体上に感光層14を単層構成で設けたものである。第
2図(a)及び(b)の感光体は感光層14が電荷発生層
21と電荷輸送層22との積層で構成されたものである。第
3図及び第4図は第1〜2図の変形例であって、第3図
は導電性支持体11と感光層14との間に中間層13を設けた
ものであり、また第4図は感光層14の上に絶縁性保護層
15を設けたものである。
導電性支持体11としては、体積抵抗1010Ωcm以下の導
電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、ク
ロム、ニクロム、銅、銀、金、白金などの金属、酸化ス
ズ、酸化インジウムなどの金属酸化物をフイルム状もし
くはドラム状のプラスチックや紙に被覆したもの、ある
いはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステ
ンレス等の板、ベルト、ドラム等が挙げられる。
感光層14は単層型の場合は電荷発生物質と電荷輸送物
質及びバインダー樹脂を主成分として構成される。一
方、積層型の場合は感光層14は前述のような電荷発生層
21と電荷輸送層22とからなるが、この電荷発生層21は電
荷発生物質を主成分として構成され、また電荷輸送層22
は電荷輸送物質及びバインダー樹脂を主成分として構成
される。
電荷発生物質としては、前記一般式(I)〜(III)
で示されるアゾ顔料が使用される。これら一般式中のカ
ップラー残基Cpとしては、たとえばフェノール類、ナフ
トールなどのフェノール性水酸基を有する化合物、アミ
ノ基を有する芳香族アミノ化合物あるいはアミノ基のフ
ェノール性水酸基を有するアミノナフトール類、脂肪族
もしくは芳香族のエノール性ケトン基を有する化合物
(活性メチレン基を有する化合物)などが用いられ、好
ましくは下記一般式(1)〜(11)で表わされるもので
ある。
〔上記式(1)、(2)、(3)および(4)中、X,
Y1,Z,mおよびnはそれぞれ以下のものを表わす。
(R1およびR2は水素または置換もしくは無置換のアルキ
ル基を表わし、R3は置換もしくは無置換のアルキル基ま
たは置換もしくは無置換のアリール基を表わす。) Y1:水素、ハロゲン、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、カルボキシ
基、スルホン基、置換もしくは無置換のスルファモイル
基または (R4は水素、アルキル基またはその置換体、フェニル基
またはその置換体を表わし、Y2は炭酸水素環基またはそ
の置換体、複素環基またはその置換体、あるいは (但し、R5は炭化水素環基またはその置換体、複素環基
またはその置換体あるいスチリル基またはその置換体、
R6は水素、アルキル基、フェニル基またはその置換体を
表わすか、あるいはR5及びR6はそれらに結合する炭素原
子と共に環を形成してもよい。)を示す。) Z:炭化水素環またはその置換体あるいは複素環またはそ
の置換体 n:1または2の整数 m:1または2の整数〕 〔式(5)および(6)中、R7は置換もしくは無置換の
炭化水素基を表わし、Xは前記に同じである。〕 〔式中、R8アルキル基、カルバモイル基、カルボキシル
基またはそのエステルを表わし、Ar1は炭化水素環基ま
たはその置換体を表わし、Xは前記と同じである。〕 〔上記式(8)および(9)中、R9は水素または置換も
しくは無置換の炭化水素基を表わし、Ar2は炭化水素環
基またはその置換体を表わす。〕 前記一般式(1)、(2)、(3)または(4)のZ
の炭化水素環としてはベンゼン環、ナフタレン環などが
例示でき、また複素環(置換基を持っていてもよい)と
してはインドール環、カルバゾール環、ベンゾラン環、
ジベンゾフラン環などが例示できる。Zの環における置
換基としては塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子が
例示できる。
Y2またはR5における炭化水素環基としては、フェニル
基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基などが、ま
た、複素環基としてはピリジル基、チェニル基、フリル
基、インドリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基、ジベンゾフラニル基などが例示でき、さらに、R5
よびR6が結合して形成する環としては、フルオレン環な
どが例示できる。
Y2またはR5の炭化水素環基または複素環基あるいはR5
およびR6によって形成される環における置換基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの
アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基などのアルコキシ基、塩素原子、臭素原子な
どのハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基などのジアルキルアミノ基、トリフルオロメチル基な
どのハロメチル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル
基またはそのエステル、水酸基、−SO3Naなどのスルホ
ン酸塩基などが挙げられる。
R4のフェニル基の置換体としては塩素原子または臭素
原子などのハロゲン原子が例示できる。
R7またはR9における炭化水素基の代表例としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基、フェニル基などのアリール基またはこれらの置換
体が例示できる。
R7またはR9の炭化水素基における置換基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブヂル基などのアルキ
ル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブドキ
シ基などのアルコキシ基、塩素原子、臭素原子などのハ
ロゲン原子、水酸基、ニトロ基などが例示できる。
Ar1またはAr2における炭化水素環基としては、フェニ
ル基、ナフチル基などがその代表例であり、また、これ
らの基における置換基としては、メチル基、エチルィ、
プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、ニトロ基、
塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、シアノ原子、
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキル
アミノ基などが例示できる。
また、Xの中では特に水酸基が適当である。
上記カップラー残基の中でも好ましいのは上記一般式
(2)、(5)、(6)、(7)、(8)および(9)
で示されるものであり、このでも一般式におけるXが水
酸基のものが好ましい。また、この中でも一般式(10) (Y1およびZは前記に同じ。) で表わされるカップラー残基が好ましく、さらに好まし
くは一般式 (Z,Y2およびR2は前記に同じ。) で表わされるカップラー残基である。
さらにまた、上記好ましいカップラー残基の中でも一
般式(12)または(13) (Z,R2,R5およびR6は前記に同じであり、またR10として
は上記のY2の置換基が例示できる。) で表わされるものが適当である。
以下にカップラー残基Cpの具体例を示す。
従って、一般式(I)〜(III)で示されるジスアゾ
又はトリアゾ顔料の具体例は一般式に前記カップラー残
基Cpの具体例を入れたものであるが、後記実施例では簡
略化のため、前記一般式のNo.とCpNo.との組合せで示し
た。例えば式 で示されるアゾ顔料は「I−95」のように表わす。
いずれにしても以上のような電荷発生物質は単独又は
2種以上混合して使用される。
一方、電荷輸送物質としては正孔輸送物質及び電子輸
送物質のいずれも使用できる。
正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ルおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグ
リルタケートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデ
ヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリ
ビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルア
ミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アン
トラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニ
ル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾ
リン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン
誘導体,ベンジジン誘導体等の電子供与性物質が挙げら
れる。
電子輸送物質としては、例えばクロルアニル、、ブロ
ムアニル、テトラシアノエチレン、テロラシアノキノジ
メタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,
5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テト
ラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサント
ン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオ
フェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンジチオフ
ェン−5,5−ジオキサイドなどの電子受容生物質が挙げ
られる。
これら電荷輸送物質の中でも下記一般式(a)〜
(n)に示される化合物が好ましい。
(式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、置換もしくは無
置換の低級アルキル基、置換もしくは無置換のアリール
基を表わし、Ar1は置換又は無置換のアリール基を表わ
し、Ar2は置換又は無置換のアリーレン基を表わし、Ar1
とR1は共同で環を形成してもよく、またnは0又は1の
整数である。) (但しR1は低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロ
ゲン原子を表わし、nは0〜4の整数を表わし、R2,R3
は同一でも異なっていてもよく、水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす。) (式中、R1は炭素数1〜11のアルキル基、置換又は非置
換のフェニル基あるいは複素環残基を表わし、R2,R3
それぞれ同一でも異なっていてもよく、水素原子、低級
アルキル基、C1〜C4のヒドロキシアルキル基、C1〜C4
クロルアルキル基、あるいは置換又は非置換のアラルキ
ル基を表わし、またR2とR3は共同で窒素を含む複素環を
形成してもよく、R4,R5はそれぞれ同一でも異なってい
てもよく、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基又はハロゲン原子を表わす。) 〔式中、R1は水素原子又はハロゲン原子を表わし、R2
置換または非置換の芳香族残基あるいは複素環基(但し
前記置換基はハロゲン、シアノ、ジ低級アルキルアミ
ノ、置換又は非置換のジアラルキルアミノ基、低級アル
キル基、低級アルコキシ基及びニトロ基よりなる群から
選ばれる。)を表わす。〕 〔式中、R1,R3は水素原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、あるはジ低級アルキルアミノ基を表わし、R2
は水素原子、低級アルキル基、低級アリコキシ基、ハロ
ゲン原子あるいはニトロ基を表わし、nは0又は1を表
わす。) 〔式中、Rは、カルバゾリル基、ピリジル基、チエニル
基、インドリル基又はフリル基、あるいはそれぞれ置換
または非置換のフェニル基、スチリル基、ナフチル基又
はアントリル基(但し前記置換基はジ低級アルキルアミ
ノ基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、アラルキルアミノ基又は、アミノ基からなる群から
選ばれる)を表す。〕 (式中、R1,R2,R3は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル
基、フェノキシ基、またはハロゲン原子を表わす。) 〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、低級
アルキル基を表わし、Arは (ただし、R2,R3,R6は水素原子、置換又は無置換の低級
アルキル基あるいは置換又は無置換のベンジル基を表わ
し、R4,R5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基
あるいは低級アルコキシ基又はジ低級アルキルアミノ基
を表わす。)を表わす。〕 (式中、R1,R2,R3,R4,R6は水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、置換又は無置換のジ
低級アルキルアミノ基又はジベンジルアミノ基を表わ
し、R5は低級アルキル基又はベンジル基を表わす。) (式中、Arはナフタレン環、アントラセン環、スチリル
基及びそれらの置換体、あるいはピリジン環、フラン
環、チオフェン環を表わし、Rは低級アルキル基又はベ
ンジル基を表わす。
(式中、R1は低級アルキル基、2−ヒドロキシエチル基
又は2−クロロエチル基を表わし、R2は低級アルキル
基、ベンジル基又はフェニル基を表わし、R3は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ジ低級アルキルアミノ基又はニトロ基を表わす。) 〔式中、R1は水素原子、低級アルキル基、クロルエチル
基又はヒドロキシエチル基を表わし、R2は水素原子又は
ハロゲン原子を表わし、R3は低級アルキル基、ジ低級ア
ルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、置換又は無置換
のスチルリ基、置換又は無置換の芳香族残基(芳香族又
はベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環等)、置
換又は無置換の複素環残基(複素環はピリジン環、キノ
キサリン環、カルバゾール環等)を表わす。〕 〔式中、R1は低級アルキル基を表わし、R2は低級アルキ
ル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、
置換又は無置換のスチリル基、置換又は無置換の芳香環
残基(芳香環はベンゼン環、ナフタレン環、アントラセ
ン環等)、置換又は無置換の複素環残基(複素環はピリ
ジン環、キノキサリン環、カルバゾール環等)を表わ
す。〕 (式中、R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素原
子、低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、クロ
ル低級アルキル基、アルキルの炭素数1〜2のシアル
基、アルキルの炭素数の5〜6のシクロアルキル基、あ
るいは置換又は非置換のアラルキル基を表わす。) 次に、一般式(a)〜(n)の化合物の具体例を示
す。
これらの電荷輸送物質は単独又は2種以上混合して用
いられる。
バインダー樹脂としては単層型、積層型(但し電荷輸
送層用)ともポリスチレン、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン−ブタジェン共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ
樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース、エチルセル
ロース、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリウレタン、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッ
ド樹脂等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が使用できる
が、単層型の場合はさらにポリアミド、ポリケトン、ポ
リビニルケトン、ポリアクリルアミド等を併用すること
ができる。
感光層の形成方法としては一般に単層型の場合は電荷
発生物質、電荷輸送物質及びバインダー樹脂をテトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、トルエン、モノクロルベンゼ
ン、ジクロルエタン、シクロヘキサン、塩化メチレンな
どの溶剤等に溶解又は分散した液を浸漬塗布、スプレー
塗布、ロール塗布等の通常の塗布法で支持体上に塗布
し、乾燥する方法が、また積層型の場合は電荷発生物質
及び必要あれば後述するようなバインダー樹脂を溶解又
は分散した液を同様な塗布法で支持体上に塗布し、乾燥
して電荷発生層を形成し、また電荷輸送物質及びバイン
ダー樹脂を溶解又は分散した液を同様な塗布法で塗布
し、乾燥して電荷輸送層を形成する方法が採用される。
ここで電荷発生層用バインダー樹脂としてはポリアミ
ド、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリ
ケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、
ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾール、ポリアクリルアミド等が挙げられる。なお
単層型感光層または電荷輸送層には必要により可塑剤や
レベリング剤等を添加することもできる。
いずれにしても感光層の厚さは単層型の場合は5〜10
0μm程度が適当であり、また積層型の場合は電荷発生
層については0.01〜5μm程度、電荷輸送層の場合は5
〜50μm程度が適当である。
支持体11と感光層14との間に設けられる中間層13は本
発明の効果をいっそう向上すると共に、接着性を向上す
る目的で設けられ、その材料としてはSiO、Al2O3、シラ
ンカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカッ
プリンガ剤等の無機材料やポリアミド樹脂、アルコール
可溶性ポリアミド樹脂、水溶性ポリビニルブチラール、
ポリビニルブチラール、PVA等の接着性の良いバインダ
ー樹脂などが使用される。その他、前記接着性の良い樹
脂にZnO、TiO2、ZnS等を分散したものも使用できる。中
間層の形成法としては無機材料単独の場合はスパッタリ
ング、蒸着等の方法が、また有機材料を用いた場合は通
常の塗布法が採用される。なお中間層の厚さは5μm以
下が適当である。
保護層15は感光体の表面保護の目的で設けられ、これ
に使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィ
ン〜ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、ア
ルリ樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリアリレート、ポリアリルス
ルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、
ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリ
ル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフ
ェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹
脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の
樹脂が挙げられる。保護層にはその他、耐摩耗性を向上
する目的でポリテトラフルオロエチレンのような弗素樹
脂、シリコーン樹脂、及びこれら樹脂に酸化チタン、酸
化錫、チタン酸カリウム等の無機材料を分散したもの等
を添加することができる。保護層の形成法としては通常
の塗布法が採用される。なお保護層の厚さは0.5〜10μ
m程度が適当である。
更に、本発明では感光層14と保護層15との間に別の中
間層(図示せず)を設けることも可能である。
以上のような有機系感光体は前述のように繰返し使用
により疲労を生じる。本発明方法はこうして疲労した有
機系感光体を加熱処理(暗所で)により回復されるもの
である。
この熱処理法は特に限定されるものではないが、例え
ば感光体の表面(感光側)又は裏面(支持体側)を赤外
線ランプ(熱線)、熱風、高周波、PTC発熱体(PTC特性
を有する発熱体)、熱ローラー(熱源として赤外線ラン
プ、PTC発熱体、抵抗加熱器、熱媒体を通したヒートパ
イプ等を内蔵するか、或いは表面を面状態発熱体で構成
したもの)等で加熱する方法、或いは感光体の支持体を
面状発熱体で構成し(この場合支持体はカーボン粉、金
属粉等の導電性物質を充電したプラスチックフイルムで
構成するか、或いはこのような導電性プラスチックを塗
布、接着等の方法で積層して構成する)、これに直流電
流を流して加熱する方法等が挙げられる。これらの方法
は感光体の形状(通常、ベルト状又はドラム状)に応じ
て適宜選択すればよいが、ドラム状感光体の場合は前記
熱ローラーに用いられるような熱源を内蔵させてもよ
い。またいずれの方法も温度調節できるように冷風、冷
却パイプ等の冷却手段を併用してもよい。
実際にこの熱処理法を本発明の特定の有機系感光体に
適用する場合、加熱は感光体の使用中、連続的に行なっ
てもよいし、断続的又は一時的〔使用初期、使用途中
(例えば疲労検知装置を取付けておいて疲労した時な
ど)又は使用直前のみ〕に行なってもよい。連続的に又
は場合により断続的に(加熱間隔が短い場合)加熱する
場合、余り温度が低過ぎては効果がなく、また余り高過
ぎては感光層にストレスを与えたり、破壊したりするの
で、加熱温度は通常35〜100℃、好ましくは50〜80℃程
度の範囲が適当である。一時的に又は場合により断続的
に(加熱間隔が長い場合)加熱する場合は使用時間にも
よるが、80℃より高温(最高150℃、好ましくは120℃程
度)でもよい。なお感光体の疲労回復には温度が高い
程、また加熱時間が長い程、有効である。また感光体の
感度は温度が低い程、悪い傾向があるので、この点から
も感光体の熱処理は前記範囲内でできるだけ高い温度で
行なうことが好ましい。更にまたかなりの高温で回復さ
せる場合には(例えば100℃以上)複写機又はプリンタ
ーを停止するか、或いは定着現象及び露光部を感光体か
ら離すことが好ましい。いずれにしても感光体の熱処理
は感光体を取出さずにそのまま複写機内で行なってもよ
いし、或いは感光体を取出して複写機外で行なってもよ
いことは勿論である。なお、複写機外で熱処理する場
合、遮光型の加熱装置を用いると便利である。
以下に本発明を実施例によって説明する。なお部は全
て重量部である。
実施例1〜42 外径80mm、長さ340mmのAlドラムに下記組成の中間層
形成液、電荷発生層形成液及び電荷輸送層形成液を順
次、浸漬塗布、乾燥して夫々3μmの中間層、0.2μm
厚の電荷発生層及び20μm厚の電荷輸送層を形成するこ
とにより有機系電子写真感光体を作成した。
中間層形成液: 二酸化チタン 10 部 ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製デン
カブチラール♯4000−1) 1 部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.2部 2−ブタノン 100 部 4−メチル−2−ペンタノン 70 部 電荷発生層形成液: 表−1に記載のアゾ顔料 2部 シクロヘキサノン 80部 テトラヒドロフラン 20部 電荷輸送層形成液: 表−1に記載の電荷輸送物質 8部 ポリカーボネート(帝人社製パンライトK−1300) 10部 テトラヒドロフラン 80部 次に各感光体を電子写真複写機(負帯電するように改
造したリコー社製リコピーFT4060)にセットし、感光体
ドラムの内側に設けた抵抗加熱器でドラムを52±2℃に
加熱しながら、5000枚の連続コピーを行ない、初期(1
枚目)及び5000枚目の表面電位を測定した。
比較のため、各実施例の感光体を加熱しなかった他は
同じ方法で連続コピーを行ない、同様にテストした。
以下の結果を表−1に示す。なお比較例のNo.は夫々
実施例のNo.に対応するものである。
(以下同様)。
実施例43〜84 外径120mm、長さ340mmのAlドラムに下記組成の電荷発
生層形成液及び電荷輸送層形成液を順次、浸漬塗布、乾
燥して夫々0.2μm厚の電荷発生層及び22μm厚の電荷
輸送層を形成することにより有機系電子写真感光体を作
成した。
電荷発生層形成液: 表2−記載のアゾ顔料 3部 ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製エス
レツクBM−S) 1部 シクロヘキサノン 150部 2−ブタノン 50部 電荷輸送層形成液: 表−2に記載の電荷輸送物質 9部 ポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学(株)製ポリ
カーボネートZ) 10部 塩化メチレン 30部 テトラヒドロフラン 50部 次に各感光体を電子写真複写機(負帯電するように改
造したリコー社製リコピーFT6080)にセットし、500枚
毎にコピーを停止し、感光体ドラムの感光層側に設けた
赤外線ランプでドラムを75℃で12分間加熱した後、室温
に冷却し、再びコピーを開始するという方法で3500枚の
断続コピーを行なった。
比較のため、各実施例の感光体に対し前記熱処理(冷
却工程も含む)を行なわず、その間コピーを停止した他
は同じ方法で断続コピーを行なった。
得られたコピーの初期(1枚目)及び3500枚得の画像
濃度(ID)をマクベス濃度計で測定した。
以上の結果を表−2に示す。
実施例85〜126 外径80mm、長さ340mmのAlドラムに下記組成の中間層
形成液、電荷輸送層形成液、電荷発生層形成液及び保護
層形成液を順次、浸漬塗布、乾燥して夫々0.3m厚の中間
層、18μm厚の電荷発生層、0.3μm厚の電荷輸送層及
び3μm厚の保護層を形成することにより有機系電子写
真感光体を作成した。
中間層形成液: ポリアミド(東レ(株)製アミランCM−8000)3部 メタノール 60部 ブタノール 40部 電荷輸送層形成液: 表−3に記載の電荷輸送物質 10部 ポリカーボネート(帝人化成(株)製パンライトL
−1250) 10部 塩化メチレン 75部 電荷発生層形成液: 表−3に記載の電荷発生物質 3 部 ポリエステル(東洋紡績(株)バイロン200) 2 部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.1部 シクロヘキサノン 100 部 テトラヒドロフラン 150 部 保護層形成液: スチレン〜メチルメタクリレート〜2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート〜トリフロロエチルメタクリレー
ト共重合体 70部 導電性酸化チタン 90部 トルエン 220部 ブタノール 60部 次に各感光体を表面に面状発熱体を貼り付けた後、電
子写真複写機((株)リコー性リコピーFT5050)にセッ
トし、感光体の表面電位が+700v以下に低下した時は直
ちにコピーを停止すると同時に面状発熱体に通電してド
ラムを100±5℃で10分間加熱した後、別途設けたファ
ンで50℃に冷却し、ついで再びコピーを開始するという
方法で6000枚の断続コピーを行ない、初期(1枚目)及
び6000枚目の表面電位を測定した。
比較のため、各実施例に対応して前記熱処理(冷却工
程を含む)を行なわず、その間コピーを停止した他は同
じ方法で断続コピーを行ない、同様にテストした。
以上の結果を表−3を示す。
実施例127〜168 Al導電層を有する長尺のポリエステルフィルム支持体
上に下記組成の電荷発生層形成液及び電荷輸送層形成液
を順次、浸漬塗布、乾燥して夫々0.3μm厚の電荷発生
層及び22μm厚の電荷輸送層を形成後、両端部を接合す
ることにより有機系電子写真感光体ベルトを作成した。
電荷発生層形成液: 表−4に記載のアゾ顔料 2部 ポリビニルブチラール(UCC社製XYHL) 1部 テトラヒドロフラン 80部 エチルスロソルブ 65部 電荷輸送形成液: 表−4に記載の電荷輸送物質 8部 ポリカーボネート(帝人化成(株)製パンライトK
−1300) 10部 テトラヒドロフラン 77部 次に各感光体をレーザーリンター(現象部を反転現像
方式とし、且つ感光体ベルトを支持体側から支持する駆
動ローラー及び複数個の従動ローラーのうち、従動ロー
ラーを、PTC発熱体を内蔵する熱ローラーに改造した
(株)リコー製LP4120)にセットし、プリンターの始動
時(ウォームアップ時)だけPTC発熱体に通電して熱ロ
ーラーを表面温度70±3℃に加熱するという条件で始動
(約12分間)→400枚連続プリント→休止(15分間)の
サイクルモードで4000枚の断続プリントを行なった。
こうして得られた初期(1枚目)及び4000枚目のプリ
ント画像の地肌部の汚れを目視検査により、ランク5を
良、ランク1を不良とする5段階評価法で評価した。
但し、実施例155〜168の場合は、従動ローラー内に発
熱体を設けて熱ローラーとし、且つ複写機の始動時(ウ
ォームアップ時)にのみこの熱ローラーの表面温度が70
±3℃になるようにセットした複写機((株)リコー製
マイリコピーM−5)に各感光体を搭載し、始動(約12
分)→400枚連続コピー→休止(15分)のサイクルモー
ドで4000枚のコピーを行ない、初期(1枚目)及び4000
枚目の黒ベタ部画像濃度IDを測定、評価した。
比較のため熱ローラーの加熱を行なわなかった他は同
じ方法で断続プリントを行ない、同様に評価した。
以上の結果を表−4に示す。なお、表中カッコ内の数
値はIDである。
実施例169〜210 直径120mm、長さ340mmのAlドラムに下記組成の中間層
形成液、電荷発生層形成液及び電荷輸送形成液を順次、
浸漬塗布、乾燥して夫々0.3μm厚の中間層、0.2μm厚
の電荷発生層及び20μm厚の電荷輸送層を形成すること
により有機系電子写真感光体を作成した。
中間層形成液: 水溶性ポリビニルブチラールの25%水溶液(積水化
学工業(株)製エスレックW−201) 50部 水 150部 メタノール 200部 電荷発生層形成液: 表−5に記載のアゾ顔料 3 部 ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製デン
カブチラール♯4000−1) 0.5部 シクロヘキサノン 200 部 電荷輸送層形成液: 表−6に記載の電荷輸送物質 8部 ポリアリレート(ユニチカ(株)製U−100) 12部 塩化メチレン 50部 1,2−ジクロロエタン 30部 次に各感光体を電子写真複写機(負帯電するように改
造した(株)リコー製リコピーFT7050)にセットし、49
50枚の連続コピーを行なった後、感光体を複写機から取
出し、遮光型外部加熱装置(ドラム状面状発熱体で感光
体ドラムを感光層側から遮光状態で加熱できるようにし
た装置)で120℃−20分間の熱処理を行ない、ついで室
温に冷却して再び複写機に戻し、更に50枚(通算5000
枚)コピーを行ない、初期(1枚目)及び5000枚目の表
面電位を測定した。
比較のため各実施例の感光体に熱処理(冷却工程も含
む)を行なわなかった他は同じ方法で断続コピーを行な
い、同様にテストした。。
以上の結果を表−5に示す。
実施例211〜252 Al導電層を有する長尺のポリエステルフィルム支持体
上に下記組成の中間層形成液、電荷発生層形成液及び電
荷輸送層形成液を順次、浸漬塗布、乾燥して夫々0.5μ
m厚の中間層、0.3μm厚の電荷発生層及び18μmの電
荷輸送層を形成後、両端部を接合することにより有機系
電子写真感光体ベルトを作成した。
中間層形成液: ポリビニルアルコール(電気化学工業(株)製デン
カポバールH−20) 2部 水 100部 メタノール 100部 電荷発生層形成液: 表−6に記載のアゾ顔料 2部 シクロヘキサノン 120部 電荷輸送層形成液: 表−6に記載の電荷輸送物質 8部 ポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学(株)製ポリ
カーボネートZ) 10部 テトラヒドロフラン 80部 次に各感光体を電子写真複写機((株)リコー製リコ
ピーFT2050)にセットし、感光体の表面電位が−670V以
下に低下した時は55℃の熱風(熱源はPTC発熱体)を感
光体表面に20分間吹付けるという条件で3700枚の連続コ
ピーを行なった。
比較のため熱風の吹付けを行なわなかった他は同じ方
法で連続コピーを行なった。
得られたコピーの初期(1枚目)及び3700枚目の画像
濃度をマクベス濃度計で測定した。
以上の結果を表−6に示す。
実施例253〜294 外径80mm、長さ340mmのAlドラム(ヒートパイプ内
蔵)に下記組成の電荷輸送層形成液、電荷発生層形成
液、中間層形成液及び保護層形成液を順次、浸漬塗
布、、乾燥して夫々20μm厚の電荷輸送層、0.2μm厚
の電荷発生層、0.2μm厚の中間層及び4μm厚の保護
層を形成することにより有機系電子写真感光体を作成し
た。
電荷輸送層形成液: 表−7に記載の電荷輸送物質 9部 ポリカーボネート(帝人化成(株)製パンライトC−
1400) 10部 塩化メチレン 80部 電荷発生層形成液: 表−7に記載のアゾ顔料 3部 ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製エスレ
ックBL−1) 1部 シクロヘキサノン 150部 2−ブタノン 100部 中間層形成液: ポリアミド(東レ(株)製アミランCM−4000) 2部 メタノール 80部 イソプロパノール 30部 保護層形成液: スチレン〜メチルメタクリレート〜3−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン共重合体 80部 酸化錫 80部 トルエン 170部 2−ブタノン 100部 次に各感光体を電子写真複写機((株)リコー製リコ
ピーFT5510)にセットし、ヒートパイプにより感光体ド
ラムを38±3℃に加熱しながら5500枚の連続コピーを行
ない、初期(1枚目)及び5500枚目の表面電位を測定し
た。
比較のための各実施例の感光体を加熱しなかった他は
同じ方法で連続コピーを行ない、同様にテストした。
以上の結果を表−7に示す。
効果 本発明方法によれば繰返し使用により帯電性、電荷保
持性等の特性が劣化した、即ち疲労した特定の有機系感
光体を熱処理することにより疲労を回復して耐久性を向
上すると共に、環境依存性を改善して常時、高品質の画
像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は夫々本発明方法で使用される有機系電子写
真感光体の一例の断面図である。 11……導電性支持体、13……中間層 14……感光層、15……保護層 21……電荷発生層、22……電荷輸送層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−40181(JP,A) 特開 昭62−296180(JP,A) 特開 昭60−221760(JP,A) 特開 昭63−50851(JP,A) 特開 昭58−117551(JP,A) 特開 昭57−100442(JP,A) 特開 昭57−202349(JP,A) 特開 昭63−236048(JP,A) 実開 昭62−74263(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/06 G03G 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に電荷発熱物質として下記
    一般式(I)〜(III)で示されるアゾ顔料の少くとも
    1種と、電荷輸送物質とを主成分とする感光層を設けて
    なり、少くとも帯電及び露光の工程を繰返して使用する
    有機系電子写真感光体を加熱処理することを特徴とする
    電子写真感光体の疲労回復方法。 (式中Cpはカップラー残基を表わす。)
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